JP3123896B2 - ラジオ受信機 - Google Patents

ラジオ受信機

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JP3123896B2
JP3123896B2 JP07104424A JP10442495A JP3123896B2 JP 3123896 B2 JP3123896 B2 JP 3123896B2 JP 07104424 A JP07104424 A JP 07104424A JP 10442495 A JP10442495 A JP 10442495A JP 3123896 B2 JP3123896 B2 JP 3123896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隣接妨害による悪影響
を防止したラジオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、FMラジオ受信機は、図2の如
く構成され、受信RF信号はRF増幅回路(1)で増幅
され、混合回路(2)において局部発振回路(3)から
の局部発振信号によりIF信号に変換される。前記IF
信号はIFフィルタ(4)で帯域制限された後、IF増
幅回路(5)において増幅され、さらに検波回路(6)
で検波される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2のラジ
オ受信機において、妨害信号が希望放送局に隣接して発
生した場合、前記妨害信号が希望放送局に妨害を与える
という問題がある。そこで、隣接妨害が起こらないよう
に前記妨害信号を除去するには、IFフィルタ(4)の
通過帯域幅を狭くする程良いが、前記通過帯域幅が狭い
と、IFフィルタ(4)の群遅延特性が悪化し、検波回
路(6)からの検波信号の歪率が劣化する。その為、I
Fフィルタ(4)の通過帯域幅は、希望放送局に隣接す
る妨害信号の除去と検波信号の歪率との妥協点で、15
0〜230KHzに設定されている。その為、前記妥協点
で設定された通過帯域幅では、隣接妨害信号を完全に除
去することができなかった。
【0004】さらに、隣接妨害局の電界強度が希望放送
局の電界強度より大であり、かつ、希望局がIFフィル
タ(4)の通過帯域幅内に存在する場合、希望放送局に
換わって前記隣接妨害局が受信されるという問題が発生
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
み成されたものであり、受信RF信号を局部発振信号に
よって、IF信号に変換する周波数変換回路と、前記I
F信号を所定の周波数帯域幅で通過させる第1フィルタ
と、前記IF信号を該第1フィルタの周波数帯域幅より
狭い周波数帯域幅で通過させる第2フィルタと、第1及
び第2フィルタの出力信号を選択する選択回路と、該選
択回路の出力信号を検波する検波回路と、該検波回路の
出力信号のうち直流成分を検出する検出回路と、該検出
回路の出力信号に応じて、前記選択回路に制御信号を発
生する制御回路と、を備えることを特徴とする。
【0006】また、前記制御回路は、該検出回路の出力
信号と少なくとも第1及び第2基準値とを比較し、比較
結果に応じて前記選択回路に制御信号を発生するウィン
ドコンパレータから成ることを特徴とする。さらに、前
記ウィンドコンパレータは、少なくとも、ヒステリシス
特性を有し、前記平滑回路出力信号と第1基準値と比較
する第1比較回路と、ヒステリシス特性を有し、前記平
滑回路出力信号と第2基準値と比較する第2比較回路
と、から成ることを特徴とする。
【0007】またさらに、妨害信号が発生すると前記比
較回路から出力信号が発生し、前記比較回路の出力信号
が存在するとき、前記選択回路において前記第2フィル
タの出力信号が選択され、前記比較回路の出力信号が存
在しないとき、前記選択回路において前記第1フィルタ
の出力信号が選択されることを特徴とする。さらにま
た、前記制御回路は、前記検出回路の出力信号をデジタ
ル変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路の出力
信号に応じて、基準レベルと所定量の差があるか否かを
判定する判定回路と、を備え、前記判定回路の出力信号
に応じて前記選択回路を制御することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に依れば、周波数変換回路で、受信RF
信号は局部発振信号によりIF信号に変換され、前記I
F信号は第1フィルタにおいて所定周波数帯域幅に制限
される。また、前記IF信号は、第2フィルタにも印加
され、第1フィルタの周波数帯域幅より狭い周波数帯域
幅に制限される。第1及び第2フィルタの出力信号のう
ちいずれか一方が選択回路で選択された後、前記選択回
路の出力信号は検波回路で検波され、さらに、検出回路
で直流成分が検出される。その後、検出回路の出力信号
は、ウィンドコンパレータに印加され、第1及び第2基
準値と比較される。ウィンドコンパレータの出力信号は
前記選択回路に印加され、比較結果に応じて第1及び第
2フィルタの出力信号のいずれかが選択される。
【0009】よって、隣接妨害信号が発生すると、ウィ
ンドコンパレータから出力信号が発生し、第2フィルタ
の出力信号が選択される。その為、隣接妨害信号を完全
に除去でき、隣接妨害を防止できる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であり、
(7)及び(8)は混合回路(2)の出力IF信号を通
過させる第1及び第2バッファ回路、(9)は第1バッ
ファ回路(7)の出力信号を帯域制限する第1フィル
タ、(10)は第1フィルタの帯域幅より狭い帯域幅を
有し、第2バッファ回路(8)の出力信号を帯域制限す
る第2フィルタ、(11)は第1及び第2フィルタ
(9)及び(10)の出力信号のうちいずれかを選択す
る選択回路、(12)は検波回路(6)の出力信号のう
ち直流成分を検出する検出回路、(13)は検出回路
(12)の出力信号を第1及び第2基準値Vr1及びV
r2と比較するウィンドコンパレータである。尚、図2
の従来例と同一の回路については、従来例と同一の符号
を付し、説明を省略する。
【0011】図1において、受信RF信号はRF増幅回
路(1)で増幅された後、混合回路(2)で局部発振回
路(3)からの局部発振信号によって、中心周波数f0
が、例えば10.7MHzであるIF信号に変換される。
前記IF信号は、第1及び第2バッファ回路(7)及び
(8)を通過し、それぞれ第1及び第2フィルタ(9)
及び(10)に印加される。第1バッファ回路(7)の
出力信号は、第1フィルタ(9)において、例えば1
0.7MHzを中心とした150KHzの帯域幅に制限さ
れ、第2バッファ回路(8)の出力信号は、第2フィル
タ(10)において、例えば10.7MHzを中心とした
50KHzの帯域幅に制限される。
【0012】ここで、第1及び第2フィルタ(9)及び
(10)の帯域幅はそれぞれ図3の(a)及び(b)の
様になる。第1フィルタ(9)の通過帯域幅は一般にラ
ジオ受信機で用いられている帯域幅であって、第2フィ
ルタ(10)の通過帯域幅は第1フィルタ(9)の通過
帯域幅より狭いものである。第1及び第2フィルタ
(9)及び(10)の出力信号は、選択回路(11)に
印加され、選択回路(11)は第1フィルタ(9)また
は第2フィルタ(10)の出力信号のいずれかを選択す
る。前記選択回路(11)の出力信号は、IF増幅回路
(5)で増幅された後、検波回路(5)においてFM検
波され、検波回路(6)の出力信号は後段の回路で低周
波増幅される。
【0013】また、検波回路(6)の他の出力端から発
生する検波出力信号は検出回路(12)に印加され、そ
の直流成分が検出された後、前記直流成分はウィンドコ
ンパレータ(13)で第1基準値及び第2基準値Vr1
及びVr2と比較される。ウィンドコンパレータ(1
3)において、第1及び第2基準値Vr1及びVr2の
関係は図4(イ)の如くなる。そして、ウィンドコンパ
レータ(13)は、前記検出回路(12)の出力信号が
第1及び第2基準値Vr1及びVr2の範囲外の場合の
み、「H」レベルの出力信号を発生する。ウィンドコン
パレータ(13)の出力信号は選択回路(11)に印加
され、ウィンドコンパレータ(13)の出力信号に応じ
て第1及び第2フィルタ(9)及び(10)の出力信号
のいずれかが選択される。
【0014】ここで、希望放送局に隣接に妨害信号が存
在せず、図3の(イ)の如き受信放送局のみが存在する
場合、IF信号の周波数は周波数f0を中心として変化
するので、図4(ロ)の検波回路(6)の検波特性より
検波回路(6)の出力信号レベルはV0を中心として変
化する。よって、検出回路(12)の出力信号は所定値
V1になり、ウィンドコンパレータ(13)の出力信号
は「L」レベルになる。その為、選択回路(11)は第
1フィルタの出力信号を選択する。第1フィルタ(9)
の通過帯域幅に制限されたIF信号が、IF増幅回路
(5)を介して、検波回路(6)に印加され検波され
る。第1フィルタ(9)は一般に用いられるフィルタと
同一の特性を持つものであるので、検波出力は一般のラ
ジオ受信機の検波出力と同一であり、検波出力信号の歪
率は良好となる。
【0015】いま、受信放送局の近傍に図3の(ロ)の
如き妨害信号が発生した場合、妨害信号は、受信放送局
に応じたIF信号とともに第1フィルタ(9)を通過
し、検波回路(6)で検波される。受信信号の周波数は
周波数f0を中心として変化し、妨害信号の周波数は周
波数f1を中心として変化する。その為、検波回路
(6)の出力信号は受信信号と妨害信号とが重畳された
信号となる。この検波回路(6)の出力信号を平滑した
信号は図4(ハ)の(a)の如く所定値V0より低い値
になり、前記検出回路(12)の出力信号は妨害信号の
電界強度の強さに応じて低くなる。その為、検出回路
(12)の出力信号をウィンドコンパレータ(13)で
第1及び第2基準値V1及びV2と比較することによっ
て、悪影響を与える妨害信号か否かを検出することがで
きる。そして、ウィンドコンパレータ(13)におい
て、検出回路(12)の出力信号レベルが第1基準値V
r1より小さいと、「H」レベルの出力信号が発生す
る。前記ウィンドコンパレータ(13)の出力信号が印
加される選択回路(11)は、第2フィルタ(10)の
出力信号を選択する。ここで、図3より第2フィルタ
(10)の通過帯域幅は第1フィルタ(9)のそれより
狭いので、妨害信号は第2フィルタ(10)の通過帯域
幅の外にあり、妨害信号は第2フィルタ(10)を通過
できず除去され、受信放送局に応じたIF信号だけが第
2フィルタ(10)から発生する。
【0016】その後、第2フィルタ(10)の出力信号
はIF増幅回路(5)を介して検波回路(6)に伝送さ
れ、検波される。妨害信号は除去されているので、検波
時には妨害信号は無く、検波出力に妨害信号による悪影
響は表れず、隣接妨害を防止することができる。逆に、
受信放送局の近傍に図3の(ハ)の如き妨害信号が発生
した場合、妨害信号は、受信放送局に応じたIF信号と
ともに第1フィルタ(9)を通過する。受信信号の周波
数は周波数f0を中心として変化し、妨害信号の周波数
は周波数f2を中心として変化する。そして、受信信号
と妨害信号とを検波する検波回路(6)の出力信号を平
滑すると、図4(ハ)の(a)の如く所定値V0より高
い値になり、前記検出回路(12)の出力信号は妨害信
号の電界強度の強さに応じて高くなる。そして、ウィン
ドコンパレータ(13)において、平滑回路(12)の
出力信号レベルが第2基準値Vr2より小さいと検出さ
れると、「H」レベルの出力信号が発生する。前記ウィ
ンドコンパレータ(13)の出力信号が印加される選択
回路(11)は、第2フィルタ(10)の出力信号を選
択する。そして、妨害信号は第2フィルタ(10)の通
過帯域幅の外にあるので、妨害信号は除去され、受信放
送局に応じたIF信号だけが第2フィルタ(10)から
発生する。
【0017】その後、第2フィルタ(10)の出力信号
はIF増幅回路(5)を介して検波回路(6)に伝送さ
れ、検波される。よって、図3(ロ)の如き妨害信号が
存在する場合と同様に、検波出力に妨害信号による悪影
響は表れず、隣接妨害を防止することができる。また、
ウィンドコンパレータ(13)はヒステリシス特性を有
しており、「H」レベルの出力信号が発生すると、ウィ
ンドコンパレータ(13)の第1及び第2基準値は図4
(イ)の如くそれぞれ第3及び第4基準値Vr1’及び
Vr2’に変更される。ここで、第2フィルタ(10)
によって妨害信号を除去しても、実際は完全に妨害信号
を除去できない。その為、検出回路(12)の出力信号
レベルは「V0」にならない。前記第3及び第4基準値
Vr1’及びVr2’を、検出回路(12)の出力信号
レベルが第3基準値Vr1’より小さくなるように、ま
た、第4基準値Vr2’より大きくなるように設定すれ
ば、ウィンドコンパレータ(13)は「H」レベルの出
力信号を発生する。よって、妨害信号が存在する間、選
択回路(11)は第2フィルタ(10)の出力信号を選
択し、妨害信号を除去する。
【0018】その後、妨害信号が無くなると、検出回路
(12)の出力信号はV0になるので、ウィンドコンパ
レータ(13)の出力信号は「L」レベルになり、選択
回路(11)は第1フィルタ(9)の出力信号を選択す
る。また、第1及び第2フィルタ(9)及び(10)と
してセラミックフィルタを用いれば、水晶振動子を用い
たものより隣接妨害を防止できる安価なラジオ受信機を
提供することができる。
【0019】図5は、ウィンドコンパレータ(13)の
具体回路例を示す図であり、(14)は第1比較回路、
(15)は第2比較回路、(16a)乃至(16c)は
第1基準値Vr1を発生するための第1分圧抵抗、(1
7a)及び(17b)は第2基準値Vr2を発生するた
めの第2分圧抵抗、(18)及び(19)はバッファ回
路、(20)はウィンドコンパレータ(13)の出力端
子である。
【0020】図5において、初期状態では、トランジス
タ(22)はオンし、トランジスタ(23)はオフして
いるので、第1比較回路(14)の正入力端には第1分
圧抵抗(16a)乃至(16c)で生成される第1基準
値Vr1が印加されると共に、第2比較回路(15)の
負入力端には第2分圧抵抗(17a)及び(17b)に
より生成される第2基準値Vr2が印加される。尚、第
1基準値Vr1と第2基準値Vr2との関係は図4
(ロ)の如くなる。
【0021】ここで、妨害局が無い場合、入力端子(2
4)に印加される入力電圧はV0なので、第1及び第2
比較回路(14)及び(15)の出力信号は共に「L」
レベルなる。第1及び第2比較回路(14)及び(1
5)の出力信号はそれぞれバッファ回路(18)及び
(19)に印加され、出力端子(20)から「L」レベ
ルの出力信号が発生する。
【0022】また、近傍に妨害局が発生し、入力電圧が
第2基準値Vr2より高い場合、第2比較回路(15)
の出力信号が「H」レベルになり、出力端子(20)の
出力信号レベルも「H」レベルになる。また、第2比較
回路(15)の出力信号はトランジスタ(23)に印加
され、トランジスタ(23)はオンする。その為、抵抗
(24)が第2分圧抵抗(17b)に並列接続され、第
2比較回路(15)の負入力端電圧は第2分圧抵抗(1
7a)及び(17b)と抵抗(24)とにより設定さ
れ、図4(イ)の如く第2基準値Vr2から第4基準値
Vr2’に低下する。よって、前記入力電圧が第4基準
値Vr2’より低くならないと、第2比較回路(15)
の出力信号は「L」にならない。その後、第2比較回路
(15)の出力信号が「L」レベルに戻ると、トランジ
スタ(23)はオフし、第2基準値Vr2に戻る。
【0023】逆に妨害局により入力電圧が第1基準値よ
り低い場合、第1比較回路(14)の出力信号が「H」
レベルになり、出力端子(20)の出力信号レベルは
「H」レベルになる。また、第1比較回路(14)の出
力信号はトランジスタ(22)に印加され、トランジス
タ(22)はオフする。その為、直列接続される第1分
圧抵抗(16a)及び(16b)により、第1比較回路
(14)の負入力端電圧が設定され、図4(イ)の如く
第1基準値Vr1から第3基準値Vr1’に高くなる。
よって、前記入力電圧が第3基準値Vr1’より高くな
らないと、第1比較回路(14)の出力信号は「L」に
ならない。その後、第1比較回路(14)の出力信号が
「L」レベルに戻ると、トランジスタ(22)はオン
し、第1基準値Vr1に戻る。
【0024】図6は本発明の他の実施例であり、(2
5)は検波回路(6)の基準直流出力電圧をデジタル変
換する第1A/D変換回路、(26)は検出回路(1
2)の出力信号をデジタル変換する第2A/D変換回
路、(27)は第1及び第2A/D変換回路(25)及
び(26)の出力信号に応じて選択回路(11)を制御
する判定回路である。
【0025】図6において、検波回路(6)の直流出力
信号V0が第1A/D変換回路(25)に印加され、デ
ジタル変換される。また、検波回路(6)の検波出力信
号を平滑することによって得られる検出回路(12)の
出力信号は、第2A/D変換回路(26)に印加され、
デジタル変換される。第1及び第2A/D変換回路(2
5)及び(26)の出力デジタルデータは判定回路(2
7)に印加される。判定回路(27)は、第1A/D変
換回路(25)の出力データを基準として、第2A/D
変換回路(26)の出力データと比較する。選択回路
(11)が第1フィルタ(9)の出力信号を選択してお
り、妨害信号が発生すると、平滑回路(12)の出力信
号は図4(ハ)の如く変化するので、第1及び第2A/
D変換回路(25)及び(26)の出力データの差が所
定レベル以上であれば、判定回路(27)は妨害信号が
発生していると判定し、選択回路(11)を第2フィル
タ(10)の出力信号を選択するように制御する。その
為、妨害信号は第2フィルタ(10)の通過帯域幅の外
になり、妨害信号を除去できる。また、判定回路(2
7)は第1及び第2A/D変換回路(25)及び(2
6)の出力データに応じた判定動作を間欠して行ってい
る。判定動作から次の判定動作までの間は、直前の判定
動作で得られた結果に応じた判定回路(27)の出力信
号を発生している。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に依れば、妨害
信号の影響を受けたか否かを検波出力信号により判別
し、近傍に妨害信号が存在する場合、妨害信号の除去可
能なフィルタの出力信号を検波するようにしているの
で、隣接妨害が発生した場合のみ、隣接妨害を防止する
ことができ、隣接妨害が無い場合、歪率の良好な検波出
力を得ることができる。従って、隣接妨害の防止と高歪
率化とを両立することができる。
【0027】また、ウィンドコンパレータにヒステリシ
ス特性を持たせたので、妨害局が存在する間、隣接妨害
の防止を達成することができる。さらに、検波回路の出
力信号をデジタル変換し、デジタルデータで妨害局の有
無を判別するので、判別を間欠動作させることができ、
消費電流を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係わる周波数特性を示す特性図であ
る。
【図4】本発明を説明するための特性図である。
【図5】本発明の要部の具体回路例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 RF増幅回路 2 混合回路 3 局部発振回路 5 IF増幅回路 6 検波回路 7 第1バッファ回路 8 第2バッファ回路 9 第1フィルタ 10 第2フィルタ 11 選択回路 12 検出回路 13 ウィンドコンパレータ 25 第1A/D変換回路 26 第2A/D変換回路 27 判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/10 H04B 1/16 H04B 1/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信RF信号を局部発振信号によって、I
    F信号に変換する周波数変換回路と、 前記IF信号を所定の周波数帯域幅で通過させる第1フ
    ィルタと、 前記IF信号を該第1フィルタの周波数帯域幅より狭い
    周波数帯域幅で通過させる第2フィルタと、 第1及び第2フィルタの出力信号を選択する選択回路
    と、 該選択回路の出力信号を検波する検波回路と、 該検波回路の出力信号のうち直流成分を検出する検出回
    路と、該検出回路の出力信号と少なくとも第1及び第2基準値
    とを比較し、比較結果に応じて 前記選択回路に制御信号
    を発生する制御回路と、 を備えることを特徴とするラジオ受信機。
  2. 【請求項2】前記ウィンドコンパレータは、少なくと
    も、 ヒステリシス特性を有し、前記平滑回路出力信号と第1
    基準値と比較する第1比較回路と、 ヒステリシス特性を有し、前記平滑回路出力信号と第2
    基準値と比較する第2比較回路と、 から成ることを特徴とする請求項1記載のラジオ受信
    機。
  3. 【請求項3】妨害信号が発生すると前記比較回路から出
    力信号が発生し、前記比較回路の出力信号が存在すると
    き、前記選択回路において前記第2フィルタの出力信号
    が選択され、前記比較回路の出力信号が存在しないと
    き、前記選択回路において前記第1フィルタの出力信号
    が選択されることを特徴とする請求項1記載のラジオ受
    信機。
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