JP3121006B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3121006B2
JP3121006B2 JP02330882A JP33088290A JP3121006B2 JP 3121006 B2 JP3121006 B2 JP 3121006B2 JP 02330882 A JP02330882 A JP 02330882A JP 33088290 A JP33088290 A JP 33088290A JP 3121006 B2 JP3121006 B2 JP 3121006B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像処理装置に関するものである。
[従来の技術] 近年、複写機の高画質化,カラー化にともない、例え
ば紙幣、有価証券等の特定原稿についての偽造の危慎が
生じ、複写機においての特定原稿の検出方法として、入
力画像と特定画像の形状を比較するパターンマツチング
の方式が鉄案されている。これは、原稿台上の任意の位
置に置かれた原稿を特定原稿か否か判別するため、原稿
の置かれている位置や角度を算出し、その後にパターン
マツチングを行う方式である。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、上記技術における画像読取部はスキャ
ナだけが対象であり、例えば、フィルムスキャナやスチ
ルビデオカメラなどの種類の異なる画像入力デバイスが
接続されている場合が考慮されていない。そのため、画
像入力デバイスの入力センサの条件、例えば解像度の違
いなどに起因して特定原稿の判定が正確に行えない問題
がある。
本発明は、上述した問題を解決するためのもので、画
像信号を入力する入力デバイスにかかわらず、入力され
る画像信号が特定画像に応じた画像信号であるか否かを
正確に判定することができる画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明にかかる画像処
理装置は、複数種類のデバイスから画像信号を入力する
入力手段と、前記入力手段へ画像信号を入力するデバイ
スを識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に応
じて複数種類の判定基準から選択される判定基準に従っ
て、前記入力手段に入力される画像信号が特定画像に応
じた画像信号であるか否かを判定する判定手段とを有す
ることを特徴とする。
[実施例] 以下に、添付図面を参照し、本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。
(第1の実施例) <装置外観図> 第1図は本発明に係る画像処理装置を適用した複写機
の第1の実施例を示す外観図である。
第1図において、100はレーザカラーコピー機であ
り、101はレーザカラーコピー機のスキヤナ(読み取り
部)であり、102はカラープリンタである。103は複数種
類の入力装置が接続される画像処理装置(以下IPUとい
う)であり、104はスチールビデオカメラ(以下SVとい
う)であり、105は例えば35mmフイルムを読み取るフイ
ルムスキヤナである。
<IPU103の信号処理ブロツク図> 第2図はIPU103の信号処理構成を示すブロツク図であ
る。同図において、システムコントローラであるCPU201
はスキヤナ101,SV104などと通信を行ない、IPU103の制
御を行なう。セレクタ202は入力装置選択信号DSL305の
値に基づいて入力機器からの画像データを選択するセレ
クタである。画像メモリ203は入力された画像データを
記憶する画像メモリであり、プリント信号生成回路204
はマスキング・UCR演算を行いプリント信号を生成する
回路である。特定原稿判定回路205は、RGB信号より特定
原稿の画像を識別し、判定信号H310を生成する回路であ
る。410はORゲート回路であり、プリント信号生成回路2
04の8ビツト出力Vそれぞれに対し、後述する判定手段
の出力である判定信号Hと論理ORがとられ、V′を出力
する。結果として、判定信号Hが“1"のとき、すなわ
ち、特定原稿を読み取つていると判定された場合には、
入力信号Vの値にかかわらずに出力はV′=FFHEX(25
5)となり、判定信号H=0のとき、すなわち、特定原
稿を読み取つていないと判定された場合には、入力信号
Vの値がそのまま出力信号V′として出力される。
ここで、201aはCPU201が動作するための第9図のフロ
ーチヤートに従うプログラム等を格納したROMであり、2
01bはROM201aに格納されたプログラムのワークエリアと
して用いるRAMである。
ここで、CPU201の主要な動作を説明する。
第9図はDSL信号305の発生手順を説明するフローチヤ
ートであり、第6図はDSL信号305とデバイス名との対応
を説明する図である。
まず、CPU201は、入力装置からRGB信号の出力要求を
受け付けると(ステツプS1)、スキヤナ101、SV104、フ
イルムスキヤナ105のどの装置からの要求か識別する
(ステツプS2)。続いてCPU201は、識別結果に従い、ス
キヤナ101、SV104またはフイルムスキヤナ105を示すDSL
信号305を作成し(ステツプS3)、この作成されたDSL信
号305をセレクタ202、プリント信号生成回路204そして
特定原稿判定回路205に同時に出力する(ステツプS
4)。第6図に従うと、スキヤナ101の場合には、DSL信
号305は“0"、フイルムスキヤナ105の場合には、DSL信
号305は“1"、SV104の場合には、DSL信号305は“2"であ
る。この後、CPU201はステツプS2で識別した入力装置に
対してRGB信号の出力を許可する(ステツプS5)。
<判定手段> 第3図は特定原稿判定回路205の構成を示すブロツク
図である。同図において、302は色味マッチング・ルッ
クアップテーブルが格納された読出し専用メモリ(以下
「ROM」という)であり、特定原稿との色味のマツチン
グを行う。予め複数の入力装置の各々の条件での特定原
稿の画像について、その色味分布を調べ、当該画素の色
味が、それら特定原稿の画像の色味と一致するか否かの
判定結果が保持されている。即ち、ROM302にはアドレス
の上位2ビツトに入力装置選択信号であるDSL信号305
が、下位15ビツトにRGB各色の画像信号の上位5ビツト
ずつがそれぞれ入力される。DSL信号305の値0〜2に対
応して当該画素の色味が特定原稿の画像における色味と
一致するか否かを8ビツトのデータに対応させて出力
し、入力装置の入力条件に対応した特定原稿についての
判定が行われる。
303は色味判定回路であり、積分器306,レジスタ307,
比較器308より構成され、特定原稿の画像が原稿中に存
在するか否かの判定をする。
<判定ROM302の構成> 第4図は特定原稿の画像を入力した際の各々の入力装
置の画像データのR,G,B空間における分布と判定ROM302
との関係を示した図である。
第4図中、斜線の部分に合致するR,G,B信号が入力さ
れた時は1が、そうでない場合は0が出力されるよう判
定ROM302は構成される。
<積分器> 第5図は積分器306の構成を示すブロツク図である。
同図において、501および505はCLK信号の立ち上がりタ
イミングでデータを保持するフリツプフロツプである。
CLKは画素に同期するクロツク信号である。
502は乗算器であり、8ビツトの2入力信号(A,B)を
入力し、乗算結果として8ビツトの信号(A×B/255)
を出力する。503も乗算器であり、1ビツトの入力信号
(A)及び8ビツトの入力信号(B)を入力し、乗算結
果として8ビツトの出力信号(A×B)を出力する。
504は加算器であり、8ビツトの2入力信号(A,B)を
入力し、加算結果として8ビツトの信号(A+B)を出
力する。
結果として、本積分器においては、2値入力信号xi
対し、8ビツトの出力信号yiは次式(1)で表される。
yi=(α/255)yi-1+βxi-1 …(1) ここで、αおよびβは予め設定されている定数であ
り、これらの値の大きさによつて積分器306の諸特性が
決定される。
第7A図,第7B図は積分器306の入出力を説明する図で
ある。例えば、α=247、β=8の場合において、本積
分器306の入出力の例を示す。即ち、第7A図に示される
様な入力xi-1に対して、第7B図に示される様な出力yi
出力される。
ここで、701,702で示される入力xi-1の様に周囲が殆
ど“0"であるにも拘らず、“1"である様な入力や、703
で示される入力xi-1の様に周囲が殆ど“1"であるにもか
かわらず“0"である様な入力は、ノイズ(雑音)である
と考えられる。これを積分器で処理し、第3図のレジス
タ307に704で示される様な適当な閾値をセツトし、これ
で積分器の出力yiを2値化することによつて、ノイズ
(雑音)を除去することができる。
<処理結果> 第8図は第1の実施例による処理結果の一例を示す図
である。第8図において、801は原稿であり、803は本装
置において判定されるべき特定原稿である。802は原稿8
01を本装置において複写した場合の出力結果であり、80
4は特定原稿803に相当する部分であつて塗り潰される隠
蔽部分である。
第1の実施例においては、原稿801を読み取ると、入
力装置に対応した判定手段に従い、読み取つた画像の色
成分より特定原稿803を特定原稿であると判定し、この
判定に従つて、特定原稿803に対応する隠蔽部分804を出
力結果802に形成し、複写を完了する。
以上説明したように、第1の実施例によれば、複数の
入力装置が接続されている複写機で、特定原稿を判定す
るためのデータを、入力装置に適した判定用のデータに
切り換えることにより、より正確に、特定原稿の判別を
実現することができる。
<第2の実施例> 第10図は第2の実施例に関する特定原稿判定回路205
の構成を示すブロツク図である。
本第2の実施例では、第7B図の閾値704を入力装置選
択信号DSL305の値により選択するものである。閾値704
の値を小さくすれば、特定原稿の検出感度を上げること
ができる。
本実施例では、入力機器はスキヤナ101,SV104,フイル
ムスキヤナ105の3種類であるが、SV104は解像度の点で
他の2つの機器より劣る。従つて、偽造品の出力は他の
2つの入力装置より劣り、偽造に使われる可能性はより
小さい。従つて、閾値704の値は、他の2つの入力装置
の場合より大きくてかまわない。
第10図において、第1の実施例と同様の構成には同様
の参照番号を付し、説明を省略する。303′は第2の実
施例の色味判定回路である。この色味判定回路303′に
おいて、レジスタ901にはスキャナ101に対応する閾値が
格納されており、レジスタ902にはフィルムスキャナ105
に対応する閾値が格納されており、レジスタ903にはSV1
04に対応する閾値が格納されている。
セレクタ904は、入力装置選択信号DSL305の値に対応
してレジスタ901〜903の値のうちの1つを選択して出力
する。これにより、入力装置の性能に対応して、特定原
稿の検知レベルを可変にすることができる。
以上説明したように、各実施例によれば、複数の入力
機器が接続されている画像処理装置において、特定原稿
を判定する信号処理回路のパラメータを切り換える手段
を設けることにより、より正確な特定原稿判別を実現で
きる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、画像信号入力
するデバイスを識別し、その識別結果に応じて複数種類
の判定基準から選択される判定基準に従って、特定画像
か否かの判定を行うので、画像信号を入力する複数種類
のデバイスが接続され、それらの入力条件、例えば解像
度が異なる場合でも、それらのデバイスから入力される
画像信号が特定画像に応じた画像信号であるか否かを正
確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る画像処理装置を適応した複写機の
第1の実施例を示す外観図、 第2図はIPU103の信号処理構成を示すブロツク図、 第3図は特定原稿判定回路205の構成を示すブロツク
図、 第4図は特定原稿を入力した際の各々の入力装置の画像
データのR,G,B空間における分布と判定ROM302との関係
を示した図、 第5図は積分器306の構成を示すブロツク図、 第6図はDSL信号とデバイス名との対応を説明する図、 第7A図,第7B図は積分器306の入出力を説明する図、 第8図は第1の実施例による処理結果の一例を示す図、 第9図はDSL信号305の発生手順を説明するフローチヤー
ト、 第10図は第2の実施例に関する特定原稿判定回路205の
構成を示すブロツク図である。 図中、100……レーザーカラーコピー機、101……スキヤ
ナ、102……カラープリンタ、103……IPU、104……SV、
105……フイルムスキヤナ、201……CPU、201a……ROM、
201b……RAM、202……セレクタ、203……画像メモリ、2
04……プリント信号生成回路、205……特定原稿判定回
路、410……ORゲート回路、302……ROM、303……色味判
定回路、306……積分器、307……レジスタ、308……比
較器、501,505……フリツプフロツプ、502,503……乗算
器、504……加算器、801……原稿、802……出力結果、8
03……特定原稿、804……隠蔽部分である。
フロントページの続き (72)発明者 太田 健一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 太田 英二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−88571(JP,A) 特許3039673(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60 G06T 1/00 - 9/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類のデバイスから画像信号を入力す
    る入力手段と、 前記入力手段へ画像信号を入力するデバイスを識別する
    識別手段と、 前記識別手段の識別結果に応じて複数種類の判定基準か
    ら選択される判定基準に従って、前記入力手段に入力さ
    れる画像信号が特定画像に応じた画像信号であるか否か
    を判定する判定手段とを有することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記判定手段の判定結果に基づ
    き、前記入力手段に入力される画像信号に応じた画像信
    号を出力するか否かを制御する制御手段を有することを
    特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
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