JP3120253B2 - 車両用自動変速機の出力軸トルク制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の出力軸トルク制御装置

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JP3120253B2 JP33223491A JP33223491A JP3120253B2 JP 3120253 B2 JP3120253 B2 JP 3120253B2 JP 33223491 A JP33223491 A JP 33223491A JP 33223491 A JP33223491 A JP 33223491A JP 3120253 B2 JP3120253 B2 JP 3120253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用自動変速機の出力
軸トルク制御装置に関し、詳しくは、変速中の変速機出
力軸トルクを目標トルクに近づけるように、機関出力ト
ルクをフィードバック制御する装置に関し、特に、前記
目標トルク設定の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用自動変速機の変速シ
ョック低減装置として、機関の点火時期を遅角制御して
機関出力トルクをダウンさせることにより、変速時にお
ける変速機出力軸トルクの急変を抑制して変速ショック
を緩和するようにしたものがある(例えば特願平1−3
25798号等参照)。
【0003】このような点火時期の遅角制御による従来
の変速ショック低減装置では、変速時において、その時
のスロットル弁開度TVOが予め定めた所定範囲内の時
に、機関出力トルクのダウン要求を発生させ、このトル
クダウン要求の発生により、点火時期を前記スロットル
弁開度領域に対応した予め設定した遅角量だけ遅角制御
して、機関出力軸トルクを低下させて自動変速機出力軸
のトルク変化を抑制するようにしている。
【0004】しかし、この変速ショック低減装置では、
変速中の実際の変速機出力軸トルクに基づいて点火時期
を制御するものではなく、変速時におけるスロットル弁
開度TVOによって点火時期の遅角量が一義的に設定さ
れるオープン制御方式であり、また、ある範囲を持った
スロットル弁開度領域に対して同一の遅角量が設定され
る。従って、変速中の変速機出力軸トルク制御精度は、
充分とは言えず変速ショックの低減効果が充分なもので
はなかった。
【0005】そこで、変速機の出力軸トルクを変速前か
ら変速後まで滑らかに変化させるために、図6のように
変速中における変速機出力軸の目標トルクを設定し、変
速中に変速機の出力軸トルクを検出するセンサの検出値
(実トルク)が前記目標トルクに近づくように、機関の
点火時期(機関出力トルク)をフィードバック制御する
よう構成した装置が提案されている(特願平3−109
0号)。
【0006】この装置では、目標トルクの設定を以下の
ようにして行っていた。即ち、変速開始時の車速(車両
の走行速度)VSP、及びスロットル弁開度TVOが変
速中に変化しないものと見做し、変速開始時の機関回転
速度Nと変速前後のギヤ比とから変速終了時の機関回転
速度Nを予測する一方、該予測された変速終了時の機関
回転速度Nとスロットル弁開度TVOとに基づいて予め
設定されたマップから変速終了時のトルクを予測する。
そして、変速開始時にトルクセンサで検出された変速機
の出力軸トルクが、目標変速時間内で一定割合で前記予
測した終了時のトルクにまで変化するように、変速中に
おける目標トルクを設定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来装置では、変速中の機関負荷の変化を考慮していない
為、図7のように変速中にスロットル弁開度TVOを変
化させて機関負荷が変化した場合、変速中に変速トルク
フィードバックを中止して制御量ADVをリセットする
ようにしている。したがって制御量ADVがリセットさ
れた時、変速機の出力軸の実トルクは目標トルクから一
発でもとのトルクに復帰し、トルクの復帰によるショッ
クを招く惧れがあった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、変速中に機関負荷が変化しても変速によるショッ
クを緩和する車両用自動変速機の出力軸トルク制御装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
車両用自動変速機の出力軸トルク制御装置では、図1に
示すように、機関出力トルクをトルクコンバータを介し
て変速機構に伝達するように構成された車両用自動変速
機の出力軸トルク制御装置であって、変速機の出力軸の
トルクを検出するトルク検出手段と、機関の運転状態を
検出する運転状態検出手段と、変速開始時の変速機出力
軸トルク値と変速終了時の変速機出力軸トルク予測値と
に基づいて変速中の目標トルクを設定する目標トルク設
定手段と、前記機関運転状態に基づいて変速中の機関の
負荷変化を検知する負荷変化検知手段と、該負荷変化検
知手段により変速中の機関の負荷変化が検知された時、
変速終了時の機関負荷を推定して、その推定された変速
終了時の負荷に基づいて変速終了時の変速機出力軸トル
クを再予測し、この変速終了時の変速機出力軸トルク再
予測値に基づいて、負荷変化が検知された時点から変速
終了時までの目標トルクを変更する目標トルク変更手段
と、変速中に前記トルク検出手段で検出される変速機の
出力軸のトルクを前記目標トルクに近づけるように機関
の出力トルクをフィードバック制御するトルクフィード
バック制御手段と、を含んで構成するようにした。
【0010】また図1の点線内で示すように、前記目標
トルク変更手段は、変速終了時の機関負荷を推定のた
め、予め設定された目標変速時間と変速開始時から機関
の負荷変化時までの経過時間とから機関の負荷変化時か
ら変速終了時までの時間を予測する時間予測手段と、負
荷変化時の負荷変化速度を検出する負荷変化速度検出手
段と、負荷変化時から変速終了時までの予測された時間
と検出された負荷変化速度とから変速終了時の機関負荷
を推定する機関負荷推定手段とを含んで構成される。
【0011】
【作用】即ち、変速開始時の変速機出力軸トルク値と変
速終了時の変速機出力軸トルク予測値とに基づいて、目
標トルク設定手段により変速中の目標トルクが設定され
る。変速中、負荷変化検知手段により機関の負荷変化が
検知されない時は、トルク検出手段で検出された変速機
の出力軸のトルクが、目標設定手段により設定された目
標トルクに近づくようにトルクフィードバック制御手段
によるフィードバック制御が行われる。
【0012】負荷変化検知手段により変速中の機関の負
荷変化が検知された時、変速終了時の機関負荷を推定し
て、その推定された変速終了時の負荷に基づいて変速終
了時の変速機出力軸トルクを再予測し、この変速終了時
の変速機出力軸トルク再予測値に基づいて、負荷変化が
検知された時点から変速終了時までの目標トルクが目標
トルク変更手段により変更される。この時は、検出され
た前記変速機の出力軸のトルクが、目標トルク変更手段
により変更された目標トルクに近づくようにフィードバ
ック制御が行われる。また図1の点線内で示すように、
目標トルク変更手段が、時間予測手段と負荷変化速度検
出手段と機関負荷推定手段とを含んで構成されたもので
は、時間予測手段により予め設定された目標変速時間と
変速開始時から機関の負荷変化時までの経過時間とか
ら、機関の負荷変化時から変速終了時までの時間が予測
される。また負荷変化速度検出手段により負荷変化時の
負荷変化速度が検出される。この負荷変化時から変速終
了時までの予測された時間と、検出された負荷変化速度
と、から機関負荷推定手段により変速終了時の機関負荷
が推定される。この推定された変速終了時の機関負荷に
応じて目標トルク設定手段により設定された目標トルク
が変更される。そしてこの変更された目標トルクに基づ
いてフィードバック制御が行われる。
【0013】したがって変速中に機関の回転負荷が変化
した時、目標トルクを変更設定することによりフィード
バック制御が中止されず出力軸トルクが復帰しないの
で、出力軸トルクの復帰によるショックを緩和すること
が可能になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図2〜5に基づい
て説明する。本実施例の構成を示す図2において、機関
1の出力側に自動変速機2が接続されている。自動変速
機2は、機関1の出力側に介在する流体式トルクコンバ
ータ3と、このトルクコンバータ3を介して連結された
歯車式変速機4と、この歯車式変速機4中の各種変速要
素の結合・解放操作を行う油圧アクチュエータ5とを備
える。油圧アクチュエータ5に対する作動油圧は、図示
しない各種の電磁バルブを介してON・OFF制御され
る。
【0015】コントロールユニット6には、各種のセン
サからの信号が入力される。前記各種のセンサとして
は、機関1の吸気系のスロットル弁7の開度TVOを検
出するスロットルセンサ8が設けられている。また、機
関1のクランク軸又はこれに同期して回転する軸にクラ
ンク角センサ9が設けられている。このクランク角セン
サ9からの信号は例えば基準クランク角毎のパルス信号
で、その周期より機関回転速度Neが算出される。
【0016】上記スロットルセンサ8,クランク角セン
サ9が本実施例における運転状態検出手段に相当する。
また、自動変速機2の出力軸10より回転信号を得て車速
VSPを検出する車速センサ11が設けられている。
【0017】また、自動変速機2の出力軸10に取付けら
れて変速機2の出力軸トルクTRQを検出するトルク検
出手段としてのトルクセンサ12が設けられている。前記
コントロールユニット6は、例えば、機関制御(燃料噴
射制御や点火時期制御)用CPUと、自動変速機制御用
CPUとを内蔵する一体型のもので、両CPUからアク
セス可能なデュアルポートRAMを使用しており、かか
る構成とすることにより、両CPUで算出されるデータ
を共用できるようになっている。
【0018】コントロールユニット6の自動変速機制御
用CPUには変速時に図5のような変速要求信号が入力
され、この自動変速機制御用CPUは、運転者が操作す
るセレクトレバーの操作位置信号に基づき、例えばセレ
クトレバーがDレンジの状態では、スロットル弁開度T
VOと車速VSPとに従って1速〜4速の変速位置を自
動設定し、油圧アクチュエータ5を介して歯車式変速機
4をその変速位置に制御する自動変速制御を行う。
【0019】即ち、予め機関負荷を代表するスロットル
弁開度TVOと車速VSPとに基づいて変速パターンマ
ップが設定されており、前記各センサで検出される実際
の開度TVOと車速VSPとに対応する変速位置を前記
変速パターンマップから参照し、現状の変速位置とマッ
プから参照して求めた運転条件に見合った変速位置とが
異なる場合に、前記マップ参照の変速位置への変速を行
わせるものである。
【0020】次に、本実施例による変速中の変速機出力
軸トルクの制御動作を、図3のフローチャートに従って
説明する。尚、本実施例においてギア比検出手段、変速
終了時トルク予測手段,目標トルク設定手段、負荷変化
検知手段、変速終了時トルク再予測手段、カウンタ、目
標トルク変更手段、トルクフィードバック制御手段とし
ての機能は、前記図3のフローチャートに示すようにコ
ントロールユニット6にソフトウエア的に備えられてい
る。
【0021】まず、ステップ1(図中ではS1と記し、
以下同様とする)では、クランク角センサ9からの信号
に基づいて算出された機関回転速度Ne、スロットルセ
ンサ8で検出されたスロットル弁7の開度TVO、及び
トルクセンサ12で検出されたイナーシャフェーズ開始前
の変速機2の出力軸トルク、を夫々入力する。ステップ
2では、入力したスロットル弁7の開度TVOと機関回
転速度Neとから予め設定されたマップ(図示せず)を
参照して現時点での機関出力トルクTRQ1を検索す
る。
【0022】ステップ3では、検索した機関出力トルク
TRQ1に変速前ギヤ比G1を乗算して変速開始時の出
力トルク予測値TRQSTを算出する。ステップ4で
は、機関回転速度Neに変速前後のギヤ比G2/G1を
乗算して変速後の機関回転速度Ne’を算出する。ステ
ップ5では、スロットル弁7の開度TVOと算出した機
関回転速度Ne’とから、予め設定されたマップ(図示
せず)を参照して再度、機関出力トルクTRQ2を検索
する。
【0023】ステップ6では、検索された機関出力トル
クTRQ2に変速後ギヤ比を乗算して変速終了時出力ト
ルク予測値TRQENDを演算する。ステップ7では、
変速要求信号が入力されているか否かを判定する。そし
て変速要求信号が入力されていない場合にはこのルーチ
ンをそのまま終了させるが、変速要求信号が入力された
場合には、変速期間でありステップ8以降に進む。
【0024】ステップ8、9では、変速機がトルクフェ
ーズ、イナーシャフェーズのどちらであるかを判定す
る。即ち、ステップ8でイナーシャフェーズ中であるか
否かを判定する為のフラグFLGの値が0の時は、イナ
ーシャフェーズ中ではないのでステップ9に進み、さら
にステップ9でイナーシャフェーズが検出されなければ
トルクフェーズであるので、この時はこのルーチンを終
了する。
【0025】ステップ8でフラグFLGの値が0であり
ステップ9でイナーシャフェーズが検出された時には、
ステップ10に進む。ステップ10では、イナーシャフェー
ズ開始からの時間を計測するカウンタのカウント値TI
NSを0にリセットして該カウンタにより計測を開始
し、ステップ11で、フラグFLGの値を1にセットして
ステップ12に進む。
【0026】また、ステップ8でフラグFLGの値が1
である時にはイナーシャフェーズ中であるのでそのまま
ステップ12に進む。ステップ12では、スロットル弁7の
開度TVOが変化したか否かを判定する。そして開度T
VOが変化していない時は機関の負荷が変化していない
時であり、ステップ13に進む。
【0027】ステップ13では、トルクセンサ12で検出さ
れる変速機出力軸トルクTRQの目標トルクTRQRE
Fを、次式に従って演算する。 TRQREF=TRQ*(1-(1-TRQEND/TRQST)*TINS/TSFT)...(1) 尚、この式において、TRQはステップ1で検出したイ
ナーシャフェーズ開始前の出力軸トルク値、TSFTは
目標変速時間で、例えば変速の種類毎にスロットル開度
で割り付られたテーブルから参照する。ここで、上記目
標トルクTRQREFの演算式にTINS=0を代入す
れば、TRQREF=TRQとなり、また、TINS=
TSFTを代入すれば、TRQREF=TRQ*(TR
QEND/TRQST)となり、目標トルクTRQRE
Fはイナーシャフェーズ開始前のTRQからTRQ*
(TRQEND/TRQST)まで、一定割合で変化す
る。
【0028】これにより変速機のイナーシャフェーズ中
に機関の負荷が変化していない時は、トルクセンサ12で
検出された実際の変速機出力軸トルクTRQが、この設
定された目標トルクTRQREFに近づくように後述す
るようなフィードバック制御が行われる。次に変速機の
イナーシャフェーズ中にスロットル弁7の開度TVOが
変化した時は機関の負荷が変化した時であり、この時は
ステップ8→12→14に進み、機関の負荷変化時における
変速終了時の出力トルク再予測値TRQENDを推定す
る。この推定は、図4のフローチャートに基づいて行わ
れる。次に図4のフローチャートに基づいて変速終了時
の出力トルク再予測値TRQENDを推定する演算方法
について説明する。
【0029】ステップ21では、スロットル弁7の開度の
変化速度ΔTVOを検出する。ステップ22では、スロッ
トル弁7の開度の変化速度ΔTVOより変速終了時のス
ロットル弁7の開度TVOを次式にしたがって演算す
る。 TVO =ΔTVO ×(TSFT−TINS)+TVO ...(2) 尚、 (2)式において、(TSFT−TINS)は、予め
設定された目標変速時間TSFTとイナーシャフェーズ
開始時から機関の負荷変化時までの経過時間TINSと
から機関の負荷変化時から変速終了時までの時間を求め
るものである。
【0030】従って、この機関の負荷変化時から変速終
了時までの時間(TSFT−TINS)に変化速度ΔT
VOを乗算することにより、即ち、 (2)式から変速終了
時のスロットル弁開度TVOが推定される。ステップ23
では、推定された変速終了時のスロットル弁7の開度T
VOと機関回転速度Ne’とからトルクTRQ3を検索
する。
【0031】ステップ24では、検索したトルクTRQ3
に変速後のギヤ比G2を乗算して、機関の負荷変化時に
おける変速終了時の出力トルク再予測値TRQENDを
推定する。そしてこの変速終了時の出力トルク再予測値
TRQENDに基づいて、ステップ13で目標トルクTR
QREFを演算して設定し、このルーチンを終了する。
したがって変速機のイナーシャフェーズ中に機関の負荷
が変化した時には、この変速終了時のトルク再予測値T
RQENDに基づいて、トルクセンサ12で検出された実
際の変速機出力軸トルクTRQの目標トルクである (1)
式で示される目標トルクTRQREFが変更設定され
る。
【0032】このようにして設定あるいは変更設定した
目標トルクTRQREFに、トルクセンサ12で検出され
た実際の変速機出力軸トルクTRQが近づくようにフィ
ードバック制御が行われるが、具体的には、目標トルク
TRQREFとトルクセンサ12で検出された実際のトル
クTRQとの偏差に基づいて、点火時期の遅角補正量を
比例・積分或いは比例・積分・微分制御などを用いて設
定し、逐次更新される目標トルクTRQREFに実際の
トルクTRQを近づけるように、点火時期の補正制御を
介して機関出力トルクを制御する。
【0033】尚、機関出力を変化させる手段としては、
上記の点火時期補正の他、燃料供給制御や吸入空気量制
御などがあるが、点火時期の補正が最も応答性良く機関
出力を変化させることになるので、上記のように点火時
期の補正を行わせることが好ましい。但し、点火時期の
補正では大きな機関出力トルクの制御は望めないので、
燃料カットなどによって大雑把なトルク制御を行い、こ
れに加えて点火時期制御を行って、目標トルクへ精度良
く制御させるようにしても良い。
【0034】また、トルクセンサ12からの出力をそのま
まA/D変換して用いるのではなく、ローパスフィルタ
ーによって高周波成分(例えば40Hz以上)を除いた信
号値を用いることが望ましい。これは、点火時期の応答
性が20Hz以下であり、高周波成分を含むトルク検出信
号に基づいて点火時期を制御させると、応答遅れによっ
てハンチングが発生してしまうためである。
【0035】かかる構成によれば、変速中の機関の負荷
変化をスロットル弁の開度TVOの変化速度ΔTVOと
してとらえ、変速中に機関の負荷変化が検知された時、
その時点から変速終了時までの時間と機関の負荷変化速
度とから、変速終了時のスロットル弁の開度TVOを推
定し、この開度TVOに基づいて変速終了時のトルク予
測値TRQENDを演算し、このトルク予測値TRQE
NDに応じて出力軸トルクの目標トルクを変更設定する
ことにより、変速中に機関の回転負荷が変化してもこの
目標トルクに出力軸トルクを合わせればトルクフィード
バック制御を中止しなくてもよくなり、トルクフィード
バック制御の中止で発生するトルクの復帰によるショッ
クを緩和することが出来る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる車
両用自動変速機の出力軸トルク制御装置によると、機関
の負荷変化時、その時点から変速終了時までの出力軸ト
ルクの目標トルクを変更設定し、変速機の出力軸トルク
を復帰させずにこの変更設定された目標トルクに近づけ
るようにフィードバック制御するので、出力軸トルクの
復帰によるショックを緩和することが出来る。特に、変
速終了時の機関負荷を推定してこれに応じて目標トルク
を変更するように構成すれば、機関負荷に対応して適切
な目標トルクを変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明するブロック図。
【図2】本発明の一実施例の全体システム構成図。
【図3】同上実施例のトルク制御を示すフローチャー
ト。
【図4】同上実施例の目標トルクが変更設定された時の
変速終了時の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の目標トルクと変速機の出力軸の実トル
クとの関係を説明するためのタイムチャート。
【図6】従来の目標トルクと変速機の出力軸の実トルク
との関係を説明するためのタイムチャート。
【図7】従来の機関負荷変化時の目標トルクと変速機の
出力軸の実トルクとの関係を説明するためのタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1 機関 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 6 コントロールユニット 8 スロットルセンサ 9 クランク角センサ 10 変速機出力軸 11 車速センサ 12 トルクセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関出力トルクをトルクコンバータを介し
    て変速機構に伝達するように構成された車両用自動変速
    機の出力軸トルク制御装置であって、 変速機の出力軸のトルクを検出するトルク検出手段と、 機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 変速開始時の変速機出力軸トルク値と変速終了時の変速
    機出力軸トルク予測値とに基づいて変速中の目標トルク
    を設定する目標トルク設定手段と、 前記機関運転状態に基づいて変速中の機関の負荷変化を
    検知する負荷変化検知手段と、 該負荷変化検知手段により変速中の機関の負荷変化が検
    知された時、変速終了時の機関負荷を推定して、その推
    定された変速終了時の負荷に基づいて変速終了時の変速
    機出力軸トルクを再予測し、この変速終了時の変速機出
    力軸トルク再予測値に基づいて、負荷変化が検知された
    時点から変速終了時までの目標トルクを変更する目標ト
    ルク変更手段と、 変速中に前記トルク検出手段で検出される変速機の出力
    軸のトルクを前記目標トルクに近づけるように機関の出
    力トルクをフィードバック制御するトルクフィードバッ
    ク制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする車両用自動変速機
    の出力軸トルク制御装置。
  2. 【請求項2】前記目標トルク変更手段は、予め設定され
    た目標変速時間と変速開始時から機関の負荷変化時まで
    の経過時間とから機関の負荷変化時から変速終了時まで
    の時間を予測する時間予測手段と、負荷変化時の負荷変
    化速度を検出する負荷変化速度検出手段と、負荷変化時
    から変速終了時までの予測された時間と検出された負荷
    変化速度とから変速終了時の機関負荷を推定する機関負
    荷推定手段とを含んで構成されることを特徴とする請求
    項1記載の車両用自動変速機の出力軸トルク制御装置。
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