JP3187261B2 - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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JP3187261B2
JP3187261B2 JP26399994A JP26399994A JP3187261B2 JP 3187261 B2 JP3187261 B2 JP 3187261B2 JP 26399994 A JP26399994 A JP 26399994A JP 26399994 A JP26399994 A JP 26399994A JP 3187261 B2 JP3187261 B2 JP 3187261B2
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敏男 安達
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旭化成マイクロシステム株式会社
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RCフィルタ,Gm−
Cフィルタ,MOSFET−Cフィルタなどの時間連続
系(コンティニュアス・タイム)フィルタ、あるいは、
スイッチト・キャパシタ・フィルタ(SCF)などの時
間非連続系フィルタを有するフィルタ回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フィルタは電子回路のなかでも頻繁に用
いられる回路のひとつであるが、フィルタ自身が発生す
るノイズのため信号対雑音比が悪く実用にならない場合
がある。
【0003】特に近年、コンティニュアスタイムフィル
タはLSI化可能でかつ高速で、かつ、時間連続系の特
徴を生かしたフィルタとして注目を浴びている。コンテ
ィニュアスタイムフィルタ回路は、その一例として、G
mアンプ容量とGm値をコントロールするための回路か
ら構成されているGm−Cフィルタが知られている。
【0004】Gm−Cフィルタは連続時間系フィルタで
あり、高速動作が可能でかつ、スイッチトキャパシタフ
ィルタ(SCF)のような折り返し効果がないので近年
注目されてきたが、Gmアンプの線形性の問題に起因し
て、またMOSFET−Cフィルタの場合にはアナログ
スイッチの線形性能の問題に起因して、入力信号範囲に
おいて十分大きな信号を処理することができなく、結果
として、フィルタの最大信号入力レベル(S)とフィル
タの入力換算ノイズ(N)の比が十分なものを得ること
が困難であった。
【0005】例えば、Gmアンプの入力信号範囲を大き
くするためには必然的に消費電流が増加するという問題
を招来し、さらに加えて、入力換算ノイズを低下するた
めにも同様な問題が生ずる。
【0006】一般に、IFフィルタ使用する目的は、
そのIF帯で必要な信号を通過させて不要な信号を除去
することにある。通常、このようなことを目的とするI
Fフィルタは急峻な特性要求され、結果として、入力
換算ノイズは非常に大きくなるという欠点がある。また
Gm−Cフィルタなどの電子フィルタは最大入力信号レ
ベルが小さいために、十分なS/Nを保つことが困難で
あった。
【0007】この問題を解決する考え方のひとつを図1
1を用いて説明する。本図において、61は自動利得制
御アンプ(以下、AGCアンプという)、62はIFフ
ィルタ、63はAGCアンプ61の出力レベルを制御す
る制御回路である。制御回路63はAGCアンプ61の
出力電圧が基準電圧(Vref)と等しくなるように動
作する。図11に示した回路によると、IFフィルタ6
2の前段にAGCアンプ61を設置して入力信号レベル
が小さい場合には十分ゲインをかせぎ、入力信号が大き
い場合にはIFフィルタ62の最大入力信号レベルにな
るように自動的に調整する方法が可能である。
【0008】しかしながら、IF帯の信号においては不
要な信号が必要な信号より大きいことはしばしば起こり
得、各種の通信の規格において、不要な信号が必要な信
号の1000倍大きい場合にも正常動作をなすことが要
求されている。このため、せっかくAGCアンプを設置
しても不要な信号に対してAGC出力信号は制限を受け
てしまいS/Nを十分保てなくなるという欠点があっ
た。
【0009】従来の欠点の例についてはGm−Cフィル
タを例にして述べたが、スイッチトキャパシタフィルタ
(SCF)、アクティブフィルタの場合でも、電源電圧
で最大信号レベル決定されるので同様の問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の目的
は、上述の点に鑑み、隣接信号のレベルが大きい場合に
おいてもフィルタの信号雑音比(S/N)を最大限に保
つことができるフィルタ回路を提供することにある。
【0011】より具体的に述べると、本発明の目的は、
コンティニュアスタイムフィルタなどのフィルタをIF
フィルタなどのフィルタ回路として用いる場合に、フィ
ルタそのものについてはなんら変更を加えることなく、
そのS/Nの向上を可能としたフィルタ回路を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る本発明は、自動利得制御増幅器
と、該増幅器に接続されたフィルタとを有するフィルタ
回路において、前記フィルタの帯域内信号レベルを検出
する検出手段と、検出された前記帯域内信号レベルに基
づいて、前記自動利得制御増幅器の出力レベルを決める
ための基準信号を前記自動利得制御増幅器に供給する設
定手段とを具備し、前記設定手段は、前記自動利得制御
増幅器の出力レベルが前記フィルタの最大入力信号レベ
ルを越えないように前記基準信号を設定する。請求項2
に係る本発明は、請求項1に係るフィルタ回路おいて、
前記設定手段は、前記フィルタの帯域内入力信号レベル
と、予め設定したレベルとを比較して、判定信号を出力
する判定手段と、前記判定信号に応答して、前記自動利
得制御増幅器の出力レベルを決めるための基準信号を出
力する基準信号出力手段とを有する。請求項3に係る本
発明は、請求項2に係るフィルタ回路おいて、前記判定
手段は、ヒステリシス判定特性を有する。請求項4に係
る本発明は、自動利得制御増幅器と、該増幅器に接続さ
れたフィルタとを有するフィルタ回路において、前記フ
ィルタの帯域内信号レベルを検出する検出手段と、検出
された前記帯域内信号レベルに基づいて、前記フィルタ
のゲインを設定する制御信号を出力する設定手段とを具
備し、前記制御信号は、前記帯域内信号レベルが予め規
定されたレベルより大きいときには前記フィルタのゲイ
ンを予め定められた小さい値に設定し、前記帯域内信号
レベルが予め規定されたレベルより小さいときには前記
フィルタのゲインを予め定められた大きい値に設定す
る。請求項5に係る本発明は、請求項4に係るフィルタ
回路おいて、前記設定手段は、前記フィルタの帯域内入
力信号レベルと、予め設定したレベルとを比較して、前
記フィルタのゲインを設定する制御信号を出力する判定
手段を有する。請求項6に係る本発明は、請求項5に係
るフィルタ回路おいて、前記判定手段は、ヒステリシス
判定特性を有する。請求項7に係る本発明は、請求項1
〜6のいずれかに係るフィルタ回路において、前記フィ
ルタとして時間連続系フィルタまたは時間非連続系フィ
ルタを用いる。請求項8に係る本発明は、請求項7に係
るフィルタ回路おいて、前記時間連続系フィルタとして
RCフィルタ,Gm−CフィルタまたはMOSFET−
Cフィルタを用い、前記時間非連続系フィルタとしてス
イッチト・キャパシタ・フィルタを用いることにより、
ローパス特性,ハイパス特性またはバンドパス特性を実
現する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】実施例1 図1は、通常用いられているGmアンプと容量で構成さ
れたGm−Cフィルタによる6次リープフロッグ型帯域
通過フィルタ(以下、BPFと記す)の回路例を示す。
ここで1〜13はGmアンプ、14〜19は容量、20
〜25はフィルタの各端子である。このフィルタの最大
入力信号は、Gmアンプの最大入力信号レベルで規制さ
れている。
【0018】図1に示すフィルタ回路において、端子の
数は6個ある。これら端子における信号の周波数−利得
特性を図2に示す。図2中の26〜31は、それぞれ図
1のフィルタの端子20〜25の特性に対応する。
【0019】一般の通信システムにおいて、IF(中間
周波数)域に対して用いられるIFフィルタとしてのB
PFは、一例として455kHz帯の信号の通過と45
5kHzの隣接帯域である信号の除去を目的としてい
る。この隣接帯域の周波数は規格によりそれぞれ異なっ
ているが、概ね455kHzに対して30〜60kHz
離れた周波数帯に位置している。これら隣接信号は帯域
外であるため、図2からも容易にわかるように、フィル
タの全ての端子に対して大なり小なり減衰している。
【0020】このため、入力信号において隣接信号のレ
ベルが455kHz帯信号より大きいときには、なんら
かの方法によって455kHz帯信号のときよりも信号
を増幅させてフィルタ各端子における信号レベルを大き
くさせてもよい。
【0021】このとき可能な各端子の信号レベルは、フ
ィルタの全ての端子においてGmアンプの最大入力信号
レベルを越えない範囲になるように設定すれば良い。
【0022】この具体的な方法として、図1においては
Gmアンプ1のGm値を通常の値よりも大きくすれば、
その値に応じてフィルタのゲインが大きくなる。例え
ば、図2において隣接信号の減衰が2倍以上(ゲインと
しては2分の1以下)のときには、Gm値を通常よりも
2倍にすれば、フィルタの入力端子に隣接信号が規定さ
れた最大信号レベル入力したとしても、フィルタの各
端子において最大入力レベルぎりぎりにまで増幅され
が、最大信号レベルを越えることはない。このときに隣
接信号レベルと混合されて455kHz帯信号も同時に
入力されており、この信号も同時に2倍に増幅されてい
るためにフィルタの455kHzはフィルタ出力端子に
おいて2倍になる。
【0023】一方、出力端子におけるフィルタ内部雑音
レベルは、フィルタのQ値が高い場合には入力Gmアン
プ1のゲインが大きくなっても変化することはない(HA
IDEHKHORRAMABADI 博士論文参照)。その結果として、
本手法により信号と雑音の比(S/N)は2倍に向上す
る。
【0024】また、455kHz帯の信号レベルが隣接
帯域信号のレベルより大きいときには、信号は減衰しな
いのでフィルタの各端子出力は2倍になる。そこで、図
1のGmアンプ1のゲインについては、各端子の出力が
通常の値になるように切り替えるか、またはGmアンプ
のゲインを常に大きめにしておき、入力信号を小さくし
てフィルタの各端子で最大入力信号レベルを越えないよ
うにすれば良い。
【0025】隣接信号のレベルが帯域内信号のレベル
り十分大きいかどうか判定することは難解であるが、
S/N特性上問題となるのは帯域内信号(455kHz
信号)のレベル小さいときに生ずるものであり、帯域
内信号レベルが小さいときには隣接信号の大小に関係な
く最大入力信号レベルが大きくなるように入力レベルを
調節すればよい。
【0026】図3は、本発明を適用したフィルタ回路の
具体的な回路例を示す。
【0027】図3において、32はゲイン可変アンプ
(AGCアンプ)、33はIFフィルタ、34はゲイン
可変アンプ(AGCアンプ)32の出力レベルを制御す
るAGC制御回路であり、この32と34でAGC回路
が構成される。36は受信信号強度検知回路、35はA
GCアンプ32の出力レベルを決めるための基準信号を
選択するレベル選択回路、37はレベル選択回路35の
信号に基づいて基準電圧信号を出力する基準電圧回路で
ある。
【0028】受信信号強度検知回路(以下、RSSI回
路という)36は、例えば携帯電話・自動車電話などに
おいては欠かせない回路であり、機能は帯域内信号(4
55kHz帯)の信号レベルを検知するものである。具
体的な回路例を図4に示す。図4において、70は帯域
内信号のみを通過させる帯域通過フィルタ(BPF)、
71は帯域内信号の信号を整流する整流回路、72は整
流回路の出力信号を平滑する低域通過フィルタ(LP
F)である。これら71,72の回路によって帯域内信
号がアナログ信号として変換される。
【0029】LPF72の出力は受信信号の強度そのも
のであり、これをRSSI回路の出力としてもよいが、
さらに使い易くするためにADC(A/D変換器)73
によってデジタル信号に変換を行い、さらに対数変換器
74で対数変換すると信号処理がより便利になる。
【0030】レベル選択回路35では、帯域内受信信号
のレベルが大きいときはAGCアンプ32の出力が小さ
くなるようにして455kHz帯信号がIFフィルタ3
3に入力してもIFフィルタ内部で飽和しないようなレ
ベルとする。また帯域内受信信号のレベルが小さいとき
にはAGCアンプ32のゲインが最大になってもAG
回路の規定出力レベルに達しない。すなわち、AGC
アンプ32の最大ゲインと入力信号レベルより計算され
るAGC出力レベルがIFフィルタ33に入力されても
IFフィルタ内部で飽和しないので、隣接信号の有無に
関係なくAGCアンプ32の出力レベルは高い方を選択
するように動作する。
【0031】AGC制御回路34は基準電圧回路37か
らの基準信号に基づいて、AGCアンプ32の出力レベ
ルが基準信号レベルに一致するように動作する。但し、
AGCアンプ32の入力信号が十分小さくAGCアンプ
32の最大ゲイン時においても上記の基準信号レベル
達しないときは、AGCアンプ32のゲインは最大値の
状態になる。
【0032】またレベル選択回路35において、RSS
I回路36からの信号を基準判定する際、単純にある一
点で判定すると、この一点周辺の信号が到来するとき
レベル選択回路35が頻繁にスイッチ動作を繰り返
し、ノイズ発生などの点で好ましくない。このため、
の方法として図5に示すように、判定点を2点設け
る。そして、低い方の判定点高い方の基準信号Vr
efHに切り替えるために用いる。他方、高い方の判定
低い方の基準信号VrefLに切り替えるために
用いる。このように切り替えスイッチにヒステリシス特
性を持たせることで、スイッチが頻繁にオン・オフを繰
り返すことがなくなり、ノイズ性能の点で問題はなくな
る。
【0033】図3に示した選択回路35および基準電圧
回路37の具体的な回路を図6に示す。本図において、
75および76はコンパレータであり、RSSI回路3
6から出力される信号レベルがVB より高いか、VA
り低いか、またはVA とVBの中間にあるか、を判定す
る。このコンパレータ75,76の出力信号に基づい
て、デジタル演算回路77においては出力がヒステリシ
ス特性を有した出力信号を形成する。すなわち、デジタ
ル演算回路77の出力は、RSSI回路36からの信号
がVA とVB の中間の場合には出力値は過去の出力レベ
ルと一致するように動作することになる。
【0034】このように、レベル選択回路35は、7
5,76,77からなり、このレベル選択回路の出力信
号を受けて、アナログスイッチ78,79はVrefH
またはVrefLのいずれかを選択して出力するために
用いられる。ここでスイッチ78,79を含む回路が基
準電圧回路37になる。
【0035】実施例2 第1の実施例として示した図3の回路はAGCアンプ3
2の出力信号レベルを可変にしたものであるが、第2の
実施例として以下に説明する図7の回路ではRSSI回
路36からの信号に基づいてIFフィルタ33のゲイン
を可変させるようにしたものである。
【0036】図7において、132はゲイン可変アンプ
(AGCアンプ)、133はIFフィルタ、134はゲ
イン可変アンプ(AGCアンプ)132の出力レベルを
制御するAGC制御回路であり、この132と134で
AGC回路が構成される。136は受信信号強度検知回
路(RSSI回路)、135はIFフィルタ133
インを決めるための制御信号(図8参照)を出力するレ
ベル選択回路である。
【0037】図7に示したIFフィルタ133は、図1
に示したGmアンプ1に相当するGm値をRSSI回路
136からの信号に応じて選択するものである。すなわ
ち、入力信号が小さいときにはGm値を大きくして入力
信号を大きくするように働き、S/Nを大きくする。ま
た入力信号が大きいときにはGm値は小さいほうが選択
され、基準信号レベルに設定された入力信号はフィルタ
の内部端子において飽和しないようにされる。
【0038】図8は、図7に示したIFフィルタ(すな
わち、ゲインを可変にできるフィルタ)の例を示す。図
8の回路は、図1の回路に対してGmアンプ26とスイ
ッチ27を追加していること以外、全く同じである。こ
こでスイッチ27は制御信号によってオン・オフされ
る。この制御信号として、図6のデジタル演算回路77
の出力(図5参照)を用いることができる。
【0039】ここでスイッチ27がオフのときフィルタ
のゲインに係わるGmアンプは1のみであるのに対し
て、スイッチがオンのときは1と26がゲインに係わる
のでオン・オフ時のゲインの比は
【0040】
【数1】 (Gm1+Gm26)/Gm1 ・・・(1) となる。ここでGm1,Gm26はそれぞれGmアンプ
1,26のGm値である。このようにフィルタ133
(図7)のゲインは、入力部のGm値を可変にすること
で制御することができる。
【0041】実施例3 今まで述べてきた実施例はGm−Cフィルタに関して述
べてきたが、フィルタがMOSFET−C型フィルタの
場合にも全く同じ効果が期待される。図9は、MOSF
ET−C型フィルタで設計された2次BPFの回路を示
す。本図において40および41は演算増幅器(以下、
オペアンプという)、42および43は容量、44,4
5,46,47はMOSFETによる抵抗、48は入力
端子、49はBPFの出力端子である。
【0042】図9に示したMOSFET−C型フィルタ
の場合、入力端子48において所定以上の入力信号が来
るとMOSFETは線形領域から逸脱して抵抗としての
機能を果たさなくなり、フィルタは動作しなくなる。そ
のため本発明を適用することが可能である。また、この
回路においても、入力信号が隣接信号の場合には出力端
子49において信号が減衰するために所定よりも大きな
信号を入力しても構わなくなり、結果的にS/Nが向上
する。すなわち、FET44のゲートをコントロールす
ることにより、ゲインが変化する。
【0043】実施例4 図10には、コンティニュアスタイムフィルタ以外の一
例として、SCFの回路例を示す。本図において、8
2,83はオペアンプ、84〜89は容量、90〜10
1は位相φ1またはφ2でオン状態になるスイッチであ
り、2次BPF特性を有する。この回路における信号の
最大値は、オペアンプの出力電圧範囲で、またはオペア
ンプの性能が理想にあるときは電源電圧で、規定され
る。この回路においても過大な入力信号が入り、オペア
ンプの最大出力電圧を越えるとにきには、正常動作しな
くなるので、本発明を適用することができる。
【0044】一方、入力信号が隣接信号の場合には出力
端子において信号が減衰するために、所定よりも大きな
信号を入力したり、入力回路部でゲインを大きめに設定
しても構わなくなり、結果的にS/Nが向上する。
【0045】このように本発明は、入力または出力電圧
範囲に限界のある全てのフィルタに適応できる。
【0046】また、以上の実施例においては、本発明に
よるフィルタ回路の適用例をIF帯に限って説明した
が、IF変換処理以外の目的で使用する場合にも帯域外
信号が大きい場合には同様に適応でき、同様な効果を発
揮することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、隣
接信号のレベルが大きい場合においてもフィルタの信号
雑音比(S/N)を最大限に保つことができるフィルタ
回路を実現することができる。 より具体的に述べると、
使用するフィルタの構成あるいは特性に拘わらず、その
帯域内信号レベルの大小によりフィルタ系のゲインを変
化させ、このことによりS/Nを向上させる構成をとる
ことができるので、隣接信号が大きい場合においてもフ
ィルタの信号雑音比(S/N)を最大限に保つことがで
きるフィルタ回路を提供することができる。
【0048】従って本発明によれば、コンティニュアス
タイムフィルタのみならずSCFなどの時間非連続系フ
ィルタについても、その性能を変更することなしに容易
に簡便な手法で、S/Nを向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用可能なIFフィルタの回路例を示
す図である。
【図2】図1に示したIFフィルタの特性図である。
【図3】本発明を適用したフィルタ回路の一実施例を示
すブロック図である。
【図4】図3に示した受信信号強度検知器36の回路例
を示す図である。
【図5】レベル選択回路35のスイッチ動作を説明する
図である。
【図6】図3に示したレベル選択回路35および基準電
圧回路37の具体例を示す回路図である。
【図7】本発明のその他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】ゲインを可変にできるIFフィルタの一例を示
す回路図である。
【図9】本発明を適用可能なMOSFET−C型の回路
例を示す図である。
【図10】本発明を適用可能なSCF回路の一例を示す
図である。
【図11】従来から知られているフィルタ回路の一例を
示す図である。
【符号の説明】
32 ゲイン可変アンプ(AGCアンプ) 33 IFフィルタ 34 AGC制御回路 35 レベル選択回路 36 受信信号強度検知回路 37 基準電圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03H 19/00 H03H 19/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04 H03G 3/20 H03G 5/16 H03H 11/12 H03H 19/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動利得制御増幅器と、該増幅器に接続
    されたフィルタとを有するフィルタ回路において、 前記フィルタの帯域内信号レベルを検出する検出手段
    と、 検出された前記帯域内信号レベルに基づいて、前記自動
    利得制御増幅器の出力レベルを決めるための基準信号を
    前記自動利得制御増幅器に供給する設定手段とを具備
    し、 前記設定手段は、前記自動利得制御増幅器の出力レベル
    が前記フィルタの最大入力信号レベルを越えないように
    前記基準信号を設定することを特徴とするフィルタ回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルタ回路おいて、 前記設定手段は、 前記フィルタの帯域内入力信号レベルと、予め設定した
    レベルとを比較して、判定信号を出力する判定手段と、 前記判定信号に応答して、前記自動利得制御増幅器の出
    力レベルを決めるための基準信号を出力する基準信号出
    力手段とを有することを特徴とするフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のフィルタ回路おいて、 前記判定手段は、ヒステリシス判定特性を有することを
    特徴とするフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 自動利得制御増幅器と、該増幅器に接続
    されたフィルタとを有するフィルタ回路において、 前記フィルタの帯域内信号レベルを検出する検出手段
    と、 検出された前記帯域内信号レベルに基づいて、前記フィ
    ルタのゲインを設定する制御信号を出力する設定手段と
    を具備し、 前記制御信号は、前記帯域内信号レベルが予め規定され
    たレベルより大きいときには前記フィルタのゲインを予
    め定められた小さい値に設定し、前記帯域内信号レベル
    が予め規定されたレベルより小さいときには前記フィル
    タのゲインを予め定められた大きい値に設定することを
    特徴とするフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフィルタ回路おいて、 前記設定手段は、 前記フィルタの帯域内入力信号レベルと、予め設定した
    レベルとを比較して、前記フィルタのゲインを設定する
    制御信号を出力する判定手段を有することを特徴とする
    フィルタ回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のフィルタ回路おいて、 前記判定手段は、ヒステリシス判定特性を有することを
    特徴とするフィルタ回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のフィル
    タ回路において、 前記フィルタとして時間連続系フィルタまたは時間非連
    続系フィルタを用いることを特徴とするフィルタ回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のフィルタ回路おいて、 前記時間連続系フィルタとしてRCフィルタ,Gm−C
    フィルタまたはMOSFET−Cフィルタを用い、前記
    時間非連続系フィルタとしてスイッチト・キャパシタ・
    フィルタを用い、ローパス特性,ハイパス特性またはバ
    ンドパス特性を呈することを特徴とするフィルタ回路。
JP26399994A 1994-10-27 1994-10-27 フィルタ回路 Expired - Lifetime JP3187261B2 (ja)

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