JPH0522593A

JPH0522593A - 画像処理装置

Info

Publication number: JPH0522593A
Application number: JP3160384A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Takaragi; 洋一宝木; Kenichi Ota; 健一太田; Eiji Ota; 英二太田; Yutaka Udagawa; 豊宇田川; Masahiro Funada; 正広船田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1991-07-01
Filing date: 1991-07-01
Publication date: 1993-01-29

Abstract

(57)【要約】【目的】入力画像と特定画像との類似度に応じて、入
力画像を処理する。【構成】入力画像と特定画像との類似度を判定する判
定手段（１０６）と、前記判定手段による判定信号を１
画面分の判定が終了する前に出力する出力手段（１０
７）とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特定画像の検出を入力
画像信号に基づいて行なう画像処理装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】近年、複写機の発達に伴って、読み取っ
た原稿の再現性が向上している。このため、紙幣等の偽
造行為を防げるための技術が必要となる。その技術のひ
とつとして、色空間での特定原稿のデータを予め登録
し、入力原画像像データの分布が、色空間上で特定原稿
データの分布と、ほぼ同一になるか否かを判定し、特定
原稿を判別する技術が本出願人により提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、最終的な判定を原稿スキャンが１画面分
終了してから、マイクロプロセッサにより行なっている
ため、プリント信号生成の途中に同時に判定結果を生成
する事ができなかった。

【０００４】一方、例えばＢＪ（バブルジェット）方式
の複写機において、副走査方向に所定の幅で原稿を読み
取り、読み取りに同期してＹＭＣＫ並列にプリント像形
成を行なう装置では読み取りが１画面分終了した時点で
は、当該原稿の複写が終了しているため、前記手法で
は、効果的な偽造防止手段とは必ずしもなりえない。

【０００５】また、カラーレーザービームプリンターを
用いた複写機の場合でも、例えばプリスキャンで上記判
定を行なうこととするとプリスキャン時、他の通常の原
稿を原稿台に載せて置き、プリスキャンによる判定が終
了してから本来複写を禁止すべき特定原稿を、原稿台に
載せる事により、容易に偽造行為が可能となる。

【０００６】上記の理由から、有効な偽造防止技術確立
のためにはプリント像形成のための読み取り開始より、
特定原稿プリント像、形成終了までの間に、特定原稿の
判定を終了する事が必要となる。

【０００７】そこで本発明は、入力画像と特定画像を迅
速に判定できる画像処理装置を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本発明の画像処理装置は入力画像と特定画像
との類似度を判定する判定手段と、前記判定手段による
判定信号を、１画面分の判定が終了する前に出力する出
力手段とを有することを特徴とする。

【０００９】

【実施例】以下に説明する本発明の実施例によれば、入
力カラー画像の色空間における分布と、複写を禁止すべ
き特定原稿の色分布との類似度の判定を１画面分のプリ
ント信号生成前に行なう事により、前記問題を解決する
ものである。

【００１０】さらに詳しくは、特定原稿の３次元の色空
間における、分布状態と、入力カラー画像の３次元の色
空間における分布状態との類似度をリアルタイムに算出
し、その判定結果によりプリント信号を、当該部分のみ
リアルタイム変調する事により有効な偽造防止手段とす
るものである。

【００１１】以下、実施例で本発明の実施例を具体的に
説明する。

【００１２】（信号処理ブロック図）図１はカラー画像
読み取り装置の信号処理ブロック図である。

【００１３】同図において１０１はＣＣＤカラーセンサ
ーであり、１０２はアナログ増幅器であり、１０３はＡ
／Ｄ変換器であり、１０４は、画像信号の読み取り位置
による、明るさのばらつきを補正するシェーディング補
正回路である。

【００１４】１０６は読み取り画像データと例えば紙
幣、有価証券等の特定原稿との３次元色空間での分布の
類似度をリアルタイムで算出する色空間マッチング判定
回路である。

【００１５】シェーディング補正後のカラー信号を用い
る事により、原稿の位置による、明るさ、色味の歪みが
補正され、入力原稿の置かれる位置にかかわらず、色空
間での類似度判定を正確に行なう事ができる。カラー画
像読み取り装置のシェーディング補正回路１０４は、公
知の技術のため、ここでは詳述しない。

【００１６】１０５はプリント信号生成回路であり、入
力カラー信号Ｒ（レッド）、Ｇ（グリーン）、Ｂ（ブル
ー）をＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シア
ン）、Ｂｋ（ブラック）信号に変換する回路である。こ
の回路は、後述の判定のために要する時間を補償するた
めの遅延手段を含む。また、リアルタイム補正信号ｆ１
１３により、プリント信号を変調する。

【００１７】１０７はリアルタイム補正信号ｆ１１３を
生成する回路である。

【００１８】１０８は読み取り周期信号ＨＳ１０９，Ｃ
ＬＫ１１０，ＶＳ１１２を生成する回路ブロックであ
る。ＨＳ１０９は主走査区間信号であり、ＣＬＫ１１０
は画素読み取り基本クロック信号であり、ＶＳ１１２
は、原稿読み取りの副走査方向有効領域を示す区間信号
である。

【００１９】（色空間マッチング判定回路１０６）図２
は色空間マッチング判定回路１０６を説明する図面であ
る。

【００２０】同図においてＲ２０１はシューディング補
正回路１０４からのＲ（レッド）信号８ビットのうちの
上位５ビットのデータである。同様にＧ２０２は５ビッ
トのＧ（グリーン）信号であり、Ｂ２０３は５ビットの
Ｂ（ブルー）信号である。

【００２１】２０４は複数種類の特定原稿の色味に関す
る情報が格納されているＲＯＭ（リードオンリメモ
リ）である。アドレスＡ₀〜Ａ₁₄に前記Ｒ，Ｇ，Ｂ信号
が入力され、入力Ｒ，Ｇ，Ｂ信号が、複数種類の特定原
稿のそれぞれの色味に合致しているか否かを示す、判定
信号がデータＤ₀〜Ｄ₇に出力される。

【００２２】ＲＯＭ２０４のデータには図９に示す様に
特定原稿の色味に関する情報が格納されており、特定原
稿の色味に合致する場合は１が、そうでない場合は０が
Ｄ₀〜Ｄ₇のそれぞれに出力される。Ｄ₀〜Ｄ₇は第０から
第７までの８種類の特定原稿に対応する。

【００２３】図１３はＲＯＭ２０４に格納されている複
数原稿の色味に関するデータと、ＲＯＭ２０４のビット
位置との関係を示した図である。これにより、入力され
た画素データに対してＤ₀〜Ｄ₇から、８種類の異なった
特定原稿の色味に関する判定情報が並列に出力される。

【００２４】２２０〜２２７は、色味判定信号Ｘ₀２１
０〜Ｘ₇２１７の信号を用いて、図７、及び図８で示す
平滑演算を行なう回路である。

【００２５】図７は平滑回路２２０〜２２７の回路構成
を示す回路ブロック図である。

【００２６】同図において、７０１、７０２は乗算器、
７０３は加算器、７０４はラッチ回路、７０５はコンパ
レータである。乗算器７０１、７０２、加算器７０３に
よる入力データと前データとの加重平均により、下の図
８に示す様な連続性を加味した判定が可能となる。

【００２７】図８は入力Ｘｉと、平滑演算値Ｙｉとの関
係を示す図である。入力Ｘｉの値が１が連続すればＹｉ
の値が増大する。

【００２８】これにより、入力Ｒ，Ｇ，Ｂ信号が、連続
して特定原稿の色味に合致している場合に、信号２３０
〜２３７が１となり、ノイズ等の影響を受けることなく
より正確な判定が可能となる。

【００２９】色空間判定回路２４０〜２４７において、
図１４に示す、Ｒ，Ｇ，Ｂ色空間における、特定画像デ
ータと入力カラー信号の類似度をリアルタイムで算出
し、色空間類似度判定信号ＭＫ₀２６０〜ＭＫ₇２６７を
算出する。

【００３０】図３は色空間判定回路２４０〜２４７の間
の１つの回路ブロック図である。

【００３１】本回路構成により、ＳＲＡＭ２０９からの
データＤｎと、平滑回路からの信号ＣｎとがＯＲ演算さ
れ、ＳＲＡＭ２０９に書き込まれる。又、データＤｎが
０から１に遷移する場合のみ、カウンタ３０１がカウン
トアップされる。カウンタ３０１は、副走査区間信号Ｖ
Ｓ１１２の立ち上がりでクリアされる。カウンタ３０１
の出力値Ｚｎとレジスタ３０２の定数δｎとがコンパレ
ータ３０２で大小比較されＺｎ＞δｎの場合、ＭＫｎ＝
１となり、Ｚｎ≦δｎの場合、ＭＫｎ＝０となる。δｎ
の値は図１４のＵ_ORGのｌ％の値が設定されている。
（本実施例ではｌ＝９０）

【００３２】

【外１】ここで、Ｕ_ORGは図１４においてＲ，Ｇ，Ｂ座標軸を３
２に区分した、立方体を単位体積とする数値である。

【００３３】上記処理により、観測画像データすなわち
入力カラー信号列のデータが特定画像データと、Ｒ，
Ｇ，Ｂ色空間で、ほぼ同一の形状となった時、色空間類
似度判定信号ＭＫ₀２６０〜ＭＫ₇２６７が１に設定され
る。

【００３４】セククタ２７１、２７２は、副走査区間信
号ＶＳ１１２が０（ＬＯＷ）のとき、ＳＲＡＭ２０９を
０クリアするためのものである。アドレスジェネレータ
２７０はＳＲＡＭ２０９のすべてのアドレスを順々に発
生する回路である。ＶＳ１１２がＬＯＷの時、アドレス
ジェネレータ２７０が発生するアドレス信号に従ってＳ
ＲＡＭ２０９が０にクリアされる。

【００３５】２０５は図４に示す、タイミング信号を発
生するタイミング発生回路である。

【００３６】ＣＬＫ４２０６は、基本クロックＣＬＫ
１１０を４分周した、クロック信号であり、２０７は、
ＳＲＡＭ２０９のライトイネーブル端子を制御する信号
であり、２０８はＳＲＡＭ２０９のアウトプットイネー
ブル端子を制御する信号である。

【００３７】（リアルタイム補正信号生成）図５は、リ
アルタイム補正信号生成回路１０７を説明する回路ブロ
ック図である。

【００３８】本回路構成により、ＲＯＭ２０４に登録し
た複数の特定原稿データのうち、どれか１つでも、観測
画像データと色空間上で合致したと判定される時、リア
ルタイム補正信号ｆ１１３は１（Ｈｉｇｈ）に設定され
る。

【００３９】（プリント信号生成回路）図６はプリント
信号生成回路１０５を説明する回路ブロック図である。

【００４０】マスキングＵＣＲ演算回路Ａ６０１は、通
常時、入力ＲＧＢ信号よりプリントＹＭＣＢｋ信号を生
成する回路である。

【００４１】マスキングＵＣＲ演算回路Ｂ６０２は、入
力カラー信号が特定原稿に合致すると判定された場合、
色味を変えた。（例えば、赤みを強く）プリントＹＭＣ
Ｂｋ信号を生成する回路である。

【００４２】セレクタ６０３で、リアルタイム補正信号
ｆ１１３により、回路６０１、６０２の信号を選択して
出力する事により、特定原稿に合致していると判定され
た領域のみ、色味を変えてプリントする事が可能とな
る。

【００４３】（他の実施例）図１５は本発明の第２の実
施例を説明するための図面である。

【００４４】前記第１の実施例においては、リアルタイ
ム補正信号ｆ１１３は、図５で示すように、色空間類似
度判定信号ＭＫ₀２６０〜ＭＫ₇２６７により生成されて
いた。

【００４５】本実施例では、カウンタ１５００〜１５０
７を用い、特定原稿に該当すると判定された領域の画素
数をカウントし、一定以上の認識領域が存在する場合の
み、リアルタイム補正信号ｆ１１３を１（Ｈｉｇｈ）に
設定するもので、これにより、より正確な判定が可能と
なる。

【００４６】図１６は本発明の第３の実施例を説明する
ための図面である。

【００４７】前記２例は、カラー複写機に関するもので
あったが、カラー画像読取装置からコンピュータにカラ
ー画像信号を転送する場合でも、特定原稿のリアルタイ
ム検出は有効である。コンピュータにカラー信号転送す
る際、データ転送と同時に特定画像の検出を行ない、当
該部分のデータ転送を禁止する事により、カラー画像デ
ータの不正利用を有効に防止する事ができる。

【００４８】図１６においてゲート回路１６０１は、リ
アルタイム補正信号ｆ１１３により制御される。ｆ１１
３が０の時はＲ，Ｇ，Ｂ信号がそのままセレクタ１６０
１より出力され、ｆ１１３が１の時はゲート回路１６０
１により出力Ｒ，Ｇ，Ｂ信号はロー（ｌｏｗ）に設定さ
れる。

【００４９】また、画像信号Ｒ，Ｇ，Ｂとともに、ＣＬ
Ｋ，ＶＳ，ＨＳ等の制御信号がコンピュータ１６０２に
送られる。

【００５０】以上説明した様に、特定原稿の色味の分布
と、入力カラー信号の色味の分布の類似度をプリント信
号生成と並列に、リアルタイムで算出し、プリント信号
を当該部分のみリアルタイム変調する事により、有効な
偽造防止技術を実現する事が可能となる。特に、原稿に
対する１回の走査で画像を再生できる複写装置におい
て、本発明は有効である。

【００５１】又、入力カラー信号をリアルタイムで処理
するため、画像情報を記憶するページメモリが不要であ
り、安価かつ高速な処理系が、可能となる。

【００５２】又、色空間での類似度により、特定対象物
の検出を行なう事により、特定対象物の位置、方向にか
かわらず、判定する事が可能となる。

【００５３】なお、特定画像を判定された場合の処理と
しては、マスキング、ＵＣＲ演算の処理を変更する他、
所定のパターン（例えば黒色のライン）をアドオンした
り、黒ベタにしてもよい。また、判定された時点で電源
をＯＦＦとし、以後の処理ができなくなるようにしても
よい。

【００５４】

【発明の効果】以上の様に本発明によれば、入力画像と
特定画像とを迅速に判定でき、その判定に応じた入力画
像の処理を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カラー画像読み取り装置の信号処理ブロック
図。

【図２】色空間マッチング判定１０６を説明する図面。

【図３】色空間判定回路２４０〜２４７を説明する図
面。

【図４】ＳＲＡＭ２０９へのデータ読み取り、書き込み
に関するタイミングチャート。

【図５】リアルタイム補正信号生成回路１０７を説明す
る回路ブロック図。

【図６】プリント信号生成回路１０５を説明する回路ブ
ロック図。

【図７】平滑回路２２０〜２２７の回路構成を示す回路
ブロック図。

【図８】入力Ｘｉと平滑演算値Ｙｉとの関係を示す図。

【図９】特定原稿の色空間における形状と判定ＲＯＭ２
０４の関係を示した図。

【図１０】原稿台上の特定原稿の位置と認識領域の関係
を示した図。

【図１１】特定原稿Ａ，Ｂの色空間における形状の違い
を示した図。

【図１２】特定原稿Ａ，Ｂの色空間における形状の違い
を示した図。

【図１３】ＲＯＭ２０４に格納されている、複数原稿に
関するデータと、ＲＯＭ２０４のビット位置との関係を
示した図。

【図１４】入力カラー画像の色空間における分布と、特
定原稿の色分布との類似性の判定を概念的に示した図。

【図１５】第２の実施例におけるリアルタイム補正信号
生成部１０７を説明する回路ブロック図。

【図１６】第３の実施例における、カラー画像読み取り
装置の信号処理ブロック図。

【符号の説明】

１０６色空間マッチング判定回路１０７リアルタイム補正信号生成回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０６Ｆ 15/70 ４５０ 9071−5ＬＨ０４Ｎ 1/04 １０７Ｚ 7251−5Ｃ 1/46 9068−5Ｃ (72)発明者宇田川豊東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者船田正広東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入力画像と特定画像との類似度を判定す
る判定手段と、前記判定手段による判定信号を１画面分の判定が終了す
る前に出力する出力手段とを有することを特徴とする画
像処理装置。
【請求項２】前記判定手段は、入力画像と特定画像の
色味の分布に応じて類似度を判定することを特徴とする
請求項１記載の画像処理装置。
【請求項３】前記特定画像は複数の画像であることを
特徴とする請求項１記載の画像処理装置。