JP3119447B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3119447B2
JP3119447B2 JP10175230A JP17523098A JP3119447B2 JP 3119447 B2 JP3119447 B2 JP 3119447B2 JP 10175230 A JP10175230 A JP 10175230A JP 17523098 A JP17523098 A JP 17523098A JP 3119447 B2 JP3119447 B2 JP 3119447B2
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利明 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用時に蓋から吹きこ
ぼれが発生するのを防止することを目的とし、炊飯動作
中の加熱制御の改善をはかった炊飯器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯器は、本体に収納される内釜
と、この内釜を加熱する主加熱部と、本体及び内釜の上
部開口を覆う蓋を有し、この蓋に蓋の内釜と対向する面
を加熱する補助加熱部を設け、保温の動作中、御飯の加
熱を目的として通電しているものが多く見られ、その目
的から補助加熱部は100℃以下に保たれるのが一般的
である。吹きこぼれを防止する目的の発明・考案とし
て、実開平3−3927号公報、特開平4−67818
号公報等があり、補助加熱部にて蓋や蒸気孔部を高温に
保つことで、吹きこぼれの原因となる「おねば」の泡を
蒸発させ分解するもので、その目的から100℃以上に
保たれる。
【0003】又、蓋に感温部と保温用の補助加熱部を設
け、蓋が所定の温度になり沸騰を検知したら、主加熱部
への通電量を低下させる発明・考案として、実開平4−
36922号公報に示すごとく蒸気が出始めると感温部
の温度が急上昇しはじめ沸騰と検知し、主加熱部への通
電量を若干低下させるとともに、蓋を保温するものがあ
り、又おかゆ炊き用の特開昭63−290521号公報
に示すごとく主発熱部におかゆサーモスタットを備え、
蓋の感温部がオフするまでは主発熱部により炊飯し、オ
フした後はおかゆサーモスタットにて主発熱部をオンオ
フし加熱量を低減し、おかゆが内釜底にこびりつかない
ようにし、吹きこぼれを防止するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の吹きこぼれ防止
技術は、蓋の補助加熱部の熱で泡を蒸発させるものであ
るが、おねばの泡が激しく発生すると、泡の蒸発処理に
要する熱量を補助加熱部で供給できず、蓋の温度が急下
降する。蓋の温度が水の沸点以下に下がってしまうと、
おねばの泡を蒸発させて弾けさせる効果がなくなり、器
体の外への吹きこぼれが発生する。
【0005】又、実開平4−36922号公報の例で
は、蒸気が出始めると同時に感温部が沸騰と検知し、主
加熱部への通電量を炊飯継続する程度に若干低下させる
ものであるが、適正水量を上回る水を入れて炊飯した場
合、沸騰検知して通電量を低下させても沸騰が継続し、
器体の外へ吹きこぼれが発生する。
【0006】又、おかゆ炊きの場合に限定した特開昭6
3−290521号公報の例では、蓋の感温部がオフす
るまでは主発熱部による炊飯加熱となり、オフした後は
おかゆサーモスタットにて主発熱部をオンオフし加熱量
は炊飯時より少なくなりおかゆ加熱となるが、沸騰が継
続しており、これも器体の外への吹きこぼれが発生する
ことがある。
【0007】すなわち、いずれの従来例とも、吹きこぼ
れしにくくなる処置はとるものの、吹きこぼれる寸前の
おねばの状況を情報源としてこれにより主加熱部を制御
する構成がないので、吹きこぼれが発生するのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、本体に収納される内釜
と、この内釜を加熱する主加熱部と、この主加熱部への
通電を制御する制御部と、内釜の上部開口を覆う蓋と、
この蓋の内釜と対向する面を加熱する補助加熱部を備
え、前記内釜で発生したおねばの吹きこぼれる寸前の状
況を情報源として制御部に伝え、この制御部によって主
加熱部への通電を停止させか、通電量を低下させるもの
としたものである。
【0009】
【作用】本発明の構成によれば、炊飯時に主発熱部の発
熱で内釜内部が沸騰して御飯から澱粉質が溶け出すと、
これがおねばの泡となって蓋まで来る。
【0010】さらに、おねばの量が多くなり、吹きこぼ
れ寸前になると、それを情報源として制御部に伝え、主
加熱部の通電を停止又は低下させ、内釜の沸騰の勢いを
低下させる。これによっておねばの発生量が低下し、器
体の外への吹きこぼれはなくなる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を施した炊飯器の断
面図であり、図2は感温部の温度と通電手段の動作状況
を示す特性図である。
【0012】図において、上部開口有底筒状の本体1に
は、内釜2が着脱自在に収納され、本体1及び内釜2の
上部開口を覆う蓋3が開閉自在に取り付けられ、本体1
底部には内釜2を加熱する主加熱部4が設けられてい
る。一方、蓋3内部には内釜2と対向する面に補助加熱
部5が設けられており、この補助加熱部5に近接して感
温部6が設けられている。
【0013】さらに、本体1内部には、主加熱部4への
通電をする通電手段7と、補助加熱部5への通電をする
通電手段8が設けられており、感温部6からの情報を基
に通電手段7、8による通電を制御する制御部9が設け
られている。又蓋3には外部に蒸気を逃がす蒸気孔10
が設けられている。
【0014】次に上記構成からなる本実施例の動作につ
いて説明する。
【0015】使用者が内釜2内に適量の米と水を入れ、
炊飯スイッチ(図示せず)を操作すると、制御部9の指
令により炊飯が開始される。通電手段7が動作し主加熱
部4への通電が開始され、内釜2が加熱される。同時に
通電手段8が動作し、補助加熱部5への通電が開始さ
れ、蓋3の内釜2と対向する面が加熱される。蓋3の温
度上昇に伴い、感温部6の温度も略同一温度で追従す
る。
【0016】感温部6が予め定めた第1の設定温度を超
えると、制御部9の指令により通電手段8が動作し、補
助加熱部5への通電が停止される。感温部6が第1の設
定温度未満に下降すると、再び補助加熱部5へ通電さ
れ、以降この繰り返しにより、蓋3の温度が第1の設定
温度に自動温度調節される。なお、第1の設定温度は従
来の保温温度である水の沸点100℃付近より高い温
度、本実施例では130℃に設定されている。
【0017】主加熱部4による内釜2の加熱により、や
がて内釜2内の水が沸騰すると、米から水に溶けだした
澱粉質による「おねば」が発生し、泡状になって次から
次へと蓋3に当り、蓋3の熱がどんどん奪われ、補助加
熱部5からの熱供給が追いつかなくなる。この結果蓋3
の温度が急下降し、感温部6の温度も急下降する。感温
部6の温度が急下降した時点で、吹きこぼれる寸前の状
況の泡立ちを検出して、制御部9が通電手段7を動作さ
せて主加熱部4への通電を停止させるので、おねばの発
生を停止し、吹きこぼれを防止出来るとともに、蓋3の
温度もこの間に第1の設定温度まで再上昇させることが
出来る。
【0018】前記急下降は制御部9によって判断される
もので、第1の設定温度に至って自動温度調節を開始し
た後、第1の設定温度より低い第2の設定温度(本実施
例では120℃に設定)まで下降した場合を急下降と判
断する。急下降と判断し主加熱部4への通電を停止した
後、蓋3が補助加熱部5の加熱で温度上昇し、感温部6
の温度が再び第1の設定温度に戻ったとき、通電手段7
を動作させて主加熱部4への通電を再開させる。
【0019】以上の一連の動作によって、吹きこぼれし
そうな状況になったときのみ、主加熱部4への通電が停
止して、おねばの発生を抑えながら炊飯が進行し、やが
て終了する。
【0020】なお上記実施例では蓋3の温度の急下降を
検出したとき、主加熱部4の通電を停止したが、おねば
の発生を抑制する目的が達せられる範囲であれば、停止
せずに通電量を低下させるようにしても良い。
【0021】又、おねばの発生によって蓋3の温度の急
下降を第2の設定温度にて判断して主加熱部を制御した
が、必ずしもこれに限るものではなく、要はおねばの吹
きこぼれ寸前の状況を情報源として一定以上おねばが発
生したとき、その状況を制御部9に伝え、これにより主
加熱部4の通電を停止又は低下させるものであれば良
い。
【0022】又、主加熱部4は抵抗発熱線(ヒーター)
に限定するものではなく、電磁誘導加熱コイルを用い
て、内釜2を発熱させるものでも良い。電磁誘導加熱式
炊飯器において本発明を実施すると、蓋3の温度の急下
降によって、通電を停止又は低下させたとき、おねばの
発生が即抑制されるので、なお効果的である。
【0023】
【発明の効果】以上本発明によると、おねばの吹きこぼ
れ寸前の状況を情報源として制御部に伝え、これにより
主加熱部の通電を停止又は低下させるようにしたので、
おねばの発生が抑制されて吹きこぼれることのない炊飯
器を提供出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同炊飯器の感温部の温度と通電手段の動作状況
を示す特性図である。
【符号の説明】
3 蓋 4 主加熱部 5 補助加熱部 6 感温部 9 制御部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体(1)に収納される内釜(2)と、
    この内釜(2)を加熱する主加熱部(4)と、この主加
    熱部(4)への通電を制御する制御部(9)と、内釜
    (2)の上部開口を覆う蓋(3)と、この蓋(3)の内
    釜(2)と対向する面を加熱する補助加熱部(5)を備
    え、前記内釜(2)で発生したおねばの吹きこぼれる寸
    前の状況を情報源として制御部(9)に伝え、この制御
    部(9)によって主加熱部(4)への通電を停止させる
    か、通電量を低下させるものとしたことを特徴とする炊
    飯器。
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