JPH0775994A - 帯状シート切断装置 - Google Patents

帯状シート切断装置

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JPH0775994A
JPH0775994A JP22591093A JP22591093A JPH0775994A JP H0775994 A JPH0775994 A JP H0775994A JP 22591093 A JP22591093 A JP 22591093A JP 22591093 A JP22591093 A JP 22591093A JP H0775994 A JPH0775994 A JP H0775994A
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JP
Japan
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blade
cutting
sheet
movable blade
rear corner
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JP22591093A
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Inventor
Hideo Miyasato
英夫 宮里
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Showa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Showa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動方向に対して傾斜した切刃を有する可動
刃で帯状シートを切断する際に、所望の位置に切り残し
を良好に形成可能とする。 【構成】 切刃30から移動方向に平行に延びる切り欠
き50,52を有する可動刃32を、切刃34を有する
固定刃36に弾性的に押しつけて両切刃30,34を係
合させ、帯状シートを切断する。切り欠き50の後方角
部56を摺接面46の面取りにより鋭利に尖らせ、か
つ、ガイド面58を形成することにより、帯状シート切
断時における切り欠き50通過後の帯状シートの穿孔を
容易ならしめるとともに切り欠き50の存在に起因する
前方角部54と後方角部56との段差による後方角部5
6の固定刃36への引っ掛かりを回避する。受け部材3
8を固定刃36に対向する位置に設けて帯状シートを支
えさせることにより、後方角部56による帯状シートの
穿孔をさらに容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切り残し部を形成し得
る帯状シート切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の帯状シート切断装置の一例が特
開平1−289697号公報に記載されている。上記公
報記載の帯状シート切断装置は、切刃において互いに係
合しつつ相対移動する可動刃と固定刃とを備えている。
可動刃の先端全体に浅いV字形の切欠が形成され、その
V字形の切欠に沿って切刃が形成されることにより、切
刃は可動刃の移動方向に対して傾斜させられている。可
動刃と固定刃との少なくとも一方が相手側に向かって凸
に湾曲させられることにより、可動刃の切刃と固定刃の
切刃とが互いの係合点、すなわち現に帯状シート(以
下、単に「シート」という)の剪断を行っている部分に
おいて弾性力で集中的に押しつけられ、剪断力を効果的
に発生させて帯状シートを良好に切断するようにされて
おり、かつ、可動刃の先端部に切刃から可動刃の移動方
向に平行に延びる小さい切欠が形成されることによりそ
の切欠に対応した部分を切り残すことができるようにさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この帯状シート切断装
置では、切り残し用の切欠がV字形の切欠の底部に形成
される場合にはその切欠に対応した部分が良好に切り残
されるが、切欠が傾斜した切刃の中間部に形成される場
合には、その切欠に対応した切り残しが良好に形成され
難い。
【0004】その理由の一つは、上記公報記載の帯状シ
ート切断装置では、可動刃が固定刃に引っ掛かり易いこ
とである。例えば、図16に示すように可動刃10の切
刃11と固定刃12の切刃13とによって帯状シートを
切断する帯状シート切断装置において、可動刃10の切
刃11の中間部に切欠14が形成されれば、その切欠の
両側に2つの角部が形成される。これら両角部のうち、
可動刃の移動方向に関して前方に位置する角部を前方角
部16、後方に位置する角部を後方角部18と称するこ
ととする。上述のように、可動刃10の切刃11が固定
刃12の切刃13に弾性力で押しつけられつつ係合して
図中矢印の方向に進行する場合には、図17に示す如
く、後方角部18が固定刃12に引っ掛かる。
【0005】切刃11の中間部に切欠14がなければ、
切刃11の現に切刃13と係合している部分の変形が次
に切刃13と係合すべき部分に連続的に伝えられ、係合
が切刃11に沿って円滑に進行する。ところが切刃11
の中間部に切欠14が設けられている場合には、前方角
部16から後方角部18への変形の伝達が切欠14によ
って断たれるため、前方角部16が切刃13と係合した
状態で前方角部16と後方角部18との間に段差が生
じ、後方角部18が図において切刃13より下方とな
り、固定刃12に引っ掛かってしまうことになるのであ
る。
【0006】特に、可動刃10と固定刃12との少なく
とも一方が相手側へ凸に湾曲させられている場合には、
この湾曲によって後方角部18と切刃13の対応部分と
の高さの食い違いが一層大きくなるため、この傾向が著
しい。例えば、可動刃10と固定刃12とのいずれも相
手側に凸に湾曲させることなく、単に、可動刃10と固
定刃12とが係合した状態で可動刃10が先端部と基端
部との間で弾性的に湾曲するようにすることによって
も、可動刃10と固定刃12との切刃11,13を弾性
的に係合させることが可能であり、この場合には、両刃
10,12の少なくとも一方を相手側へ凸に湾曲させた
場合に比較して、後方角部18と切刃13の対応部分と
の高さの食い違いが小さくなるのである。
【0007】もう一つの理由は、後方角部18がシート
に突き刺さり難いことである。シートを両端から徐々に
切断する場合、途中で切り残しを形成すると、その後切
断を再開するためには後方角部18をシートに突き刺し
て穿孔し、その穿孔部分から剪断による切断を再開する
必要がある。しかし、剪断による切断を目的とした切刃
では、耐久性を考慮して刃物角が大きくされるため、鋭
く尖っていないのが普通である。切刃11は、図18に
拡大して示すように、可動刃10の先端に形成された斜
面17と摺接面18との交線として形成され、斜面17
と摺接面18との成す角である刃物角が大きくされるた
めに、鋭く尖らないのである。そのため、後方角部18
はシートに突き刺さり難く、切り残すべき部分をも突き
破ってしまう傾向がある。
【0008】そこで、本発明の課題は、可動刃の移動方
向に対して傾斜した切刃の中間部に形成された切欠によ
って切り残しを良好に形成できる帯状シート切断装置を
得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、この課題
を解決するために、可動刃の傾斜した切刃の中間部に切
り残し用の切欠が形成された前記帯状シート切断装置に
おいて、可動刃の切欠の両側の角部のうち可動刃の移動
方向に関して後方側の角部である後方角部を鋭利に尖ら
せるとともに、その後方角部と固定刃のその後方角部に
対応する部分との少なくとも一方に、それら両部の係合
を案内すべく傾斜させたガイド面を設けたことを要旨と
するものである。第2の発明は、上記帯状シート切断装
置の固定刃の、少なくとも可動刃の後方角部に対応する
部分に対面させて、シートの後方角部が突き刺さる部分
の両側を固定刃と共同して受ける受け部材を設けたこと
を要旨とするものである。
【0010】なお、可動刃の切刃は可動刃の移動方向に
対して一方向に傾斜する状態で形成することも可能であ
るが、切断のための可動刃の移動距離を小さくする上で
V字形に形成することが望ましく、V字の両端が可動刃
の進行方向前方に突出した状態とすることが特に望まし
い。しかし、頂部が進行方向前方に突出した逆V字形と
することも可能である。また、V字形は一つの可動刃に
一つ形成してもよく、複数横に並べて形成してもよい。
切刃をV字形とする場合、切欠は、一つのV字の2本の
傾斜線の少なくとも1本の中間部に形成することとなる
が、その切欠とともにV字の底部にも切欠を形成しても
よい。
【0011】
【作用】本発明に係る帯状シート切断装置においては、
可動刃の傾斜した切刃と固定刃の切刃とが交差状態で係
合しつつ相対移動してシートを切断する。その際、切欠
が存在すると、その切欠の部分では、切刃と切刃とが係
合せず、切欠に対応する部分のシートの切断は行われな
い。そして、可動刃と固定刃との相対移動が進行して再
び切刃と切刃との係合が再開される際、鋭利に尖った後
方角部がシートに突き刺さって穿孔し、その後、切刃と
切刃とが係合してシートの切断が再開される。この穿孔
直後の可動刃と固定刃との切刃の係合がガイド部により
案内される。後方角部と固定刃の後方角部と係合する部
分との少なくとも一方に形成された傾斜したガイド部に
より案内されて両切刃の係合が良好に再開されるのであ
る。これら良好な穿孔と良好な係合再開とにより良好な
切り残しが形成される。
【0012】この第1の発明の帯状シート切断装置にお
いて、可動刃の後方角部がシートに突き刺さる際、後方
角部と固定刃の切刃との間の、可動刃の厚さ方向の距離
が小さければ穿孔は良好に行われるが、この距離が大き
いと良好な穿孔が行われない。後方角部と切刃との距離
が小さければ、後方角部がシートに突き刺さる際にシー
トに発生する曲げモーメントが小さいためシートが折れ
曲がらず、後方角部がシートに突き刺ささるのである
が、後方角部と切刃との距離が大きいとモーメントが大
きくなり、シートが折れ曲がって可動刃の後方角部が突
き刺ささらないのである。
【0013】この穿孔不良は、シートの穿孔が行われる
部分の両側を固定刃と共同して受ける受け部材を設ける
ことにより回避できる。これが第2の発明であって、後
方角部と切刃との距離がやや大きい場合でも、シートの
折れ曲がり等を生ずることなく良好に穿孔がなされ、そ
の後のシートの切断が良好に行われる。
【0014】
【発明の効果】第1の発明に従って、可動刃の後方角部
を尖らせ、かつ、ガイド面を設けることにより切り残し
を伴うシートの切断を良好に行うことができる。また、
第2の発明に従って、受け部材に固定刃と共同してシー
トを受けさせることにより、後方角部がシートに突き刺
さる位置が固定刃の切刃からやや離れていても良好にシ
ートへの穿孔を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に示すように、帯状シート切断装置
は、切刃30が形成された可動刃32と、切刃30と係
合する切刃34が形成された固定刃36と、固定刃36
と対向する位置に備えられる受け部材38と、固定刃3
6と受け部材38との間の間隔を規定するスペーサ40
と、固定刃36と受け部材38とスペーサ40とを一体
に固定するねじ42とを有している。
【0016】これら部材が図2に示すように組み立てら
れた状態では、可動刃32の側端部が固定刃36に係合
して上方へ弾性的に湾曲させられる。可動刃32と固定
刃36とは、可動刃32が固定刃36に係合しない状態
では可動刃32の切刃30が固定刃36の切刃34より
小距離下方に位置するように位置決めされており、か
つ、固定刃36が可動刃32より厚くされているため、
係合状態では可動刃32が湾曲させられるのである。可
動刃32の側端部はまた、固定刃36と受け部材38と
の間に形成された隙間43内に嵌入し、受け部材38と
固定刃36とによって弾性的に挟まれる。受け部材38
は薄板であってばね性を有しているのであり、これによ
って固定刃36と受け部材38との距離が最小限で済む
とともに、可動刃32の固定刃36に対する弾性係合力
が増大する。
【0017】図3に示す切刃30を形成する斜面44と
摺接面46とのなす角である刃物角Aと図4に示す切刃
34の刃物角Bとは90°より僅かに小さく形成されて
いる。また、斜面44の可動刃32の厚さ方向に隣接す
る位置には帯状シート剪断時にシートが逃げやすくする
ための逃がし面48が面取りによって形成されている。
【0018】図5および図6に示すように、可動刃32
の先端には浅いV字形の切欠が幅一杯に形成され、その
切欠を画する縁に沿って切刃30がV字形に形成されて
いる。そして、V字を形成する2本の斜線の各中間部に
それぞれ切欠50が形成されており、V字の底部には切
欠52が形成されている。切欠50,52は可動刃32
に先端の切刃30から可動刃32の移動方向、すなわち
V字の上下方向に平行に延びており、V字の左右後方に
延びる1本の直線に到達する深さで切り込まれ、開口部
から底部に向かって幅が増大する台形状を成している。
【0019】切欠50の形成に伴ってその両側には前方
角部54と後方角部56とが生じているが、後方角部5
6の固定刃36側の面には、図6に示し、図7に拡大し
て示すように、ガイド面58が形成されている。ガイド
面58は、矢印で示す可動刃32の移動方向に対してほ
ぼ45度、垂直面に対してほぼ30度傾斜した方向にお
いて、後方角部56の先端において斜面44より僅かに
逃がし面48に入り込んだ位置から摺接面46に達する
面取りが施されることにより形成され、このガイド面5
8の形成に伴って、逃がし面48と斜面44とにそれぞ
れ切刃59および切刃60が形成されている。後方角部
56はガイド面58を形成するための面取りと逃がし面
48を形成するための面取りとによって図8,9に示す
ように鋭く尖らされている。可動刃32の移動方向に平
行な切断面で後方角部56を切断した場合にガイド面5
8と逃がし面48との成す角度は約20〜70度とされ
ることが望ましい。
【0020】固定刃36と可動刃32との間に形成され
た三角形の開口をシート62が貫通している状態から、
可動刃32が図示しない駆動装置により図10に示すよ
うに前進させられると、切刃30と切刃34との係合点
においてシート62が剪断力を受けて切断され、係合点
の移動に連れて切断が進行する。
【0021】切刃30と切刃34との係合が進行し、切
欠50に達すると、シート62に剪断力が加えられなく
なって切断が中断される。その後、さらに可動刃32が
押し込まれると、切欠50の後方角部56先端がシート
62に突き当たる。後方角部56の先端は鋭利に尖って
いるため、可動刃32が押し込まれることによりシート
62にその先端が突き刺さり、穿孔がなされる。この
際、後方角部56の先端の切刃59,60は固定刃36
の切刃34から上方に離れているが、シート62の切刃
59,60が突き刺ささる部分の両側が固定刃36と受
け部材38とによって支持されているために、シート6
2が図中左方へ逃げることがなく、切刃59,60が良
好にシート62に突き刺さる。
【0022】このように、シート62が固定刃36と受
け部材38とにより支持されることによって穿孔が良好
に行われるのであるが、それでも穿孔時には後方角部5
6の先端の切刃59,60と固定刃36の切刃34との
距離は小さいことが望ましい。固定刃36と受け部材3
8とは単にシート62を支えるものであって固定するも
のではないため、切刃34から離れた位置で穿孔がなさ
れると、穿孔に伴うモーメントが大きくなって穿孔時の
シート62の逃げが大きくなり、穿孔が良好に行われ
ず、シート62の切り残し部分が破れてしまう恐れがあ
るからである。逆に、穿孔が切刃34に十分近い位置で
行われる場合には受け部材38を省略することが可能で
ある。
【0023】また、上記のように切刃30と切刃34と
が弾性的に押しつけられることにより変形を伴って係合
すると、切欠50の前方角部54と後方角部56との間
に段差が生じる。切欠50によって、前方角部54から
後方角部56への変形の伝達が断たれるためである。し
かし、本実施例においてはガイド面58の形成に伴って
後方角部56先端が、切刃30より図中上方にずれてい
る。そのため、切欠50の存在によって後方角部56の
位置が図中下方にずれても、切刃59,60は切刃34
より上方にあり、後方角部56は固定刃36には引っ掛
からず、切刃60と切刃34との係合が切刃60に沿っ
て良好に進行する。ガイド面58が、正確にはガイド面
58の形成によって上方へ傾斜している切刃60が、切
刃30と切刃34との係合を案内する役割を果たすので
ある。
【0024】切刃60と切刃34との係合が終了し、切
刃30と切刃34との係合が再開された後は、剪断によ
るシート62の切断がV字底部の切欠52まで継続され
て切断が終了する。
【0025】なお、後方角部56の先端の可動刃32の
厚さ方向の位置は特に限定されるものではなく、状況に
応じて適宜定めることができる。また、ガイド面58の
形成方法も面取りに限られるものではなく、プレス機械
による押しつぶし等によっても行うことができる。切刃
30と切刃34との弾性的な押しつけに伴う可動刃32
の反りが大きい場合には、図11および図12に示すよ
うに切欠50の後方角部56の先端は、可動刃32の表
面70と一致した位置に形成されてもよく、さらに反り
が大きい場合には、その面70より上部に形成されても
よい。後方角部56を上方(固定刃から離れる方向)に
曲げて、後方角部56の先端を可動刃32の一般的な表
面70より上方に位置させるのである。
【0026】また、切刃30と切刃34との係合を案内
するガイド部は、必ずしも後方角部56に形成される必
要はなく、例えば図13に示すように、固定刃36に形
成されてもよい。固定刃36の、切欠50と後方角部5
6とに対応する部分を削ってガイド面72を形成し、そ
のガイド面72の端縁に曲線状切刃74を形成するので
ある。このようなガイド面72を形成することにより、
図14および図15に示すように切欠50の後方角部5
6の切刃30と切刃34との係合を案内することが可能
となる。面取りによる傾斜面76の形成により先端が鋭
利に尖った後方角部56を有する可動刃32が図14で
左方向に押されて、また、図15で紙面の奥から手前方
向に押されて係合が進行し、後方角部56の先端が切刃
34との係合位置に達すると、切刃30が曲線上切刃7
2と係合し、ガイドされて係合が進行するのである。な
お、ガイド面72の端部に形成される切刃の形状は曲線
状に限らず、直線状でもよく、曲線と直線とを組み合わ
せた形状でもよい。
【0027】さらに、固定刃36にガイド面72を形成
するとともに可動刃32にもガイド面58を形成するこ
とも可能である。この場合には、ガイド面72あるいは
ガイド面58を単独で形成する場合に比較してそれぞれ
の面取りを小さくすることができる。また、固定刃36
にガイド面72を形成する場合には、可動刃32を、傾
斜面44を備えず、逃がし面48が摺接面46と直接交
差して切刃30を形成するものとすることができる。こ
の場合には、図9に示すガイド面58を備えた可動刃3
2に比較して、可動刃32の刃物角を小さくすることが
容易であり、穿孔が良好に行われる効果が得られる。
【0028】受け部材38は、薄板である必要はなく、
バネ性を有している必要もない。また、受け部材38を
備える場合においては必ずしも図1のように固定刃36
と全面的に対面している必要はなく、固定刃36の切刃
34から所定の間隔を隔てた受け部を備え、かつ、その
受け部が少なくとも切刃34の後方角部56に対応する
部分において、切刃34と対面するように備えられてい
ればよい。受け部材38は、一部材で形成されている必
要はなく、必要な部分にのみ備えられてもよい。
【0029】上記実施例においては、可動刃32の切刃
30と固定刃36の切刃34とを弾性係合させるため
に、可動刃32が固定刃36によって弾性的に湾曲させ
られていたが、これは不可欠ではない。受け部材36の
弾性力のみによって可動刃32を固定刃36に押しつけ
てもよいのである。この場合には、前方角部54と後方
角部56との間に明瞭な段差は生じないが、それでも可
動刃32と固定刃36との位置決め誤差や可動刃32の
変形等により後方角部56が僅かに前方角部54より下
方になることがあるため、本発明に従ってガイド面5
8,72等を形成することは有効である。また、可動刃
32の切刃30と固定刃36の切刃34とを弾性係合さ
せるために、前記特開平1−289697公報に記載さ
れているように、可動刃32と固定刃36との少なくと
も一方を相手側に凸に湾曲させることも可能であり、こ
の場合には、発明が解決しようとする課題の項に記載し
た理由により特に有効に本発明の効果を享受することが
できる。その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、
当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様
で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である帯状シート切断装置の
主要構成要素の分解斜視図である。
【図2】図1の構成要素が組み立てられた状態を示す側
面断面図である。
【図3】上記実施例の一構成要素である可動刃をそれの
切刃と直交する切断面で切断した断面図である。
【図4】上記実施例の別の構成要素である固定刃の一部
分を拡大して示す側面断面図である。
【図5】上記可動刃の平面図である。
【図6】上記可動刃の底面図である。
【図7】図6の一部を拡大した図である。
【図8】上記実施例の一作動状態を示す正面図である。
【図9】図5の可動刃のB−B断面図である。
【図10】図8におけるC−C断面図である。
【図11】上記実施例とは別の実施例における図9に相
当する図である。
【図12】図11の可動刃の正面図である。
【図13】上記実施例とは別の実施例における固定刃の
斜視図である。
【図14】図13の固定刃を備えた実施例の作動状態を
示す側面断面図である。
【図15】図14の作動状態を示す正面図である。
【図16】従来の帯状シート切断装置での固定刃と可動
刃との係合状態を示す斜視図である。
【図17】図16の固定刃と可動刃との係合状態を示す
側面断面図である。
【図18】図17の一部拡大図である。
【符号の説明】
30 切刃 32 可動刃 34 切刃 36 固定刃 38 受け部材 50 切欠 52 切欠 56 後方角部 60 切刃 62 シート 72 ガイド面 74 曲線状切刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃において互いに係合しつつ相対移動
    する可動刃と固定刃とを備え、可動刃の切刃が可動刃の
    移動方向に対して傾斜するとともにその切刃の中間部に
    切刃から可動刃の移動方向と平行に延びる切欠を有し、
    帯状シートをそれの長手方向と交差する切断線で切断す
    るとともに前記切欠に対応する部分を切り残す帯状シー
    ト切断装置において、 前記可動刃の前記切欠の両側の角部のうち可動刃の移動
    方向に関して後方側の角部である後方角部を鋭利に尖ら
    せるとともに、その後方角部と前記固定刃のその後方角
    部に対応する部分との少なくとも一方に、それら両部の
    係合を案内すべく傾斜させたガイド面を設けたことを特
    徴とする帯状シート切断装置。
  2. 【請求項2】 前記固定刃の、少なくとも前記可動刃の
    後方角部に対応する部分に対面させて、前記帯状シート
    の前記後方角部が突き刺さる部分の両側を前記固定刃と
    共同して受ける受け部材を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の帯状シート切断装置。
JP22591093A 1993-09-10 1993-09-10 帯状シート切断装置 Pending JPH0775994A (ja)

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