JP3121829B2 - 非可逆回路素子用コンデンサ及び非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子用コンデンサ及び非可逆回路素子

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JP3121829B2 JP02300738A JP30073890A JP3121829B2 JP 3121829 B2 JP3121829 B2 JP 3121829B2 JP 02300738 A JP02300738 A JP 02300738A JP 30073890 A JP30073890 A JP 30073890A JP 3121829 B2 JP3121829 B2 JP 3121829B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、アイソレータまたはサーキュレータとして
使用される非可逆回路素子に関する。
<従来の技術> 第17図に従来のアイソレータとして用いられる非可逆
回路素子の要部における具体的な構造を示す。図におい
て、1はケース、2はストリップ導体を支持する基板、
3、4は磁性体、5は誘電体基板、6は第1のシールド
導体、7は第2のシールド導体である。図示は省略され
ているが、マグネット及びケース1と対となるケース蓋
が備えられる。
基板2は互いに120度の角度で交叉する3つのストリ
ップ導体21〜23を有している。24〜26は基板2に設けら
れた貫通孔、27、28は外部接続用の端子であり、ストリ
ップ導体21〜23に導通させてある。
磁性体3、4はガーネットまたはフェライト等でな
り、基板2のストリップ導体21〜23に対面するよう、そ
の両面側または片面側に設けられている。
誘電体基板5は、コンデンサを構成する複数枚の誘電
体基板を積層した積層体として構成する。かかる積層タ
イプの誘電体基板5は、例えば特公平2−23081号公報
や実公平2−10646号公報で知られている。誘電体基板
5の中央部には磁性体3を挿入配置する孔51が設けられ
ている。また、誘電体基板5には、基板2に設けられて
いるストリップ導体21〜23の1つを終端する抵抗52が設
けられている。抵抗52は、通常、印刷抵抗体によって構
成される。
第1及び第2のシールド導体6、7は薄い銅板等を用
いて構成されている。第1のシールド導体6の表面上に
は、切り起し等の手段によって3つの腕片61〜63が立設
されており、また第2のシールド導体7には腕片61〜63
と対応する位置に、腕片61〜63を掛け止める受片71〜73
が一体に連設されている。
組立に当っては、ケース1の底面上に第1のシールド
導体6を配置し、第1のシールド導体6の上に誘電体基
板5を配置し、誘電体基板5に設けた孔51内に磁性体3
を配置し、磁性体3の上に基板2を載せ、基板2の上に
磁性体4を重ね、更に、磁性体4の上に第2のシールド
導体7を載せる。第1のシールド導体6に設けた腕片61
〜63は、誘電体基板5の孔51及び基板2に設けられた孔
24〜26を貫通して導出し、その先端部を第2のシールド
導体7の受片71〜73に掛け止める。これにより、基板
2、磁性体3、4、誘電体基板5、第1のシールド導体
6及び第2のシールド導体7が一体的に結合されると共
に、シールド導体が接地電位となるケース1の底面に電
気的に導通して接地され、シールド作用が得られる。
上述した従来のアイソレータは、誘電体基板5が複数
枚の誘電体基板を積層した積層体となっているので、組
立の容易化、小型化等を図るのに有効である。
なお、抵抗52を設けずに、抵抗52で終端していたスト
リップ導体を、新たに設けられた端子に接続することに
より、サーキュレータを得ることができる。
<発明が解決しようとする課題> この種の非可逆回路素子の使用周波数は、自動車電話
用では800〜900MHzであるが、親子コードレス電話では
親電話周波数380.27MHz、子電話周波数254.4MHzと、低
周波化されている。しかも、800MHz帯自動車電話用とし
て、15mm角、10mm角、7mm角といった小型化が要求され
ている。
このような低周波化及び小型化に対応するためには、
限られた容積で、コンデンサ容量値を増大させる必要が
ある。ところが、従来の非可逆回路素子は、シールドの
必要から、コンデンサを構成する誘電体基板5の中央部
に孔51を設け、孔51内に磁性体3を挿入配置して、接地
電位となるシールド導体6に接触させる構造であるた
め、誘電体基板5において、コンデンサを形成するため
の面積が孔51によって減少する。このため、限られた容
積内で、容量値を増大させ、低周波化及び小型化に対応
することが困難である。
誘電体基板5の平面積を増大させれば、孔51による面
積縮小を補うことができる。しかし、大型化を招くか
ら、小型化を旨とする非可逆回路素子に合致しない。
そこで、本発明の課題は、上述する従来の問題点を解
決し、シールド導体接地構造によるコンデンサ電極面積
縮小を回避し、形状の大形化を招くことなく、限られた
容積内で、コンデンサ容量値を増大させ、低周波化及び
小型化に対応し得る非可逆回路素子用コンデンサ及び非
可逆回路素子を提供することである。
<課題を解決するための手段> 上述する課題を解決するため、本発明は非可逆回路素
子用コンデンサについて、2つの態様を開示する。
第1の態様に係る非可逆回路素子用コンデンサは、3
つの誘電体層(841〜843)を含む。前記3つの誘電体層
(841〜843)は、順次に積層され、共通に貫通する第1
の貫通導体(83)を有する。前記第1及び第2の誘電体
層(841、843)は、共通に貫通する第2乃至第4の貫通
導体(851〜853)を有する。
前記第1の誘電体層(841)は、表面に第1の接地用
導体(82)を有している。前記第2乃至第4の貫通導体
(851〜853)は、一端が前記第1の接地用導体(82)か
ら電気絶縁して前記第1の誘電体層(841)の前記表面
上に導出されている。
第2の誘電体層(842)は、表面が、互いに独立する
第1乃至第3のコンデンサ電極(861〜863)を介して、
前記第1の誘電体層(841)の裏面に隣接している。前
記第1乃至第3のコンデンサ電極(861〜863)のそれぞ
れは、前記第2乃至第4の貫通導体(851〜853)と電気
的に導通している。
前記第3の誘電体層(843)は、表面が、互いに独立
する第4乃至第6のコンデンサ電極(864〜866)を介し
て、前記第2の誘電体層(842)の裏面と隣接し、裏面
に第2の接地用導体(81)を有する。前記第4のコンデ
ンサ電極(864)は、第1のコンデンサ電極(861)と対
向し、かつ、前記第3の貫通導体(852)によって、前
記第2のコンデンサ電極(862)と電気的に導通する。
第5のコンデンサ電極(865)は、第2のコンデンサ電
極(862)と対向し、前記第4の貫通導体(853)によっ
て前記第3のコンデンサ電極(863)と電気的に導通す
る。前記第6のコンデンサ電極(866)は、前記第3の
コンデンサ電極(863)と対向し、前記第2の貫通導体
(851)によって、前記第1のコンデンサ電極(861)と
電気的に導通する。
前記第2の接地用導体(81)は、前記第1の貫通導体
(83)によって、前記第1の接地用導体(82)と電気的
に導通している。
第2の態様に係る非可逆回路素子用コンデンサは、4
つの誘電体層(840〜843)を含む。前記4つの誘電体層
(840〜843)は、順次に積層され、共通に貫通する第1
の貫通導体(83)を有する。第1乃至第3の誘電体層
(840〜842)は、共通に貫通する第2乃至第4の貫通導
体(851〜853)を有する。
前記第1の誘電体層(840)は、表面に、互いに独立
する第1乃至第3のコンデンサ電極(871〜873)と、第
1の接地用導体(82)とを有する。前記第2乃至第4の
貫通導体(851〜853)は、一端が前記第1の接地用導体
(82)から電気絶縁して、前記第1の誘電体層(840)
の前記表面上に導出されている。前記第2の誘電体層
(841)は、表面が、互いに独立する第4乃至第6のコ
ンデンサ電極(877〜879)を介して、前記第1の誘電体
層840の裏面に隣接する。前記第4のコンデンサ電極(8
77)は、前記第1のコンデンサ電極(871)と対向する
と共に、前記第2の貫通導体(851)と電気的に導通し
する。前記第5のコンデンサ電極(878)は、前記第1
の誘電体層(840)を介して前記第2のコンデンサ電極
(872)と対向すると共に、前記第3の貫通導体(852)
と電気的に導通する。前記第6のコンデンサ電極(87
9)は、前記第1の誘電体層(840)を介して前記第3の
コンデンサ電極(873)と対向すると共に、前記第4の
貫通導体(853)と電気的に導通する。
第3の誘電体層(842)は、表面が、互いに独立する
第7乃至第9のコンデンサ電極(861〜863)を介して、
前記第2の誘電体層(841)の裏面に隣接している。前
記第7乃至第9のコンデンサ電極(861〜863)のそれぞ
れは、前記第2乃至第4の貫通導体(851〜853)に電気
的に導通している。
前記第4の誘電体層(843)は、表面が、互いに独立
する第10乃至第12のコンデンサ電極(864〜866)を介し
て、前記第3の誘電体層(842)の裏面と隣接し、裏面
に第2の接地用導体(81)を有する。前記第10のコンデ
ンサ電極(864)は、前記第7のコンデンサ電極(861)
と対向し、かつ、前記第3の貫通導体(852)によっ
て、前記第8のコンデンサ電極(862)に電気的に導通
する。前記第11のコンデンサ電極(865)は、前記第8
のコンデンサ電極(862)と対向し、前記第4の貫通導
体(853)によって前記第9のコンデンサ電極(863)と
電気的に導通する。前記第12のコンデンサ電極(866)
は、前記第9のコンデンサ電極(863)と対向し、前記
第2の貫通導体(851)によって、前記第7のコンデン
サ電極(861)と電気的に導通する。前記第2の接地用
導体(81)は、前記第1の貫通導体(83)によって、前
記第1の接地用導体(82)に電気的に導通している。
<作用> 複数のコンデンサ層の積層体は、積層方向の両面のそ
れぞれに接地用導体を有しており、接地用導体は、積層
方向に貫通する導体によって互いに導通させてあるか
ら、積層体の一面側に設けられた接地用導体をケース等
に接触させて接地すると共に、他面側に設けられた接地
用導体にシールド導体及び磁性体を載せるだけで、接地
することができる。このため、積層体に孔を設ける必要
がなくなるから、積層体の面積を容量取得に最大限活用
し、形状の大型化を招くことなく容量値を増大させ、低
周波化及び小型化に対応できる。
また、第1の態様に係る非可逆回路素子用コンデンサ
の場合、上述したコンデンサ電極構造により、端子a−
b間に第1のコンデンサ電極(861)と第4のコンデン
サ電極(864)とによる端子間容量(C11)が形成され、
端子b−C間に第2のコンデンサ電極(862)と第5の
コンデンサ電極(865)による端子間容量(C12)が形成
され、端子c−a間に第3のコンデンサ電極(863)と
第6のコンデンサ電極(866)とによる端子間容量(C1
3)が形成される。また、第1の接地用導体(82)及び
第2の接地用導体(81)と、第1及び第6のコンデンサ
電極(861、866)、第2及び第4のコンデンサ電極(86
2、864)並びに第3及び第5のコンデンサ電極(863、8
65)との間に、3つの接地容量(C01、C02、C03)がそ
れぞれ形成される。
第2の態様に係る非可逆回路素子用コンデンサの場
合、上述した端子間容量(C11〜C13)及び接地容量(C0
1〜C03)の他に、第1のコンデンサ電極(871)−第4
のコンデンサ電極(877)による直列容量(C21)、第2
のコンデンサ電極(872)−第5のコンデンサ電極(87
8)による直列容量(C22)、第3のコンデンサ電極(87
3)−第6のコンデンサ電極(879)による直列容量(C2
3)を付加した回路構成となる。
<実施例> 第1図は本発明に係る非可逆回路素子の要部における
分解斜視図、第2図は同じく組立状態での部分断面図で
ある。図において、第17図と同一の参照符号は同一性あ
る構成部分を示している。8は積層体、9はシールド導
体、10は回路基板である。第2図の参照符号11はマグネ
ット、12はケース蓋である。
積層体8は、コンデンサ層801〜803を積層して構成さ
れており、積層方向の両面のそれぞれに接地用導体81、
82を有している。コンデンサ層801〜803の積層化に当っ
ては、前述した従来技術が採用できる。接地用導体81、
82は、積層体8の積層方向に貫通する貫通導体83によっ
て互いに導通させてある。積層体5は例えばガラス基材
フッ素樹脂銅張積層板によって構成できる。貫通導体83
は、上述した積層板に予め設けられた貫通孔内にメッキ
を施すことによって形成できる。
シールド導体9は薄い銅板等を用いて構成されてい
る。シールド導体9の周辺部には3つの突片91〜93が立
設されている。
回路基板10の中央部には磁性体3を挿入配置する孔10
1が設けられており、また、その表面には、導体パター
ン102〜105が設けられている。回路基板10はアルミナ基
板または誘電体基板等によって構成されており、その表
面に導体パターン102〜104が設けられている。また、回
路基板10には、基板2に設けられているストリップ導体
21〜23の1つを終端する抵抗109が設けられている。こ
の抵抗109はシールド導体9の突片91と基板2を介して
接地された導体パターン105により接地されている。
組立に当っては、積層体8の一面側に設けられた接地
用導体81をケース1の底面に接触させて接地すると共
に、他面側に設けられた接地用導体82にシールド導体
9、回転基板10、その孔101内に挿入した磁性体3及び
ストリップ導体21〜23を支持する基板2を、所定の位置
関係で載せる。シールド導体9の突片91〜93は回路基板
10の孔101内を通り、基板2に設けられた孔24〜26に貫
通して導出し、その先端部を基板2上で折曲げ固定す
る。
シールド導体9は、積層体8の表面に設けられた接地
用導体82に接触して導通すると共に、接地用導体82から
貫通導体83を通して裏面側の接地用導体81に電気的に導
通接続され、接地用導体81を介して、ケース1に接地さ
れる。このため、積層体8に孔を設ける必要がなくな
り、積層体8の面積を、コンデンサ層801〜803における
容量取得に最大限活用し、形状の大型化を招くことなく
容量値を増大させ、低周波化及び小型化に対応できる。
具体例として、従来、300MHz帯用非化逆回路素子の大き
さは、15mm角〜20mm角が限界であったが、本発明によれ
ば、10mm角以下、即ち従来の占有面積の1/3以下まで縮
小することができた。
第3図〜第6図は積層体8の構造を示す図で、第1図
及び第2図の図示状態で上側から順次に見た積層構造を
示している。第3図は積層体8を表面側から見た平面図
で、ガラス基材フッ素樹脂等の誘電体基板等で構成され
た誘電体層841の表面上に接地用導体82を形成してあ
る。851〜853は誘電体層841を貫通する貫通導体であ
り、貫通導体83と同様に、メッキによって形成できる。
第4図は誘電体層841と誘電体層842との間に位置する
コンデンサ電極パターンを示している。861〜863はコン
デンサ電極である。コンデンサ電極861〜863は、それぞ
れ、貫通導体851〜853によって誘電体層841の表面側に
導出(第3図参照)されている。
第5図は誘電体層842と誘電体層843との間に位置する
コンデンサ電極パターンを示す。864〜866はコンデンサ
電極である。コンデンサ電極864はコンデンサ電極861と
対向し、誘電体層842を貫通する貫通導体852によってコ
ンデンサ電極862に導通接続されている。コンデンサ電
極865はコンデンサ電極862と対向し、誘電体層842を貫
通する貫通導体853によってコンデンサ電極863と導通接
続されている。コンデンサ電極866はコンデンサ電極863
と対向し、誘電体層842を貫通する貫通導体851によって
コンデンサ電極861と導通している。
第6図は積層体8を裏面側から見た図で、誘電体層84
3の裏面に形成さ接地用導体81が示されている。
第7図は第3図〜第6図に示した構造を有する積層体
8の電気的等価回路を示すために用いられた展開図であ
る。a、b、cは貫通導体851、852及び853によって形
成される端子を示している。端子a−b間にコンデンサ
電極861とコンデンサ電極864とによる端子間容量C11が
形成され、端子b−C間にコンデンサ電極862とコンデ
ンサ電極865による端子間容量C12が形成され、端子c−
a間にコンデンサ電極863とコンデンサ電極866とによる
端子間容量C13が形成される。また、接地用導体81、82
とコンデンサ電極(861、866)、(862、864)及び(86
3、865)との間に接地容量C01、C02、C03がそれぞれ形
成される。
第8図は第3図〜第7図に示した積層体を用いたサー
キュレータの回路図を示し、端子a−b間に端子間容量
C11を接続し、端子b−C間に端子間容量C12を接続し、
端子c−a間に端子間容量C13を接続すると共に、端子
a、b、cのそれぞれに接地容量C01、C02、C03をそれ
ぞれ接続した回路が得られる。
第9図〜第13図は積層体8の別の実施例を示す図であ
る。図において、第3図〜第6図と同一の参照符号は同
一性ある構成部分を示している。第9図は積層体表面の
平面図であり、誘電体層840の表面にコンデンサ電極871
〜873及び中継用電極874〜876を有している。接地用導
体82は誘電体層840の表面に形成されている。
第10図は誘電体層840と誘電体層841との間に位置する
コンデンサ電極877〜879の配置パターンを示している。
コンデンサ電極877は誘電体層840を介してコンデンサ電
極871と対向すると共に、誘電体層840を貫通する貫通導
体851によって中継電極874に導通している。コンデンサ
電極878は誘電体層840を介してコンデンサ電極872と対
向すると共に、誘電体層840を貫通する貫通導体852によ
り中継電極875に導通している。コンデンサ電極879は誘
電体層840を介してコンデンサ電極873と対向すると共
に、誘電体層840を貫通する貫通導体853によって中継電
極876に導通している。
第11図〜第13図はコンデンサ電極861〜866の配置パタ
ーンを示している。実質的に、第4図〜第6図と同じで
あるので、説明は省略する。
第14図は第9図〜第13図に示した積層体8の電気的等
価回路を示す展開図である。図において、第7図と同一
の参照符号は同一性ある構成部分を示し、端子間容量C1
1〜C13及び接地容量C01〜C03の他に、コンデンサ電極87
1−877による直列容量C21、コンデンサ電極872−878に
よる直列容量C22、コンデンサ電極873−879による直列
容量C23を付加した回路構成となる。
第15図は第9図〜第14図に示した積層体を用いたサー
キュレータの回路図を示している。端子a2−b2間に端子
間容量C11を接続し、端子b2−c2間に端子間容量C12を接
続し、端子c2−a2間に端子間容量C13を接続すると共
に、端子a2、b2、c2のそれぞれに接地容量C01、C02、C0
3をそれぞれ接続した回路に対し、コンデンサ電極871−
877による直列容量C21、コンデンサ電極872−878による
直列容量C22、コンデンサ電極873−879による直列容量C
23を付加した回路構成が得られる。図示はされていない
が、端子a1、b1、c1に外付けのインダクタンスを付加す
ることもできる。
第16図は本発明に係る非可逆回路素子の別の実施例を
示している。この実施例では、樹脂等で構成された端子
基板13及び鉄板等でなる接地板14を有する。端子基板3
は外部と接続するための入出力端子を有する。接地板14
は周辺に突設した腕辺により、全体を囲むようにして、
図示しないケース蓋と結合される。
実施例では、アイソレータを示したが、サーキュレー
タにも適用できることはいうまでもない。また、磁性体
3は1個に限らず、ストリップ導体21〜23を支持する基
板2の両面側に配置(第17図参照)する構造であっても
よい。
<発明の効果> 以上述べたように、本発明によれば、積層体の面積を
容量取得に最大限活用し、形状の大型化を招くことな
く、コンデンサ容量値を増大させ、低周波化に対応する
と共に、占有面積を従来の1/3程度以下まで小型化し得
る非可逆回路素子用コンデンサ及び非可逆回路素子を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る非可逆回路素子の要部における分
解斜視図、第2図は同じく組立状態での部分断面図、第
3図〜第6図は積層体の構造を示す図、第7図は第3図
〜第6図に示した積層体の電気的等価回路を示す展開
図、第8図は第3図〜第7図に示した積層体を用いたサ
ーキュレータの回路図、第9図〜第13図は積層体の別の
実施例を示す図、第14図は第9図〜第13図に示した積層
体の電気的等価回路を示す展開図、第15図は第9図〜第
14図に示した積層体を用いたサーキュレータの回路図、
第16図は本発明に係る非可逆回路素子の別の実施例を示
す分解斜視図、第17図は従来の非可逆回路素子の分解斜
視図である。 21〜23……ストリップ導体 3……磁性体 8……積層体 81、82……接地用導体 83……貫通導体 800〜803……コンデンサ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−203602(JP,A) 特開 平2−290301(JP,A) 特開 平2−55404(JP,A) 特公 平2−23081(JP,B2) 実公 平2−10646(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/383 H01P 1/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つの誘電体層(841〜843)を含む非可逆
    回路素子用コンデンサであって、 前記3つの誘電体層(841〜843)は、順次に積層され、
    共通に貫通する第1の貫通導体(83)を有しており、 前記第1及び第2の誘電体層(841、842)は、共通に貫
    通する第2乃至第4の貫通導体(851〜853)を有してお
    り、 前記第1の誘電体層(841)は、表面に第1の接地用導
    体(82)を有しており、 前記第2乃至第4の貫通導体(851〜853)は、一端が前
    記第1の接地用導体(82)から電気絶縁して前記第1の
    誘電体層(841)の前記表面上に導出されており、 第2の誘電体層(842)は、表面が、互いに独立する第
    1乃至第3のコンデンサ電極(861〜863)を介して、前
    記第1の誘電体層(841)の裏面に隣接しており、 前記第1乃至第3のコンデンサ電極(861〜863)のそれ
    ぞれは、前記第2乃至第4の貫通導体(851〜853)と電
    気的に導通しており、 前記第3の誘電体層(843)は、表面が、互いに独立す
    る第4乃至第6のコンデンサ電極(864〜866)を介し
    て、前記第2の誘電体層(842)の裏面と隣接し、裏面
    に第2の接地用導体(81)を有しており、 前記第4のコンデンサ電極(864)は、第1のコンデン
    サ電極(861)と対向し、かつ、前記第3の貫通導体(8
    52)によって、前記第2のコンデンサ電極(862)と電
    気的に導通しており、 第5のコンデンサ電極(865)は、第2のコンデンサ電
    極(862)と対向し、前記第4の貫通導体(853)によっ
    て前記第3のコンデンサ電極(863)と電気的に導通し
    ており、 前記第6のコンデンサ電極(866)は、前記第3のコン
    デンサ電極(863)と対向し、前記第2の貫通導体(85
    1)によって、前記第1のコンデンサ電極(861)と電気
    的に導通しており、 前記第1の貫通導体(83)は、一端が前記第1の接地用
    導体(82)に電気的に導通し、他端が前記第2の接地用
    導体(81)に電気的に導通し、前記第1のコンデンサ電
    極乃至第6のコンデンサ電極(861〜866)から電気絶縁
    されている 非可逆回路素子用コンデンサ。
  2. 【請求項2】4つの誘電体層(840〜843)を含む非可逆
    回路素子用コンデンサであって、 前記4つの誘電体層(840〜843)は、順次に積層され、
    共通に貫通する第1の貫通導体(83)を有しており、 第1乃至第3の誘電体層(840〜842)は、共通に貫通す
    る第2乃至第4の貫通導体(851〜853)を有しており、 前記第1の誘電体層(840)は、表面に、互いに独立す
    る第1乃至第3のコンデンサ電極(871〜873)と、第1
    の接地用導体82とを有し、 前記第2乃至第4の貫通導体(851〜853)は、一端が前
    記第1の接地用導体(82)から電気絶縁して、前記第1
    の誘電体層(840)の前記表面上に導出されており、 前記第2の誘電体層(841)は、表面が、互いに独立す
    る第4乃至第6のコンデンサ電極(877〜879)を介し
    て、前記第1の誘電体層(840)の裏面に隣接してお
    り、 前記第4のコンデンサ電極(877)は、前記第1のコン
    デンサ電極(871)と対向すると共に、前記第2の貫通
    導体(851)と電気的に導通しており、 前記第5のコンデンサ電極(878)は、前記第1の誘電
    体層(840)を介して前記第2のコンデンサ電極(872)
    と対向すると共に、前記第3の貫通導体(852)と電気
    的に導通しており、 前記第6のコンデンサ電極(879)は、前記第1の誘電
    体層(840)を介して前記第3のコンデンサ電極(873)
    と対向すると共に、前記第4の貫通導体(853)と電気
    的に導通しており、 第3の誘電体層(842)は、表面が、互いに独立する第
    7乃至第9のコンデンサ電極(861〜863)を介して、前
    記第2の誘電体層(841)の裏面に隣接しており、 前記第7乃至第9のコンデンサ電極(861〜863)のそれ
    ぞれは、前記第2乃至第4の貫通導体(851〜853)に電
    気的に導通しており、 前記第4の誘電体層(843)は、表面が、互いに独立す
    る第10乃至第12のコンデンサ電極(864〜866)を介し
    て、前記第3の誘電体層(842)の裏面と隣接し、裏面
    に第2の接地用導体(81)を有しており、 前記第10のコンデンサ電極(864)は、前記第7のコン
    デンサ電極(861)と対向し、かつ、前記第3の貫通導
    体(852)によって、前記第8のコンデンサ電極(862)
    に電気的に導通しており、 前記第11のコンデンサ電極(865)は、前記第8のコン
    デンサ電極(862)と対向し、前記第4の貫通導体(85
    3)によって前記第9のコンデンサ電極(863)と電気的
    に導通しており、 前記第12のコンデンサ電極(866)は、前記第9のコン
    デンサ電極(863)と対向し、前記第2の貫通導体(85
    1)によって、前記第7のコンデンサ電極(861)と電気
    的に導通しており、 前記第1の貫通導体(83)は、一端が前記第1の接地用
    導体(82)に電気的に導通し、他端が前記第2の接地用
    導体(81)に電気的に導通し、前記第1乃至第3のコン
    デンサ電極(871〜873)、前記第4乃至第6のコンデン
    サ電極(877〜879)、前記第7乃至第9のコンデンサ電
    極(861〜863)、及び、第10乃至第12のコンデンサ電極
    (864〜866)から電気絶縁されている 非可逆回路素子用コンデンサ。
  3. 【請求項3】実質的に120度の角度で交叉するように形
    成された3つのストリップ導体と、前記ストリップ導体
    と対面するように設けられた磁性体と、前記ストリップ
    導体の各端子に接続されるコンデンサとを含む非可逆回
    路素子であって、 前記コンデンサは、請求項1または2の何れかに記載さ
    れたものでなり、 前記ストリップ導体の前記端子は、3つの端子(a〜
    c)に、それぞれ接続されており、 前記3つの端子(a〜c)は、前記第2乃至第4の貫通
    導体(851〜853)によって形成された端子であって、前
    記第1の誘電体層(841)の表面に形成されている 非可逆回路素子。
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