JP3538801B2 - 消臭剤配合物 - Google Patents

消臭剤配合物

Info

Publication number
JP3538801B2
JP3538801B2 JP22719897A JP22719897A JP3538801B2 JP 3538801 B2 JP3538801 B2 JP 3538801B2 JP 22719897 A JP22719897 A JP 22719897A JP 22719897 A JP22719897 A JP 22719897A JP 3538801 B2 JP3538801 B2 JP 3538801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
deodorant
zinc
edta
cobalt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22719897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1147250A (ja
Inventor
治 浅川
操 山越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KABUSHIKI KAISHA MORIKAWA SHOTEN
Original Assignee
KABUSHIKI KAISHA MORIKAWA SHOTEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KABUSHIKI KAISHA MORIKAWA SHOTEN filed Critical KABUSHIKI KAISHA MORIKAWA SHOTEN
Priority to JP22719897A priority Critical patent/JP3538801B2/ja
Publication of JPH1147250A publication Critical patent/JPH1147250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538801B2 publication Critical patent/JP3538801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキとして使用
することができる粘性を有する消臭剤配合物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、鉄,コバルト等の金属フタ
ロシアニン誘導体を含むスチレン・アクリル系ラテック
ス水性エマルジョン消臭剤を塗布した防臭シートや該金
属フタロシアニン誘導体を含むアクリル・ウレタン樹脂
エマルジョン消臭剤の膜が形成された消臭性発泡樹脂ビ
ーズは既に実用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、硫酸亜鉛
や塩化亜鉛等の塩類、EDTA(エチレンジアミン四酢
酸−以下同じ−)亜鉛等の亜鉛系金属錯体、硫酸銅や塩
化銅等の塩類、EDTA銅等の銅イオン系金属錯体、硫
酸鉄や塩化鉄等の塩類、鉄フタロシアニン誘導体等の鉄
イオン系金属錯体、硫酸コバルトや塩化コバルト等の塩
類及びコバルトフタロシアニン等のコバルトイオン系金
属錯体を消臭剤として種々の用途に利用することを技術
的課題として、研究・実験を重ねた結果、安全性が高
く、耐変色性があり、水に容易に溶け、取扱いやすく、
安定性のあるEDTA亜鉛を消臭剤とし、特定の高分子
バインダーに配合すると共に特定の粘度に調製すれば、
特定の用途に好適に使用することができるという刮目す
べき知見を得た。
【0004】前記知見に基づき、高い消臭機能を有し、
高湿度環境下でも消臭機能が低下することなく持続し、
廃棄が容易で水溶液として利用できるEDTA亜鉛を消
臭剤として採用し、特に、インキとして使用できる消臭
剤配合物を提供しようとするものである。
【0005】 臭機能を付与させて印刷機で不織布やア
ルミ箔等に印刷できるインキは本発明者が知る限り、未
だ存在しないことに着目し、EDTA亜鉛だけでなく抗
菌・防かび剤に対しても相性がよく、凹版印刷等で要求
される速乾性、PP,PET等のスパンボンド不織布及びアル
ミ箔等に対する密着性に優れ、粘度や乾燥時間の調整が
できる高分子バインダーを特定すべく試作・試験すると
いう試行錯誤を繰り返した結果、アクリル共重合樹脂を
高分子バインダーとして用いればよいことを見出し、前
記技術的課題を達成したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明は、
臭剤としてEDTA亜鉛を全体量の5〜30重量%含有
し、高分子バインダーとしてアクリル共重合樹脂を全体
量の35〜45重量%含有してなる粘度100 〜600 センチポ
イズのインキ用消臭剤配合物である。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態
【0008】 EDTA亜鉛の配合量は、全体量に対して
5〜30重量%であればよい。5重量%以下では加工され
た製品の使用期間中の消臭効果が得られず(寿命が短
い)、30重量%以上では、高分子バインダーとの相溶性
が悪くなり、樹脂ショックが起こり、貯蔵等に向かなく
なる。
【0009】 また、高分子バインダーは、インキ用とし
てアクリル共重合樹脂を用いる。
【0010】 体量に対して5〜30重量%のEDTA亜
鉛を水に溶解した後、この溶解液を固形分35〜45重量%
のアクリル共重合樹脂エマルジョン(全体量に対するア
クリル共重合樹脂の含有量は35〜45重量%である。)
加えて100 〜600 センチポイズの粘度とすることによ
り、インキとして使用することができ消臭剤配合物を得
ることができ、当該消臭剤配合物を印刷用インキとして
使用すれば消臭機能を有するインキを提供することがで
きる。なお、乾燥時間を延ばすために、全体量に対して
5〜10重量%のポリビニルアルコールやグリセリンを配
合してもよい。
【0011】 記EDTA亜鉛と共にコバルトイオン系
金属錯体(例えば、コバルトフタロシアニン)等の他の
消臭剤を併用してもよく、配合割合は0.1 〜0.5 重量%
であれば十分である。また、抗菌剤を添加すれば、抗菌
効果も合わせて得ることができ、抗菌剤としては不揮発
性の高分子系カチオン性抗菌剤が好適であり、配合割合
は0.01〜1重量%程度であればよい。
【0012】
【実施例】実施例1.
【0013】 全体量に対して5重量%のEDTA亜鉛
と、コバルトフタロシアニン(コバルトイオン系金属錯
体)0.4 重量%と、高分子系カチオン性抗菌剤(マルカ
サイド:商品名:大和化成株式会社製)0.09重量%と、
濃度15%のポリビニルアルコール9重量%とを水6.71重
量%に溶解して希釈した後、この溶解液をアクリル共重
合樹脂エマルジョン(ヴェナール1160:商品名:カナエ
化学工業株式会社製)78.8重量%(固形分48%、水52
%)に徐々に加えながら攪拌して消臭剤配合物を得た。
ここに得た消臭剤配合物は、EDTA亜鉛を全体量の5
重量%含有していると共に、アクリル共重合樹脂を全体
量の37.8重量%(0.788 ×0.48=0.378 )含有してお
り、粘度は400 〜600 センチポイズであった。
【0014】 前記消臭剤配合物をインキとしてスーツカ
バー用スパンボンドにフレキソ印刷機で印刷した。この
スパンボンドには約0.32g /10cm2 のインキが載ってい
た。
【0015】 前記スパンボンドを10cm×10cm平方に切っ
てサンプルとした。このサンプルを容積5リットルのテ
ドラーバッグに入れてアンモニアガス250ppmと硫化水素
ガス250ppmを注入して密閉し、ガス検知管で経時毎にガ
ス濃度を測定した。その結果を表に示す。
【0016】
【表1】
【0017】より、最初の1時間でアンモニアガス
は約8.4 %消臭され、24時間後には22.8%消臭されてい
た。また、硫化水素ガスにおいては最初の1時間で約6.
8 %消臭され、24時間後には10%消臭されていた。
【0018】 実施例
【0019】 全体量に対して5重量%のEDTA亜鉛
と、コバルトフタロシアニン(コバルトイオン系金属錯
体)0.215 重量%と、高分子系カチオン性抗菌剤(マル
カサイド:商品名:大和化成株式会社製)0.097 重量%
とを水7.388 重量%に溶解して希釈した後、この溶解液
をアクリル共重合樹脂エマルジョン(ヴェナール1160:
商品名:カナエ化学工業株式会社製)87.3重量%(固形
分48%、水52%)に徐々に加えながら攪拌して消臭剤配
合物を得た。ここに得た消臭剤配合物は、EDTA亜鉛
を全体量の5重量%含有していると共に、アクリル共重
合樹脂を全体量の41.9重量%(0.873 ×0.48=0.419 )
含有しており、粘度は100 〜150 センチポイズであっ
た。
【0020】 前記消臭剤配合物をインキとして台所用ア
ルミ箔にコーティングした。
【0021】 前記アルミ箔を10cm×10cm平方に切ってサ
ンプルとした。このサンプルを容積5リットルのテドラ
ーバッグに入れてアンモニアガス250ppmと硫化水素ガス
250ppmを注入して密閉し、ガス検知管で経時毎にガス濃
度を測定した。その結果を表に示す。
【0022】
【表2】
【0023】より、最初の1時間でアンモニアガス
は約4.8 %消臭され、24時間後には21.2%消臭されてい
た。また、硫化水素ガスにおいては最初の1時間で約1
3.6%消臭され、24時間後には43.6%消臭されていた。
【0024】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、E
DTA亜鉛を消臭剤として採用した、インキとして使用
できる消臭剤配合物を供することができる。
【0025】 従って、本発明の産業上利用性は非常に高
いといえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 11/10 C09D 11/10 (56)参考文献 特開 平11−9670(JP,A) 特開 平5−269184(JP,A) 米国特許5160527(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/00 - 9/05 A61L 9/14 - 9/22 C08K 5/098 C08L 23/08 C08L 23/26 C08L 33/04 C09D 11/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消臭剤としてEDTA亜鉛を全体量の5
    〜30重量%含有し、高分子バインダーとしてアクリル共
    重合樹脂を全体量の35〜45重量%含有してなる粘度100
    〜600 センチポイズのインキ用消臭剤配合物。
JP22719897A 1997-08-07 1997-08-07 消臭剤配合物 Expired - Fee Related JP3538801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22719897A JP3538801B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 消臭剤配合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22719897A JP3538801B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 消臭剤配合物

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001231936A Division JP3616960B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 消臭剤配合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1147250A JPH1147250A (ja) 1999-02-23
JP3538801B2 true JP3538801B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=16857041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22719897A Expired - Fee Related JP3538801B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 消臭剤配合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538801B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002143283A (ja) * 2000-11-08 2002-05-21 Orient Chem Ind Ltd ポリアミン亜鉛誘導体でなる消臭剤
JP2012143541A (ja) * 2010-12-24 2012-08-02 St Corp 消臭剤組成物および消臭方法
CN112191085B (zh) * 2020-09-30 2022-08-16 南京清卫源环境技术有限公司 一种垃圾除臭剂的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1147250A (ja) 1999-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4481167A (en) Sanitizing complexes of polyoxazolines or polyoxazines and polyhalide anions
JP3443058B2 (ja) アルデヒド消臭剤組成物
JP3538801B2 (ja) 消臭剤配合物
JP3616960B2 (ja) 消臭剤配合物
JP3380585B2 (ja) 脱臭剤及びそれを用いた脱臭材料
JP4173113B2 (ja) 油性インキ
JP3753818B2 (ja) 油性染料インキ
JPH0561400B2 (ja)
JPS60500540A (ja) ヨウ素およびヨウ化カリウムを含むインクジェット印刷用インク
CN105132171A (zh) 一种水性油墨用青瓜香精及其制备方法
JP3428944B2 (ja) 浸透印用インキ
TW386880B (en) Slow-releasing isothiocyanates and the esters
JP3449696B2 (ja) 紙塗工液
TWI306472B (en) Cleaning solvent and dispenser
JPH0588749B2 (ja)
JPS63245468A (ja) 消臭性高分子物質
JP2000212490A (ja) インキ組成物
JP3194687B2 (ja) 工業用殺菌剤
JPS614736A (ja) 樹脂成形品の帯電防止法
JP2002249696A (ja) 生分解性プラスチックフィルム用印刷インキ
JP2001072909A (ja) 金属光沢色水性スタンプインキ組成物
JP2000256588A (ja) スタンプ用油性インキ組成物
JP4357654B2 (ja) ブレーキ液及びその廃液の固形化方法
JP3909982B2 (ja) インキ組成物
JPH0224368A (ja) 薬剤含有印刷インキ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees