JP3122680B2 - カメラの動作手段位置制御装置 - Google Patents

カメラの動作手段位置制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの動作手段位置制
御装置、詳しくは、撮影機能として必要な2つの動作手
段と、これらの共通の駆動源とを備え、上記動作手段の
駆動を切り換え装置により切り換えて行うカメラの動作
手段制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラの動作検出手段、例えば、
ズームレンズの位置を検出する手段として、ズーミング
に応じて回転するカムリング上に数ビットのコード板を
設け、このコード板をとブラシを接触させて、カムリン
グの回転位置を検出するものが知られている。また、実
開平2−51310号公報に開示されたズームレンズカ
メラの開放F値検出装置は、ズーミングを行うカムリン
グの回転に伴ってパルスを発生させ、基準位置からのカ
ウント値によってズーミングの位置を検出できるような
装置である。一方、自動フィルム給送装置のような動作
手段の動作量制御装置としては、特開昭62−8633
5号公報に開示のカメラにおけるフィルムパーフォレー
ション検出装置が提案されている。この装置は、フィル
ムのパーフォレーションの孔部と非孔部の遮光性の変化
を変化を検出するように、発光素子と受光素子からなる
フォトリフレクタ等の光学的検出器を設けたものであ
る。
【0003】更に、フィルム給送の巻き上げ、巻き戻し
を共通の駆動源で駆動させるようにしたものとして、特
開昭62−9327号公報のフィルム自動巻き上げカメ
ラが知られている。このカメラのフィルムの自動巻き上
げ,巻き戻し装置において、1つの駆動力を遊星ギヤ−
で切り換えて、巻き上げまたは巻き戻しを行うものであ
って、遊星ギヤ−の巻き上げ状態または巻き戻し状態に
応じて検出スイッチをオンオフさせて、遊星ギヤ−の状
態を検知するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実開平
2−51310号公報に開示されたパルス発生器でズー
ムレンズの位置を知るズームレンズ駆動装置の動作検出
手段と、特開昭62−86335号公報に開示の検出装
置によるフォトリフレクタなどの検出器を用いたフィル
ム駆動装置のような動作手段と、1つの駆動力を2つの
動作手段に切り換え接続するような装置とを組み合わせ
たものを考えた場合、その切り換え操作時に、単に一方
から他方に駆動力伝達経路が切り換えるだけの機構で
は、切り換え動作に伴って、切り換え元側の移動位置が
ずれてしまう虞がある。そして、上記パルス検出器もフ
ォトリフレクタも相対的なセンサであるため、切り換え
終了後にズームレンズ駆動、または、フィルム駆動を実
行した場合、上記ずれ量は、カウント等がなされず移動
量に誤差が生じるといった不具合があった。
【0005】また、共通の駆動源により2つの動作手段
を選択的に動作させようとした場合、この駆動源と選択
された動作手段との接続状態を確実に保持させておく必
要がある。この保持を行うために前記特開昭62−93
27号公報に開示のカメラに用いられたような状態検出
スイッチが必要とされていた。しかし、このように状態
検出のためにスイッチを設けるとなると、該スイッチの
信頼性の問題や、部品コスト、組立調整工数等の点で不
利となり、更に、スイッチの配設のためのスペ−スも設
けなければならないなど不具合があった。
【0006】本発明の目的の1つは、上述の不具合を解
決するためになされたものであり、カメラの動作手段位
置制御装置において、駆動切り換え時に切り換え元側の
移動量を記憶して、駆動時に補正するようにして、切り
換え元の移動による誤差、例えば、ズームレンズの位置
や開放絞り値等の誤差の発生のない装置をコスト的にも
スペ−ス的にも有利なものとして提供することを目的と
する。
【0007】また、本発明の他の目的は、カメラの動作
手段位置制御装置において、2つの動作手段を選択的に
駆動するにあたり、駆動力の伝達状態を保持する保持手
段を設けることによって、前記状態検出スイッチ等を設
けることなしに駆動源と選択された動作手段との接続状
態を確実に保持させておくことを可能とし、しかも、コ
スト上も有利となるものを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1の概念図に示すよう
に、本発明によるカメラの動作手段位置制御装置は、共
通の駆動源3により駆動され、相異なる動作を行う第1
の動作手段1及び第2の動作手段2と、上記駆動源によ
る駆動力を、上記第1の動作手段と上記第2の動作手段
とに選択的に切り換えて伝達する駆動切換手段4と、
の駆動切換手段4による切り換え動作に伴い上記第1の
動作手段1及び第2の動作手段2の少なくとも一方にお
いて発生する駆動位置のずれ量を検出するずれ量検出手
段(第1信号出力手段5、第2信号出力手段6)を具備
し、上記ずれ量検出手段により検出されるずれ量に基づ
く位置補正をシステム制御回路8で行うことを特徴とす
る。
【0009】
【0010】なお、図1において、システム制御回路8
は、駆動切換手段4の切り換え動作、駆動源3の駆動、
保持手段7の保持動作をコントロールし、更に、第1信
号出力手段5,第2信号出力手段6により検出されるず
れ量に基づく位置補正を行う。
【0011】
【作用】本発明によるカメラの動作手段位置制御装
、上記駆動切換手段4を作動させて係合先を第1の動
作手段1と第2の動作手段2とのうちの一方から他方へ
切り換え、駆動負荷を切り換えるときに、第1の動作手
段1と第2の動作手段2の動作量を出力する第1信号出
力手段5と第2信号出力手段6との双方をともに作動状
態とし、切り換え動作時の両者の移動量を検出するよう
にして、駆動誤差が生じないようにする。
【0012】
【0013】
【実施例】以下図示の実施例に基づいて本発明を説明す
る。図2は、本発明の一実施例を示す動作手段位置制御
装置である駆動切り換え制御装置を内蔵するカメラの該
制御部の概要のブロック構成図である。本図に示すよう
に、上記切り換え制御装置は、焦点距離を2つ以上変更
可能なズームレンズ27と、ズームレンズ27に駆動力
を伝達する第1の動作手段のズームギヤ−18(以下Z
ギヤ−と称する)と、Zギヤ−18の動きに連動してパ
ルスを出力する第1信号出力手段のパルス発生器17
と、フィルムの巻き上げ、巻き戻し、空送りを行うフィ
ルム給送装置12と、フィルム給送装置24に駆動力を
伝える第2の動作手段のワインドギヤ−部24と、フィ
ルム給送によるフィルムパーフォレーションの移動を検
知する第2信号出力手段のフィルム移動検知回路23
と、ズームレンズ27とフィルム給送装置12の共通の
駆動源となる駆動モータ119と、該モータ119を制
御するモータ制御回路117と、後述する切り換え手段
である駆動切り換え装置11と、切り換え装置のWZキ
ャリア27を上記切り換え噛合位置に固定するための保
持手段であるソレノイド113と、ソレノイド113を
制御するソレノイド制御回路118と、ズームレンズ2
7の移動方向を指定するためのズーミングスイッチ13
と、ズームレンズ27の回動端位置を検知するズーム回
動端検知回路15と、上記パルス発生器17とズーミン
グスイッチ13とズーム回動端検知回路15からの信号
によりズームレンズ27の位置を演算し記憶し、フィル
ム移動検知回路23の信号によりフィルムの移動量を検
知し、更に、上記モータ制御回路117,駆動切り換え
装置11,ソレノイド制御回路118をそれぞれコント
ロールするシステム制御装置14とで構成されている。
なお、上記切り換え手段である駆動切り換え装置11
は、モータ119により駆動されるWZ太陽ギヤ−25
と、該WZ太陽ギヤ−25と噛合しZギヤ−18または
ワインドギヤ−2に噛合可能なWZ遊星ギヤ−21
と、自己のアーム上で該WZ遊星ギヤ−21を回転自在
に支持し且つ該WZ太陽ギヤ−25の所定の回転力が摩
擦力により伝達可能であって、該WZ太陽ギヤ−25の
軸心にて回動自在に支持されているWZキャリア27と
で構成されるものとする。なお、上記ワインドギヤ−2
は、フィルム給送装置を駆動するギヤ−であって、図
3の機構図上ではWR太陽ギヤ−42が対応する。
【0014】以上のように構成された本実施例のカメラ
の駆動切り換え動作の概要を説明すると、まず、ズーム
レンズ駆動状態にするには、ソレノイド113を、一
旦、不作動位置の係止解除位置113′に外す。そし
て、モータ119によりWZ太陽ギヤ−25を回動して
WZキャリア27をCCW(反時計回り)方向に回動さ
せ、WZ遊星ギヤ−21をZギヤ−18と噛合させる。
噛合状態になったことをパルス発生器17からのパルス
信号により確認して、上記ソレノイド113を作動位置
のWZキャリア係止位置113に戻す。この切り換え状
態でモータ119によりズームレンズ27のズーミング
が実行可能となる。続いて、フィルム巻き上げ、また
は、巻き戻し状態に切り換える場合、同様に、ソレノイ
ド113を不作動位置の係止解除位置113′に外す。
そして、WZ太陽ギヤ−25をCW(時計回り)方向に
回動させ、WZギヤ−21をワインドギヤ−部24と噛
合させる。噛合状態になったことをフィルム移動検知回
路23からのパルス信号により確認して、上記ソレノイ
ド113を作動位置の係止位置(113)に戻す。この
切り換え状態でモータ119によりフィルム給送装置
は、フィルム給送が実行可能となる。なお、上記双方の
WZキャリア27切り換え動作中のZギヤ−18,ワイ
ンドギヤ−24の動きは、常に、パルス発生器17とフ
ィルム移動検知回路23のパルス信号により検知され、
システム制御装置14に取り込まれる。そして、そのデ
ータは、以降のズーミング駆動、フィルム給送の位置補
正に利用される。
【0015】次に、上記駆動切り換え制御装置の機構部
について図3により詳細に説明する。図3に示すよう
に、WZ太陽ギヤ−25は、モータ119と回転中心を
一致した状態で取り付けられている。WZ太陽ギヤ−2
5とWZ遊星ギヤ−21とは常に噛合するようにWZキ
ャリア27により結合されている。また、前述のよう
に、WZキャリア27とWZ太陽ギヤ−25とは摩擦結
合状態にある。ソレノイド113は、WZキャリア27
の係止用であって、コイル113bとプランジャ113
aとからなる。上記コイル113bに電流を流すと(オ
ン状態)、プランジャ113aが吸引され係止が外れ
る。そこで、WZ太陽ギヤ−25をCW方向に回転させ
ると、WZ遊星ギヤ−21は、フィルム巻き上げ・巻き
戻しのための回転力を伝達するWR太陽ギヤ−42と噛
合状態になる。なお、このWR太陽ギヤ−24は、図2
で示されるワイドギヤ−24に該当する。
【0016】また、WZ太陽ギヤ−25をCCW方向に
回転させると、WZ遊星ギヤ−21は、ズーム機構を駆
動するZギヤ−18と噛合状態になる。なお、ソレノイ
ド133は、上記のWZ遊星ギヤ−21の切り換え時の
みオン状態として係止を外し、それ以外の場合は、コイ
ル113bに電流を切り(オフ状態)、プランジャ11
3aを突出させWZキャリア27を係止する状態とす
る。なお、その状態でWZキャリア27は、プランジャ
113aとストッパ20とで挟持され位置決めされた状
態になる。
【0017】上記WR太陽ギヤ−42は、WRキャリア
41で支持されるWR遊星ギヤ−43と、常時、噛合し
ている。また、WRキャリア41には、WR太陽ギヤ−
42の回転力が摩擦により伝達されるようになってい
る。そして、WR太陽ギヤ−42がCW方向に回転させ
ると、WR遊星ギヤ−43はフィルム巻き上げ駆動用の
Wギヤ−44と噛合する状態になり、巻き上げを実行す
る。また、CCW方向に回転させると、WR遊星ギヤ−
43はフィルム巻き戻し駆動用のWRギヤ−45と噛合
し、巻き戻しを実行する。上記巻き上げ時のフィルム5
1の給送量は、図2のフィルム移動検知回路23を構成
するフォトリフレクタのFPR102によりフィルムパ
ーフォレーションを検出することによって検知される。
【0018】上記Zギヤ−18は、スリット板32と一
体のZPIギヤ−31と噛合しており、更に、ZPIギ
ヤ−31の回転は、ズームレンズ27(図2参照)を内
蔵するレンズ鏡筒34に伝達される。そのレンズ鏡筒3
4の回転によりズームレンズ27のズーミングが行われ
る。上記ZPIギヤ−31の回転角は、上記スリット板
32のスリットをパルス発生器17(図2参照)を構成
するフォトインターラプタのZPI103により検出さ
れる。そして、レンズ鏡筒34は、モータ119がCW
方向に回転するときには、内蔵するズームレンズ27が
ワイド側に繰り込まれ、CCW方向に回転するときには
テレ側に繰り出される。また、レンズ鏡筒34の周壁に
は後述するようにレンズ位置検出用溝34aが設けられ
ており、フォトリフレクタのZPR101でこの検出用
溝34aの有無を検出し、レンズ鏡筒34の所定回転位
置を検知する。なお、図2のズーム回動端検知回路15
は、このZPR101が対応する。
【0019】図4は、上記駆動切り換え制御装置の機構
部を制御するための電気回路図であり、本回路は、図2
のシステム制御装置14に内蔵されるマイクロコンピュ
ータであるCPU114によりコントロールされる。即
ち、図2のズーミングスイッチ13に対応するZDWス
イッチ116とZUPスイッチ115は、ノーマルオフ
のプッシュタイプのスイッチであって、その出力端がC
PU114に接続される。ZDWスイッチ116を押圧
してオン状態にするとグランドライン(以下、GNDと
称する)と短絡し、オン信号がCPU114に入力され
る。このオン信号によりCPU114は、ズームレンズ
27の繰り込み動作を実行する。オフ状態にすると該繰
り込み動作を停止する。また、ZUPスイッチ115を
押圧してオン状態にすると、CPU114は、ズームレ
ンズ27の繰り出し動作を実行する。オフ状態にすると
該繰り出し動作を停止する。これらの動作中、前記ZP
I103,ZPR101の出力信号は、常に、CPU1
14に取り込まれている。また、フィルム給送中の前記
FPR102のパーフォレーション検出信号も同様にC
PU114に取り込まれる。
【0020】モータ制御回路117は、2つのPNPト
ランジスタと2つのNPNトランジスタおよび各トラン
ジスタに接続される2つの電流制限用抵抗からなるブリ
ッジ回路で構成される。そして、CPU114からの出
力信号によりモータ119を制御する。また、ソレノイ
ド制御回路118は、PNPトランジスタと2つの電流
制限用抵抗からなる回路であり、CPU114からの出
力信号によりソレノイドのコイル113bへの電流を制
御する。また、E2PROM 121は、ズームレンズ2
7の位置調整データを記憶し、必要に応じてCPU11
4に該データ値が取り込まれる。
【0021】図5は、上記ZPI103,ZPR101
の出力のタイムチャ−トである。本図に示すように、Z
PI103は、ZPIスリット板32の回転に伴ってパ
ルス信号を出力する。この出力信号は、精度を上げるた
めパルスの立ち上がりと立ち下がりの両方のエッジを検
出し、ZPI103からの出力パルス数として取り扱う
ものとする。一方、ZPR101は、レンズ鏡筒34の
溝部34aの反射率の差による出力を発する。これは、
溝位置とZPR101との関係により繰り出し方向で立
ち下がりをワイドリセット位置,繰り出し方向で立ち上
がりをテレリセット位置として指定する。そして、この
検出位置でZPI103のパルスカウント数を予め測定
し記憶した値にリフレッシュして書き換え、検出精度を
上げる。即ち、溝34aの位置は、沈胴端側のワイドリ
セット位置でZPR101の出力がH(high)から
L(low)に切り替わり、テレ側のテレリセット位置
でZPR101の出力がL(low)からH(hig
h)に切り替わるように、ZPR101に対して相対的
に設けられる。図5は、そのZPI103とZPR10
1の出力波形をズームレンズ27の各繰り出し位置に対
して示したものである。両出力は、相対的な関係をもっ
ていることから、予め、ズームレンズ27を繰り出しな
がら沈胴端からワイドリセット位置までのZPI103
の出力パルス数と、テレリセット位置までのZPI10
3の出力パルス数の値を測定しておき、それぞれ基準と
する値「WRPULS」,「TRPULS」としてE2
PROM121に記憶しておく。そして、ズーミング動
作中に出力される上記ZPI103の上記出力パルス数
は、CPU114のRAMの所定のアドレスに変数値
「ZPIPULS」として書き込まれる。そこで、ズー
ムレンズ27の繰り出し動作中に前記ワイドリセット位
置を通過したときに変数値「ZPIPULS」の値は、
値「WRPULS」にリフレッシュされる。また、前記
テレリセット位置を通過したときに変数「ZPIPUL
S」の値は、値「TRPULS」にリフレッシュされ
る。
【0022】また、予め、沈胴位置からワイド位置まで
のZPI103のパルス数とテレ位置までのZPI10
3のパルス数も測定され、それぞれ値「WPULS」,
「TPULS」としてE2PROM 121に記憶してお
く。AF(自動合焦),EE(露光制御)の演算におい
てズームレンズの位置が必要になるが、その位置データ
としては、ワイド位置を基準値0とした値を用いる。上
記値「ZPIPULS」は、沈胴端を基準値0としてい
るため上記AF,EEの演算の際には、値「ZPIPU
LS」から値「WPULS」を差し引いた値である変数
値「ZMPULS」をRAMの所定のアドレスに書き込
み、上記演算に使用する。また、ZUPスイッチ115
をオンし続けた場合、ズームレンズ27のテレ端への付
き当たりを防止するため、上記出力信号による変数値
「ZPIPULS」が上記の値「TPULS」に達した
ときレンズ鏡筒34の駆動を停止させる。
【0023】図6は、上記FPR102の出力波形を示
すタイムチャートである。フィルム51の1コマ分の給
送量としては、パーフォレーション51aの8コ分が対
応し、FPR102の出力パルス数は、本図のように8
パルスとなる。
【0024】以上のように構成された本実施例のカメラ
の駆動切り換え制御を含む撮影処理について図9〜図1
3のフローチャートにより説明する。図9は、上記撮影
処理を示すメインフローチャートである。まず、ステッ
プS300でZUPスイッチ115のオンオフの判別を
行う。オフの場合、ステップS303にジャンプし、オ
ンの場合、ズームレンズ27のズームアップを実行する
ため、ステップS301に進み、サブルーチン「WR→
Z切換」処理をコールし、駆動切り換え制御装置をZギ
ヤ−18駆動状態に切り換える処理を実行する。続い
て、ステップS302でサブルーチン「ズームアップ」
処理がコールされ、ズームレンズ27のズームアップを
実行される。この処理の後、ステップS303に進み、
ZDWスイッチ116のオンオフの判別を行う。オフの
場合、ステップS306にジャンプする。また、オンの
場合、ズームレンズ27のズームダウンを実行するた
め、ステップS304に進み、サブルーチン「WR→Z
切換」処理をコールし、駆動切り換え制御装置をZギヤ
−駆動状態に切り換える処理を実行する。続いて、ステ
ップS305でサブルーチン「ズームダウン」処理がコ
ールされる。この処理の後、ステップS306に進み、
1stレリーズスイッチのチェックを行う。なお、上記
サブルーチン「WR→Z切換」,「ズームアップ」,
「ズームダウン」の各処理は、後で詳細に説明する。
【0025】上記ステップS306の1stレリーズス
イッチのチェックで、スイッチオフの場合、ステップS
300に戻り、スイッチオンの場合、ステップS30
7,308に進み、測距および測光を実行する。続い
て、ステップS309で2ndレリーズスイッチのチェ
ックを行い、オフの場合、ステップS300に戻る。ま
た、オンの場合、ステップS310に進み、露光を実行
し、フィルムの巻き上げを行うため、ステップS311
に進む。ステップS311では、サブルーチン「Z→W
R切換」処理をコールし、駆動切り換え制御装置をWR
太陽ギヤ−42駆動状態に切り換える。続いて、ステッ
プS312でサブルーチン「1コマ巻き上げ」処理がコ
ールされ、フィルムの巻き上げを行う。そして、再度ス
テップS300に処理が戻る。なお、上記サブルーチン
「Z→WR切換」,「1コマ巻き上げ」の各処理は、後
で詳細に説明する。
【0026】次に、上記メインルーチンでコールされる
サブルーチン「ズームアップ」処理について図10のフ
ローチャートにより詳細に説明する。この処理は、ZU
Pスイッチ115がオン状態になったときにズームレン
ズ27を繰り出すための処理であって、WZ遊星ギヤ−
21がZギヤ−18側に切り換えられている状態で処理
されるルーチンである。まず、モータ119にブレーキ
が作用している状態のときに1となるフラグ「F_BR
K」を値0にクリアする(ステップS349)。つい
で、ZUPスイッチ115のオンオフ状態をチェックし
(ステップS350)、オンのときは、ステップS35
1へ、オフのときは、ステップS364にジャンプす
る。
【0027】ステップS351では、ZPI103を作
動状態(オン)にし、ステップS352でモータ119
をCCW方向に駆動してズームレンズ27を繰り出す方
向に移動させる。そして、ZPI103の出力の変化を
チェックし、立ち上がり、立ち下がりいずれかの変化が
あった場合のみ、値「ZPIPULS」をインクリメン
トしてステップS355に進む(ステップS353,3
54)。そこで、ZPR101の出力の立ち下がりをチ
ェックし、変化がない場合、ステップS357にジャン
プする。立ち上がりの変化があった場合、ズームレンズ
27が前記ワイドリセット位置に到達したと判断し、値
「ZPIPULS」をワイドリセットの値「WRPUL
S」にリフレシュしてステップS357に進む。そのス
テップS357では、ZPR101の出力の立ち上がり
をチェックし、変化がない場合、ステップS359にジ
ャンプする。変化があった場合、ズームレンズ27が前
記テレリセット位置に到達したと判断し、値「ZPIP
ULS」をテレリセットの値「TRPULS」にリフレ
シュしてステップS359に進む。
【0028】ステップS359では、フラグ「F_BR
K」をチェックし、モータ119がブレーキ作動中かど
うか判別する。該フラグが0のときモータ119にブレ
ーキは、作用していないと判断し、ステップS367に
進む。そして、変数値「ZPIPULS」と前記のテレ
端の値「TPULS」と比較し、値「ZPIPULS」
の方が小さければ、ズームレンズ27の繰り出しを続行
するためステップS35に処理が戻される。上記ステ
ップS367のチェックで値「ZPIPULS」の方が
小さくないとは判断されると、ズームレンズ27の繰り
出しを停止させるためステップS364に進む。また、
前記ステップS350でZUPスイッチ115のオフが
検出された場合も前述したようにステップS364にジ
ャンプする。
【0029】ステップS364〜S366では、ブレー
キタイマの計時をスタートさせ、同時に、モータ119
にブレーキを掛ける。また、フラグ「F_BRK」を1
にセットする。そして、ステップS353〜S358の
処理を経由した後、ステップS359のフラグ「F_B
RK」の判別において、フラグが1であった場合、ブレ
ーキが作用している状態であり、ステップS360に進
み、ブレーキが所定の時間作用したかどうかを、ブレー
キタイマの計時が終了によって判断する。このブレーキ
初期の段階ではズームレンズ27は、移動する可能性も
あって、計時が終了するまでブレーキ動作中は、ステッ
プS353に戻り、ZPI103の状態を常にチェック
する。
【0030】ステップS360で、ブレーキタイマの計
時が終了したことが検出されたら、ステップS361に
進み、モータ119をオフ状態として、ステップS36
2で値「ZPIPULS」から前記所定のワイド位置の
基準値「WPULS」を減算し、その値をRAMの所定
のアドレスに変数値「ZMPULS」として書き込んで
おく。そして、ステップS363でZPI103および
ZPR101をオフにし本サブルーチンを終了する。
【0031】次に、前記メインルーチンでコールされる
サブルーチン「ズームダウン処理」について図11のフ
ローチャートにより説明する。この処理は、ZDWスイ
ッチ116がオン状態になったときにズームレンズ27
を繰り込むための処理であって、WZ遊星ギヤ−21が
Zギヤ−18側に切り換えられている状態で処理される
ルーチンである。そして、本処理は、基本的に前記「ズ
ームアップ処理」と略同一であるが、駆動ギヤ−列のバ
ックラッシュを除去するために、ズームレンズ27を停
止する前にバックラッシュ除去分のズームアップ駆動を
実行する。また、「ズームアップ」処理ではZUPスイ
ッチ115のオン状態が持続したとき、テレ端に当て付
かないような処理がなされたが、本処理ではZDWスイ
ッチ116のオン状態が持続した場合、ワイド位置から
沈胴側にはズームレンズ27を繰り込まないようにする
処理を含んでいる。また、ズームレンズ27の繰り込み
時にテレリセット、または、ワイドリセット位置を通過
した時点では前記値「ZPIPULS」のリフレッシュ
は行わない。この理由は、ワイドリセット位置,テレリ
セット位置がそれぞれズームレンズ繰り出し時に測定し
た位置であるから、繰り込み時にリフレッシュするとバ
ックラッシュの影響がでてしまうためである。このよう
に繰り込み時にはバックラッシュによるパルスも含んだ
状態で値「ZPIPULS」はデクリメントされていく
が、バックラッシュを取り除くため、最終的に微小な量
のズームアップ動作を実施して、変数値「ZPIPUL
S」からバックラッシュパルス分を取り除く。
【0032】図11に示すように、「ズームダウン」処
理においては、まず、本処理で使われるフラグであっ
て、モータ119にブレーキが作用している状態のとき
に1となるフラグ「F_BRK」を初期値0にクリアす
る(ステップS369)。ついで、CPU114のRA
Mに値「BAKL」として、所定のバックラッシュパル
ス分設定値「N BAKL」を読み込んでおく(ステッ
プS370)。ステップS371でZDW116のオン
オフを判別し、オンの場合、ステップS372に進み、
ZPI103とZPR101をオンにして、ステップS
373でモータ119をCW方向に駆動してズームレン
ズ27を繰り込む方向に移動させる。そして、ZPI1
03の出力の変化をチェックし、立ち上がり、立ち下が
りいずれかの変化があったときのみ、値「ZPIPUL
S」をデクリメントしてステップS376に進む(ステ
ップS374,375)。そこで、ZPR101の出力
の立ち上がりをチェック、即ち、ワイドリセット位置に
到達したかどうかのチェックを行う。変化がない場合、
ステップS387にジャンプする。そして、フラグ「F
_BRK」のチェックを行う。フラグが0の場合、ブレ
ーキ作動中ではないのでステップS371に戻り、繰り
込み処理を続行する。
【0033】上記ステップS371でのZDWスイッチ
116のオンオフ判別において、オフであった場合、ス
テップS384にジャンプし、ブレーキタイマの計時を
開始する。そして、モータ119にブレーキを掛け、フ
ラグ「F_BRK」を1にセットし(ステップS38
5,386)、ステップS374に戻る。その後、ステ
ップS387にて、フラグ「F_BRK」を判別し、フ
ラグが1であるからステップS388に進む。ブレーキ
タイマの計時が終了するまでは、ステップS374に戻
る。そして、ブレーキタイマの計時が終了すると、ブレ
ーキ動作を終了させるため、ステップS389に進み、
フラグ「F_BRK」をクリアし、0とする。そこで、
そのままの状態で停止するとバックラッシュの誤差がR
AM上の値「ZPIPULS」に残ってしまうので、そ
のバックラッシュ分だけ繰り出すために、ステップS3
90に進む。
【0034】ステップS390では、モータ119をC
CW方向に駆動し、ズームレンズ27を繰り出す。そし
て、ZPI103の出力変化をチェックし、立ち上が
り、または、立ち下がりを検出した場合、値「ZPIP
ULS」をインクリメントし、前記バックラッシュ量対
応の値[BAKL」をデクリメントする(ステップS3
92,393)。デクリメントの結果、ボローがでるま
でステップS391に戻り、ズームレンズ27を繰り出
す。ボローがでた時点で、バックラッシュ分の繰り出し
が完了したと判断し、ステップS383にジャンプす
る。ステップS383では、値「ZPIPULS」と所
定値「WPULS」と比較し、ズームレンズ27の位置
がワイド位置より沈胴側にあるかどうかを判別する。値
「ZPIPULS」が小さければ、即ち、沈胴側にあれ
ば、ワイド位置まで繰り出すためにステップS381に
戻り、ZPI103の出力をチェックして、出力があれ
ば、値「ZPIPULS」をインクリメントしてステッ
プS383に進む。そして、ズームレンズ27がワイド
位置以降に繰り出されたことが判別されれば、図12に
示すステップS395に進む。
【0035】ステップS395では、フラグ「F_BR
K」の値によりブレーキ動作中かどうかの判別をする。
値「F_BRK」が0であれば、ブレーキを掛けるため
にステップS400に進み、ブレーキタイマの計時をス
タートさせ、モータ119にブレーキを掛ける。同時
に、フラグ「F_BRK」を1にセットする(ステップ
S401,402)。ブレーキ動作初期においては、ズ
ームレンズ27が移動しているので図11のステップS
381に戻る。また、ステップS396でブレーキタイ
マの計時終了が検出されるまでステップS381からス
テップS396の処理が繰り返される。該タイマの計時
が終了すると、ステップS397に進み、モータ119
をオフとし、ステップS398でZPI103とZPR
101をオフにした後、前記AF,EEの演算用ズーム
位置データとしてRAM上に値「ZMPULS」に値
「ZPIPULS」から「WPULS」を差し引いた値
を書き込み(ステップS399)、本ルーチンを終了す
る。
【0036】上記の処理の説明は、ZDWスイッチ11
6をオンからオフにした状態での処理に関するものであ
ったが、次に、上記ZDWスイッチ116のオン状態を
持続した場合の処理について説明する。上記ZDWスイ
ッチ116のオン状態が持続し、いつまでもズームレン
ズ27の繰り込みが実行されると、沈胴端に当て付いて
しまい、破損する虞がある。そこで、繰り込み動作中の
ステップS376でZPR101の出力をチェックし、
立ち上がり信号が検出されれば、ワイドリセット位置に
ズームレンズ27が到達したと判断される。そこで、一
定時間の間、モータ119にブレーキを作用させる(ス
テップS377)。続いて、ステップS378でモータ
119をCCW方向に駆動し、ズームレンズ27を繰り
出す。そして、ZPR101の出力をチェックして、ズ
ームレンズ27がワイドリセット位置に戻り、立ち下が
り信号が検出されたとき(ステップS379)、ステッ
プS380に進む。ステップS380では、そのときの
値「ZPIPULS」を予め測定された値「WRPUL
S」にリフレシュする。そして、ステップS381に進
むが、これ以降の処理は前述した通りである。
【0037】次に、前記メインルーチンでコールされる
サブルーチン「1コマ巻き上げ」処理について、図13
のフローチャートにより説明する。なお、前記図6で説
明したように1コマ撮影分のフィルム51の給送量は、
パーフォレーション51aの8コ分が相当する。そし
て、フィルム給送量検出用のFPR102の検出出力波
形は、図6に示したようにパーフォレーション51aの
部分でL(low)となり、フィルム面上ではH(hi
gh)となる。また、本処理が実行される場合、駆動切
り換え装置11は、図3のWZ遊星ギヤ−21が21′
の位置にあり、WR太陽ギヤ−42と噛合した状態にあ
るものとする。
【0038】図13において、まず、FPR102をオ
ン状態とし(ステップS409)、モータ119をCW
方向に駆動し、WZ太陽ギヤ−25,WZ遊星ギヤ−2
1等を介してフィルムの巻き上げを行う(ステップS4
10)。そして、フィルムエンドを検知するためにフィ
ルムエンドタイマの計時をスタートさせる(ステップS
411)。ステップS412でFPR102の出力の立
ち上がりをチェックし、立ち上がり信号がなければステ
ップS419にジャンプする。そこで、上記フィルムエ
ンドタイマの計時終了を確認する。計時が終了していれ
ば、モータ119を、一定時間、駆動したにも拘らずフ
ィルムが給送されずフィルムエンド状態になったと判断
し、ステップS420に進み、サブルーチン巻き戻し処
理をコールしてフィルムの巻き戻しを行う。
【0039】一方、ステップS412でFPR102の
立ち上がり信号を検出した場合、ステップS413に進
み、再度フィルムエンドタイマの計時をスタートさせ
る。そして、ステップS414で1コマ分のパーフォレ
ーションをカウントする変数値であって、RAM上に取
り込まれる値「FPRPULS」をインクリメントす
る。上記の値「FPRPULS」が8に到達するまでス
テップS412に戻る。なお、上記RAM上に取り込ま
れる値「FPRPULS」は、初期に、0にリセットさ
れており、この巻き上げ処理のためWギヤ−18からW
太陽ギヤ−42への切り換えが行われるときにFPR
102の立ち上がり信号が出力された場合にもカウント
数に加算される。なお、この値「FPRPULS」の詳
細は、後述する。そして、値「FPRPULS」が8に
なったとき(ステップS415)、ステップS416に
進み、モータ119にブレーキを掛ける。ステップS4
17でモータ119をオフ状態とし、ステップS418
でFPR102をオフにして本サブルーチンを終了す
る。このようにして上記値「FPRPULS」に対して
Wギヤ−18からWR太陽ギヤ−42への切り換え時の
出力の変化も読み込まれるのでフィルムは、正確に8パ
ーフォレーション分が給送されることになる。
【0040】次に、前述のメインルーチンでコールされ
るサブルーチンの駆動切り換え処理について図7,8の
タイムチャ−ト、および、図14,15のフローチャー
トによって説明する。図14に示すサブルーチン「Z→
WR切換」処理は、フィルム給送駆動のため、モータ1
19の駆動力をZギヤ−18からWR太陽ギヤ−42に
伝達するように切り換える処理である。この処理の実行
タイミングは、例えば、図10の1コマ巻き上げ処理の
直前に実行される。また、図15に示すサブルーチン
「WR→Z切り換え」処理は、ズームレンズ駆動のた
め、モータ119の駆動力をWR太陽ギヤ−42からZ
ギヤ−18に伝達するように切り換える処理である。
【0041】図7は、上記サブルーチン「Z→WR切
換」処理動作におけるソレノイド113,モータ119
の動作と、ZPI103,FPR102のセンサ出力波
形を示したものである。本図に示すように、ソレノイド
113をオンとし、WZキャリア27の係止を外し、モ
ータ119をCW方向に駆動する。その駆動直後には、
WZ遊星ギヤ−21の回転によりZギヤ−18が回転し
てZPI103の出力が変化する可能性がある。その
後、WZ遊星ギヤ−21がWR太陽ギヤ−42と噛合す
るが、そのときは、WR太陽ギヤ−42が回転してFP
R102の出力が変化する。その出力変化により切り換
えが終了したと判断し、ソレノイド113をオフとし
て、WZキャリア27を係止状態にする。同時に、モー
タ119もオフとする。そして、上記ZPI103,F
PR102の出力パルス数は、切り換え動作中カウント
され、後続して実行される処理での補正値として用いら
れる。
【0042】図8は、上記サブルーチン「WR→Z切
換」処理動作におけるソレノイド113,モータ119
の動作と、ZPI103,FPR102のセンサ出力波
形を示したものである。本図に示すように、ソレノイド
113をオンとし、WZキャリア27の係止を解除し、
モータ119をCCW方向に駆動する。その駆動直後に
は、WZ遊星ギヤ−21は、WR太陽ギヤ−42と噛合
しているが、フィルムは、通常、フィルム自体の負荷に
より移動しない。従って、FPR102の出力も変化し
ない。但し、変化する危険があるような場合、駆動直後
でのFPR102の出力を検出する必要がある。その
後、WZ遊星ギヤ−21がZギヤ−18と噛合するが、
そのときは、Zギヤ−18が回転してZPI103の出
力が変化する。その出力変化により切り換えが終了した
と判断し、ソレノイド113をオフとして、WZキャリ
ア27を係止状態にする。同時に、モータ119もオフ
とする。そして、上記ZPI103の出力パルス数は、
後続して実行される処理での補正値として用いられる。
【0043】次に、上記各切り換え処理についてフロー
チャートにより詳細に説明する。Zギヤ−18からWR
太陽ギヤ−42に駆動切り換えが行われるサブルーチン
「Z→WR切換」処理では、図14に示すように、ま
ず、ステップS429において、フィルムが給送された
場合、その移動量を記憶するRAMの値「FPRPUL
S」を0にクリアする。ステップS431で、ソレノイ
ド113をオンにして、WZキャリア27の係止を外
す。ステップS432でZPI103とFPR102を
動作状態(オン)にする。ステップS433でモータ1
19をCW方向に駆動し、WZ遊星ギヤ−21をZギヤ
−18から離脱させる。このときZギヤ−18が回転し
てZPI103の出力が変化する可能性があるが、その
出力が変化した場合は、値「ZPIPULS」をデクリ
メントする(ステップS434,S435)。なお、こ
のステップS435のデクリメント処理は、モータ11
9がCW方向に回転しており、ズームレンズ27が繰り
込み方向に移動することから、このデクリメント処理が
行われることとなる。ZPI103の出力に変化がなけ
れば、そのまま、ステップS436に進む。
【0044】ステップS436では、FPR102の出
力の変化をチェックし、変化がなければ、ステップS4
34に戻る。FPR102の出力に立ち上がり、また
は、立ち下がりの変化が生じたときは、WZ遊星ギヤ−
21がWR太陽ギヤ−42に噛合したと判断できる。そ
こで、ステップS438に進み、ソレノイド113をオ
フにして、WZキャリア27を係止状態とする。ステッ
プS439,S440でブレーキタイマの計時をスター
トさせ、モータ119にブレーキを掛ける
【0045】ステップS442では、FPR102の立
ち上がり、つまり、フィルムが1パーフォレーション分
移動したかを検出し、もし、移動があればステップS4
43にて値「FPRPULS」をインクリメントしてス
テップS444に進む。ステップS444でブレーキタ
イマの計時が終了したかどうかをチェックし、終了して
いなければステップS442に戻る。計時が終了すれ
ば、ステップS445に進み、モータ119をオフに
し、ステップS446でZPI103とFPR102を
オフとして本サブルーチンを終了する。
【0046】次に、WR太陽ギヤ−42からWギヤ−1
8に駆動切り換えが行われるサブルーチン「WR→Z切
換」処理では、図15に示すように、まず、ステップS
450,S451において、本ルーチンの内部で使うモ
ータ119のブレーキ状態を示すフラグ「F_BRK」
を0にクリアし、ソレノイド113をオンにして、WZ
キャリア27の係止を外す。ステップS452でZPI
103とFPR102を作動状態(オン)にし、ステッ
プS453でモータ119をCCW方向に駆動する。W
Z遊星ギヤ−21をWR太陽ギヤ−42から離脱させ、
Zギヤ−18に噛合させるが、そのとき、ステップS4
54でZPI103の出力が変化したかどうかをチェッ
クする。変化がなければステップS461に進む。変化
があった場合、WZ遊星ギヤ−21がZギヤ−18に噛
合状態になったものと判断できるので、ステップS45
5に進み、フラグ「F_BRK」の値をチェックする。
そのフラグが0、即ち、ブレーキ中でなければステップ
S456に進み、ソレノイド113をオフにして、WZ
キャリア27を係止状態とする。ステップS457,S
458でブレーキタイマの計時をスタートさせ、モータ
119にブレーキを掛ける。そして、ステップS459
でフラグ「F_BRK」を1にセットし、ステップS4
60に進む。なお、前記ステップS455の判別でフラ
グ「F_BRK」がすでに1にセットされていれば、即
ち、ブレーキ中であればステップS460に進む。
【0047】ステップS460では、前記ステップS4
54でZPI103の出力が検出されていることから、
値「ZPIPULS」をインクリメントする。これは、
モータ119がCCW方向に駆動され、ズームレンズ2
7が繰り出される方向に移動しているためインクリメン
トするのである。ステップS461でブレーキタイマの
計時が終了したかどうかをチェックし、終了していなけ
ればステップS454に戻る。計時が終了すれば、ステ
ップS462に進み、モータ119をオフにし、ステッ
プS463でZPI103とFPR102をオフにして
本サブルーチンを終了する。
【0048】以上、説明したように本実施例のカメラの
動作手段位置制御装置である切り換え制御装置は、1つ
の駆動モータを用い、ギヤ−の噛合先をそのズーム駆動
側とフィルム給送駆動側に切り換え、それぞれの駆動装
置を駆動するものにあって、切り換え時に発生する、ズ
ームレンズの位置やフィルム給送位置のずれ量を、ズー
ム位置検出用のZPIと給送量検出用のFPRの出力を
介して検出し、各駆動位置の補正を行う。従って、本実
施例のカメラの動作手段位置制御装置は、ズームレンズ
位置による開放絞り値の誤差の発生等を防止でき、ま
た、フィルムのコマ間の送りピッチを一定にすることな
どが可能になる。更に、切り換え動作の完了を、別途に
設ける検出スイッチで検出することなく、上記ズーム位
置検出用のZPIや給送量検出用のFPRの出力を介し
て検出するようにして、より確実な切り換え動作を可能
にし、上記検出スイッチの配設スペ−スも不要になり、
コスト上も有利となる。
【0049】
【発明の効果】上述のように本発明のカメラの動作手段
位置制御装置は、1つの駆動源を用い、2つの動作手段
を切り換えて駆動するものにあって、切り換え時に発生
する作動ずれ量をそれぞれの信号出力手段の出力で補正
を行うようにしたので、本動作手段位置制御装置は、切
り換え動作に伴う誤差の発生を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示すブロック構成図。
【図2】本発明の一実施例を示すカメラの動作手段位置
制御装置である駆動切り換え制御装置の概要を示すブロ
ック構成図。
【図3】上記図2の駆動切り換え制御装置の機構部の構
成を示す図。
【図4】上記図2の駆動切り換え制御装置の電気回路
図。
【図5】上記図4の駆動切り換え制御装置のZPI(繰
り出し位置検出PI)とZPR(ズーム位置検出PR)
の出力波形のタイムチャ−ト。
【図6】上記図4の駆動切り換え制御装置のFPR(フ
ィルム給送位置検出PR)の出力波形のタイムチャ−
ト。
【図7】上記図4の駆動切り換え制御装置のフィルム給
送駆動状態への切り換え動作時のソレノイド,モータ,
ZPI,FPRの出力波形のタイムチャ−ト。
【図8】上記図4の駆動切り換え制御装置のズーム駆動
状態への切り換え動作時のソレノイド,モータ,ZP
I,FPRの出力波形のタイムチャ−ト。
【図9】上記図2の駆動切り換え制御装置を内蔵するカ
メラの撮影処理メインルーチンのフローチャート。
【図10】上記図9のカメラの撮影処理メインルーチン
でコールされるサブルーチン「ズームアップ」のフロー
チャート。
【図11】上記図9のカメラの撮影処理メインルーチン
でコールされるサブルーチン「ズームダウン」処理のフ
ローチャートの一部。
【図12】上記図9のカメラの撮影処理メインルーチン
でコールされるサブルーチン「ズームダウン」処理のフ
ローチャートの一部。
【図13】上記図9のカメラの撮影処理メインルーチン
でコールされるサブルーチン「1コマ巻き上げ」処理の
フローチャート。
【図14】上記図9のカメラの撮影処理メインルーチン
でコールされるサブルーチン「Z→WR切換」処理のフ
ローチャート。
【図15】上記図9のカメラの撮影処理メインルーチン
でコールされるサブルーチン「WR→Z切換」処理のフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…………………第1の動作手段 2…………………第2の動作手段 3…………………駆動源 4…………………切り換え手段 5…………………第1信号出力手段 6…………………第2信号出力手段 7…………………保持手段 7′………………保持手段の不作動位置 11…………………駆動切り換え装置(切り換え手段) 18…………………Zギヤ−(第1の動作手段) 17…………………パルス発生器(第1信号出力手段) 21…………………WZ遊星ギヤ−(切り換え手段) 23…………………フィルム移動検知回路(第2信号出
力手段) 25…………………WZ太陽ギヤ−(切り換え手段) 27…………………WZキャリア(切り換え手段) 42…………………WR太陽ギヤ−(第2の動作手段) 102…………………FPR(第2信号出力手段) 103…………………ZPI(第1信号出力手段) 113…………………ソレノイド(保持手段) 119…………………モータ(駆動源)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−289312(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 G02B 7/02 - 7/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の駆動源により駆動され、相異なる
    動作を行う第1の動作手段及び第2の動作手段と、 上記駆動源による駆動力を、上記第1の動作手段と上記
    第2の動作手段とに選択的に切り換えて伝達する駆動切
    換手段と、この駆動切換手段による切り換え動作に伴い上記第1の
    動作手段及び第2の動作手段の少なくとも一方において
    発生する駆動位置のずれ量を検出するずれ量検出手段
    と、 を具備し、 上記ずれ量検出手段により検出されるずれ量に基づく位
    置補正を行うこと を特徴とするカメラの動作手段位置制
    御装置。
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