JP3875815B2 - ディジタル送受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル送受信機に関し、特にA/D変換器あるいはD/A変換器のオフセットを、自動的にゼロ調整するディジタル送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のディジタル信号処理技術の発達によって、従来、ハードウエァでアナログ的に処理されていた動作を、ソフトウェアを用いてディジタル的に処理する技術が盛んに用いられるようになっている。無線通信の分野においても無線機の変調あるいは復調動作をDSP(Digital Signal Processor) 等のディジタル信号処理装置を用いて、ソフトウェアによってその機能を実現するディジタル無線機等の技術も提案されている。
図5(a)は、DSP等のディジタル信号処理装置を用いて変調動作をディジタル的に処理する従来のディジタル無線機の送信機の一例を示す構成概要図である。
同図に示すように、本送信機は、ディジタル的に信号処理を行うDSP120、送信機全体の制御を行うCPU102、通信方式に対応した制御プログラムを記憶したメモリ103、D/A変換器104、オフセット補償回路121、バンドパスフィルタ108、ミキサ109、ローカル信号発生器110、バンドパスフィルタ111、高周波電力増幅器112及びアンテナ113で構成される。
前記オフセット補償回路121は、前記D/A変換器104の素子の特性のバラツキによって生じる該D/A変換器104の出力のオフセットをゼロ調整する機能を有する。このオフセットのゼロ調整は、送信機の使用前、例えば製造メーカでの出荷前の送信性能の調整時に行われるものである。
【0003】
同図において、送信データは、CPU102で制御されるDSP120において、通信システムに応じた変調信号に変換される。尚、前記CPU102はメモリ103に記憶された通信システムのプログラムに基づいて動作する。
前記DSP120出力の変調信号は、D/A変換器104でアナログ信号に変換され、オフセット補償回路121によって前記D/A変換器104のオフセットが補償された変調信号になる。
前記オフセット補償回路121の出力信号は、バンドパスフィルタ108において帯域制限されてミキサ109に入力し、ローカル信号発生器110で生成されたローカル信号と合成されて所望の高周波信号に周波数変換される。周波数変換された変調信号は、バンドパスフィルタ111で不要波が除去され、高周波電力増幅器112で所定の電力に増幅されてアンテナ113から発射される。
【0004】
図5(b)は、DSP等のディジタル信号処理装置で復調動作をディジタル的に処理する従来のディジタル無線機の受信機の一例を示す構成概要図である。 同図に示すように、本受信機は、アンテナ201、高周波増幅器202、バンドパスフィルタ203、ミキサ204、ローカル信号発生器205、バンドパスフィルタ206、A/D変換器208、オフセット補償回路220、ディジタル的に信号処理を行うDSP221、受信機全体の制御を行うCPU210及び通信方式に対応した制御プログラムを記憶したメモリ211で構成される。
前記オフセット補償回路220は、前記A/D変換器208の素子の特性のバラツキによって生じるA/D変換器208の出力のオフセットを、ゼロ調整する機能を有する。このオフセットのゼロ調整は、受信機の使用前、例えば製造メーカでの出荷前の受信性能の調整時に行われるものである。
【0005】
同図において、アンテナ201で受信された受信信号は、高周波増幅器202で増幅され、バンドパスフィルタ203で帯域外の信号が除去されてミキサ204に入力する。
前記ミキサ204において、受信信号はローカル信号発生器205で生成されたローカル信号と合成されて所望の中間周波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ206で不要波が除去されてA/D変換器208に入力する。
前記A/D変換器208でディジタル信号に変換された受信信号は、オフセット補償回路220を経て前記A/D変換器207におけるオフセットが補償された信号に変換され、CPU210で制御されるDSP221に入力する。受信信号は前記DSP221において復調され、復調出力が得られる。なお、前記CPU210は前記メモリ211に記憶された通信システムのプログラムに基づいて動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の送信機のD/A変換器104あるいは受信機のA/D変換器208は、機器の使用時間が長くなるにつれて、各変換器を構成するオペアンプの内部素子の特性の経年変化によって、オフセットの量に変化が生じ、オフセット補償回路121、220によるゼロ調整にずれが生じる。そして、そのずれが大きくなると、送信機においてはディジタルの変調信号からアナログ信号への変換動作が、また、受信機においてはアナログの受信信号からディジタル信号への変換動作が正常にできなくなる可能性がある。
この問題に対し、従来の送信機あるいは受信機においては、オフセットの監視機能がないので、ある程度機器の使用時間が経過した段階でオフセットのゼロ調整の再調整を行って使用していた。このため、従来はオフセット補償回路におけるゼロ調整にずれが生じていることに気付かずに使用したり、再調整中は機器を使用できないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、自動的に送信機のD/A変換器あるいは受信機のA/D変換器におけるオフセットのずれを検出して、オフセットの再調整を行うことができる送受信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明においては、ディジタルの送信データをD/A変換手段でアナログ信号に変換し、前記アナログ信号を無線周波数に変換して送信するディジタル送信機において、ディジタル信号発生手段で生成した所定の基準値を中心とする正弦波信号を前記D/A変換手段でアナログ信号に変換し、前記アナログの正弦波信号と前記基準値と同レベルの直流電圧との差の信号波形を減算手段で求め、前記減算手段の出力信号波形における前記基準電圧値以上のレベルを示す期間Tsと前記基準電圧値以下のレベルを示す期間Toとの比Ts/Toと前記D/A変換手段のオフセット量との変換テーブルを有する判定手段で、前記減算手段で求めた前記正弦波信号と基準電圧値との差の信号波形のTs/Toから前記D/A変換手段のオフセット成分を算出し、前記オフセット成分を前記ディジタル信号処理手段の出力に、前記D/A変換手段のオフセットを打ち消すようにフィードバックすることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の発明においては、A/D変換手段でディジタル信号に変換された中間周波受信信号をDSP等のディジタル信号処理手段で復調して復調出力を得るディジタル受信機において、所定の基準値の直流電圧を前記A/D変換手段でディジタル信号に変換し、ディジタル信号発生手段で生成した前記所定の基準値を中心とする正弦波信号と前記A/D変換手段出力の電圧値との差の信号波形を減算手段で求め、前記減算手段の出力信号波形における前記A/D変換手段出力の電圧値以上のレベルを示す期間Tsと前記電圧値以下のレベルを示す期間Toとの比Ts/Toと前記A/D変換手段のオフセット量との変換テーブルを有する判定手段で、前記減算手段で求めた正弦波信号と前記A/D変換手段出力の電圧値との差の信号波形のTs/Toから前記A/D変換手段のオフセット成分を算出し、前記オフセット成分を前記ディジタル信号処理手段の出力に、前記A/D変換手段のオフセットを打ち消すようにフィードバックすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態に基づいて説明する。図1は、請求項1に記載の発明に係わるディジタル送信機の実施の一形態例を示す構成概要図である。
同図に示すように、本送受信機は、送信データを通信システムに応じた変調信号に変換する変調部101aとディジタル信号発生部101bと判定部101cとから成るDSP101、CPU102、メモリ103、D/A変換器104、切替器105、 A/D変換器106、基準レベル以上の信号レベルを検出する減算器107、バンドパスフィルタ108、ミキサ109、ローカル信号発生器110、バンドパスフィルタ111、高周波電力増幅器112及びアンテナ113で構成される。
上記の構成部位のうち、 CPU102、メモリ103、D/A変換器104、バンドパスフィルタ108、ミキサ109、ローカル信号発生器110、バンドパスフィルタ111、高周波電力増幅器112及びアンテナ113の機能及び動作は、図3(a)の同一符号の構成部位の機能及び動作と同じであるので、以降の説明は、本発明の特徴的な構成であるDSP101、D/A変換器104、切替器105、A/D変換器106及び減算器107の動作を中心にして説明する。
【0010】
図1において、送信機に電源が投入されると、送信データを送出するに先立って、以下に説明するように前記D/A変換器104のオフセットを自動的にゼロ調整する。
まず、電源が投入されると、切替器105の接続は、CPU102の制御によってD/A変換器104の出力回路とバンドパスフィルタ108の入力回路との接続を、前記D/A変換器104の出力回路と減算器107の一方の入力回路との接続に切り替えられる。そして、この減算器107の他方の入力回路には安定化直流電圧Vrefが印加されている。
同時に、DSP101のディジタル信号発生部101bから、中心の電位VoがVo=Vrefで振幅がVsの所定の周波数の正弦波信号が生成され、前記D/A変換器104でアナログ信号に変換されて切替器105を経て前記減算器107の一方の入力回路に入力する。
【0011】
前記減算器107の動作は次の通りである。図1に示すように、D/A変換器104の出力をA点、減算器107の出力をB点とする。
図2(a)は、D/A変換器104のオフセットがゼロのときの、前記減算器107の動作の説明図で、同図の波形(K)はA点の波形を、波形(L)はB点の波形をあらわす。
前記減算器107の一方の入力回路には、図2(a)の波形(K)に示される中心レベルVoがVo=Vrefで振幅がVsの正弦波信号が入力し、他方の入力回路にはレベルがVrefの直流電圧が印加されている。そして、波形(K)とVrefとの差が求められ、B点には波形(K)のVref以上のレベルの信号が図2(a)の波形(L)のように出力されてA/D変換器106に入力してディジタル信号に変換される。
このとき、波形(L)の電位ゼロの期間T0と、何らかの電位の現れる期間TSとの比は、T0/TS=1となる。
【0012】
これに対し、図2(b)は、前記D/A変換器104にオフセットが生じたときの前記減算器107の動作の説明図で、同図の波形(M)がA点の波形、同図の波形(N)がB点の波形である。
波形(M)に示されるように、前記D/A変換器104のオフセットによってA点の正弦波信号の中心レベルVoがVrefより低い値となった場合、前記減算器107において波形(M)とVrefとの差が求められ、B点の波形は図3の波形(N)となる。このとき、T0/TS>1となる。
また、図示は省略したが、前記D/A変換器104のオフセットにより、A点の正弦波信号の中心レベルVoがVrefより高い値の場合、上記と同様に考えると、B点の波形においては、T0/TS<1となる。
【0013】
上述のように、A/D変換器106に入力する信号は、電位ゼロの期間T0と、何らかの電位の現れる期間TSとが交互に現れる信号である。そして前記A/D変換器106に入力した前記減算器107の出力信号は、ディジタルの信号に変換されてDSP101の判定部101cに出力される。
したがって、上記判定部101cにおいて図2のT0及びTSの値を求めるには、A/D変換器106からゼロ電位に対応したディジタル信号が連続して出力される期間T0Dと、ゼロ電位から何らかの電位まで上昇し、再び、もとのゼロ電位に戻るまでの変動に対応したディジタル信号が出力される期間TSDを求めればよい。
【0014】
前記判定部101cには、前記減算器107の出力波形におけるT0/TSの値と前記D/A変換器104のオフセット量との変換テーブルを有する。
そして、前記判定部101cは、前記A/D変換器106の出力信号からT0/TSの値を求めて前記変換テーブルからオフセット量を判定し、求められたオフセット量はDSP101の変調部101aに対し、その変調出力レベルから前記D/A変換器104のオフセット成分が打ち消されるようにフィードバックされる。
なお、D/A変換器104のみならず、A/D変換器106にもオフセットが発生する可能性もあるが、上述したように、判定部101cは、同じディジタル信号が連続する期間T0Dとディジタル信号が変動する期間TSDとを判定するだけであるから、前記A/D変換器106にオフセットが生じたとしてもT0/TSの判定に全く支障はない。
上記のようにD/A変換器104のオフセットのゼロ調整が行われた後、CPU102の制御によって、切替器105の接続は、D/A変換器104の出力回路と減算器107の入力回路との接続から、前記D/A変換器104の出力回路とバンドパスフィルタ108の入力回路との接続に切り替えられる。
【0015】
上述の動作の後、図1の送信機においては、送信データは、CPU102で制御されるDSP101の変調部101aで通信システムに応じた変調信号で、且つD/A変換器104のオフセット分が補償された変調信号に変換される。なお、前記CPU102はメモリ103に記憶された通信システムのプログラムに基づいて動作する。
前記変調部101a出力の変調信号は、D/A変換器104でアナログ信号に変換され、切替器105を経て、更にバンドパスフィルタ108において帯域制限されてミキサ109に入力する。前記ミキサ109において、変調信号は、ローカル信号発生器110で生成されたローカル信号と合成されて所望の高周波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ111で不要波が除去され、高周波電力増幅器112で所定の電力に増幅されてアンテナ113から発射される。
【0016】
図3は、請求項2に記載の発明に係わるディジタル受信機の実施の一形態例を示す構成概要図である。
同図に示すように、本受信機は、アンテナ201、高周波増幅器202、バンドパスフィルタ203、ミキサ204、ローカル信号発生器205、バンドパスフィルタ206、切替器207、A/D変換器208、受信信号を通信システムに応じた手段で復調する復調部209aとディジタル信号発生部209bと判定部209cと減算器209dとから成るDSP209、受信機全体の制御を行うCPU210、通信方式に対応した制御プロラムを記憶したメモリ211及び所定の基準電圧を出力する安定化電圧源212で構成される。
上記の構成部位のうち、アンテナ201、高周波増幅器202、バンドパスフィルタ203、ミキサ204、ローカル信号発生器205、バンドパスフィルタ206、A/D変換器208、CPU210及びメモリ211の機能及び動作は、図5(b)の同一符号の構成部位の機能及び動作と同じであるので、以降の説明は、本発明の特徴的な構成である切替器207、A/D変換器208、DSP209及び安定化電圧源212の動作を中心にして説明する。
【0017】
図3において、受信機に電源が投入されると、受信動作に先立って、以下に説明するように前記A/D変換器208のオフセットを自動的にゼロ調整する。
まず、電源が投入されると、切替器207の接続は、CPU210の制御によってA/D変換器208の入力回路とバンドパスフィルタ206の出力回路との接続から、前記A/D変換器208の入力回路と安定化電圧源212の出力回路との接続に切り替えられる。すると、前記安定化電圧源212から所定の基準電圧Vrefが前記切替器207を経て前記A/D変換器208に入力し、この基準電圧Vrefは前記A/D変換器208でディジタル信号Vrdに変換され、 DSP209の減算器209dの一方の入力回路に入力する。
前記減算器209dの他方の入力回路には、DSP209のディジタル信号発生部209bから、中心レベルVoがVo=Vrefで振幅がVsの所定の周波数のディジタルの正弦波信号が入力する。
【0018】
前記減算器209dの動作は次の通りである。なお、実際には前記減算器209dへの入出力信号はディジタル信号であるが、理解を容易にするため、図4に示すごとく、これをアナログに変換した波形図を用いて説明する。
図4(a)は、前記A/D変換器208のオフセットがゼロのときの、前記減算器209dの動作の説明図である。
前記減算器209dの一方の入力回路へ入力したオフセットがゼロの前記A/D変換器208の出力信号Vrd(=Vref)と、他方の入力回路へ入力した前記ディジタル信号発生部209b出力の正弦波信号との関係は、図4(a)の波形(P)に示される。
前記減算器209dにおいて、前記正弦波信号とVrd(=Vref)との差が求められ、Vrd以上のレベルの信号が図4(b)の波形(Q)のように出力され、DSP209の判定部209bに入力する。
このとき、波形(Q)の電位ゼロの期間T0と、何らかの電位の現れる期間TSとの比は、T0/TS=1となる。
【0019】
これに対し、図4(b)は、前記A/D変換器208にオフセットが生じたときの、前記減算器209dの動作の説明図である。
図4(b)の波形(R)は、前記減算器209dの一方の入力回路へ入力したオフセットを含む前記A/D変換器208の出力信号Vrd(例えば、Vrd>Vrefとする)と、他方の入力回路へ入力した前記ディジタル信号発生部209b出力の正弦波信号との関係を示すものである。
前記減算器209dにおいて、前記の正弦波信号とVrdとの差が求められ、Vrd以上のレベルの信号が図4(b)の波形(S)のように出力され、DSP209の判定部209bに入力する。このとき、T0/TS>1となる。
また、図示は省略したが、前記A/D変換器208のオフセットにより、減算器209dの一方の入力回路への入力信号VrdがVrd<Vrefの場合は、上記と同様に考えると、前記減算器209dの出力波形においては、T0/TS<1となる。
【0020】
前記判定部209cには、前記減算器209dの出力波形におけるT0/TSの値と前記A/D変換器208のオフセット量との変換テーブルを有する。
そして、前記判定部209cは、前記減算器209dの出力信号が入力すると、その信号からT0/TSの値を求め、前記変換テーブルからオフセット量を判定し、求められたオフセット量は前記DSP209の復調部209aに対し、その復調出力のレベルから前記A/D変換器208のオフセット成分が打ち消されるようにフィードバックされる。
上記のように前記A/D変換器208のオフセットのゼロ調整が行われた後、CPU210の制御によって、切替器207の接続は、A/D変換器208の入力回路と安定化電圧源212の出力回路との接続から、前記A/D変換器208の入力回路とバンドパスフィルタ206の出力回路との接続に切り替えられる。
【0021】
上述の動作の後、図3の受信機においては、アンテナ201で受信された受信信号は、高周波増幅器202で増幅され、バンドパスフィルタ203で帯域外の信号が除去されてミキサ204に入力する。前記ミキサ204において、受信信号は、ローカル信号発生器205で生成されたローカル信号と合成されて所望の中間周波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ206で不要波が除去されて、切替器206を経てA/D変換器208に入力する。
前記受信信号は、前記A/D変換器208においてディジタル信号に変換され、CPU210で制御されるDSP209の復調部209aにおいて復調され、前記A/D変換器208のオフセットが補償された復調出力が得られる。尚、前記CPU210は前記メモリ211に記憶された通信システムのプログラムに基づいて動作する。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ディジタル送受信機のD/A変換器あるいはA/D変換器で発生するオフセットを自動的にゼロ調整することができる。
また、本発明に係わる回路構成品のA/D変換器は、送受信回路における送受信データのディジタル変換あるいはアナログ変換に使用されるD/A変換器やA/D変換器に比べ、低いサンプリングレートのものでよく、且つ、オフセットに対する要求も緩やかな特性のものでよい。
したがって、本発明は、安価で簡単な回路構成でオフセットを自動的にゼロ調整できる、信頼性の高いディジタル送受信機を提供する上で著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係わるディジタル送信機の実施の一形態例を示す構成概要図。
【図2】減算器107の動作説明図で、(a)は、D/A変換器104のオフセットがゼロのときのD/A変換器104出力の信号波形及び減算器107出力の信号波形を示す図、(b)は、D/A変換器104にオフセットが生じたときのD/A変換器104出力の信号波形及び減算器107出力の信号波形を示す図。
【図3】請求項2の発明に係わるディジタル受信機の実施の一形態例を示す構成概要図。
【図4】ディジタルの動作信号をアナログの波形に変換して説明した減算器209dの動作説明図で、(a)は、A/D変換器208のオフセットがゼロのときのA/D変換器208出力の信号波形及び減算器209d出力の信号波形を示す図、(b)は、 A/D変換器208にオフセットが生じたときのA/D変換器208出力の信号波形及び減算器209d出力の信号波形を示す図。
【図5】従来のディジタル無線機の一例を示す構成概要図で、(a)は送信機、(b)は受信機を示す。
【符号の説明】
101・・DSP、 101a・・変調部、
101b・・ディジタル信号発生部、
101c・・判定部、 102・・CPU、 103・・メモリ、
104・・D/A変換器、105・・切替器、106・・A/D変換器、
107・・減算器、108・・バンドパスフィルタ、109・・ミキサ、
110・・ローカル信号発生器、 111・・バンドパスフィルタ、
112・・高周波電力増幅器、113・・アンテナ、120・・DSP、
121・・オフセット補償回路、
201・・アンテナ、 202・・高周波増幅器、
203・・バンドパスフィルタ、 204・・ミキサ、
205・・ローカル信号発生器、 206・・バンドパスフィルタ、
207・・切替器、 208・・A/D変換器、 209・・DSP、
209a・・復調部、 209b・・ディジタル信号発生部、
209c・・判定部、 209d・・減算器、 210・・CPU、
211・・メモリ、 212・・安定化電圧源、
220・・オフセット補償回路、 221・・DSP

Claims (2)

  1. ディジタルの送信データをD/A変換手段でアナログ信号に変換し、前記アナログ信号を無線周波数に変換して送信するディジタル送信機において、
    ディジタル信号発生手段で生成した所定の基準値を中心とする正弦波信号を前記D/A変換手段でアナログ信号に変換し、前記アナログの正弦波信号と前記基準値と同レベルの直流電圧との差の信号波形を減算手段で求め、前記減算手段の出力信号波形における前記基準電圧値以上のレベルを示す期間Tsと前記基準電圧値以下のレベルを示す期間Toとの比Ts/Toと前記D/A変換手段のオフセット量との変換テーブルを有する判定手段で、前記減算手段で求めた前記正弦波信号と基準電圧値との差の信号波形のTs/Toから前記D/A変換手段のオフセット成分を算出し、前記オフセット成分を前記ディジタル信号処理手段の出力に、前記D/A変換手段のオフセットを打ち消すようにフィードバックすることを特徴とするディジタル送信機。
  2. A/D変換手段でディジタル信号に変換された中間周波受信信号をDSP等のディジタル信号処理手段で復調して復調出力を得るディジタル受信機において、
    所定の基準値の直流電圧を前記A/D変換手段でディジタル信号に変換し、ディジタル信号発生手段で生成した前記所定の基準値を中心とする正弦波信号と前記A/D変換手段出力の電圧値との差の信号波形を減算手段で求め、前記減算手段の出力信号波形における前記A/D変換手段出力の電圧値以上のレベルを示す期間Tsと前記電圧値以下のレベルを示す期間Toとの比Ts/Toと前記A/D変換手段のオフセット量との変換テーブルを有する判定手段で、前記減算手段で求めた正弦波信号と前記A/D変換手段出力の電圧値との差の信号波形のTs/Toから前記A/D変換手段のオフセット成分を算出し、前記オフセット成分を前記ディジタル信号処理手段の出力に、前記A/D変換手段のオフセットを打ち消すようにフィードバックすることを特徴とするディジタル受信機。
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