JPH08228118A - 自動利得制御回路 - Google Patents

自動利得制御回路

Info

Publication number
JPH08228118A
JPH08228118A JP7291992A JP29199295A JPH08228118A JP H08228118 A JPH08228118 A JP H08228118A JP 7291992 A JP7291992 A JP 7291992A JP 29199295 A JP29199295 A JP 29199295A JP H08228118 A JPH08228118 A JP H08228118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
amplifier
input
bias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7291992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Arima
正明 有馬
Kenji Suzuki
健児 鈴木
Toshiaki Otsuka
俊昭 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP7291992A priority Critical patent/JPH08228118A/ja
Publication of JPH08228118A publication Critical patent/JPH08228118A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、自動利得制御回路に関し、ページ
ャー等の無線受信機に利用される増幅回路の相互変調特
性を向上させるとともに、無線受信機内の消費電力を低
く抑える自動利得制御回路を提供することである。 【解決手段】 過大電流信号が入力されるまでバイアス
制御AGC回路41によりRFアンプ22に出力するバ
イアス電圧が制御され、入力アッテネートAGC回路4
2に過大電流信号が入力されたとき、そのバイアス電圧
によってアッテネートダイオード43がオンされ、アン
テナ21から入力される電流信号がアッテネートダイオ
ード43を介して分流され、RFアンプ22に入力され
る電流信号が減衰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動利得制御回路
に関し、特にページャー等の無線受信機の内部に配設さ
れる自動利得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のページャー等の無線受信機では、
基地局から発信される特定周波数の無線信号(希望波信
号)の信号レベルの変動に対して、RFアンプの利得を
調整してRFアンプの出力信号の信号レベルをほぼ一定
に調整する自動利得制御回路を受信部に備えている。
【0003】例えば、図8に示す構成のものがある。図
8において、アンテナ1により受信された無線信号は、
電流信号に変換されてRFアンプ2に出力される。この
電流信号は、RFアンプ2によって増幅され、バンドパ
スフィルタ3で希望波周波数以外のいわゆる妨害波周波
数の信号が除去された後、ミキサ4に出力される。
【0004】ミキサ4に入力される電流信号は、ローカ
ルオシレータ5から入力されるローカル信号により周波
数ダウンされた後、バンドパスフィルタ6に出力され
る。バンドパスフィルタ6に入力される電流信号は、再
び妨害波周波数の信号が除去されてIFアンプ7に出力
される。
【0005】IFアンプ7に入力される電流信号は、増
幅されて検波回路8とAGC回路9に出力される。検波
回路8に入力された電流信号は、搬送波成分が除去さ
れ、復調された信号が抽出されて後段の信号処理部へ出
力される。
【0006】AGC回路9は、IFアンプ7から入力さ
れる電流信号の変動に対応して、RFアンプ2に出力す
るバイアス電圧を制御する。すなわち、AGC回路9
は、過大電流信号が入力されたとき、RFアンプ2に出
力するバイアス電圧を制御してRFアンプ2の利得をダ
ウンさせる。
【0007】また、図9に示すように、図8に示したA
GC回路9の代りにAGCアンプ10とアッテネート部
11を設けて、アンテナ1からRFアンプ2に出力する
電流信号を予め減衰させてRFアンプ2の利得を制御す
る方法もある。すなわち、アッテネート部11におい
て、AGCアンプ10から入力される電流信号は、コン
デンサCにより交流成分が除去され、電流信号の振幅に
応じた直流電圧のバイアス電圧が抵抗Rを介してダイオ
ードDに印加される。
【0008】したがって、AGCアンプ10に過大電流
信号が入力されたとき、バイアス電圧によってダイオー
ドDがオンされ、アンテナ1から入力される電流信号が
アッテネート部11のダイオードDを介して分流され、
RFアンプ2に入力される電流進行が減衰される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動利得制御回路にあっては、上記図8に示
した回路の場合は、例えば、アンテナ1から過大な無線
信号が入力された結果、AGC回路9がRFアンプ2の
バイアス電圧を低下させて、RFアンプ2の利得をダウ
ンさせたとき、図10に示すようなRFアンプ2(高周
波増幅回路)の相互変調特性に影響を及ぼすことが知ら
れている。
【0010】図10は、RFアンプ2において増幅され
る希望波信号と妨害波信号3次歪み成分の入出力特性を
示す図である。RFアンプ2の希望波信号が受信可能と
なる入力レベルei の下限は、希望波信号の入出力特性
曲線A0 とノイズレベルから必要S/Nだけ上位にシフ
トさせた出力レベルen との交点a0 に対応する入力レ
ベルea0である。また、RFアンプ2の上記希望波信号
が受信可能となる妨害波信号入力レベルei の上限は、
妨害波信号3次歪み成分の出力特性曲線B0 とノイズレ
ベルとの交点b0 に対応する入力レベルeb0である。
【0011】そして、RFアンプ2のダイナミックレン
ジR0 は、入力レベルea0から入力レベルeb0までの領
域で表される。いま、アンテナ1から過大な無線信号が
入力され、AGC回路9によってRFアンプ2の利得が
xデシベルだけシフトされたとすると、希望波信号の入
出力特性曲線A0 及び妨害波信号の入出力特性曲線B0
は、図10において破線で示される曲線Ad 及びBd と
なる。このとき、RFアンプ2のダイナミックレンジR
d は、同様にして入力レベルeadから入力レベルebdま
での領域で表される。
【0012】この図10から明らかなように、RFアン
プ2の利得がxデシベルだけダウンされた後のダイナミ
ックレンジRd は、利得ダウン前のダイナミックレンジ
R0と比較して2/3デシベルだけ劣化している。した
がって、RFアンプ2の相互変調特性が悪化する。
【0013】つまり、図8に示したバイアスコントロー
ル方式の回路の場合は、RFアンプ2の利得をRFアン
プ2に印加するバイアス電流を減らすことにより制御し
ているので、回路の低消費電力化を図ることができると
いう利点があるが、RFアンプ2の利得があるレベル以
下に下がると、RFアンプ2のダイナミックレンジが受
信部全体のダイナミックレンジを下回り、妨害波信号3
次歪み成分に対する受信部全体のダイナミックレンジが
劣化する(改善されない)という問題点があった。
【0014】また、ページャーにおける自動利得制御回
路は、3次歪み波を抑制することを目的としていること
から、バイアスコントロール方式は不向きであり、この
ことから妨害波信号3次歪み成分に対して有利である図
8に示した入力アッテネート方式の回路が用いられてき
たが、AGCアンプ10に対して常に電力を供給する必
要があるため、消費電力が大きくなり、ページャーの電
池寿命を短くするという問題点があった。
【0015】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであって、ページャー等の無線受信機に利用
されるRFアンプの相互変調特性に影響を与えず、且つ
無線受信機内の消費電力を低く抑えることができる自動
利得制御回路を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の自
動利得制御回路は、受信信号を増幅する増幅回路を備
え、該増幅回路により増幅された受信信号を後段に出力
する無線受信機の内部に配設される自動利得制御回路で
あって、前記受信信号の信号強度が所定値になるまで、
前記増幅回路に印加するバイアス電圧レベルを制御する
バイアス制御手段と、前記受信信号の信号強度が前記所
定値以上になったとき、当該増幅回路に入力される前記
受信信号の入力レベルを減衰させる減衰手段と、を具備
したことにより、上記目的を達成している。
【0017】この請求項1記載の発明の自動利得制御回
路によれば、受信信号を増幅する増幅回路を備える無線
受信機において、受信信号の信号強度が所定値になるま
で、前記増幅回路に印加するバイアス電圧レベルを制御
するとともに、前記受信信号の信号強度が所定値以上に
なったとき、当該増幅回路に入力される前記受信信号の
入力レベルを減衰させる。したがって、受信信号の信号
強度が所定レベル以上のとき、バイアス制御に変えて増
幅回路に入力される受信信号の入力レベルを減衰させる
ため、受信部の相互変調特性を改善することができると
同時に消費電力の低減化を図ることができる。
【0018】この場合、例えば、請求項2に記載する自
動利得制御回路のように、前記バイアス制御手段は、前
記受信信号の信号強度が所定値以上になった場合に、前
記所定値になったときのバイアス電圧レベルを保持する
ように制御してもよい。
【0019】この請求項2記載の自動利得制御回路によ
れば、前記バイアス制御手段では、前記受信信号の信号
強度が所定値以上になった場合に、前記所定値になった
ときのバイアス電圧レベルを保持するように制御され
る。したがって、受信信号の信号強度が受信レベルが所
定レベル以上の場合に、所定レベルのときのバイアス電
圧レベルを保持するため、バイアス制御と入力レベル制
御を切り替えるタイミングでの悪影響が低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動利得制御回路
を図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1、図2は、本発明の自動利得
制御回路をページャーに適用した場合の第1の実施の形
態を示す図である。まず、構成を説明する。図1は、本
第1の実施の形態のページャーの受信部40の回路ブロ
ック図である。
【0021】この図において、ページャーの受信部40
は、アンテナ21、RFアンプ22、バンドパスフィル
タ23、ミキサ24、ローカルオシレータ25、バンド
パスフィルタ26、IFアンプ27、検波回路28、バ
イアス制御AGC回路41、入力アッテネートAGC回
路42及びアッテネートダイオード43により構成され
る。
【0022】アンテナ21は、図外のページャーサービ
ス会社から無線で送信される無線信号を受信すると、電
流信号に変換してRFアンプ22に出力する。RFアン
プ22は、アンテナ21から入力される電流信号を所定
の増幅率で増幅してバンドパスフィルタ23に出力す
る。バンドパスフィルタ23は、受信した無線信号の周
波数帯域で、RFアンプ22から入力される増幅された
電流信号に混在する妨害波周波数の信号を除去してミキ
サ24に出力する。
【0023】ローカルオシレータ25は、ミキサ24に
入力される電流信号の周波数をダウンさせるローカル信
号をミキサ24に出力する。ミキサ24は、ローカルオ
シレータ25から入力される電流信号によって、バンド
パスフィルタ23から入力される電流信号の周波数をダ
ウンさせてバンドパスフィルタ26に出力する。バンド
パスフィルタ26は、ミキサ24により電流信号が周波
数ダウンされた中間周波数帯域で、ミキサ24から入力
される電流信号に混在する妨害波周波数の信号を除去し
てIFアンプ27に出力する。
【0024】IFアンプ27は、バンドパスフィルタ2
6から入力される電流信号を所定の増幅率で増幅し、検
波回路28及び信号強度検出部29に出力する。検波回
路28は、IFアンプ27から入力される増幅された電
流信号から搬送波成分を除去し、復調した信号を抽出し
て後段の信号処理部へ出力する。
【0025】バイアス制御AGC回路41は、IFアン
プ27から入力される電流信号の変動に対応して、RF
アンプ22に出力するバイアス電圧を制御する。すなわ
ち、バイアス制御AGC回路41は、過大電流信号が入
力されたとき、RFアンプ22に出力するバイアス電圧
を制御してRFアンプ22の利得をダウンさせる。
【0026】入力アッテネートAGC回路42及びアッ
テネートダイオード43は、アンテナ21からRFアン
プ22に出力する電流信号を予め減衰させてRFアンプ
22の利得を制御する回路である。すなわち、アッテネ
ートダイオード43においては、入力アッテネートAG
C回路42から入力される電流信号は、電流信号の振幅
に応じた直流電圧のバイアス電圧が印加される。
【0027】したがって、入力アッテネートAGC回路
42に過大電流信号が入力されたとき、そのバイアス電
圧によってアッテネートダイオード43がオンされ、ア
ンテナ21から入力される電流信号がアッテネートダイ
オード43を介して分流され、RFアンプ22に入力さ
れる電流信号が減衰される。
【0028】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
1において、まず、アンテナ21により無線信号(希望
波信号)が受信されると、電流信号に変換されてRFア
ンプ22に出力され、所定の増幅率で増幅された後、バ
ンドパスフィルタ23に出力される。バンドパスフィル
タ32では、RFアンプ22から入力される増幅された
電流信号は、受信した周波数帯域幅で、妨害波周波数の
信号が除去されてミキサ24に出力される。
【0029】ミキサ24では、バンドパスフィルタ23
から入力される電流信号が、ローカルオシレータ25か
ら入力されるローカル信号により所定の中間周波数に周
波数ダウンされ、バンドパスフィルタ26に出力され
る。バンドパスフィルタ26に入力される電流信号は、
中間周波数帯域幅で妨害波周波数の信号が除去されてI
Fアンプ27に出力される。
【0030】IFアンプ27に入力される電流信号は、
所定の増幅率で増幅されて検波回路28、バイアス制御
AGC回路41及び入力アッテネートAGC回路42に
出力される。本実施の形態のバイアス制御AGC回路4
1と入力アッテネートAGC回路42は、それぞれ入力
される希望波信号の入力レベルに応じて動作するが、各
AGC回路41、42の動作特性は、図2の相互変調特
性図に示すようになっている。
【0031】すなわち、バイアス制御AGC回路41で
は、RFアンプ22のダイナミックレンジが受信部全体
のダイナミックレンジ以下にならないように、動作をや
めるように制御系を設定する必要がある(効きに限界を
持たせる)。
【0032】本第1の実施の形態の場合は、この限界
(バイアス制御AGC回路41の効ききりレベル)を越
えた希望波信号に対しては、入力アッテネートAGC回
路42が動作することにより(図2に示す左上がり斜線
領域)、RFアンプ22に入力する電流進行を減衰し、
図2に示すように相互変調特性が改善される。
【0033】すなわち、受信部40においてバイアス制
御AGC回路41だけを用いた場合は、希望波信号ei
の入力レベルがバイアス制御AGC回路41の効ききり
レベルを越えると、受信部40全体のダイナミックレン
ジよりRFアンプ22のダイナミックレンジが下がって
しまうことにより、妨害波信号3次歪み成分に対する受
信部40全体のダイナミックレンジが劣化してしまい、
相互変調特性が悪化する。
【0034】しかしながら、本実施の形態の受信部40
では、入力アッテネートAGC回路42を接続し、バイ
アス制御AGC回路41の効ききりになった後は入力ア
ッテネートAGC回路42が効き始めるように設定して
いるため、RFアンプ22のダイナミックレンジが受信
部40全体のダイナミックレンジより下がることを防止
して、相互変調特性の悪化を防止している。
【0035】したがって、バイアス制御AGC回路41
の効ききりレベル越える希望波信号が入力された場合で
も、入力アッテネートAGC回路42の動作により相互
変調特性の悪化を防止することができ、本実施の形態の
受信部40を搭載したページャーにおける相互変調特性
の改善を図ることができる。
【0036】(第2の実施の形態)図3は、本発明を適
用した第2の実施の形態の自動利得制御回路50の回路
構成を示す図である。この図3において、自動利得制御
回路50は、コンデンサC1とダイオードD1により構
成されるアッテネータ回路51と、抵抗R1、R2によ
り構成される電流制御回路52と、トランジスタQ1と
LC共振回路により構成されるRFアンプ回路53と、
バイパスコンデンサC2、C3と、結合コンデンサC4
と、分圧抵抗R3と、から構成されている。
【0037】アッテネータ回路51は、図外の図示しな
いアンテナにより受信された希望波信号が入力されると
ともに、図外の図示しない制御回路からAGC信号(オ
ートゲインコントロール信号)が入力されており、希望
波の電界強度に応じて制御回路から入力されるAGC信
号のインピーダンスが低下することにより、ダイオード
D1がONして、アンテナから入力される希望波信号を
所定量減衰して、電流制御回路52を介してRFアンプ
回路53に伝達する。
【0038】電流制御回路52は、希望波の電界強度が
強くなってAGC信号のインピーダンスが下がったと
き、抵抗R1、R2によりRFアンプ回路53内のトラ
ンジスタQ1のベース電流を低減してトランジスタQ1
の利得を低下させるとともに、抵抗R1側の電位上昇に
よりアッテネータ回路51内のダイオードD1をオンさ
せる。
【0039】RFアンプ回路53は、アッテネータ回路
51及び電流制御回路52を介して入力される希望波信
号を、トランジスタQ1とLC共振回路により所定の増
幅率で増幅して、結合コンデンサC4を介して次段の信
号処理回路に出力する。
【0040】次に、本第2の実施の形態の動作を説明す
る。まず、アンテナにより受信される希望波の電界強度
が弱いとき、制御回路によりAGC信号はハイインピー
ダンスに設定される。この時、電流制御回路52内の抵
抗R1には電流が流れず、RFアンプ回路53内のトラ
ンジスタQ1のベース電極には、分圧抵抗R3及び電流
制御回路52内の抵抗R2により電源電圧Vccを分圧
して設定されるバイアス電圧によるバイアス電流が供給
される。
【0041】また、この時、アッテネータ回路51のダ
イオードD1の端子間電圧は、0Vであるため、アッテ
ネータ回路51のRFアンプ回路53に対する入力希望
波信号の減衰量は0であり、アンテナから入力される希
望波信号は減衰されずにRFアンプ回路53に入力さ
れ、RFアンプ53で所定の共振周波数で増幅されて、
後段の図示しない信号処理回路に出力される。
【0042】また、アンテナにより受信される希望波の
電界強度が強いとき、制御回路によりAGC信号のイン
ピーダンスが下げられると、まず、電流制御回路52内
の抵抗R1、R2によりRFアンプ回路53内のトラン
ジスタQ1に入力されるベース電流が低減されることに
より、トランジスタQ1の利得が低下される。
【0043】さらに、制御回路によりAGC信号のイン
ピーダンスが更に下げられ、電流制御回路52内の抵抗
R1側の電位がダイオードD1のON電圧を越えると、
ダイオードD1がONになり、アッテネータ回路51の
可変アッテネート機能が動作し、アンテナから入力され
る希望波信号が減衰されてRFアンプ回路53内のトラ
ンジスタQ1のベースに入力される。
【0044】そして、RFアンプ回路53では、利得の
低下したトランジスタQ1及びLC共振回路により所定
の共振周波数で増幅されて、後段の図示しない信号処理
回路に出力される。
【0045】以上のように、本第2の実施の形態の自動
利得制御回路50では、希望波の電界強度が弱いとき
は、アッテネータ回路51による減衰及び電流制御回路
52による利得低下は行われず、希望波の電界強度が強
くなったときに、AGC信号のインピーダンスの低下に
応じて、まず、電流制御回路52によりRFアンプ回路
53内のトランジスタQ1の利得が低減され、続いて、
アッテネータ回路51による可変アッテネート動作によ
り希望波信号が減衰されてRFアンプ回路53に入力さ
れる。
【0046】したがって、本第2の実施の形態の自動利
得制御回路50を無線受信機に適用することにより、電
流自動利得制御と減衰自動利得制御の機能を持たせるこ
とができるとともに、その各利得制御を切り替えること
により、無線受信機において要求される希望波信号を低
電流、広ダイナミックレンジで増幅することができ、携
帯型無線受信機としてページャー等における受信部の相
互変調特性の改善を図ることができる。
【0047】なお、上記実施の形態の可変アッテネート
動作は、電流制御回路52内の抵抗R1側の電圧に依存
しているため、電流制御回路52内の抵抗R1と抵抗R
2の抵抗比を変えることにより、電流自動利得制御とア
ッテネート自動利得制御の切り替わるポイントを変える
ことができる。
【0048】次に、図4は、図3のRFアンプ回路53
内のトランジスタQ1部分をデュアルゲートのFET
(Field Effect Transistor )Q1に置き換えて構成し
た自動利得制御回路60の回路構成図である。この図4
において、自動利得制御回路60は、コンデンサC1と
ダイオードD1により構成されるアッテネータ回路61
と、抵抗R1、R3及び抵抗R4、R5により構成され
る電流制御回路62と、FETQ1とLC共振回路によ
り構成されるRFアンプ回路63と、バイパスコンデン
サC2〜C4と、結合コンデンサC5と、抵抗R2、R
6と、から構成されている。
【0049】この図4のアッテネータ回路61、電流制
御回路62及びRFアンプ回路63の各機能及び動作
は、上記図3に示した自動利得制御回路50内のアッテ
ネータ回路51、電流制御回路52及びRFアンプ回路
53と同一であり、その説明を省略する。
【0050】したがって、この場合、RFアンプ回路6
3内のデュアルゲートFETQ1をアンプとした場合、
第2ゲートの電圧を、アッテネータ回路61及び電流制
御回路62により制御することにより、利得を制御する
ことができる。また、図4では、デュアルゲートFET
Q1の第1、第2ゲートとも抵抗R4、R5で分圧され
る電圧をバイアス電圧としているが、別々に分圧抵抗を
設定してバイアス電圧を設定するようにしてもよい。
【0051】(第3の実施の形態)図5〜図7は、本発
明の自動利得制御回路を適用したページャーの第3の実
施の形態を示す図である。まず、構成を説明する。図5
は、本第3の実施の形態のページャーの受信部70の回
路構成図である。この図において、受信部70は、アン
テナ71、AGC回路72、フロントエンド回路73、
RFアンプ回路74、ミキサ回路75、1stローカル
部76、バイアス可変回路77、IF部78、検波IC
部79、データ変換回路部80及び制御部81により構
成されている。
【0052】AGC回路72は、アンテナ71により受
信される希望波が強電界の場合に、希望波信号を所定量
減衰させて、フロントエンド回路73に供給される電流
を減少させて、強電界相互変調特性を改善させる。フロ
ントエンド回路73は、バイアス可変回路77によりト
ランジスタQ1のベースに供給されるバイアス電流が可
変されることにより利得が調整され、その利得によりA
GC回路72から入力される希望波信号を増幅してRF
アンプ回路74に出力する。
【0053】RFアンプ回路74は、フロントエンド回
路73から入力される希望波信号を所定の増幅率で増幅
してミキサ回路75に出力する。ミキサ回路75は、1
stローカル部76から入力される電流信号によって、
RFアンプ回路74から入力される希望波信号の周波数
をダウンさせ、その電流信号をIF部78に出力する。
また、ミキサ回路75では、バイアス可変回路77によ
りトランジスタQ2のベースに供給されるバイアス電流
が可変されることにより、中電界相互変調時のリニアリ
ティが改善されている。
【0054】1stローカル部76は、ミキサ回路75
に入力される希望波信号の周波数をダウンさせるローカ
ル信号をミキサ回路75に出力する。バイアス可変回路
77は、制御部81から入力されるバイアス制御信号に
よりFETをON/OFFすることにより、フロントエ
ンド回路73内のトランジスタQ1のベースに供給され
るバイアス電流及びミキサ回路75内のトランジスタQ
2のベースに供給されるバイアス電流を可変させる。
【0055】このバイアス可変回路77では、具体的に
は、中電界相互変調に際してフロントエンド回路73の
バイアス電流を減少させ、ミキサ回路75のバイアス電
流を増加させることにより、中電界相互変調特性を改善
する機能を有する。IF部78は、ミキサ回路75から
入力される電流信号を所定の増幅率で増幅して、検波I
C部79に出力する。
【0056】検波IC部79は、IF部78から入力さ
れる増幅された電流信号から搬送波成分を除去し、復調
した信号を抽出して、その検波信号を制御部81に出力
する。データ変換回路部80は、A/Dコンバータによ
り構成され、検波IC部79から入力される電界強度を
示すRSSi信号をデジタル信号に変換して、そのデジ
タル信号を制御部81に出力する。
【0057】制御部81は、データ変換回路部80から
入力されるデジタル信号により希望波の電界強度を検出
し、その検出結果が中電界の場合にバイアス制御信号を
バイアス可変回路77に出力して、バイアス可変回路7
7内のFETをON/OFF制御する。以上のように、
受信部70では、検波IC部79より出力されるRSS
i信号をデータ変換回路部80でデジタル信号に変換
し、そのデジタル信号を制御部81で監視して電界強度
を判別するようにしたため、ページャー70の消費電流
を低減させることができる。
【0058】次に、本第3の実施の形態の動作を説明す
る。まず、上記AGC回路72とバイアス可変回路77
における電界強度に基づく動作条件を図6に示す。この
図6において、まず、アンテナ71により受信される希
望波の電界強度が弱電界の場合は、AGC回路72は動
作せず、フロントエンド回路73とミキサ回路75の各
バイアス電流は通常状態に維持される。
【0059】また、中電界の場合は、AGC回路72は
動作せず、フロントエンド回路73のバイアス電流は減
少され、ミキサ回路75のバイアス電流は増加される。
そして、強電界の場合は、AGC回路72が動作して希
望波信号が所定量減衰され、フロントエンド回路73と
ミキサ回路75の各バイアス電流は通常状態に維持され
る。
【0060】次いで、この動作条件に基づく受信部70
の動作について図7に示すフローチャートに基づいて説
明する。制御部81では、データ変換回路部80から入
力されるデジタル信号により希望波の電界強度がチェッ
クされ(ステップS1)、その電界強度が弱電界か否か
が判別される(ステップS2)。
【0061】弱電界であると判別された場合は、図6に
示したようにAGC回路72は動作せず、アンテナ71
により受信された希望波信号は、減衰されずにフロント
エンド回路73に出力される。また、弱電界の場合は、
バイアス可変回路77では、FETがONされないた
め、フロントエンド回路73のトランジスタQ1及びミ
キサ回路75のトランジスタQ2の各バイアス電流は通
常状態に維持される。
【0062】そして、図7のステップS2において弱電
界と判別されずに、ステップS3で希望波の電界強度が
中電界であると判別された場合は、図6に示したように
AGC回路72は動作せず、ステップS6で制御部81
からバイアス可変回路77にバイアス制御信号が出力さ
れて、FETがON/OFF制御されることにより、フ
ロントエンド回路73のトランジスタQ1のバイアス電
流が減少されるとともに、ミキサ回路75のトランジス
タQ2のバイアス電流は増加される。
【0063】次いで、ステップS7で次の間欠受信のタ
イミングで希望波信号が入力されても電界強度に変化が
ないか否かが判別され、変化がないと判別された場合
は、ステップS8でバイアス状態が保持され、変化があ
ると判別された場合は、ステップS1の電界強度チェッ
クに処理が戻される。
【0064】また、ステップS3において中電界と判別
されずに、ステップS4で強電界であると判別された場
合は、図6に示したようにAGC回路72が動作して
(ステップS5)、アンテナ71で受信された希望波信
号が所定量減衰されてフロントエンド回路73に出力さ
れる。そして、強電界の場合は、バイアス可変回路77
では、FETがON/OFF制御されないため、フロン
トエンド回路73のトランジスタQ1及びミキサ回路7
5のトランジスタQ2の各バイアス電流は通常状態に維
持される。
【0065】以上のように、本第3の実施の形態の受信
部70では、検波IC部79より出力されるRSSi信
号をデータ変換回路部80でデジタル信号に変換し、そ
のデジタル信号を制御部81で監視して電界強度を判別
するとともに、希望波の電界強度が中電界であると判別
した場合は、バイアス可変回路77によりフロントエン
ド回路73のトランジスタQ1のバイアス電流が減少さ
れるとともに、ミキサ回路75のトランジスタQ2のバ
イアス電流が増加されるため、受信部70内の消費電流
を低減させつつ、中電界における相互変調特性を改善す
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、受信信号の信号強度が所定レベル以上のと
き、バイアス制御に変えて増幅回路に入力される受信信
号の入力レベルを減衰させるため、受信部の相互変調特
性を改善することができると同時に消費電力の低減化を
図ることができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、受信信号の
信号強度が受信レベルが所定レベル以上の場合に、所定
レベルのときのバイアス電圧レベルを保持するため、バ
イアス制御と入力レベル制御を切り替えるタイミングで
の悪影響が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動利得制御回路を適用したページャ
ーの受信部40の回路ブロック図である。
【図2】図1のRFアンプ22において増幅される希望
波信号と妨害波信号の入出力特性を示す図である。
【図3】本発明を適用した第2の実施形態の自動利得制
御回路の回路構成を示す図である。
【図4】図3のRFアンプ回路53内のトランジスタQ
1をデュアルゲートFETQ1に替えた場合の自動利得
制御回路60の回路構成を示す図である。
【図5】本発明の自動利得制御回路を適用した第3の実
施の形態のページャーの受信部70の回路構成図であ
る。
【図6】図5のAGC回路72とバイアス可変回路77
の動作条件を示す図である。
【図7】図5の受信部70において実行される動作のフ
ローチャートである。
【図8】従来の自動利得制御回路を適用したページャー
の受信部の回路ブロック図である。
【図9】従来の他の自動利得制御回路を適用したページ
ャーの受信部の回路ブロック図である。
【図10】図8のRFアンプ2において増幅される希望
波信号と妨害波信号の入出力特性を示す図である。
【符号の説明】
1、21、71 アンテナ 2、22 RFアンプ(高周波増幅回路) 3、6、23、26 バンドパスフィルタ 4、24 ミキサ 5、25 ローカルオシレータ 7、27 IFアンプ(増幅回路) 8、28 検波回路 9 AGC回路 10 AGCアンプ 11、32、320 アッテネート部 29 信号強度検出部(検出手段) 30 CPU 31 切替部 31a、31b 接点 31c 可動切片 41 バイアス制御AGC回路(バイアス制御手段) 42 入力アッテネートAGC回路(減衰手段) 43 アッテネートダイオード 50、60 自動利得制御回路 51、61 アッテネータ回路 52、62 電流制御回路 70 受信部 72 AGC回路 73 フロントエンド回路 74 RFアンプ回路 75 ミキサ回路 76 1stローカル部 77 バイアス可変回路 78 IF部 79 検波IC部 80 データ変換回路部 81 制御部 La、Lb 電源ライン D、D1、D2 ダイオード R、R1、R2、R3 抵抗 C、C1、C2、C3 コンデンサ L1、L2 コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号を増幅する増幅回路を備え、該増
    幅回路により増幅された受信信号を後段に出力する無線
    受信機の内部に配設される自動利得制御回路であって、 前記受信信号の信号強度が所定値になるまで、前記増幅
    回路に印加するバイアス電圧レベルを制御するバイアス
    制御手段と、 前記受信信号の信号強度が前記所定値以上になったと
    き、当該増幅回路に入力される前記受信信号の入力レベ
    ルを減衰させる減衰手段と、 を具備したことを特徴とする自動利得制御回路。
  2. 【請求項2】前記バイアス制御手段は、前記受信信号の
    信号強度が所定値以上になった場合に、前記所定値にな
    ったときのバイアス電圧レベルを保持することを特徴と
    する請求項1記載の自動利得制御回路。
JP7291992A 1994-12-15 1995-10-12 自動利得制御回路 Pending JPH08228118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7291992A JPH08228118A (ja) 1994-12-15 1995-10-12 自動利得制御回路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-334304 1994-12-15
JP33430494 1994-12-15
JP7291992A JPH08228118A (ja) 1994-12-15 1995-10-12 自動利得制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08228118A true JPH08228118A (ja) 1996-09-03

Family

ID=26558790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7291992A Pending JPH08228118A (ja) 1994-12-15 1995-10-12 自動利得制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08228118A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005067174A1 (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 受信機及び送受信機
US11991626B2 (en) 2003-03-01 2024-05-21 Theta Ip, Llc Power dissipation reduction in wireless transceivers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11991626B2 (en) 2003-03-01 2024-05-21 Theta Ip, Llc Power dissipation reduction in wireless transceivers
WO2005067174A1 (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 受信機及び送受信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6208849B1 (en) Receiver with suppressed intermodulation distortion and method for operating the same
RU2305363C2 (ru) Способ и устройство для повышения помехозащищенности приемника
CA2044774C (en) Receiver for a cellular mobile radio communication system
JPH11317690A (ja) ラジオトランシ―バ用受信機直線性の適応制御技術
KR100292907B1 (ko) 가변이득제어기와이를포함한수신기,및가변이득제어방법
JPH05335855A (ja) ラジオ受信機
JPH11136154A (ja) 受信装置
KR20050073576A (ko) 동적으로 프로그램 가능한 수신기
US20030073423A1 (en) Receiver of mobile communication terminal
US6651021B2 (en) System using adaptive circuitry to improve performance and provide linearity and dynamic range on demand
JPH08228118A (ja) 自動利得制御回路
JPH0897651A (ja) 自動利得制御回路
US6611679B1 (en) Device and method for controlling a receiving amplifier in a radio terminal
KR100238727B1 (ko) 무선 통신시스템의 혼변조 제거장치 및 방법
US20070147554A1 (en) Receiver and transmitter/receiver
JPH11340859A (ja) Cdma方式受信機における利得制御方法
JP2009177568A (ja) 受信装置とこれを用いた電子機器
KR100303311B1 (ko) 이동통신 단말기에서 무선신호 수신 회로 및 장치
JP2892218B2 (ja) 携帯電話
KR100303309B1 (ko) 이동통신단말기에서전류제어를통한증폭기의선형성개선장치
KR100703363B1 (ko) 이동 무선 단말기에서 액티브 소자에 대한 바이어스 조절방법
KR100353450B1 (ko) 이동통신단말장치에서의수신성능향상및높은다이나믹레인지를위한장치및방법
JP3005472B2 (ja) 受信機
KR100265429B1 (ko) 아이에프신호자동이득제어회로
US7386293B2 (en) Receiving circuit