JP3125525B2 - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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JP3125525B2
JP3125525B2 JP05193473A JP19347393A JP3125525B2 JP 3125525 B2 JP3125525 B2 JP 3125525B2 JP 05193473 A JP05193473 A JP 05193473A JP 19347393 A JP19347393 A JP 19347393A JP 3125525 B2 JP3125525 B2 JP 3125525B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,抵抗,コンデンサおよ
び演算増幅器によって構成されるフィルタ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4(a),(b)は,従来のフィルタ
回路の一例を示す回路図であり,同図(a)は,従来の
フィルタ回路の交流動作を示し,同図(b)は従来のフ
ィルタ回路の直流動作を示す。また,図5は,図4
(a),(b)の等価回路を示す回路図である。
【0003】図4(a),(b)において,401は第
1の抵抗(抵抗値をR1とする),402は第2の抵抗
(抵抗値をR2とする),403は第3の抵抗(抵抗値
をR3とする),404はコンデンサ(容量をC1とす
る),405は演算増幅器(以下,AMPと記載す
る),406は第1のノード,407は第2のノード,
408は第3のノード,409は回路全体の入力用端
子,410は回路全体の出力用端子,411は電源電位
を示す。
【0004】同図(a)において,入力用端子409
に,交流信号電圧viを印加すると,第1の抵抗401
に交流電流i1が流れる。また,この交流電流i1が,
第2の抵抗402に流れる交流電流i2および第3の抵
抗403に流れる交流電流i3に分流する。
【0005】第1のノード406の入力用端子409側
から見たインピーダンスZiは,第1のノード406の
電位をvi’とすると,
【0006】
【数1】 となる。ここで,i2は式(2)で表すことができる。
【0007】
【数2】
【0008】また,AMP405の入力電圧を成す第2
のノード407および第3のノード408の電位は互い
に等しくなることから,i3は式(3)で表される。
【0009】
【数3】
【0010】従って,上記の式(1),(2),(3)
より,インピーダンスZiは,式(4)に示すように書
き換えることができる。
【0011】
【数4】
【0012】換言すれば,式(4)よりインピーダンス
Ziは,図5に示すように,第2の抵抗402および第
3の抵抗403の並列抵抗と等しい等価抵抗(抵抗値を
RAとする)501と,等価抵抗501に直列に接続さ
れ,コンデンサ404の容量C1を(1+R2/R3)
倍した容量(CA)と等しい等価コンデンサ502とを
有する回路に書き換えられる。
【0013】従って,この種のフィルタ回路の時定数τ
は, τ=(R1+RA)CA ‥‥‥‥(5) として決定されることから,第2の抵抗402(抵抗値
R2)および第3の抵抗403(抵抗値R3)との抵抗
比を任意の値k(k=R2/R3)に設定することによ
り,コンデンサ404の容量C1を(1+k)倍した容
量CAのコンデンサ502を等価的に実現できるため,
回路の時定数を大きくすることが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来のフィルタ回路では,図4(b)に示される直
流動作の場合に,AMP405の持つ固有のオフセット
電圧が(1+R1/R3)倍されて,入力用端子409
および出力用端子410間の入出力オフセット電圧が大
きくなるという問題を有していた。
【0015】具体的には,図4(b)に示される従来の
フィルタ回路の直流動作において,AMP405が固有
のオフセット電圧Vos1を持つ場合,第1のノード4
06を第3の抵抗403側から見た直流インピーダンス
は,第1の抵抗401側がR1であるのに対し,第2の
抵抗402側は無限大となるため,第1のノード406
と第2のノード407が等しくなる。このため,第3の
抵抗403の両端に電位差Vos1が発生し,この電位
差Vos1によってオフセット電流Iosが,Vos1
の極性によりAMP405のシンクあるいはソース電流
として生じる。このときのオフセット電流Iosは,式
(6)に示すようになる。
【0016】
【数5】
【0017】また,第1のノード406の第3の抵抗4
03側から見た直流インピーダンスは,第1の抵抗40
1側がR1であるのに対して,第2の抵抗402側は無
限大となるため,オフセット電流Iosは全て第1の抵
抗401を流れてしまい,第1の抵抗401の両端に電
圧Vos2が発生する。このときのVos2は, Vos2=R1・Ios=(R1/R3)Vos1‥‥‥(7) となる。
【0018】従って,入力用端子409および出力用端
子410間の入出力オフセット電圧Vosは, Vos=Vos1+Vos2 =(1+R1/R3)×Vos1‥‥(8) となる。
【0019】このため,AMP405の持つ固有のオフ
セット電圧が(1+R1/R3)倍されて,入出力オフ
セット電圧として現れてしまう。
【0020】また,図4(a)に示される従来のフィル
タ回路の交流動作において,第1の抵抗401およびコ
ンデンサ404の値を一定の値に設定し,より大きな倍
加係数を有した時定数回路を実現しようとすると,第2
の抵抗402と第3の抵抗403の抵抗比k(k=R2
/R3)をより大きな値にしなければならず,抵抗の一
方の値を相対的に極めて大きな値あるいは極めて小さな
値とする必要があるため,抵抗の大きさがIC化を実現
するには困難な大きさとなってしまうという問題があっ
た。
【0021】また,上記抵抗比kをより大きな値で実現
した場合でも,第3の抵抗403の抵抗値を小さくする
と,相対的に第1の抵抗401と第3の抵抗403の抵
抗比が大きくなり,結果として入力用端子409と出力
用端子410との間の入出力オフセット電圧Vosが大
きくなってしまうという問題があった。
【0022】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,入出力オフセット電圧を低減できるフィルタ回路を
提供することを目的とする。
【0023】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,IC化が困難な大きな抵抗値あるいは小さな
抵抗値の抵抗を使用することなく,かつ,コンデンサの
容量を大きくすることなく,倍加係数を大きくできるフ
ィルタ回路を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,時定数を決める抵抗およびコンデンサ
と,前記コンデンサの容量を等価的に大きくするために
用いる電流倍加回路とで構成されるフィルタ回路におい
て,回路全体の入力用端子に一端が接続された第1の抵
抗と,前記第1の抵抗の他端に一端が接続された第2の
抵抗と,前記第2の抵抗の他端と電源電位との間に接続
された第1のコンデンサと,非反転入力部を前記第2の
抵抗と前記第1のコンデンサとの接続点に接続し,出力
部と反転入力部間に負帰還をかけた第1の演算増幅器
と,前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点と前記
第1の演算増幅器の出力部の接続点に接続された第3の
抵抗と,前記第3の抵抗と前記第1の演算増幅器の出力
部の接続点に接続された回路全体の出力用端子と,一方
の入力部を前記入力用端子に接続し,他方の入力部を第
1の演算増幅器の反転入力部に接続した比較回路と,前
記比較回路の出力部に入力部が接続され,前記第1の抵
抗と前記第2の抵抗との接続点に出力部が接続され,前
記比較回路による比較結果に基づき電流を制御する電圧
制御電流源とを備えたフィルタ回路を提供するものであ
る。
【0025】
【作用】本発明のフィルタ回路は,比較回路によって,
入力用端子と第1の演算増幅器の反転入力部との間の電
圧を検出・比較し,その比較結果に基づいて電圧制御電
流源が前記入力用端子と第1の演算増幅器の反転入力部
との間の電圧と逆の極性の電圧を発生して電流を供給す
ることにより,第1の抵抗に流れる電流を抑制する。
【0026】
【実施例】以下,本発明のフィルタ回路の一実施例につ
いて,図面を参照して詳細に説明する。
【0027】図1は本実施例のフィルタ回路の回路図を
示し,図2は本実施例のフィルタ回路の直流動作を示
し,図3は本実施例のフィルタ回路の交流動作を示す説
明図である。
【0028】図1において,106は回路全体の入力用
端子,101は入力用端子106に一端が接続された第
1の抵抗(抵抗値をR1とする),102は第1の抵抗
101の他端に一端が接続された第2の抵抗(抵抗値を
R2とする),103は第1の抵抗101の他端に一端
が接続された第3の抵抗(抵抗値をR3とする),10
4は第2の抵抗102の他端と電源電位116との間に
接続されたコンデンサ(容量をC1とする),105は
非反転入力部を第2の抵抗102とコンデンサ104と
の接続点に接続し,出力部と反転入力部間に負帰還をか
けた演算増幅器(AMP1),107は第3の抵抗10
3と演算増幅器(AMP1)105の出力部の接続点に
接続された回路全体の出力用端子,108は第4の抵抗
(抵抗値をR4とする),109は演算増幅器(AMP
2),110は第5の抵抗(抵抗値をR5とする),1
11は第6の抵抗(抵抗値をR6とする),112は動
作速度を極めて低く設計されている演算増幅器(AMP
4),113は演算増幅器(AMP3),114は第7
の抵抗(抵抗値をR7とする),115は第8の抵抗
(抵抗値をR8とする),116は電源電位を示す。ま
た,117は第1のノード,118は第2のノード,1
19は第3のノード,120は第4のノード,121は
第5のノードを示す。
【0029】また,本実施例では,演算増幅器(AMP
4)112,演算増幅器(AMP3)113,第7の抵
抗114,第8の抵抗115および第6の抵抗111に
よって比較回路200が構成されており,比較回路20
0の一方の入力部が入力用端子106に接続され,他方
の入力部が演算増幅器(AMP1)105の反転入力部
に接続されている。
【0030】さらに,演算増幅器(AMP2)109,
第4の抵抗108および第5の抵抗110によって電圧
制御電流源300が構成されており,電圧制御電流源3
00の一方の入力部が比較回路200の出力部に接続さ
れ,出力部が第1の抵抗101と第2の抵抗102との
接続点に接続されている。
【0031】以上の構成において,フィルタ回路の直
流動作,フィルタ回路の交流動作の順にその動作を説
明する。
【0032】フィルタ回路の直流動作 先ず,本実施例のフィルタ回路の直流動作の説明に先立
って,図2に示されるフィルタ回路において,比較回路
200および電圧制御電流源300により構成される負
帰還ループ回路がない場合の直流動作について説明す
る。演算増幅器(AMP1)105が固有のオフセット
電圧Vos1を持つ場合,第2のノード118を第3の
抵抗103側から見た直流インピーダンスは,第1の抵
抗101側がR1であるのに対し,第2の抵抗102側
は無限大となるため,第2のノード118と第3のノー
ド119が等しくなる。このため,第3の抵抗103の
両端に電位差Vos1が発生する。そして,オフセット
電流Iosが,Vos1の極性によって演算増幅器(A
MP1)105のシンクあるいはソース電流として生じ
る。このときのオフセット電流Iosは, Ios=Vos1/R3‥‥‥‥‥(9) となる。
【0033】この際,オフセット電流Iosは,全て第
1の抵抗101に流れてしまい,第1の抵抗101の両
端に電圧Vos2が発生する。この時の電圧Vos2
は,式(10)で示すようになる。
【0034】
【数6】
【0035】従って,入力用端子106と出力用端子1
07との間の入出力オフセット電圧Vosは,式(1
1)で示すようになる。
【0036】
【数7】
【0037】このため,演算増幅器(AMP1)105
の持つ固有のオフセット電圧が,(1+R1/R3)倍
されて,入力用端子106と出力用端子107との間に
現れる。
【0038】ところが,比較回路200および電圧制御
電流源300により構成される負帰還ループ回路がある
場合には,第1のノード117の電位が比較回路200
を構成する演算増幅器(AMP4)112の非反転入力
部に印加される。演算増幅器(AMP4)112の出力
は,第8の抵抗115を介して,比較回路200内の演
算増幅器(AMP3)113で構成される反転増幅回路
の反転入力部に入力される。この際,演算増幅器(AM
P3)113の非反転入力部の電位は,第4のノード1
20と同電位である。反転入力部と非反転入力部との間
には第1のノード117と第4のノード120との電位
差ΔVosが入力されるため,出力ΔVo1は,式(1
2)に示すようになる。
【0039】
【数8】
【0040】次に,ΔVo1は,第6の抵抗111を介
して,電圧制御電流源300の演算増幅器(AMP2)
109の反転入力部に入力される。ここで,電圧制御電
流源300は図示から明らかなように電流倍加回路(以
下,第2の電流倍加回路と記載する)である。この時の
演算増幅器(AMP2)109の基準電圧は第3のノー
ド119の電位である。演算増幅器(AMP2)109
の出力部には,式(13)に示すようにΔVos2が発
生し,第4の抵抗108には電流Inが流れはじめる。
【0041】
【数9】
【0042】ここで,電流Inは演算増幅器(AMP
1)105のオフセット電圧により発生するオフセット
電流Iosを補う方向に流れるため,演算増幅器(AM
P1)105と第3の抵抗103の間に発生する電圧
と,第4の抵抗108の両端に発生する電圧との関係
は,第2のノード118を基準として,極性は逆とな
る。
【0043】ここで,例えば,|Ios|>|In|の
場合には,電流Inが,入力用端子106から供給され
ていたオフセット電流Iosを補い,第1の抵抗101
を流れる電流が抑制され,入出力オフセット電圧Vos
は減少してゆく。
【0044】この後,電流Inの供給が|Ios|<|
In|となった場合には,余分な電流Inは,第1の抵
抗101を流れはじめ,入出力オフセット電圧Vosに
対して逆の極性を持つ入出力オフセット電圧Vos’が
増加しはじめる。ところが,前述した負帰還ループ回路
によって入出力オフセット電圧Vos’も減少する。
【0045】従って,最終的に,第3の抵抗103と第
4の抵抗108の両端の電位は,第2のノード118を
基準として逆の極性を持ち,かつ,同電位の状態で平衡
する。この時,第1の抵抗101には電流は流れないた
め,入出力オフセット電圧Vosは小さくなる。
【0046】フィルタ回路の交流動作 次に,図3を参照して,本実施例の交流動作について説
明する。フィルタ回路の入出力オフセット電圧が小さい
状態,すなわち,直流的に平衡な状態であるとした場
合,入力用端子106に印加した交流信号電流は,演算
増幅器(AMP4)112の動作速度が極めて低いた
め,演算増幅器(AMP4)112を通過できない。従
って,交流信号電流は,交流信号電流i1として全て第
1の抵抗101を通過し,第2の抵抗102,第3の抵
抗103および第4の抵抗108で分流される。この時
のそれぞれの交流信号電流をi2,i3,i4とする。
【0047】このため,第2のノード118の入力用端
子106側からみたインピーダンスZiは,第2のノー
ド118の電位をvi’とすると,式(14)で示すよ
うになる。
【0048】
【数10】
【0049】ここで,交流信号電流i2は,式(15)
で表すことができる。
【0050】
【数11】
【0051】また,演算増幅器(AMP1)105と演
算増幅器(AMP2)109は,非反転入力部どうしが
接続され,演算増幅器(AMP1)105の反転入力部
が演算増幅器(AMP3)113の非反転入力部に接続
され,演算増幅器(AMP2)109の反転入力部が演
算増幅器(AMP3)113の出力部に接続されてい
る。また,比較回路200を構成する演算増幅器(AM
P3)113の反転入力部,非反転入力部および出力部
の各電位は等しい。このため,演算増幅器(AMP1)
105の反転入力部と演算増幅器(AMP2)109の
反転入力部とは同電位となり,2つの演算増幅器(AM
P1)105および演算増幅器(AMP2)109の出
力部,反転入力部,非反転入力部の電位は全て等しくな
る。従って,第3のノード119,第4のノード120
および第5のノード121は同電位となり,第2の抵抗
102,第3の抵抗103,第4の抵抗108は並列に
接続されていると考えられ,交流電流信号i3,i4
は,式(16),(17)に示すようになる。
【0052】
【数12】
【0053】従って,インピーダンスZiは,式(1
4)〜(17)より,式(18)のように書き換えられ
る。
【0054】
【数13】
【0055】ここで,(R2‖R3‖R4)は第2の抵
抗(R2)102,第3の抵抗(R3)103,第4の
抵抗(R4)108の並列合成抵抗,(R3‖R4)は
第3の抵抗(R3)103,第4の抵抗(R4)108
の並列合成抵抗である。これを,図5に示した等価回路
に対応づけると,等価抵抗(RA)501は,第2の抵
抗(R2)102,第3の抵抗(R3)103,第4の
抵抗(R4)108の並列合成抵抗に対応し,等価コン
デンサ(CA)502は,コンデンサ(C1)104の
(1+(R2)/(R3‖R4))倍になる。
【0056】従って,電流倍加回路を,第1の演算増幅
器(AMP1)105を含む電流倍加回路および第2の
電流倍加回路(電圧制御電流源300)の2段にするこ
とにより,1段においてコンデンサの倍加係数が(1+
R2/R3)であるのに対して,同じ大きさの抵抗値R
2とR3を用いた場合,(1+(R2)/(R3‖R
4))となり,コンデンサの倍加係数は大きくなってい
る。
【0057】前述したように本実施例では,直流動作に
おいて,電流倍加回路を構成する演算増幅器の反転入力
部と非反転入力部との間に発生するオフセット電圧に起
因するオフセット電流を,負帰還ループ回路から電流を
供給することにより,入力用端子側から供給されるオフ
セット電流を抑制し,フィルタ回路の入出力間に発生す
る入出力オフセット電圧を小さくできる。
【0058】さらに,交流動作において,交流信号電流
を演算増幅器で構成される2段の電流倍加回路に分流す
ることにより,電流倍加回路1段で同じ抵抗,コンデン
サ,演算増幅器で構成されるフィルタ回路に比べて,大
きな容量倍加係数を持つことになり,等価容量を大きく
できる。このため,抵抗あるいはコンデンサを従来回路
より小さくでき,IC化が一層容易になる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
比較回路および電圧制御電流源からなる負帰還ループ回
路を設けたため,直流動作において,負帰還ループ回路
から電流を供給することにより,電流倍加回路を構成す
る演算増幅器の反転入力部と非反転入力部との間に発生
するオフセット電圧に起因して生じるオフセット電流を
抑制し,フィルタ回路の入出力間に発生する入出力オフ
セット電圧を小さくできる。
【0060】さらに,電圧制御電流源を演算増幅器を用
いた電流倍加回路で構成した場合には,交流動作におい
て,交流信号電流を演算増幅器で構成される2段の電流
倍加回路に分流することにより,同じ抵抗値の抵抗,同
じ容量のコンデンサおよび演算増幅器で構成される電流
倍加回路1段のフィルタ回路に比べ,大きな倍加係数を
持つことになり,等価容量を大きくできる。また,抵抗
あるいはコンデンサを従来回路より小さくできるため,
IC化が一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のフィルタ回路の回路図である。
【図2】本実施例のフィルタ回路の直流動作を示す説明
図である。
【図3】本実施例のフィルタ回路の交流動作を示す説明
図である。
【図4】従来のフィルタ回路の一例を示す回路図であ
る。
【図5】図4の等価回路を示す回路図である。
【符号の説明】
101 第1の抵抗 102 第2の抵抗 103 第3の抵抗 104 コンデンサ 105 演算増幅器(AMP1) 106 入力用端子 107 出力用端子 108 第4の抵抗 109 演算増幅器(AMP2) 110 第5の抵抗 111 第6の抵抗 112 演算増幅器(AMP4) 113 演算増幅器(AMP3) 115 第8の抵抗 200 比較回路 300 電圧制御電流源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時定数を決める抵抗およびコンデンサ
    と,前記コンデンサの容量を等価的に大きくするために
    用いる電流倍加回路とで構成されるフィルタ回路におい
    て,回路全体の入力用端子に一端が接続された第1の抵
    抗と,前記第1の抵抗の他端に一端が接続された第2の
    抵抗と,前記第2の抵抗の他端と電源電位との間に接続
    された第1のコンデンサと,非反転入力部を前記第2の
    抵抗と前記第1のコンデンサとの接続点に接続し,出力
    部と反転入力部間に負帰還をかけた第1の演算増幅器
    と,前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点と前記
    第1の演算増幅器の出力部の接続点に接続された第3の
    抵抗と,前記第3の抵抗と前記第1の演算増幅器の出力
    部の接続点に接続された回路全体の出力用端子と,一方
    の入力部を前記入力用端子に接続し,他方の入力部を第
    1の演算増幅器の反転入力部に接続した比較回路と,前
    記比較回路の出力部に入力部が接続され,前記第1の抵
    抗と前記第2の抵抗との接続点に出力部が接続され,前
    記比較回路による比較結果に基づき電流を制御する電圧
    制御電流源とを備えたことを特徴とするフィルタ回路。
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