JP4933624B2 - 無線受信機 - Google Patents
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Description
本発明は、互いに異なる帯域幅を持つ複数の受信帯域を切り替えて無線信号を受信する無線受信機に関する。
移動体通信システムにおいては、要求される伝送レートが高まるにつれて、送受信する無線信号の帯域幅が広くなってきている。
また、音声通信等の要求伝送レートの低い信号から画像等のデータ通信などの要求伝送レートの高い信号の送受信や、従来の移動体通信システムの信号の送受信を同一の無線機で実現することを考えた場合には、複数の無線帯域幅の送受信が必要となる。つまり,受信機としては、受信帯域幅の切り替えが必要となる。
また、従来より、自動ゲイン制御(AGC:Automatic Gain Control)が適用される無線受信機がある(特許文献1参照)。同文献に示されている無線受信機は、自動ゲイン制御された後にA/D変換部に入力される信号レベルが妨害波の影響により最適化されない問題を解決するものである。すなわち、同文献に示されている無線受信機は、自動ゲイン制御部、A/D変換部、間引きフィルタ、AGC用レベル検出部を有し、AGC用レベル検出部が、間引きフィルタの入力信号と出力信号とのレベル差から、妨害波のレベルを検出する。そして、自動ゲイン制御部が検出された妨害波のレベルに基づいてゲイン制御を行う。
特開平11−112461号公報
しかしながら、複数の帯域幅に適用可能であることを無線受信機に求めるシステムには、従来の自動ゲイン制御が適用される無線受信機をそのまま適用すると、次のような問題がある。
すなわち、まず、A/D変換部の量子化ビット数は、帯域幅が最大となるときに合わせて固定的に設定される。そのため、帯域幅の狭い信号を受信する場合には、この量子化ビット数は過度のものとなるため、このとき無線受信機は、無駄な電流を消費してしまう。
また、A/D変換部の量子化ビット数は、想定する妨害波レベルが最も大きい状況を想定して固定的に設定される。このため、妨害波レベルが続く状況では、無線受信機は、無駄な電流を消費してしまう。
本発明の目的は、アナログディジタル変換処理における消費電力を効率化することができる無線受信機を提供することである。
本発明の無線受信機は、受信信号を直交復調する直交復調手段と、所望信号以外の妨害信号のレベルを検出する妨害信号レベル検出手段と、最大量子化ビット数Nの各ビットとそれぞれ対応するN個のビット判定部を有し、設定される量子化ビット数k(k≦N)と同数の前記ビット判定部のみを用いて、前記直交復調後の信号をアナログディジタル変換するアナログディジタル変換手段と、前記所望信号のレベルに対する前記検出された妨害信号のレベルのレベル比に応じて、前記アナログディジタル変換手段に設定される量子化
ビット数kを切り換える制御手段と、を具備する構成を採る。
ビット数kを切り換える制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、アナログディジタル変換処理における消費電力を効率化することができる無線受信機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1に示すように本実施の形態の無線受信機100は、高周波部105と、アナログ受信部110と、A/D変換部120と、間引きフィルタ部125と、間引き部130と、レベル検出部135と、妨害波検出部140と、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145と、AGC(Automatic Gain Control)部150と、ビット数制御部155とを有する。無線受信機100は、互いに異なる帯域幅を持つ複数の受信帯域を切り替えて無線信号を受信する。
図1に示すように本実施の形態の無線受信機100は、高周波部105と、アナログ受信部110と、A/D変換部120と、間引きフィルタ部125と、間引き部130と、レベル検出部135と、妨害波検出部140と、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145と、AGC(Automatic Gain Control)部150と、ビット数制御部155とを有する。無線受信機100は、互いに異なる帯域幅を持つ複数の受信帯域を切り替えて無線信号を受信する。
高周波部105は、バンドパスフィルタ106と低雑音増幅器107とによって構成され、アンテナで受信した無線信号から必要帯域以外の周波数を減衰させ、必要帯域周波数を増幅する機能を備えている。すなわち、高周波部105は、妨害波を抑圧するとともに、希望波を増幅する。
アナログ受信部110は、直交復調部112と、アナログフィルタ部114と、可変利得増幅部116とを有する。
直交復調部112は、局部発振器1121、90度シフト器1123、及び乗算器1125、1127を有する。直交復調部112は、高周波部105を介して得られる受信信号を直交復調することにより、同相成分であるI(In-phase)信号と直交成分であるQ(Quadrature)信号とを生成する。
アナログフィルタ部114は、乗算器1125で得られたI信号をフィルタリングするアナログLPF1141と、乗算器1127で得られたQ信号をフィルタリングするLPF1143とを有する。
可変利得増幅部116は、アナログLPF1141を介して得られたI信号をAGC信号に応じて増幅する可変利得増幅器1161と、アナログLPF1143を介して得られたI信号をAGC信号に応じて増幅する可変利得増幅器1163とを有する。
A/D変換部120は、可変利得増幅部116で増幅されたI信号をビット数制御信号に応じてアナログディジタル変換するAD変換器121と、可変利得増幅部116で増幅されたQ信号をビット数制御信号に応じてアナログディジタル変換するAD変換器122とを有する。
間引きフィルタ部125は、所望のI信号のみを通過させ、所望のI信号以外の妨害信号を除去する間引きフィルタ126と、所望のQ信号のみを通過させ、所望のQ信号以外の妨害信号を除去する間引きフィルタ127とを有する。
間引き部130は、間引きフィルタ部125を介して得られるI信号を間引いてサンプリングレートを低下させる間引き部131と、間引きフィルタ部125を介して得られるQ信号を間引いてサンプリングレートを低下させる間引き部132とを有する。
レベル検出部135は、レベル検出部136と、レベル検出部137とを有する。レベル検出部135は、間引きフィルタ部125の入力信号のレベル、及び、間引きフィルタ部125の出力信号のレベルを検出する。間引きフィルタ部125の入力信号のレベルは、レベル検出部136で検出される一方、間引きフィルタ部125の出力信号のレベルは、レベル検出部137で検出される。
妨害波検出部140は、レベル検出部136で検出された間引きフィルタ部125の入力信号のレベル(受信レベル)と、レベル検出部137で検出された間引きフィルタ部125の出力信号のレベル(希望波レベル)との差をとることにより、妨害波のレベルを算出する。妨害波検出部140は、希望波のレベルと、算出した妨害波のレベルとの比を算出し、得られた希望波/妨害波レベル比をADC所要ダイナミックレンジ算出部145に出力する。
ADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、妨害波検出部140で検出された妨害信号のレベル、受信帯域幅、アナログディジタル変換でのサンプリング周波数、及び、所要S/N(Signal to Noise Ratio)に基づいて、A/D変換部120に必要なダイナミックレンジを算出する。なお、ここでは、妨害信号のレベルとしては、希望波/妨害波レベル比が用いられる。
またADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、妨害波検出部140で検出された妨害信号のレベル、受信帯域幅、アナログディジタル変換でのサンプリング周波数、及び、所要S/Nに基づいて、可変利得増幅部116で設定される利得を算出する。
AGC部150は、レベル検出部136で検出された受信レベル、及び、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145で算出されたダイナミックレンジに基づいて、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145で算出された利得を調整する。この調整後の利得は、AGC信号として出力される。
ビット数制御部155は、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145で算出されたダイナミックレンジに基づいて、量子化ビット数を決定する。この量子化ビット数は、ビット数制御信号としてA/D変換部120に出力される。
次に上記構成を有する無線受信機100の動作について説明する。
図2は、図1の構成要素の入力信号又は出力信号の状態を模式的に示す図である。図2Aには、可変利得増幅部116の出力信号(A/D変換部120の入力信号)が示されている。図2Bには、A/D変換部120の出力信号が示されている。図2Cには、間引きフィルタ部125の出力信号が示されている。図2Dには、間引き部130の出力信号が示されている。
図2Aに示すように可変利得増幅部116の出力信号には、所望信号(希望波)S201と、妨害信号(妨害波)S202、203とが含まれている。この可変利得増幅部116の出力信号がA/D変換部120に入力され、そこでアナログディジタル変換される。A/D変換部120の出力信号には、図2Bに示すように、アナログディジタル変換される際に重畳される量子化雑音S204が含まれる。図2Bにおける帯域幅Fsは、サンプリング周波数に対応する。
間引きフィルタ部125は、A/D変換部120に含まれる、所望信号に対応する帯域のみを通過させる。そのため、図2Cに示すように間引きフィルタ部125の出力信号からは、妨害信号(妨害波)S202、203に対応する成分が除去される。間引き部130は、間引きフィルタ部125を通過してきた所望信号に対応する帯域に含まれる信号のサンプリングレートを低下させる。図2DにおけるBWは、信号帯域幅に対応する。
次に無線信号の受信に使用する使用受信帯域及び妨害波レベルと、A/D変換部120の所要ダイナミックレンジ及びA/D変換部120に設定可能な量子化ビット数との関係性について図3を用いて説明する。
図3Aには、使用受信帯域が狭く且つ妨害波レベルが小さいときの、A/D変換部120の出力信号が示されている。この場合、使用受信帯域が狭いため、量子化雑音S204のうち、所望信号S201の帯域と重なる部分のレベルは小さい。そのため、量子化雑音が所望信号に与える影響は小さいので、量子化ビット数を少なく設定することができる。
図3Bには、使用受信帯域が広く且つ妨害波レベルが小さいときの、A/D変換部120の出力信号が示されている。この場合、使用受信帯域が広いため、量子化雑音S204のうち、所望信号S201の帯域と重なる部分のレベルは比較的大きくなる。そのため、使用受信帯域が狭く且つ妨害波レベルが小さいときに比べると、量子化ビット数は大きく設定する必要がある。
図3Cには、使用受信帯域が狭く且つ妨害波レベルが大きいときの、A/D変換部120の出力信号が示されている。この場合、妨害波レベルが大きいため、A/D変換部120の所要ダイナミックレンジも大きくする必要がある一方、使用受信帯域が小さいので、量子化雑音S204のうち、所望信号S201の帯域と重なる部分のレベルは小さい。そのため、量子化雑音が所望信号に与える影響は小さいので、量子化ビット数を少なく設定することができる。
図3Dには、使用受信帯域が広く且つ妨害波レベルが大きいときの、A/D変換部120の出力信号が示されている。この場合、妨害波レベルが大きいため、A/D変換部120の所要ダイナミックレンジも大きくする必要があり、さらに使用受信帯域が広いため、量子化雑音S204のうち、所望信号S201の帯域と重なる部分のレベルは比較的大きくなる。そのため、使用受信帯域が狭く且つ妨害波レベルが大きいときに比べると、量子化ビット数は大きく設定する必要がある。
ここで、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145では、以下の流れで所要ダイナミックレンジが算出される。
まず、間引き後の雑音レベルn0は、次式で求められる。
n0=信号レベル/(S/N)=d/a
n0=信号レベル/(S/N)=d/a
次にA/D変換部120の入力レベルXは、次式で求められる。
X=希望波+妨害波=d+d/r=(1+1/r)・d
X=希望波+妨害波=d+d/r=(1+1/r)・d
そして、所要ダイナミックレンジは、次式で求められる。
DR=入力レベルX/量子化雑音=X/(n0・(Fs/BW))=(1+1/r)・a・BW/Fs
DR=入力レベルX/量子化雑音=X/(n0・(Fs/BW))=(1+1/r)・a・BW/Fs
なお、以上の式において、aは、所要S/Nを意味し、rは、希望波の受信電力Dと干渉波の受信電力Uの比を意味する。dは、希望波レベルを意味し、n0は、間引き後の信号帯域内雑音を意味する。BWは、信号帯域幅を意味し、Fsは、サンプリング周波数を意味する。
またなお、上記式で算出された所要ダイナミックレンジに、信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味したものを、所要ダイナミックレンジとして用いてもよい。この信号ピーク分及びフェージング変動の影響は、20dB程度である。
以上をまとめると、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、希望波/妨害波レベル比に応じて、所要ダイナミックレンジを算出する。具体的には、希望波/妨害波レベル比が小さくなる程、所要ダイナミックレンジの値は大きくなる。
さらに、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、使用受信帯域に応じて、所要ダイナミックレンジを算出する。具体的には、使用受信帯域が広くなる程、所要ダイナミックレンジの値は大きくなる。さらに詳細には、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、望波/妨害波レベル比の逆数と、使用受信帯域の幅との積に応じて、所要ダイナミックレンジを算出する。
所要ダイナミックレンジと量子化ビット数とは比例関係にあるので、所要ダイナミックレンジの傾向は、そのまま量子化ビット数に当てはまる。
このような傾向が反映された量子化ビット数が、ビット数制御部155により決定される。この決定される量子化ビット数は、検出妨害波レベル、サンプリングレート、及び使用受信帯域幅の組みに対して、所望のS/Nが得られる最小の量子化ビット数である。
ビット数制御部155は、希望波/妨害波レベル比に応じて、量子化ビット数を切り換える。具体的には、希望波/妨害波レベル比が小さくなる程、量子化ビット数の値は大きくなる(図4参照)。ビット数制御部155は、使用受信帯域に応じて、量子化ビット数を切り換える。具体的には、使用受信帯域が広くなる程、量子化ビット数の値は大きくなる。さらに詳細には、ビット数制御部155は、希望波/妨害波レベル比の逆数と、使用受信帯域の幅との積に応じて、量子化ビット数を切り換える。また、AGC部150は、希望波/妨害波レベル比が大きい場合は、希望波/妨害波レベル比が小さい場合に比べて、可変利得増幅部116の利得を小さく設定する。また、AGC部150は、使用受信帯域が狭帯域の場合には、広帯域の場合に比べて、可変利得増幅部116の利得を小さく設定する。
具体的には、AGC部150は、最大量子化ビット数から1ビット減るごとに、A/D変換部120の入力レベルが1/2になるように利得を減らしていく。図4においても、最大量子化ビット数10から量子化ビット数9に減っているので、可変利得増幅部116の出力信号の振幅に関し、最大量子化ビット数10のときの振幅は、量子化ビット数9のときの振幅の2倍となっている。こうすることにより、A/D変換部120の入力レベルを、量子化ビット数に適したレベルにすることができる。本実施の形態では、後述するように量子化ビット数を減らす場合、最上位ビットから減らされる。そのため、量子化ビット数が10の場合に適切に量子化できる領域のスケールは、量子化ビット数kが9の場合に適切に量子化できる領域のスケールの2倍である。すなわち、量子化ビット数が9のときのA/D変換部120の入力レベルは、最大量子化ビット数10のときの入力レベルの半分が適したレベルとなる。
A/D変換部120は、上記ビット数制御部155により設定される量子化ビット数でアナログディジタル変換する。ここで、A/D変換部120に認められている量子化ビット数の最大量子化ビット数よりも小さい量子化ビット数が設定される場合、アナログディジタル変換の結果は、その設定された量子化ビット数分のビット列が得られることになる。しかし、得られたままのビット列を出力すると、AGC部150が必要ないのに利得を大きく設定する誤動作をしてしまう。そのため、A/D変換部120は、得られたビット列を上位ビットに詰め、且つ、最下位ビットを0にすることにより、最大量子化ビット数にビット数を合わせたビット列を出力する。
ここで、例えばA/D変換部120は、図5に示すような構成を有している。すなわち、A/D変換部120は、可変ビット幅アナログ−ディジタル変換回路121と、ビット位置調整回路122とを有する。
可変ビット幅アナログ−ディジタル変換回路121は、例えば図6に示すような多段階のビット判定処理機能を有している。各段階は、量子化ビット列の各ビットに対応している。以下、各段階に対応する構成をビット判定部と呼ぶことがある。可変ビット幅アナログ−ディジタル変換回路121では、入力側から順に、最上位ビット(MSB)に対応するビット判定部から、最下位ビット(LSB)に対応するビット判定部が並んでいる。各ビット判定部には、制御信号が入力される。各ビット判定部は、制御信号に基づいてON/OFFする。また、各ビット判定部は、A/D変換して得られた量子化ビットをD/A変換して得られるアナログ信号の加算器に対する入力を、制御信号に基づいてスイッチをON/OFFすることより制御する。量子化ビット数(1〜N)に対応する制御信号の内容を図7に示す。
本実施の形態では、図4及び図7からも分かるように、最大量子化ビット数より小さい量子化ビット数がA/D変換部120に設定される場合には、最大量子化ビット数から成るビット列の最上位のビットから削られる。そのため、図6に示す可変ビット幅アナログ−ディジタル変換回路121のビット判定部も最上位のビットに対応するビット判定部から停止されることになる。
こうして、量子化ビット数を減少に伴い削られたビットに対応するビット判定部を停止することができるので、無線受信機100の無駄な電力消費を防止することができる。
ビット位置調整回路122は、ビット数制御信号が示す量子化ビット数が最大量子化ビット数より小さい場合には、得られたビット列の後ろに、最大量子化ビット数とビット数制御信号が示す量子化ビット数との差(削られたビット数に対応)と同数の0を配置したビット列を形成し、得られたビット列を後段に出力する。
次に、所要ダイナミックレンジの算出、量子化ビット数の決定、及びAGCレベルの設定について、具体的に説明する。なお、ここでは、無線受信機100には、受信帯域幅として5MHz及び20MHzがあり、いずれの受信帯域幅においても所要SNRが20dBであるものとする。さらにサンプリングレートは、いずれの受信帯域幅においても、40MHzであるものとする。
[妨害波レベルが小さく、使用受信帯域幅が5MHzの場合]
A/D変換部120の出力信号のレベルを10としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが9であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/9になる。
A/D変換部120の出力信号のレベルを10としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが9であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/9になる。
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+9)・100/(40/5)=125(すなわち、21dB)
(1+9)・100/(40/5)=125(すなわち、21dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、21+20=41dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、7ビットとなる。
最大量子化ビット数を10ビットとすると、量子化ビット数が10から1ビット減るごとに、可変利得増幅部116に設定される利得は半分になる。すなわち、この場合には、最大ビット数から3ビット削られているので、AGCレベルは、最大量子化ビット数のときのAGCレベルの(1/2)3=0.125倍に設定される。
[妨害波レベルが小さく、使用受信帯域幅が20MHzの場合]
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+9)・100/(40/20)=500(すなわち、27dB)
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+9)・100/(40/20)=500(すなわち、27dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、27+20=47dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、8ビットとなる。
よってこのときのAGCレベルは、最大量子化ビット数のときのAGCレベルの(1/2)2=0.25倍に設定される。
[妨害波レベルが大きく、使用受信帯域幅が5MHzの場合]
A/D変換部120の出力信号のレベルを40としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが39であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/39になる。
A/D変換部120の出力信号のレベルを40としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが39であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/39になる。
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+39)・100/(40/5)=500(すなわち、27dB)
(1+39)・100/(40/5)=500(すなわち、27dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、27+20=47dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると
、量子化ビット数は、8ビットとなる。
、量子化ビット数は、8ビットとなる。
よってこのときのAGCレベルは、最大量子化ビット数のときのAGCレベルの(1/2)2=0.25倍に設定される。
[妨害波レベルが大きく、使用受信帯域幅が20MHzの場合]
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+39)・100/(40/20)=2000(すなわち、33dB)
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+39)・100/(40/20)=2000(すなわち、33dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、33+20=53dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、9ビットとなる。
よってこのときのAGCレベルは、最大量子化ビット数のときのAGCレベルの1/2=0.5倍に設定される。
以上のように本実施の形態によれば、無線受信機100には、受信信号を直交復調する直交復調部112と、所望信号以外の妨害信号のレベルを検出する妨害波検出部140と、最大量子化ビット数Nの各ビットとそれぞれ対応するN個のビット判定部を有し、設定される量子化ビット数k(k≦N)と同数のビット判定部のみを用いて、直交復調後の信号をアナログディジタル変換するA/D変換部120と、所望信号のレベルに対する妨害信号のレベルのレベル比(希望波/妨害波レベル比)に応じて、A/D変換部120に設定される量子化ビット数kを切り換えるビット数制御部155と、が設けられる。
こうすることにより、希望波/妨害波レベル比に応じて量子化ビット数を増減することができる。量子化ビット数を最大量子化ビット数よりも小さく設定する場合には、削減されたビットに対応するビット判定部の動作を停止することができるので、アナログディジタル変換処理における消費電力を効率化することができる。
具体的には、ビット数制御部155は、希望波/妨害波レベル比が大きく(小さく)なるに従って、量子化ビット数を小さく(大きく)設定する。本実施の形態では、特に、最大量子化ビット数Nよりも小さい値に量子化ビット数kを設定する場合、最上位ビットからビットが削られる。
こうすることにより、希望波/妨害波レベル比に応じた適切な量子化ビット数を設定することができる。
すなわち、例えば、希望波/妨害波レベル比が小さいときに、大きな量子化ビット数を設定すると、過剰な精度でアナログディジタル変換がなされていることになる。その理由は次の通りである。希望波/妨害波レベル比が小さいことは希望波の割合が高いことを意味するので、希望波/妨害波レベル比が小さいときには、量子化ビット数を減らすことで量子化雑音が増加しても所要のS/Nを満たすことができる。これにも関わらず、希望波/妨害波レベル比が小さいときに、大きな量子化ビット数を設定することは、必要以上の量子化ビット数でアナログディジタル変換がなされていることになるからである。
一方、希望波/妨害波レベル比が大きいときには、大きな量子化ビット数を設定する必要がある。その理由は次の通りである。希望波/妨害波レベル比が大きいことは希望波の割合が低いことを意味する。そのため、量子化ビット数を減らすことにより量子化雑音が
増大すると、希望波が量子化雑音に埋もれてしまう可能性があるからである。
増大すると、希望波が量子化雑音に埋もれてしまう可能性があるからである。
また、ビット数制御部155は、希望波/妨害波レベル比及び受信帯域幅に応じて、量子化ビット数kを切り換える。
こうすることにより、受信帯域幅が変更されても適用される受信帯域幅に適した量子化ビット数でアナログディジタル変換することができる。すなわち、受信帯域幅によって最大量子化ビット数ではなくそれより小さい量子化ビット数で十分な場合には、量子化ビット数を減らすことにより、その削られたビットに対応したアナログディジタル変換処理を行う機能部を停止することができるので、アナログディジタル変換処理における消費電力を効率化することができる。
さらに、無線受信機100には、最大量子化ビット数Nと量子化ビット数kとの差に応じた利得で、A/D変換部120の入力信号を増幅する可変利得増幅部116が設けられる。なお、上述のとおり、最大量子化ビット数Nと量子化ビット数kとの差に対応するビットは、最大量子化ビット数Nのビット列の最上位ビットから削られる。
こうすることにより、各量子化ビット数kについて、量子化ビット数が減るに従って狭くなる、適切に量子化できる領域のスケールと、A/D変換部120の入力レベルのスケールと、をマッチさせることができる。すなわち、設定された量子化ビット数kで量子化可能なレベルに、A/D変換部120の入力信号レベルを調整することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、可変利得増幅部は、A/D変換部に設定される量子化ビット数が最大量子化ビット数から1ビット減るごとに、A/D変換部の入力レベルを1/2に減らしている。また、A/D変換部は、A/D変換部に設定される量子化ビット数が最大量子化ビット数より小さい場合、上位ビットから削っていく。これに対して、本実施の形態においては、可変利得増幅部は、A/D変換部の入力信号レベルが、A/D変換部の許容最大入力レベルになるような利得が設定される。また、A/D変換部は、A/D変換部に設定される量子化ビット数が最大量子化ビット数より小さい場合、下位ビットから削っていく。
実施の形態1では、可変利得増幅部は、A/D変換部に設定される量子化ビット数が最大量子化ビット数から1ビット減るごとに、A/D変換部の入力レベルを1/2に減らしている。また、A/D変換部は、A/D変換部に設定される量子化ビット数が最大量子化ビット数より小さい場合、上位ビットから削っていく。これに対して、本実施の形態においては、可変利得増幅部は、A/D変換部の入力信号レベルが、A/D変換部の許容最大入力レベルになるような利得が設定される。また、A/D変換部は、A/D変換部に設定される量子化ビット数が最大量子化ビット数より小さい場合、下位ビットから削っていく。
すなわち、本実施の形態において、AGC部150は、レベル検出部136にて検出されたレベルに基づいて、A/D変換部120の入力信号レベルがA/D変換部120の許容最大入力レベルになるような利得をA/D変換部120に設定する。つまり、A/D変換部120の入力レベルは、A/D変換部120に設定される量子化ビット数に関わらず略一定である。ここで、量子化ビット数が減る(希望波/妨害波レベル比が大きくなることに対応)に従って、希望波の割合は高くなる。そのため、量子化ビット数に関わらずA/D変換部120の入力レベルを一定にすることは、希望波/妨害波レベル比が大きいときほど大きな利得で増幅されていることになる。後述するように、A/D変換部120では、量子化ビット数が減るに従って、隣接するビット判定しきい値間の幅が広く設定される状態になる。そのため、A/D変換部120の入力レベルを量子化ビット数に関わらず一定にすることで、各量子化ビット数について、A/D変換部120の入力レベルをビット判定しきい値間の幅のスケールにマッチさせることができる。
A/D変換部120は、ビット数制御部155により設定される量子化ビット数でアナログディジタル変換する。ここで、A/D変換部120に認められている量子化ビット数の最大量子化ビット数よりも小さい量子化ビット数が設定される場合、アナログディジタル変換の結果は、その設定された量子化ビット数分のビット列が得られることになる。しかし、得られたままのビット列を出力すると、AGC部150が必要ないのに利得を大き
く設定する誤動作をしてしまう。そのため、A/D変換部120は、得られたビット列を上位ビットに詰め、且つ、最下位ビットを0にすることにより、最大量子化ビット数にビット数を合わせたビット列を出力する(図8参照)。
く設定する誤動作をしてしまう。そのため、A/D変換部120は、得られたビット列を上位ビットに詰め、且つ、最下位ビットを0にすることにより、最大量子化ビット数にビット数を合わせたビット列を出力する(図8参照)。
ここでA/D変換部120の可変ビット幅アナログ−ディジタル変換回路121は、例えば図9に示すような多段階のビット判定処理機能を有している。各ビット判定部は、制御信号に基づいてON/OFFする。また、各ビット判定部は、A/D変換して得られた量子化ビットをD/A変換して得られるアナログ信号の加算器に対する入力を、制御信号に基づいてスイッチをON/OFFすることより制御する。量子化ビット数(1〜N)に対応する制御信号の内容を図10に示す。
本実施の形態では、図8及び図10からも分かるように、最大量子化ビット数より小さい量子化ビット数がA/D変換部120に設定される場合には、最大量子化ビット数から成るビット列の最下位のビットから削られる。そのため、図9に示す可変ビット幅アナログ−ディジタル変換回路121のビット判定部も最下位のビットに対応するビット判定部から停止されることになる。また、最下位のビットからビットが削られるので、A/D変換部120では、量子化ビット数が減るに従って、隣接するビット判定しきい値間の幅が広く設定される状態になる(図8参照)。
次に、所要ダイナミックレンジの算出、量子化ビット数の決定、及びAGCレベルの設定について、具体的に説明する。なお、ここでは、無線受信機100には、受信帯域幅として5MHz及び20MHzがあり、いずれの受信帯域幅においても所要SNRが20dBであるものとする。さらにサンプリングレートは、いずれの受信帯域幅においても、40MHzであるものとする。
[妨害波レベルが小さく、使用受信帯域幅が5MHzの場合]
A/D変換部120の出力信号のレベルを10としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが9であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/9になる。
A/D変換部120の出力信号のレベルを10としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが9であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/9になる。
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+9)・100/(40/5)=125(すなわち、21dB)
(1+9)・100/(40/5)=125(すなわち、21dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、21+20=41dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、7ビットとなる。
AGCレベルは、常に、最大量子化ビット数のときのAGCレベルに設定される。
[妨害波レベルが小さく、使用受信帯域幅が20MHzの場合]
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+9)・100/(40/20)=500(すなわち、27dB)
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+9)・100/(40/20)=500(すなわち、27dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、27+20=47dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、8ビットとなる。
[妨害波レベルが大きく、使用受信帯域幅が5MHzの場合]
A/D変換部120の出力信号のレベルを40としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが39であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/39になる。
A/D変換部120の出力信号のレベルを40としたときに、間引きフィルタ後の信号レベルが1であり、妨害波のレベルが39であるとすると、妨害波レベルと希望波レベルの比であるDURは、1/39になる。
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+39)・100/(40/5)=500(すなわち、27dB)
(1+39)・100/(40/5)=500(すなわち、27dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、27+20=47dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、8ビットとなる。
[妨害波レベルが大きく、使用受信帯域幅が20MHzの場合]
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+39)・100/(40/20)=2000(すなわち、33dB)
上述の式を使って、ダイナミックレンジを求めると次のようになる。
(1+39)・100/(40/20)=2000(すなわち、33dB)
これに信号ピーク分及びフェージング変動の影響を加味すると、所要ダイナミックレンジは、33+20=53dBとなる。
ダイナミックレンジ6dBごとに、1ビットずつ量子化ビット数を増やすようにすると、量子化ビット数は、9ビットとなる。
以上のように本実施の形態によれば、無線受信機100では、可変利得増幅部116が、アナログディジタル変換手段の入力レベルが略一定となるように、A/D変換部120の入力信号を増幅し、A/D変換部120が、量子化ビット数kがA/D変換部120の最大量子化ビット数Nよりも小さい場合、Nとkとの差と同数のビット判定部を最下位ビットと対応する方から停止する。
こうすることにより、各量子化ビット数について、量子化ビット数が減るに従って広くなる隣接ビット判定しきい値間の幅のスケールと、A/D変換部120の入力レベルのスケールと、をマッチさせることができる。
(他の実施の形態)
(1)高周波部105のバンドパスフィルタ106にて、妨害波が十分に抑圧されている場合には、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145及びビット数制御部155は、次のような動きをしてもよい。
(1)高周波部105のバンドパスフィルタ106にて、妨害波が十分に抑圧されている場合には、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145及びビット数制御部155は、次のような動きをしてもよい。
すなわち、ビット数制御部155は、妨害波検出部140にて検出された妨害信号のレベルが所定値未満の場合、受信帯域幅が切り替えられたときにのみ、A/D変換部120の量子化ビット数を変更する。
また、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、妨害波検出部140にて検出された妨害信号のレベルが所定値未満の場合、妨害信号のレベル以外の、受信帯域幅、アナログディジタル変換でのサンプリング周波数、及び、所要S/Nに基づいて、ダイナミックレンジを算出する。
(2)受信帯域幅が一定の状態にあり、且つ、妨害波のレベル変動が大きい場合には、
ADC所要ダイナミックレンジ算出部145及びビット数制御部155は、次のような動きをしてもよい。
ADC所要ダイナミックレンジ算出部145及びビット数制御部155は、次のような動きをしてもよい。
すなわち、ビット数制御部155は、受信帯域幅の切り替えから次の切り替えまでにおいては、妨害波検出部140にて検出された妨害信号のレベルが一定レベル以上変動するときにのみ、A/D変換部120の量子化ビット数を変更する。
また、ADC所要ダイナミックレンジ算出部145は、受信帯域幅の切り替え後における前記ダイナミックレンジの初期値の算出では、妨害波検出部140にて検出された妨害信号のレベル、受信帯域幅、アナログディジタル変換でのサンプリング周波数、及び、所要S/Nに基づいてダイナミックレンジを算出し、初期値の算出の後では、妨害波検出部140にて検出された妨害信号のレベル及び所要S/Nのみを用いてダイナミックレンジを算出する。
(3)なお、以上の各実施の形態においては、受信帯域幅情報が用いられているが、受信システムから一意に受信帯域幅が決まる場合は、帯域幅情報の代わりにシステム情報が用いられてもよい。また、所要SNRとしては、通常、誤り率が規定の値以下となる信号レベル対雑音レベルの比が用いられるが、その比にフェージングによる振幅変動や変調波自体の振幅変動(ピーク対平均比など)を加味したものが用いられてもよい。
本発明の無線受信機は、アナログディジタル変換処理における消費電力を効率化することができるものとして有用である。
Claims (11)
- 受信信号を直交復調する直交復調手段と、
所望信号以外の妨害信号のレベルを検出する妨害信号レベル検出手段と、
最大量子化ビット数Nの各ビットとそれぞれ対応するN個のビット判定部を有し、設定される量子化ビット数k(k≦N)と同数の前記ビット判定部のみを用いて、前記直交復調後の信号をアナログディジタル変換するアナログディジタル変換手段と、
前記所望信号のレベルに対する前記検出された妨害信号のレベルのレベル比に応じて、前記アナログディジタル変換手段に設定される量子化ビット数kを切り換える制御手段と、
を具備する無線受信機。 - 前記無線受信機は、互いに異なる帯域幅を持つ複数の受信帯域を切り替えて無線信号を受信し、
前記制御手段は、前記レベル比及び受信帯域幅に応じて、前記量子化ビット数kを切り換える、請求項1に記載の無線受信機。 - 前記無線受信機は、互いに異なる帯域幅を持つ複数の受信帯域を切り替えて無線信号を受信し、
前記制御手段は、前記レベル比と前記受信帯域幅との積に応じて、前記量子化ビット数kを切り換える請求項2に記載の無線受信機。 - 前記制御手段は、前記レベル比及び前記受信帯域幅に基づいて、前記アナログディジタル変換手段に必要なダイナミックレンジを算出する算出手段と、
前記算出されたダイナミックレンジに基づいて前記量子化ビット数kを決定する量子化ビット数決定手段と、
を具備する請求項2に記載の無線受信機。 - 前記算出手段は、前記レベル比が所定値未満の場合には前記レベル比を用いずに前記ダイナミックレンジを算出する、請求項4に記載の無線受信機。
- 前記算出手段は、
前記受信帯域幅の切り替え後における前記ダイナミックレンジの初期値の算出では、前記レベル比及び前記受信帯域幅に基づいて前記ダイナミックレンジを算出し、
前記初期値の算出後、前記受信帯域幅の次の切り替えまでは、前記受信帯域幅を用いずに前記ダイナミックレンジを算出する、請求項4に記載の無線受信機。 - 前記アナログディジタル変換手段の入力信号を、前記最大量子化ビット数Nと前記量子化ビット数kとの差に応じた利得で増幅する可変利得増幅手段を具備する請求項1に記載の無線受信装置。
- アナログディジタル変換手段は、前記量子化ビット数kが前記最大量子化ビット数Nよりも小さい場合、Nとkとの差と同数の前記ビット判定部を最上位ビットと対応する方から停止し、
前記可変利得増幅手段は、Nとkとの差が大きくなるに従って利得を小さくして、前記アナログディジタル変換手段の入力信号を増幅する、請求項7に記載の無線受信機。 - 前記アナログディジタル変換手段の入力レベルが略一定となるように、前記アナログディジタル変換手段の入力信号を増幅する可変利得増幅手段を具備し、
アナログディジタル変換手段は、前記量子化ビット数kが前記アナログディジタル変換手段の最大量子化ビット数Nよりも小さい場合、Nとkとの差と同数の前記ビット判定部を最下位ビットと対応する方から停止する、請求項1に記載の無線受信機。 - 前記無線受信機は、互いに異なる帯域幅を持つ複数の受信帯域を切り替えて無線信号を受信し、
前記アナログディジタル変換手段は、前記レベル比が所定値未満の場合、前記受信帯域幅が切り替えられたときにのみ前記量子化ビット数kを変更する、請求項1に記載の無線受信機。 - 前記アナログディジタル変換手段は、前記受信帯域幅の切り替えから次の切り替えまでにおいては、前記検出された妨害信号のレベルが一定レベル以上変動するときにのみ前記量子化ビット数kを変更する、請求項1に記載の無線受信機。
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