JP3121399U - パンスライサのカッタ上部保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】カッタを保持する構造及び張力付与の構造がきわめて簡易で、部品点数も少なく、張力調整の手間もない構造を提供しようとする。
【解決手段】細長状板バネ鋼9の一辺側に、カッタ分のスリット90を所定間隔で形成させ、各スリット90にカッタ2上部を挿入させつつ、下方に押圧しながら固定する。
【選択図】図3
【解決手段】細長状板バネ鋼9の一辺側に、カッタ分のスリット90を所定間隔で形成させ、各スリット90にカッタ2上部を挿入させつつ、下方に押圧しながら固定する。
【選択図】図3
Description
この考案は、パンをスライスするパンスライサのカッタ上部保持構造に関する。
例えばサンドイッチ用のパン片等をスライスするパンスライサとして、上下で保持したたカッタを横方向に複数列設させ、その保持部材ごとカッタを振動させて、そこに塊状パンを押し込んで同厚のパン片にスライスしていくタイプのものがある(なお、他の機構のスライサとしては特開平10−264905や特開2002−18784がある)。
このようなスライサにおいて、スライスするパン厚を一定にするため、列設される各カッタは撓まないように、それぞれの上部がスプリング等により上方に向かう張力が付与される構造となっている。
この保持構造の一例をより具体的に説明すると、厚みのある鋼板にスリットを形成させ、既に下部が固定されたカッタ上部をそのスリットに挿入させ、そこにピンを通して保持し、そのピンにコイルバネを巻回させることで、カッタ上部の保持と張力付与を行っている(なお、カッタ下部は鋼板に固定等するだけで、通常は張力を付与しない)。
特開平10−264905
特開2002−18784
しかし、このような従来の保持構造は、厚みのある鋼板に、カッタを列設するだけの多数のスリットを形成させる必要があり、その切削に要する手間とコストが多大であった。
また、各カッタ毎に張力付与のコイルバネを配置させる必要があり、部品点数が多くなるという問題の他、各カッタ毎に張力の調整をする必要があって、その点からも手間とコストが多大であった。
この考案は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、カッタを保持する構造及び張力付与の構造がきわめて簡易で、部品点数も少なく、張力調整の手間もない構造を提供しようとするものである。
このため、この考案に係るパンスライサのカッタ上部保持構造は、板バネ鋼板の一辺側に、配置されるべきカッタ分のスリットを所定間隔で形成させ、各スリットにカッタ上部を挿入させつつ、下方に押圧しながら固定することを特徴とするものである。
前記板バネ鋼板の一辺側とは、鋼板の幅方向の一端側をいう。その一辺側に所定間隔でスリットが形成され、そこに各カッタ上部が挿入される。スリットとは、カッタ上部が挿入可能な切り欠きまたは切り込みをいい、その形状は特に問わない。各カッタ上部はスリットに挿入されながら固定される際、各スリット周辺を下方に押圧しているので、板バネ鋼板の一辺側には全体としてその押圧力に抗する反力が生じる。換言すれば、そこに固定される各カッタには上方に向かう反力が付与される。各カッタは下部が固定されるので、各カッタにとって、この反力が上方に向かう張力となる。この張力により、各カッタはそれぞれ振動してパンをスライスする際、何ら撓むことがない。
本考案では、板バネ鋼板にスリットを形成させるので、切削加工が容易で、そのコストも低廉で済む。
また、各カッタに張力を付与する手段も板バネ鋼板一つで済むので、部品店数も少なく組立工程も簡易となる。
張力の調整も板バネ鋼板自体のみを行えば良く、従来のように各カッタ毎に調整する手間もない。
よって、この考案に係るパンスライサのカッタ上端保持構造によれば、カッタを保持する構造及び張力付与の構造がきわめて簡易で、部品点数も少なく、張力調整の手間も不要となるといった効果が得られる。
本発明の具体的実施形態例を図面に基づき説明する。なお、以下の形態例はあくまで一例であり、本考案が本形態例に限定されるものでないことは当然である。
図1はパンスライサ全体の側面図であり、図中、30がパン挿入部、1がスライス部、31がパン片送り出し部である。このスライサでは、塊状のパン(クラブでも良い)Xは、パン挿入部30からスライス部1に押し込まれ、スライス部1の列設されたカッタ2により同厚のパン片にスライスされ、それが送り出し部31から送り出されていく工程となる。このようなスライサにおけるスライス部1のカッタ2の保持構造が本形態例の特徴であり、以下そのスライス部1を説明する。
スライス部1のカッタ2は、それぞれの上下部が固定されながら、幅方向に複数列設される。各カッタ2の上部は、後述する細長状板バネ鋼板3に固定され、該板バネ鋼板3は上部基板4に固定される。上部基板4は揺動自在に天井部に枢支される。各カッタ2の下部は、下部基板5にピンを介してそれぞれ固定され、該下部基板5は、揺動自在な基台6に固定される。該基台6は、リンク機構7を介した駆動ローラ8からの回転運動が伝達されて揺動自在に設置される。なお、上部基板4は、図1に示すように、カッタ2の前方の他に後方にも配置されるが、そこに固定される板バネ鋼板3の構造は、前後でいずれも同じであり、以下では前方側の板バネ鋼板3のみ説明するものとする(ただし、図4以下の他の形態例では両方の上部基板4を示している)。
前記細長状板バネ鋼板3は、図2に示すように、薄板状のバネ鋼板であり、その幅方向の一方の一辺側が上部基板4にボルト締めされる一方、自由端となる他の一辺側が平面視で凸凹状に切削加工される(特に図2(b)参照)。さらに、図3(a)に示すように、その一辺側の各凸部9先端を折り曲げるとともに(この折り曲げ部が後述するピン受部91となる)、その中央にスリット90を切削加工する。板バネ鋼板3は薄い板部材よりなるので、凸凹形状及びスリット90の切削加工はいずれもレーザカットで容易に行える。
上述のように、各カッタ2の上部は細長状板バネ鋼板3に固定され、その固定、すなわち所定の保持構造によって、各カッタ2には上方に向かう張力が付与される。そこで、次にその張力が付与される保持構造を組立工程に従いながら説明する。各カッタ2の上部の固定は、下部の固定の後行われる。図3(a)に示すように、各カッタ2の上部にはピン孔20が穿設されており、その上部を前記各凸部9のスリット90に差し込む。下部が固定された各カッタ2の上部が、各凸部9のスリット90に差し込まれた状態では、そのピン孔20の位置が、各凸部9先端の折曲部であるピン受部91よりわずかに下方にずれている。そこで板バネ鋼板各凸部9を下方に押圧して、各カッタ2のピン孔20と、板バネ鋼板各凸部9のピン受部91との位置合わせをし、その状態で、中央にくびれのある各ピン10(くびれ11)をピン孔20に差し込む。各ピン10は中央のくびれ11がピン孔20周縁と一致する位置まで挿入する。このとき、各凸部9のピン受部91は、ピン孔20との位置合わせのために強制的に下方に押圧されているので、そこにはそれに抗する、上方に向かう反力が生じる。この反力によって、各カッタ2に、各ピン10を介して上方に向かう張力がそれぞれ付与される。同時に、各ピン10にも、各ピン受部91からの上方への反力がかかっているので、それが押圧力となって、その中央くびれ11が、各ピン孔20の周縁上部に食い込み、各ピン10は各カッタ2をしっかり保持しながら各ピン受部91に強固に固定される。これにより、各カッタ2上端はその張力が付与されながら、板バネ鋼板各凸部9のスリット90にしっかり保持されることになる。
なお、前記ピン受部91の形状は種々の形状が可能であり、例えば図3(b)に示すように、凸部9先端を巻回させて、ピン10をしっかり固定するようにしても良い。
以上のように、本形態例では、各カッタ2の張力付与が各カッタ2を保持している板バネ鋼板3によって行われる。すなわち、各カッタ2の保持が同時に張力付与の構造となっており、その組立が容易となっている。また、カッタ2毎に張力の調整をする手間も省け、メンテナンスコストも低廉に抑えることが可能となっている。
このような本形態例のパンスライサが稼働する際は、駆動ローラ8、リンク機構7によって、基台6と上部基板4が揺動し、各カッタ2が上下に振動することになる。このとき、各カッタ2は前記板バネ鋼板3に上方に向かう張力が付与されているので、まったく撓むこともなく、このためそこにパンXが送り込まれた際は、厚みが一定のパン片が確実にスライスされていくことになる。
図4ないし図6は他の形態例を示している。この形態例においても、カッタ2の振動付与機構や保持機構は基本的に前形態例と同じであるが(そのため符号も同一のものを用いる)、ただ前記形態例と異なり、前記上部基板4の支持構造をコンパクトにし、その支持部を基板4の両端側に配置することにして、図示のように、パンXを上方からスライス部1に送り出すようにしたものである。これにより、スライサ装置全体がコンパクトになるほか、パンXの送り出しがスムーズになる効果がある。
この考案は、上下が保持されるカッタを複数備えたパンスライサに適用可能である。
1 スライス部
2 カッタ
3 細長状板バネ鋼板
X 塊状パン
2 カッタ
3 細長状板バネ鋼板
X 塊状パン
Claims (1)
- 板バネ鋼板の一辺側に、配置されるべきカッタ分のスリットを所定間隔で形成させ、各スリットにカッタ上部を挿入させつつ、下方に押圧しながら固定することを特徴とするパンスライサのカッタ上部保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006001177U JP3121399U (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | パンスライサのカッタ上部保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006001177U JP3121399U (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | パンスライサのカッタ上部保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3121399U true JP3121399U (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=43471505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006001177U Expired - Lifetime JP3121399U (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | パンスライサのカッタ上部保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3121399U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013046890A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-04 | 株式会社オーディオテクニカ | 食品切断装置 |
-
2006
- 2006-02-21 JP JP2006001177U patent/JP3121399U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013046890A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-04 | 株式会社オーディオテクニカ | 食品切断装置 |
CN103826816A (zh) * | 2011-09-28 | 2014-05-28 | 欧力天工股份有限公司 | 食品切割装置 |
CN103826816B (zh) * | 2011-09-28 | 2015-11-25 | 欧力天工股份有限公司 | 食品切割装置 |
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