JPH07273814A - ノイズ除去装置及びノイズ除去方法、及びそれを用いた受信装置 - Google Patents

ノイズ除去装置及びノイズ除去方法、及びそれを用いた受信装置

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JPH07273814A
JPH07273814A JP6213961A JP21396194A JPH07273814A JP H07273814 A JPH07273814 A JP H07273814A JP 6213961 A JP6213961 A JP 6213961A JP 21396194 A JP21396194 A JP 21396194A JP H07273814 A JPH07273814 A JP H07273814A
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明 今井
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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
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    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 回路規模が小さく、低コストで、大量生産が
容易なノイズ除去装置、及び受信装置を提供する。 【構成】 受信装置10のアナログ部11は、電気信号
に変換して入力信号を供給する受信手段13と、送信信
号の搬送波の周波数を含む第1の周波数領域の信号を選
択的に通過させ、第1のノイズを除去する第一のフィル
タ手段14、15と、A/D変換手段16を有する。デ
ジタル部12は、出力されたデジタル信号のサンプリン
グ手段と、得られたパターンと所定のパターンとの比較
に基づいて、搬送周波数を含む第2の周波数領域のデジ
タル信号を選択的に通過させ、第2のノイズを除去する
第2のフィルタ手段と、データ復調手段18を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線データ通信におけ
るノイズ除去装置及びそれを用いたデータ通信装置に関
し、特に、ノイズ除去装置を備えた受信装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】PDA(Portable Digital Asistanc
e)、或いは、いわゆる電子手帳と称される携帯型電子
機器に代表される携帯情報機器は、その可搬性という大
きな特徴により、近年、その需要が増大している。
【0003】一方、通信技術の発展に伴い、従来の情報
機器に於いても、複数の情報機器間でデータやプログラ
ムを通信してデータ処理する分散処理を行うことによ
り、可用性が高められている。特に、ベンダが異なる情
報機器であっても結合が可能なオープンシステムによる
分散処理の需要が大きい。従来のパソコンやワークステ
ーションは、イーサネット(Ethenet)のようなローカル
エリアネットワーク(LAN)で結合されるのが一般的
である。
【0004】LANによるデータ通信システムは、各種
情報機器や端末装置を同軸ケーブルや光ファイバ等の回
線によって接続するため、携帯情報機器とは適合性が良
くない。携帯情報機器を、周辺機器と接続する度にケー
ブルでつながなければならないのでは、その携帯性及び
機動性が損なわれ、携帯情報機器の「可搬性」という最
大の特徴が制限されてしまうからである。従って、携帯
情報機器をオープンシステムの要素とするためには、無
線接続による通信が必要となる。
【0005】このように、携帯情報機器は、その特徴を
発揮するためには無線通信機能を有することが必須であ
る。無線通信の媒体としては、以下に示す理由により、
赤外線が多く用いられる。まず第1に、小型化・軽量化
が容易であること。第2に低消費電力であること。第3
に、電波法などの法的規制を受けずにどこでも使用可能
であること。そして第4に、赤外線の伝播特性(壁を越
えて伝達しない、指向性を強くもたせることが可能であ
る等)によりデータのセキュリティ保持が容易である、
等である。
【0006】赤外線通信方式は、上述のように携帯情報
機器に適した多くの利点を有している。しかし、携帯情
報機器が使用される環境には、白熱灯、蛍光灯などの、
赤外線通信にとってはノイズ源となるものが多く存在す
る。特に、最近多く販売されているインバータ蛍光灯
は、広帯域に亘る赤外線を放射しているため、このよう
な外部からのノイズに強い赤外線通信が必要である。
【0007】図25は、無線通信機能を有する従来の情
報機器の一例を模式的に示すブロック図である。従来の
情報機器200は、CPU(中央処理装置)などの汎用
IC(集積回路)を搭載したメイン回路210、表示装
置及び入力装置などの周辺装置220、送信装置23
0、受信装置240、及びASIC(Application Spec
ific Integrated Circuit)回路250から構成されて
いる。ASIC回路250は、周辺装置220、送信装
置230、及び受信装置240を制御するために専用に
作成されている。
【0008】このような従来の受信装置240の一例を
図26に示す。このような受信装置240には、例え
ば、赤外線通信ユニットRY5AR01(シャープ株式
会社製)がある。受信装置240は、例えば、電子手帳
などの携帯情報機器に搭載されて用いられる。受信装置
240は、500kHzの副搬送波を用いたASK(Amp
litude Shift Keying)方式の赤外線通信ユニットであ
り、すべてアナログ回路で構成されている。
【0009】図27(a)及び(b)は、500kHz
のASK変調方式を用いた場合の送信データ信号及び搬
送波(側波帯)の信号波形を示す図である。図27
(a)に示される送信データ51がローレベルの間には
500kHzの振動波が出力され、送信データ51がハ
イレベルの間には振動波は出力されず出力信号は一定レ
ベルとなる。送信データ51によって搬送波を変調した
結果の送信信号52を図27(b)に示す。前述の情報
機器200は、500kHzの搬送波を用いたASK方
式の赤外線通信を行っている。情報機器200は、図2
7(b)に示される送信信号52を用いて送信装置23
0に於ける赤外線LED(発光ダイオード:図示せず)
をオン/オフすることによって、データを送信する。
【0010】携帯情報機器200と他の情報機器(例え
ば、別の携帯情報機器200)とのデータ通信に於い
て、受信装置240は、他の送信装置(例えば230)
から送信される赤外線信号を受け取り、それを復調す
る。
【0011】受信装置240は、受光素子であるピンフ
ォトダイオード241、ピンフォトダイオード241か
らの出力信号を増幅するアンプ242、アンプ242か
らの信号を濾波するバンドパスフィルタ243、及びバ
ンドパスフィルタ243からの出力信号から通信された
情報(送信データ)を抽出する検波回路24を備えてい
る。この従来の受信装置240は、アナログ回路の各種
パラメータを調整するための調整回路(図示せず)も備
えている。
【0012】ピンフォトダイオード241は、ASK方
式によって変調された赤外線信号を受光して電気信号に
変換する。図28は、500kHzのASK送信信号を
受信した時にピンフォトダイオード241から出力され
る信号波形の例を示している。信号61はノイズを含ま
ない送信信号を受信した場合に出力される信号波形を示
している。信号62は、ノイズを含む送信信号を受信し
た場合、例えば、ピンフォトダイオード241のそばに
蛍光灯等の広周波数帯域に渡る赤外線のノイズ源がある
場合に出力される信号波形を示している。
【0013】アンプ242は、ピンフォトダイオード2
21の出力信号を増幅する。バンドパスフィルタ243
は、ASK搬送波の周波数に合わせた周波数特性を有し
ており、アンプ242によって増幅された電気信号から
ASK搬送波の周波数帯域以外の周波数のノイズを除去
する。検波回路244はバンドパスフィルタ243によ
ってノイズが除去された信号から、包絡線波形を出力す
ることにより送信信号を復調する。検波回路244の出
力は、コンパレータ245によってアナログ信号からデ
ジタル信号に変換される。
【0014】以上のように、バンドパスフィルタ243
によってASK搬送波の周波数帯域以外の周波数のノイ
ズを除去することにより、搬送波周波数を跨いだ広い周
波数帯域に亘るノイズが存在する場合であっても、通信
が可能になる。
【0015】上述の従来の受信装置200はアナログ回
路のみから構成されているが、アナログ回路だけでな
く、デジタル回路部を有する受信装置も提案されてい
る。図29は、そのような従来の受信装置300を模式
的に示している。受信装置300は、アナログ回路部3
40及びデジタル回路部350を備えている。アナログ
回路部340において増幅された信号が、デジタル回路
部350に入力されて復調され、受信装置から出力され
る。このような受信装置300は、例えば、Hewlett-Pa
ckard Company による赤外線通信(Serial Infrared Com
munications)の小冊子(配布資料)"HPISR Serial Infr
ared Communications Hardware Design Guide"及び"HPI
SR Serial Infrared Communications Hardware Specifi
cation"に示されている。
【0016】受信装置300のアナログ回路部340
は、ピンフォトダイオード部341、アンプ部342、
及びコンパレータ部343を備えている。アナログ回路
部340の具体的な回路構成を図30に示す。また、デ
ジタル回路部350は、アナログ回路部340からの信
号が入力されるエッジ検出部352、外部からクロック
信号UART CLKが入力されるカウンタ部353、
エッジ検出起動部354、及び復調部355と備えてい
る。デジタル回部350の具体的な回路構成を図31に
示す。
【0017】従来の受信装置300において用いられる
データ信号の波形及び対応する送信信号波形を、それぞ
れ図32(a)及び(b)に示す。受信装置300にお
いては、送信信号452は、送信データ信号451の立
下がりエッジに於いて発生されるパルス列からなるパル
ス信号である。受信装置300は、送信信号452を受
信して、復調する。
【0018】また、受信装置300を用いてデジタル信
号通信を行う場合の、典型的なデータワード伝送を図3
3に示す。各データストリームは8ビットのワード及び
オプションのパリティからなる。各ワードはシリアルに
伝送され、ゼロ値のスタートビットで始まり、少なくと
も1つの1値のストップビットで終わる。ゼロ値はシリ
アルビット時間の最初に1つのパルスを発生させること
で信号化(赤外線信号)され、1値は何も送らないこと
で信号化されている。各パルスの幅は、1ビット時間の
3/16である。このようにして、各ワードは、スター
トビットのパルスから始まるパルス列で表される。
【0019】この受信装置300は、図31に示される
クロック信号UART CLKを変化させることによ
り、データ通信速度を変えることができる。300bp
s(baud/sec)から115.2kbpsまでのデータ通信
速度に対応することが可能である。受信装置300に採
用されている伝送方式はベースバンド方式であるため、
図30に示されるアナログ回路部340は、300bp
sから115.2kbpsまでに対応したバンドパスフ
ィルタ特性を有している。
【0020】アナログ回路部340は、送信信号452
を受信すると、信号452をローハイ反転した信号を出
力する。デジタル回路部350は、アナログ回路340
から出力される信号を受け取り、エッジ検出部352が
パルスを検出する。エッジ検出部352がパルスを検出
すると、復調部355がローを出力し、カウンタ部35
3を起動する。カウンタ部353は、パルスを受信して
から1/2ビットに対応する時間(1/2ビット時間)
の後、エッジ検出起動部を介してエッジ検出部をセット
アップする。カウンタ部353は、パルスを受信してか
ら1ビット時間後、復調部355の出力をハイに戻す。
以上の動作により、送信信号は復調される。
【0021】また、デジタル回路を用いてASK方式に
よる変調波を復調する方式は、特開平4−330838
号公報(ASK変調方式における復調回路)、及び特開
昭63−78641号公報(信号判別装置)に開示され
ている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受信装置240のようなアナログ回路を用いたノイズ除
去装置は、以下のような問題点を有している。
【0023】1.ASK方式などのように、搬送波を用
いた変復調方式を採用するデータ通信システムの受信装
置においては、搬送波の帯域に設定したバンドパスフィ
ルタに受信信号を通すことによって、信号帯域以外のノ
イズを除去する。従って、ノイズを効果的に除去するた
めに、バンドパスフィルタは十分急峻なフィルタ特性を
持つ必要がある。急峻な特性を有するバンドパスフィル
タをアナログ回路によって構成するためには、抵抗、コ
ンデンサ、更に、オペレーションアンプ及びトランジス
タなどの能動素子を用いることが必要となる。例えば、
受信装置240は、100個のトランジスタを含んで構
成されており、コンパレータ245を除いても、90個
程度のトランジスタを含んでいる。
【0024】このように、従来の受信装置240は、ア
ナログ回路によって急峻なフィルタ特性を有するバンド
パスフィルタ243を構成しているために、回路規模が
大きくなり、実装面積が増大する。従って、製品化する
ためには、実用的な大きさにするために、アナログ回路
をIC化することが必要である。
【0025】2.アナログ回路をIC化した場合、ディ
スクリートの部品に比べて素子の特性の精度が低くな
る。ディスクリートの部品の特性のばらつきが10%以
下であるのに対し、アナログICの特性のばらつきは3
0%〜40%である。このため、アナログICの他に、
特性を調整するための回路が別途必要になるので、アナ
ログ回路をIC化したにも関わらず、実装面積を縮小で
きないという問題点を有している。また、量産時に、製
造されたアナログICのロット毎に特性の調整作業が必
要になるため、ユニット製造工数が増大し、生産コスト
を引き上げていた。
【0026】3.更に、アナログ回路を用いた従来の受
信装置240では、製造時に於いて設定されたバンドパ
スフィルタの特性や検波回路の構成は、使用時に於いて
変更することができない。このため、データ通信に用い
る搬送波を変更することができず、使用性が低いという
問題点を有している。
【0027】また、図29に示される従来の受信装置3
00は、特別なノイズ除去装置を有していない。また、
受信装置300は、データ通信速度を可変にする設計が
なされているため、アナログ回路部340のフィルタ特
性が緩やかである。異なる通信速度に対応するためであ
る。従って、通信信号より強いノイズ信号が存在する時
には通信が不可能になる。
【0028】特開平4−330838号公報に開示され
た復調回路は、搬送波の周波数の変化を基準クロックを
用いないで補正する目的でディジタル回路を用いてい
る。従って、この復調回路は、搬送周波数に近い周波数
成分を持つノイズによるパルスを誤ってカウントする場
合があり、搬送周波数付近のノイズの除去が困難である
という問題点を有している。
【0029】また、特開昭63−78641号公報に開
示された信号判別装置は、包絡線検波を行うためにディ
ジタル回路を用いている。搬送波の周波数帯域以上の周
波数成分を持つノイズによるパルスを誤ってカウントす
る可能性があり、このようなノイズの除去が困難になる
という問題点を有している。
【0030】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、アナログ信号処理と
デジタル信号処理とを相補的に用いる効果的なノイズ除
去方法を提供することにある。そして、このノイズ除去
方法を用いることにより、回路規模(実装面積)が小さ
く低コストで大量生産の容易なノイズ除去装置及びそれ
を用いるデータ通信装置を提供することにある。更に、
使用される環境や目的(通信速度や耐ノイズ性)に応じ
て、変調方式の切り替えを可能にするデータ通信装置を
提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明のノイズ除去装置
は、送信すべきデータ信号によって変調された送信信号
を用いるデータ通信システムにおいて用いられる。本発
明のノイズ除去装置は、送信された信号を受け取り、電
気信号に変換して入力信号を供給する受信手段と、該入
力信号のうち、該送信信号の搬送波の周波数を含む第1
の周波数領域の信号を選択的に通過させ、そのことによ
り第1のノイズを除去し、通過させた該信号をデジタル
信号に変換して出力する、アナログ信号処理手段と、出
力された該デジタル信号をサンプリングし、サンプリン
グによって得られたパターンと所定のパターンとの比較
に基づいて、該搬送周波数を含む第2の周波数領域の該
デジタル信号を選択的に通過させ、そのことにより第2
のノイズを除去する、デジタル信号処理手段と、を備え
ており、そのことにより上記目的が達成される。
【0032】本発明の1つの実施態様によれば、前記ア
ナログ信号処理手段は、前記入力信号のうち前記第1の
周波数領域の信号を選択的に通過させる第1のフィルタ
手段と、該第1のフィルタ手段を通過した該信号をデジ
タル信号に変換して出力するアナログ/デジタル変換手
段と、を備えており、前記デジタル信号処理手段は、該
アナログ/デジタル変換手段から出力された該デジタル
信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリ
ングによって得られたサンプリングパターンと所定のパ
ターンとの比較を行う比較手段と、該比較の結果に基づ
いて前記第2の周波数領域の該デジタル信号を選択的に
通過させる第2のフィルタ手段と、を備えている。
【0033】好ましくは、前記デジタル信号処理手段
は、前記アナログ/デジタル変換手段から出力された前
記デジタル信号のエッジを検出し、検出信号を生成する
エッジ検出手段を備えており、前記サンプリング手段
は、該検出信号に基づいてサンプリングを行う。
【0034】好ましくは、前記第1の周波数領域は、所
定の周波数より低い周波数領域を含まず、前記第2の周
波数領域は、もう一つの所定の周波数より高い周波数領
域を含まない。
【0035】好ましくは、前記所定のパターンは、前記
搬送波の波形パターンである。
【0036】前記データ信号は2値信号であってもよ
い。
【0037】前記送信信号は、前記搬送波をASK方式
によって変調した信号でってもよい。
【0038】前記データ通信システムは無線通信システ
ムであってもよい。
【0039】好ましくは、前記データ通信システムの通
信媒体は赤外線である。
【0040】本発明による受信装置は、上述のノイズ除
去装置と、該ノイズ除去装置によってノイズ除去された
デジタル信号から前記データ信号を復調する手段と、を
備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0041】1つの実施態様によれば、本発明の受信装
置は、前記送信された信号がベースバンド伝送方式によ
って伝送された信号の場合に、前記入力信号を受け取
り、該入力信号を増幅し、第2のデジタル信号を出力す
る第2のアナログ信号処理手段と、該第2のデジタル信
号を受け取り、該第2のデジタル信号を復号化すること
によって、前記送信された信号を復調する第2のデジタ
ル信号処理手段と、を、更に備えている。
【0042】もう1つの実施態様によれば、本発明の受
信装置は、前記送信された信号が、前記データ信号によ
って変調された搬送波信号であるか、該データ信号のベ
ースバンド伝送信号であるかに応じて、前記復調する手
段の出力及び前記第2のデジタル信号処理手段の出力の
うち、いずれかを選択的に出力する手段を備えている。
【0043】別の実施態様によれば、本発明の受信装置
は、前記第1のデジタル信号処理手段の出力信号に応じ
て、前記第2のアナログ信号処理手段から出力される前
記第2のデジタル信号を制御し、該第2のデジタル信号
を前記第2のデジタル信号処理手段に選択的に入力させ
る手段を備えている。
【0044】好ましくは、前記選択的に入力させる手段
は、前記入力信号が、前記データ信号によって変調され
た搬送波信号である場合に、前記第2のデジタル信号が
前記第2のデジタル信号処理手段に入力するのを抑制す
る。
【0045】本発明によるノイズ除去方法は、送信すべ
きデータ信号によって変調された送信信号を用いるデー
タ通信システムにおいて用いられる。本発明のノイズ除
去方法は、入力信号をアナログ信号処理することによ
り、該入力信号のうち、該送信信号の搬送波の周波数を
含む第1の周波数領域の信号を選択的に通過させ、その
ことにより第1のノイズを除去するステップと、第1の
ノイズが除去された該信号をデジタル信号処理すること
により、該信号のサンプリングパターンと所定のパター
ンとの比較に基づいて、該搬送波の周波数を含む第2の
周波数領域の信号を選択的に通過させ、第2のノイズを
除去するステップと、を包含しており、そのことにより
上記目的が達成される。
【0046】本発明のノイズ除去方法は、送信された信
号を受信し、電気信号に変換して入力信号を生成するス
テップと、該入力信号のうち、該送信信号の搬送波の周
波数を含む第1の周波数領域の信号を選択的に通過さ
せ、そのことにより第1のノイズを除去するステップ
と、通過された該信号をデジタル信号に変換するステッ
プと、該デジタル信号をサンプリングするステップと、
サンプリングによって得られたパターンと所定のパター
ンとを比較するステップと、該比較の結果に基づいて、
該搬送周波数を含む第2の周波数領域の該デジタル信号
を選択的に通過させ、そのことにより第2のノイズを除
去するステップと、を包含しており、そのことにより上
記目的が達成される。
【0047】1つの実施態様によれば、本発明のノイズ
除去方法は、前記デジタル信号のエッジを検出し、検出
信号を生成するステップを更に包含し、前記サンプリン
グするステップにおいて、該デジタル信号は該検出信号
に基づいてサンプリングされる。
【0048】好ましくは、前記第1の周波数領域は、所
定の周波数より低い周波数領域を含まず、前記第2の周
波数領域は、もう一つの所定の周波数より高い周波数領
域を含まない。
【0049】好ましくは、前記比較するステップにおい
て、前記サンプリングによって得られたパターンは、前
記搬送波の波形パターンと比較される。
【0050】前記データ信号は2値信号であってもよ
い。
【0051】前記送信信号は、搬送波をASK方式によ
って変調した信号であってもよい。
【0052】前記データ通信システムは無線通信システ
ムであってもよい。
【0053】前記データ通信システムの通信媒体は赤外
線であってもよい。
【0054】本発明の受信方法は、上述のノイズ除去方
法によってノイズを除去するステップと、ノイズを除去
された信号から前記データ信号を復調するステップと、
を包含しており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0055】1つの実施態様によれば、本発明の受信方
法は、前記送信された信号がベースバンド伝送方式によ
って伝送された信号の場合に、アナログ信号処理によ
り、前記入力信号を増幅し、第2のデジタル信号を生成
するステップと、デジタル信号処理により、該第2のデ
ジタル信号を復号化し、前記送信された信号を復調する
ステップと、を更に包含する。
【0056】本発明の受信方法は、前記送信された信号
が、前記データ信号によって変調された搬送波信号であ
るか、該データ信号のベースバンド伝送信号であるかに
応じて、前記第1及び第2のノイズが除去された信号及
び前記第2のデジタル信号を復号化した信号のうちいず
れかを選択するステップを更に包含してもよい。
【0057】前記送信された信号が、前記データ信号に
よって変調された搬送波信号であるか、該データ信号の
ベースバンド伝送信号であるかに応じて、前記第1のノ
イズを除去するステップ及び前記第2のアナログ信号を
生成するステップのいずれかを選択するステップを更に
包含してもよい。
【0058】前記復調するステップにおいて復調された
前記データ信号の値に応じて、前記第2のデジタル信号
を復号化するステップを抑制するステップを包含しても
よい。
【0059】前記送信された信号が前記データ信号によ
って変調された搬送波信号である場合に、前記抑制する
ステップにおいて、前記第2のデジタル信号を復号化す
るステップが抑制されてもよい。
【0060】
【作用】ノイズ除去装置において、受信手段は、受信し
た搬送波信号を電気信号に変換し、入力信号をアナログ
信号処理手段に供給する。アナログ信号処理手段はハイ
パスフィルタとして作用し、入力信号のうち低周波数領
域のノイズを除去し、デジタル信号に変換して出力す
る。デジタル信号処理手段は、ハイパスフィルタリング
されたデジタル信号をサンプリングし、得られたパター
ンを搬送波周波数のパターンと比較する。デジタル信号
処理手段は、比較の結果に基づいて(より具体的には、
サンプリングによって得られたパターンが搬送波の周波
数パターンと所定の精度で一致する場合に)、デジタル
信号を出力する。このことにより、デジタル信号処理手
段は、ローパスフィルタとして作用し、高周波数領域の
ノイズを除去する。アナログ信号処理手段とデジタル信
号処理手段とを相補的に用い、十分に急峻な特性のバン
ドパスフィルタを実現することにより、搬送波周波数帯
域以外のノイズを除去する。
【0061】受信装置は、このようにノイズ除去された
デジタル信号から、送信されたデータ信号を復調する。
【0062】受信した信号がベースバンド伝送方式によ
って伝送された信号の場合、入力信号は従来と同様の第
2のアナログ信号処理手段によって増幅される。増幅さ
れた信号は、アナログ/デジタル変換され、従来と同様
の第2のデジタル信号処理手段によって復号化される。
【0063】受信した信号が搬送波信号であるか、ベー
スバンド伝送信号であるかに応じて、(第1の)デジタ
ル信号処理手段及び第2のデジタル信号処理手段のいず
れかの出力が、選択的に出力される。出力を選択するた
めの選択手段(スイッチ)を設けることにより実現され
る。或いは、搬送波信号が検出された場合に、第2のア
ナログ信号処理手段から第2のデジタル信号処理手段に
入力される信号を抑制することによっても実現される。
【0064】
【実施例】図1に、本発明による受信装置が適用できる
情報機器100を模式的に示す。情報機器100は、例
えば、無線通信機能を有する携帯用情報機器である。情
報機器100は、他の同様の携帯用情報機器、パソコ
ン、ワープロ、及びプリンタと、相互或いは一方向通信
が可能である。本発明の受信装置は、これらの機器のい
ずれにおいても用いることが可能である。
【0065】以下の説明においては、無線によるデータ
通信システムの受信装置について説明し、データ通信シ
ステムの通信媒体が赤外線である場合を説明する。しか
し、本発明はこれに限られるものではなく、他の通信媒
体(赤外線以外の光や電磁波など)や他の通信システム
にも適用可能である。
【0066】情報機器100は、図1に示されるよう
に、CPU(中央処理装置)などの汎用IC(集積回
路)を搭載したメイン回路101、表示装置及び入力装
置などの周辺装置102、送信装置103、受信装置の
アナログ部104、及びASIC(Application Speci
fic Integrated Circuit)107を備えている。AS
IC107は、周辺装置102、送信装置103、及び
受信装置のアナログ部104をコントロールするために
専用に作成されている。ASIC107は、受信装置の
デジタル部105と、従来のASIC(例えば、図25
に示される情報機器200のASIC250)と同様の
機能を有する従来部105とを含んでいる。
【0067】本発明による受信装置は、図1に示される
ように、アナログ部104とデジタル部105とを有し
ている。情報機器100は、通常、ASICのようなデ
ジタル回路部を備えているので、受信装置のデジタル部
105を情報機器のデジタル回路部に含ませて構成する
ことができる。デジタル部105を小規模の回路で実現
できる場合、デジタル部を新たに設けるためのコストは
ほとんどかからない。
【0068】(実施例1)次に、実施例1による本発明
の受信装置10を図面を参照しながら説明する。受信装
置10は、例えば、500kHzの搬送波を用いたAS
K変復調方式の赤外線データ通信システムにおける赤外
線受信ユニットである。実施例1による受信装置10の
構成を図2に模式的に示す。図3(a)及び(b)は、
本実施例で用いる送信データ信号51及び送信信号52
の一例を示している。
【0069】送信データ信号51は、図に示されるよう
に、2値信号でもよい。送信データ信号51によって搬
送波が以下のように変調され、図3(b)に示されるよ
うな送信信号52が出力される。送信データ信号51が
ローレベル(0値)の場合は500kHzの搬送波が所
定の振幅レベルで出力され、送信データ信号51がハイ
レベル(1値)の場合は500kHzの振動波は出力さ
れない(搬送波の振幅が実質的にゼロ)。送信信号52
を用いて赤外線LED(図示せず)をオン/オフするこ
とによって、データが送信される。
【0070】受信装置10は、アナログ部11及びデジ
タル部12を有している。アナログ部11は、アナログ
信号処理を行う部分であり、ピンフォトダイオード1
3、アンプ14、ハイパスフィルタ15、及びA/Dコ
ンバータ16を備えている。ピンフォトダイオード13
は、コンピュータや他の情報機器から送信された赤外線
信号を受け取り、電気信号に変換してアンプ14に供給
する。入力された信号は、アンプ14及びハイパスフィ
ルタ15によって増幅及びハイパスフィルタリングされ
る。このことにより低周波数領域のノイズが除去され
る。ここで、アンプ14とハイパスフィルタ15とは分
離した回路である必要はなく、一体の回路として構成さ
れていてもよい。低周波数領域のノイズが除去された信
号は、A/Dコンバータ16によってデジタル信号に変
換された後、デジタル部12に与えられる。
【0071】デジタル部12は、ノイズ除去回路17及
び復調回路18を有しており、デジタル信号処理を行
う。ノイズ除去回路17は、実質的にローパスフィルタ
であり、高周波数領域のノイズを除去する。アナログ部
11及びデジタル部12によってバンドパスフィルタが
実現されるので、搬送波周波数を含む所定の周波数帯域
以外の信号(ノイズ)がすべて除去される。そして、送
信されたデータ信号が復調回路18によって復調され
る。
【0072】次に、アナログ部11を更に詳しく説明す
る。アナログ部11の回路構成の1例を図4に示す。ア
ナログ部11は、ピンフォトダイオード部31、アンプ
部32、及びコンパレータ部33を備えている。
【0073】ピンフォトダイオード部31は、ハイイン
ピーダンスによる電流/電圧変換を行なうことより、外
部から送信される赤外線信号のオン/オフを電気信号に
変換する。図6に、500kHzのASK送信信号を受
信した時にピンフォトダイオード31から出力される信
号波形の例を示す。信号62は、ノイズを含む送信信号
を受信した場合、例えば、ピンフォトダイオード31の
そばに蛍光灯等の広い周波数帯域にわたる赤外線のノイ
ズ源がある場合の信号波形を示している。信号62は、
低周波ノイズ及び高周波ノイズの両方を含んでいる。比
較のために、図6には、ノイズを含まない送信信号を受
信した場合に出力される信号61も示されている。
【0074】アンプ部32は、ハイパスフィルタHPF
1、HPF2、及びHPF3を含んで構成され、3次の
ハイパスフィルタの特性を持っている。従って、アンプ
部32は、ピンフォトダイオード部31から与えられる
信号を増幅すると同時に、ハイパスフィルタリングを行
う(アンプ部32は、図2のアンプ14及びハイパスフ
ィルタ15に対応する)。ハイパスフィルタHPF1〜
3によって、入力信号の低周波数帯域のノイズが取り除
かれる。アンプ部32から出力される信号波形の一例を
図7に示す。信号71は、比較のために示したノイズを
含まない信号である。信号72は、低周波数領域をノイ
ズは含まないが、高周波数領域のノイズは含んでいる。
アンプ部32のフィルタ特性110を図10に示す。フ
ィルタ特性110は、3次のハイパスフィルタにより低
周波数領域を急峻に遮断するハイパスフィルタ特性を示
している。高周波数領域はにおいては、トランジスタ特
性による緩やかなローパスフィルタの特性を示してい
る。
【0075】アンプ部32の出力は、コンパレータ部3
3(図2のA/Dコンバータ16に対応)に入力され、
デジタル信号41(信号IRRx)に変換される。入力
信号が2値信号の場合、A/Dコンバータ16は、図4
に示されるように簡単なコンパレータによって実現でき
る。コンパレータ部33は、入力される信号のレベルが
抵抗R8及びR9によって定められる閾値を越えるか越
えないかによって、入力される信号を2値信号に変換す
る。ここで、低周波ノイズはアンプ部32によって除去
されているため、2値信号に変換する際に搬送波の周波
数成分が漬されることはない。
【0076】コンパレータ部33から出力される信号波
形の一例を図8に示す。信号71及び72は、コンパレ
ータ部33によって、それぞれ2値信号81及び82に
変換されている。信号81は、比較のために示したノイ
ズを含まない信号である。信号82は、低周波数領域の
ノイズは含まないが、高周波数領域のパルス状のノイズ
は含んでいる。
【0077】次に、デジタル部12を詳しく説明する。
デジタル部12の回路構成の1例を図5に示す。デジタ
ル部12は、エッジ検出部42、ノイズ除去部43、及
び復調部46を備えている。ノイズ除去部43は、サン
プリング部44及び判定部45を有している。デジタル
部12は、500kHz±50kHzの搬送波を通すよ
うに設定されている。
【0078】エッジ検出部42は、アナログ部11から
のデジタル信号41を受け取り、デジタル信号41がハ
イレベル(論理1)からローレベル(論理0)に変化す
るとき(即ち、立ち下がりエッジにおいて)を検出し、
エッジ検出信号(論理1)をサンプリング部44に出力
する。エッジ検出信号は、クロック信号(サンプリング
クロック)に同期させて出力される。本実施例の場合、
サンプリングクロックは、1.8MHzの信号を使用し
ている。デジタル回路を用いて、500kHzを中心と
する急峻なバンドパスフィルタを構成するためには、こ
の程度以上の速さのクロックが好ましい。
【0079】サンプリング部44は、エッジ検出部42
から出力されるエッジ検出信号を一定期間記憶する。サ
ンプリング部44は、直列に接続されたm個のDフリッ
プフロップを有するシフトレジスタで構成(インプリメ
ント)することができる。本実施例においては、9個の
Dフリップフロップを用いている。このフリップフロッ
プ列を信号入力側から、順にJm-1、Jm-2、Jm-3、・
・・J0(m=9)とする。サンプリング部44は、エ
ッジ検出部42からの出力をクロック信号のタイミング
で(即ち、543ns毎に)サンプルし、各Dフリップ
フロップに記憶する。1.8MHzのサンプリングクロ
ックでサンプルされたエッジ検出信号を9個のフリップ
フロップに記憶することにより、約5μsの時間の信号
パターンを記憶することができる。
【0080】判定部45は、サンプリング部44に記憶
されたエッジ検出信号のパターンから、受信した信号が
ASK搬送波であるかどうかを判定する。本実施例にお
いては、受信した信号に500kHzのASK搬送波信
号が含まれているかどうかを、2μsの間隔の信号パル
スが3つ検出されるかどうかによって判定している。こ
の判定を行うために、サンプリング部44には4μs以
上の期間のエッジ検出信号が記憶されることが必要であ
る。上述のように、サンプリング部44は約5μsの間
の信号を記憶できるので判定には十分である。
【0081】判定部45は、3つのOR回路G1、G
2、及びG6と3つのAND回路G3、G4、及びG5
によって構成できる。OR回路G1にはフリップフロッ
プJ8及びJ7の出力が入力され、OR回路G2にはフリ
ップフロップJ4及びJ3の出力が入力される。AND回
路G3には、フリップフロップJ0の出力S1、OR回
路G2の出力S2、及びOR回路G1の出力S3が入力
される。AND回路G4には、フリップフロップJ0
出力S1、OR回路G1の出力S3、及び信号Rxが入
力される。ここで、信号Rxは、復調部46に於いて発
生され、搬送波を受信中であることを示す信号である。
AND回路G5には、OR回路G2の出力S2、OR回
路G1の出力S3、及び信号Rxが入力される。OR回
路G6には、AND回路G3、G4、及びG5の出力が
入力される。OR回路G6の出力は復調部46に入力さ
れる。
【0082】図9に、ノイズ除去部43(判定部45)
から出力される信号波形の例を示す。高周波数のノイズ
を含む信号82は、ノイズ除去部43の処理を受けて信
号92に変換される。信号92において、500kHz
のタイミングに同期しないパルスは除去されている。比
較のために、図9には、ノイズを含まない信号81が変
換された場合の信号91を共に示している。図11に、
判定部45までのフィルタ特性111を示す。アナログ
部11(アンプ部32)及びデジタル部12(ノイズ除
去部43)によって、十分に急峻な特性のバンドパスフ
ィルタが実現されていることがわかる。
【0083】デジタルフィルタの周波数特性は、以下の
4つのパラメータから決定される。判定部46で搬送波
であると判定される確率(以下受信確率という)が0で
ない周波数領域を与える周波数:fmax及びfmin、及
び、このうち受信確率が1である周波数領域を与える周
波数:Fmax及びFminである。これらのパラメータは、
サンプリングクロックと、判定用の信号を取り出すフリ
ップフロップの選択の仕方とによって与えられる。
【0084】本実施例においては搬送波の周波数領域を
500±50kHzとしているので、Fmin<450k
Hz、Fmax>550kHzとなるように設定してい
る。また、耐ノイズ性の要求から、fmin>400kH
z、fmax<610kHzとなるように設定している。
また、搬送波と搬送波の周波数に近いノイズを区別する
ためには十分に早いサンプリングクロックが必要であ
る。例えば、400kHzの信号と450kHzの搬送
波を区別するためには1.73MHz以上のサンプリン
グクロックが必要であり、610kHzの信号と550
kHzの搬送波を区別するためには2.8MHz以上の
サンプリングクロックが必要である。望ましいパラメー
タの値の一例は、以下の通りである:fmin=410k
Hz、Fmin=434kHz、Fmax=567kHz、及
びfmax=614kHz(但し、サンプリングクロック
=3.6864MHz)。
【0085】復調部46は、判定部45が搬送波である
と判定した信号を、判定に要した時間だけ時間伸張する
ことにより、ASK信号を復調する。復調部46は、例
えば、直列に接続された8個のDフリップフロップ回
路、8個のフリップフロップの各出力が入力されるOR
回路G7、もう一つのフリップフロップ、及びインバー
タによって構成できる。判定部45が1を出力すると、
復調部46の最終段のフリップフロップE0は、サンプ
リングに要した時間の間、論理1を出力し続ける(信号
Rx)。その結果、搬送波を受信している間、復調部4
6の出力はローレベルとなり、送信されたデータ信号が
復調される。
【0086】次に、判定部45における判定方法につい
て、図5、図12(a)及び(b)を参照しながらより
詳細に説明する。図12(a)及び(b)は、デジタル
部12の動作を示すタイミングチャートである。
【0087】以下では、ある基準の時刻t0に入力され
た信号がフリップフロップJ0から出力される(出力信
号S1)場合を例にして説明する。図5において、OR
回路G2の出力S2はt0+2μsの入力信号に対応
し、OR回路G1の出力S3は時刻t0+4μsの入力
信号に対応する。従って、フリップフロップJ0の出力
S1、OR回路G2の出力S2、及びOR回路G1の出
力S3が全てがハイレベル(論理1)となるとき(即
ち、AND回路G3の出力が1となるとき)は、500
kHzのタイミングで3つのパルス信号が検出されたこ
とを示す。このとき、搬送波を受信したと判定され、O
R回路G6の出力はハイレベル(論理1)となる。
【0088】図12(a)においては、出力S1、S
2、及びS3に、それぞれのパルス(図のp1、p2、及
びp3)が得られた時、OR回路G6の出力(図では同
じG6で示されている)がハイレベル(p4)となり、
復調部46からASK搬送波にローレベルの信号
(p5)が出力されるのがわかる。
【0089】また、本実施例においては、現在既に搬送
波を受信しているか否かによって、判定部45における
判定基準を変えている。即ち、図5に示されるAND回
路G4及びG5が設けられているため、搬送波受信中
(信号Rx=1)であれば、検出されるべき3つのパル
スのうち2つ(S1及びS3の出力=1、またはS2及
びS3の出力=1)が検出されれば搬送波であると判定
される。これは、搬送波であるかどうかの判定をノイズ
に強くする(ノイズの影響を受けにくくする)ためであ
る。
【0090】例えば、ノイズが非常に強い場合には、ノ
イズの存在によって搬送波のパルスが1つ欠落すること
がある(図12(a)に示される欠落パルスq0)。こ
の場合、AND回路G3の出力は3パルス欠落する。し
かし、AND回路G4の出力信号のパルスq1及びAN
D回路G5の出力信号のパルスq2によって補われるた
め、判定部45の出力となるOR回路G6の出力信号に
は、パルスq3及びq4が付加される。このことにより、
復調部の出力信号RDは、ASK搬送波を受信している
間ローレベルを保つことができるので、正しいデータ信
号を得ることができる。
【0091】尚、図5において(例えばG1)、サンプ
リング部44の2つのフリップフロップの論理OR出力
を判定に用いているのは、搬送波の周波数の幅(500
±50kHz)に対応するためである。
【0092】次に、搬送波でないノイズ信号が受信され
た場合について説明する。図12(b)に示されるよう
に、OR回路G1及びG2においてノイズによるパルス
が検出されても、判定部45の出力はゼロであり、ノイ
ズが除去されている。搬送波周波数に同期したタイミン
グのパルスが3つ連続して検出されない限り、搬送波と
して誤判定されることはない。
【0093】搬送波及びノイズを含んだ信号が受信され
た場合のデジタル部12の動作を図13に示す。高周波
数のノイズr1が入力されたとき、フリップフロップJ0
の出力信号S1は入力信号と同様のノイズによるパルス
2を含んでいる。しかし、搬送波周波数に同期しない
信号は除去されるため、判定部45の出力信号G6は正
しいパルス列となっている(図13の破線で囲んだブロ
ックA)。また、ノイズによって搬送波のパルスが1つ
欠落した場合(欠落パルスr0)は、既に図12(b)
で説明したのと同様に、出力信号G6にはパルスr4
補われている(図13の破線で囲んだブロックB)。破
線で囲んだブロックCは、単発のノイズパルスr5が除
去される様子を示す。OR回路G1の出力S3にパルス
が存在しない場合は、判定部45の出力信号においてパ
ルスが1つ除去される(図13の破線で囲んだブロック
B’)。これは搬送波の終了を正しく判定するためであ
る。連続して受信される搬送波の途中において出力S3
のパルスが欠落した場合には、復調部の出力信号はロー
レベルに保たれるため、問題は生じない。なお、判定の
精度の点で、判定に用いる信号パルス数は3つ以上であ
ることが好ましい。
【0094】上述のノイズ除去部43の動作によって、
搬送波周波数を含む広帯域に広がるノイズを除去するこ
とが可能になる。復調部46は、送信されるデータ信号
の種類に応じて改変することが可能である。判定部45
までの装置をノイズ除去装置として各種の受信装置に適
用することができる。
【0095】また、図5に示されるように、判定部45
と復調部46は分離している必要はない。ノイズ除去の
ためのディジタル処理と復調処理とを1つにすることに
よって、変調波の変更がディジタル部の変更のみで行う
ことができる。
【0096】本発明のデジタル部12の構成を変更する
ことによって、異なる変調方式によって変調された送信
信号を受信する受信装置を容易に構成することができ
る。例えば、サンプリングクロックの周波数を2倍にす
ることにより、1000kHzのASK方式の受信装置
を実現できる。また、判定部45における判定条件を変
えることにより、異なる送信信号を受信する受信装置を
容易に構成することができる。判定条件の変更は、サン
プリング部44のフリップフロップ列の段数の変更、判
定に用いる各フリップフロップの出力の選択、更に、フ
リップフロップとフリップフロップ出力が接続されるA
ND回路との間にスイッチング素子(トランジスタな
ど)を設けて出力を切り換えること等により、容易に達
成することができる。
【0097】本発明は、赤外線以外の無線データ通信に
おいても、従来のアナログ信号処理系統にアンプとバン
ドパスフィルタを含む受信装置に応用することができ
る。
【0098】本発明による受信装置10は、いわゆる携
帯情報端末として、赤外線送信/受信装置を備えるコン
ピュータ本体と組み合わせて用いることができる。携帯
情報端末は、机上で用いられることが多く、赤外線通信
に対する強いノイズ源である蛍光灯の影響を受け易い。
特に、近年多く用いられるインバータ方式の蛍光灯は、
40kHz程度の低周波成分にパルス状のノイズが重畳
された光を放射している。本実施例によれば、このよう
なノイズを効果的に除去することができる。
【0099】(実施例2)実施例2による本発明の受信
装置のデジタル部12’の構成を図14に示す。実施例
2によるデジタル部12’は、判定部45aにおいて一
つのAND回路Gが用いられている。他の部分の構成
は、実施例1のデジタル部12と同一である。本実施例
において用いられる変調方式を図15に示す。データ信
号151によって搬送波が変調され、送信信号152が
送信される。本実施例によれば、耐ノイズ性は若干低下
するが、送信側の消費電力を少なくすることができる。
【0100】(実施例3)実施例1においては、サンプ
リングクロックを1.8MHzとしていた。本実施例に
おいては、サンプリングクロックを3.5795MHz
とした場合について説明する。
【0101】実施例3による受信装置のアナログ部の構
成は実施例1の受信装置のアナログ部12と同様である
(説明は省略する)。実施例3によるデジタル部120
の回路構成を図16に示す。デジタル部120は、入力
信号の立ち下がりを検出するエッジ検出回路121、出
力信号(IRRx)のパルス間隔を計測するインターバ
ルカウンタ122、所定の間隔で入力された2つのパル
スをカウントするパルスカウンタ123、時間伸張回路
124を備えている。デジタル部120の動作は、図2
1のタイミングチャートに示されている。
【0102】図17にエッジ検出回路121の回路構成
を示す。エッジ検出回路121は、クロック信号CLK
の立ち上がりと立ち下がりとを用い、入力信号IRRx
のサンプリングを行う。クロック信号CLKの立ち上が
り及び立ち下がりの両方を用いることにより、サンプリ
ングの精度を向上できる。入力信号IRRxをサンプリ
ングして得られたパターンが、ハイレベル・ローレベル
・ローレベル(H・L・L)である時、パルスの立ち下
がりと判定して出力PULSEにハイレベル(H)を出
力する。このことにより、入力信号IRRxにおける1
39.7ns(サンプリングクロック周期の1/2)よ
りも短いパルスを除去することができる。
【0103】入力信号IRRxの立ち下がりパターン
(H・L・L)は、クロック信号CLKがハイレベル
(H)にある時に得られる場合と、ローレベル(L)に
ある時に得られる場合がある。前者をパルスA、後者を
パルスBとする。エッジ検出回路121は、まずパルス
Aが検出され、その次にパルスBが検出された場合に出
力ATOBにハイレベルを出力する。
【0104】図18に、インターバルカウンタ122の
回路構成を示す。インターバルカウンタ122は、4ビ
ットのカウンタである。出力QA、QB、QC、及びQ
Dのうち、QAが最下位ビット、QDが最上位ビットで
ある。インターバルカウンタ122は、入力LDNがロ
ーレベルの時に8までカウントアップし、入力LDNが
ハイレベルの時に入力A、B、C、及びDをロードす
る。図16及び21から分かるように、エッジ検出回路
121の出力PULSEがハイレベルになるとインター
バルカウンタ122が0にセットされる。
【0105】図19に、パルスカウンタ123の回路構
成を示す。パルスカウンタ123は、3ビットのカウン
タである。出力QA、QB、及びQCのうち、QAが最
下位ビット、QCが最上位ビットである。パルスカウン
タ123は、入力LDNがローレベルであり、かつ入力
COUNTUPがハイレベルの時に4までカウントアッ
プし、入力LDNがハイレベルの時に入力A、B、及び
Cをロードする。それ以外の場合には、パルスカウンタ
123の値は変わらない。
【0106】図16及び21から分かるように、インタ
ーバルカウンタ122の出力が0になると、パルスカウ
ンタ123が0にセットされる。
【0107】出力SUB CARRIERは、パルスを
検出した2μs後にハイレベルになる。より具体的に
は、図21に示されるように、以下の場合にハイレベル
になる。検出された2つのパルス列がパルスA・パルス
Aであり、かつインターバルカウンタの値が6または7
の場合、検出された2つのパルス列がパルスB・パルス
Aであり、かつインターバルカウンタの値が6または7
の場合、検出された2つのパルス列がパルスB・パルス
Bであり、かつインターバルカウンタの値が6または7
の場合、及び検出された2つのパルス列がパルスA・パ
ルスBであり、かつインターバルカウンタの値が5また
は6の場合。
【0108】エッジ検出回路121の出力PULSE及
び出力SUB CARRIERが共にハイレベルの時、
パルスカウンタ123は、1カウントアップする。
【0109】図20に、時間伸張回路124の回路構成
を示す。時間伸張回路124は5ビットのカウンタであ
る。出力QA、QB、QC、QD、及びQEのうち、Q
Aが最下位ビット、QEが最上位ビットである。時間伸
張回路124は、入力LDNがローレベルの時に0まで
カウントダウンし、入力LDNがハイレベルの時に入力
A、B、C、D、及びEをロードする。図16及び21
から分かるように、パルスカウンタ123の出力が4に
なると、時間伸張回路124が25にセットされる。時
間伸張回路124の出力が0でないとき、デジタル部1
20の出力Rxがローレベルになる。
【0110】(実施例4)本発明のノイズ除去装置は、
従来の受信装置300に応用することが可能である。即
ち、本発明の受信装置は、従来の受信装置300と互換
性をもたせることができる。
【0111】図22に、実施例4による受信装置のアナ
ログ部125を示す。このアナログ部は第1及び第2の
アナログ部130及び140を備えている。第1のアナ
ログ部130は、上述の実施例で説明したアナログ部に
対応し、第2のアナログ部140は、従来の受信装置3
00のアナログ回路部340に対応している。送信され
た赤外線信号は、ピンフォトダイオードによって電気信
号に変換され、第1及び第2のアナログ部130及び1
40に供給される。各アナログ部における信号処理は、
既に述べたとおりである。第1及び第2のアナログ部の
出力は、それぞれ第1及び第2のデジタル部に与えられ
る。第1のデジタル部は、上述の実施例におけるデジタ
ル部12(または12’)であり、第2のデジタル部
は、従来の受信装置300のデジタル回路部350に対
応している。このように、2つの信号処理系統を兼ね備
えることにより、ノイズが少ない環境では伝送速度の高
い従来の方式でデータ通信を行い、ノイズの多い環境に
おいては本発明によるノイズ除去装置を用いたデータ通
信を行うことができる。
【0112】図23に、本実施例による受信装置150
を示す。受信装置150は、アナログ部125、デジタ
ル部170、及び出力切り換え回路SWを備えている。
デジタル部170は、第1及び第2のデジタル部(例え
ば、デジタル部12及びデジタル回路部350)を有し
ている。出力切り換え回路SWは、受信した信号が、搬
送波信号であるか、それとも従来の受信装置に対応した
ベースバンド伝送方式によって伝送された信号であるか
に応じて、第1及び第2のデジタル部のいずれかの出力
を切り換えて出力する。これにより、いずれの伝送方式
の信号を受信しても正しく復調し、かつ装置が使用され
る環境に応じてそれぞれの利点を生かしたデータ通信が
できる。
【0113】図24は、本実施例によるもう一つの受信
装置160を示している。受信装置160は、アナログ
部125、デジタル部180を有している。デジタル部
180は、第1(ASK)及び第2のデジタル部(例え
ば、デジタル部12及びデジタル回路350)、入力抑
制回路165、及び出力部(AND回路)を備えてい
る。
【0114】アナログ部125がASK搬送波を受信し
た場合、第1のアナログ部130から出力される信号D
ASK Rxは、正しく増幅及びハイパスフィルタリン
グされている。しかし第2のアナログ部140からの出
力信号IRDA Rxはどのような信号であるか不定で
ある。同様に、従来の受信装置300に対応したベース
バンド伝送方式による信号を受信した場合は、第1のア
ナログ部130の出力信号DASK Rxが不定であ
る。従って、ASK搬送波を受信した場合(第1のデジ
タル部でASK搬送波が検出されたと判定された場合)
には第2のアナログ部140の出力を抑制し、ASK搬
送波以外の信号を受信した場合には第2のアナログ部1
40の出力を有効にすることによってもこれらの信号を
正しく復調することができる。
【0115】入力抑制回路165は、例えば、図24に
示されるように、NOT回路、2つのOR回路、及び遅
延回路Dによって構成することができる。遅延回路D
は、第1のデジタル部がASK搬送波の判定に要する時
間だけアナログ回路140からの出力IRDA Rxを
遅延させる。第1のデジタル部の出力DASKがローレ
ベルの時に、遅延回路Dの入力部及び出力部において、
信号IRDA Rxを抑制する。
【0116】本実施例による受信装置により、ノイズ除
去を行うと共に、従来の変調方式の特徴である伝送速度
の高速化を併せて達成することができる。
【0117】本発明の受信装置において用いられるトラ
ンジスタは10個程度である。コンパレータ部を除く
と、トランジスタは2個でもよい。従って、本発明によ
れば、受信装置の回路規模を従来技術よりも格段に縮小
することができ、製造される受信装置10の構成を格段
に小型化することができる。
【0118】また、本発明は、上述の実施例で説明した
の無線通信に限定されず、ファクトリオートメーション
などの有線通信にも適用できる。例えば、自動車の生産
ラインにおいては、溶接用ロボットが動作している環境
にネットワーク用の通信網が長距離に亘り配線されてい
る。このような環境では、通信線のアンテナ作用によっ
て、低周波ノイズ、溶接用ロボットが発生するパルスノ
イズが通信線に混入する。このような各種のノイズを除
去するために、本発明は好適に実施され得る。
【0119】
【発明の効果】
(1) アナログ信号処理回路において、バンドパスフ
ィルタの代わりにハイパスフィルタを用いることによ
り、アナログ信号処理回路の回路規模を小さくできる。
その結果、アナログ信号処理回路の実装面積を小さくで
き、低コスト化できる。更に、回路規模が小さくなると
回路の特性が安定するので、量産が容易になる。
【0120】(2) 変調方式にASK方式を用いるこ
とにより、ディジタル信号処理回路を小規模のディジタ
ル回路ないし小規模のディジタル信号処理ソフトウェア
で実現できる。
【0121】(3) ノイズ除去処理と復調処理をとも
にディジタル信号処理で行なうことにより、変調波の変
更をディジタル信号処理回路の変更のみで行なうことが
できる。
【0122】(4) 赤外線データ通信の受信装置に本
発明のノイズ除去装置を用いることにより、蛍光灯等の
ノイズの多い環境下でも通信可能な受信装置を実現でき
る。
【0123】(5) 送信信号が2値信号の場合、A/
Dコンバータをコンパレータによって実現できる。ま
た、デジタル信号処理回路はシリアルデータを処理すれ
ばよい。従って、アナログ信号処理回路、デジタル信号
処理回路とも簡単化できる。
【0124】(6) 本発明の受信装置によれば、ノイ
ズの少ない環境では耐ノイズ性は低いがデータ伝送速度
が速い変調方式を選択し、ノイズの多い環境ではデータ
伝送速度は遅いが耐ノイズ性に優れた変調方式を選択す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受信装置が適用できる情報機器を
模式的に示す図である。
【図2】実施例1による受信装置の構成を模式的に示す
ブロック図である。
【図3】(a)は送信データ信号を示す図であり、
(b)は、送信データ信号によってASK変調方式を用
いて変調された500kHzの搬送波の信号波形を示す
図である。
【図4】本発明の受信装置のアナログ部の回路構成の一
例を示す図である。
【図5】本発明の実施例1による受信装置のデジタル部
の回路構成の一例を示す図である。
【図6】500kHzのASK送信信号を受信した時に
ピンフォトダイオードから出力される信号波形の例を示
す図である。
【図7】本発明の受信装置のアナログ部のアンプ部から
出力される信号波形の一例を示す図である。
【図8】本発明の受信装置のアナログ部のコンパレータ
部から出力される信号波形の一例を示す図である。
【図9】本発明の受信装置のデジタル部の判定部から出
力される信号波形の一例を示す図である。
【図10】本発明の受信装置のアナログ部のアンプ部の
フィルタ特性を示す図である。
【図11】本発明の受信装置のデジタル部の判定部まで
のフィルタ特性を示す図である。
【図12】(a)は搬送波を受信した場合の本発明の受
信装置のデジタル部の動作を示すタイミングチャートで
あり、(b)はノイズを受信した場合のデジタル部の動
作を示すタイミングチャートである。
【図13】搬送波及びノイズを含む信号を受信した場合
の本発明の受信装置のデジタル部の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図14】本発明の実施例2による受信装置のデジタル
部の回路構成を示す図である。
【図15】(a)は送信データ信号を示す図であり、
(b)は、送信データ信号によってASK方式を用いて
変調された実施例2による搬送波の信号波形を示す図で
ある。
【図16】本発明の実施例3による受信装置のデジタル
部の回路構成を示す図である。
【図17】実施例3のデジタル回路部のエッジ検出回路
の回路構成を示す図である。
【図18】実施例3のデジタル回路部のインターバルカ
ウンタの回路構成を示す図である。
【図19】実施例3のデジタル回路部のパルスカウンタ
の回路構成を示す図である。
【図20】実施例3のデジタル回路部の時間伸張回路の
回路構成を示す図である。
【図21】実施例3のデジタル回路部の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図22】実施例4による受信装置のアナログ部の回路
構成を示す図である。
【図23】実施例4による受信装置の一例を示す図であ
る。
【図24】実施例4による受信装置のもう一つの例を示
す図である。
【図25】無線通信機能を有する従来の情報機器の一例
を模式的に示すブロック図である。
【図26】従来の受信装置の一例を示す図である。
【図27】(a)は送信データ信号を示す図であり、
(b)は、送信データ信号によってASK変調方式を用
いて変調された500kHzの搬送波の信号波形を示す
図である。
【図28】500kHzのASK送信信号を受信した時
にピンフォトダイオードから出力される信号波形の例を
示す図である。
【図29】従来の受信装置のもう1つの例を示す図であ
る。
【図30】図29に示される受信装置のアナログ回路部
の具体的な回路構成を示す図である。
【図31】図29に示される受信装置のデジタル回路部
の具体的な回路構成を示す図である。
【図32】(a)及び(b)は、従来の受信装置300
において用いられるデータ信号波形及び変調された信号
波形を示す図である。
【図33】図29に示される従来の受信装置を用いてデ
ジタル信号通信を行う場合の、典型的なデータワード伝
送を示す図である。
【符号の説明】
10 受信装置 11 アナログ部 12 ディジタル部 13 ピンフォトダイオード 14 アンプ 15 ハイパスフィルタ 16 コンパレータ 17 ノイズ除去回路 18 復調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 裕史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信すべきデータ信号によって変調され
    た送信信号を用いるデータ通信システムにおけるノイズ
    除去装置であって、 送信された信号を受け取り、電気信号に変換して入力信
    号を供給する受信手段と、 該入力信号のうち、該送信信号の搬送波の周波数を含む
    第1の周波数領域の信号を選択的に通過させ、そのこと
    により第1のノイズを除去し、通過させた該信号をデジ
    タル信号に変換して出力する、アナログ信号処理手段
    と、 出力された該デジタル信号をサンプリングし、サンプリ
    ングによって得られたパターンと所定のパターンとの比
    較に基づいて、該搬送周波数を含む第2の周波数領域の
    該デジタル信号を選択的に通過させ、そのことにより第
    2のノイズを除去する、デジタル信号処理手段と、 を備えたノイズ除去装置。
  2. 【請求項2】 前記アナログ信号処理手段は、前記入力
    信号のうち前記第1の周波数領域の信号を選択的に通過
    させる第1のフィルタ手段と、該第1のフィルタ手段を
    通過した該信号をデジタル信号に変換して出力するアナ
    ログ/デジタル変換手段と、を備えており、 前記デジタル信号処理手段は、該アナログ/デジタル変
    換手段から出力された該デジタル信号をサンプリングす
    るサンプリング手段と、サンプリングによって得られた
    サンプリングパターンと所定のパターンとの比較を行う
    比較手段と、該比較の結果に基づいて前記第2の周波数
    領域の該デジタル信号を選択的に通過させる第2のフィ
    ルタ手段と、 を備えている、 請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル信号処理手段は、前記アナ
    ログ/デジタル変換手段から出力された前記デジタル信
    号のエッジを検出し、検出信号を生成するエッジ検出手
    段を備えており、 前記サンプリング手段は、該検出信号に基づいてサンプ
    リングを行う、請求項2に記載のノイズ除去装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の周波数領域は、所定の周波数
    より低い周波数領域を含まず、前記第2の周波数領域
    は、もう一つの所定の周波数より高い周波数領域を含ま
    ない、請求項1〜3のいずれかに記載のノイズ除去装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定のパターンは、前記搬送波の波
    形パターンである、請求項1〜4のいずれかに記載のノ
    イズ除去装置。
  6. 【請求項6】 前記データ信号は2値信号である、請求
    項1〜5のいずれかに記載のノイズ除去装置。
  7. 【請求項7】 前記送信信号は、前記搬送波をASK方
    式によって変調した信号である、請求項1〜6のいずれ
    かに記載のノイズ除去装置。
  8. 【請求項8】 前記データ通信システムは無線通信シス
    テムである、請求項1〜7のいずれかに記載のノイズ除
    去装置。
  9. 【請求項9】 前記データ通信システムの通信媒体は赤
    外線である、請求項8に記載のノイズ除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のノイ
    ズ除去装置と、該ノイズ除去装置によってノイズ除去さ
    れたデジタル信号から前記データ信号を復調する手段
    と、 を備えた受信装置。
  11. 【請求項11】 前記送信された信号がベースバンド伝
    送方式によって伝送された信号の場合に、 前記入力信号を受け取り、該入力信号を増幅し、第2の
    デジタル信号を出力する第2のアナログ信号処理手段
    と、 該第2のデジタル信号を受け取り、該第2のデジタル信
    号を復号化することによって、前記送信された信号を復
    調する第2のデジタル信号処理手段と、を、更に備えた
    請求項10に記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 前記送信された信号が、前記データ信
    号によって変調された搬送波信号であるか、該データ信
    号のベースバンド伝送信号であるかに応じて、前記復調
    する手段の出力及び前記第2のデジタル信号処理手段の
    出力のうち、いずれかを選択的に出力する手段を備え
    た、請求項11に記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のデジタル信号処理手段の出
    力信号に応じて、前記第2のアナログ信号処理手段から
    出力される前記第2のデジタル信号を制御し、該第2の
    デジタル信号を前記第2のデジタル信号処理手段に選択
    的に入力させる手段を備えた、請求項11に記載の受信
    装置。
  14. 【請求項14】 前記選択的に入力させる手段は、前記
    入力信号が、前記データ信号によって変調された搬送波
    信号である場合に、前記第2のデジタル信号が前記第2
    のデジタル信号処理手段に入力するのを抑制する、請求
    項13に記載の受信装置。
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