JP4022059B2 - 電流アンプ回路のオフセット調整方法及びオフセット調整機能を持つ電流アンプ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む、いわゆる電流ループを持つ電流アンプ回路のオフセット調整方法及びオフセット調整機能を有する電流アンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータの電流制御系として、図5に示すような構成のものが提供されている。図5において、この電流制御系は電流指令値を出力するためのデジタルコントローラ51、デジタルの電流指令値をアナログに変換するためのD/Aコンバータ52、負荷Lに流れる負荷電流を検出するための電流検出器53からのフィードバックによる検出電流値とD/Aコンバータ52からの電流指令値との偏差を演算するための演算器54、演算された偏差を増幅して電圧指令値として出力するための偏差アンプ55、電圧指令値を増幅して負荷Lに与えるための電圧アンプ56を含む。電圧アンプ56は、その出力を入力側に設けられた偏差演算用の演算器56−1にフィードバックするフィードバックループを持つ。このような電流制御系は、電流アンプ回路とも呼ばれている。
【0003】
ところで、図5のように、デジタルコントローラ51以外の要素がアナログで構成された電流アンプの場合、各要素における部品特性のばらつきによるオフセットが存在する。図5で言えば、D/Aコンバータ52のオフセット電圧VE1、偏差アンプ55のオフセット電圧VE2、電圧アンプ56のオフセット電圧VE3、電流検出器53のオフセット電圧VE4が存在する。このようなオフセットはまた、部品特性のばらつきのみならず、季節、つまり周囲温度の変化によっても生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
いずれにしても、上記のようなオフセットを調整する、いわゆるゼロ点調整が必要であり、これまでは負荷電流のフィードバックラインにあらかじめ調整用トリマ57を設けておいて手作業で行うようにしている。この作業は例えば、負荷電流を測定するために、負荷Lへの電源ラインに電流計60を設置し、電流指令値が0の状態で電流計60の読みがゼロになるよう調整用トリマ57を調整するものである。
【0005】
このオフセット調整方法では電流アンプ回路の出力電流、つまり負荷電流を正確に測定する外部測定機器が必要である。また、出力電流がゼロになる点を探すという手順が必要であり、調整に時間がかかるうえ、稼働中に調整を行うことができないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、外部測定機器を必要としない、自動オフセット調整機能を有する電流アンプ回路を提供することにある。
【0007】
本発明の他の課題は、外部測定機器を必要とせずに、自動でオフセット調整を実現できる電流アンプ回路のオフセット調整方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループを持つ電流アンプ回路において、コントローラにより前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、増幅されたオフセットを前記偏差アンプの出力として取り出すと共に、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出し、前記コントローラは、前記偏差アンプの出力ゼロ検出時の前記電流指令値を記憶し、記憶した値を補正量として自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法が提供される。
【0009】
本オフセット調整方法においては、前記電流アンプ回路は前記コントローラとして電圧指令値を出力するデジタルコントローラを有し、前記電流アンプ回路は更に前記電圧指令値をアナログの前記電流指令値に変換するD/Aコンバータと、前記偏差アンプの出力ゼロを検出する手段としてコンパレータを備え、前記デジタルコントローラは、前記コンパレータからの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値を記憶し、記憶した値を前記電流指令値に代える前記補正量としてオフセット調整を行うようにされる。なお、本発明は、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループを持つ電流アンプ回路において、該電流アンプ回路はコントローラとして電圧指令値を出力するデジタルコントローラを有し、該電流アンプ回路は更に前記電圧指令値をアナログの前記電流指令値に変換するD/Aコンバータと、前記偏差アンプの出力ゼロを検出する手段を備え、前記コントローラにより前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出し、前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値又は前記電流指令値を記憶し、記憶した値を複数のオフセットを補正するための補正量としてオフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法であっても良い。この場合、前記複数のオフセットは、前記D/Aコンバータ、前記偏差アンプ、及び前記電流検出器のオフセットを含む。
【0010】
本オフセット調整方法においては、前記デジタルコントローラが前記電流指令値の変化を正から負、負から正への両方について行い、該両方の変化に伴って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量として用いるようにされても良い。
【0011】
本オフセット調整方法においてはまた、前記デジタルコントローラが前記補正量を記憶し、当該電流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際しては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された補正量に加算した値を補正量とするようにしても良い。
【0012】
本発明によればまた、電圧指令値を出力するデジタルコントローラと、前記電圧指令値をアナログの電流指令値に変換するD/Aコンバータと、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と前記電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループとを含む電流アンプ回路において、前記デジタルコントローラは、オフセット調整時、前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、増幅されたオフセットを前記偏差アンプの出力として取り出すと共に、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出する検出手段を設け、前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値を記憶し、記憶した値を補正量として自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路が提供される。本発明によれば更に、電圧指令値を出力するデジタルコントローラと、前記電圧指令値をアナログの電流指令値に変換するD/Aコンバータと、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と前記電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループとを含む電流アンプ回路において、前記デジタルコントローラは、オフセット調整時、前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出する検出手段を設け、前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値又は前記電流指令値を記憶し、記憶した値を複数のオフセットを補正するための補正量として自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路が提供される。この場合にも前記複数のオフセットは、前記D/Aコンバータ、前記偏差アンプ、及び前記電流検出器のオフセットを含む。
【0013】
本電流アンプ回路においては、前記検出手段としてコンパレータが設けられる。
【0014】
本電流アンプ回路においてはまた、前記デジタルコントローラが前記電流指令値の変化を正から負、負から正への両方について行い、該両方の変化に伴って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量として用いるようにしても良い。
【0015】
本電流アンプ回路においては更に、前記デジタルコントローラが前記補正量を記憶し、当該電流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際しては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された補正量に加算した値を補正量とするようにしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明によるオフセット調整機能付きの電流アンプ回路の第1の実施の形態について説明する。図1において、この電流アンプ回路は、図5で説明した電流アンプ回路と同様の構成であるが、デジタルコントローラ11とコンパレータ17において異なる他、調整用トリマは不要である。つまり、デジタルコントローラ11は電圧指令値VCOM を出力する。電流アンプ回路はまた、デジタルの電圧指令値VCOM をアナログの電流指令値ICOM に変換するためのD/Aコンバータ12、負荷Lに流れる負荷電流を検出するための電流検出器13からのフィードバックによる検出電流値とD/Aコンバータ12からの電流指令値との偏差を演算するための演算器14、演算された偏差を増幅して電圧指令値として出力するための偏差アンプ15、偏差アンプ15からの電圧指令値を増幅して負荷Lに与えるための電圧アンプ16を含む。電圧アンプ16は、その出力を入力側に設けられた偏差演算用の演算器16−1にフィードバックするフィードバックループを持つ。
【0017】
本形態におけるデジタルコントローラ11は、後述するオフセット調整時、D/Aコンバータ12からの電流指令値をゼロ点を通過するように正から負あるいは負から正の一方に変化させる機能を持つ。そして、コンパレータ17は、前記電流指令値の変化に伴う偏差アンプ15の出力ゼロを検出する手段として作用する。デジタルコントローラ11はまた、コンパレータ17からの偏差アンプ15の出力ゼロ検出信号を受けると、これを変化点として検出する機能とその時の電圧指令値VCOM を補正量としてラッチする機能と、ラッチされた補正量VECを減算器11−1により電圧指令値から減算することで自動オフセット調整を行う機能を有する。デジタルコントローラ11は更に、補正量として0を与えるか、オフセット調整によりラッチされた補正量を与えるかの切替えを行うための切替えスイッチSW1を持つ。
【0018】
以下に、本形態による自動オフセット調整の原理について説明する。電流アンプ回路においてオフセットの原因となる要因としては、D/Aコンバータ12のオフセット電圧VE1、偏差アンプ15のオフセット電圧VE2、電圧アンプ16のオフセット電圧VE3、電流検出器13のオフセット電圧VE4の4つがあることは前述した通りである。これらのオフセット電圧のうち、VE3は電圧アンプ16のフィードバックループのため十分小さく無視してよい。また、偏差アンプ15の出力がゼロ点を通過したことを検出するコンパレータ17のオフセットはVE3と同じ影響しか出ないため無視できる。
【0019】
ここで、偏差アンプ15の出力、つまり電圧アンプ16の入力がゼロの時は電圧アンプ16の出力がゼロになり出力電流、つまり負荷電流はゼロになる、この時の電圧指令値VCOM を記憶し補正量とすることでオフセット電圧VE1、VE2、VE4の3つによる影響を無くすように補正することができる。
【0020】
上記の原理について負荷Lがモータである場合について更に詳しく説明すると、以下の通りである。
【0021】
1.電流アンプ回路内のオフセットを発生させる要因とオフセット量は以下の式で表される。
【0022】
Ioffset=RM /Vo (1)
但し、Ioffsetは負荷電流オフセット、RM はモータ電機子抵抗、Vo は電流指令ゼロ時の電流アンプ回路出力電圧である。
【0023】
Vo =[((VE1+VE2+VE4)×G1+VE3]×k (2)
但し、G1は偏差アンプ15のゲイン、kは電圧アンプ16の増幅率である。
【0024】
これらの式よりオフセット電圧のうちVE3はVE1、VE2、VE4に対し(1/G1)の比率でしか電流アンプ回路のオフセットに影響せず、G1>100と大きいためVE1、VE2、VE4を補正することで十分である。
【0025】
2.オフセット補正手順は以下の通りである。
【0026】
▲1▼オフセット補正データの採取タイミング
電流アンプ回路の出力の変化が速いときは負荷の抵抗以外のインダクタンス/キャパシタンス成分の影響がでる。このため、オフセット補正データの採取は電流アンプ回路出力電圧の変化がインダクタンス/キャパシタンス成分の影響を無視できる時にとるか、またはインダクタンス/キャパシタンス成分がわかっている場合は計算によって補正する。
【0027】
▲2▼図2をも参照して、オフセット補正シーケンスは以下の通りである。
【0028】
a.オフセット量をゼロにする(図1における切替えスイッチSW1をA側にする)。
【0029】
b.図2(a)に示すように、電流指令値をゼロ点を通過するように負から正に変化させる。これは、勿論、正から負への変化でも良い。
【0030】
c.図2(b)に示すように、電流指令値の変化に伴い、偏差アンプ15の出力はオフセットが無ければ電流指令値のゼロ点通過と同時にゼロ点を通過するように変化するが、オフセットがあることによりゼロ点通過のタイミングがずれる。図2(c)に示すように、偏差アンプ15の出力がゼロ点を通過したことをコンパレータ17で検出し、この検出信号によりデジタルコントローラ11はその時の電圧指令値VCOM をラッチしラッチされた値を補正量VCEとして使用する。つまり、この時図1の切替えスイッチSW1はB側にされている。
【0031】
図2に示されるように、電流指令値を複数回変化させ、これにより得られる複数の補正量の平均値を補正量として採用するようにしても良い。
【0032】
また、図3に示すように、電流指令値を、正方向と負方向の両方でしかも同率となるように変化させ、その結果得られる2つの補正量の平均値を補正量とするようにしても良いし、これを複数回行って平均値をとるようにしても良い。
【0033】
図4は、本発明の第2の実施の形態による電流アンプ回路を示し、動作中のオフセット調整を実現可能としたものである。この形態は、デジタルコントローラ21が演算器21−1、切替えスイッチSW1に加えて、以前に得られた補正量を記憶する補正量記憶部21−2を有し、記憶された補正量を新たにオフセット調整を行った場合に得られる補正量に加算して与える演算器21−3を有する点において図1のデジタルコントローラ11と異なる。その他の構成は、図1に示した電流アンプ回路と同じである。
【0034】
動作中のオフセット補正は以下の通りである。
【0035】
a.前回のオフセット調整で得られた補正量を補正量記憶部21−2に記憶する。
【0036】
b.新たなオフセット調整において電流指令値をゼロ点を通過するように変化させる。
【0037】
c.偏差アンプ16出力のゼロ点通過検出によりラッチされた電圧指令値VCOM を新たな補正量として記憶部に記憶されている補正量に加算して演算器21−1に与える。
【0038】
この形態では、初回、補正量が0でない場合は、初回補正時に誤差分まで含んだ補正量がラッチされるので自動的に修正が行われ、切替えスイッチSW1を閉じたまま放置すると、正しい補正値に収束する。値が安定した後、切替えスイッチSW1を開放すれば調整完了となる。切替えスイッチSW1は手動で操作される。
【0039】
以上説明した本発明による電流アンプ回路は、モータ制御装置の電流制御部や磁界制御装置の電流制御部への適用が考えられる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、電流計のような外部測定器を使用せずに簡単な回路で自動オフセット調整を行うことができるうえに、回路の動作直前は勿論、稼動中にもオフセット再調整を行うことができる。しかも、オフセットの検出を偏差アンプのゲインで増幅された偏差アンプ出力で行うので、高精度のオフセット調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電流アンプ回路の構成を示したブロック図である。
【図2】図1の形態におけるオフセット調整に伴う各部の信号波形を示した図である。
【図3】図1の形態において図2とは別のオフセット調整に伴う各部の信号波形を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による電流アンプ回路の構成を示したブロック図である。
【図5】従来の電流アンプ回路におけるオフセット調整を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
11、21、51 デジタルコントローラ
12、52 D/Aコンバータ
13、53 電流検出器
14、54 演算器
15、55 偏差アンプ
16、56 電圧アンプ
17 コンパレータ
57 調整用トリマ
Claims (12)
- 負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループを持つ電流アンプ回路において、
コントローラにより前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、
増幅されたオフセットを前記偏差アンプの出力として取り出すと共に、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出し、
前記コントローラは、前記偏差アンプの出力ゼロ検出時の前記電流指令値を記憶し、記憶した値を補正量として自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 請求項1に記載のオフセット調整方法において、
前記電流アンプ回路は前記コントローラとして電圧指令値を出力するデジタルコントローラを有し、前記電流アンプ回路は更に前記電圧指令値をアナログの前記電流指令値に変換するD/Aコンバータと、前記偏差アンプの出力ゼロを検出する手段としてコンパレータを備え、
前記デジタルコントローラは、前記コンパレータからの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値を記憶し、記憶した値を前記電流指令値に代える前記補正量としてオフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループを持つ電流アンプ回路において、
該電流アンプ回路はコントローラとして電圧指令値を出力するデジタルコントローラを有し、該電流アンプ回路は更に前記電圧指令値をアナログの前記電流指令値に変換するD/Aコンバータと、前記偏差アンプの出力ゼロを検出する手段を備え、
前記コントローラにより前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、
前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出し、
前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値又は前記電流指令値を記憶し、記憶した値を複数のオフセットを補正するための補正量としてオフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 請求項3に記載のオフセット調整方法において、
前記複数のオフセットは、前記D/Aコンバータ、前記偏差アンプ、及び前記電流検出器のオフセットを含むことを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載のオフセット調整方法において、
前記デジタルコントローラは前記電流指令値の変化を正から負、負から正への両方について行い、該両方の変化に伴って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量として用いることを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 請求項2〜5のいずれか1つに記載のオフセット調整方法において、
前記デジタルコントローラは、当該電流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際しては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された補正量に加算した値を補正量とすることを特徴とする電流アンプ回路のオフセット調整方法。 - 電圧指令値を出力するデジタルコントローラと、前記電圧指令値をアナログの電流指令値に変換するD/Aコンバータと、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と前記電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループとを含む電流アンプ回路において、
前記デジタルコントローラは、オフセット調整時、前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、
増幅されたオフセットを前記偏差アンプの出力として取り出すと共に、前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出する検出手段を設け、
前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値を記憶し、記憶した値を補正量として自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路。 - 電圧指令値を出力するデジタルコントローラと、前記電圧指令値をアナログの電流指令値に変換するD/Aコンバータと、負荷電流を検出するための電流検出器からフィードバックされる検出電流値と前記電流指令値との差を増幅する偏差アンプを含む電流フィードバックループとを含む電流アンプ回路において、
前記デジタルコントローラは、オフセット調整時、前記電流指令値をゼロ点を通過するように正から負、負から正の少なくとも一方に変化させ、
前記電流指令値の変化に伴う前記偏差アンプの出力ゼロを検出する検出手段を設け、
前記デジタルコントローラは、前記検出手段からの前記偏差アンプの出力ゼロ検出信号を受けると、その時の前記電圧指令値又は前記電流指令値を記憶し、記憶した値を複数のオフセットを補正するための補正量として自動オフセット調整を行うことを特徴とする電流アンプ回路。 - 請求項8に記載の電流アンプ回路において、
前記複数のオフセットは、前記D/Aコンバータ、前記偏差アンプ、及び前記電流検出器のオフセットを含むことを特徴とする電流アンプ回路。 - 請求項7〜9のいずれか1つに記載の電流アンプ回路において、
前記検出手段としてコンパレータを有することを特徴とする電流アンプ回路。 - 請求項7〜10のいずれか1つに記載の電流アンプ回路において、
前記デジタルコントローラは前記電流指令値の変化を正から負、負から正への両方について行い、該両方の変化に伴って得られる前記電圧指令値の平均値を前記補正量として用いることを特徴とする電流アンプ回路。 - 請求項7〜11のいずれか1つに記載の電流アンプ回路において、
前記デジタルコントローラは、当該電流アンプ回路の作動時にオフセット再調整を行うに際しては、該再調整時に得られる補正量を前記記憶された補正量に加算した値を補正量とすることを特徴とする電流アンプ回路。
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