JP3124763B2 - ウコン抽出アルコール類ならびにウコン抽出アルコール類の製造方法 - Google Patents

ウコン抽出アルコール類ならびにウコン抽出アルコール類の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウコン抽出アルコール
類ならびにウコン抽出アルコール類の製造方法に関す
る。例えば、平成2年5月20日初版発行、発行所:新
星図書出版株式会社、中田貴久子・中田福市共著「これ
でわかる薬用植物」によると、ウコンは、「主として民
間で利胆薬として肝炎、胆道炎、胆石症、黄疸または健
胃薬にします。」と記載されており、一般に、昔から薬
効が有る、と言われている。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ウコンを
泡盛などに漬け込んでウコン酒を製造することが自家用
などとして行なわれている。しかしながら、ウコン(根
茎)をスライスしてから乾燥させたものを漬け込むのが
通常である。
【0003】その結果、短期間に一度にウコン成分が抽
出されることとなり、抽出過剰のために、独特の苦みや
臭いが強すぎて飲みづらいとか、濃度が不安定となるな
どの問題がある。スライスしたウコンを用いるため、切
り口からウコンの微粉末が発生して沈殿するので、品質
が低下し、苦みも増す。
【0004】したがって、自家用としてならともかく、
商品として市販するには不向きである。しかも、短期間
にウコン成分の殆どが抽出されるため、長期間にわたっ
て繰り返し抽出することによって、ウコン酒を大量生産
することは困難である。
【0005】また、従来のウコン抽出飲料としては泡盛
などに限られていたため、酒類の飲めない人や女性など
は、ウコンを摂取することができなかった。しかも、ウ
コン酒は、ウコンの匂いが残り、飲みづらいため、ウコ
ンの薬効は認識していながら、ウコンを摂取できないと
いう問題がある。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、品質が安定したウコン酒やアルコール類を継続
してかつ大量に製造可能とし、しかも酒の飲めない人で
も飲みやすいようにしたウコン含有飲料を実現すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、熱帯地
方に産し、熱帯地方で丸ごと乾燥した原種野生ウコンを
皮つきのまま、初回は約7日間前後漬け込み、次いで製
品用のアルコール類を一部だけ取り出した後、取り出し
たアルコール類とほぼ等量のアルコール類を新たに追加
して、2回目以降は半日から1日半程度の短期間だけ漬
け込んでから、製品用のアルコール類を一部だけ取り出
した後、取り出したアルコール類とほぼ等量のアルコー
ル類を新たに追加して、再び短期間だけ漬け込む、とい
う処理を繰り返すことで製造したアルコール類を、水や
清涼飲料その他の飲料に添加してアルコール度を下げて
なるアルコール類に、アルコール類による抽出を完了し
た後の使用済みウコンを数個以下加えてなるウコン抽出
アルコール類である。
【0008】本発明において「アルコール類」とは、酒
類のほか、飲料として適するエチルアルコールなども包
含される、という意味である。
【0009】このように、皮つきのままの原種野生ウコ
ンを、2回目以降は1日前後といった短期間だけ、焼酎
などのアルコール類に漬け込んで、ウコン成分を抽出
し、さらに水や清涼飲料などで薄めたウコン抽出アルコ
ール類なため、スライスしたウコンの抽出アルコールと
違ってウコンの抽出過剰となることはなく、かつ品質が
一定し、アルコール度も適度のウコン抽出アルコール類
であり、しかもウコン独特の臭いや苦みの少ない、まろ
やか味の富んだウコン抽出アルコール類となる。
【0010】スライスしたウコンの場合は、切り口から
ウコンの微粉末が 発生して、沈殿するが、皮つきのウコ
ンを抽出した場合は、微粉末が発生することもなく、苦
みがさらに効果的に抑えられる。
【0011】さらに、ウコン成分を抽出した後の使用済
みのウコンを数個以下加えた製品であるため、実物のウ
コンが入っていることで、ウコン抽出アルコール類であ
ることを実感でき、またウコンを見たこともない消費者
にも納得して愛飲してもらうことができ、ウコン抽出ア
ルコール類としての商品価値がより高くなる。
【0012】請求項2以降はウコン抽出アルコール類の
製造方法の発明である。請求項2は、熱帯地方に産し、
熱帯地方で丸ごと乾燥した原種野生ウコンを皮つきのま
ま、初回は約7日間前後漬け込み、次いで製品用のアル
コール類を一部だけ取り出した後、取り出したアルコー
ル類とほぼ等量のアルコール類を新たに追加して、2回
目以降は半日から1日半程度の短期間だけ漬け込んでか
ら、製品用のアルコール類を一部だけ取り出した後、取
り出したアルコール類とほぼ等量のアルコール類を新た
に追加して、再び短期間だけ漬け込む、という処理を繰
り返すことを特徴とするウコン抽出アルコール類の製造
方法である。
【0013】このように、皮つきのままの原種野生ウコ
ンを、初回は約7日間前後漬け込むが、2回目以降は1
日程度の短期間だけ、アルコール類に漬け込んだ後、ア
ルコール類をウコンから分離して製品とするため、スラ
イスしたウコンを漬けた場合と違って、品質が一定し、
しかも抽出過剰となることもなく、ウコン独特の苦みや
臭いの少ない、まろやか味の富んだウコン抽出アルコー
ル類を製造できる。
【0014】しかも、漬け込み期間が1日程度と極めて
短いため、大量生産に適している。また、同じウコン
を、数カ月以上といった長期間抽出できるため、製造原
価が極めて安価となる。
【0015】請求項3は、請求項2に記載の原種野生ウ
コンは、1ケ月以上といった長期間、しかも熱帯の炎天
下で天日乾燥させたものであることを特徴とするウコン
抽出アルコール類の製造方法である。
【0016】このように、原料の原種野生ウコンは、1
ケ月以上といった長期間、しかも熱帯の炎天下で天日乾
燥させたものであるため、包丁の刃も立た ないほど硬
い。乾燥度が高くて水分が殆どなく、十分に乾燥収縮し
て、国産のウコンより小粒なものを原料として用いる。
【0017】請求項4は、請求項2または請求項3に記
載のようにして抽出されたアルコール類に水を加えて適
度のアルコール度数に落とした状態で製品とすることを
特徴とするウコン抽出アルコール類の製造方法である。
【0018】このように、抽出にはアルコール度数の高
いアルコール類を用いるので、効果的に抽出でき、その
後、水を加えて適度のアルコール度数に落とすので、各
種のアルコール度数の製品を容易に製造でき、かつ量産
に適する。
【0019】請求項5は、請求項2、請求項3または請
求項4に記載のようにして抽出されたアルコール類を清
涼飲料その他の飲料に添加してアルコール度を下げるこ
とを特徴とするウコン抽出アルコール類の製造方法であ
る。
【0020】このように、前記のようにして抽出された
アルコール類を清涼飲料や果実飲料、野菜ジュース、乳
清飲料などに添加するため、アルコール度の極めて低い
ウコン抽出飲料を、極めて容易に製造できる。
【0021】前記のようにしてウコン成分を抽出したア
ルコール類を清涼飲料や果実飲料、野菜ジュース、乳清
飲料などに添加してなる、アルコール度の極めて低いウ
コン抽出飲料は、車を運転する際でも飲むことができ、
また酒嫌いの人や女性、子供でも飲むことができ、ウコ
ンの摂取に極めて有効な飲料となる。
【0022】請求項6は、請求項1から請求項5までの
いずれかに記載のようにして原種野生ウコンを漬け込ん
で得たアルコール類に、アルコール類による抽出を完了
した後の使用済みウコンを数個以下加えて製品とするこ
とを特徴とするウコン抽出アルコール類の製造方法であ
る。
【0023】このように、ウコン成分を十分に抽出済み
のウコンを数個以内という少量だけ加えるため、製品に
した後に長期間漬け込んだままにしてあっても、その間
にウコン成分が濃くなることはなく、濃度が比較的一定
に維持される。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明によるウコン抽出アル
コール類ならびにウコン抽出アルコール類の製造方法が
実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。
ウコン抽出アルコール類には、焼酎やウイスキーなどの
酒類で抽出する場合と、酒類以外のアルコールで抽出す
る場合とに大別されるが、まず酒類で抽出する場合を説
明する。
【0025】図1は本発明によりウコン酒を製造する方
法を工程順に説明するフローチャートである。なお、酒
類として泡盛を用いた例を説明する。
【0026】本発明は、英名でTERMERIC、現地
名でNA−NWIN、学名でCurcuma longa などと呼ば
れる原種野生ウコンと泡盛を原料としてウコン酒を製造
する。ウコンには、沖縄県を初め、日本国内で生産され
ているウコンが知られているが、生のウコン根茎をスラ
イスしてから乾燥したものが多い。しかも、乾燥期間は
短く、数日間、天日乾燥したものが多い。
【0027】本発明で使用するウコンは、インドやミャ
ンマー、ベトナムなどの東南アジアなどの熱帯地方に産
する、原種で野性品種のウコンを現地で乾燥したもので
あり、皮がついたままで、しかもスライスしないで、丸
ごと天日乾燥させたものである。乾燥期間は、ほぼ1ケ
月、あるいは1ケ月以上といった長期間、しかも熱帯の
炎天下で天日乾燥させたものである。
【0028】したがって、包丁の刃も立たないほど硬
い。乾燥度が高く、水分が殆どなく、十分に乾燥収縮し
ているので、国産のウコンより小粒で、長さが2.5c
m、太さが直径6mm前後であり、重量は1個で1〜3
g程度である。以下、この熱帯地方に産し、丸ごと乾燥
した輸入ウコンを「原種野生ウコン」と呼ぶ。最近は、
盛んに栽培もされているため、原種で野性品種であれ
ば、栽培されているものも「原種野生ウコン」に含むも
のとする。
【0029】ステップS1は、この皮つきの丸ごとの原
種野生ウコンを水洗いしてから、2〜3時間陰干して、
水分を除去する工程である。
【0030】次いで、ステップS2で、泡盛に漬け込
む。すなわち、ステップS1で処理済みの原種野生ウコ
ンを所定量、貯蔵用タンクに入れる。ついで、所定量の
泡盛を入れて漬け込む。もちろん、先に泡盛を入れて、
その中に原種野生ウコンを入れてもよい。
【0031】ステップS3における最初の漬け込み期間
は、7日間程度であり、冷暗所に保管するのがよい。約
7日間を経過すると、ウコン成分が適度に抽出されるの
で、次にステップS4のように、ウコン成分が抽出され
た泡盛を、例えば3分の1ないし2分の1程度取り出し
て、製品とする。
【0032】次いで、ステップS5のように、取り出し
た分量とほぼ同等量の泡盛を新たに追加して、ステップ
S6のように、次の抽出を行なう。この2回目以降の漬
け込み時間は、1昼夜程度で足りる。半日程度以内の短
い漬け込み時間では、抽出量が少なく、1日半を過ぎる
と、抽出量が多く、ウコン濃度が濃すぎて、独特の臭い
や苦みが強くなる。
【0033】したがって、半日から1日半程度の範囲の
漬け込み時間が適しているが、毎日一定の時刻に、ウコ
ン酒の取り出しと新たな泡盛の追加の作業を行なうのが
よい。
【0034】したがって、原料である原種野生ウコンは
追加したりしないで、抽出された泡盛のみを取り出し
て、新たに同等量を追加する、という操作を毎日繰り返
すことで、原種野生ウコンの成分を抽出した泡盛を製造
する。通常は、約半年もの長期間、このような方法によ
る製造が可能である。したがって、従来と同じ量のウコ
ンを用いて、大量のウコン酒を安価に製造できる。
【0035】なお、ウコンは、肝臓病などに好適と言わ
れているが、ウコン以外の薬効のある植物、例えばヨモ
ギやグァバの葉や果実、長命草などを一緒に漬け込ん
で、その成分を原種野生ウコンと一緒に抽出することも
可能である。あるいは、別に抽出した薬効成分を、前記
のようにして製造したウコン抽出泡盛と混ぜて製品にす
ることも可能である。
【0036】このようにしてウコン成分を抽出した後の
ウコンは、それ以上漬け込んでも、ウコン成分は殆ど抽
出されない。この使用済みのウコンは、廃棄してもよい
が、前記のようにして原種野生ウコンの成分を抽出した
ウコン酒に加えて製品にすると、原料である原種野生ウ
コンを目視確認できるため、ウコン酒に対する信頼性が
増し、商品価値が向上する。
【0037】このように、スライスしないで、原型のま
まのウコンをウコン酒に入れておくので、実物のウコン
を観察し、十分納得しながら、ウコン酒を味わえるた
め、薬効の効き目も高まる。また、スライスしたウコン
のように、切り口からウコン微粉末が発生して沈殿した
り、苦みが増すなどの問題も発生しない。
【0038】ウコンの品種は多数認められているが、次
に本発明で原料として最も好適としているウコンを学名
で特定する。
【0039】沖縄でもウコンは盛んに栽培されている
が、沖縄県内産のウコンの代表的な品種には、次の4種
がある。 Curcuma longa :ウコン(秋ウコンと言う名で売られて
いることもある) Curcuma domestica :ウコン Curcuma aromatica :ウコン(春ウコンと言う名で売ら
れていることもある) Curcuma zedoaria:ガジュツ(紫ウコンと言う名で売ら
れていることもある)
【0040】これらに対し、東南アジアやインドなどの
熱帯地方で産する原種野生ウコンには次のような品種が
ある。 Curcuma longa Curcuma xanthorrhiza Curcuma amada Curcuma camphora Curcuma wenyujin Curcuma aeruginosa Curcuma comosa Curcuma kwangsiensis Curcuma heyneana
【0041】これらの中でも、主として東南アジアなど
から輸入されているCurcuma longa が、本発明における
泡盛などのアルコール類によるウコン成分の抽出に最も
好適である。
【0042】抽出に用いる泡盛は、度数の高いものほ
ど、効果的に抽出できる。沖縄では、60度の泡盛も市
販されているほどであり、度数の高い泡盛を容易に入手
できる。度数の高い泡盛で抽出した場合は、水を加えて
適度の度数に落とした状態で市販する。
【0043】このように、高い度数が適しているため、
高い度数が得にくい清酒や合成清酒は適しない。また、
味も落ちる。
【0044】これに対し、焼酎やウイスキー、ブランデ
ーなどのような蒸留酒は、高い度数が得やすいので、ウ
コン成分の抽出に適している。
【0045】なお、高い度数の得にくい酒類は、前記の
ようにしてウコン成分を抽出したアルコール類を混ぜて
飲料とするのには適している。
【0046】本発明によって製造したウコン酒の利用方
法であるが、そのまま、水割りやお湯割りにして呑むこ
ともできるが、通常の泡盛を水割りやお湯割りにしたも
のに、本発明のウコン酒を少量だけ加えて呑むのも好適
である。
【0047】ウコン成分の抽出に泡盛などの蒸留酒を用
いる例を説明したが、酒類以外のアルコール類も使用で
きる。例えば、泡盛の代わりにエチルアルコールを用い
て、図1の方法でウコン成分を抽出することもできる。
【0048】こうしてウコン成分を抽出した酒類以外の
アルコール類は、清涼飲料や果実飲料、野菜ジュース、
乳清飲料などの各種飲料に添加すると、酒嫌いな人や女
性・子供でも美味しく飲んで、ウコン成分を摂取でき
る。添加量によっては、ワインクーラー風の飲み物にも
なる。あるいは、調味料を用いる場合と同じ要領で、料
理に添加することも可能である。
【0049】なお、酒類で抽出したウコン酒も、アルコ
ール度数が1%以下となるような少量であれば、清涼飲
料などに添加して、女性や子供向けの飲料として提供で
きることは言うまでもない。
【0050】
【実施例】最後に、泡盛を用いてウコン成分を抽出した
実施例を説明する。沖縄県那覇市与儀の津波古酒造所製
造の商品名「太平」43度の泡盛を壺に8リットル入
れ、東南アジアなどから輸入した原種野生ウコン200
gを、皮つきのまま洗浄処理した後、7日間、冷暗所で
漬け込んだ。7日後に、ウコン抽出した泡盛を3分の1
(約2.5リットル)取り出して製品とした。次いで、新
たな泡盛を等量の約2.5リットル加えて、1日間漬け込
んだ。
【0051】以後毎日、ウコン抽出した泡盛を3分の1
(約2.5リットル)取り出した後、新たな泡盛を約2.5
リットル加える、という処理を繰り返した。約6か月経
つと、ウコン成分がほとんど抽出されてしまい、それ以
上は殆ど抽出不能となるので、この使用済みのウコン
は、ウコン酒に入れて、実物のウコンを目視できるよう
にした。
【0052】
【発明の効果】請求項1によると、皮つきのままの原種
野生ウコンを、2回目以降は1日前後といった短期間だ
け、焼酎などのアルコール類に漬け込んで、ウコン成分
を抽出し、さらに水や清涼飲料などで薄めたウコン抽出
アルコール類なため、スライスしたウコンの抽出アルコ
ールと違ってウコンの抽出過剰となることはなく、かつ
品質が一定し、アルコール度も適度のウコン抽出アルコ
ール類であり、しかもウコン独特の臭いや苦みの少な
い、まろやか味の富んだウコン抽出アルコール類とな
る。
【0053】さらに、ウコン成分を抽出した後の使用済
みのウコンを数個以下加えた製品であるため、実物のウ
コンが入っていることで、ウコン抽出アルコール類であ
ることを実感でき、またウコンを見たこともない消費者
にも納得して愛飲してもらうことができ、ウコン抽出ア
ルコール類としての商品価値がより高くなる。
【0054】請求項2によると、皮つきのままの原種野
生ウコンを、初回は約7日間前後漬け込むが、2回目以
降は1日程度の短期間だけ、アルコール類に漬け込んだ
後、アルコール類をウコンから分離して製品とするた
め、スライスしたウコンを漬けた場合と違って、品質が
一定し、しかも抽出過剰となることもなく、ウコン独特
の苦みや臭いの少ない、まろやか味の富んだウコン抽出
アルコール類を製造できる。
【0055】しかも、漬け込み期間が1日程度と極めて
短いため、大量生産に適している。また、同じウコン
を、数カ月以上といった長期間抽出できるため、製造原
価が極めて安価となる。
【0056】請求項3のように、原料の原種野生ウコン
は、1ケ月以上といった長期間、しかも熱帯の炎天下で
天日乾燥させたものであるため、包丁の刃 も立たないほ
ど硬い。乾燥度が高くて水分が殆どなく、十分に乾燥収
縮して、国産のウコンより小粒なものを原料として用い
る。
【0057】請求項4のように、抽出にはアルコール度
数の高いアルコール類を用いるので、効果的に抽出で
き、その後、水を加えて適度のアルコール度数に落とす
ので、各種のアルコール度数の製品を容易に製造でき、
かつ量産に適する。
【0058】請求項5のように、先に抽出されたアルコ
ール類を清涼飲料や果実飲料、野菜ジュース、乳清飲料
などに添加するため、アルコール度の極めて低いウコン
抽出飲料を、極めて容易に製造できる。
【0059】また、ウコン成分を抽出したアルコール類
を清涼飲料や果実飲料、野菜ジュース、乳清飲料などに
添加してなる、アルコール度の極めて低いウコン抽出飲
料は、車を運転する際でも飲むことができ、また酒嫌い
の人や女性、子供でも飲むことができ、ウコンの摂取に
極めて有効な飲料となる。
【0060】請求項6によると、ウコン成分を十分に抽
出済みのウコンを数個以内という少量だけ加えるため、
製品にした後に長期間漬け込んだままにしてあっても、
その間にウコン成分が濃くなることはなく、濃度が比較
的一定に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によりウコン酒を製造する方法を工程
順に説明するフローチャートである。
【符号の説明】
S1〜S6 ウコン酒製造のための各工程

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱帯地方に産し、熱帯地方で丸ごと乾燥
    した原種野生ウコンを皮つきのまま、初回は約7日間前
    後漬け込み、次いで製品用のアルコール類を一部だけ取
    り出した後、取り出したアルコール類とほぼ等量のアル
    コール類を新たに追加して、 2回目以降は半日から1日半程度の短期間だけ漬け込ん
    でから、製品用のアルコール類を一部だけ取り出した
    後、取り出したアルコール類とほぼ等量のアルコール類
    を新たに追加して、再び短期間だけ漬け込む、という処
    理を繰り返すことで製造したアルコール類を、 水や清涼飲料その他の飲料に添加してアルコール度を下
    げてなるアルコール類に、 アルコール類による抽出を完了した後の使用済みウコン
    を数個以下加えてなることを特徴とするウコン抽出アル
    コール類。
  2. 【請求項2】 熱帯地方に産し、熱帯地方で丸ごと乾燥
    した原種野生ウコンを皮つきのまま、初回は約7日間前
    後漬け込み、次いで製品用のアルコール類を一部だけ取
    り出した後、取り出したアルコール類とほぼ等量のアル
    コール類を新たに追加して、 2回目以降は半日から1日半程度の短期間だけ漬け込ん
    でから、製品用のアルコール類を一部だけ取り出した
    後、取り出したアルコール類とほぼ等量のアルコール類
    を新たに追加して、再び短期間だけ漬け込む、という処
    理を繰り返すことを特徴とするウコン抽出アルコール類
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記の原種野生ウコンは、1ケ月以上と
    いった長期間、しかも熱帯の炎天下で天日乾燥させたも
    のであることを特徴とする請求項2に記載のウコン抽出
    アルコール類の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記のようにして抽出されたアルコール
    類に水を加えて適度のアルコール度数に落とした状態で
    製品とすることを特徴とする請求項2または 請求項3に
    記載のウコン抽出アルコール類の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記のようにして抽出されたアルコール
    類を清涼飲料その他の飲料に添加してアルコール度を下
    げることを特徴とする請求項2、請求項3または請求項
    4に記載のウコン抽出アルコール類の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記のようにして原種野生ウコンを漬け
    込んで得たアルコール類に、アルコール類による抽出を
    完了した後の使用済みウコンを数個以下加えて製品とす
    ることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれ
    かに記載のウコン抽出アルコール類の製造方法。
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