JP3121648B2 - 電動式車両のパワーユニット - Google Patents

電動式車両のパワーユニット

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JP3121648B2
JP3121648B2 JP03314590A JP31459091A JP3121648B2 JP 3121648 B2 JP3121648 B2 JP 3121648B2 JP 03314590 A JP03314590 A JP 03314590A JP 31459091 A JP31459091 A JP 31459091A JP 3121648 B2 JP3121648 B2 JP 3121648B2
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光兼 武部
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J50/00Arrangements specially adapted for use on cycles not provided for in main groups B62J1/00 - B62J45/00
    • B62J50/30Means for ventilation within devices provided on the cycle, e.g. ventilation means in a battery container
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2202/00Motorised scooters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2204/00Adaptations for driving cycles by electric motor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータを駆動源とする
スクータ形自動二輪車のような電動式車両に係り、特に
そのモータの出力を駆動輪に伝えるパワーユニットの構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、地球環境問題や都市部での空気汚
染問題などから、電動式のスクータ形自動二輪車が注目
されている。この種の自動二輪車は、モータとVベルト
式自動変速機とを一体化したユニットスイング形のパワ
ーユニットを備えている。
【0003】このパワーユニットの駆動源となるモータ
は、パワーユニットの前端部において、ロータを車体の
左右方向に沿わせた姿勢で横置きに配置されており、こ
のロータを収容するモータハウジングの一端部に、後方
に向って延びる伝動ケースが形成されている。そして、
この伝動ケースの後端部には、後輪が支持されており、
この後輪は、Vベルト自動変速機のような伝動機構を介
してモータに連動されている。
【0004】ところで、このような構成のパワーユニッ
トでは、モータのステータコイルが過熱気味となった時
に、このモータに供給される電流を制限することが行わ
れている。この場合、モータの発生トルクは電流値と比
例関係にあるので、上記のようにモータに供給される電
流が制限されてしまうと、モータの発生トルクが低下
し、走行性能に悪影響を及ぼすことになる。
【0005】このことから、パワーユニットのモータ
は、発熱による性能低下を防止するため、その発熱源と
なるステータコイルを冷却する必要がある。このモータ
を冷却するためには、ロータと一体に回転するファンに
よりモータハウジングの内側に冷却風を送風したり、あ
るいはモータハウジングの外周をエアシュラウドで覆
い、このエアシュラウドの内側に上記ファンを通じて強
制的に冷却風を送風する構成が考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モータハウ
ジングやエアシュラウドの内側に、冷却風を強制的に送
風する構成では、モータによって回転駆動されるファン
を必要とする。このことから、ファンの分だけモータに
加わる負荷が増えることになり、消費電流が多くなると
いった不具合がある。
【0007】また、専用のファンをパワーユニットに組
み込む必要があるから、部品点数が増大するとともに、
モータハウジングの内外に冷却風の送風通路を形成しな
くてはならず、パワーユニットの構成が複雑化するとい
った問題もある。
【0008】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、モータを強制空冷しなくとも、このモー
タの放熱効果を高めることができ、モータを自然空冷に
より充分に冷却できる電動式車両のパワーユニットの提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る電動式車両のパワーユニットは、ステ
ータおよびロータが収容されたモータハウジングを有す
るとともに、車体の幅方向に沿って横置きに配置された
モータと、このモータのモータハウジングの一端部から
車体の後方に向って延出され、その後端部に駆動輪が支
持された伝動ケースと、を有し、 この伝動ケースの後端
部の駆動輪が上記モータの後方に位置されている構成を
前提としている。
【0010】そして、上記モータのモータハウジング
は、その外周面にモータハウジングの周方向に沿って縦
置きの姿勢で配置された多数の冷却フィンを有し、これ
ら冷却フィンは、車体の幅方向に互いに間隔を存して並
んでいるとともに、後方の駆動輪の方向に進むに従い上
記伝動ケースから遠ざかる方向に傾斜されていること
特徴としている。
【0011】
【作用】このような構成によれば、冷却フィンが伝動ケ
ースや駆動輪を避けた方向に向いているので、冷却フィ
ンの間を通過する冷却風の流れが、伝動ケースや駆動輪
によって妨げられることはなく、モータ回りを冷却した
冷却風の抜けが良好となる。
【0012】しかも、冷却フィンが伝動ケースや駆動輪
と干渉し合うこともないので、この冷却フィンをモータ
の後方に向けて大きく延長することができ、熱が籠り易
いモータの後部において冷却フィンの表面積が大きくな
る。それとともに、冷却フィンを傾斜させたことによ
り、この冷却フィンが車体の前後方向に沿って真っ直ぐ
に延びている場合に比べて冷却フィンが長くなり、冷却
フィンの表面積を充分に確保できる。このため、モータ
後部の放熱効果を高めることができ、その分、冷たい冷
却風を最初に受けるモータ前部との温度差が少なくなっ
て、モータ全体を均等に冷却することができ、上記冷却
風の抜けが良好となることと合わせて、モータを自然空
冷により充分に冷却することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を、スクータ形自動二
輪車に適用した図面にもとづいて説明する。
【0014】図4は、スクータ形の自動二輪車を示して
おり、同図中符号1は、車体を構成するフレームであ
る。フレーム1は、前後方向に延びる左右一対のフレー
ム部材1aを備えており、このフレーム1の前端にフロ
ントフォーク2を介して前輪3が支持されている。フレ
ーム部材1aは、前輪3の後方において水平に延びる水
平部1bを有しており、この水平部1bの後部は、後方
斜め上向きに延びる立ち上がり部1cをなしている。
【0015】フレーム1の立ち上がり部1cの上方に
は、シート4が配置されている。シート4は、その前端
部を支点として上方に開閉可能に設けられており、この
シート4と立ち上がり部1cの間には、例えばヘルメッ
ト等を収納するための収納ボックス5が設けられてい
る。そして、収納ボックス5から立ち上がり部1cの周
囲にかけては、合成樹脂製のカバー6によって覆われて
いる。
【0016】フレーム1の水平部1b上には、運転者が
足を乗せるフートボード7が設置されている。フートボ
ード7の前端は、フロントフェンダ8を兼ねるレッグシ
ールド9に連なっているとともに、フートボード7の後
端は、カバー6に連なっている。
【0017】収納ボックス5の下方には、スイング式の
パワーユニット12が配置されている。図2および図3
に示すように、パワーユニット12は、直流ブラシレス
モータ13と、Vベルト自動変速機14を有する動力伝
達装置15とで構成されている。
【0018】モータ13は、中空円筒状をなすモータハ
ウジング16を備えている。モータハウジング16は、
左右一対の端部ハウジング16a,16bと、これら端
部ハウジング16a,16bの間に位置された中間ハウ
ジング16cとに三分割されている。これらハウジング
16a,16b,16cは、ボルト17によって一体に
結合されており、端部ハウジング16a,16bには、
モータハウジング16の両端を閉塞するための端部壁1
8a,18bが形成されている。
【0019】モータハウジング16の内側には、ステー
タ20が収容されている。ステータ20は、中間ハウジ
ング16cの内面に固着された鉄心21と、この鉄心2
1に巻回されたコイル22とを備えている。このステー
タ20の内側には、ロータ24が同軸状に挿通されてい
る。ロータ24は、回転軸25と、この回転軸25の外
周に固着された永久磁石26とを備えており、この永久
磁石26が鉄心21の内側に位置されている。回転軸2
5は、モータハウジング16の端部壁18a,18bに
軸受27を介して支持されている。この回転軸25の両
端部は、端部壁18a,18bを貫通してモータハウジ
ング16の外方に導出されている。
【0020】そして、このようなモータ13は、ロータ
24をフレーム1の左右方向に向けた姿勢で横置きに配
置されており、そのモータハウジング16の右側の端部
壁18bには、ロータ24の回転数を検出するためのエ
ンコーダ28が取り付けられている。このエンコーダ2
8は、保護カバー29によって覆われている。
【0021】動力伝達装置15は、モータハウジング1
6の左側の端部ハウジング16aと一体化された伝動ケ
ース31を備えている。伝動ケース31は、端部ハウジ
ング16aから後方に向って延びており、これら端部ハ
ウジング16aおよび伝動ケース31の側面は、ケース
カバー32によって覆われている。ケースカバー32
は、端部ハウジング16aおよび伝動ケース31との間
に前後方向に延びる細長い伝動室33を構成しており、
この伝動室33の前端部に、上記端部壁18aを貫通し
た回転軸25の一端部が導入されている。
【0022】伝動室33の後端部には、従動軸34が支
持されている。従動軸34は回転軸25と平行に配置さ
れており、これら従動軸34と回転軸25が上記Vベル
ト自動変速機14を介して連動されている。Vベルト自
動変速機14は、回転軸25と一体に回転するプライマ
リシーブ36と、従動軸34と一体に回転するセカンダ
リシーブ37と、これら両方のシーブ36,37の間に
巻き掛けられたVベルト38を備えている。プライマ
リシーブ36は、回転軸25の一端に固定された固定シ
ーブ36aと、この回転軸25の軸方向に移動可能な可
動シーブ36bとで構成され、これらシーブ36a,3
6bの間に形成されたベルト溝39にVベルト38が巻
き掛けられている。
【0023】また、回転軸25上には、可動シーブ36
bに隣接してカムプレート40が固定されている。可動
シーブ36bとカムプレート40との間には、遠心ウエ
イト42が挾み込まれている。遠心ウエイト42は、回
転軸25の回転数がある値に達した時に、その遠心力を
受けて径方向外側に移動するものであり、この移動によ
り、可動シーブ36bが固定シーブ36aに近づく方向
にスライドされる。このため、ベルト溝39の溝幅が減
じられ、その分、Vベルト38が径方向外側に押し出さ
れて、プライマリシーブ36に対する巻き掛け径が増大
するようになっている。
【0024】セカンダリシーブ37は、従動軸34と一
体に回転するスリーブ45を備えている。スリーブ45
は、従動軸34の外周に同軸状に設けられている。この
スリーブ45の外周には、スリーブ45と一体に回転す
る固定シーブ37aと、スリーブ45と一体に回転しつ
つ軸方向に移動可能な可動シーブ37bが設けられてい
る。これら両シーブ37a,37bの間には、Vベルト
38が巻き掛けられるベルト溝46が形成されており、
可動シーブ37bは、スプリング47により常時ベルト
溝46の溝幅を減じる方向に付勢されている。
【0025】このことから、モータ13の回転数の上昇
により、プライマリシーブ36のベルト溝39が狭めら
れ、このプライマリシーブ36に対するVベルト38の
巻き掛け径が増大すると、セカンダリシーブ37側で
は、Vベルト38が径方向内側に引かれるので、可動シ
ーブ37bがスプリング47に抗してベルト溝46を広
げる方向にスライドされ、セカンダリシーブ37に対す
るVベルト38の巻き掛け径が小さくなる。そして、こ
のVベルト38の巻き掛け径の変化により、回転軸25
の回転が増速して従動軸34に伝えられる。
【0026】また、本実施例の場合、可動シーブ37b
は、スリーブ45の外周に嵌合される筒状のボス部48
を備えている。ボス部48には、このボス部48の軸線
に対して傾斜されたカム溝48aが形成され、このカム
溝48aにスリーブ45から突出されたガイドピン49
が入り込んでいる。
【0027】このため、例えば自動二輪車が上り坂にか
かった時のように、従動軸34と一体に回転する固定シ
ーブ37aの回転速度が遅くなり、Vベルト38によっ
て回転を続けようとする可動シーブ37bとの間に速度
差が生じると、見掛け上、ガイドピン49がカム溝48
aによって押圧される。この押圧により、可動シーブ3
7bが固定シーブ37aに近づく方向に押し出され、ベ
ルト溝46の溝幅が強制的に減じられるので、セカンダ
リシーブ37に対するVベルト38の巻き掛け径が増大
するようになっている。。
【0028】なお、プライマリシーブ36の固定シーブ
36aの側面には、多数のブレード43を有する遠心フ
ァン44が一体に形成されている。この遠心ファン44
は、伝動室33内の空気を攪拌し、この伝動室33内に
Vベルト自動変速機14を冷却するための空気流を形成
するようになっている。
【0029】伝動ケース31の後部には、駆動輪として
の後輪50が車軸51を介して支持されている。後輪5
0は、モータ13の直後に配置されており、この後輪5
0のタイヤ50aがモータハウジング16に近接されて
いる。そして、後輪50の車軸51は、複数の減速歯車
52を介して従動軸34に連動されている。
【0030】このような構成のパワーユニット12にお
いては、モータハウジング16の上面に左右一対のブラ
ケット53a,53bが突設されている。ブラケット5
3a,53bは、端部ハウジング16a,16bと一体
化されており、これらブラケット53a,53bが、フ
レーム1の立ち上がり部1bにピボット軸54を介して
揺動可能に枢支されている。それとともに、伝動ケース
31の後端部は、フレーム1の後端部との間に架設した
緩衝器55によって懸架されている。このため、パワー
ユニット12は、前端部を枢支点として上下方向に揺動
される。
【0031】ところで、図1および図2に示すように、
モータハウジング16の外周面には、多数の冷却フィン
61が突設されている。冷却フィン61は、モータハウ
ジング16の周方向に連続するような円板状をなしてお
り、このモータハウジング16の縦方向に延びている。
これら冷却フィン61は、モータハウジング16の軸方
向、つまり自動二輪車の車幅方向に間隔を存して並べら
れているとともに、図1に示すように、後輪50の中心
を通ってパワーユニット12の前後方向に延びる中心線
1 −X 1 に対し、後輪50の方向に進むに従い伝動ケー
ス31から遠ざかる方向に傾斜されている。
【0032】このため、モータハウジング16の後方に
突出された冷却フィン61の後端部は、夫々の冷却フィ
ン61の前端部よりも伝動ケース31とは反対側にずれ
て位置されている。そして、これら冷却フィン61の後
端部は、後輪50のタイヤ50aの直前を避けて、この
後輪50aの伝動ケース31とは反対側、つまり進行方
向右側に導出されており、これら冷却フィン61の一部
は、後輪50のタイヤ50aよりも後方に延びている。
【0033】したがって、隣り合う冷却フィン61の間
には、モータハウジング16の前方から導かれる冷却風
を、このモータハウジング16の外周囲を通して伝導ケ
ース31や後輪50を避けた位置に排出するための冷却
風通路62が形成されている。
【0034】また、このように冷却フィン61を傾斜さ
せたことにより、冷却フィン61は、端部ハウジング1
6a,16bと一体化された端部フィン61a,61b
と、中間ハウジング16cと一体化された中間フィン6
1cとに分割されており、これらフィン61a,61
b,61cは、各ハウジング16a,16b,16cの
突き合わせ部分で、段差を生じることなく滑らかに連続
されている。
【0035】なお、端部ハウジング16a,16b上に
位置する端部フィン61a,61bは、上記ブラケット
53a,53bに連続されているが、一方のブラケット
53aにおける冷却フィン61間に入り込む部分には、
冷却風通路62に連続する通孔63aが形成されている
とともに、他方のブラケット53bにおける冷却フィン
61間に入り込む部分には、冷却風通路62に連続する
切り欠き63bが形成されている。したがって、これら
通孔63aや切り欠き63bの存在により、冷却風通路
62内での冷却風の流れが妨げられないようになってい
る。
【0036】モータハウジング16の周囲は、中空筒状
のエアシュラウド66によって覆われている。エアシュ
ラウド66は、モータハウジング16に対し冷却フィン
61に沿うように傾斜して設けられており、一端がモー
タハウジング16の前方に導出されているとともに、他
端がモータハウジング16の後方に導出されている。エ
アシュラウド66の一端部は、伝動ケース31の直前に
位置されており、ここには、パワーユニット12の斜め
前方に向って開口する取り入れ口67が開口されてい
る。取り入れ口67は、図4に示すように、フートボー
ド7やカバー6の側面に連続しており、これらフートボ
ード7やカバー6の側面に沿って流れる前方からの走行
風を、モータ13の冷却風としてエアシュラウド66内
に取り入れるようになっている。
【0037】エアシュラウド66の他端部は、後輪50
の伝動ケース31とは反対側に位置されており、ここに
は後輪50を避けた位置に開口する冷却風の排出口68
が形成されている。
【0038】したがって、図1の矢印で示すように、エ
アシュラウド66の前端の取り入れ口67から取り入れ
られた冷却風は、冷却フィン61間の冷却風通路62に
導かれ、モータハウジング16の外周面に沿って流れた
後、エアシュラウド66の後端の排出口68から外方に
排出される。
【0039】また、本実施例のエアシュラウド66は、
アッパシュラウド69とアンダシュラウド70とに上下
に二分割されている。図1や図2に示すように、上下の
シュラウド69,70の合面には、円弧状の切り欠き7
1a,71bが形成されており、これら切り欠き71
a,71bに上記冷却フィン61のうち、最も伝動ケー
ス31側に位置された冷却フィン61が嵌合されてい
る。このため、最も伝動ケース31側に位置された冷却
フィン61は、エアシュラウド66の一部を構成してい
る。
【0040】なお、上記フートボード7の下側には、モ
ータ13の駆動用電源となる充電式のバッテリ75が配
置されている。このバッテリ75は、左右のフレーム部
材1aの水平部1bの間に入り込んでいる。加えて、シ
ート4の下方のカバー6内には、アクセルグリップ78
の開度に応じてモータ13の回転数を制御する制御ユニ
ット76と、バッテリ75を充電するための充電器77
が収容されている。充電器77は、シート4を開くこと
で外方に露出されるようになっており、この充電器77
は、商用電源に接続可能な図示しないコードを備えてい
る。
【0041】このような構成のパワーユニット12にお
いては、モータハウジング16の外周面に、伝動ケース
31側から後輪50を挾んだ反対側を向くように傾斜さ
れた冷却フィン61を突設し、この冷却フィン61が突
設されたモータハウジング16の外周囲を、エアシュラ
ウド66によって覆っている。そして、このエアシュラ
ウド66のモータハウジング16よりも前方に突出する
部分に冷却風の取り入れ口67が形成され、このエアシ
ュラウド66のモータハウジング16よりも後方に突出
する部分には、後輪50や伝動ケース31を避けた位置
に開口する冷却風の排出口68が設けられている。
【0042】したがって、この構成によると、図1の矢
印で示すように、自動二輪車の走行中、エアシュラウド
66の取り入れ口67から取り入れられた冷却風は、モ
ータ13の前方から冷却フィン61間の冷却風通路62
に導かれ、モータハウジング16の外周面に沿って流れ
る。そして、この冷却風は、冷却風通路62内を流れる
過程でモータ13を外部から冷却し、この後、エアシュ
ラウド66の後端の排出口68から後輪50や伝動ケー
ス31を避けた位置に排出される。
【0043】このようなことから、モータ13を外部か
ら冷却した冷却風の流れが、後輪50や伝動ケース31
によって妨げられずに済むので、エアシュラウド66の
排出口68から冷却風が抜け易くなり、モータ13の周
囲の通気性が良好となる。
【0044】しかも、冷却フィン61は、モータハウジ
ング16の後端部から伝動ケース31や後輪50を避け
た位置に向って延びているので、冷却フィン61が伝動
ケース31や後輪50と干渉し合うこともなく、これら
冷却フィン61をモータハウジング16の後方に向けて
大きく延長することができる。加えて、冷却フィン61
は、パワーユニット12の前後方向に延びる中心線X 1
−X 1 に対し傾斜されているので、冷却フィンが上記中
心線X 1 −X 1 に沿って前後方向に真っ直ぐに延びている
場合に比べて冷却フィン61が長くなる。
【0045】このため、モータ13の直後に後輪50が
位置するにも拘らず、冷却フィン61の表面積を広げる
ことができるので、熱が籠り易いモータ13の後部の放
熱効果を高めることができ、その分、冷たい冷却風を最
初に受けるモータ13の前部との温度差が少なくなっ
て、モータ13全体を均等に冷却することができる。
【0046】よって、上記エアシュラウド66の排出口
68から冷却風が抜け易くなることと合わせて、モータ
13の周囲に冷却風を強制的に送風しなくとも、このモ
ータ13を自然空冷によって充分に冷却することがで
き、格別な冷却ファン等を不要としてモータ13の負荷
をより少なくすることができる。そして、冷却ファンが
不要となれば、モータ13の負荷が軽減されるので、バ
ッテリ75の寿命も長くなるといった利点がある。
【0047】
【0048】また、モータを覆うエアシュラウドは必須
の要件ではなく、このエアシュラウドを省略して、冷却
フィンを直接外方に露出させても良いとともに、エアシ
ュラウドを設ける場合には、冷却風の取り入れ口をフー
トボードの下方において前方に向けて開口させ、フート
ボードの下面に沿って流れる前方からの走行風を取り入
れるようにしても良い。
【0049】さらに、上記実施例では、ロータの回転を
Vベルト自動変速機を介して後輪に伝えるようにした
が、例えばロータの回転軸と従動軸との間を、チェーン
あるいは歯車を介して連動させるようにしても良い。
【0050】また、モータもブラシレスモータに限ら
ず、整流子モータを用いても良い。さらに、本発明に係
る電動式車両は、スクータ形の自動二輪車に限らず、そ
の他の形式の車両でも同様に実施可能である。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、モータを
冷却した冷却風の流れが駆動輪や伝動ケースによって妨
げられずに済むので、この冷却風がモータの後方に抜け
易くなり、モータの周囲の通気性が良好となる。しか
も、モータの直後に駆動輪が位置するにも拘わらず、冷
却フィンをモータハウジングの後方に大きく延長するこ
とができるとともに、冷却フィンが車体の前後方向に沿
って真っ直ぐに延びている場合に比べて冷却フィンを長
くすることができ、その分、この冷却フィンの表面積を
広げることができる。このため、熱が籠り易いモータ後
部の放熱効果を高めることができ、冷たい冷却風を最初
に受けるモータ前部との温度差を少なく抑えることがで
きる。
【0052】したがって、モータ全体を均等に冷却でき
るので、モータの周囲に冷却風を強制的に送風しなくと
も、このモータを自然空冷によって充分に冷却すること
が可能となり、格別な冷却ファン等を不要としてモータ
の負荷を軽減できるとともに、パワーユニット自体の構
造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却フィンの形状を示すパワーユニットの平面
図。
【図2】スクータ形自動二輪車に用いられるパワーユニ
ットの側面図。
【図3】図2のAーA線に沿うパワーユニットの断面
図。
【図4】スクータ形自動二輪車の側面図。
【図5】スクータ形自動二輪車の後面図。
【符号の説明】
1…車体(フレーム)、12…パワーユニット、13…
モータ、16…モータハウジング、20…ステータ、2
4…ロータ、31…伝動ケース、50…駆動輪(後
輪)、61…冷却フィン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 B62M 7/02 B62M 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータおよびロータが収容されたモー
    タハウジングを有するとともに、車体の幅方向に沿って
    横置きに配置されたモータと、 このモータのモータハウジングの一端部から車体の後方
    に向って延出され、その後端部に駆動輪が支持された伝
    動ケースとを有し、 この伝動ケースの後端部の駆動輪が上記モータの後方に
    位置されている 電動式車両のパワーユニットにおいて、上記モータのモータハウジングは、その外周面にモータ
    ハウジングの周方向に沿って縦置きの姿勢で配置された
    多数の冷却フィンを有し、これら冷却フィンは、車体の
    幅方向に互いに間隔を存して並んでいるとともに、後方
    の駆動輪の方向に進むに従い上記伝動ケースから遠ざか
    る方向に傾斜されていること を特徴とする電動式車両の
    パワーユニット。
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