JP3304153B2 - データ波形整形回路 - Google Patents

データ波形整形回路

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JP3304153B2
JP3304153B2 JP00852693A JP852693A JP3304153B2 JP 3304153 B2 JP3304153 B2 JP 3304153B2 JP 00852693 A JP00852693 A JP 00852693A JP 852693 A JP852693 A JP 852693A JP 3304153 B2 JP3304153 B2 JP 3304153B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線回線を使用するデー
タ通信において、その受信機の検波回路の出力信号を整
形し、データを再生するデータ波形整形回路に関する。
【0002】
【従来の技術】無線回線を使用するデータ通信におい
て、データ波形整形回路は、従来以下に述べるように構
成されていた。図5は、従来のデータ通信用受信機5の
構成を示す図である。図6は、従来のデータ通信用受信
機5のローパスフィルター53から出力される信号の波
形と電圧比較回路54の基準電圧Vref の関係を示す図
である。
【0003】図5において、フロントエンド51は、ア
ンテナで捉えられ、電気的な信号に変換された電波信号
の内、データ通信に使用されているもののみを選択し、
増幅し、検波回路52に入力する。
【0004】検波回路52は、フロントエンド51の出
力信号についてFM検波を行う回路であり、例えば図2
に示すような検波特性を有する。ここで、フロントエン
ド51および検波回路52は、周波数シフトキーイング
(FSK)によりデータの伝送を行う通信システムにお
いて一般的に使用されている回路である。また、図2は
検波回路52の検波特性を示す図である。
【0005】ローパスフィルター(LPF)53は、検
波回路52の出力信号の内、低周波成分のみを通過さ
せ、電圧比較回路54に入力する。電圧比較回路54
は、抵抗器R1、R2により電源電圧を分圧することに
より作られる基準電圧Vref とローパスフィルター53
の出力信号を比較し、データ信号として出力する。
【0006】以下、従来のデータ通信用受信機5の動作
を説明する。フロントエンド51は、アンテナで捉えら
れたデータ通信に使用されている信号を選択し、増幅し
て検波回路52に入力する。
【0007】検波回路52は、フロントエンド51の出
力信号をFM検波してローパスフィルター53に入力す
る。ローパスフィルター53は、検波回路52の出力信
号中の低周波成分のみを通過させ、電圧比較回路54に
入力する。
【0008】ここで、電圧比較回路54において、ロー
パスフィルター53の出力信号と基準電圧Vref の関係
は、送信側の送信周波数と受信側の受信周波数が一致し
ている場合、図6(A)に示すようになっている。
【0009】電圧比較回路54は、基準電圧Vref とロ
ーパスフィルター53の出力信号を比較し、基準電圧V
ref よりも電圧の高い部分を論理値1、基準電圧Vref
よりも電圧の低い部分を論理値0と識別し、出力する。
ここで、基準電圧Vref は、検波回路52の入力信号の
中心周波数fo に対する出力電圧Vo と等しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータ波形整形
回路は、以上に述べたように構成されていたので、以下
に述べるような問題点があった。検波回路52の入力信
号の周波数に対する出力信号の電圧の特性は図2に示す
通りである。
【0011】従来のデータ通信用受信機5のフロントエ
ンド51に信号入力が発生する前には検波回路52には
雑音が入力されている。ここで、この雑音はフロントエ
ンド51の信号選択特性の周波数幅においては一様に発
生する。このため、この雑音に起因する検波回路52の
出力電圧は常にほぼフロントエンド51の信号選択特性
の中心周波数fo に対応する出力電圧となっている。
【0012】ここで、送信側の送信周波数と受信側の受
信周波数が一致している場合、図6(A)の(a)に示
す検波回路52にノイズが入力されている区間の検波回
路52の出力信号の電圧の平均値Vo と、図6(A)の
(b)、(c)に示す、検波回路52にビット同期信号
およびデータが入力されている区間の検波回路52の出
力信号の電圧の平均値Vo (基準電圧Vref )は一致す
る。
【0013】よって、電圧比較回路54における基準電
圧Vref とローパスフィルター53の出力信号との比較
により正常にデータが再生される。また、検波回路52
の出力信号の平均値が急激に変化することもない。
【0014】しかし一方、送信側の送信周波数と受信側
の受信周波数が一致していない、例えば、受信側の選択
周波数帯域の中心周波数がfo であるにもかかわらず、
送信側の送信周波数がf2 である場合、図6(B)の
(a)に示す検波回路52にノイズが入力されている区
間の検波回路52の出力信号の電圧の平均値Vo (基準
電圧Vref )と、図6(B)の(b)、(c)に示す、
検波回路52にビット同期信号およびデータが入力され
ている区間の検波回路52の出力信号の電圧の平均値V
2 は一致しない。
【0015】よって、図6(B)に示すように電圧比較
回路54において基準電圧Vref とローパスフィルター
53の出力信号との比較を行うことができず、正常にデ
ータが再生されない。
【0016】また、図6(B)の(a)に示す区間と
(b)以降に示す区間で急激に検波回路52の平均出力
電圧が変化してしまう。この結果、従来のデータ通信用
受信機5は、例えば図6(B)の(a)に示す区間で受
信信号(ノイズ)に基づいて基準電圧Vref を決定する
ように構成しても、基準電圧Vref を固定値とすること
による不具合を回避することができない。
【0017】本発明のデータ波形整形回路は、以上に述
べた従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、送
信側の送信周波数と受信側の信号選択帯域の中心周波数
がずれた場合において適応的にデータ波形再生の基準電
圧を設定することができ、従って安定して検波回路から
出力される信号の波形を整形、再生することが可能であ
り、さらに基準電圧の調整が不要であり、温度変化によ
る影響を受けにくいデータ波形整形回路を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ビット
同期信号とデータとがFSK変調されている受信信号を
FM検波して前記受信信号の周波数に応じたパルス信号
を出力し、前記受信信号が有効な場合キャリアディテク
ト信号を出力するFM検波回路と、前記受信信号の周波
数以下の第1の周波数の信号成分を遮断する第1のフィ
ルタ特性を有し、前記FM検波回路で検波されたパルス
信号をフィルタリングする第1のフィルタ回路と、前記
第1の周波数より十分低い低周波の信号成分を通過させ
る第2のフィルタ特性を有し、前記FM検波回路で検波
されたパルス信号をフィルタリングして、実質的にパル
ス信号の平均電圧を検出する第2のフィルタ回路と、前
記FM検波回路で検出した前記キャリアディテクト信号
の出力に応答して、前記ビット同期信号の期間より短い
期間のサンプルホールド回路制御信号を出力する制御回
路と、前記第2のフィルタ回路の出力電圧を受信周波数
に応じた周波数でサンプリングし、前記制御回路から出
力される前記サンプルホールド回路制御信号が有効な期
間は前記サンプリング電圧を通過させ、前記制御回路か
ら出力される前記サンプルホールド回路制御信号の有効
な期間の終了時点で前記サンプリング電圧を保持する、
サンプルホールド回路と、前記第1のフィルタ回路から
出力されたパルス信号を、前記サンプルホールド回路で
ホールドした電圧を基準信号として比較し、前記第1の
フィルタ回路の出力信号が前記サンプルホールド回路で
ホールドした電圧よりレベルが高いとき前記第1のフィ
ルタ回路のパルス信号を出力して前記受信信号に含まれ
るデータを再生する、電圧比較回路とを有するデータ波
形回路が提供される。
【0019】
【作用】FM検波回路で、ビット同期信号とデータとが
FSK変調されている受信信号をFM検波して受信信号
の周波数に応じたパルス信号を出力し、受信信号が有効
な信号の場合キャリアディテクト信号を出力する。受信
信号の周波数以下の第1の周波数の信号成分を遮断する
第1のフィルタ特性を有する第1のフィルタ回路は、F
M検波回路で検波されたパルス信号をフィルタリングし
てノイズ成分を除去する。第1の周波数より十分低い低
周波の信号成分を通過させる第2のフィルタ特性を有す
る第2のフィルタ回路は、FM検波回路で検波されたパ
ルス信号をフィルタリングして、実質的にパルス信号の
平均電圧を検出する。すなわち、FM検波回路の出力パ
ルス信号を高域遮断周波数の低いローパスフィルタであ
る第2のフィルタ回路で、FM検波回路で検波されたパ
ルス信号を濾波し(フィルタリングし)、検波回路から
出力されるパルス信号の平均電圧値を得る。制御回路
は、FM検波回路で検出したキャリアディテクトに応答
して、ビット同期信号の期間より短い期間のサンプルホ
ールド回路制御信号をサンプルホールド回路に出力す
る。サンプルホールド回路は、第2のフィルタ回路の出
力電圧、すなわち、検波回路から出力されるパルス信号
の平均電圧値を受信周波数に応じた周波数でサンプリン
グする。サンプルホールド回路は、サンプルホールド回
路制御信号が有効な期間はサンプリング電圧を通過さ
せ、サンプルホールド回路制御信号の有効な期間の終了
時点でサンプリング電圧を保持する。サンプルホールド
回路制御信号は、キャリアディテクト信号の出力タイミ
ングで有効な状態になり、ビット同期信号の期間より短
い期間で有効な期間が終了するから、サンプルホールド
回路で保持したサンプリング電圧は、キャリアディテク
ト信号の出力タイミング、すなわち、ビット同期信号の
開始から、サンプルホールド回路制御信号の有効な期間
の終了時点までのビット同期信号の平均値をサンプリン
グした電圧に等しい。電圧比較回路は、第1のフィルタ
回路から出力されたパルス信号を、サンプルホールド回
路でホールドした電圧を基準信号として比較し、第1の
フィルタ回路の出力信号がサンプルホールド回路でホー
ルドした電圧よりレベルが高いとき第1のフィルタ回路
のパルス信号を出力する。サンプリングホールド回路で
保持した電圧は、受信信号の受信状態に応じて変化する
ので、電圧比較回路において、受信状態に応じて基準電
圧で第1のフィルタ回路のパルス信号をデータ再生でき
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明のデータ通信用受信機1の構成を示す図で
ある。データ通信用受信機1は、送信側の送信機におい
て、4800bpsのデータ信号によりFSK変調され
た受信信号から元のデータを再生するための受信機であ
り、例えばRCR STD−17に準拠するものであ
る。
【0021】図1において、フロントエンド11は、ア
ンテナで捉えられたデータ通信に使用される信号を選択
し、増幅して検波回路12に入力する。検波回路12
は、フロントエンド11の出力信号をFM検波し、また
フロントエンド11の出力信号について有効な入力信号
があるか否かを識別し、有効な入力信号があった場合キ
ャリアディテクト(CD)信号をアサートし、有効な入
力信号がない場合はCD信号をネゲートする。
【0022】図2は、検波回路12の検波特性を示す図
である。検波回路12は、図2に示すような検波特性を
有する一般的なFM検波回路であり、検波回路12に入
力される信号の周波数に対応した電圧値の信号を出力す
る。
【0023】図2において、中心周波数fo はフロント
エンド11の選択帯域の中心周波数(以下単に受信周波
数と記す)であり、検波回路12は入力信号の周波数が
oである場合、電圧Vo の出力信号を出力する。同様
に検波回路12は、例えば入力信号の周波数がf1 であ
る場合、電圧V1の出力信号を出力し、また例えば入力
信号の周波数がf2 である場合、電圧V2の出力信号を
出力する。
【0024】ローパスフィルターa(LPFa)20
は、例えば0.5〜0.7BbT程度の高域遮断周波数
のフィルターであり、入力信号の前記高域遮断周波数以
下の低周波成分を通過させる。ここで、BbTとは、ベ
ースバンド正規化−3dB周波数をいい、この実施例に
おいてはデータ速度は4800bpsであるため、0.
5〜0.7BbTは2400Hz〜3400Hz程度と
なる。ローパスフィルターa20の高域遮断周波数をこ
の程度にすることにより良好なデータ波形再生が可能と
なる。
【0025】ローパスフィルターb(LPFb)21
は、例えば10Hz程度の高域遮断周波数のフィルター
であり、入力信号の前記高域遮断周波数以下の低周波成
分を通過させる。ローパスフィルターb21は、フィル
ターというよりもむしろ積分回路としての動作を行い、
検波回路12の出力信号の平均電圧値をアナログ的に算
出して出力する。
【0026】サンプルホールド(S/H)回路22は、
制御回路のサンプルホールド回路制御信号(SHC)の
立ち下がりのタイミングでローパスフィルターb21の
出力信号を保持する。このサンプルホールド回路22の
出力信号(SHO)は電圧比較回路23において基準電
圧として用いられる。また、サンプルホールド回路22
は信号SHCがアサートされている間は、ローパスフィ
ルターb21の出力信号をそのままスルーに出力するよ
うに構成されている。
【0027】電圧比較回路23は、例えばOPアンプに
よるコンパレータ回路等から構成され、ローパスフィル
ターa20の出力信号とサンプルホールド回路22の出
力電圧値の比較を行い、電圧比較回路23の出力信号の
電圧値がサンプルホールド回路22の出力信号の電圧値
より高い場合に論理値1を出力し、低い場合には論理値
0を出力する。
【0028】制御回路31は、例えばCPU等から構成
され、発振周波数をデータ通信用受信機1の局部発振回
路(図示せず)に設定する等のデータ通信用受信機1全
体の制御を行う他、検波回路12の出力する信号CDの
アサートとほぼ同時にアサートし、所定の時間経過後に
ネゲートする信号SHCを生成し、サンプルホールド回
路22に対してローパスフィルターb21の出力を保持
(ホールド)するタイミングを規定する。
【0029】制御回路31を信号SHCの処理にのみ使
用する場合は、ごく簡単な論理素子の組み合わせで実現
が可能となる。なお、信号SHCは信号CDに限らず他
の信号、例えばスケルチ信号に基づいて生成されるよう
に制御回路31およびその他の部分を構成してもよい。
【0030】図3は、データ通信用受信機1の各部分の
信号波形を示す図である。図3において、(A)で示す
波形は、キャリアディテクト(CD)信号の波形であ
る。信号CDは、検波回路12に通信に使用される有効
な信号が入力されるとともに論理値1となり(アサート
され)、この有効な信号の入力がなくなるまでこの値は
保持される。
【0031】(B)に示す波形は、サンプルホールド回
路制御信号(SHC)信号の波形である。信号SHC
は、制御回路31により生成され、信号CDがアサート
されるとともに論理値1となり(アサートされ)、図中
に(T)で示す時間この値を保持し、その後ネゲートさ
れる。
【0032】この時間Tは、ローパスフィルターb21
の応答時間よりも長い時間、いいかえれば、ローパスフ
ィルターb21が、有効な検波回路12の出力信号に対
応する信号を出力する時間以上であって、ビット同期信
号の続く時間であれば任意に設定することができる。
【0033】信号SHCの立ち下がりでサンプルホール
ド回路22はローパスフィルターb21の出力信号の電
圧値をホールドする。(C)に示す波形は、送信側の送
信周波数と受信周波数が一致した場合のローパスフィル
ターa20の出力信号(DETO1)の波形である。
(D)に示す波形は、送信側の送信周波数と受信周波数
が一致した場合のサンプルホールド回路22の出力信号
(SHO1)の波形である。
【0034】(E)に示す波形は、送信側の送信周波数
と受信周波数が一致しない場合のローパスフィルターb
21の出力信号(DETO2)の波形である。(F)に
示す波形は、送信側の送信周波数と受信周波数が一致し
ない場合のサンプルホールド回路22の出力信号(SH
O2)の波形である。ここでは、信号DETO2と信号
SHO2については、送信側の送信周波数が周波数f2
である場合を示している。
【0035】以下、データ通信用受信機1の動作を説明
する。フロントエンド11は、アンテナで捉えられたデ
ータ通信に使用される信号を選択し、増幅して検波回路
12に入力する。検波回路12は、フロントエンド11
の出力信号をFM検波し、またフロントエンド11の出
力信号について有効な入力信号があるか否かを識別し、
有効な入力信号があった場合キャリアディテクト(C
D)信号をアサートし、有効な入力信号がない場合はC
D信号をネゲートする。
【0036】信号CDは制御回路31に入力される。ま
た、検波回路12の出力は、ローパスフィルターa20
およびローパスフィルターb21に入力され、それぞれ
上記の周波数以下の周波数成分が取り出され、それぞれ
電圧比較回路23およびサンプルホールド回路22に入
力される。
【0037】制御回路31では信号CDのアサートによ
り信号SHCをアサートする。この信号SHCは、一定
時間(T)の経過後にネゲートされる。ここで、この信
号SHCのサンプル時間(T)は、図3の(C)、
(E)に(b)で示すビット同期信号の受信時間(数m
秒程度)以内であって、ローパスフィルターb21の出
力電圧が、(b)で示す区間のローパスフィルターb2
1の出力信号の平均電圧が充分定まる時間に設定され
る。
【0038】送信側の送信周波数とデータ通信用受信機
1の受信周波数が一致している場合、図3(D)に示す
ようにサンプルホールド回路22の出力電圧の平均値に
変化はない。よって、図中に示すタイミングでローパス
フィルターb21の出力信号をホールドし、電圧比較回
路23で比較することにより、正常にデータ波形の整形
およびデータの再生を行うことができる。
【0039】一方、送信側の送信周波数とデータ通信用
受信機1の受信周波数が一致していない場合、図3
(F)で示されるサンプルホールド回路22の出力信号
(ローパスフィルターb21の出力信号)の波形のよう
に、その区間(a)と区間(b)の波形の境界、つまり
有効な信号が入力される前とその後ではローパスフィル
ターb21の出力信号の平均値は急激に変化する。
【0040】このような場合、従来例として示したよう
に電圧比較回路23における基準電圧を固定にする。あ
るいは、区間(a)の信号DETOの平均電圧をもって
基準電圧とするように構成しても正常なデータ波形の整
形およびデータの再生を行うことができない。
【0041】しかし、信号CDのアサートから所定の時
間(T)の経過後においては、サンプルホールド回路2
2の出力波形(ローパスフィルターb21の出力信号)
は、図3(E)の区間(b)に示される信号の平均電圧
(V2 )となり、この電圧V 2 を電圧比較回路23の基
準電圧とすることによりデータ波形の整形およびデータ
の再生を正常に行うことが可能である。
【0042】図4は、信号SHOと信号DETOを重ね
た場合の波形を示す図である。図4において、(A)に
示す波形は送信側の送信周波数とデータ通信用受信機1
の受信周波数が一致している場合の信号SHOと信号D
ETOの関係を示す。(B)に示す波形は送信側の送信
周波数とデータ通信用受信機1の受信周波数が一致して
いない場合の信号SHOと信号DETOの関係を示す。
【0043】このように、送信側の送信周波数とデータ
通信用受信機1の受信周波数が一致している場合はもち
ろん、両者が一致していない場合も、図中(a)で示す
タイミングでローパスフィルターa20の出力信号を抽
出し、その値でホールドし、電圧比較回路23で基準電
圧として使用することにより、データ波形の整形および
データの再生を正常に行うことが可能である。
【0044】以上、検波回路12への入力信号の周波数
2 および検波回路12の出力電圧V2 についてのべた
ことは、他の入力信号の周波数および検波回路12の出
力電圧についても成立する。
【0045】以上述べたデータ通信用受信機1の各部分
は、同等の機能を有する他の回路で置き換えることが可
能である。また、各信号のアサート/ネゲートと論理値
の関係は本実施例の通りでなくともよく、負論理として
もよく、また、正論理と負論理が入り交じった構成とし
てもよい。
【0046】また、本発明のデータ波形整形回路は無線
通信にのみ適用されるものではなく、FSK変調方式を
使用してデータの送受信を行う通信装置に広く応用する
ことが可能である。本発明のデータ波形整形回路は以上
述べた他、例えば以上の変形例に示したように種々の構
成をとることができる。以上述べた実施例は例示であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明のデータ波形整
形回路によれば、送信側の送信周波数と受信側の信号選
択帯域の中心周波数がずれた場合において適応的にデー
タ波形再生の基準電圧を設定することができ、従って安
定して検波回路から出力される信号の波形を整形、再生
することが可能であり、さらに基準電圧の調整が不要で
あり、温度変化による影響を受けにくいデータ波形整形
回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ通信用受信機の構成を示す図で
ある。
【図2】検波回路の検波特性を示す図である。
【図3】データ通信用受信機の各部分の信号波形を示す
図である。
【図4】信号SHOと信号DETOを重ねた場合の波形
を示す図である。
【図5】従来のデータ通信用受信機の構成を示す図であ
る。
【図6】従来のデータ通信用受信機のローパスフィルタ
ーから出力される信号の波形と電圧比較回路54の基準
電圧Vref の関係を示す図である。
【符号の説明】
1・・・データ通信用受信機 11・・・フロントエンド 12・・・検波回路 20・・・ローパスフィルターa 21・・・ローパスフィルターb 22・・・サンプルホールド回路 23・・・電圧比較回路 31・・・制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビット同期信号とデータとがFSK変調さ
    れている受信信号をFM検波して前記受信信号の周波数
    に応じたパルス信号を出力し、前記受信信号が有効な場
    合キャリアディテクト信号を出力するFM検波回路と、 前記受信信号の周波数以下の第1の周波数の信号成分を
    遮断する第1のフィルタ特性を有し、前記FM検波回路
    で検波されたパルス信号をフィルタリングする第1のフ
    ィルタ回路と、 前記第1の周波数より十分低い低周波の信号成分を通過
    させる第2のフィルタ特性を有し、前記FM検波回路で
    検波されたパルス信号をフィルタリングして、実質的に
    パルス信号の平均電圧を検出する第2のフィルタ回路
    と、 前記FM検波回路で検出した前記キャリアディテクト信
    号の出力に応答して、前記ビット同期信号の期間より短
    い期間のサンプルホールド回路制御信号を出力する制御
    回路と、 前記第2のフィルタ回路の出力電圧を受信周波数に応じ
    た周波数でサンプリングし、前記制御回路から出力され
    る前記サンプルホールド回路制御信号が有効な期間は前
    記サンプリング電圧を通過させ、前記制御回路から出力
    される前記サンプルホールド回路制御信号の有効な期間
    の終了時点で前記サンプリング電圧を保持する、サンプ
    ルホールド回路と、 前記第1のフィルタ回路から出力されたパルス信号を、
    前記サンプルホールド回路でホールドした電圧を基準信
    号として比較し、前記第1のフィルタ回路の出力信号が
    前記サンプルホールド回路でホールドした電圧よりレベ
    ルが高いとき前記第1のフィルタ回路のパルス信号を出
    力して前記受信信号に含まれるデータを再生する、電圧
    比較回路とを有するデータ波形回路。
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