JP3121034B2 - 導波路型光スイッチとファイバアレイの接続部構造 - Google Patents

導波路型光スイッチとファイバアレイの接続部構造

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JP3121034B2
JP3121034B2 JP03093106A JP9310691A JP3121034B2 JP 3121034 B2 JP3121034 B2 JP 3121034B2 JP 03093106 A JP03093106 A JP 03093106A JP 9310691 A JP9310691 A JP 9310691A JP 3121034 B2 JP3121034 B2 JP 3121034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導波路型光スイッ
偏波面保存ファイバを収納したファイバアレイを接
続してなる、導波路型光スイッチとファイバアレイの接
続部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来例からある光回路素子13
とファイバアレイ9の接続部構造の一例を示す。図にお
いて、10はファイバアレイ基板であり、一端に複数の
ファイバジャケット固定用溝11が形成されており、こ
のファイバジャケット固定用溝11に光ファイバ12が
挿通してある。また、13はファイバアレイに接続した
導波路型光スイッチ等からなる光回路素子であり、複数
本の導波路14を有している。各光ファイバ12は、そ
れぞれの先端においてファイバ心線15を露出させ、フ
ァイバ心線固定用溝16に挿通して対応する導波路14
に接続してある。さらに、17はファイバ心線15をフ
ァイバアレイ基板10とで挟持した挟着基板である。な
お、ファイバアレイ9はファイバアレイ基板10とファ
イバ心線15と挟着基板17とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より、光ファイバ
12として偏波面保存ファイバを使用した場合、光ファ
イバ12の偏波面を導波路14に合わせるために、ファ
イバ心線15をファイバアレイ9に固着する前に光ファ
イバ12を回転させて偏波軸を調整している。この偏波
軸の調整を円滑に行うために、従来はファイバ心線15
が回転し易いように、隣接する光ファイバ12のファイ
バ心線15どうしの間隔を必要以上大きくしており、そ
の結果、光回路素子13の隣接する導波路14の端部ど
うしの間隔も大きくなってしまうことがあった。例えば
光回路素子13が導波路形光スイッチの場合、回路中の
スイッチ動作部に導波路の接近部を形成する必要がある
が、導波路14の端部どうしの間隔が大きくなると、前
記導波路接近部に至るまでに導波路14を大きく湾曲さ
せねばならず、この曲げによって光の損失が増加すると
いう問題があった。そこで、曲げの大きさを小さくする
には導波路14の長さを長くすればよいが、導波路14
を長くするとその分、光の損失が大きくなってしまうと
いう新たな問題が発生する。
【0004】したがって、この発明の目的は、導波路を
長くすることなく、導波路の曲げによる過剰な光の損失
を低減できる、導波路型光スイッチとファイバアレイの
接続部構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の導波路型光ス
イッチとファイバアレイの接続部構造は、複数の導波路
を有した導波路型光スイッチの端面に、偏波面保存ファ
イバを収納したファイバアレイが接続され、前記導波路
型光スイッチは、隣接する導波路どうしを接近させたス
イッチ動作部を有し、かつ導波路がスイッチ動作部から
端面へ向かう長手方向途中で外向きに広がり状態に湾曲
している部分を有するものであり、前記導波路型光スイ
ッチの端面における隣接する導波路どうしの中心間隔L
と、前記偏波面保存ファイバの直径Dとが、次式を満た
す関係にあることを特徴とするものである。50〔μm〕≧L−D>3〔μm〕
【0006】
【実施例】図1において、12は偏波面保存ファイバで
あり、13は導波路光スイッチであり、互いに端面ど
うしを接続して図4に示したよう設置されている。L
は、導波路型光スイッチ13の端面の隣合う導波路14
どうしの中心間隔であり、Dは偏波面保存ファイバ12
の直径を示している。
【0007】導波路14は図示しない導波路を接近させ
たスイッチ動作部から、端部でのピッチLを確保するた
めに、長手方向途中で外向きに広がり状態に湾曲してい
る。このため、導波路14どうしの中心間隔Lを大きく
すればするほど、導波路14の途中での曲率半径が小さ
くなり、光の損失が大きくなってしまう。また、導波路
14の曲率半径を小さくするためには、導波路14の長
さを長くすればよいが、導波路14を通過するだけで光
の損失は発生するため、導波路14が長くなると、その
分光の損失が大きくなってしまう。
【0008】図2は導波路型光スイッチ13の端面を示
しており、図3は偏波面保存ファイバ12のファイバ心
線15の端面を示しており、ファイバ心線15はクラッ
ド20とコア21とから構成され、クラッド20の外径
が前記直径Dとなる。
【0009】導波路型光スイッチは、図4に示したよう
なニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の結晶からなる
光スイッチが挙げられるが、他の光回路素子として、
出力発光素子,多入力受光素子,多チャンネル型変調器
等の各種素子でもよい。
【0010】偏波面保存ファイバ12を使用した場合、
偏波面保存ファイバ12の偏波軸調整を容易に行うに
は、隣合う偏波面保存ファイバ12のファイバ心線15
どうしが接触しなければよい。すなわち、前記間隔Lと
直径Dとの間に次の関係があればよい。 L−D>0
【0011】しかし、現実問題として、ファイバ心線1
5のコア21の偏心が±1〜2〔μm〕存在することか
ら、 L−D>3〔μm〕 程度が最適である。また、L−Dの最大値に関しては、 1〔mm〕≧L−D であればよい。L−Dが1mmを超えると、導波路型光
スイッチ13が複数の導波路14の接近部を備えている
ので、導波路14を端部と前記接近部との間の限られた
長さの中で大きく曲げる必要があり、曲げ損失が増加し
て好ましくない。導波路光スイッチの場合、スイッチ
動作部においては、隣接する導波路どうしを5μm程度
にまで接近させる必要があり、したがって導波路14の
間隔Lは可及的に小さい方が望ましく、好ましくはL−
Dが250μm以下、特に50μm以下が好適である。
【0012】すなわち、 1〔mm〕≧L−D>0 であればよいが、好ましくは、 250〔μm〕≧L−D>0 より好ましくは、 50〔μm〕≧L−D>3〔μm〕 である。
【0013】一例として、ファイバ心線15のクラッド
径(D)が125〔μm〕のものを使用してファイバア
レイ9を作成する場合、導波路型光スイッチ13の隣接
する導波路14の中心間隔(L)および隣接するファイ
バ心線15の中心間隔を128〔μm〕〜175〔μ
m〕程度の範囲から可及的に短い長さとしてファイバア
レイ9と導波路型光スイッチ13の導波路パターンとを
設計製作すればよい。
【0014】
【発明の効果】本発明の導波路型光スイッチとファイバ
アレイの接続部構造によると、隣合う導波路どうしの中
心間隔Lと、ファイバ心線の直径Dとが、50〔μm〕 ≧L−D>3〔μm〕 の関係を満たすように構成したので、導波路を長くする
ことなく、導波路の曲げによる過剰な光の損失を低減で
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の導波路型光スイッチとファイバアレ
イの接続状態を示す図である。
【図2】この発明の導波路型光スイッチの端面図であ
る。
【図3】この発明における、偏波面保存ファイバのファ
イバ心線の端面図である。
【図4】従来の導波路型光スイッチとファイバアレイの
接続部の斜視図である。
【符号の説明】
9 ファイバアレイ 12 偏波面保存ファイバ 13 導波路型光スイッチ 14 導波路 15 ファイバ心線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導波路を有した導波路型光スイッ
    の端面に、偏波面保存ファイバを収納したファイバア
    レイが接続され、 前記導波路型光スイッチは、隣接する導波路どうしを接
    近させたスイッチ動作部を有し、かつ導波路がスイッチ
    動作部から端面へ向かう長手方向途中で外向きに広がり
    状態に湾曲している部分を有するものであり、 前記導波路型光スイッチの端面における隣接する 導波路
    どうしの中心間隔Lと、前記偏波面保存ファイバの直径
    Dとが、次式を満たす関係にあることを特徴とする導波
    路型光スイッチとファイバアレイの接続部構造。50〔μm〕 ≧L−D>3〔μm〕
JP03093106A 1991-03-29 1991-03-29 導波路型光スイッチとファイバアレイの接続部構造 Expired - Fee Related JP3121034B2 (ja)

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