JP3124579B2 - 発色性記録材料 - Google Patents

発色性記録材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発色性記録材料に関す
る。さらに詳しくは可視光線または/および近赤外線を
用いた記録読み取り装置に有用である発色性記録材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、それ自体はほとんど無色であるが
化学反応によってある種の色を発現しうる色素前駆体
(以下、発色性染料という)は、それを発色させる顕色
剤と組み合わせることにより発色性記録材料として、感
熱・感圧記録紙等に広く実用化されている。
【0003】ところで近年、より高度な情報処理の手段
としてバーコードが盛んに用いられるようになり、この
バーコードを読み取る装置として小型、安価、長寿命等
の利点から半導体レーザーを利用した装置が多用される
傾向にある。そして半導体レーザーは近赤外領域の光を
発するために、バーコードを形成する色素は該領域の光
を吸収するものでなければならない。しかしながら、従
来感熱・感圧記録紙に一般的に用いられているフルオラ
ン系の発色性染料は、発色反応により生成する色素が該
領域に実用的な吸収を持たない。またπ電子共役系を延
長し、該領域に吸収を持たせる手法も採用されている
が、化合物が高分子量化しその製造が容易でない上に、
生成した色素が不安定であって退色しやすく耐光性に乏
しい。
【0004】そこで近年、該領域の光を吸収する色素を
生成する発色性染料として、従来のものとは大きく構造
が異なる化合物が提案されている。
【0005】特開昭62ー181361号公報には、フ
ェニレンジアミン誘導体又はナフチレンジアミン誘導体
と酸性物質とを含有する発色性記録材料が提案されてい
る。この発色性記録材料は発色後の経時変化が著しい欠
点がある。
【0006】特開昭63ー256486号公報には、フ
ェニレンジアミン誘導体又はナフチレンジアミン誘導体
とキノイド型電子受容性化合物とを含む発色性記録材料
が提案されている。この発色性記録材料は、本発明者の
研究によれば、実質的な発色を起すのが困難であり、実
用化が容易でないと思われる。
【0007】また、特開昭63ー94880号公報に
は、フェニレンジアミン誘導体又はナフチレンジアミン
誘導体と、熱または/および光の作用によってハロゲン
ラジカルを発生する有機ハロゲン化合物を含有する発色
性記録体が開示されている。発生する有機ハロゲンラジ
カル例えば塩素ラジカルは周囲の化合物から水素ラジカ
ルを引き抜きハロゲン化水素酸例えば塩化水素酸の如き
強酸を生成する。従って、この記録紙を例えば図書、文
書等の複写に用いた場合には長期間において紙の耐久性
を損なうことになる。
【0008】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な発色
性記録材料を提供することにある。本発明の他の目的
は、発色操作直後に実用上充分な強度の発色を与え、し
かも発色部が可視から近赤外領域に至る広い範囲に強い
吸収を有する発色性記録材料を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、上記した従来
の発色性記録材料における問題を解決することのできる
新規な発色性記録材料を提供することにある。本発明の
さらに他の目的および利点は以下の説明から明らかとな
ろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、 (a)アミニウムイオンを生成しうる化合物、 (b)酸化剤 および (c)熱により有機酸を発生する有機化合物、 を含有することを特徴とする発色性記録材料によって達
成される。
【0011】アミニウムイオンを生成しうる化合物
(a)としては、下記式(I)
【0012】
【化3】
【0013】で表わされるアミン化合物 および下記式
(II)
【0014】
【化4】
【0015】で表されるアミン化合物が用いられる。
【0016】アミン化合物が例えば上記式(I)で表わ
される化合物である場合、それから生成するアミニウム
イオンとは、下記式(I)’
【0017】
【化5】
【0018】で表わされる。
【0019】上記式(I)中、R1、R2、R3はそれぞ
れ独立に水素原子、低級アルキル基、アシル基、アリー
ル基またはアラルキル基を示すことができる。ただし、
1 、R 2 およびR 3 のうちの少なくとも1つはアリール
基またはアラルキル基である。
【0020】低級アルキル基としては、例えば炭素数1
〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好まし
い。
【0021】アシル基としては、例えば炭素数1〜10
であって、アルキル部分が直鎖状もしくは分岐鎖状の脂
肪族アシル基、または炭素数7〜12であって、アリー
ル部分がアルキル基で置換されていてもよい芳香族アシ
ル基が好ましい。アリール基としては例えばフェニル
基、ナフチル基、ビフェニル基等を挙げることができ
る。
【0022】またアラルキル基としては、例えば上記の
如きアリール基が炭素数1〜5のアルキル基と結合した
ものに相当する基が好ましい。
【0023】また、上記アリール基とアラルキル基は芳
香環にハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルキルカルボニ
ルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、スルホン基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスル
フィニル基、アミノ基、アルキル置換アミノ基、アリー
ル置換アミノ基、アルキル置換カルバモイル基、アリー
ル置換カルバモイル基、ピロリジノ基およびピペリジノ
基よりなる群から選ばれる1種以上の置換基を有してい
てもよい。
【0024】ハロゲン原子としては、例えばフッ素、塩
素および臭素を好ましいものとして挙げることができ
る。アルキル基、アリール基、アシル基としてはそれぞ
れ上記した基と同じ基を例示できる。また、アルコキシ
基、アルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルフィニル
基、アルキル置換アミノ基、アルキル置換カルバモイル
基に含まれるアルキル部分としては、例えば炭素数1〜
10の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を好ましい
ものとして挙げることができる。
【0025】また、アリールオキシ基、アリールカルボ
ニルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリール
スルホニル基、アリールスルフィニル基、アリール置換
アミノ基、アリール置換カルバモイル基のアリール部分
としては、上記に例示したものと同じものを挙げること
ができる。また、アラルキルオキシ基のアラルキル部分
としても上記に例示したものと同じものを例示すること
ができる。
【0026】さらに、上記式(I)中において、R1
2、R3のうちの2つはそれぞれ結合してピロール、イ
ンドール、イミダゾール、カルバゾール、フェナジン、
フェノキサジン、フェノチアジン等の複素環を形成して
もよい。
【0027】上記式(I)で表わされるアミン化合物と
しては、例えばビス(p−ジエチルアミノフェニル)エ
チルアミン、トリフェニルアミン、トリス(p−ブロモ
フェニル)アミン、トリス(p−メチルフェニル)アミ
ン、トリス(p−ジエチルアミノフェニル)アミン、N
−フェニルフェノチアジン、ペンタフェニルピロール等
を挙げることができる。
【0028】また、上記式(II)中、nは0から2ま
での整数であり、Aはアリール基を示す。アリール基と
しては、式(I)について例示したものと同じものを例
示することができる。
【0029】また、R4、R5、R6、R7はそれぞれ独立
に水素原子、低級アルキル基、アシル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示す。これらの基としては、上記式
(I)について例示したものと同じものを例示できる。
【0030】また、上記アリール基とアラルキル基は芳
香環にハロゲン原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アラルキルオキシ基、アシル基、アルキルカルボニ
ルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、スルホン基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスル
フィニル基、アミノ基、アルキル置換アミノ基、アリー
ル置換アミノ基、アルキル置換カルバモイル基、アリー
ル置換カルバモイル基、ピロリジノ基およびピペリジノ
基よりなる群から選ばれる1種以上の置換基を有してい
てもよく、R4とR5またはR6とR7の2つがNと2重結
合を形成してアルキリデン基となってもよく、R4とR5
またはR6とR7の2つがそれぞれ結合してピロール、イ
ンドール、イミダゾール、カルバゾール、フェナジン、
フェノキサジン、フェノチアジン等の複素環を形成して
もよい。これらの基の例示は上記式(I)について例示
したものと同じである。
【0031】上記(II)で表わされるアミン化合物と
しては、例えば、N,N’−ジフェニル−p−フェニレ
ンジアミン、N,N’−ジベンジル−N,N’−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン、N−アセチル−N’−フ
ェニル−p−フェニレンジアミン、N−(4ーメトキシ
フェニル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N−(4ークロロフェニル)−N’−フェニル−p
−フェニレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス
(p−ジエチルアミノフェニル)−p−フェニレンジア
ミン、4’−(4”−アニリノフェニル)アミノベンゼ
ンスルホン酸、4’−(4”−アニリノフェニル)アミ
ノ安息香酸、N,N,N’,N’−テトメチルベンジジ
ン、テトラキス(p−メチルフェニル)ヒドラジン等を
挙げることができる。
【0032】上記の如きアミニウムイオンを生成しうる
化合物(a)は、単独であるいは2種以上一緒に使用す
ることができる。また、アミニウムイオンを生成しうる
化合物(a)として、上記式(I)および/または(I
I)のアミン化合物と既知の発色性記録材料を併用する
こともできる。
【0033】すなわち、既知の発色性染料を併用して近
赤外部の吸収を強めたり可視部の色相を調製したりする
こともできる。このような多種の既知の発色性染料とし
ては、例えばフルオラン化合物、フルオレン化合物、フ
ダリド化合物等がある。近赤外部吸収色素としては、例
えば3ー(4’ーアニリノフェニル)アミノー6ーメチ
ルー7ーアニリノフルオラン、3ー[(4’ー(4”ー
アニリノフェニル)アミノフェニル]アミノー6ーメチ
ルー7ークロロフルオラン、3ージエチルアミノ−7−
ジベンジルアミノチオフルオラン、3ージエチルアミノ
−7−エチルアミノチオフルオラン、3,6ービス(ジ
メチルアミノ)フルオレンー9ースピロー3’ー(6’
ージメチルアミノ)フタリド、3,6ービス(ジエチル
アミノ)フルオレンー9ースピロー3’ー(6’ージメ
チルアミノ)フタリド、3,3ービス[1,1ービス(4
ージメチルアミノフェニル)エチレンー2ーイル]フタ
リド、3,3ービス[1,1ービス(4ージメチルアミノ
フェニル)エチレンー2ーイル]ー4、5、6、7ーテ
トラクロロフタリド、3ー(4ージメチルアミノフェニ
ル)ー3ー[1,1ービス(4ージメチルアミノフェニ
ル)エチレンー2ーイル]フタリド、3ー(4ージメチ
ルアミノフェニル)ー3ー[1,1ービス(4ージメチ
ルアミノフェニル)エチレンー2ーイル]ー6ージメチ
ルアミノフタリド等が挙げられる。
【0034】可視部吸収色素としては、例えばクリスタ
ルバイオレットラクトン、ベンゾイルロイコメチレンブ
ルー、ピリジンブルー等の青色発色性染料、3ージエチ
ルアミノー7ーオクチルアミノフルオラン、3ージエチ
ルアミノー7ージベンジルアミノフルオラン等の緑色発
色性染料、3ーシクロヘキシルアミノー6ークロロフル
オラン、3ージエチルアミノー6ーメチルー7ークロロ
フルオラン等の赤色発色性染料、3ージエチルアミノー
6ーメチルー7ーアニリノフルオラン、3ージーnーブ
チルアミノー6ーメチルー7ーアニリノフルオラン、3
ージエチルアミノー7ー(oークロロアニリノ)フルオ
ラン、3ージブチルアミノー7ー(oークロロアニリ
ノ)フルオラン、3ーN−メチル−N−シクロヘキシル
アミノー6ーメチルー7ーアニリノフルオラン、3ーピ
ロリジノー6ーメチルー7ーアニリノフルオラン、3ー
ジエチルアミノー6ークロロー7ーアニリノフルオラ
ン、3ーN−エチル−N−イソアミルアミノー6ーメチ
ルー7ーアニリノフルオラン、3ー(N−p−トリル−
N−エチルアミノ)ー6ーメチルー7ーアニリノフルオ
ラン等の黒色発色性染料を挙げることができるが、これ
らのみに限定されるものではない。多種の発色性染料を
併用するときのアミン化合物と多種の発色性染料とのモ
ル比は好ましくは1:100から100:1の範囲であ
り、より好ましくは1:20から20:1の範囲であ
る。
【0035】本発明の発色性記録材料は、さらに酸化剤
(b)および熱により有機酸を発生する有機化合物
(c)を含有する。
【0036】酸化剤(b)としては、例えば過塩素酸
銀、ヘキサフルオロアンチモン酸銀、塩化鉄(II
I)、2酸化鉛、ベンゾキノン、ナフトキノン、クロラ
ニル、テトラシアノキノジメタン、N,N’−ジフェニ
ルキノンジイミン、ジフェニルジスルフィド、ベンゾイ
ルパーオキサイド、N−メチルモルホリンーNーオキサ
イド、m−クロロ過安息香酸等を好ましいものとして挙
げることができる。
【0037】酸化剤(b)は、アミニウムイオンを生成
しうる化合物(a)対酸化剤(b)のモル比が好ましく
は1:100〜100:1、より好ましくは1:20〜
20:1の範囲となる割合で用いられる。
【0038】また、熱により有機酸を発生する有機化合
物(c)としては、例えばヒドロキシナフトエ酸フェニ
ル、シュウ酸ジベンジル等のエステル、無水フタル酸、
無水マレイン酸、スルホ安息香酸環状無水物等の酸無水
物を挙げることができる。これらは記録材料中のまたは
空気中の水分により一部が加水分解反応を起こして有機
酸を発生するものと考えられる。
【0039】かかる有機酸(c)は、アミニウムイオン
を生成しうる化合物(a)対かかる有機化合物(c)の
モル比が好ましくは10:1〜1:50、より好ましく
は2:1〜1:10の範囲となる割合で用いられる。
【0040】本発明の発色性記録材料は、必要に応じさ
らに、例えば、バインダー、増感剤、蛍光染料、顔料あ
るいは粘着防止剤等を含有することができる。
【0041】上記バインダーとしては例えば、ポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、イソブチレ
ンー無水マレイン酸共重合体等の水溶性高分子の他、ポ
リ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレンーブタジエン共
重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル等の
ラテックス類を挙げることができる。増感剤としては、
例えばステアリン酸アミド、ベンズアミド、テレフタル
酸ジベンジル、ジフェニルカーボネート、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸フェニル、1ーベンジルオキシナフ
タレン、4,4’ージメトキシジフェニルスルホン酸等
を挙げることができる。
【0042】蛍光染料としては、例えばジアミノスチル
ベン系、ベンズイミダゾール系、ベンジジン系、イミダ
ゾロン系、クマリン系の化合物を挙げることができる。
顔料としては、例えば二酸化チタン、クレー、タルク、
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、ポリス
チレン樹脂、尿素ーホルマリン樹脂等を挙げることがで
きる。
【0043】また、粘着防止剤としては、例えばステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラッフィンワ
ックス等を挙げることができる。
【0044】本発明の発色性記録材料を感熱・感圧記録
材料として用いる場合には、従来より公知の方法が全く
同様に使用できる。例えば感熱記録材料として用いる場
合、本発明の発色性記録材料を適当な溶媒中に分散し、
これを紙のような基材上に塗布し乾燥すればよい。塗布
量は一般に乾燥重量で1〜15g/m2の範囲である。
【0045】これらの方法に従って製造された発色性記
録材料は、記録層を保護する目的で表面にオーバーコー
ト層を設けたり、ラベルとして使用できるように裏面に
粘着層を設けたりすることも勿論可能で、さらに他にも
この分野における各種公知の技術が適宜付加し得る。
【0046】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものでは
ない。
【0047】実施例1 N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン0.05
g、 N,N’−ジフェニル−p−キノンジイミン0.05
g、無水フタル酸0.17g、 ステアリン酸アミド0.1
0g、 ステアリン酸亜鉛0.10g、 10%ポリビニル
アルコール水溶液0.8g及び水1.8gを粉砕機(FR
ITSCH社)にて10分間処理して、塗布液を得た。
【0048】次いで、この塗布液をバーコーター(テス
ター産業、P11210)を用いて上質紙に塗布し、風
乾し、感熱紙を得た。調製した感熱紙を感熱紙発色試験
装置(大倉電機、TH−PMD)を用いて、加熱発色さ
せ、発色後の反射率をUV測定装置(島津、UV−31
01)を用いて、300〜1300nmにおいて測定し
た。図1に発色後の反射スペクトルを示す。
【0049】また、この熱感紙にNEC社プリンター
(PC−PR102TL)のサーマルヘッドを用いてバ
ーコードを印字させた。このバーコードを半導体レーザ
ー(780nm)バーコードリーダー(Symbol Technol
ogies Inc., LS8200)及びLED(660nm)
バーコードリーダー(メカノシステムズ、Touch7
−PC−M10)の両方で読み取り試験を行ったとこ
ろ、いずれのバーコードリーダーによっても読み取るこ
とができた。
【0050】実施例2 N−(4ークロロフェニル)−N’−フェニル−p−フ
ェニレンジアミン0.06g、 クロラニル0.05g、2
−スルホ安息香酸環状無水物0.21g、 ステアリン酸
アミド0.10g、 ステアリン酸亜鉛0.10g、 10%
ポリビニルアルコール水溶液0.8g及び水1.8gを用
いて実施例1と同様に感熱紙を作成し、発色後の反射率
を測定した。図2に発色後の反射スペクトルを示す。
【0051】この感熱紙にバーコードを印字させたとこ
ろ、半導体レーザーバーコードリーダー及びLEDバー
コードリーダーのいずれにても読み取ることができた。
【0052】
【発明の効果】各実施例の結果からも明らかなように、
本発明による発色性記録材料は、いずれも発色操作直後
に実用上充分な強度の発色を与え、しかも発色部が可視
から近赤外領域に至る広い範囲に強い吸収を有するた
め、近赤外領域で読み取りを行なう半導体レーザーを利
用したバーコード読み取り装置や可視領域で読み取る装
置等、あらゆる波長での機器による情報の読み取りに有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による発色性記録材料の発色後の反射
スペクトルを示す。
【図2】実施例2による発色性記録材料の発色後の反射
スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 正人 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 二田原 正利 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−94880(JP,A) 特開 昭63−256486(JP,A) 特開 昭62−181361(JP,A) 特開 昭64−90440(JP,A) 特開 昭62−62866(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34 B41M 5/124 - 5/165

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記式(I) 【化1】 で表されるアミン化合物であるアミニウムイオンを生成
    しうる化合物、 (b)酸化剤 および (c)熱により有機酸を発生する有機化合物、を含有す
    ることを特徴とする発色性記録材料。
  2. 【請求項2】 (a)下記式(II) 【化2】 で表されるアミン化合物であるアミニウムイオンを生成
    しうる化合物、 (b)酸化剤 および (c)熱により有機酸を発生する有機化合物、を含有す
    ることを特徴とする発色性記録材料。
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