JP2001086176A - ディジタル送受信機 - Google Patents

ディジタル送受信機

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JP2001086176A
JP2001086176A JP26338599A JP26338599A JP2001086176A JP 2001086176 A JP2001086176 A JP 2001086176A JP 26338599 A JP26338599 A JP 26338599A JP 26338599 A JP26338599 A JP 26338599A JP 2001086176 A JP2001086176 A JP 2001086176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】送信機のD/A変換器の内部素子の特性の経年
変化によって、オフセット補償回路によるゼロ調整にず
れが生じる。これに対し、ある程度機器の使用時間が経
過した段階で機器の使用を止めてゼロ調整の再調整を行
って使用していた。 【解決手段】DSPの信号発生部101bから正弦波を
D/A変換器104に入力し、その出力を切替器105
を経て減算器107に入力する。減算器107で得たそ
の正弦波と基準電圧との差の信号を、A/D変換器10
6でディジタル化し、その信号の一定電位の期間 Toと
そのレベル以上の電位の期間 Tsを判定部101cで求
め、判定部101cが有する To/ TsとD/A変換器
104のオフセット量との変換テーブルをもとに、求め
られた To/ TsからD/A変換器104のオフセット
量を算出して、変調部101aの出力にフィードバック
することによって、自動的にオフセットのゼロ調整を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル送受信
機に関し、特にA/D変換器あるいはD/A変換器のオ
フセットを、自動的にゼロ調整するディジタル送受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のディジタル信号処理技術の発達に
よって、従来、ハードウエァでアナログ的に処理されて
いた動作を、ソフトウェアを用いてディジタル的に処理
する技術が盛んに用いられるようになっている。無線通
信の分野においても無線機の変調あるいは復調動作をD
SP(Digital Signal Processor) 等のディジタル信号
処理装置を用いて、ソフトウェアによってその機能を実
現するディジタル無線機等の技術も提案されている。図
5(a)は、DSP等のディジタル信号処理装置を用い
て変調動作をディジタル的に処理する従来のディジタル
無線機の送信機の一例を示す構成概要図である。同図に
示すように、本送信機は、ディジタル的に信号処理を行
うDSP120、送信機全体の制御を行うCPU10
2、通信方式に対応した制御プログラムを記憶したメモ
リ103、D/A変換器104、オフセット補償回路1
21、バンドパスフィルタ108、ミキサ109、ロー
カル信号発生器110、バンドパスフィルタ111、高
周波電力増幅器112及びアンテナ113で構成され
る。前記オフセット補償回路121は、前記D/A変換
器104の素子の特性のバラツキによって生じる該D/
A変換器104の出力のオフセットをゼロ調整する機能
を有する。このオフセットのゼロ調整は、送信機の使用
前、例えば製造メーカでの出荷前の送信性能の調整時に
行われるものである。
【0003】同図において、送信データは、CPU10
2で制御されるDSP120において、通信システムに
応じた変調信号に変換される。尚、前記CPU102は
メモリ103に記憶された通信システムのプログラムに
基づいて動作する。前記DSP120出力の変調信号
は、D/A変換器104でアナログ信号に変換され、オ
フセット補償回路121によって前記D/A変換器10
4のオフセットが補償された変調信号になる。前記オフ
セット補償回路121の出力信号は、バンドパスフィル
タ108において帯域制限されてミキサ109に入力
し、ローカル信号発生器110で生成されたローカル信
号と合成されて所望の高周波信号に周波数変換される。
周波数変換された変調信号は、バンドパスフィルタ11
1で不要波が除去され、高周波電力増幅器112で所定
の電力に増幅されてアンテナ113から発射される。
【0004】図5(b)は、DSP等のディジタル信号
処理装置で復調動作をディジタル的に処理する従来のデ
ィジタル無線機の受信機の一例を示す構成概要図であ
る。同図に示すように、本受信機は、アンテナ201、
高周波増幅器202、バンドパスフィルタ203、ミキ
サ204、ローカル信号発生器205、バンドパスフィ
ルタ206、A/D変換器208、オフセット補償回路
220、ディジタル的に信号処理を行うDSP221、
受信機全体の制御を行うCPU210及び通信方式に対
応した制御プログラムを記憶したメモリ211で構成さ
れる。前記オフセット補償回路220は、前記A/D変
換器208の素子の特性のバラツキによって生じるA/
D変換器208の出力のオフセットを、ゼロ調整する機
能を有する。このオフセットのゼロ調整は、受信機の使
用前、例えば製造メーカでの出荷前の受信性能の調整時
に行われるものである。
【0005】同図において、アンテナ201で受信され
た受信信号は、高周波増幅器202で増幅され、バンド
パスフィルタ203で帯域外の信号が除去されてミキサ
204に入力する。前記ミキサ204において、受信信
号はローカル信号発生器205で生成されたローカル信
号と合成されて所望の中間周波信号に周波数変換され、
バンドパスフィルタ206で不要波が除去されてA/D
変換器208に入力する。前記A/D変換器208でデ
ィジタル信号に変換された受信信号は、オフセット補償
回路220を経て前記A/D変換器207におけるオフ
セットが補償された信号に変換され、CPU210で制
御されるDSP221に入力する。受信信号は前記DS
P221において復調され、復調出力が得られる。な
お、前記CPU210は前記メモリ211に記憶された
通信システムのプログラムに基づいて動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
送信機のD/A変換器104あるいは受信機のA/D変
換器208は、機器の使用時間が長くなるにつれて、各
変換器を構成するオペアンプの内部素子の特性の経年変
化によって、オフセットの量に変化が生じ、オフセット
補償回路121、220によるゼロ調整にずれが生じ
る。そして、そのずれが大きくなると、送信機において
はディジタルの変調信号からアナログ信号への変換動作
が、また、受信機においてはアナログの受信信号からデ
ィジタル信号への変換動作が正常にできなくなる可能性
がある。この問題に対し、従来の送信機あるいは受信機
においては、オフセットの監視機能がないので、ある程
度機器の使用時間が経過した段階でオフセットのゼロ調
整の再調整を行って使用していた。このため、従来はオ
フセット補償回路におけるゼロ調整にずれが生じている
ことに気付かずに使用したり、再調整中は機器を使用で
きないという問題があった。本発明は、上記課題を解決
するためになされたものであって、自動的に送信機のD
/A変換器あるいは受信機のA/D変換器におけるオフ
セットのずれを検出して、オフセットの再調整を行うこ
とができる送受信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明においては、ディジタルの送信
データをD/A変換手段でアナログ信号に変換し、前記
アナログ信号を無線周波数に変換して送信するディジタ
ル送信機において、ディジタル信号発生手段で生成した
所定の基準値を中心とする正弦波信号を前記D/A変換
手段でアナログ信号に変換し、前記アナログの正弦波信
号と前記基準値と同レベルの直流電圧との差の信号波形
を減算手段で求め、前記減算手段の出力信号波形におけ
る前記基準電圧値以上のレベルを示す期間Tsと前記基
準電圧値以下のレベルを示す期間Toとの比Ts/To
と前記D/A変換手段のオフセット量との変換テーブル
を有する判定手段で、前記減算手段で求めた前記正弦波
信号と基準電圧値との差の信号波形のTs/Toから前
記D/A変換手段のオフセット成分を算出し、前記オフ
セット成分を前記ディジタル信号処理手段の出力に、前
記D/A変換手段のオフセットを打ち消すようにフィー
ドバックすることを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、A
/D変換手段でディジタル信号に変換された中間周波受
信信号をDSP等のディジタル信号処理手段で復調して
復調出力を得るディジタル受信機において、所定の基準
値の直流電圧を前記A/D変換手段でディジタル信号に
変換し、ディジタル信号発生手段で生成した前記所定の
基準値を中心とする正弦波信号と前記A/D変換手段出
力の電圧値との差の信号波形を減算手段で求め、前記減
算手段の出力信号波形における前記A/D変換手段出力
の電圧値以上のレベルを示す期間Tsと前記電圧値以下
のレベルを示す期間Toとの比Ts/Toと前記A/D
変換手段のオフセット量との変換テーブルを有する判定
手段で、前記減算手段で求めた正弦波信号と前記A/D
変換手段出力の電圧値との差の信号波形のTs/Toか
ら前記A/D変換手段のオフセット成分を算出し、前記
オフセット成分を前記ディジタル信号処理手段の出力
に、前記A/D変換手段のオフセットを打ち消すように
フィードバックすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態に基づいて説明する。図1は、請求項1に記載の
発明に係わるディジタル送信機の実施の一形態例を示す
構成概要図である。同図に示すように、本送受信機は、
送信データを通信システムに応じた変調信号に変換する
変調部101aとディジタル信号発生部101bと判定
部101cとから成るDSP101、CPU102、メ
モリ103、D/A変換器104、切替器105、 A
/D変換器106、基準レベル以上の信号レベルを検出
する減算器107、バンドパスフィルタ108、ミキサ
109、ローカル信号発生器110、バンドパスフィル
タ111、高周波電力増幅器112及びアンテナ113
で構成される。上記の構成部位のうち、 CPU10
2、メモリ103、D/A変換器104、バンドパスフ
ィルタ108、ミキサ109、ローカル信号発生器11
0、バンドパスフィルタ111、高周波電力増幅器11
2及びアンテナ113の機能及び動作は、図3(a)の
同一符号の構成部位の機能及び動作と同じであるので、
以降の説明は、本発明の特徴的な構成であるDSP10
1、D/A変換器104、切替器105、A/D変換器
106及び減算器107の動作を中心にして説明する。
【0010】図1において、送信機に電源が投入される
と、送信データを送出するに先立って、以下に説明する
ように前記D/A変換器104のオフセットを自動的に
ゼロ調整する。まず、電源が投入されると、切替器10
5の接続は、CPU102の制御によってD/A変換器
104の出力回路とバンドパスフィルタ108の入力回
路との接続を、前記D/A変換器104の出力回路と減
算器107の一方の入力回路との接続に切り替えられ
る。そして、この減算器107の他方の入力回路には安
定化直流電圧Vrefが印加されている。同時に、DS
P101のディジタル信号発生部101bから、中心の
電位VoがVo=Vrefで振幅がVsの所定の周波数
の正弦波信号が生成され、前記D/A変換器104でア
ナログ信号に変換されて切替器105を経て前記減算器
107の一方の入力回路に入力する。
【0011】前記減算器107の動作は次の通りであ
る。図1に示すように、D/A変換器104の出力をA
点、減算器107の出力をB点とする。図2(a)は、
D/A変換器104のオフセットがゼロのときの、前記
減算器107の動作の説明図で、同図の波形(K)はA
点の波形を、波形(L)はB点の波形をあらわす。前記
減算器107の一方の入力回路には、図2(a)の波形
(K)に示される中心レベルVoがVo=Vrefで振
幅がVsの正弦波信号が入力し、他方の入力回路にはレ
ベルがVrefの直流電圧が印加されている。そして、
波形(K)とVrefとの差が求められ、B点には波形
(K)のVref以上のレベルの信号が図2(a)の波
形(L)のように出力されてA/D変換器106に入力
してディジタル信号に変換される。このとき、波形
(L)の電位ゼロの期間T0と、何らかの電位の現れる
期間TSとの比は、T0/TS=1となる。
【0012】これに対し、図2(b)は、前記D/A変
換器104にオフセットが生じたときの前記減算器10
7の動作の説明図で、同図の波形(M)がA点の波形、
同図の波形(N)がB点の波形である。波形(M)に示
されるように、前記D/A変換器104のオフセットに
よってA点の正弦波信号の中心レベルVoがVrefよ
り低い値となった場合、前記減算器107において波形
(M)とVrefとの差が求められ、B点の波形は図3
の波形(N)となる。このとき、T0/TS>1となる。
また、図示は省略したが、前記D/A変換器104のオ
フセットにより、A点の正弦波信号の中心レベルVoが
Vrefより高い値の場合、上記と同様に考えると、B
点の波形においては、T0/TS<1となる。
【0013】上述のように、A/D変換器106に入力
する信号は、電位ゼロの期間T0と、何らかの電位の現
れる期間TSとが交互に現れる信号である。そして前記
A/D変換器106に入力した前記減算器107の出力
信号は、ディジタルの信号に変換されてDSP101の
判定部101cに出力される。したがって、上記判定部
101cにおいて図2のT0及びTSの値を求めるには、
A/D変換器106からゼロ電位に対応したディジタル
信号が連続して出力される期間T0Dと、ゼロ電位から何
らかの電位まで上昇し、再び、もとのゼロ電位に戻るま
での変動に対応したディジタル信号が出力される期間T
SDを求めればよい。
【0014】前記判定部101cには、前記減算器10
7の出力波形におけるT0/TSの値と前記D/A変換器
104のオフセット量との変換テーブルを有する。そし
て、前記判定部101cは、前記A/D変換器106の
出力信号からT0/TSの値を求めて前記変換テーブルか
らオフセット量を判定し、求められたオフセット量はD
SP101の変調部101aに対し、その変調出力レベ
ルから前記D/A変換器104のオフセット成分が打ち
消されるようにフィードバックされる。なお、D/A変
換器104のみならず、A/D変換器106にもオフセ
ットが発生する可能性もあるが、上述したように、判定
部101cは、同じディジタル信号が連続する期間T0D
とディジタル信号が変動する期間TSDとを判定するだけ
であるから、前記A/D変換器106にオフセットが生
じたとしてもT0/TSの判定に全く支障はない。上記の
ようにD/A変換器104のオフセットのゼロ調整が行
われた後、CPU102の制御によって、切替器105
の接続は、D/A変換器104の出力回路と減算器10
7の入力回路との接続から、前記D/A変換器104の
出力回路とバンドパスフィルタ108の入力回路との接
続に切り替えられる。
【0015】上述の動作の後、図1の送信機において
は、送信データは、CPU102で制御されるDSP1
01の変調部101aで通信システムに応じた変調信号
で、且つD/A変換器104のオフセット分が補償され
た変調信号に変換される。なお、前記CPU102はメ
モリ103に記憶された通信システムのプログラムに基
づいて動作する。前記変調部101a出力の変調信号
は、D/A変換器104でアナログ信号に変換され、切
替器105を経て、更にバンドパスフィルタ108にお
いて帯域制限されてミキサ109に入力する。前記ミキ
サ109において、変調信号は、ローカル信号発生器1
10で生成されたローカル信号と合成されて所望の高周
波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ111で
不要波が除去され、高周波電力増幅器112で所定の電
力に増幅されてアンテナ113から発射される。
【0016】図3は、請求項2に記載の発明に係わるデ
ィジタル受信機の実施の一形態例を示す構成概要図であ
る。同図に示すように、本受信機は、アンテナ201、
高周波増幅器202、バンドパスフィルタ203、ミキ
サ204、ローカル信号発生器205、バンドパスフィ
ルタ206、切替器207、A/D変換器208、受信
信号を通信システムに応じた手段で復調する復調部20
9aとディジタル信号発生部209bと判定部209c
と減算器209dとから成るDSP209、受信機全体
の制御を行うCPU210、通信方式に対応した制御プ
ロラムを記憶したメモリ211及び所定の基準電圧を出
力する安定化電圧源212で構成される。上記の構成部
位のうち、アンテナ201、高周波増幅器202、バン
ドパスフィルタ203、ミキサ204、ローカル信号発
生器205、バンドパスフィルタ206、A/D変換器
208、CPU210及びメモリ211の機能及び動作
は、図5(b)の同一符号の構成部位の機能及び動作と
同じであるので、以降の説明は、本発明の特徴的な構成
である切替器207、A/D変換器208、DSP20
9及び安定化電圧源212の動作を中心にして説明す
る。
【0017】図3において、受信機に電源が投入される
と、受信動作に先立って、以下に説明するように前記A
/D変換器208のオフセットを自動的にゼロ調整す
る。まず、電源が投入されると、切替器207の接続
は、CPU210の制御によってA/D変換器208の
入力回路とバンドパスフィルタ206の出力回路との接
続から、前記A/D変換器208の入力回路と安定化電
圧源212の出力回路との接続に切り替えられる。する
と、前記安定化電圧源212から所定の基準電圧Vre
fが前記切替器207を経て前記A/D変換器208に
入力し、この基準電圧Vrefは前記A/D変換器20
8でディジタル信号Vrdに変換され、DSP209の
減算器209dの一方の入力回路に入力する。前記減算
器209dの他方の入力回路には、DSP209のディ
ジタル信号発生部209bから、中心レベルVoがVo
=Vrefで振幅がVsの所定の周波数のディジタルの
正弦波信号が入力する。
【0018】前記減算器209dの動作は次の通りであ
る。なお、実際には前記減算器209dへの入出力信号
はディジタル信号であるが、理解を容易にするため、図
4に示すごとく、これをアナログに変換した波形図を用
いて説明する。図4(a)は、前記A/D変換器208
のオフセットがゼロのときの、前記減算器209dの動
作の説明図である。前記減算器209dの一方の入力回
路へ入力したオフセットがゼロの前記A/D変換器20
8の出力信号Vrd(=Vref)と、他方の入力回路
へ入力した前記ディジタル信号発生部209b出力の正
弦波信号との関係は、図4(a)の波形(P)に示され
る。前記減算器209dにおいて、前記正弦波信号とV
rd(=Vref)との差が求められ、Vrd以上のレ
ベルの信号が図4(b)の波形(Q)のように出力さ
れ、DSP209の判定部209bに入力する。このと
き、波形(Q)の電位ゼロの期間T0と、何らかの電位
の現れる期間TSとの比は、T0/TS=1となる。
【0019】これに対し、図4(b)は、前記A/D変
換器208にオフセットが生じたときの、前記減算器2
09dの動作の説明図である。図4(b)の波形(R)
は、前記減算器209dの一方の入力回路へ入力したオ
フセットを含む前記A/D変換器208の出力信号Vr
d(例えば、Vrd>Vrefとする)と、他方の入力
回路へ入力した前記ディジタル信号発生部209b出力
の正弦波信号との関係を示すものである。前記減算器2
09dにおいて、前記の正弦波信号とVrdとの差が求
められ、Vrd以上のレベルの信号が図4(b)の波形
(S)のように出力され、DSP209の判定部209
bに入力する。このとき、T0/TS>1となる。また、
図示は省略したが、前記A/D変換器208のオフセッ
トにより、減算器209dの一方の入力回路への入力信
号VrdがVrd<Vrefの場合は、上記と同様に考
えると、前記減算器209dの出力波形においては、T
0/TS<1となる。
【0020】前記判定部209cには、前記減算器20
9dの出力波形におけるT0/TSの値と前記A/D変換
器208のオフセット量との変換テーブルを有する。そ
して、前記判定部209cは、前記減算器209dの出
力信号が入力すると、その信号からT0/TSの値を求
め、前記変換テーブルからオフセット量を判定し、求め
られたオフセット量は前記DSP209の復調部209
aに対し、その復調出力のレベルから前記A/D変換器
208のオフセット成分が打ち消されるようにフィード
バックされる。上記のように前記A/D変換器208の
オフセットのゼロ調整が行われた後、CPU210の制
御によって、切替器207の接続は、A/D変換器20
8の入力回路と安定化電圧源212の出力回路との接続
から、前記A/D変換器208の入力回路とバンドパス
フィルタ206の出力回路との接続に切り替えられる。
【0021】上述の動作の後、図3の受信機において
は、アンテナ201で受信された受信信号は、高周波増
幅器202で増幅され、バンドパスフィルタ203で帯
域外の信号が除去されてミキサ204に入力する。前記
ミキサ204において、受信信号は、ローカル信号発生
器205で生成されたローカル信号と合成されて所望の
中間周波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ2
06で不要波が除去されて、切替器206を経てA/D
変換器208に入力する。前記受信信号は、前記A/D
変換器208においてディジタル信号に変換され、CP
U210で制御されるDSP209の復調部209aに
おいて復調され、前記A/D変換器208のオフセット
が補償された復調出力が得られる。尚、前記CPU21
0は前記メモリ211に記憶された通信システムのプロ
グラムに基づいて動作する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディジタル送受信機のD/A変換器あるいはA/D変換
器で発生するオフセットを自動的にゼロ調整することが
できる。また、本発明に係わる回路構成品のA/D変換
器は、送受信回路における送受信データのディジタル変
換あるいはアナログ変換に使用されるD/A変換器やA
/D変換器に比べ、低いサンプリングレートのものでよ
く、且つ、オフセットに対する要求も緩やかな特性のも
のでよい。したがって、本発明は、安価で簡単な回路構
成でオフセットを自動的にゼロ調整できる、信頼性の高
いディジタル送受信機を提供する上で著しい効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係わるディジタル送信機の実
施の一形態例を示す構成概要図。
【図2】減算器107の動作説明図で、(a)は、D/
A変換器104のオフセットがゼロのときのD/A変換
器104出力の信号波形及び減算器107出力の信号波
形を示す図、(b)は、D/A変換器104にオフセッ
トが生じたときのD/A変換器104出力の信号波形及
び減算器107出力の信号波形を示す図。
【図3】請求項2の発明に係わるディジタル受信機の実
施の一形態例を示す構成概要図。
【図4】ディジタルの動作信号をアナログの波形に変換
して説明した減算器209dの動作説明図で、(a)
は、A/D変換器208のオフセットがゼロのときのA
/D変換器208出力の信号波形及び減算器209d出
力の信号波形を示す図、(b)は、 A/D変換器20
8にオフセットが生じたときのA/D変換器208出力
の信号波形及び減算器209d出力の信号波形を示す
図。
【図5】従来のディジタル無線機の一例を示す構成概要
図で、(a)は送信機、(b)は受信機を示す。
【符号の説明】
101・・DSP、 101a・・変調部、1
01b・・ディジタル信号発生部、101c・・判定
部、 102・・CPU、 103・・メモリ、1
04・・D/A変換器、105・・切替器、106・・
A/D変換器、107・・減算器、108・・バンドパ
スフィルタ、109・・ミキサ、110・・ローカル信
号発生器、 111・・バンドパスフィルタ、11
2・・高周波電力増幅器、113・・アンテナ、120
・・DSP、121・・オフセット補償回路、201・
・アンテナ、 202・・高周波増幅器、203
・・バンドパスフィルタ、 204・・ミキサ、20
5・・ローカル信号発生器、 206・・バンドパス
フィルタ、207・・切替器、 208・・A/D変換
器、 209・・DSP、209a・・復調部、 2
09b・・ディジタル信号発生部、209c・・判定
部、 209d・・減算器、 210・・CPU、
211・・メモリ、 212・・安定化電圧
源、220・・オフセット補償回路、 221・・D
SP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/22 H04L 27/22 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルの送信データをD/A変換手段
    でアナログ信号に変換し、前記アナログ信号を無線周波
    数に変換して送信するディジタル送信機において、ディ
    ジタル信号発生手段で生成した所定の基準値を中心とす
    る正弦波信号を前記D/A変換手段でアナログ信号に変
    換し、前記アナログの正弦波信号と前記基準値と同レベ
    ルの直流電圧との差の信号波形を減算手段で求め、前記
    減算手段の出力信号波形における前記基準電圧値以上の
    レベルを示す期間Tsと前記基準電圧値以下のレベルを
    示す期間Toとの比Ts/Toと前記D/A変換手段の
    オフセット量との変換テーブルを有する判定手段で、前
    記減算手段で求めた前記正弦波信号と基準電圧値との差
    の信号波形のTs/Toから前記D/A変換手段のオフ
    セット成分を算出し、前記オフセット成分を前記ディジ
    タル信号処理手段の出力に、前記D/A変換手段のオフ
    セットを打ち消すようにフィードバックすることを特徴
    とするディジタル送信機。
  2. 【請求項2】A/D変換手段でディジタル信号に変換さ
    れた中間周波受信信号をDSP等のディジタル信号処理
    手段で復調して復調出力を得るディジタル受信機におい
    て、所定の基準値の直流電圧を前記A/D変換手段でデ
    ィジタル信号に変換し、ディジタル信号発生手段で生成
    した前記所定の基準値を中心とする正弦波信号と前記A
    /D変換手段出力の電圧値との差の信号波形を減算手段
    で求め、前記減算手段の出力信号波形における前記A/
    D変換手段出力の電圧値以上のレベルを示す期間Tsと
    前記電圧値以下のレベルを示す期間Toとの比Ts/T
    oと前記A/D変換手段のオフセット量との変換テーブ
    ルを有する判定手段で、前記減算手段で求めた正弦波信
    号と前記A/D変換手段出力の電圧値との差の信号波形
    のTs/Toから前記A/D変換手段のオフセット成分
    を算出し、前記オフセット成分を前記ディジタル信号処
    理手段の出力に、前記A/D変換手段のオフセットを打
    ち消すようにフィードバックすることを特徴とするディ
    ジタル受信機。
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