JP3120642B2 - シートカバーの係止構造 - Google Patents

シートカバーの係止構造

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JP3120642B2
JP3120642B2 JP05279678A JP27967893A JP3120642B2 JP 3120642 B2 JP3120642 B2 JP 3120642B2 JP 05279678 A JP05279678 A JP 05279678A JP 27967893 A JP27967893 A JP 27967893A JP 3120642 B2 JP3120642 B2 JP 3120642B2
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勉 斉藤
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両等のシート表皮を保
護するためにシートを覆うシートカバーの係止構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等のシートでは、シートカバ
ーを保護するためにシートカバーでシートバックを覆う
ことがあり、このシートカバーの係止構造の一例が実開
平5−41465号公報に示されている。
【0003】図7に示される如く、このシートカバーの
係止構造では、シートバックを覆うシートカバー70の
背部裏面70Aの左右に離間した位置に、止めピン72
が配置されている。これらの止めピン72の先端72A
は、シートカバー70の下方に向けられており、これら
の止めピン72をシートバックの背面に突き刺し挿入す
ることで、シートに着座した乗員の移動等によって、シ
ートカバー70がシートバックに対して容易にずれない
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
ートカバーの係止構造では、止めピン72をシートバッ
クの背面に突き刺し固定するため、シートに傷が付き易
いという不具合がる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、シートを傷つ
けることなく、シートカバーをシートバックに係止でき
るシートカバーの係止構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のシートカバーの
係止構造は、長尺状で折り曲げ可能なシートカバー保持
部材と、このシートカバー保持部材に設けられシートカ
バーが係止可能とされた係止手段と、前記シートカバー
保持部材に設けられヘッドレストサポートまたはヘッド
レスト脚部が嵌合可能とされた嵌合手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明のシートカバーの係止構造では、シート
カバー保持部材に形成された嵌合手段にヘッドレストサ
ポートまたはヘッドレスト脚部が嵌合することによっ
て、シートカバー保持部材をシートバックに固定するこ
とができる。また、シートカバー保持部材をシートバッ
クの外郭線に沿って折り曲げ、このシートカバー保持部
材に設けられた係止手段にシートカバーを係止すること
ができる。
【0008】従って、本発明のシートカバーの係止構造
では、シートカバーを直接シートに係止しないので、シ
ートを傷つけることなく、シートカバーをシートバック
に係止できる。
【0009】また、本発明のシートカバーの係止構造で
は、シートバックの外郭線に沿って折り曲げ可能なシー
トカバー保持部材を使用しているため、異なる形状のシ
ートバックにも適用可能である。
【0010】
【実施例】本発明のシートカバーの係止構造の一実施例
を図1〜図3に従って説明する。
【0011】図1に示される如く、本実施例の車両シー
ト10は、シート10の着座部を構成するシートクッシ
ョン12と、シート10の背もたれ部を構成するシート
バック14とで構成されている。
【0012】シートバック14の上端面14Aには、シ
ート幅方向(図1の矢印W方向)に所定の間隔を開けて
一対のヘッドレストサポート16が設けられており、こ
れらのヘッドレストサポート16には、それぞれヘッド
レスト19の脚部19Aが挿入されている。
【0013】図3に示される如く、ヘッドレストサポー
ト16は、シートバック14の上端面14Aから突出し
た首部16Aの上部に矩形状の頭部16Bが形成されて
おり、この頭部16Bの中央部に、図1に示されるヘッ
ドレスト19の脚部19Aを挿入するための、取付孔1
8が穿設されている。
【0014】図1に示される如く、シートバック14の
上端面14A上には、長尺状で折り曲げ可能なシートカ
バー保持部材20が取付けられている。
【0015】図2に示される如く、このシートカバー保
持部材20は帯状とされており、長手方向略中央部に
は、長手方向に所定の間隔を開けて嵌合手段としてのL
字状の切欠き22が形成されている。
【0016】図3に示される如く、シートカバー保持部
材20の切欠き22には、ヘッドレストサポート16の
首部16Aが嵌合可能とされており、ヘッドレストサポ
ート16の首部16Aが切欠き22の底部22へ移動す
る方向(図3の矢印A方向)へシートカバー保持部材2
0を移動させることによって、シートカバー保持部材2
0の切欠き22にヘッドレストサポート16が嵌合する
ようになっている。
【0017】図2に示される如く、シートカバー保持部
材20の長手方向両端部20A、20Bの上面側には、
係止手段としてのマジックファスナー24が取付けられ
ている。
【0018】図1に示される如く、シートカバー保持部
材20の長手方向両端部近傍は、シートバック14の外
殻線に沿って折曲されており、シートカバー保持部材2
0の長手方向両端部20A、20Bに貼着されたマジッ
クファスナー24が、シートバック14の両側壁部14
Bの上下方向略中央に位置している。
【0019】シートカバー26は袋状とされており、シ
ートバック14の上部を覆うようになっている。シート
カバー26の上端面26Aには、ヘッドレストサポート
16の取付孔18と同軸的に、貫通孔27がそれぞれ穿
設されており、これらの貫通孔27をヘッドレスト19
の脚部19Aが貫通している。
【0020】シートカバー26の両側壁部26Bの下端
部近傍の裏面側には、矩形状のマジックファスナー28
が取付けられている。これらのマジックファスナー28
は、シートカバー26をシートバック14の上部に被せ
る状態で、シートカバー保持部材20の長手方向両端部
20A、20Bに貼着されたマジックファスナー24に
接着し、これによって、シートカバー26がシートバッ
ク14の上部の所定の位置に保持されるようになってい
る。
【0021】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
のシートカバーの係止構造では、シートカバー保持部材
20に形成された切欠き22にヘッドレストサポート1
6が嵌合することによって、シートカバー保持部材20
をシートバック14に固定することができる。また、シ
ートカバー保持部材20をシートバック14の上端面1
4Aと両側壁部14Bとから成る外郭線に沿って折り曲
げ、このシートカバー保持部材20に設けられたマジッ
クファスナー24に、シートカバー26のマジックファ
スナー28を接着することで、シートカバー26がシー
トバック14の上部の所定の位置に保持される。
【0022】従って、本実施例のシートカバーの係止構
造では、シートカバー26を直接シートバック14に係
止しないので、シート10を傷つけることなく、シート
カバー26をシートバック14に係止できる。
【0023】また、本実施例のシートカバーの係止構造
では、シートバック14の上端面14Aと両側壁部14
Bに沿って折り曲げ可能なシートカバー保持部材20を
使用しているため、異なる形状のシートバックにも適用
可能である。
【0024】なお、本実施例では、シートカバー保持部
材20の長手方向両端部20A、20Bに、係止手段と
してのマジックファスナー24を取付けたが、マジック
ファスナー24に代えて、図4(A)に示される如く、
シートカバー保持部材20の長手方向両端部20Aに、
係止手段としてのフォック30を取付け、図4(B)に
示される如く、シートカバー26の両側壁部26Bの下
端部近傍の裏面側に、フォック30と結合可能なフォッ
ク32を取付けても良い。
【0025】また、図5(A)に示される如く、シート
カバー保持部材20の長手方向両端部20Aに、係止手
段としてのフック34を取付け、図5(B)に示される
如く、シートカバー26の両側壁部26Bの下端部近傍
の裏面側に、フック34と係合可能な両端部36A、3
6Bがシートカバー26に縫合された帯36を設けても
良い。
【0026】また、図6(A)に示される如く、シート
カバー保持部材20の長手方向両端部20Aを係止手段
としての係止部38とし、図6(B)に示される如く、
シートカバー26の両側壁部26Bの下端部近傍の裏面
側に、係止手段38が挿入可能なポケット40を設けて
も良い。
【0027】また、本実施例では、シートカバー保持部
材20の切欠き22に、ヘッドレストサポート16の首
部16Aが嵌合するようにしたが、これに代えて、シー
トカバー保持部材20の切欠き22に、ヘッドレスト1
9の脚部19Aが嵌合するようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明のシートカバーの係止構造は、長
尺状で折り曲げ可能なシートカバー保持部材と、このシ
ートカバー保持部材に設けられシートカバーが係止可能
とされた係止手段と、前記シートカバー保持部材に設け
られヘッドレストサポートまたはヘッドレスト脚部が嵌
合可能とされた嵌合手段と、を備えた構成としたので、
シートを傷つけることなく、シートカバーをシートバッ
クに係止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシートカバーの係止構
造を示すシート斜め前側上方から見た斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るシートカバーの係止構
造のシートカバー保持部材を示すシート斜め前側上方か
ら見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るシートカバーの係止構
造の一部を示すシート斜め前側上方から見た拡大斜視図
である。
【図4】(A)は本発明の他の実施例に係るシートカバ
ーの係止構造のシートカバー保持部材を示すシート斜め
前側上方から見た斜視図であり、(B)は本発明の他の
実施例に係るシートカバーの係止構造のシートカバーを
示すシート斜め前側上方から見た斜視図である。
【図5】(A)は本発明の他の実施例に係るシートカバ
ーの係止構造のシートカバー保持部材を示すシート斜め
前側上方から見た斜視図であり、(B)は本発明の他の
実施例に係るシートカバーの係止構造のシートカバーを
示すシート斜め前側上方から見た斜視図である。
【図6】(A)は本発明の他の実施例に係るシートカバ
ーの係止構造のシートカバー保持部材を示すシート斜め
前側上方から見た斜視図であり、(B)は本発明の他の
実施例に係るシートカバーの係止構造のシートカバーを
示すシート斜め前側上方から見た斜視図である。
【図7】従来例に係るシートカバーの係止構造のシート
カバーを示すシート斜め前側下方から見た斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 車両シート 14 シートバック 16 ヘッドレストサポート 19 ヘッドレスト 19A 脚部 20 シートカバー保持部材 22 切欠き(嵌合手段) 24 マジックファスナー(係止手段) 26 シートカバー 28 マジックファスナー 30 フォック(係止手段) 32 フォック 34 フック(係止手段) 36 帯 38 係止部(係止手段) 40 ポケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状で折り曲げ可能なシートカバー保
    持部材と、このシートカバー保持部材に設けられシート
    カバーが係止可能とされた係止手段と、前記シートカバ
    ー保持部材に設けられヘッドレストサポートまたはヘッ
    ドレスト脚部が嵌合可能とされた嵌合手段と、を備えた
    ことを特徴とするシートカバーの係止構造。
JP05279678A 1993-11-09 1993-11-09 シートカバーの係止構造 Expired - Fee Related JP3120642B2 (ja)

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