JP3121798B2 - 消臭性組成物、該組成物からなる接着剤、被膜体、及び成形体、並びに消臭剤 - Google Patents
消臭性組成物、該組成物からなる接着剤、被膜体、及び成形体、並びに消臭剤Info
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- JP3121798B2 JP3121798B2 JP10364045A JP36404598A JP3121798B2 JP 3121798 B2 JP3121798 B2 JP 3121798B2 JP 10364045 A JP10364045 A JP 10364045A JP 36404598 A JP36404598 A JP 36404598A JP 3121798 B2 JP3121798 B2 JP 3121798B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭性組成物に関
する。より詳しくは、長期間にわたって各種悪臭成分の
除去に優れた効果を発揮する消臭性組成物に関する。
する。より詳しくは、長期間にわたって各種悪臭成分の
除去に優れた効果を発揮する消臭性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
建築物や家具等に使用される材料から放散されるホルム
アルデヒドやアセトアルデヒド等のアルデヒド類あるい
はアンモニア性物質が人体に悪影響を与える点が問題と
なっている。特にホルムアルデヒドはシックハウス・シ
ンドロームやアレルギー症状を引き起こす物質として大
きな社会問題となっており、その放散量を減らしたり素
材中のホルムアルデヒド含有量の低減を図ることが要求
されている。しかしながら、合板やある種の熱硬化性樹
脂においてホルムアルデヒドの放散量を完全にゼロとす
ることは事実上困難である。
建築物や家具等に使用される材料から放散されるホルム
アルデヒドやアセトアルデヒド等のアルデヒド類あるい
はアンモニア性物質が人体に悪影響を与える点が問題と
なっている。特にホルムアルデヒドはシックハウス・シ
ンドロームやアレルギー症状を引き起こす物質として大
きな社会問題となっており、その放散量を減らしたり素
材中のホルムアルデヒド含有量の低減を図ることが要求
されている。しかしながら、合板やある種の熱硬化性樹
脂においてホルムアルデヒドの放散量を完全にゼロとす
ることは事実上困難である。
【0003】ところで、アルデヒド類の除去方法として
は、アルデヒド類と反応してこれを吸着除去する性質を
有する化合物、例えば尿素化合物、アミド化合物、ピラ
ゾール化合物、イミダゾール化合物、ヒドラジド化合物
等を用いる方法が知られている(特開平4−29347
4号、特開平9−322929号、特開平10−366
81号、特開平10−204211号等参照)。
は、アルデヒド類と反応してこれを吸着除去する性質を
有する化合物、例えば尿素化合物、アミド化合物、ピラ
ゾール化合物、イミダゾール化合物、ヒドラジド化合物
等を用いる方法が知られている(特開平4−29347
4号、特開平9−322929号、特開平10−366
81号、特開平10−204211号等参照)。
【0004】そこでホルムアルデヒドを含有する基材上
に、これらの物質を含有せしめた紙や布を捕捉体として
配置し、もしくはその溶液を塗布する等の手段によりホ
ルムアルデヒドを吸着させ消臭することが考えられる。
に、これらの物質を含有せしめた紙や布を捕捉体として
配置し、もしくはその溶液を塗布する等の手段によりホ
ルムアルデヒドを吸着させ消臭することが考えられる。
【0005】しかしながら、これらの方法にあっては、
初期効果は期待できるが、経時的にホルムアルデヒド除
去効果が低減し、従って、長期にわたってその効果を維
持することはできない。更に、これらの化合物を、塗料
や接着剤に混合して用いる場合、あるいは樹脂成形体に
配合して用いる場合、いくつかの理由により塗膜や形成
被膜、成形体等の大きな性能低下をもたらすという欠点
を有している。例えば塗料の場合は透明感の喪失、色調
の変化、硬化阻害や密着性不良等が、また接着剤の場合
は接着力の低下、耐水性の低下、接着作業性の悪化、硬
化阻害、表面のべとつきの発生等が生じる。また、樹脂
成形体の場合には脆化、引っ張り強度の低下等が生じ
る。
初期効果は期待できるが、経時的にホルムアルデヒド除
去効果が低減し、従って、長期にわたってその効果を維
持することはできない。更に、これらの化合物を、塗料
や接着剤に混合して用いる場合、あるいは樹脂成形体に
配合して用いる場合、いくつかの理由により塗膜や形成
被膜、成形体等の大きな性能低下をもたらすという欠点
を有している。例えば塗料の場合は透明感の喪失、色調
の変化、硬化阻害や密着性不良等が、また接着剤の場合
は接着力の低下、耐水性の低下、接着作業性の悪化、硬
化阻害、表面のべとつきの発生等が生じる。また、樹脂
成形体の場合には脆化、引っ張り強度の低下等が生じ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、接着剤、成形材
料及び被膜としての所期の性能を損なうことなく各種の
悪臭成分の除去効果を発揮することができ、かつその効
果が安定して長期間持続する組成物を見出し、本発明を
完成した。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、接着剤、成形材
料及び被膜としての所期の性能を損なうことなく各種の
悪臭成分の除去効果を発揮することができ、かつその効
果が安定して長期間持続する組成物を見出し、本発明を
完成した。
【0007】すなわち、本発明は(A)結合剤に、
(B)分子中にN−N結合を有するアゾール化合物もし
くはアジン化合物、1−アミノピロリジン化合物又はヒ
ドラジド化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(C)ベンズイミダゾール化合物又はフタルイミド化合
物から選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(D)弱
酸金属塩から選ばれる少なくとも1種が配合されてなる
消臭性組成物に係る。また、本発明は、前記消臭性組成
物からなる接着剤に係る。 さらに、本発明は、基材上に
前記消臭性組成物を被覆してなる被膜体に係る。 加え
て、本発明は、前記消臭性組成物を成形してなる成形体
に係る。 また、本発明は、(A)結合剤に、(B)分子
中にN−N結合を有するアゾール化合物もしくはアジン
化合物、1−アミノピロリジン化合物又はヒドラジド化
合物から選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(C)
ベンズイミダゾール化合物又はフタルイミド化合物から
選ばれる少なくとも1種の化合物を配合してなる消臭剤
に係る。 さらに、(D)弱酸金属塩から選ばれる少なく
とも1種が配合されてなる消臭剤に係る。 加えて、接着
剤または被膜体または成形体として用いられる消臭剤に
係る。
(B)分子中にN−N結合を有するアゾール化合物もし
くはアジン化合物、1−アミノピロリジン化合物又はヒ
ドラジド化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(C)ベンズイミダゾール化合物又はフタルイミド化合
物から選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(D)弱
酸金属塩から選ばれる少なくとも1種が配合されてなる
消臭性組成物に係る。また、本発明は、前記消臭性組成
物からなる接着剤に係る。 さらに、本発明は、基材上に
前記消臭性組成物を被覆してなる被膜体に係る。 加え
て、本発明は、前記消臭性組成物を成形してなる成形体
に係る。 また、本発明は、(A)結合剤に、(B)分子
中にN−N結合を有するアゾール化合物もしくはアジン
化合物、1−アミノピロリジン化合物又はヒドラジド化
合物から選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(C)
ベンズイミダゾール化合物又はフタルイミド化合物から
選ばれる少なくとも1種の化合物を配合してなる消臭剤
に係る。 さらに、(D)弱酸金属塩から選ばれる少なく
とも1種が配合されてなる消臭剤に係る。 加えて、接着
剤または被膜体または成形体として用いられる消臭剤に
係る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の消臭性組成物において、
(A)結合剤としては、成形材料、塗料用結合剤、接着
剤等として用いられている各種の有機又は無機の結合剤
が挙げられる。
(A)結合剤としては、成形材料、塗料用結合剤、接着
剤等として用いられている各種の有機又は無機の結合剤
が挙げられる。
【0009】有機結合剤としては、各種の天然高分子化
合物及び合成高分子化合物を挙げられる。天然高分子化
合物としてはロジンや膠、漆、カシューワニス、セラッ
ク、澱粉等を挙げられる。合成高分子化合物としては、
酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリスチレン、アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹脂、変性シリ
コーン樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げられる。また、無機
結合剤としては、シリカゾル、アルミナゾル、珪酸アル
カリ等を挙げられる。
合物及び合成高分子化合物を挙げられる。天然高分子化
合物としてはロジンや膠、漆、カシューワニス、セラッ
ク、澱粉等を挙げられる。合成高分子化合物としては、
酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリスチレン、アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹脂、変性シリ
コーン樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げられる。また、無機
結合剤としては、シリカゾル、アルミナゾル、珪酸アル
カリ等を挙げられる。
【0010】本発明の消臭性樹脂組成物においては、
(B)分子中にN−N結合を有するアゾール化合物若し
くはアジン化合物、1−アミノピロリジン化合物又はヒ
ドラジド化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
(本明細書に於いて、単に(B)成分ということがあ
る)を有効成分として配合する。
(B)分子中にN−N結合を有するアゾール化合物若し
くはアジン化合物、1−アミノピロリジン化合物又はヒ
ドラジド化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
(本明細書に於いて、単に(B)成分ということがあ
る)を有効成分として配合する。
【0011】分子中にN−N結合を有するアゾール化合
物及びアジン化合物としては、異項原子として2個又は
3個の窒素原子を有する、公知の5員乃至6員の複素環
化合物を広く使用することができる。これらの複素環化
合物には、炭素数1〜4程度の直鎖又は分岐鎖状のアル
キル基、1又は2個以上の置換基を有してもよいアリー
ル基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキ
ルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、
メルカプト基、エステル基、カルボキシル基、ベンゾト
リアゾリル基、1−ヒドロキシベンゾトリアゾリル基等
の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい。ここ
で、炭素数1〜4程度の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基
としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i
so−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、ter
t−ブチル等が挙げられる。またアリール基としては、
例えば、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基が挙げ
られ、これらの基には水酸基、ハロゲン原子、スルホン
酸基、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基等
の置換基が1又は2個以上置換していてもよい。尚、置
換基としてカルボキシル基を有する場合には、そのエス
テルも本発明の有効成分に包含される。
物及びアジン化合物としては、異項原子として2個又は
3個の窒素原子を有する、公知の5員乃至6員の複素環
化合物を広く使用することができる。これらの複素環化
合物には、炭素数1〜4程度の直鎖又は分岐鎖状のアル
キル基、1又は2個以上の置換基を有してもよいアリー
ル基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキ
ルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、
メルカプト基、エステル基、カルボキシル基、ベンゾト
リアゾリル基、1−ヒドロキシベンゾトリアゾリル基等
の置換基が1個又は2個以上置換していてもよい。ここ
で、炭素数1〜4程度の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基
としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i
so−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、ter
t−ブチル等が挙げられる。またアリール基としては、
例えば、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基が挙げ
られ、これらの基には水酸基、ハロゲン原子、スルホン
酸基、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基等
の置換基が1又は2個以上置換していてもよい。尚、置
換基としてカルボキシル基を有する場合には、そのエス
テルも本発明の有効成分に包含される。
【0012】分子中にN−N結合を有するアゾール化合
物としては、例えばジアゾール化合物、トリアゾール化
合物、チアジアゾール化合物等を挙げることができ、ジ
アゾール化合物及びトリアゾール化合物を好ましく使用
できる。ジアゾール化合物の具体例としては、例えば3
−メチル−5−ピラゾロン、1,3−ジメチル−5−ピ
ラゾロン、3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロ
ン、3−フェニル−6−ピラゾロン、3−メチル−1−
(3−スルホフェニル)−5−ピラゾロン等のピラゾロ
ン化合物、ピラゾール、3−メチルピラゾール、1,4
−ジメチルピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、
3,5−ジメチル−1−フェニルピラゾール、3−アミ
ノピラゾール、5−アミノ−3−メチルピラゾール、3
−メチルピラゾール−5−カルボン酸、3−メチルピラ
ゾール−5−カルボン酸メチルエステル、3−メチルピ
ラゾール−5−カルボン酸エチルエステル、3,5−メ
チルピラゾールジカルボン酸等のピラゾール化合物等を
挙げられる。トリアゾール化合物の具体例としては、例
えば1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾ
ール、3−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール、
3,5−ジメチル−1,2,4−トリアゾール、3,5
−ジ−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール、3−メ
ルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−
1,2,4−トリアゾール、4−アミノ−1,2,4−
トリアゾール、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリア
ゾール、5−アミノ−3−メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール、3−アミノ−5−フェニル−1,2,4−
トリアゾール、3,5−ジフェニル−1,2,4−トリ
アゾール、1,2,4−トリアゾール−3−オン、ウラ
ゾール(3,5−ジオキシ−1,2,4−トリアゾー
ル)、1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−ヒドロキシ−7
−メチル−1,3,8−トリアザインドリジン、1H−
ベンゾトリアゾール、4−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール、5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール等を挙
げられる。
物としては、例えばジアゾール化合物、トリアゾール化
合物、チアジアゾール化合物等を挙げることができ、ジ
アゾール化合物及びトリアゾール化合物を好ましく使用
できる。ジアゾール化合物の具体例としては、例えば3
−メチル−5−ピラゾロン、1,3−ジメチル−5−ピ
ラゾロン、3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロ
ン、3−フェニル−6−ピラゾロン、3−メチル−1−
(3−スルホフェニル)−5−ピラゾロン等のピラゾロ
ン化合物、ピラゾール、3−メチルピラゾール、1,4
−ジメチルピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、
3,5−ジメチル−1−フェニルピラゾール、3−アミ
ノピラゾール、5−アミノ−3−メチルピラゾール、3
−メチルピラゾール−5−カルボン酸、3−メチルピラ
ゾール−5−カルボン酸メチルエステル、3−メチルピ
ラゾール−5−カルボン酸エチルエステル、3,5−メ
チルピラゾールジカルボン酸等のピラゾール化合物等を
挙げられる。トリアゾール化合物の具体例としては、例
えば1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾ
ール、3−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール、
3,5−ジメチル−1,2,4−トリアゾール、3,5
−ジ−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール、3−メ
ルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−
1,2,4−トリアゾール、4−アミノ−1,2,4−
トリアゾール、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリア
ゾール、5−アミノ−3−メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール、3−アミノ−5−フェニル−1,2,4−
トリアゾール、3,5−ジフェニル−1,2,4−トリ
アゾール、1,2,4−トリアゾール−3−オン、ウラ
ゾール(3,5−ジオキシ−1,2,4−トリアゾー
ル)、1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−ヒドロキシ−7
−メチル−1,3,8−トリアザインドリジン、1H−
ベンゾトリアゾール、4−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール、5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール等を挙
げられる。
【0013】分子中にN−N結合を有するアジン化合物
としては、例えばジアジン化合物、トリアジン化合物、
ピリダジン化合物等を挙げることができ、これらの中で
もピリダジン化合物が好ましく使用できる。ピリダジン
化合物の具体例としては、例えば、6−メチル−8−ヒ
ドロキシトリアゾロピリダジン、4,5−ジクロロ−3
−ピリダジン、マレイン酸ヒドラジド、6−メチル−3
−ピリダゾン等を挙げられる。
としては、例えばジアジン化合物、トリアジン化合物、
ピリダジン化合物等を挙げることができ、これらの中で
もピリダジン化合物が好ましく使用できる。ピリダジン
化合物の具体例としては、例えば、6−メチル−8−ヒ
ドロキシトリアゾロピリダジン、4,5−ジクロロ−3
−ピリダジン、マレイン酸ヒドラジド、6−メチル−3
−ピリダゾン等を挙げられる。
【0014】これらの中でも、分子中にN−N結合を有
するアゾール化合物が好ましく、1,2,4−トリアゾ
ール、1,2,3−トリアゾール等のトリアゾール化合
物、3,5−ジメチルピラゾール等のピラゾール化合物
及び3−メチル−5−ピラゾロン等のピラゾロン化合物
が特に好ましい。
するアゾール化合物が好ましく、1,2,4−トリアゾ
ール、1,2,3−トリアゾール等のトリアゾール化合
物、3,5−ジメチルピラゾール等のピラゾール化合物
及び3−メチル−5−ピラゾロン等のピラゾロン化合物
が特に好ましい。
【0015】1−アミノピロリジン化合物としては、1
−アミノピロリジン、3,5−ジメチル−1−アミノピ
ロリジン、1−アミノピロール等を挙げられる。
−アミノピロリジン、3,5−ジメチル−1−アミノピ
ロリジン、1−アミノピロール等を挙げられる。
【0016】ヒドラジド化合物としては、分子中に1個
のヒドラジド基を有するモノヒドラジド化合物、分子中
に2個のヒドラジド基を有するジヒドラジド化合物、分
子中に3個以上のヒドラジド基を有するポリヒドラジド
化合物等を挙げられる。モノヒドラジド化合物の具体例
としては、例えば、一般式 R−CO−NHNH2 (1) 〔式中、Rは水素原子、アルキル基又は置換基を有する
ことのあるアリール基を示す。〕で表されるモノヒドラ
ジド化合物を挙げられる。上記一般式(1)において、
Rで示されるアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチ
ル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基等
の炭素数1〜12の直鎖状アルキル基を挙げられる。ア
リール基としては、例えば、フェニル基、ビフェニル
基、ナフチル基等を挙げることができ、これらの中でも
フェニル基が好ましい。またアリール基の置換基として
は、例えば、水酸基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン
原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−
プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、is
o−ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖状のア
ルキル基等を挙げられる。上記一般式(1)のヒドラジ
ド化合物としては、より具体的には、ラウリル酸ヒドラ
ジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラジド、アセ
トヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、p−ヒドロキ
シ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジド、3−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド等を例示できる。
ジヒドラジド化合物の具体例としては、例えば、一般式 H2NHN−X−NHNH2 (2) [式中Xは基−CO−又は基−CO−A−CO−を示
す。Aはアルキレン基又はアリーレン基を示す。]で表
わされるジヒドラジド化合物を挙げられる。上記一般式
(2)において、Aで示されるアルキレン基としては、
例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン
基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレ
ン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基等の炭素数
1〜12の直鎖状アルキレン基を挙げられる。アルキレ
ン基の置換基としては、例えば水酸基等を挙げられる。
アリーレン基としては、例えば、フェニレン基、ビフェ
ニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナント
リレン基等を挙げることができ、これらの中でもフェニ
レン基、ナフチレン基等が好ましい。アリーレン基の置
換基としては、上記アリール基の置換基と同様のものを
挙げられる。上記一般式(2)のジヒドラジド化合物
は、具体的には、例えば、シュウ酸ジヒドラジド、マロ
ン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸
ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸
ジヒドラジド、ドデカン−二酸ジヒドラジド、マレイン
酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール
酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒド
ラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒ
ドラジド、ダイマー酸ジヒドラジド、2,6−ナフトエ
酸ジヒドラジド等の2塩基酸ジヒドラジド等が挙げられ
る。更に、特公平2−4607号公報に記載の各種2塩
基酸ジヒドラジド化合物、2,4−ジヒドラジノ−6−
メチルアミノ−sym−トリアジン等も本発明のジヒド
ラジドとして用いることができる。ポリヒドラジド化合
物は、具体的には、ポリアクリル酸ヒドラジド等を例示
できる。
のヒドラジド基を有するモノヒドラジド化合物、分子中
に2個のヒドラジド基を有するジヒドラジド化合物、分
子中に3個以上のヒドラジド基を有するポリヒドラジド
化合物等を挙げられる。モノヒドラジド化合物の具体例
としては、例えば、一般式 R−CO−NHNH2 (1) 〔式中、Rは水素原子、アルキル基又は置換基を有する
ことのあるアリール基を示す。〕で表されるモノヒドラ
ジド化合物を挙げられる。上記一般式(1)において、
Rで示されるアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチ
ル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基等
の炭素数1〜12の直鎖状アルキル基を挙げられる。ア
リール基としては、例えば、フェニル基、ビフェニル
基、ナフチル基等を挙げることができ、これらの中でも
フェニル基が好ましい。またアリール基の置換基として
は、例えば、水酸基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン
原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−
プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、is
o−ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖状のア
ルキル基等を挙げられる。上記一般式(1)のヒドラジ
ド化合物としては、より具体的には、ラウリル酸ヒドラ
ジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラジド、アセ
トヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、p−ヒドロキ
シ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジド、3−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド等を例示できる。
ジヒドラジド化合物の具体例としては、例えば、一般式 H2NHN−X−NHNH2 (2) [式中Xは基−CO−又は基−CO−A−CO−を示
す。Aはアルキレン基又はアリーレン基を示す。]で表
わされるジヒドラジド化合物を挙げられる。上記一般式
(2)において、Aで示されるアルキレン基としては、
例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン
基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレ
ン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基等の炭素数
1〜12の直鎖状アルキレン基を挙げられる。アルキレ
ン基の置換基としては、例えば水酸基等を挙げられる。
アリーレン基としては、例えば、フェニレン基、ビフェ
ニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナント
リレン基等を挙げることができ、これらの中でもフェニ
レン基、ナフチレン基等が好ましい。アリーレン基の置
換基としては、上記アリール基の置換基と同様のものを
挙げられる。上記一般式(2)のジヒドラジド化合物
は、具体的には、例えば、シュウ酸ジヒドラジド、マロ
ン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸
ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸
ジヒドラジド、ドデカン−二酸ジヒドラジド、マレイン
酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール
酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒド
ラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒ
ドラジド、ダイマー酸ジヒドラジド、2,6−ナフトエ
酸ジヒドラジド等の2塩基酸ジヒドラジド等が挙げられ
る。更に、特公平2−4607号公報に記載の各種2塩
基酸ジヒドラジド化合物、2,4−ジヒドラジノ−6−
メチルアミノ−sym−トリアジン等も本発明のジヒド
ラジドとして用いることができる。ポリヒドラジド化合
物は、具体的には、ポリアクリル酸ヒドラジド等を例示
できる。
【0017】これらの中でも、ジヒドラジド化合物が好
ましく、2塩基酸ジヒドラジドが特に好ましく、アジピ
ン酸ジヒドラジドがより一層好ましい。本発明の(B)
成分として用いられる前記の化合物は1種を単独で又は
2種以上を混合して使用することができる。
ましく、2塩基酸ジヒドラジドが特に好ましく、アジピ
ン酸ジヒドラジドがより一層好ましい。本発明の(B)
成分として用いられる前記の化合物は1種を単独で又は
2種以上を混合して使用することができる。
【0018】(C)ベンズイミダゾール化合物及びフタ
ルイミド化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
(本明細書に於いて、単に(C)成分ということがあ
る)とは、化合物中にベンズイミダゾール環若くはフタ
ルイミド環を有する化合物であり、ベンズイミダゾール
化合物の具体例としては、2−(4−チアゾリル)−ベ
ンズイミダゾールベンズイミダゾール(チアベンダゾー
ル)、1−メチル−2−(4−チアゾリル)−ベンズイ
ミダゾールベンズイミダゾール、ベンズイミダゾール等
を、フタルイミド化合物の具体例としては、N−(フル
オロジクロロメチルチオ)−フタルイミド(プリベント
ール)、N−(トリクロロメチルチオ)−フタルイミド
等を挙げられる。
ルイミド化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
(本明細書に於いて、単に(C)成分ということがあ
る)とは、化合物中にベンズイミダゾール環若くはフタ
ルイミド環を有する化合物であり、ベンズイミダゾール
化合物の具体例としては、2−(4−チアゾリル)−ベ
ンズイミダゾールベンズイミダゾール(チアベンダゾー
ル)、1−メチル−2−(4−チアゾリル)−ベンズイ
ミダゾールベンズイミダゾール、ベンズイミダゾール等
を、フタルイミド化合物の具体例としては、N−(フル
オロジクロロメチルチオ)−フタルイミド(プリベント
ール)、N−(トリクロロメチルチオ)−フタルイミド
等を挙げられる。
【0019】本発明において(A)結合剤に対する
(B)成分の使用割合としては、(A)結合剤100重
量部に対して(B)成分を0.05〜100重量部、好
ましくは1〜30重量部の割合を例示できる。本発明に
おいて(A)結合剤に対する(C)成分の使用割合とし
ては、(A)結合剤100重量部に対して(C)成分を
0.1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部の割合
を例示できる。また、本発明の(B)成分に対する
(C)成分の使用割合としては、(B)成分:(C)成
分=1:5〜100:1(重量比)の範囲を例示でき
る。
(B)成分の使用割合としては、(A)結合剤100重
量部に対して(B)成分を0.05〜100重量部、好
ましくは1〜30重量部の割合を例示できる。本発明に
おいて(A)結合剤に対する(C)成分の使用割合とし
ては、(A)結合剤100重量部に対して(C)成分を
0.1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部の割合
を例示できる。また、本発明の(B)成分に対する
(C)成分の使用割合としては、(B)成分:(C)成
分=1:5〜100:1(重量比)の範囲を例示でき
る。
【0020】本発明に係る消臭性組成物には、必要に応
じて、(D)弱酸金属塩を配合してもよい。(D)弱酸
金属塩(本明細書に於いて、単に(D)成分ということ
がある)としては、カルボン酸金属塩及びホウ酸金属塩
が例示できる。カルボン酸金属塩としては、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草
酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン
酸、デカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の飽和モノ
カルボン酸化合物、アクリル酸、メタクリル酸、プロピ
オル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、オレイン酸、マ
レイン酸、フマル酸等の不飽和脂肪酸化合物、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、セバシン酸等の飽和ジカルボン酸化合物、安
息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1−
ナフトエ酸、トルイル酸、アトロパ酸、ケイ皮酸等の芳
香族カルボン酸化合物、ニコチン酸、イソニコチン酸、
フロ酸、テノ酸等の複素環カルボン酸化合物等のカルボ
ン酸化合物のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等
のアルカリ金属塩、バリウム塩、ストロンチウム塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩及
びクロム塩、マンガン塩、アルミニウム塩、スズ塩、亜
鉛塩、銅塩、鉄塩、コバルト塩、ニッケル塩を例示で
き、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好ま
しい。また、ホウ酸金属塩としては、ホウ酸アルカリ金
属塩、四ホウ酸アルカリ金属塩を例示できる。これらの
弱酸金属塩は一種を単独で、又は二種以上を併用して用
いることができる。これらの弱酸金属塩の好ましい具体
例としては、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、フタル酸水素カリウム、四ホ
ウ酸ナトリウムを例示できる。
じて、(D)弱酸金属塩を配合してもよい。(D)弱酸
金属塩(本明細書に於いて、単に(D)成分ということ
がある)としては、カルボン酸金属塩及びホウ酸金属塩
が例示できる。カルボン酸金属塩としては、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草
酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン
酸、デカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の飽和モノ
カルボン酸化合物、アクリル酸、メタクリル酸、プロピ
オル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、オレイン酸、マ
レイン酸、フマル酸等の不飽和脂肪酸化合物、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、セバシン酸等の飽和ジカルボン酸化合物、安
息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1−
ナフトエ酸、トルイル酸、アトロパ酸、ケイ皮酸等の芳
香族カルボン酸化合物、ニコチン酸、イソニコチン酸、
フロ酸、テノ酸等の複素環カルボン酸化合物等のカルボ
ン酸化合物のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等
のアルカリ金属塩、バリウム塩、ストロンチウム塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩及
びクロム塩、マンガン塩、アルミニウム塩、スズ塩、亜
鉛塩、銅塩、鉄塩、コバルト塩、ニッケル塩を例示で
き、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好ま
しい。また、ホウ酸金属塩としては、ホウ酸アルカリ金
属塩、四ホウ酸アルカリ金属塩を例示できる。これらの
弱酸金属塩は一種を単独で、又は二種以上を併用して用
いることができる。これらの弱酸金属塩の好ましい具体
例としては、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、フタル酸水素カリウム、四ホ
ウ酸ナトリウムを例示できる。
【0021】(D)成分を配合すると、(B)成分の配
合量をより少量とした場合にも高い消臭効果を発揮し得
るため好ましい。(D)成分の配合量としては、(B)
成分に対して(B)成分:(D)成分=1:5〜10
0:1(重量比)の範囲を例示できる。
合量をより少量とした場合にも高い消臭効果を発揮し得
るため好ましい。(D)成分の配合量としては、(B)
成分に対して(B)成分:(D)成分=1:5〜10
0:1(重量比)の範囲を例示できる。
【0022】本発明の消臭性組成物には、その効果を損
なわない範囲で、他の公知の消臭剤(例えば、パーライ
ト、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、尿素、硫酸第一
鉄とL−アスコルビン酸との結合体等)を添加すること
ができる。更に、本発明組成物はその使用目的に沿っ
て、他の有機・無機充填剤、発泡剤、導電剤、染料、顔
料、スリップ剤、離型剤、難燃剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、老化防止剤等を任意に併用することが出来る。
なわない範囲で、他の公知の消臭剤(例えば、パーライ
ト、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、尿素、硫酸第一
鉄とL−アスコルビン酸との結合体等)を添加すること
ができる。更に、本発明組成物はその使用目的に沿っ
て、他の有機・無機充填剤、発泡剤、導電剤、染料、顔
料、スリップ剤、離型剤、難燃剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、老化防止剤等を任意に併用することが出来る。
【0023】本発明の消臭性組成物を接着剤として用い
る場合、通常、粉体、液状、粘稠液状又はエマルジョン
等の形態で使用するのが好ましい。その際、前記(A)
〜(D)までの各成分及び必要によって添加されるその
他の成分に加え、有機溶媒や水等を配合することができ
る。本発明の消臭性組成物を接着剤として用いる場合、
好ましい使用形態の一例を挙げれば、木質材料にて構成
される収納家具において、木質材料からなる基材上に突
き板、不織布若くはプリント紙等からなる化粧材を接着
する際の接着剤として用いる形態を例示できる。本発明
の消臭性組成物を接着剤として用いる場合の好ましい
(A)結合剤としては、酢酸ビニル樹脂(溶液)、酢酸
ビニル樹脂エマルジョン、ポリウレタン樹脂エマルジョ
ン、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、α−
オレフィン樹脂、エチレン共重合樹脂、エポキシ樹脂、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、レゾルシン、天然ゴ
ム、セルロース、澱粉糊等が挙げられる。接着剤のウェ
ットな塗布量は、通常、突き板貼りの場合で80〜12
0g/m2程度、紙シート貼りの場合で40〜70g/
m2程度とするのがよい。本発明の接着剤組成物によれ
ば、高温多湿状態においても接着面の膨潤や接着強度の
低下を招く虞が少なく、長期にわたって安定した接着力
を保つことができる。本発明の消臭性組成物を接着剤と
して用いる場合、接着剤の調製方法としては、例えば、
各成分を同時に又は順次に配合し、タンブラー、ミキサ
ー、3本ロール等を用いて十分混合する方法を例示でき
る。
る場合、通常、粉体、液状、粘稠液状又はエマルジョン
等の形態で使用するのが好ましい。その際、前記(A)
〜(D)までの各成分及び必要によって添加されるその
他の成分に加え、有機溶媒や水等を配合することができ
る。本発明の消臭性組成物を接着剤として用いる場合、
好ましい使用形態の一例を挙げれば、木質材料にて構成
される収納家具において、木質材料からなる基材上に突
き板、不織布若くはプリント紙等からなる化粧材を接着
する際の接着剤として用いる形態を例示できる。本発明
の消臭性組成物を接着剤として用いる場合の好ましい
(A)結合剤としては、酢酸ビニル樹脂(溶液)、酢酸
ビニル樹脂エマルジョン、ポリウレタン樹脂エマルジョ
ン、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、α−
オレフィン樹脂、エチレン共重合樹脂、エポキシ樹脂、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、レゾルシン、天然ゴ
ム、セルロース、澱粉糊等が挙げられる。接着剤のウェ
ットな塗布量は、通常、突き板貼りの場合で80〜12
0g/m2程度、紙シート貼りの場合で40〜70g/
m2程度とするのがよい。本発明の接着剤組成物によれ
ば、高温多湿状態においても接着面の膨潤や接着強度の
低下を招く虞が少なく、長期にわたって安定した接着力
を保つことができる。本発明の消臭性組成物を接着剤と
して用いる場合、接着剤の調製方法としては、例えば、
各成分を同時に又は順次に配合し、タンブラー、ミキサ
ー、3本ロール等を用いて十分混合する方法を例示でき
る。
【0024】本発明の消臭性組成物を被膜として用いる
場合、適当な基材上に本発明の消臭性組成物を粉末状、
液状、粘稠液状、ペースト状等の形態で塗布又は含浸等
により被覆し、反応、乾燥又は加熱等により硬化させる
ことで被膜体(例えば、薄層の被膜を有する被膜体)と
する形態を例示できる。ここで、基材としては、木質材
料、樹脂、金属等各種の基材を例示でき、ホルムアルデ
ヒドを含有する木質材料や樹脂を基材として適用する場
合、基材からのホルムアルデヒドの放散を顕著に抑制す
る効果を長期にわたって発現することができる。また、
ホルムアルデヒドを含有しない基材に適用した場合、周
辺部材や外部空間中のホルムアルデヒドを吸着除去する
効果を長期にわたって発現することができる。また、被
膜体に好適な本発明組成物における(A)結合剤として
は、通常、塗料用結合剤やフィルム用結合剤として用い
られる成分、例えば酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂共重合体、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、アミ
ノアルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、シリカゾル、珪酸アルカリ等を好ましく用いること
ができる。本発明の消臭性組成物を被膜体として用いる
場合には、被膜強度の向上を目的として、又は増膜補助
剤として各種の繊維状無機充填材を配合してもよい。か
かる繊維状無機充填材としては、チタン酸アルカリ金属
繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、ワラストナイト、ゾ
ノトライト、チタニア繊維、炭素繊維、ホウ酸アルミニ
ウム繊維等を例示できる。本発明の消臭性組成物を被膜
体として用いる場合には、通常の塗料の調製方法に準じ
て調製することができる。
場合、適当な基材上に本発明の消臭性組成物を粉末状、
液状、粘稠液状、ペースト状等の形態で塗布又は含浸等
により被覆し、反応、乾燥又は加熱等により硬化させる
ことで被膜体(例えば、薄層の被膜を有する被膜体)と
する形態を例示できる。ここで、基材としては、木質材
料、樹脂、金属等各種の基材を例示でき、ホルムアルデ
ヒドを含有する木質材料や樹脂を基材として適用する場
合、基材からのホルムアルデヒドの放散を顕著に抑制す
る効果を長期にわたって発現することができる。また、
ホルムアルデヒドを含有しない基材に適用した場合、周
辺部材や外部空間中のホルムアルデヒドを吸着除去する
効果を長期にわたって発現することができる。また、被
膜体に好適な本発明組成物における(A)結合剤として
は、通常、塗料用結合剤やフィルム用結合剤として用い
られる成分、例えば酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂共重合体、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、アミ
ノアルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、シリカゾル、珪酸アルカリ等を好ましく用いること
ができる。本発明の消臭性組成物を被膜体として用いる
場合には、被膜強度の向上を目的として、又は増膜補助
剤として各種の繊維状無機充填材を配合してもよい。か
かる繊維状無機充填材としては、チタン酸アルカリ金属
繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、ワラストナイト、ゾ
ノトライト、チタニア繊維、炭素繊維、ホウ酸アルミニ
ウム繊維等を例示できる。本発明の消臭性組成物を被膜
体として用いる場合には、通常の塗料の調製方法に準じ
て調製することができる。
【0025】本発明の消臭性組成物を成形材料として用
いる場合、通常、混合粉体、溶液、混合液又はエマルジ
ョンの形態で使用するのが好ましい。成形方法として
は、粉体プレス成形、射出成形、ロール成形等を挙げら
れる。また、本発明の各成分を予め混練押出機で混練
し、ペレット化して用いることができる。その際の
(A)結合剤としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、熱可
塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹脂が好ましく、
(B)、(C)乃至(D)成分は混練中にプランジャー
を用いてサイドより圧入する方法で添加するのが好まし
い。また、本発明の消臭組成物からなる成形体は、粒状
物や発泡体の形態とし、消臭部材として用いてもよい。
かかる消臭部材の具体的な配置場所としては、家具や建
築材料として用いられる中空木質パネルの内部を例示で
きる。また、(A)結合剤としてエポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アルキド樹脂、
アミノアルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を用い
て、これらの結合剤をガラスクロスや不織布等に含浸さ
せた後硬化させる方法や、シートモールディングコンパ
ウンド、バルクモールディングコンパウンド等により成
形する方法によってもよい。また、不織布や紙等に本発
明の組成物を含浸硬化させて成形体としてもよい。
いる場合、通常、混合粉体、溶液、混合液又はエマルジ
ョンの形態で使用するのが好ましい。成形方法として
は、粉体プレス成形、射出成形、ロール成形等を挙げら
れる。また、本発明の各成分を予め混練押出機で混練
し、ペレット化して用いることができる。その際の
(A)結合剤としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、熱可
塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹脂が好ましく、
(B)、(C)乃至(D)成分は混練中にプランジャー
を用いてサイドより圧入する方法で添加するのが好まし
い。また、本発明の消臭組成物からなる成形体は、粒状
物や発泡体の形態とし、消臭部材として用いてもよい。
かかる消臭部材の具体的な配置場所としては、家具や建
築材料として用いられる中空木質パネルの内部を例示で
きる。また、(A)結合剤としてエポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アルキド樹脂、
アミノアルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を用い
て、これらの結合剤をガラスクロスや不織布等に含浸さ
せた後硬化させる方法や、シートモールディングコンパ
ウンド、バルクモールディングコンパウンド等により成
形する方法によってもよい。また、不織布や紙等に本発
明の組成物を含浸硬化させて成形体としてもよい。
【0026】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を更
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【0027】実施例1 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
アジピン酸ジヒドラジド10重量部及び2−(4−チア
ゾリル)−ベンズイミダゾール3重量部を添加し、竹ベ
ラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得た。実施例2 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
1,2,4−トリアゾール10重量部及びN(フルオロ
ジクロロメチルチオ)−フタルイミド3重量部を添加
し、竹ベラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得
た。実施例3 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
アジピン酸ジヒドラジド5重量部、2−(4−チアゾリ
ル)−ベンズイミダゾール3重量部及び酢酸ナトリウム
3重量部を添加し、竹ベラを用いて十分に混合し、接着
剤組成物を得た。比較例1 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)のみからなる接着剤を
比較例1の接着剤とする。比較例2 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
アジピン酸ジヒドラジド10重量部のみを添加し、竹ベ
ラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得た。比較例3 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
1,2,4−トリアゾール10重量部のみを添加し、竹
ベラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得た。比較例4 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール3重量部
のみを添加し、竹ベラを用いて十分に混合し、接着剤組
成物を得た。比較例5 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド3
重量部のみを添加し、竹ベラを用いて十分に混合し、接
着剤組成物を得た。
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
アジピン酸ジヒドラジド10重量部及び2−(4−チア
ゾリル)−ベンズイミダゾール3重量部を添加し、竹ベ
ラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得た。実施例2 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
1,2,4−トリアゾール10重量部及びN(フルオロ
ジクロロメチルチオ)−フタルイミド3重量部を添加
し、竹ベラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得
た。実施例3 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
アジピン酸ジヒドラジド5重量部、2−(4−チアゾリ
ル)−ベンズイミダゾール3重量部及び酢酸ナトリウム
3重量部を添加し、竹ベラを用いて十分に混合し、接着
剤組成物を得た。比較例1 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)のみからなる接着剤を
比較例1の接着剤とする。比較例2 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
アジピン酸ジヒドラジド10重量部のみを添加し、竹ベ
ラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得た。比較例3 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
1,2,4−トリアゾール10重量部のみを添加し、竹
ベラを用いて十分に混合し、接着剤組成物を得た。比較例4 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール3重量部
のみを添加し、竹ベラを用いて十分に混合し、接着剤組
成物を得た。比較例5 酢酸ビニル樹脂エマルジョン系結合剤(商品名「593
HT」、アイカ工業株式会社製)100重量部に対して
N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド3
重量部のみを添加し、竹ベラを用いて十分に混合し、接
着剤組成物を得た。
【0028】試験体の調製 ホルムアルデヒドを含有する合板(厚さ2.5mm、J
AS F2規格、表中「X」と表示)及びMDF(厚さ
3mm、JIS E1規格、表中「Y」と表示)を基材
とし、実施例及び比較例の接着剤を塗布量60g/m2
にて用いてプリント紙(30g/m2規格、凸版印刷株
式会社製)を接着した。
AS F2規格、表中「X」と表示)及びMDF(厚さ
3mm、JIS E1規格、表中「Y」と表示)を基材
とし、実施例及び比較例の接着剤を塗布量60g/m2
にて用いてプリント紙(30g/m2規格、凸版印刷株
式会社製)を接着した。
【0029】試験例 得られたそれぞれの試験体について、以下の試験を実施
した。 (1)浸漬剥離試験 75×75mm大の試験片につき、JAS 3類浸漬剥
離試験に準じて行った。 (2)接着面膨れ試験 試験体を45℃ 90%RH条件下で2週間保持し、接
着面の膨れの有無を目視にて観察した。 ○…膨れが見られない。△…わずかに膨れが見られる。
×…膨れが見られる。 (3)ホルムアルデヒド放散量試験 試験体を用いて処理面を内面に向けた内容積60(l)
の箱を作製し、試験体内に蒸留水300(ml)が入っ
たプラスティック容器を24時間静置して、試験体内で
放出されるホルムアルデヒドを蒸留水に吸着させた。吸
着水中のホルムアルデヒド濃度(mg/l)を、アセチ
ルアセトン−酢酸アンモニウム溶液を用いた極大波長4
15nm付近の吸光度を光電分光光度計を用いて測定す
ることにより定量した。 (4)防黴性 試験体上に黒かび(Cladosporium cla
dosporioides)株を接種し、ハロー試験
(25℃培養1ヶ月)により、試験体の防黴性を評価し
た。全く繁殖の見られないものを(−)、わずかに繁殖
が見られる(+)、10〜30%程度の面積で繁殖(+
++)、30〜70%程度の面積で繁殖、70%以上の
面積に繁殖(++++)と評価した。試験結果を表1、
2に示す。
した。 (1)浸漬剥離試験 75×75mm大の試験片につき、JAS 3類浸漬剥
離試験に準じて行った。 (2)接着面膨れ試験 試験体を45℃ 90%RH条件下で2週間保持し、接
着面の膨れの有無を目視にて観察した。 ○…膨れが見られない。△…わずかに膨れが見られる。
×…膨れが見られる。 (3)ホルムアルデヒド放散量試験 試験体を用いて処理面を内面に向けた内容積60(l)
の箱を作製し、試験体内に蒸留水300(ml)が入っ
たプラスティック容器を24時間静置して、試験体内で
放出されるホルムアルデヒドを蒸留水に吸着させた。吸
着水中のホルムアルデヒド濃度(mg/l)を、アセチ
ルアセトン−酢酸アンモニウム溶液を用いた極大波長4
15nm付近の吸光度を光電分光光度計を用いて測定す
ることにより定量した。 (4)防黴性 試験体上に黒かび(Cladosporium cla
dosporioides)株を接種し、ハロー試験
(25℃培養1ヶ月)により、試験体の防黴性を評価し
た。全く繁殖の見られないものを(−)、わずかに繁殖
が見られる(+)、10〜30%程度の面積で繁殖(+
++)、30〜70%程度の面積で繁殖、70%以上の
面積に繁殖(++++)と評価した。試験結果を表1、
2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】実施例1〜3は、何れも接着剤としての性
能を有しているに加えて、ホルムアルデヒドの除去に極
めて優れている。特に(D)成分を配合した実施例3の
接着剤は、より効果的である。また、本発明によれば、
黴の繁殖を抑制するという効果も有する。
能を有しているに加えて、ホルムアルデヒドの除去に極
めて優れている。特に(D)成分を配合した実施例3の
接着剤は、より効果的である。また、本発明によれば、
黴の繁殖を抑制するという効果も有する。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る消臭性組成
物によれば、ヒドラジド化合物等のアルデヒド類と反応
してこれを吸着除去する性質を有する化合物が単独で配
合された組成物に比べて、アルデヒド類の除去効果に優
れている。かかる消臭性組成物を用いた接着剤、被膜体
及び成形体は、それぞれの用途に応じた所期の性能を損
なうことなく、上記アルデヒド類の除去効果を有する。
物によれば、ヒドラジド化合物等のアルデヒド類と反応
してこれを吸着除去する性質を有する化合物が単独で配
合された組成物に比べて、アルデヒド類の除去効果に優
れている。かかる消臭性組成物を用いた接着剤、被膜体
及び成形体は、それぞれの用途に応じた所期の性能を損
なうことなく、上記アルデヒド類の除去効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/3447 C08K 5/3447 5/3462 5/3462 5/3472 5/3472 5/43 5/43 5/47 5/47 C09D 5/00 C09D 5/00 Z 7/12 7/12 201/00 201/00 C09J 11/06 C09J 11/06 201/00 201/00 (72)発明者 本木 寛 徳島県板野郡藍住町住吉字江端98−2 大塚化学株式会社 徳島第二工場内 (56)参考文献 特開 平8−239507(JP,A) 特開 平5−201806(JP,A) 特開 平4−139242(JP,A) 特開 昭49−88929(JP,A) 特開 平1−259054(JP,A) 特開 平9−95563(JP,A) 特開 平4−335048(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 C09D 4/00 - 201/10 C09J 4/00 - 201/10 C08J 7/04
Claims (7)
- 【請求項1】 (A)結合剤に、(B)分子中にN−N
結合を有するアゾール化合物もしくはアジン化合物、1
−アミノピロリジン化合物又はヒドラジド化合物から選
ばれる少なくとも1種の化合物、(C)ベンズイミダゾ
ール化合物又はフタルイミド化合物から選ばれる少なく
とも1種の化合物、及び(D)弱酸金属塩から選ばれる
少なくとも1種が配合されてなることを特徴とする消臭
性組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の消臭性組成物からなる接
着剤。 - 【請求項3】 基材上に請求項1記載の消臭性組成物を
被覆してなる被膜体。 - 【請求項4】 請求項1記載の消臭性組成物を成形して
なる成形体。 - 【請求項5】 (A)結合剤に、(B)分子中にN−N
結合を有するアゾール化合物もしくはアジン化合物、1
−アミノピロリジン化合物又はヒドラジド化合物から選
ばれる少なくとも1種の化合物、及び(C)ベンズイミ
ダゾール化合物又はフタルイミド化合物から選ばれる少
なくとも1種の化合物を配合してなることを特徴とする
消臭剤。 - 【請求項6】 更に(D)弱酸金属塩から選ばれる少な
くとも1種が配合されてなる請求項5記載の消臭剤。 - 【請求項7】 接着剤または被膜体または成形体として
用いられる請求項5又は6記載の消臭剤。
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---|---|---|---|
JP10364045A JP3121798B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 消臭性組成物、該組成物からなる接着剤、被膜体、及び成形体、並びに消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10364045A JP3121798B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 消臭性組成物、該組成物からなる接着剤、被膜体、及び成形体、並びに消臭剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000186212A JP2000186212A (ja) | 2000-07-04 |
JP3121798B2 true JP3121798B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=18480843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10364045A Expired - Fee Related JP3121798B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 消臭性組成物、該組成物からなる接着剤、被膜体、及び成形体、並びに消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121798B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4994301B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2012-08-08 | 株式会社イノアックコーポレーション | 積層体 |
WO2016167258A1 (ja) * | 2015-04-14 | 2016-10-20 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 臭気物質の吸着剤 |
JP2016214618A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 住江織物株式会社 | 消臭水性液 |
JP6368846B1 (ja) * | 2017-12-18 | 2018-08-01 | カミ商事株式会社 | 紙管、及び紙管の製造方法 |
JP7428022B2 (ja) * | 2019-03-27 | 2024-02-06 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP10364045A patent/JP3121798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000186212A (ja) | 2000-07-04 |
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