JP3847251B2 - 消臭剤組成物及び木質材料 - Google Patents

消臭剤組成物及び木質材料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルデヒド臭を消臭する消臭剤組成物及びアルデヒド臭が消臭された木質材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建材、内装材等または前記建材の材料となる合板、パーティクルボード、ファイバーボード(MDF)等の接着剤として、ホルムアルデヒド系木質用接着剤が知られている。前記接着剤は、接着性、作業性に優れているため、前記用途に多用されている。ところが、前記建材、内装材等を用いた住宅では、前記接着剤から放散されるホルムアルデヒドによって居住者が不快感を持つ、いわゆるシックハウス症候群が発生するという問題がある。
【0003】
前記問題を解決するために、従来、前記建材、内装材等に消臭剤を塗布することが行われている。前記消臭剤としては、例えば、ヒドラジド化合物と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤とを含む消臭剤組成物が知られている。
【0004】
前記消臭剤組成物は、一般式RO(CHCHO)Hで表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を用いるものであり、前記一般式中、Rは炭素数8〜18の直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、nは2〜4の整数であることが好ましいとされている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
しかしながら、前記消臭剤組成物は、木質材料に対して吸収されにくく、このような消臭剤組成物により処理された木質材料は表面が研削された場合には、アルデヒドに対する消臭性能が低減するという不都合がある。また、前記消臭剤組成物は、用いる界面活性剤によっては、使用時に著しく発泡し、取り扱いが困難になることがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−300652号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる不都合を解消して、アルデヒドに対する消臭性能に優れ、しかも木質材料に吸収されやすく、使用時に発泡が少なく取り扱い容易な消臭剤組成物を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の目的は、表面が研削された場合にもアルデヒドに対する優れた消臭性能を保持することができる木質材料を提供することにもある。
【0009】
かかる目的を達成するために、本発明の消臭剤組成物は、ヒドラジド化合物と、日本乳化剤株式会社製ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(商品名:ニューコール2306−HYまたはニューコール2308−LY)とを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の消臭剤組成物によれば、前記非イオン界面活性剤は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型であって、従来の消臭剤組成物に用いられるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤に比較して格段に長い分子鎖を備えている。従って、本発明の消臭剤組成物は、木質材料との間で優れた親和性が得られ、該木質材料に対して吸収されやすくなる。また、本発明の消臭剤組成物は、前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を用いることにより、使用時の発泡が少なく、容易に取り扱うことができる。
【0011】
前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、末端にRO−基を備え、Rで示される脂肪族基の炭素数が8未満であるときには、界面活性剤としての作用が得られない。また、前記脂肪族基の炭素数が22を超えると、界面活性剤を形成すること自体が難しくなる。
【0012】
本発明の消臭剤組成物は、全量に対して、前記ヒドラジド化合物0.1〜20重量%と、前記非イオン界面活性剤0.1〜5重量%とを含むことが好ましい。前記ヒドラジド化合物が消臭剤組成物の全量に対して0.1重量%未満かつ前記非イオン界面活性剤が消臭剤組成物の全量に対して0.1重量%未満であるときには、アルデヒドに対して十分な消臭性能を得ることができない。一方、前記ヒドラジド化合物が消臭剤組成物の全量に対して20重量%を超え、かつ前記非イオン界面活性剤が消臭剤組成物の全量に対して5重量%を超えると、前記ヒドラジド化合物と非イオン界面活性剤とが混合しにくくなり、溶解性、二次接着性等についても十分な性能を得ることができない。
【0013】
また、本発明の消臭剤組成物は、さらに金属ハロゲン化物、金属硝酸塩、金属硫酸塩、金属亜硫酸塩、金属水酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする。本発明の消臭剤組成物は、前記化合物を含むことにより、アルデヒドに対してさらに優れた消臭性能を得ることができる。尚、前記化合物において、前記「金属」との用語はアルカリ土類金属を含んでいる。
【0014】
また、本発明の木質材料は、ヒドラジド化合物と、日本乳化剤株式会社製ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(商品名:ニューコール2306−HYまたはニューコール2308−LY)とを含む消臭剤組成物を塗布または含浸させてなることを特徴とする。
【0015】
本発明の消臭剤組成物は、前述のように、アルデヒドに対する消臭性能に優れている一方、木質材料に対して吸収されやすいとの特性を備え、木質材料に塗布または含浸させると、該木質材料中に深く浸透する。そこで、本発明の木質材料は、前記消臭剤組成物を塗布または含浸させてなることにより、アルデヒドに対する優れた消臭性能を長期に亘って持続することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
【0017】
本実施形態の消臭剤組成物は、ヒドラジド化合物と、日本乳化剤株式会社製ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(商品名:ニューコール2306−HYまたはニューコール2308−LY)とを含むものである。前記消臭剤組成物は、さらに、金属ハロゲン化物、金属硝酸塩、金属硫酸塩、金属亜硫酸塩、金属水酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含んでいてもよい。
【0018】
前記消臭剤組成物は、前記ヒドラジド化合物と前記非イオン界面活性剤とを水または有機溶剤に熔解して、溶液の形態で用いることができる。前記消臭剤組成物に含まれる前記ヒドラジド化合物と前記非イオン界面活性剤との量は、任意の量とすることができるが、通常は組成物全量に対して前記ヒドラジド化合物0.1〜20重量%、前記非イオン界面活性剤0.1〜5重量%の範囲とする。
【0019】
前記ヒドラジド化合物としては、例えば、分子中に1個のヒドラジド基を有するモノヒドラジド化合物、分子中に2個のヒドラジド基を有するジヒドラジド化合物、分子中に3個以上のヒドラジド基を有するポリヒドラジド化合物を挙げることができる。
【0020】
前記モノヒドラジド化合物は、一般式R−CO−NHNH(式中、Rは水素原子、アルキル基または置換基を有していてもよいアリール基を示す)で表される。前記一般式において、Rで表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基等の炭素数1〜12の直鎖状アルキル基を挙げることができる。また、Rで表されるアリール基としては、例えば、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等を挙げることができ、該アリール基の置換基としては、例えば、水酸基、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、iso−ブチル基等を挙げることができる。
【0021】
前記モノヒドラジド化合物として、具体的には、ラウリル酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラジド、アセトヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、p−ヒドロキシ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジド、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド等を挙げることができる。
【0022】
前記ジヒドラジド化合物は、一般式HNHN−X−NHNH(式中、Xは−CO−、−CO−A−CO−を示し、Aはアルキレン基またはアリーレン基を示す)で表される。前記一般式において、Aで表されるアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基等の炭素数1〜12の直鎖状アルキル基を挙げることができる。前記アルキレン基は、水酸基等の置換基を有していてもよい。
【0023】
また、Aで表されるアリーレン基としては、例えば、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナントリレン基等を挙げることができる。前記アリーレン基の置換基としては、前記アリール基の置換基と同一の基を挙げることができる。
【0024】
前記ジヒドラジド化合物として、具体的には、カルボヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン−2酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、ダイマー酸ジヒドラジド、2,6−ナフトエ酸ジヒドラジド等の2塩基酸ジヒドラジド等を挙げることができる。さらに、特公平2−4607号公報に記載の各種2塩基酸ジヒドラジド化合物、2,4−ジヒドラジノ−6−メチルアミノ−sym−トリアジン等も前記ジヒドラジド化合物として用いることができる。
【0025】
前記ジヒドラジド化合物としては、具体的には、ポリアクリル酸ヒドラジド等を挙げることができる。
【0026】
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、末端にRO−基を備え、Rで表される脂肪族基としては、炭素数8〜22の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0027】
前記炭素数8〜22のアルキル基としては、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘンエイコシル基、n−ドコシル基等を挙げることができる。
【0028】
前記金属ハロゲン化物としては、例えば、フッ化アンチモン、フッ化カリウム、フッ化銀、フッ化スズ、フッ化バナジウム等の金属フッ化物、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシウムカリウム、塩化バリウム、塩化ストロンチウム等のアルカリ土類金属塩化物、塩化亜鉛、塩化アンチモン、塩化アルミニウム、塩化セリウム、塩化チタン、塩化マンガン、塩化リチウム、塩化タングステン等の金属塩化物、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化ストロンチウム、臭化バリウム等のアルカリ土類金属臭化物、臭化亜鉛、臭化アルミニウム、臭化ニッケル、臭化リチウム、臭化タングステン等の金属臭化物、ヨウ化カルシウム、ヨウ化ストロンチウム、ヨウ化バリウム、ヨウ化マグネシウム等のアルカリ土類金属ヨウ化物、ヨウ化マンガン、ヨウ化アルミニウム、ヨウ化セリウム、ヨウ化銀、ヨウ化リチウム、ヨウ化コバルト等の金属ヨウ化物等を挙げることができる。
【0029】
前記金属硝酸塩としては、例えば、硝酸アルミニウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0030】
前記金属硫酸塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンチモン、硫酸カリウム、硫酸チタン、硫酸カルシウム、硫酸チタン等を挙げることができる。
【0031】
前記金属亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸マグネシウム、亜硫酸アルミニウム、亜硫酸亜鉛、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等を挙げることができる。尚、前記金属亜硫酸塩を用いると、被処理体が着色することがあるので、注意を要する。
【0032】
前記金属水酸化物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ストロンチウム等を挙げることができる。
【0033】
前記金属ハロゲン化物、金属硝酸塩、金属硫酸塩、金属亜硫酸塩、金属水酸化物は、本実施形態の消臭剤組成物の全量に対して、例えば0.1〜50重量%の範囲で用いることができる。前記金属ハロゲン化物、金属硝酸塩、金属硫酸塩、金属亜硫酸塩、金属水酸化物は、前記化合物のいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
【0034】
前記各化合物を溶解する有機溶媒としては公知のものを用いることができ、例えば、炭素数1〜8の直鎖状または分枝鎖状の脂肪族飽和アルコール類、ジシクロペンタノール、シクロヘキサノール等の脂環式アルコール類、エチレングリコール等の多価アルコール類、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分枝鎖状または環状の脂肪族炭化水素類、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルのジエーテル類、ジアリールエーテル類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、ケトン類、エステル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒類、リン酸エステル類等を挙げることができる。前記有機溶媒は、前記いずれかの溶媒を単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
【0035】
本実施形態の消臭剤組成物は、通常は水または前記有機溶剤の溶液の形態で、木質材料の表面に塗布または含浸させることにより用いる。前記木質材料としては、建材、内装材等またはその材料となる合板、パーティクルボード、ファイバーボード等を挙げることができる。
【0036】
また、本実施形態の消臭剤組成物は、前記木質材料の他、紙、不織布等の繊維製品、フィルム、シート等の樹脂成形品等に対しても、その表面に塗布または含浸させることにより用いることができる。
【0037】
次に、本発明の実施例と比較例とを示す。
【0038】
【実施例1】
本実施例では、蒸留水95重量部に、アジピン酸ジヒドラジド5重量部と、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(日本乳化剤株式会社製、商品名:ニューコール2306−HY)1.6重量部とを添加し、十分に撹拌してアルデヒド消臭剤組成物を調製した。
【0039】
次に、本実施例のアルデヒド消臭剤組成物1滴(約0.1g)を、3.5mm厚のファイバーボードの表面に滴下し、完全に浸透するまでの時間(秒)を測定し、木質材料に対する被吸収性の指標とした。
【0040】
次に、100mlのメスシリンダーに本実施例のアルデヒド消臭剤組成物20mlを入れ、メスシリンダーの開口部を閉蓋して、上下を反転させる操作を1秒に1回の割合で30回くり返した。前記操作終了直後に、発泡した泡の高さLを読みとり、次式により発泡倍率Aを算出して、使用時の発泡性の指標とした。
【0041】
発泡倍率A(倍)=L/20
次に、本実施例のアルデヒド消臭剤組成物のホルムアルデヒドに対する消臭性能を試験した。前記試験は、まず、本実施例のアルデヒド消臭剤組成物を、3.5mm厚のファイバーボードの一方の表面に60g/mの量で塗布し、室温で2日間養生した。次に、前記アルデヒド消臭剤組成物を塗布したファイバーボードの表面をサンディングして0.2mm研削したものを試験片として、JIS A 5905の5.15項に記載の方法に準じて、該ファイバーボードからのホルムアルデヒド放出量を測定し、ホルムアルデヒドに対する消臭性能の指標とした。前記指標は、ホルムアルデヒド放出量が少ないほど、ホルムアルデヒドに対する消臭性能に優れていることを示す。
【0042】
木質材料に対する被吸収性と、使用時の発泡性と、ホルムアルデヒドに対する消臭性能とを表1に示す。
【0049】
【実施例
本実施例では、非イオン界面活性剤として、実施例1で用いたポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤に代えて、日本乳化剤株式会社製ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤(商品名:ニューコール2308−LY)を用いた以外は、実施例1と全く同一にしてアルデヒド消臭剤組成物を調製した。
【0050】
次に、本実施例のアルデヒド消臭剤組成物について、実施例1と全く同一にして、木質材料に対する被吸収性と、使用時の発泡性と、ホルムアルデヒドに対する消臭性能とを測定した。結果を表1に示す。
【0053】
【実施例
本実施例では、実施例のアルデヒド消臭剤組成物において、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤の量を1.6重量部とし、さらに塩化カルシウム4重量部を添加した以外は、実施例1と全く同一にしてアルデヒド消臭剤組成物を調製した。
【0054】
次に、本実施例のアルデヒド消臭剤組成物について、実施例1と全く同一にして、木質材料に対する被吸収性と、使用時の発泡性と、ホルムアルデヒドに対する消臭性能とを測定した。結果を表1に示す。
【0055】
【比較例1】
本比較例では、非イオン性界面活性剤として、実施例1で用いたポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤に代えて、一般式RO(CHCHO)H(式中、Rは炭素数8〜18の直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、nは2〜4の整数)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(日本乳化剤株式会社製、商品名:ニューコール2302)を用いた以外は、実施例1と全く同一にしてアルデヒド消臭剤組成物を調製した。
【0056】
次に、本比較例のアルデヒド消臭剤組成物について、実施例1と全く同一にして、木質材料に対する被吸収性と、使用時の発泡性と、ホルムアルデヒドに対する消臭性能とを測定した。結果を表1に示す。
【0057】
【比較例2】
本比較例では、非イオン性界面活性剤として、実施例1で用いたポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤に代えて、硫酸エステル型陰イオン界面活性剤(日本乳化剤株式会社製、商品名:ニューコール1703−SFD)を用いた以外は、実施例1と全く同一にしてアルデヒド消臭剤組成物を調製した。
【0058】
次に、本比較例のアルデヒド消臭剤組成物について、実施例1と全く同一にして、木質材料に対する被吸収性と、使用時の発泡性と、ホルムアルデヒドに対する消臭性能とを測定した。結果を表1に示す。
【0059】
【比較例3】
本比較例では、蒸留水95重量部に、アジピン酸ジヒドラジド5重量部を添加し、非イオン界面活性剤を全く添加しなかった以外は、実施例1と全く同一にしてアルデヒド消臭剤組成物を調製した。
【0060】
次に、本比較例のアルデヒド消臭剤組成物について、実施例1と全く同一にして、木質材料に対する被吸収性と、使用時の発泡性と、ホルムアルデヒドに対する消臭性能とを測定した。結果を表1に示す。
【0061】
【比較例4】
本比較例では、アルデヒド消臭剤組成物を全く塗布していない3.5mm厚のファイバーボードを試験片とした以外は、実施例1と全く同一にして、該ファイバーボードからのホルムアルデヒド放出量を測定し、ホルムアルデヒドに対する消臭性能のコントロールとした。結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
Figure 0003847251
表1から、本発明のアルデヒド消臭剤組成物(実施例1〜)によれば、アルデヒド消臭剤組成物を全く塗布しない場合(比較例4)に対してはもちろん、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤以外の界面活性剤を用いた場合(比較例1,2)、非イオン界面活性剤を全く用いない場合(比較例3)に対して優れたアルデヒド消臭性能が得られることが明らかである。
【0063】
また、表1から、塩化カルシウムを添加した本発明のアルデヒド消臭剤組成物(実施例)によれば、塩化カルシウムを添加しない場合(実施例2)よりもさらに優れたアルデヒド消臭性能が得られることが明らかである。
【0064】
また、表1から、本発明のアルデヒド消臭剤組成物(実施例1〜)によれば、一般式RO(CHCHO)H(式中、Rは炭素数8〜18の直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、nは2〜4の整数)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を用いた場合(比較例1)、非イオン界面活性剤を全く用いない場合(比較例3)に対して、木質材料に完全に浸透するまでの時間が格段に短く、木質材料に対する被吸収性に優れていることが明らかである。また、表1から、本発明のアルデヒド消臭剤組成物(実施例1〜)によれば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤以外の界面活性剤、例えば硫酸エステル型陰イオン界面活性剤を用いた場合(比較例2)に対し、使用時の発泡性が低く、取り扱い性に優れていることが明らかである。
【0065】
さらに、本発明のアルデヒド消臭剤組成物(実施例1〜)は、前記のように木質材料に対する被吸収性に優れているため、本発明のアルデヒド消臭剤組成物を塗布した木質材料によれば、表面をサンディングにより研削した場合にも、優れたアルデヒド消臭性能を得ることができることが明らかである。

Claims (4)

  1. ヒドラジド化合物と、日本乳化剤株式会社製ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(商品名:ニューコール2306−HYまたはニューコール2308−LY)とを含むことを特徴とする消臭剤組成物。
  2. 全量に対して、前記ヒドラジド化合物0.1〜20重量%と、前記非イオン界面活性剤0.1〜5重量%とを含むことを特徴とする請求項1記載の消臭剤組成物。
  3. 金属ハロゲン化物、金属硝酸塩、金属硫酸塩、金属亜硫酸塩、金属水酸化物からなる群から選ばれる1種の化合物を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の消臭剤組成物。
  4. ヒドラジド化合物と、日本乳化剤株式会社製ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(商品名:ニューコール2306−HYまたはニューコール2308−LY)とを含む消臭剤組成物を塗布または含浸させてなることを特徴とする木質材料。
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