JP3538801B2 - 消臭剤配合物 - Google Patents
消臭剤配合物Info
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Description
することができる粘性を有する消臭剤配合物に関するも
のである。
ロシアニン誘導体を含むスチレン・アクリル系ラテック
ス水性エマルジョン消臭剤を塗布した防臭シートや該金
属フタロシアニン誘導体を含むアクリル・ウレタン樹脂
エマルジョン消臭剤の膜が形成された消臭性発泡樹脂ビ
ーズは既に実用されている。
や塩化亜鉛等の塩類、EDTA(エチレンジアミン四酢
酸−以下同じ−)亜鉛等の亜鉛系金属錯体、硫酸銅や塩
化銅等の塩類、EDTA銅等の銅イオン系金属錯体、硫
酸鉄や塩化鉄等の塩類、鉄フタロシアニン誘導体等の鉄
イオン系金属錯体、硫酸コバルトや塩化コバルト等の塩
類及びコバルトフタロシアニン等のコバルトイオン系金
属錯体を消臭剤として種々の用途に利用することを技術
的課題として、研究・実験を重ねた結果、安全性が高
く、耐変色性があり、水に容易に溶け、取扱いやすく、
安定性のあるEDTA亜鉛を消臭剤とし、特定の高分子
バインダーに配合すると共に特定の粘度に調製すれば、
特定の用途に好適に使用することができるという刮目す
べき知見を得た。
高湿度環境下でも消臭機能が低下することなく持続し、
廃棄が容易で水溶液として利用できるEDTA亜鉛を消
臭剤として採用し、特に、インキとして使用できる消臭
剤配合物を提供しようとするものである。
ルミ箔等に印刷できるインキは本発明者が知る限り、未
だ存在しないことに着目し、EDTA亜鉛だけでなく抗
菌・防かび剤に対しても相性がよく、凹版印刷等で要求
される速乾性、PP,PET等のスパンボンド不織布及びアル
ミ箔等に対する密着性に優れ、粘度や乾燥時間の調整が
できる高分子バインダーを特定すべく試作・試験すると
いう試行錯誤を繰り返した結果、アクリル共重合樹脂を
高分子バインダーとして用いればよいことを見出し、前
記技術的課題を達成したものである。
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明は、消
臭剤としてEDTA亜鉛を全体量の5〜30重量%含有
し、高分子バインダーとしてアクリル共重合樹脂を全体
量の35〜45重量%含有してなる粘度100 〜600 センチポ
イズのインキ用消臭剤配合物である。
5〜30重量%であればよい。5重量%以下では加工され
た製品の使用期間中の消臭効果が得られず(寿命が短
い)、30重量%以上では、高分子バインダーとの相溶性
が悪くなり、樹脂ショックが起こり、貯蔵等に向かなく
なる。
てアクリル共重合樹脂を用いる。
鉛を水に溶解した後、この溶解液を固形分35〜45重量%
のアクリル共重合樹脂エマルジョン(全体量に対するア
クリル共重合樹脂の含有量は35〜45重量%である。)に
加えて100 〜600 センチポイズの粘度とすることによ
り、インキとして使用することができ消臭剤配合物を得
ることができ、当該消臭剤配合物を印刷用インキとして
使用すれば消臭機能を有するインキを提供することがで
きる。なお、乾燥時間を延ばすために、全体量に対して
5〜10重量%のポリビニルアルコールやグリセリンを配
合してもよい。
金属錯体(例えば、コバルトフタロシアニン)等の他の
消臭剤を併用してもよく、配合割合は0.1 〜0.5 重量%
であれば十分である。また、抗菌剤を添加すれば、抗菌
効果も合わせて得ることができ、抗菌剤としては不揮発
性の高分子系カチオン性抗菌剤が好適であり、配合割合
は0.01〜1重量%程度であればよい。
と、コバルトフタロシアニン(コバルトイオン系金属錯
体)0.4 重量%と、高分子系カチオン性抗菌剤(マルカ
サイド:商品名:大和化成株式会社製)0.09重量%と、
濃度15%のポリビニルアルコール9重量%とを水6.71重
量%に溶解して希釈した後、この溶解液をアクリル共重
合樹脂エマルジョン(ヴェナール1160:商品名:カナエ
化学工業株式会社製)78.8重量%(固形分48%、水52
%)に徐々に加えながら攪拌して消臭剤配合物を得た。
ここに得た消臭剤配合物は、EDTA亜鉛を全体量の5
重量%含有していると共に、アクリル共重合樹脂を全体
量の37.8重量%(0.788 ×0.48=0.378 )含有してお
り、粘度は400 〜600 センチポイズであった。
バー用スパンボンドにフレキソ印刷機で印刷した。この
スパンボンドには約0.32g /10cm2 のインキが載ってい
た。
てサンプルとした。このサンプルを容積5リットルのテ
ドラーバッグに入れてアンモニアガス250ppmと硫化水素
ガス250ppmを注入して密閉し、ガス検知管で経時毎にガ
ス濃度を測定した。その結果を表1に示す。
は約8.4 %消臭され、24時間後には22.8%消臭されてい
た。また、硫化水素ガスにおいては最初の1時間で約6.
8 %消臭され、24時間後には10%消臭されていた。
と、コバルトフタロシアニン(コバルトイオン系金属錯
体)0.215 重量%と、高分子系カチオン性抗菌剤(マル
カサイド:商品名:大和化成株式会社製)0.097 重量%
とを水7.388 重量%に溶解して希釈した後、この溶解液
をアクリル共重合樹脂エマルジョン(ヴェナール1160:
商品名:カナエ化学工業株式会社製)87.3重量%(固形
分48%、水52%)に徐々に加えながら攪拌して消臭剤配
合物を得た。ここに得た消臭剤配合物は、EDTA亜鉛
を全体量の5重量%含有していると共に、アクリル共重
合樹脂を全体量の41.9重量%(0.873 ×0.48=0.419 )
含有しており、粘度は100 〜150 センチポイズであっ
た。
ルミ箔にコーティングした。
ンプルとした。このサンプルを容積5リットルのテドラ
ーバッグに入れてアンモニアガス250ppmと硫化水素ガス
250ppmを注入して密閉し、ガス検知管で経時毎にガス濃
度を測定した。その結果を表2に示す。
は約4.8 %消臭され、24時間後には21.2%消臭されてい
た。また、硫化水素ガスにおいては最初の1時間で約1
3.6%消臭され、24時間後には43.6%消臭されていた。
DTA亜鉛を消臭剤として採用した、インキとして使用
できる消臭剤配合物を提供することができる。
いといえる。
Claims (1)
- 【請求項1】 消臭剤としてEDTA亜鉛を全体量の5
〜30重量%含有し、高分子バインダーとしてアクリル共
重合樹脂を全体量の35〜45重量%含有してなる粘度100
〜600 センチポイズのインキ用消臭剤配合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22719897A JP3538801B2 (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 消臭剤配合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22719897A JP3538801B2 (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 消臭剤配合物 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001231936A Division JP3616960B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 消臭剤配合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1147250A JPH1147250A (ja) | 1999-02-23 |
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ID=16857041
Family Applications (1)
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JP22719897A Expired - Fee Related JP3538801B2 (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 消臭剤配合物 |
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-
1997
- 1997-08-07 JP JP22719897A patent/JP3538801B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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