JP3216753B2 - D−a変換回路装置 - Google Patents

D−a変換回路装置

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JP3216753B2
JP3216753B2 JP32068093A JP32068093A JP3216753B2 JP 3216753 B2 JP3216753 B2 JP 3216753B2 JP 32068093 A JP32068093 A JP 32068093A JP 32068093 A JP32068093 A JP 32068093A JP 3216753 B2 JP3216753 B2 JP 3216753B2
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尚司 大東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ電圧を出力
するD−A変換回路装置に係わり、直流電源から得られ
る電圧が単一電圧値であっても正負の電圧を出力するこ
とが可能なように改良されたD−A変換回路装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル電圧を直流のアナログ電圧に変
換するD−A変換回路装置は、電子装置および電気装置
等において広く使用されていることは、既に周知のこと
である。このようなD−A変換回路装置において、任意
の電圧レンジの出力を得るようにするための、D−A変
換回路と,D−A変換回路の出力電圧を入力して所望の
電圧値に増幅する増幅回路とを備えてなるD−A変換回
路装置が知られている。図3は、このような従来例のD
−A変換回路装置を示すブロック回路図である。
【0003】図3において、9は、電圧増幅回路8と、
周知のD−A変換回路6とを備えるD−A変換回路装置
である。D−A変換回路6は、その入力端子9aと、D
−A変換回路装置9に共通の接地用端子9bの間に、2
値信号を持つ電圧であるデジタル電圧(VDG)を入力
し、このデジタル電圧(VDG)をその2値信号に対応す
るアナログ値を持つ直流電圧であるアナログ電圧
(Va )に変換する。アナログ電圧(Va )の値は、D
−A変換回路6がD−A変換を目的とした回路であるこ
と等のために、その変化幅を含めて数〔V〕程度の値で
あることが一般的である。この値を持つアナログ電圧
(Va )を入力して、D−A変換回路装置9から直流電
圧の供給を受ける図示しない負荷装置が必要とする所望
の電圧レンジのアナログ出力電圧(Vout )を、出力端
子8aと接地用端子9bの間から出力するための回路が
電圧増幅回路8である。
【0004】D−A変換回路装置9は、電源ラインおよ
び接地ラインとして、プラス側の電源線71と、接地用
端子9bをその端部に備えると共に、接地端子9cに繋
がる接地電位線91とを備えている。また、D−A変換
回路装置9は、そのアナログ出力電圧(Vout )として
マイナス側の電位も持つ正負電圧を出力する場合には、
接地電位線91の持つ電位よりも低い電位を持つ電源線
であるマイナス側の電源線72を備えている。従って、
図示しない電源装置から供給される直流の電源電圧は、
電源線71の端子71aと接地用端子9bとの間、また
は、端子71aと電源線72の端子72aとの間に供給
されて、電源線71,72および接地電位線91を介し
て、D−A変換回路6、および電圧増幅回路8に供給さ
れることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るD−A変換回路装置9においては、デジタル電圧(V
DG)に対応したアナログ出力電圧(Vout )を、所望の
電圧レンジでその負荷装置に供給することができている
が、しかしながら、そのアナログ出力電圧(Vou t )と
して正負電圧を出力する場合には、電源装置から正負が
対称の正負電圧を持つ電源電圧が供給されることが不可
欠であり、このために、電源装置が複雑になると共に大
形化することになっていた。
【0006】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、直流電源から供給
される電圧が、単一電圧値,あるいは正負電圧ではある
が負側の電圧値の絶対値が正側の電圧値の絶対値よりも
大幅に小さい値である正負が非対称の正負電圧であって
も、正負の電圧レンジを持つアナログ電圧を出力するこ
とが可能なD−A変換回路装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、デジタル電圧をアナログ電圧(Va)に変換するD−A
変換回路(6)と、D−A変換回路(6)の出力電圧を入力し
て所望の電圧値を持つアナログ電圧に増幅する電圧増幅
回路(2)とを有してなるD−A変換回路装置において、
反転入力端子が出力側端子に接続され、非反転入力端子
がツェナーダイオードに接続された演算増幅器(31)を有
し、この演算増幅器(31)の出力側端子に出力されるアナ
ログ電圧である基準電圧(Vsg)の接地電位線(91)を基
準とした電位が、接地電位線(91)を基準としたプラス側
の電源線(51)の電位よりも低い値となるように前記ツェ
ナーダイオードのツェナー電圧を設定した基準電圧発生
回路(3)と、後記アナログ電圧(Vd)と前記基準電圧
(VSG)とを入力とし、両電圧の差としてのアナログ出
力電圧(Vout)が所望値である場合に絶対値がアナログ電
圧(Va)と同一の値で、逆の符号を持つアナログ電圧(Vb)
を出力する演算増幅器(41)を有する電圧フィードバッ
ク回路(4)とを備え、前記電圧増幅回路(2)を、前記アナ
ログ電圧(Vb)と前記アナログ電圧(Va)との加算電圧が入
力される反転入力端子と、仮想接地電位(VE)が入力され
る非反転入力端子とを有する演算増幅器を備え、前記ア
ナログ電圧(Vb)を前記仮想接地電位(VE) よりも低く、
しかも接地電位線(91)の電位に対しては高い電位とする
ために前記仮想接地電位(VE)を接地電位線(91)と電源線
(51)との中間電位に設定した加算回路部(21)と、この加
算回路部(21)の出力電圧(V21)を設定された比率で増幅
してアナログ電圧(Vd)として出力する増幅回路部(22)と
から構成し、前記電圧増幅回路(2)の出力側端子と基準
電圧発生回路(3)の出力側端子との間からアナログ出力
電圧(Vout)を供給するようにした構成とすることにより
達成される。
【0008】
【作用】D−A変換回路装置の出力電圧は、基準電圧発
生回路が発生する基準となるアナログ電圧であるその出
力側端子の持つ電位を仮想設置電位として出力される。
このために、基準電圧発生回路が発生する基準となるア
ナログ電圧の値を、負荷装置が必要とする電圧レンジに
対応させて設定することにより、D−A変換回路装置
は、直流電源から供給される電圧が、単一電圧値、ある
いは正負電圧ではあるが負側の電圧値の絶対値が正側の
電圧の絶対値よりも大幅に小さい値であるが正負が非対
称の正負電圧であっても、その出力電圧は、仮想設置電
位に対してマイナス側の電圧を持つことが可能になる。
さらに、電圧フィードバック回路の一部の抵抗器の抵抗
値を切り替えることにより、複数の電圧の電圧レンジの
アナログ出力電圧を持つD−A変換回路装置を提供でき
る。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、この発明の一実施例によるD−A
変換回路装置を示すブロック回路図であり、図2は、図
1においてD−A変換回路を除いて示した回路図であ
る。図1,図2において、図3に示した従来例によるD
−A変換回路装置と同一部分には同じ符号を付し、その
説明を省略する。図1,図2において、1は、図3に示
した従来例によるD−A変換回路装置9に対して、電圧
増幅回路8に替えて電圧増幅回路2を用いると共に、基
準電圧発生回路3と、電圧フィードバック回路4とを備
えるようにしたD−A変換回路装置である。D−A変換
回路装置1は、電源線としてプラス側の電源線51のみ
を備えており、図示しない電源装置から供給される直流
電源電圧は、電源線51の端子51aと接地用端子9b
との間に供給されて、電源線51および接地電位線91
を介して、D−A変換回路6、電圧増幅回路2、基準電
圧発生回路3および電圧フィードバック回路4に供給さ
れる。
【0010】基準電圧発生回路3は、反転入力端子と非
反転入力端子とを有する演算増幅器(以降、OPと略称
することがある。)31と、電源線51とOP31の非
反転入力端子との間に接続された抵抗器32と、OP3
1の非反転入力端子と接地電位線91との間に接続さ
れ,そのカソードをOP31の非反転入力端子に接続さ
れた直流の定電圧を発生する回路素子であるツェナーダ
イオード33を備えている。また、OP31の出力側端
子は、反転入力端子と導体により接続されている。基準
電圧発生回路3は、このように構成されていわゆる電圧
ホロワ回路を形成しており、OP31の出力側端子に繋
がるその出力側端子3a から、良く知られているところ
により、ツェナーダイオード33の持つツェナー電圧値
に従う値を持つ基準となるアナログ電圧である基準電圧
(VSG)を出力する。基準電圧(V SG)の値は、ツェナ
ーダイオード33に適宜のツェナー電圧値を持つ素子を
選定することにより、所望の値に変えることが可能であ
り、基準電圧(VSG)の接地電位線91を基準とした電
位は、接地電位線91を基準としたプラス側の電源線5
1の電位より低い値に設定される。すなわち、基準電圧
(VSG)の電位は、電源線51の接地電位線91を基準
とした電位が+30〔V〕である場合に、例えば、電源
線51の電位の1/2の+15〔V〕に設定される。
【0011】電圧増幅回路2は、加算回路部21と、加
算回路部21に直列に接続された増幅回路部22とで構
成され、増幅回路部22の出力側は、増幅回路2の出力
側端子2aに接続される。加算回路部21は、電圧(V
a )と後記する電圧(Vb )とを加算する加算回路であ
り、反転入力端子と非反転入力端子とを有する演算増幅
器(以降、OPと略称することがある。)211と、抵
抗器212〜217と、コンデンサ218を備えてい
る。このコンデンサ218は、加算回路部21の応答性
を遅くして、加算回路部21の動作を安定化するため
に、必要に応じて備えるものである。抵抗器212は、
D−A変換回路6が出力したアナログ電圧(Va )を一
方の端部に受取り、他方の端部がOP211の反転入力
端子に接続される。抵抗器213は、電圧フィードバッ
ク回路4が出力する出力側電圧(Vb)を一方の端部に
受取り、他方の端部がOP211の反転入力端子に接続
される。抵抗器214とコンデンサ218とは、互いに
直列に接続されたうえで、OP211の反転入力端子と
OP211の出力側端子との間に接続される。抵抗器2
15は、OP211の非反転入力端子と後記する仮想接
地電位(VE )との間に必要に応じて接続されるもので
あり、OP211へのバイアス電流の影響を軽減するた
めの抵抗器である。抵抗器216,217は、互いに直
列接続されて接地電位線91と電源線51との間に接続
され、抵抗器216と抵抗器217との接続点に仮想接
地電位(VE )を生成するものである。
【0012】ここで仮想接地電位(VE )は、電圧(V
b )を仮想接地電位(VE )よりも低く、しかも,接地
電位線91の持つ電位に対しては高い電位、すなわちプ
ラス電位とするために備えるものである。加算回路部2
1では、よく知られている演算増幅器の動作原理から、
OP211の反転入力端子の電位は零であるべきである
ので、仮想接地電位(VE )を基準とした場合に、電圧
(Vb )の絶対値は、電圧(Va )の絶対値と同一の値
であり、しかも電圧(Va )に対して逆の符号を持つ電
圧であるべきである。従って、OP211の出力側電圧
である加算回路部21の出力側電圧(V21)は、仮想接
地電位(VE )を基準とする電圧(Va)と、仮想接地
電位(VE )を基準とする電圧(Vb )との和を、零に
するような値となる。その際に、前記の仮想接地電位
(VE )が設けられていることで、電圧(Vb )が電圧
(Va )に対して前記の関係に有る値をとったとして
も、電圧(Vb )は、接地電位線91の持つ電位に対し
てプラス電位とすることが可能になるのである。
【0013】また、増幅回路部22は、反転入力端子と
非反転入力端子とを有するOP221と、抵抗器222
〜228を備えている。抵抗器222は、前記の電圧
(V21)を一方の端部に受取り、他方の端部がOP22
1の反転入力端子に接続される。抵抗器224は、必要
に応じて設けられるOP221に対する過電流抑制用の
抵抗器であり、OP221の出力側端子と増幅回路2の
出力側端子2aとの間に接続される。抵抗器223は、
OP221の反転入力端子と抵抗器224の出力側端子
2a側の端部との間に接続される。抵抗器225〜22
8は、OP221の非反転入力端子のバイアス電位を定
めるための抵抗器であり、抵抗器227,228は、互
いに直列接続されて接地電位線91と電源線51との間
に接続される。また、抵抗器225,226は、抵抗器
227と抵抗器228との接続点と、前記した仮想接地
電位(VE )との間に接続される。増幅回路部22はこ
のように構成されて、電圧(V21)を抵抗器223の持
つ抵抗値と抵抗器222の持つ抵抗値との比率で増幅
し、OP221の出力側端子から電圧増幅回路2の出力
側電圧(Vd )として出力する。
【0014】電圧フィードバック回路4は、反転入力端
子と非反転入力端子とを有するOP41と、抵抗器42
〜46を備えている。抵抗器42は、電圧(Vd )を一
方の端部に受取り、他方の端部がOP41の反転入力端
子に接続される。抵抗器43は、基準電圧(VSG)を一
方の端部に受取り、他方の端部がOP41の反転入力端
子に接続される。抵抗器44は、OP41の出力側端子
とOP41の反転入力端子との間に接続される。抵抗器
45は、基準電圧発生回路3が発生した基準電圧
(VSG)を一方の端部に受取り、他方の端部がOP41
の非反転入力端子に接続される。抵抗器46は、OP4
1の非反転入力端子と接地電位線91との間に接続され
る。前記のように構成された電圧フィードバック回路4
は、電圧(Vd)値と基準電圧(VSG)値とを入力し
て、電圧(Vd )値と基準電圧(VSG)値との差として
のアナログ出力電圧(Vout )が所望値である場合に、
仮想接地電位(VE )に対する電位差としての電圧(V
b )は、その絶対値が電圧(Va )と同一の値で,しか
も電圧(Va )に対して逆の符号を持つ電圧としてOP
41の出力側端子から出力される。なお、アナログ電圧
(Va )の値は、デジタル電圧(VDG)の値に対応して
リニアに変化するものであり、例えば、その最大値で7
〔V〕、その最小値で5.5〔V〕である。
【0015】図1,図2に示す実施例では、前述のよう
な構成を備えているので、D−A変換回路装置1のアナ
ログ出力電圧(Vout )は、電圧増幅回路2の出力側電
圧(Vd )と基準電圧発生回路3の発生する基準電圧
(VSG)とから、基準電圧(V SG)を仮想接地電位とし
て生成される。このために、基準電圧(VSG)の値を、
負荷装置が必要とする電圧レンジに対応させて、例え
ば、負荷装置が必要とする電圧であるアナログ出力電圧
(Vout )が±10〔V〕の正負電圧である場合におい
ては、電源線51の接地電位線91を基準とした電位を
+30〔V〕とし、基準電圧(VSG)の接地電位線91
を基準とした電位を+15〔V〕に設定することによ
り、電圧増幅回路2が出力する電圧(Vd )の接地電位
線91を基準とした電位を、電圧(Va )の値に対応し
て+25〜+5〔V〕として出力することで対処するこ
とができる。従って、D−A変換回路装置1がその電源
をプラス側電圧だけの単一電圧を持つ電源装置から供給
される場合であっても、基準電圧(VSG)を仲介させる
ことで、アナログ出力電圧(Vout )は、基準電圧(V
SG)による仮想接地電位に対してマイナス側の電圧を持
つことが可能になるのである。
【0016】ところで、電圧フィードバック回路4は、
それが備える抵抗器42〜46の抵抗値を変えること
で、そのフィードバックの割合である増幅率を調整する
ことが可能である。これにより、電圧(Vd )と基準電
圧(VSG)とを入力して、電圧フィードバック回路4で
所望の増幅率によって増幅して電圧(Vb )を得て、こ
の電圧(Vb )を加算回路部21の入力側にフィードバ
ックすることにより、電圧増幅回路2は、他の回路構成
および電源電圧を同一としながらも、同一値のアナログ
電圧(Va )を基にして、適宜の電圧レンジのアナログ
出力電圧(Vout)に対応する電圧(Vd )を出力する
ことが可能となるのである。今、一例として、アナログ
出力電圧(Vout )として、−10〜+10〔V〕,−
5〜+5〔V〕,0〜+10〔V〕および0〜+5
〔V〕の4種類の電圧レンジ値に対する場合の抵抗器4
2〜46のそれぞれが持つべき抵抗値についての検討結
果を以下に記述する。なお、ここでは、D−A変換回路
6を共用することを可能にするために、D−A変換回路
6が出力するアナログ電圧(Va )の接地電位線91を
基準とした電位の値は、全ての電圧レンジ値の場合にお
いて共通に、5.5〜7〔V〕であるとする。また、抵
抗器44の抵抗値をR1 、抵抗器46の抵抗値をR2 、
抵抗器45の抵抗値をR3 、抵抗器43の抵抗値をR4
、および、抵抗器42の抵抗値をR5 と記述し、OP
41の非反転入力端子の接地電位線91を基準とした電
位をVC と記述することとする。
【0017】まず最初に、アナログ出力電圧(Vout
のレンジが−10〜+10〔V〕である場合について、
抵抗器42〜46の抵抗値を求めることとする。基準電
圧(VSG)の値はアナログ出力電圧(Vout )の値から
+15〔V〕に定める。電圧(Vd )からOP41の非
反転入力端子に流れ込む電流を1〜2〔mA〕程度に抑
えるために、アナログ出力電圧(Vout )の値を基にし
て、R5 を10〔kΩ〕に定める。電圧フィードバック
回路4においては、それぞれの電圧Vb ,VC,Vd
よびVSGの関係は、(式1)で表すことができる。
【0018】
【数1】 なお、仮想接地電位(VE )を基準とした場合のVb
a の関係は、前述したところにより、Vb =−Va
関係にある。このことと(式1)の関係とを用い、仮想
接地電位(VE )を+5〔V〕に設定するものとして、
抵抗器43〜46の抵抗値を以下で計算する。
【0019】この場合、アナログ出力電圧(Vout )の
値が+10〔V〕の時に、Vd を+25〔V〕、Va
+7〔V〕、Vb を+3〔V〕とし、また、アナログ出
力電圧(Vout )の値が−10〔V〕の時に、Vd を+
5〔V〕、Va を+5.5〔V〕、Vb を+4.5
〔V〕にするとして、これらの数値を(式1)に代入し
て解くことにより、R1 の値が0.75〔kΩ〕と求ま
る。
【0020】また、(式1)をR4 について整理する
と、(式2)が得られる。
【0021】
【数2】 (式2)にVd ,Va ,Vb の値,およびR1 ,R5 の
値を代入し、さらに、VC の値を+6〔V〕とすること
で、R4 の値が、15〔kΩ〕と求まる。なお、VC
値を+6〔V〕とした理由は、次記するところによって
いる。
【0022】すなわち、R4 は負の抵抗値を持つことは
できないことから、R4 >0という関係が導かれる。こ
の条件を(式1)に代入して整理すると、VC に関する
不等式が得られる。この不等式を解くことで、−10〜
+10〔V〕の電圧レンジにおいては、VC の値は4.
5〔V〕<VC <15〔V〕の範囲にあるべきであり、
−5〜+5〔V〕の電圧レンジにおいては、VC の値は
5.2〔V〕<VC <15〔V〕の範囲にあるべきであ
るとの結果が得られる。これらを共に満足し,しかも極
力低い値を選定するとして前記のVC 値を定めたのであ
る。
【0023】さらに、電圧フィードバック回路4におい
ては、電位(VC )と基準電圧(V SG)の間には(式
3)の関係があるので、この(式3)に、R2 の値を1
0〔kΩ〕と仮定して代入し、前記のVSGの値を代入す
ることで、R3 の値が、20〔kΩ〕と求まる。
【0024】
【数3】 続いて同様の方法を用いて、アナログ出力電圧
(Vout )のレンジが、−5〜+5〔V〕,0〜+10
〔V〕および0〜+5〔V〕の場合についても求めた。
その場合に、アナログ出力電圧(Vout )の電圧レンジ
が負電圧を持たない場合には、R4 は∞(非接続)とし
た。以上の検討で得られた各抵抗器の抵抗値を、表1中
に一括して示す。
【0025】表1を視察することにより、アナログ出力
電圧(Vout )に関する4種類の電圧レンジに対して、
R2 およびR5 を同一値にすることが可能であることが
確認できる。また、R1 は、0〜+10〔V〕および−
5〜+5〔V〕の電圧レンジで同一値にすることがで
き、しかも、1.5〔kΩ〕の抵抗器を2個用意し、こ
れらを直列接続すれば0〜+5〔V〕の電圧レンジに対
応でき、これらを並列接続すれば−10〜+10〔V〕
の電圧レンジに対応できることが確認できる。また、R
3 については、−10〜+10〔V〕および−5〜+5
〔V〕の電圧レンジで同一値にすることができることも
確認できる。
【0026】
【表1】 すなわち、電圧フィードバック回路4を前記した構成と
することにより、異なる電圧レンジのアナログ出力電圧
(Vout )を、共通化された回路構成を持つD−A変換
回路装置により、しかも同一の電源電圧値において供給
できることとなり、D−A変換回路装置が標準化され、
その使用部品の共通化が進むことでD−A変換回路装置
1の製造原価を低減することが可能となるのである。
【0027】実施例における今までの説明では、電源電
圧は、単一電圧値であるとしてきたが、これに限定され
るものではなく、例えば+25〜−5〔V〕のごとき、
正負が非対称の正負電圧を持つ電源電圧であってもよい
ものである。なお、この場合には、単一電圧値の電源電
圧の場合と同様に仮想接地電位(VE )を設けてもよい
し、また、仮想接地電位(VE )を設けなくても所望の
動作を発揮することが可能である。
【0028】また、実施例における今までの説明では、
D−A変換回路装置1は、アナログ出力電圧(Vout
の電圧レンジとして1つの電圧レンジを持つとしてきた
が、これに限定されるものではなく、例えば、複数の電
圧レンジを持つ装置であってもよいものである。例え
ば、アナログ出力電圧(Vout )の電圧レンジとして、
−10〜+10〔V〕、−5〜+5〔V〕、0〜+10
〔V〕および0〜+5〔V〕の4種類の電圧レンジを持
つD−A変換回路装置は、電圧フィードバック回路4の
備える抵抗器43(抵抗値;R4 )、抵抗器44(抵抗
値;R1 )および抵抗器45(抵抗値;R3 )として、
表1中に示した抵抗値をそれぞれに持つ複数の抵抗器を
装着し、これらの抵抗器を切替スイッチ装置等を用い
て、所望するアナログ出力電圧(Vout )の電圧レンジ
に対応させて切替えるようにすることで、これを実現す
ることが可能である。その場合に、R1 については、前
述したように、同一の抵抗値の抵抗器を2個用いこれら
を切替スイッチ装置により接続換えすることで、4種類
の電圧レンジに対応することが可能である。
【0029】電圧フィードバック回路をこのように構成
することにより、電圧フィードバック回路の一部の抵抗
器の抵抗値を切替えるのみで異なる電圧レンジのアナロ
グ出力電圧(Vout )を出力することが可能となること
で、複数の電圧レンジのアナログ出力電圧(Vout )を
持つD−A変換回路装置を安価に提供することが可能と
なるのである。
【0030】この発明においては、電圧増幅回路を備え
たD−A変換回路装置において、基準電圧を発生する基
準電圧発生回路と、電圧増幅回路の出力電圧と基準電圧
発生回路の出力電圧とを入力とし、この両出力電圧の差
に応じた出力電圧を電圧増幅回路にフィードバックする
電圧フィードバック回路とを設けることにより、D−A
変換回路装置がその電源を単一電源を持つ電源装置から
供給される場合であっても、その出力電圧は、仮想設置
電位に対してマイナス側の電圧を持つことが可能にな
る。このことにより、電源電圧が単純化されることで、
正負電圧を持つ出力電圧を供給できるD−A変換回路装
置を、小形でしかも安価に製造することが可能になると
の効果がある。また、電圧フィードバック回路の一部の
抵抗器の抵抗値を切り替えることにより、複数の電圧の
電圧レンジのアナログ出力電圧を持つD−A変換回路装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるD−A変換回路装置
を示すブロック回路図
【図2】図1においてD−A変換回路を除いて示した回
路図
【図3】従来例のD−A変換回路装置を示すブロック回
路図
【符号の説明】
1 D−A変換回路装置 2 電圧増幅回路 3 基準電圧発生回路 4 電圧フィードバック回路 VSG 基準電圧 Vd 出力側電圧 Vb 電圧 Vout 出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−274201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88 H03F 1/00 - 3/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル電圧をアナログ電圧(Va)に変換す
    るD−A変換回路(6)と、D−A変換回路(6)の出力電圧
    を入力して所望の電圧値を持つアナログ電圧に増幅する
    電圧増幅回路(2)とを有してなるD−A変換回路装置に
    おいて、 反転入力端子が出力側端子に接続され、非反転入力端子
    がツェナーダイオードに接続された演算増幅器(31)を有
    し、この演算増幅器(31)の出力側端子に出力されるアナ
    ログ電圧である基準電圧(VSG)の接地電位線(91)を基
    準とした電位が、接地電位線(91)を基準としたプラス側
    の電源線(51)の電位よりも低い値となるように前記ツェ
    ナーダイオードのツェナー電圧を設定した基準電圧発生
    回路(3)と、 後記アナログ電圧(Vd)と前記基準電圧(VSG)とを入力
    とし、両電圧の差としてのアナログ出力電圧(Vout)が所
    望値である場合に絶対値がアナログ電圧(Va)と同一の値
    で、逆の符号を持つアナログ電圧(Vb)を出力する演算増
    幅器(41)を有する電圧フィードバック回路(4)とを備
    え、 前記電圧増幅回路(2)を、前記アナログ電圧(Vb)と前記
    アナログ電圧(Va)との加算電圧が入力される反転入力端
    子と、仮想接地電位(VE)が入力される非反転入力端子と
    を有する演算増幅器を備え、前記アナログ電圧(Vb)を前
    記仮想接地電位(VE) よりも低く、しかも接地電位線(9
    1)の電位に対しては高い電位とするために前記仮想接地
    電位(VE)を接地電位線(91)と電源線(51)との中間電位に
    設定した加算回路部(21)と、この加算回路部(21)の出力
    電圧(V21)を設定された比率で増幅してアナログ電圧(V
    d)として出力する増幅回路部(22)とから構成し、 前記電圧増幅回路(2)の出力側端子と基準電圧発生回路
    (3)の出力側端子との間からアナログ出力電圧(Vout)を
    供給するようにしたことを特徴とするD−A変換回路装
    置。
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