JP2003188661A - 電流アンプ回路のオフセット調整方法及びオフセット調整機能を持つ電流アンプ回路 - Google Patents
電流アンプ回路のオフセット調整方法及びオフセット調整機能を持つ電流アンプ回路Info
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Abstract
ト調整機能を有する電流アンプ回路を提供する。 【解決手段】 デジタルコントローラ11は、オフセッ
ト調整時、D/Aコンバータ12からの電流指令値をゼ
ロ点を通過するように正から負、負から正の一方に変化
させる。前記電流指令値の変化に伴う偏差アンプ15の
出力ゼロを検出するコンパレータ17を設け、デジタル
コントローラは、コンパレータからの偏差アンプの出力
ゼロ検出信号を受けると、その時の電圧指令値VCOM を
補正量として自動オフセット調整を行う。
Description
るための電流検出器からフィードバックされる検出電流
値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む、い
わゆる電流ループを持つ電流アンプ回路のオフセット調
整方法及びオフセット調整機能を有する電流アンプ回路
に関する。
ような構成のものが提供されている。図5において、こ
の電流制御系は電流指令値を出力するためのデジタルコ
ントローラ51、デジタルの電流指令値をアナログに変
換するためのD/Aコンバータ52、負荷Lに流れる負
荷電流を検出するための電流検出器53からのフィード
バックによる検出電流値とD/Aコンバータ52からの
電流指令値との偏差を演算するための演算器54、演算
された偏差を増幅して電圧指令値として出力するための
偏差アンプ55、電圧指令値を増幅して負荷Lに与える
ための電圧アンプ56を含む。電圧アンプ56は、その
出力を入力側に設けられた偏差演算用の演算器56−1
にフィードバックするフィードバックループを持つ。こ
のような電流制御系は、電流アンプ回路とも呼ばれてい
る。
ローラ51以外の要素がアナログで構成された電流アン
プの場合、各要素における部品特性のばらつきによるオ
フセットが存在する。図5で言えば、D/Aコンバータ
52のオフセット電圧VE1、偏差アンプ55のオフセッ
ト電圧VE2、電圧アンプ56のオフセット電圧VE3、電
流検出器53のオフセット電圧VE4が存在する。このよ
うなオフセットはまた、部品特性のばらつきのみなら
ず、季節、つまり周囲温度の変化によっても生じること
がある。
のようなオフセットを調整する、いわゆるゼロ点調整が
必要であり、これまでは負荷電流のフィードバックライ
ンにあらかじめ調整用トリマ57を設けておいて手作業
で行うようにしている。この作業は例えば、負荷電流を
測定するために、負荷Lへの電源ラインに電流計60を
設置し、電流指令値が0の状態で電流計60の読みがゼ
ロになるよう調整用トリマ57を調整するものである。
路の出力電流、つまり負荷電流を正確に測定する外部測
定機器が必要である。また、出力電流がゼロになる点を
探すという手順が必要であり、調整に時間がかかるう
え、稼働中に調整を行うことができないという問題があ
る。
必要としない、自動オフセット調整機能を有する電流ア
ンプ回路を提供することにある。
とせずに、自動でオフセット調整を実現できる電流アン
プ回路のオフセット調整方法を提供することにある。
流を検出するための電流検出器からフィードバックされ
る検出電流値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプ
を含む電流フィードバックループを持つ電流アンプ回路
において、コントローラにより前記電流指令値をゼロ点
を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方
に変化させ、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アン
プの出力ゼロを検出し、前記コントローラは、前記偏差
アンプの出力ゼロ検出時の前記電流指令値を補正量とし
て自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アン
プ回路のオフセット調整方法が提供される。
流アンプ回路は前記コントローラとして電圧指令値を出
力するデジタルコントローラを有し、前記電流アンプ回
路は更に前記電圧指令値をアナログの前記電流指令値に
変換するD/Aコンバータと、前記偏差アンプの出力ゼ
ロを検出する手段としてコンパレータを備え、前記デジ
タルコントローラは、前記コンパレータからの前記偏差
アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電
圧指令値を前記電流指令値に代える前記補正量としてオ
フセット調整を行うようにされる。
ジタルコントローラが前記電流指令値の変化を正から
負、負から正への両方について行い、該両方の変化に伴
って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量とし
て用いるようにされても良い。
記デジタルコントローラが前記補正量を記憶し、当該電
流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際し
ては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された補
正量に加算した値を補正量とするようにしても良い。
るデジタルコントローラと、前記電圧指令値をアナログ
の電流指令値に変換するD/Aコンバータと、負荷電流
を検出するための電流検出器からフィードバックされる
検出電流値と前記電流指令値との差を増幅する偏差アン
プを含む電流フィードバックループとを含む電流アンプ
回路において、前記デジタルコントローラは、オフセッ
ト調整時、前記電流指令値をゼロ点を通過するように正
から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、前記電
流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出
する検出手段を設け、前記デジタルコントローラは、前
記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を
受けると、その時の前記電圧指令値を補正量として自動
オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路
が提供される。
段としてコンパレータが設けられる。
ジタルコントローラが前記電流指令値の変化を正から
負、負から正への両方について行い、該両方の変化に伴
って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量とし
て用いるようにしても良い。
ジタルコントローラが前記補正量を記憶し、当該電流ア
ンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際して
は、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された補正
量に加算した値を補正量とするようにしても良い。
フセット調整機能付きの電流アンプ回路の第1の実施の
形態について説明する。図1において、この電流アンプ
回路は、図5で説明した電流アンプ回路と同様の構成で
あるが、デジタルコントローラ11とコンパレータ17
において異なる他、調整用トリマは不要である。つま
り、デジタルコントローラ11は電圧指令値VCOM を出
力する。電流アンプ回路はまた、デジタルの電圧指令値
VCOM をアナログの電流指令値ICOM に変換するための
D/Aコンバータ12、負荷Lに流れる負荷電流を検出
するための電流検出器13からのフィードバックによる
検出電流値とD/Aコンバータ12からの電流指令値と
の偏差を演算するための演算器14、演算された偏差を
増幅して電圧指令値として出力するための偏差アンプ1
5、偏差アンプ15からの電圧指令値を増幅して負荷L
に与えるための電圧アンプ16を含む。電圧アンプ16
は、その出力を入力側に設けられた偏差演算用の演算器
16−1にフィードバックするフィードバックループを
持つ。
は、後述するオフセット調整時、D/Aコンバータ12
からの電流指令値をゼロ点を通過するように正から負あ
るいは負から正の一方に変化させる機能を持つ。そし
て、コンパレータ17は、前記電流指令値の変化に伴う
偏差アンプ15の出力ゼロを検出する手段として作用す
る。デジタルコントローラ11はまた、コンパレータ1
7からの偏差アンプ15の出力ゼロ検出信号を受ける
と、これを変化点として検出する機能とその時の電圧指
令値VCOM を補正量としてラッチする機能と、ラッチさ
れた補正量VECを減算器11−1により電圧指令値から
減算することで自動オフセット調整を行う機能を有す
る。デジタルコントローラ11は更に、補正量として0
を与えるか、オフセット調整によりラッチされた補正量
を与えるかの切替えを行うための切替えスイッチSW1
を持つ。
の原理について説明する。電流アンプ回路においてオフ
セットの原因となる要因としては、D/Aコンバータ1
2のオフセット電圧VE1、偏差アンプ15のオフセット
電圧VE2、電圧アンプ16のオフセット電圧VE3、電流
検出器13のオフセット電圧VE4の4つがあることは前
述した通りである。これらのオフセット電圧のうち、V
E3は電圧アンプ16のフィードバックループのため十分
小さく無視してよい。また、偏差アンプ15の出力がゼ
ロ点を通過したことを検出するコンパレータ17のオフ
セットはVE3と同じ影響しか出ないため無視できる。
圧アンプ16の入力がゼロの時は電圧アンプ16の出力
がゼロになり出力電流、つまり負荷電流はゼロになる、
この時の電圧指令値VCOM を記憶し補正量とすることで
オフセット電圧VE1、VE2、VE4の3つによる影響を無
くすように補正することができる。
場合について更に詳しく説明すると、以下の通りであ
る。
させる要因とオフセット量は以下の式で表される。
機子抵抗、Vo は電流指令ゼロ時の電流アンプ回路出力
電圧である。
16の増幅率である。
はVE1、VE2、VE4に対し(1/G1)の比率でしか電
流アンプ回路のオフセットに影響せず、G1>100と
大きいためVE1、VE2、VE4を補正することで十分であ
る。
る。
外のインダクタンス/キャパシタンス成分の影響がで
る。このため、オフセット補正データの採取は電流アン
プ回路出力電圧の変化がインダクタンス/キャパシタン
ス成分の影響を無視できる時にとるか、またはインダク
タンス/キャパシタンス成分がわかっている場合は計算
によって補正する。
ケンスは以下の通りである。
ける切替えスイッチSW1をA側にする)。
をゼロ点を通過するように負から正に変化させる。これ
は、勿論、正から負への変化でも良い。
の変化に伴い、偏差アンプ15の出力はオフセットが無
ければ電流指令値のゼロ点通過と同時にゼロ点を通過す
るように変化するが、オフセットがあることによりゼロ
点通過のタイミングがずれる。図2(c)に示すよう
に、偏差アンプ15の出力がゼロ点を通過したことをコ
ンパレータ17で検出し、この検出信号によりデジタル
コントローラ11はその時の電圧指令値VCOM をラッチ
しラッチされた値を補正量VCEとして使用する。つま
り、この時図1の切替えスイッチSW1はB側にされて
いる。
回変化させ、これにより得られる複数の補正量の平均値
を補正量として採用するようにしても良い。
正方向と負方向の両方でしかも同率となるように変化さ
せ、その結果得られる2つの補正量の平均値を補正量と
するようにしても良いし、これを複数回行って平均値を
とるようにしても良い。
電流アンプ回路を示し、動作中のオフセット調整を実現
可能としたものである。この形態は、デジタルコントロ
ーラ21が演算器21−1、切替えスイッチSW1に加
えて、以前に得られた補正量を記憶する補正量記憶部2
1−2を有し、記憶された補正量を新たにオフセット調
整を行った場合に得られる補正量に加算して与える演算
器21−3を有する点において図1のデジタルコントロ
ーラ11と異なる。その他の構成は、図1に示した電流
アンプ回路と同じである。
る。
量を補正量記憶部21−2に記憶する。
令値をゼロ点を通過するように変化させる。
によりラッチされた電圧指令値VCOMを新たな補正量と
して記憶部に記憶されている補正量に加算して演算器2
1−1に与える。
合は、初回補正時に誤差分まで含んだ補正量がラッチさ
れるので自動的に修正が行われ、切替えスイッチSW1
を閉じたまま放置すると、正しい補正値に収束する。値
が安定した後、切替えスイッチSW1を開放すれば調整
完了となる。切替えスイッチSW1は手動で操作され
る。
は、モータ制御装置の電流制御部や磁界制御装置の電流
制御部への適用が考えられる。
定器を使用せずに簡単な回路で自動オフセット調整を行
うことができるうえに、回路の動作直前は勿論、稼動中
にもオフセット再調整を行うことができる。しかも、オ
フセットの検出を偏差アンプのゲインで増幅された偏差
アンプ出力で行うので、高精度のオフセット調整を行う
ことができる。
路の構成を示したブロック図である。
の信号波形を示した図である。
整に伴う各部の信号波形を示した図である。
路の構成を示したブロック図である。
を説明するためのブロック図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 負荷電流を検出するための電流検出器か
らフィードバックされる検出電流値と電流指令値との差
を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループ
を持つ電流アンプ回路において、 コントローラにより前記電流指令値をゼロ点を通過する
ように正から負、負から正の少なくとも一方に変化さ
せ、 前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロ
を検出し、 前記コントローラは、前記偏差アンプの出力ゼロ検出時
の前記電流指令値を補正量として自動オフセット調整を
行うことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のオフセット調整方法に
おいて、 前記電流アンプ回路は前記コントローラとして電圧指令
値を出力するデジタルコントローラを有し、前記電流ア
ンプ回路は更に前記電圧指令値をアナログの前記電流指
令値に変換するD/Aコンバータと、前記偏差アンプの
出力ゼロを検出する手段としてコンパレータを備え、 前記デジタルコントローラは、前記コンパレータからの
前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時
の前記電圧指令値を前記電流指令値に代える前記補正量
としてオフセット調整を行うことを特徴とする電流アン
プ回路のオフセット調整方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載のオフセット調整方法に
おいて、 前記デジタルコントローラは前記電流指令値の変化を正
から負、負から正への両方について行い、該両方の変化
に伴って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量
として用いることを特徴とする電流アンプ回路のオフセ
ット調整方法。 - 【請求項4】 請求項2あるいは3に記載のオフセット
調整方法において、 前記デジタルコントローラは前記補正量を記憶し、当該
電流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際
しては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された
補正量に加算した値を補正量とすることを特徴とする電
流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 【請求項5】 電圧指令値を出力するデジタルコントロ
ーラと、前記電圧指令値をアナログの電流指令値に変換
するD/Aコンバータと、負荷電流を検出するための電
流検出器からフィードバックされる検出電流値と前記電
流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィー
ドバックループとを含む電流アンプ回路において、 前記デジタルコントローラは、オフセット調整時、前記
電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から
正の少なくとも一方に変化させ、 前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロ
を検出する検出手段を設け、 前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記
偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前
記電圧指令値を補正量として自動オフセット調整を行う
ことを特徴とする電流アンプ回路。 - 【請求項6】 請求項5に記載の電流アンプ回路におい
て、 前記検出手段としてコンパレータを有することを特徴と
する電流アンプ回路。 - 【請求項7】 請求項5あるいは6に記載の電流アンプ
回路において、 前記デジタルコントローラは前記電流指令値の変化を正
から負、負から正への両方について行い、該両方の変化
に伴って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量
として用いることを特徴とする電流アンプ回路。 - 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1つに記載の電
流アンプ回路において、 前記デジタルコントローラは前記補正量を記憶し、当該
電流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際
しては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された
補正量に加算した値を補正量とすることを特徴とする電
流アンプ回路。
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JP2001380267A JP4022059B2 (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 電流アンプ回路のオフセット調整方法及びオフセット調整機能を持つ電流アンプ回路 |
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- 2001-12-13 JP JP2001380267A patent/JP4022059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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