JP3121351B2 - タイルにスペーサを取り付けるための方法および装置並びに生産設備 - Google Patents

タイルにスペーサを取り付けるための方法および装置並びに生産設備

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JP3121351B2 JP08517315A JP51731596A JP3121351B2 JP 3121351 B2 JP3121351 B2 JP 3121351B2 JP 08517315 A JP08517315 A JP 08517315A JP 51731596 A JP51731596 A JP 51731596A JP 3121351 B2 JP3121351 B2 JP 3121351B2
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  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特に揺動または振動プロセスにより平らなタ
イル格子構造(Fliesenverband)に敷かれるタイルであ
って、前記タイル格子構造において隣接したタイルの対
応縁に接続するいくつかの側面縁を有しており、それぞ
れ少なくとも二つの互いに離れて配置されかつ側面から
外へ突き出たスペーサを具備したタイルに関する、また
タイルにスペーサを取り付ける方法または装置並びにタ
イルにスペーサを工業的に取り付ける生産設備に関す
る。
タイルを平らなタイル格子構造に敷く際にそれぞれの
タイルの間に十分な目地を維持するために、その側面縁
にスペーサつまりカム状ないしウェブ状の間隔維持部材
が取り付けられた床タイルまたは壁タイルは公知であ
る。そのようなタイルを製造する方法ではタイルをプレ
ス成形する金型はスペーサの部分が空いているため、ス
ペーサはタイルの製造時にタイルと一体的に直接成形さ
れる。続いて、タイルは成形されたスペーサと共に焼成
される。しかし、このスペーサの成形は成形性の理由か
らタイルの後の表面が成形時に当該成形ツールの底面に
ある場合にのみ可能である。このようにしてスペーサを
備えたタイルは、それらが使用に供されるまで保管され
る。
以下に詳しく説明される本発明は、特に床に敷き詰め
るために揺動または振動プロセスにより使用されるタイ
ルに関する。タイルをそのように敷き詰める際に、まず
敷き詰めるべき平面上に装着モルタルを分配し、その上
にタイルを敷き詰める。次に、振動機械を用いて本来の
揺動プロセスを実施する、すなわち振動機械によりタイ
ルを装着モルタルに押し付ける。揺動プロセスにより、
例えば重量車両の通行により極めて高い負荷にさらされ
てもタイルが緩まない床を形成することができる。
DT2454882 A1から公知なのは、いわゆる衝撃台を用
いてファサード要素として敷き詰められるタイルであ
る。その場合には、タイルは後の外面を下に向けて後の
ファサード要素のサイズに合致した枠型に挿入される。
タイルは枠型の底において手で精確に整列させなければ
ならない、というのはタイルはこの整列後に湿性コンク
リートと共に鋳込まれるためタイルを把持したり整列さ
せることができないからである。コンクリートの硬化後
に、枠型を取り外す。かくして得られたファサード要素
は、枠型において底面に当てられたタイル外面が外を向
いて可視となるように対応する家屋ファサードに取り付
けられる。枠型の底面でのタイルを湿性コンクリートと
共に流し込む前に相当精確に整列し得るために、タイル
の側面縁にスペーサ要素が吹き付け成形されている。こ
れらのスペーサ要素は大きな剛性を要しない、なぜなら
ばタイルはコンクリート内の堅い結合により機械的負荷
にさらされることはないからである。
本発明の目的は、低いコストで大量のタイルにスペー
サを取り付ける方法、装置並びに生産設備を提供するこ
とにある。
スペーサが付加要素として完成したタイルに接合され
ることによりスペーサを備えたタイルの在庫は不要とな
る、というのはスペーサは需要に応じて既存の完成にし
たタイルに取り付けられるからである。スペーサが装着
つまり取り付け後にタイルの側面縁と分離不可能に結合
されることにより、スペーサが製造時に成形されるタイ
ルと同様の長所が得られる。タイルの敷き詰めは揺動ま
たは振動プロセスにおいてもスペーサがタイルから離れ
ることなく可能であるように、スペーサは強力にタイル
に接合される。本発明に基づく措置により、特に製造上
の理由からスペーサの成形が可能でないタイル、例えば
押出し成形および乾燥成形されるタイルにおいてもスペ
ーサを取り付けることができる。この場合には、マンド
レルが上側に当たるタイル並びに製造中に下側がマンド
レルによりプレスされるタイルのいずれでもスペーサを
取り付けることができる、というのはスペーサを後から
取り付けることによりタイルの成形性に対して影響しな
いからである。
本発明の構成において、付加要素はタイル材料に対す
る接着性を有するプラスチックの素地として形成され
る。それによりスペーサは直接的に射出された、または
別の方法により取り付けられたプラスチック材からなる
が、それは後のタイルの較正工程において寸法精度を得
るために研削される。素地としては、特にPVCが使用さ
れる。
装置については、前記の目的は各タイルに対してタイ
ル形状に合致した支持型(Traegerform)が提供され、
その外縁にはスペーサの位置決め高さにスペーサ用の素
地特にPVCが挿入できる凹所が設けられ、PVCがタイルの
側面縁に付着すること、またタイルおよび素地と接触す
る支持型の少なくとも表面には素地に接着しない離型剤
が塗布されることにより達成される。それにより、タイ
ルはスペーサつまり素地の取り付け後に容易に支持型か
ら再び分離できるのであり、スペーサは支持型からの取
り外しの際に千切れたり、破断することはない。
タイルにスペーサを工業的に取り付けるためのいくつ
かの機能的装置を備えた生産設備については、この目的
はタイルを搬送するための少なくともひとつの連続的搬
送装置がこれらの機能的装置の間にかつそれらを通過す
べく設置されること、またスペーサ用素地をタイルに供
給するための付与装置、スペーサ材をタイルへ融接する
ための溶炉およびスペーサ材をタイルにおいて固化させ
るための冷却区域が設けられることにより達成される。
それによって、大量のタイルにスペーサを経済的に取り
付けることが可能となる。
生産設備の別の構成において、少なくともひとつのタ
イルを受け取り、かつ少なくともひとつのタイルにおい
てスペーサ材を位置決めするための支持型が設けられる
が、この支持型は少なくともひとつの搬送装置により生
産設備を通過する循環工程において搬送可能である。そ
れにより生産設備の種々の機能的装置は支持型の寸法に
対してのみ調整すべきであり、タイル自体の異なる寸法
に対して調整する必要はない。さらに、各支持型では多
数のタイルを受け入れて、スペーサを取り付けることが
できる。それに加えて、支持型はスペーサ材を容易に吹
き付けるための前提となる。この生産設備により、タイ
ルにスペーサを全自動装着することが可能である。
本発明のさらに別の構成において、少なくともひとつ
の支持型にスペーサを持たないタイルを挿入する手段並
びにスペーサの取り付け後に少なくともひとつの支持型
からタイルを取り出す手段が提供される。それにより、
生産設備へのタイルの供給およびそれからのタイルの取
出しを自動化することが可能である。
本発明の詳しい長所および特徴は、従請求の範囲およ
び図面に示された本発明の好ましいいくつかの実施態様
に関する以下の説明から明らかとなる。
図1は、スペーサを工業的にタイルに取り付けるため
の本発明に基づく生産設備の実施態様の概略平面図であ
る。
図2は、スペーサを取り付けたタイルの拡大平面図で
ある。
図3は、図2に基づくタイルの部分切断側面図であ
る。
図4は、三つのタイルを収容するための板状の支持型
の縦断面図である。
図5は、タイルを収容した図4に基づく支持型の平面
図である。
図6は、ひとつのタイルを収容した支持型の部分拡大
断面図である。
図7は、タイルを収容した図6に基づく支持型の平面
図である。
図8は、タイルの収容した重ねて配置された三つの支
持型の概略積載図である。
図9aは、図1に基づく生産設備へ供給するための連続
搬送装置の側面図である。
図9bは、図9aに基づく搬送装置の正面図である。
図10は、タイルおよび支持型に対する移動ステーショ
ンの区域における図1に基づく生産設備の部分平面図で
ある。
図11は、スペーサ材を支持型に付与するための生産設
備の付与装置の図である。
図12は、図11に基づく付与装置の縮小側面図である。
図13は、図11に基づく付与装置の射出ノズルの高さに
おける概略拡大部分図である。
図14は、タイルが挿入される図13に基づくスペーサ材
を付与された支持型の図である。
図15は、図11に基づく付与装置に接続するタイルおよ
び支持型に対する移動ステーションの図である。
図16は、図15に基づく移動ステーションの拡大部分図
である。
図17aは、第1移動ステーションと溶炉との間の区域
における図1に基づく生産設備の部分図である。
図17bは、図17aに基づく溶炉の縮小断面図である。
図18は、図17aに基づく移動ステーションの拡大部分
図である。
図19は、溶炉と冷却区域との間の移行区域における図
1に基づく生産設備の部分図である。
図20は、冷却区域と第2移動ステーションとの間の図
1に基づく生産設備の部分図である。
図21は、図20に基づく移動ステーションの拡大部分図
である。
図22は、図20に基づく移動ステーションの別の部分図
である。
図23は、図1に基づく生産設備の較正装置の図であ
る。
図24は、図1に基づく生産設備の較正装置の拡大部分
図である。
図2および図3に示されたタイル(3)は正方形の基
礎面を持つ平らな正方形であり、セラミック材料からプ
レス成形された後に焼成室内で焼成される。各タイル
(3)は四つの側面縁を有するが、それらにはそれぞれ
二つのスペーサ(18)が以下に詳しく説明されるやり方
で接合される。スペーサ(18)は、後にタイルを平らな
タイル格子構造に敷き詰める際に隣接したタイルに対す
る間隔維持部材として機能する。そのようなタイル格子
構造でのタイル(3)の敷き詰めは、揺動または振動プ
ロセスを用いて行われる。以下に詳しく説明されるやり
方で精確な寸法に較正されるタイルのスペーサにより、
タイル格子構造内でのタイルの敷き詰めの際にすべての
タイルに対してそれぞれ精確かつ自動的な整列が行われ
る。さらに、各タイル(3)間にはそれぞれ常に一定で
十分な大きさの目地が維持されるため、例えば敷き詰め
たタイル格子構造に付加的な耐酸性目地仕上げを行うこ
とができる。
本発明の図示されていない実施態様において、スペー
サは正方形の基礎面を持つ板状正方形からなる前焼成さ
れたセラミック要素である。正方形基礎面の辺長さは、
各側面の高さのおよそ2/3である。それぞれの側面縁に
対する両スペーサは各縁において互いに離れて配置され
ており、外側からカム状部材としてこれらの側面縁に取
り付けられる。その際に、スペーサは強力で瞬間的に硬
化する接着剤を用いて側面縁の面に接合される。この接
着剤の強さは、側面縁でのスペーサの付着がタイルの製
造の際にタイルと同時に成形されるスペーサが有する安
定性にほぼ匹敵する仕様とされる。接着剤としては、特
に充填剤と樹脂の組み合わせからなる二成分接着剤が使
用される。この接着剤は圧力下で硬化するため、スペー
サは接着剤の付与後に側面縁に対して押し付けられる。
タイルにスペーサを取り付けるために、タイルは焼成室
での焼成後に選別装置により色および品質に関して選別
される。次に、タイルは搬送装置によりスペーサの取付
け装置へ送られる。スペーサの取付け装置は、正方形ス
ペーサの把持手段およびスペーサを側面縁へ押し付ける
手段を有する。スペーサは取付け装置においてタイルに
装着されるが、タイルは基本的に連続して取付け装置内
を通過する。その際に各タイルは、まず第1工程で当該
スペーサがタイルの第1相対面に取り付けられるように
取付け装置に進入する。スペーサをタイルの側面縁に取
り付けるために、加圧手段が機能する。スペーサを側面
縁に対して押し付ける前に、接着剤の供給手段により強
力で迅速に硬化する接着剤が側面縁にあるスペーサの接
着面に供給される。接着剤は瞬間的に硬化するため、装
置による加圧工程も極めて迅速に行わなければならな
い。したがって、スペーサをタイルの側面縁に押し付け
るために、極めて短い時間しか要しない。続いて、各タ
イルはタイルの回転手段によりその縦軸のまわりに90度
回転される。次に、スペーサがタイルの他の側面縁に対
して同様に供給手段および加圧手段により接合される。
最終的にスペーサが装着されたタイルは較正装置に送ら
れ、そこでタイルは測定されると共にその中央長軸を中
心として整列される。すべてのスペーサは一定の過剰寸
法を有するため、各タイルはスペーサの研削により精確
な寸法へ加工することができる。これはタイルの中心整
列後に自動的に行われる、すなわちまず最初にスペーサ
が付与された側面縁が、続いてタイルの回転後に他方の
側面縁が研削される。各側面縁の辺寸法はスペーサによ
り決定されるため、側面縁を直接的に加工せずにタイル
の精確な寸法を達成することができる。タイルの較正後
にタイルは重ねられて積載されるが、各積載品には一定
数のタイルが含まれる。タイルの積載も、積載装置によ
り自動的に行われる。
しかし、同じくタイルにスペーサを取り付ける供給装
置は前に説明されたように、複数の機能的装置によるタ
イルの連続的加工プロセスに結合することなく使用可能
であり、その場合には供給装置へ手で供給する、すなわ
ち当該タイルは手で供給装置へ装入される。
図1ないし図24に基づいて以下に詳しく説明される実
施態様では、タイルにスペーサを取り付けるための工業
的な生産設備が対象であり、タイルへのスペーサの取付
けは経済的なコストで大量に行うことができる。タイル
(3)は当該搬送装置(1,7,8,10,12,13,15,17)によ
り、生産設備の種々の作業工程の各ステーションを連続
的に通過する。各タイル(3)は板状に形成されてお
り、正方形の基礎面を有する。種々の搬送装置(1,7,8,
10,12,13)は、それぞれ少なくとも三つの並置されたタ
イル(3)を搬送できるように設計されている。そこ
で、タイル(3)は種々の作業ステーションを通過する
ために3個ずつまとめられ、型板状の平らな支持型
(4)内に並置される。この型板状の支持型(4)はそ
の四隅に心出し脚(20)を具備しており、それによりタ
イル(3)を収容した複数の支持型(4)が積載され、
支持型はこの積載形状で生産設備内を搬送することがで
きる。図示された実施態様では、それぞれ3個のタイル
(3)を持つ10台の重ねられた支持型(4)からなる各
積載品が生産設備の種々の作業ステーション内を搬送さ
れる。その際に支持型(4)自体は生産設備から離れる
ことはなく、生産設備の搬送回路を循環する、すなわち
それは搬送回路の始めではタイル(3)を供給され、ま
た搬送回路の終わりではそれから再びタイルが取り出さ
れる。
正方形のタイル(3)は図1ないし図24に基づく生産
設備において、その側面縁の部分に(図2および図3)
PVCから製造されたスペーサ(18)が取り付けられる。P
VC製のスペーサ(18)をタイル(3)に接合するため
に、それぞれ三つにまとめられたタイル(3)は三つの
タイル(3)に対する型板状の収容部を有する支持型
(4)に挿入される。各タイル(3)に対する支持型
(4)内の収容区域はタイル(4)の形状に応じて正方
形に形成されており、その外辺にはスペーサ(18)の位
置決め高さにスペーサ(18)の形状に適合した凹所(1
9)があり(図6および図7)、その中へPVC材が難流動
性材料として射出される。支持型(4)はスペーサ(1
8)用のPVC材が支持型(4)内で固着し、タイル(3)
の取出しによりスペーサ(18)が破損することを防止す
べく、テフロンから製造される、あるいは少なくとも収
容部および凹所の区域がテフロンにより被覆される。も
ちろん、支持型(4)は他の材料から製造することもで
きる。重要なのは、スペーサを取り付けられたタイルを
問題なく取り出すために離型剤または離型層を設けるこ
とである。
スペーサ(18)用の難流動性PVC材はタイル(3)を
支持型(4)に挿入する前に、付与装置(6)(図10な
いし図14)により各支持型(4)の当該凹所に供給され
る。
そのために付与装置(6)は以下に詳しく説明される
ように、空になった支持型(4)を回収する区域におい
て供給ステーション(5)に配置される。付与装置
(6)はいくつかの射出ノズル(23)を有するが、それ
らはPVC材を直接的に支持型(4)の凹所に射出するよ
うにフレームに配置される。射出ノズル(23)は圧力配
管により付与装置(6)の当該射出シリンダー(24)に
接続されるが、これらのシリンダーはひとつまたは複数
の詳しくは図示されていない圧力発生器によりPVC材に
圧力をかけるため、PVC材は射出ノズル(23)から押し
出される。付与装置(6)は射出ノズル(23)の下側に
配置された保持装置(25)を有するが、この装置はそれ
ぞれ射出ノズル(23)の下側に配置された支持型(4)
を射出工程中に把持し、続いて再び開放する。
スペーサ(18)用のPVC材を受け取ったまだ空の支持
型(4)は付与装置(6)から生産設備の入り口側の供
給ステーション(5)へ送られるが、この搬送はタイル
(3)の搬送方向に交差した方向に行われる。そこで支
持型(4)にタイル(3)を供給するために、支持型
(4)はPVC材の射出後に付与装置(6)からローラー
スライド装置(20)(図15および図17a)により供給ス
テーション(5)へ送られ、そこで移動装置(21,26,2
7,28)の下へ到達する。移動装置は案内スライド(21)
に設置された吸引把持装置(26)を有するが、案内スラ
イド(21)は供給ステーション(5)の台のレール(2
8)に沿って走行できる。吸引把持装置(26)は、それ
ぞれ3個のタイル(3)を同時に入り口側の搬送ベルト
(1)から引き出し、さらにローラースライド装置(2
0)により配置された支持型(4)へ移動させることが
できる。
タイル(3)は作業員(B)により搬送ベルト(1)
の始めに配置されたパレット(2)から手で引き出し、
搬送ベルト(1)に搭載される。搬送ベルト(1)には
整列および案内要素(22)が係合しており、それはタイ
ル(3)を搬送ベルト(1)上で精確に調整して、3列
の状態で供給ステーション(5)へ送る(図9aおよび図
9b)。整列および案内要素(22)は横に調節可能な案内
を有しており、種々の形状を持つタイル(3)に容易に
適合できるため、タイルを問題なく生産設備に供給する
ことができる。
一列にそれぞれ同時に3個からなるタイル(3)を取
り出し、それらを吸引把持装置(26)により当該の支持
型(4)へ挿入した後に、挿入された3個のタイル
(3)を含む支持型(4)は同様に移動ステーションの
一部である積載装置(27)によりローラースライド装置
(20)から次の搬送ベルト(8)へ送られる。その際に
は、タイル(3)を取り付けた常に10個の支持型(4)
が重ねられてひとつの積載ブロックを形成する。積載装
置(27)(図16,図17a,図18)は旋回レバーを有する
が、それは支持型(4)の辺を横からつかみ、それらを
上下に移動させることができる。積載装置(27)は案内
スライド(21)にも設置されるが、それは支持型(4)
をタイル(3)と共にそれぞれローラースライド装置
(20)から引き受けて、搬送ベルト(8)へ送ることが
できる。タイル(3)を取り付けた10個の支持型(4)
が重ねられてひとつの積載ブロックが形成されると同時
に、搬送装置(8)がこの積載ブロックを搬送方向
(F)の溶炉(9)へ送るが、そこでは支持型(4)の
凹所にある難流動性で滴状に放出されたPVC材つまりプ
ラスチック材が後のスペーサ(18)の形状に成形され
る。このプラスチック材は溶炉(9)内で薄液状とな
り、支持型(4)の凹所を完全に充填すると共にタイル
(3)の側面縁に対して面状に接合される。支持型
(4)の凹所(19)は妥当な過剰寸法を以て後のスペー
サ(18)の形状に合致しているため、溶炉(9)におい
てスペーサ(18)の本来の成形が達成される。
溶炉(9)の搬送装置(8)は、適正なサイクルで作
動するチェーン搬送装置からなる。それにより、タイル
(3)を取り付けた支持型(4)からなる積載ブロック
は段階的に溶炉(9)内を通過する。溶炉(9)は、テ
フロン板として形成された支持型(4)が通過する主ト
ンネルからなる。主トンネルの側面壁には高温の給気お
よび排気用の配管があるため、主トンネル内の温度は支
持型(4)間で均一に分配され得る。溶炉(9)の主ト
ンネル上には熱風バーナーおよび通風システム用の循環
配管および接続があり、この通風システムは全システム
が負圧で作動する機能を果たす。制御弁により、過剰の
空気は当該の排気煙突から排出される。
溶炉(9)の出口側には別の搬送装置(10)が設置さ
れており、それはタイル(3)を取り付けた支持型
(4)からなる積載ブロックをU字形に再び平行で冷却
システム(11,12)を装備した搬送ライン区域へ転向さ
せる。この搬送装置もチェーン搬送システムを有してお
り、それは支持型(4)からなる積載ブロックを角度転
向装置によりローラで支持されたパレットへ搬送する。
溶炉(9)に平行に、但し逆の搬送方向に設置される
のが冷却システム(11)であるが、それは積載ブロック
を溶炉(9)内でPVCの溶融中に到達した相当の高温か
ら再び冷却させる。十分に冷却した後でなければ、支持
型(4)およびタイル(3)の以後の取り扱いは不可能
である。冷却システム(11)は空気冷却方式(図20)で
あり、同様に支持型(4)からなる積載ブロックとタイ
ル(3)が搬送されるトンネルを有する。冷却システム
(11)のドンネル内の空気冷却には連続式搬送装置(1
2)が接続しており、それを走行する際に支持型(4)
およびタイル(3)は周辺空気によりさらに冷却され
る。搬送装置(12)も。チェーン搬送システムとして構
成されている。
搬送装置(12)に続く搬送方向(F)に設置されるの
が搬送ベルト(13)であり、それは積載ブロックを取出
しステーション(14)へ搬送する。取出しステーション
(14)は供給ステーション(5)と同じ高さにあり、付
与装置(6)の反対側に位置する。取出しステーション
(14)は基本的に供給ステーション(5)と同一の構成
されており、やはり移動装置(21a,26a,27a,28a)を有
する。移動装置(21a,26a,27a,28a)は吸引把持装置(2
6a)と積載装置(27a)を具備するが、これらの両装置
は案内レール(28a)に沿って走行できる共通の案内ス
ライド(21a)に設置される。付与装置(6)の高さに
おいて移動装置にローラースライド装置(20)が係合す
るが、それは空になった支持型(4)を付与装置(6)
に交差した方向へ送り返す。支持型(4)を空にするた
めに、まず積載装置(図21)により支持型(4)をそれ
ぞれ個別に上から下へ降ろし、ローラースライド装置
(20a)に渡して積載ブロックを撤去する。そこで吸引
把持装置(26a)により各支持型(4)から同時に3個
のタイル(3)が引き出されるが、その際に支持型
(4)のテフロン材料のためにスペーサ(18)はタイル
(3)の側面縁に付着するが、支持型(4)の凹所から
容易に分離できる。スペーサ(18)を取り付けたタイル
(3)は次の搬送装置(15)へ渡されるが、この装置は
取出しステーション(14)から交差した方向へ走行す
る。それにより、スペーサ(18)を取り付けたタイル
(3)は搬送装置(15)上で個別に前後に整列する。ス
ペーサ(18)を取り付けたこれらのタイル(3)は、搬
送装置(15)を構成する転向装置により較正装置(16)
へ送られる(図23および図24)。
空になった板状の支持型(4)は取出しステーション
(14)からローラースライド装置(20)により交差方向
の付与装置(6)へ送られるが、そこで支持型には既述
のように種々のプラスチック材料つまりPVC材が付与さ
れる。
タイル(3)は搬送装置(15)により較正装置(16)
に対して精確に整列され、コンピュータ制御下で較正装
置へ供給される。精確なセンタリングによりタイル
(3)は連続的に2台の第1研削装置(29)の中央を通
過するが、これらの装置ではスペーサ(18)は各タイル
(3)の対向面においてやはりコンピュータ制御により
精確な寸法に研削される。続いてタイル(3)は回転装
置(30)により較正装置(16)内で90度回転された後
に、2台の対向する研削装置(29)からなる次の装置を
通過するが、これらの装置ではスペーサ(18)は各タイ
ル(3)の他方の面において精確な寸法に研削される。
較正装置(16)の研削装置(29)は搬送方向に交差した
搬送ラインに対して調整できるため、種々の形状を持つ
タイル(3)も精確な寸法に研削することができる。寸
法を維持するためのコンピュータ制御によるタイル
(3)の研削のほかに、較正装置(16)は手でも調整す
ることができる。較正装置(16)には自在ローラーベル
トが接続するが、それによりタイル(3)およびその基
準寸法へ研削されたスペーサ(18)が取り出され、梱包
済みの状態でパレット(2)上に積載される。較正装置
(16)においてタイル(3)精確に案内して搬送し得る
ために、タイル(3)を搭載するローラーベルト案内
(31)が設置される。タイル(3)を研削装置(29)の
高さに固定するために補助的な加圧要素(32)が設置さ
れるが、それらがタイル(3)をローラーベルト案内
(31)に押し付けることにより、タイル(3)は研削工
程中に研削装置(29)に対して精確に調整された状態を
保つことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 11/02 E04F 13/14 103 E04F 15/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイルにスペーサを取り付ける方法におい
    て、 スペーサとして成形される素地が所定の位置に予め供給
    されている支持型にタイルを挿入し、 前記素地をこれが前記タイルと共に支持型内にあるとき
    に溶融し、その後、溶融した素地を硬化してスペーサと
    して成形すると共に前記タイルに固着させ、続いて、 前記タイルをこれに固着されたスペーサと共に前記支持
    型から取り出す ことを特徴とするタイルにスペーサを取り付ける方法。
  2. 【請求項2】前記素地はプラスチック材料からなること
    を特徴とする請求項1記載のタイルにスペーサを取り付
    ける方法。
  3. 【請求項3】各タイルに対してタイル形状に合致した支
    持型が提供され、その外縁にはスペーサの位置決め高さ
    にスペーサ用の素地特にPVCが挿入できる凹所が設けら
    れ、PVCがタイルの側面縁に付着すること、またタイル
    および素地と接触する支持型の少なくとも表面には素地
    に接着しない離型剤が塗布されることを特徴とするタイ
    ルにスペーサを取り付けるための装置。
  4. 【請求項4】タイルにスペーサを工業的に取り付けるた
    めのいくつかの機能的装置を備えた生産設備において、
    タイルを搬送するための少なくともひとつの連続的搬送
    装置がこれらの機能的装置の間にかつそれらを通過すべ
    く設置されること、またスペーサ用素地をタイルに供給
    するための付与装置、スペーサ材をタイルへ融接するた
    めの溶炉およびスペーサ材をタイルにおいて固化させる
    と共にタイルを冷却するための冷却区域が設けられるこ
    とを特徴とするタイルにスペーサを工業的に取り付ける
    ための生産設備。
  5. 【請求項5】少なくともひとつのタイルを受け取り、か
    つ少なくともひとつのタイルにおいてスペーサ材を位置
    決めするための支持型が設けられ、この支持型は少なく
    ともひとつの搬送装置により生産設備を通過する循環工
    程において搬送可能であることを特徴とする請求項4記
    載のタイルにスペーサを工業的に取り付けるための生産
    設備。
  6. 【請求項6】少なくともひとつの支持型にスペーサを持
    たないタイルを挿入する手段並びにスペーサの取り付け
    後に少なくともひとつの支持型からタイルを取り出す手
    段が設けられたことを特徴とする請求項4または5記載
    のタイルにスペーサを工業的に取り付けるための生産設
    備。
  7. 【請求項7】タイルに接合されたスペーサ材を所望のス
    ペーササイズの寸法へ精確に加工するための較正装置が
    設けられたことを特徴とする請求項4ないし6のいずれ
    か一つに記載のタイルにスペーサを工業的に取り付ける
    ための生産設備。
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