JP3119990B2 - 排滓機の掻板レベル設定装置 - Google Patents

排滓機の掻板レベル設定装置

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JP3119990B2
JP3119990B2 JP06072325A JP7232594A JP3119990B2 JP 3119990 B2 JP3119990 B2 JP 3119990B2 JP 06072325 A JP06072325 A JP 06072325A JP 7232594 A JP7232594 A JP 7232594A JP 3119990 B2 JP3119990 B2 JP 3119990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば溶銑鍋(以下鍋
と言う)内の滓を掻き出す排滓機の運転の事前準備とし
て、毎回溶損した掻板の下端部を検出することにより、
鍋内の噴煙により滓面が目視できない場合でも、滓面の
適正な位置に掻板レベルを設定でき、安全な排滓機の運
転ができる排滓機の掻板レベル設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は特公昭62−28387号公報に
示されるような、前後進する台車上に昇降シリンダーと
支持台とを固定し、該支持台に、先端に掻板を有する掻
腕を支持ピンを介して回転自在に設け、かつ該掻腕を前
記昇降シリンダーに取り付けてなる排滓機であり、溶損
した掻板の下端部を検出する装置は設置されていなかっ
た。従って溶損した掻板の滓面上への設定方法として
は、操作者が排滓作業を開始する前に掻板を滓中に試し
に下降させて、掻板が滓中の高熱により赤くなるのを目
視しながら滓中に掻板下端部が数10mm入り込むように
調整した後で、排滓機の運転を開始していた。しかし、
この調整作業は鍋の多量の噴煙により目視も不可能で勘
に頼る場合が多かった。その結果、掻板下端部の設定に
時間がかかり、又その精度も悪く、滓の中に掻板が入り
込み過ぎた場合等は、滓だけでなく溶鋼までも鍋口から
掻き出してしまうため、溶鋼歩留まりを悪化させ、又作
業環境上も溶鋼や溶滓の飛沫が作業者に降りかかること
もあり極めて危険であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えば鍋内
の滓を掻き出す排滓機に於いて、溶損した掻板の下端部
の高さ位置を検出することによって、滓面の適正な位置
に掻板を短時間に精度良く設定でき、安全な排滓機の運
転ができる排滓機の掻板レベル設定装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、鍋内の
滓を掻板にて掻き出す排滓機に於いて、一端をロープに
吊支し、該ロープを弾性体を介してスライド軸受けにて
支持し、リミットスイッチ検出器に連動させたフロート
式滓面検出器と、一端をロープに吊支し、該ロープを弾
性体を介してスライド軸受けにて支持し、リミットスイ
ッチ検出器に連動させた掻板下端検出器と、前記滓面検
出装置と、掻板下端検出装置を取り付けた走行部材を走
行ガイド内に走行させる走行装置と、前記走行部材を遊
合した走行ガイドを昇降ポストに取り付け、固定ポスト
にガイドされながら昇降させる昇降装置とからなる排滓
機の掻板レベル設定装置である。
【0005】
【作用】本発明は上述のように構成され、鍋を排滓作業
ができる位置まで天井クレーン等で運搬し、かつ傾転さ
せる。その後走行部材を鍋内の滓面上方に走行させ、停
止させた後、昇降用シリンダ等で走行部材を下降させ、
走行部材の先端に取り付けられた滓面検出器のフロート
を滓面に着地させることによって、滓面検出器は信号を
発して滓面を検出することができる。次に昇降用シリン
ダを設定されたストロークだけ上昇させ、走行部材を停
止させる。このストロークは排滓機が排滓する時に必要
な一定した昇降ストロークと同一に設定されており、こ
の滓面検出器のフロート下端部と同一レベルに設置され
た掻板下端検出器の下端部に、排滓機の掻板を排滓機の
昇降装置(図示せず)で下降させて接触させることによ
って、掻板下端検出器が信号を発して昇降装置(図示せ
ず)の下降を停止する。これによって溶損した後の掻板
の下端部レベルが検出できることになる。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の掻板レベル設定装置の全体図、図
2は図1をa方向から見た側面図、図3は図1をb方向
から見た走行装置と走行ガイドの側面図、図4は走行部
材の後部に内蔵された滓面検出用リミットスイッチと掻
板下端検出用リミットスイッチ関連の詳細図、図5は図
4をc方向から見た側面図、図6は排滓機の排滓作業時
に必要な一定ストロークの説明図である。
【0007】まず滓面検出器について説明する。滓面検
出器4は走行部材3の先端に設置されており、その下端
部にフロート16を取り付けている。その上端部はロー
プ14で固定され、ロープ14の他端はストライカー2
0に連結されている。ストライカー20はスライド軸受
け22内を遊動できるようになっている。スプリング2
1はストライカー20の外側に遊合され、その一端はス
ライド軸受け22に支持され、もう一端はストライカー
20に支持されている。
【0008】この状態でスプリング21は滓面検出器4
とフロート16側の重量により圧縮されている。フロー
ト16が滓面に接触すると、ロープ14が緩みスプリン
グ21の伸張力によりストライカー20は作動し、滓面
検出用リミットスイッチ23を作動するようになってい
る。
【0009】ラック18が取り付けられた走行部材3は
走行装置1のピニオン19により複数個のガイドローラ
ー13−1を取り付けた走行ガイド2内を走行できるよ
うになっている。
【0010】走行装置1は走行ガイド2に取り付けら
れ、走行ガイド2は昇降ポスト6に取り付けられてい
る。昇降用シリンダ8の一端は走行ガイド2にピン17
−1で結合され、他端は固定座にピン17−2で結合さ
れている。従って昇降用シリンダ8を作動させると昇降
ポスト6はガイドローラー13−2付の固定ポスト7に
ガイドされながら昇降することができる。又、昇降ポス
ト6に取り付けられた走行ガイド2と走行ガイド2の内
部を走行する走行部材3、及び走行部材3に取り付けら
れた滓面検出器4も同時に昇降することになる。昇降装
置は、昇降用シリンダの代わりに電動機を利用したウイ
ンチによる昇降装置でも特に問題はない。
【0011】上記のように構成されているために、滓面
検出器4の作動内容は以下の通りとなる。鍋12を排滓
作業ができる位置まで天井クレーン等で傾転完了した
後、待機位置で停止していた走行部材3を、昇降用シリ
ンダ8により走行中の干渉物のない高さまで上昇させた
後、前進させ鍋内の滓面上方にて停止させる。
【0012】その後、昇降用シリンダ8により走行部材
3を下降させると、走行部材3に取り付けられた滓面検
出器4の下端部のフロート16が滓面に着地し、ロープ
14の張力はなくなることになる。これによりスプリン
グ21の伸張力がストライカー20を作動させることに
よって、滓面検出用リミットスイッチ24を作動させ、
この信号で昇降用シリンダ8の下降を停止させる。これ
で滓面が検出できたことになる。
【0013】次に、掻板下端検出器について説明する。
掻板下端検出器5は走行部材3に設置されており、その
上端部はロープ14−1で固定され、ロープ14−1の
他端はストライカー20−1に連結されている。ストラ
イカー20−1はスライド軸受け22−1内を遊動でき
るようになっている。スプリング21−1はストライカ
ー20−1の外側に遊合され、その一端はスライド軸受
け22−1に支持され、もう一端はストライカー20−
1に支持されている。この状態でスプリング21−1は
掻板下端検出器5のピン17廻りのモーメント荷重によ
り圧縮されている。掻板25が排滓機の昇降装置(図示
せず)により掻板下端検出器5に接触すると、ロープ1
4−1が引っ張られることによってスプリング21−1
は更に圧縮し、ストライカー20−1も引っ張られて掻
板下端検出用リミットスイッチ24を作動するようにな
っている。
【0014】上記のように構成されているために、掻板
下端検出器5の作動内容は以下の通りとなる。前記にて
滓面が検出できた後、図6に示すような排滓機の排滓作
業時に必要な一定した昇降ストロークと同じストローク
分だけを昇降用シリンダ8にて昇降ポスト6を上昇させ
ることによって、走行部材3に取り付けられた掻板下端
検出器5は排滓作業に必要な掻板25の上限位置に設定
されたことになる。
【0015】次に、前述の設定された掻板下端検出器5
の下端部に掻板25が排滓機の昇降装置(図示せず)に
より下降し接触することによって、掻板下端検出器5は
ピン17廻りに回転させられる。この作動により掻板下
端検出器5の天端に取り付けられたロープ14−1は引
っ張られ、スプリング21−1を圧縮してストライカー
20−1を作動させる。この作動によって掻板下端検出
用リミットスイッチ24を作動させることになる。この
掻板下端検出用リミットスイッチ24の信号は排滓機の
昇降装置(図示せず)による下降を停止させて、これに
より掻板25の下端部が検出でき、排滓作業の事前準備
である溶損した掻板の下端部レベルが設定できたことに
なる。この後掻板下端検出器5はスプリング21−1の
伸張力により、元の位置に復帰させられる。排滓機の運
転開始は、排滓機本体の運転の邪魔にならない位置に走
行部材3を後退させ、更に昇降用シリンダ8で下降させ
格納した後に行う。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように構成することによ
って、従来多量の粉塵等により目視が不可能で、勘に頼
っていた危険な掻板の下端部レベルの設定が、滓面の適
正な位置に掻板を短時間に精度良く設定でき、安全な排
滓機の運転ができるようになる。さらに本装置は最も簡
単な装置構成であるため、低価格で整備が簡単で十分な
機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明掻板レベル設定装置の全体図。
【図2】図1をa方向から見た側面図。
【図3】図1をb方向から見た走行装置と走行ガイドの
側面図。
【図4】走行部材の後部に内蔵された滓面検出用リミッ
トスイッチと掻板下端検出用リミットスイッチ関連の詳
細図。
【図5】図4をc方向から見た側面図。
【図6】排滓機の排滓作業時に必要な定ストロークの説
明図。
【符号の説明】
1 走行装置 2 走行ガイド 3 走行部材 4 滓面検出器 5 掻板下端検出器 6 昇降ポスト 7 固定ポスト 8 昇降用シリンダ 9 固定座 10 基礎 11 滓 12 鍋 13,13−1,13−2,13−3 ガイドローラー 14,14−1 ロープ 15 溶鋼 16 フロート 17,17−1,17−2 ピン 18 ラック 19 ピニオン 20,20−1 ストライカー 21−21−1 スプリング 22,22−1 スライド軸受け 23 滓面検出用リミ
ットスイッチ 24 掻板下端検出用
リミットスイッチ 25 掻板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 3/15 B22D 43/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋内の滓を掻板にて掻き出す排滓機に於
    いて、一端をロープに吊支し、該ロープを弾性体を介し
    てスライド軸受けにて支持し、リミット検出器に連動さ
    せたフロート式滓面検出器と、一端をロープに吊支し、
    該ロープを弾性体を介してスライド軸受けにて支持し、
    リミット検出器に連動させた掻板下端検出器と、前記滓
    面検出装置と、掻板下端検出装置を取り付けた走行部材
    を走行ガイド内に走行させる走行装置と、前記走行部材
    を遊合した走行ガイドを昇降ポストに取り付け、固定ポ
    ストにガイドされながら昇降させる昇降装置とからなる
    ことを特徴とする排滓機の掻板レベル設定装置。
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