JP3121968B2 - ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法 - Google Patents

ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法

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JP3121968B2 JP05265015A JP26501593A JP3121968B2 JP 3121968 B2 JP3121968 B2 JP 3121968B2 JP 05265015 A JP05265015 A JP 05265015A JP 26501593 A JP26501593 A JP 26501593A JP 3121968 B2 JP3121968 B2 JP 3121968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業用の利用分野】本発明はドライヤーキャンバス、
鉄鋼洗浄用ブラシ等に有用な、湿熱耐久性に優れたポリ
アミドモノフィラメントおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライヤーキャンバスや鉄鋼洗浄
用ブラシには、ナイロン66などのポリアミドモノフィ
ラメントが多く使用されているが、耐湿熱性や耐酸性な
どの耐久性が劣るという欠点を有していた。
【0003】このような欠点を改良するため、例えば特
公平1−19809号公報には、酸成分としてテレフタ
ル酸イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸を用いたポ
リアミドコポリマーが開示されている。
【0004】しかしながら、該ポリマーは結晶性が高
く、ポリマーの流動性が劣るので、射出成形用樹脂など
には何とか使用できるものの、溶融紡糸により強度の高
いモノフィラメントを得ることは極めて困難であるとい
う欠点があった。
【0005】このような欠点を改良するため、例えば特
公平3−56576号公報には、芳香族ジカルボン酸の
一部をアジピン酸で置き換え、流動性を改良したポリア
ミドコポリマーが開示されており、該ポリマーを用いて
高強力を有するポリアミドモノフィラメントが得られる
ことが示されている。
【0006】しかしながら、上記ポリアミドモノフィラ
メントは、ポリマーの結晶性を下げることによってポリ
マーの流動性を改良し、繊維化を可能とした例を示した
に過ぎず、ドライヤーキャンバスや鉄鋼洗浄用ブラシに
使用する際に必要とされる、高い引掛強度や結節強度お
よび湿熱時の劣化や酸に対する耐久性を具備したポリア
ミドモノフィラメントに言及する記載は一切なされてい
ない。
【0007】特に、最近のドライヤーキャンバスや鉄鋼
洗浄用ブラシはより過酷な環境で使用されるようになっ
てきており、構成素材の耐久性向上の要求が高まってい
るので、ポリマー組成の改良のみならず、製糸条件の適
性化により繊維の微細構造を変化させて、加熱下での変
形や劣化に対する耐久性を向上させたポリアミドモノフ
ィラメントの開発が切望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の有する問題点を解消し、高い引張強度と引掛
強度および結節強度を有し、かつ湿熱耐久性が改良され
た、ドライヤーキャンバスや鉄鋼洗浄用ブラシに好適な
ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、テレフタル酸、イソ
フタル酸とアジピン酸および脂肪族ジアミンとから形成
される結晶性ポリアミドコポリマーを溶融紡糸するに際
し、繊維の表面構造の緻密さが増すような紡糸および延
伸条件を採用するとき、該表面構造とポリマー組成との
相乗作用により、高い引張強度と引掛強度および結節強
度を有し、かつ湿熱耐久性が改良されたポリアミドモノ
フィラメントが得られることを究明した。
【0010】かくして本発明によれば、下記(1)〜
(3)の反復構造単位を有するポリアミドコポリマーか
なる、繊度が100デニール以上10000デニール
以下のモノフィラメントであって、下記(a)〜(d)
の物性を同時に満足することを特徴とするポリアミドモ
ノフィラメントが提供される。 (a)引張強度が3.5g/デニール以上 (b)引掛強度が2.5g/デニール以上 (c)結節強度が3.0g/デニール以上 (d)140℃、100時間湿熱処理後の強度保持率が
70%以上
【0011】また本発明によれば、下記(ア)〜(ウ)
の工程を逐次的に含むことを特徴とするポリアミドモノ
フィラメントの製造方法が提供される。 (ア)下記(1)〜(3)の反復構造単位を有するポリ
アミドコポリマーを溶融し、70kg/cm2 以上のパ
ック圧力で、該ポリマーの融点以下の温度に設定された
単孔紡糸口金から吐出し、(イ)該吐出糸を90℃以上
の加熱浴中で冷却し、10〜50m/分の速度で引取っ
た後、一旦巻取るかあるいは巻取ることなく連続して延
伸工程へ供給し、(ウ)200〜230℃の温度で3.
2倍以上に延伸した後、引き続き延伸温度以上の温度で
0.95〜1.15倍の熱処理を行なう。
【0012】
【化7】
【0013】
【化8】
【0014】
【化9】
【0015】(式中、(1)〜(3)の共重合比率は
(1)が60〜70モル%、(2)が20〜30モル
%、(3)が15モル%以下であり、Rは6個の炭素原
子からなる直鎖脂肪族炭化水素基である。)
【0016】本発明で使用するポリアミドコポリマー
は、テレフタル酸、イソフタル酸およびアジピン酸とヘ
キサメチレンジアミンとから形成されるポリアミドであ
って、本発明の目的を損なわない範囲で少量の安定剤、
改質剤、艶消剤、着色剤などを含んでいても良い。
【0017】該ポリアミドコポリマーは、一般にはテレ
フタル酸、イソフタル酸およびアジピン酸またはその機
能的誘導体を触媒の存在下で、適当な反応条件の下に共
重合せしめることによって合成される。
【0018】該ポリアミドコポリマーは、下記(1)〜
(3)の反復構造単位を有し、その共重合比率は、
(1)が60〜70モル%、(2)が20〜30モル
%、(3)が15モル%以下であることが必要である。
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】上記式中のRは6個の炭素原子からなる直
鎖脂肪族炭化水素基を示す。
【0023】ここで、(1)の比率が70モル%を越え
る場合あるいは(2)の比率が20モル%未満の場合は
結晶性が高すぎて紡糸が困難となり、一方(1)の比率
が60モル%未満の場合あるいは(2)の比率が30モ
ル%を越える場合は、引張強度、耐摩耗性などの機械的
特性や湿熱耐久性が低下する。
【0024】また、上記ポリアミドコポリマーは、ポリ
マーの分解開始温度が融点より低いため、(3)を加え
て融点を下げることが必要であるが、15モル%を越え
る場合には湿熱耐久性が低下する。
【0025】但し、(3)の量が少なすぎると分子鎖が
剛直となり、引掛強度や結節強度の値が低下する上、溶
融時の分解が起こり易くなるので、5〜15モル%含有
されていることが好ましい。
【0026】上記ポリアミドコポリマーの好ましい融点
の範囲は305〜320℃である。
【0027】本発明のポリアミドモノフィラメントは、
上記ポリアミドコポリマーを下記〜の工程を逐次的
に用いることにより得られる。 ポリアミドコポリマーを溶融し、70kg/cm2
上のパック圧力で、該ポリマーの融点以下の温度に設定
された単孔紡糸口金から吐出し、 該吐出糸を90℃以上の加熱浴中で冷却し、10〜5
0m/分の速度で引取った後、一旦巻取るかあるいは巻
取ることなく連続して延伸工程へ供給し、 200〜230℃の温度で3.2倍以上に延伸した
後、引き続き延伸温度以上の温度で0.95〜1.15
倍の熱処理を行なう。
【0028】この際、溶融紡糸時のパック圧力が70k
g/cm2 未満の場合は、ポリマーの分解が起こって紡
糸が困難となる。ただ、あまりパック圧力が高くなると
紡糸調子が不良となるので、160kg/cm2 程度に
止めるのが好ましい。
【0029】さらに、本発明のポリアミドモノフィラメ
ントを得るに際しては、口金温度を融点以下とすること
が最も肝要である。
【0030】口金温度が融点を超える場合には、ポリマ
ーの分解が起こり易くなり、ボイドが発生したり口金に
異物が付着して紡糸が困難となる上、所望の引掛強度、
結節強度が得られなくなる。より好ましい口金温度の範
囲は、(融点−2℃)〜(融点−15℃)である。
【0031】また、口金直下に加熱筒を設け、遅延冷却
を行なっても良い。
【0032】紡出糸は次いで90℃以上の加熱浴中で冷
却され、10〜50m/分の速度で引き取られる。加熱
浴の熱媒としては、温水の他、シリコンオイル等任意の
媒体が使用できるが、該加熱浴の温度が90℃未満の場
合は冷却が速すぎてモノフィラメントの断面形状が不均
一となる。
【0033】ただ、あまり冷却温度が高すぎるとモノフ
ィラメントの結晶化が進み、延伸性が不良となるので、
120℃程度に止めるのが好ましい。
【0034】また、紡糸巻取速度が10m/分未満の場
合は得られるモノフィラメントの構造がルーズになるの
で湿熱耐久性が低下し、一方50m/分を越える場合に
は、伸度が下がり過ぎて引掛強度や結節強度が低下す
る。
【0035】上記未延伸糸は、紡糸後一旦巻取るか、あ
るいは巻取らずに連続的に延伸工程に供給され、200
〜230℃で3.2倍以上延伸された後、引き続き延伸
温度以上の温度で熱処理される。
【0036】熱処理は、得られるモノフィラメントの特
性に応じて、弛緩、定長、緊張のいずれの状態で実施し
ても良く、その伸長率は0.95〜1.15倍であるこ
とが必要である。
【0037】延伸温度が200℃未満の場合には、充分
な強度を得ることができず、一方、230℃を超える場
合には引掛強度、結節強度あるいは湿熱耐久性が低下す
る。
【0038】また、延伸倍率が3.2倍未満の場合は、
分子の配向が不充分で引張強度が低下する。ただ、あま
り延伸倍率が高すぎると断糸が起こるので、3.5倍程
度に止めるのが好ましい。
【0039】熱処理は、延伸温度以上の温度で行なわな
いとその効果が充分に発現しないが、あまり高すぎると
断糸が起こるので、260℃程度に止めるのが好まし
い。
【0040】また、熱処理時の伸長率が1.15倍を超
える場合には伸度が低下し、引掛強度や結節強度が低く
なる。一方、伸長率が0.95倍未満の場合にはモノフ
ィラメントが脆化する。
【0041】モノフィラメントの繊度は100デニール
以上10000デニール以下である。また、断面形状に
特に制限はなく、所望とする用途に応じて適宜設定す
れば良いが、ドライヤーキャンバスや鉄鋼洗浄用ブラシ
などに使用する場合は、円形断面が好ましい。
【0042】かくして得られたポリアミドモノフィラメ
ントは、引張強度が3.5g/デニール以上で且つ引掛
強度が2.5g/デニール以上および結節強度が3.0
g/デニール以上であることが必要である。
【0043】引張強度が3.5g/デニール未満あるい
は引掛強度が2.5g/デニール未満、または結節強度
が3.0g/デニール未満の場合にはドライヤーキャン
バスや鉄鋼洗浄用ブラシ等の用途に使用することができ
ない。
【0044】即ち、ドライヤーキャンバスにおいては、
ポリアミドモノフィラメントは織編物や結節網の状態で
シート化され、使用時に引張や曲げ変形を受けるので、
引張強度が3.5g/デニール未満あるいは引掛強度が
2.5g/デニール未満、または結節強度が3.0g/
デニール未満の場合にはモノフィラメントの破断が起こ
る。
【0045】また、鉄鋼洗浄用ブラシの場合には、加熱
された洗浄液にさらされながら屈曲変形を受けるので、
やはり上記の強度が必要となる。
【0046】さらに、上記ポリアミドモノフィラメント
は、140℃、100時間湿熱処理後の強度保持率が7
0%以上であることが必要である。
【0047】ここで、強度保持率とは、ポリアミドモノ
フィラメントを140℃のオートクレーブ中で100時
間湿熱処理した前後の引張強度より算出した値であり、
湿熱耐久性の指標となる値である。
【0048】該強度保持率が70%未満の場合には、ド
ライヤーキャンバスや鉄鋼洗浄用ブラシ等の用途に使用
した時、耐久性が大きく低下し、本発明の目的が達せら
れない。
【0049】
【作用】本発明においては、テレフタル酸およびイソフ
タル酸を主たる酸成分とするポリアミドコポリマーを溶
融紡糸するに際し、パック圧力、口金温度を特定するこ
とによってポリマーの熱分解を最小限に止め、且つポリ
マーを吐出した後の冷却条件や延伸条件を適性化して断
面形状の均一性や繊維表面の緻密性を向上させているの
で、高い引掛強度と結節強度を有するポリアミドモノフ
ィラメントが得られる。
【0050】さらに、本発明のポリアミドモノフィラメ
ントは、前述の特公平3−56576号公報に開示され
たポリアミドモノフィラメントに比べ、湿熱耐久性が格
段に優れている。
【0051】その理由の詳細は不明であるが、本発明の
ポリアミドモノフィラメントは、溶融紡糸に際して口金
温度をポリマーの融点以下とし、ポリマーの熱分解を最
小限に止めるとともに、延伸温度を極力低くして分子を
緊密に配列させた後熱処理しているので、結晶性が高
く、緻密な繊維構造を有しているためであろうと推定さ
れる。
【0052】これに対して、前述の特公平3−5657
6号公報に開示されたポリアミドモノフィラメントは
リマーの熱分解が進んでいる上、断面形状の均一性や
繊維表面の緻密性が低く、湿熱耐久性が劣っているもの
と考えられる。
【0053】以下、実施例により、本発明を更に詳細に
説明する。なお、実施例、比較例における各物性値は、
以下の方法で測定した。
【0054】(1)引張強度、引掛強度、結節強度 JIS L 1013に準拠して、サンプル長20c
m、伸長速度100%/分にて測定した。
【0055】(2)湿熱耐久性 ポリアミドモノフィラメントを、オートクレーブを使用
し、140℃の飽和水蒸気中で100時間処理した前後
の引張強度の保持率で表わした。
【0056】
【実施例1】テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸
およびヘキサメチレンジアミンのモル比が65:25:
10:100のポリアミドコポリマー(融点315℃)
を、孔径2.0mmの円形を有する単孔紡糸口金から紡
糸口金温度310℃、パック圧力130kg/cm2
吐出量25.9g/分にて吐出し、92℃の温水浴で冷
却した後、紡糸速度37m/分で巻取った。
【0057】得られた未延伸糸を、供給ローラー、延伸
ローラーおよび巻取ローラーと各ローラー間に非接触型
ヒーターを供えた延伸熱処理装置に供給し、210℃で
3.4倍に延伸した後、240℃で0.97倍の熱処理
を行なった。
【0058】得られたポリアミドモノフィラメントの物
性を表2に示す。
【0059】
【比較例1〜4】実施例1において、溶融紡糸条件表1
に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実施した。
得られたポリアミドモノフィラメントの物性を表2に示
す。
【0060】
【実施例2、比較例5〜6】実施例1において、延伸熱
処理条件を表1に示す如く変更した以外は実施例1と同
様に実施した。得られたポリアミドモノフィラメントの
物性を表2に示す。
【0061】
【実施例3】実施例1において、吐出量を20.6g/
分、紡糸速度を43m/分とし、延伸熱処理条件を表1
に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実施した。
得られたポリアミドモノフィラメントの物性を表2に示
す。
【0062】
【実施例4、5、比較例7〜9】実施例3において、延
伸熱処理条件を表1に示す如く変更した以外は実施例3
と同様に実施した。得られたポリアミドモノフィラメン
トの物性を表2に示す。
【0063】
【実施例6】実施例1において、円形を有する単孔紡糸
口金の孔径を2.5mmとし、紡糸および延伸熱処理条
件を表1に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実
施した。得られたポリアミドモノフィラメントの物性を
表2に示す。
【0064】
【実施例7】実施例1において、ポリアミドコポリマー
のテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸およびヘキ
サメチレンジアミンのモル比を65:30:5:100
とし(融点318℃)、紡糸および延伸熱処理条件を表
1に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実施し
た。得られたポリアミドモノフィラメントの物性を表2
に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表1および2から明らかなように、本発明
のポリアミドモノフィラメントは3.5g/d以上の引
張強度、2.5g/d以上の引掛強度および3.0g/
d以上の結節強度を有しており、140℃、100時間
湿熱処理後の強度保持率が70%以上である。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、高い引張強度と引掛強
度および結節強度を有し、かつ湿熱耐久性が改良され
た、ドライヤーキャンバスや鉄鋼洗浄用ブラシに好適な
ポリアミドモノフィラメントが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 6/80 C08G 69/26 D01D 5/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)〜(3)の反復構造単位を
    有するポリアミドコポリマーからなる、繊度が100デ
    ニール以上10000デニール以下のモノフィラメント
    であって、下記(a)〜(d)の物性を同時に満足する
    ことを特徴とするポリアミドモノフィラメント。 (a)引張強度が3.5g/デニール以上 (b)引掛強度が2.5g/デニール以上 (c)結節強度が3.0g/デニール以上 (d)140℃、100時間湿熱処理後の強度保持率が
    70%以上 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、(1)〜(3)の共重合比率は(1)が60〜
    70モル%、(2)が20〜30モル%、(3)が15
    モル%以下であり、Rは6個の炭素原子からなる直鎖脂
    肪族炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリアミドモノフィラメ
    ントを製造するに際し、下記(ア)〜(ウ)の工程を逐
    次的に含むことを特徴とするポリアミドモノフィラメン
    トの製造方法。 (ア)下記(1)〜(3)の反復構造単位を有するポリ
    アミドコポリマーを溶融し、70kg/cm以上のパ
    ック圧力で、該ポリマーの融点以下の温度に設定された
    単孔紡糸口金から吐出し、 (イ)該吐出糸を90℃以上の加熱浴中で冷却し、10
    〜50m/分の速度で引取った後、一旦巻取るかあるい
    は巻取ることなく連続して延伸工程へ供給し、 (ウ)200〜230℃の温度で3.2倍以上に延伸し
    た後、引き続き延伸温度以上の温度で0.95〜1.1
    5倍の熱処理を行なう。 【化4】 【化5】 【化6】 (式中、(1)〜(3)の共重合比率は(1)が60〜
    70モル%、(2)が20〜30モル%、(3)が15
    モル%以下であり、Rは6個の炭素原子からなる直鎖脂
    肪族炭化水素基である。)
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