JP3119186B2 - 内燃機関のオイルポンプ - Google Patents

内燃機関のオイルポンプ

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JP3119186B2
JP3119186B2 JP09001803A JP180397A JP3119186B2 JP 3119186 B2 JP3119186 B2 JP 3119186B2 JP 09001803 A JP09001803 A JP 09001803A JP 180397 A JP180397 A JP 180397A JP 3119186 B2 JP3119186 B2 JP 3119186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のオイル
ポンプ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のオイルポンプの駆動には、オ
イルポンプを内燃機関のクランクシャフトと同軸で駆動
するタイプ(たとえば、特公平1−23644号公報に
開示されているもの)と、オイルポンプをチェーン等を
介して内燃機関のクランクシャフトから駆動するタイプ
との、2つの駆動方式がある。このうちクランクシャフ
トと同軸で駆動するタイプのオイルポンプでは、従来
は、ベルト張力がかかった時のクランクシャフトの曲が
りを考慮せずに、クランクシャフト軸芯上にオイルポン
プドライブロータ中心を配置した設計となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のオイル
ポンプ構造にはつぎの問題があった。エンジンと補機類
の配置から、通常、クランク第1番ジャーナルより前方
へ、(クランクタイミングギヤ)→オイルポンプ→オイ
ルシール→クランクプーリの順に並んでいる。クランク
プーリには補機類駆動用ベルトからの張力がかかり、そ
の結果クランクシャフトに曲がりが発生し、結果的にオ
イルポンプ駆動軸であるクランクシャフトの軸芯がオイ
ルポンプの中心に対して偏心する。図3に示すように、
クランクシャフト21からオイルポンプドライブロータ
22への駆動力伝達方式が2面幅方式の場合、接触部が
2箇所(部位23と部位24)であるべきところが、上
記偏心により、接触部が片当たり(部位23のみ)とな
る。この結果、ドライブロータ1回転ごとの接触部の移
り変わり(部位23から部位24へ、また部位24から
部位23へ)時に打音が発生する。また、叩きが摩耗の
原因となる。この現象は、2面幅方式ほど顕著ではない
が、2面幅以外の駆動力伝達方式、たとえばスプライン
方式でも起こり得る。本発明の課題は、ベルト張力がか
かってクランクシャフト軸芯がオイルポンプ中心に対し
て偏心しても打音、摩耗を生じない内燃機関のオイルポ
ンブを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明はつぎの通りである。オイルポンプドライブロータを
クランクシャフトと同軸で駆動するタイプの内燃機関の
オイルポンプであって、オイルポンプドライブロータ中
心をベルト張力がかからない時のクランクシャフト軸芯
からオフセットさせた内燃機関のオイルポンプ。
【0005】本発明のオイルポンプでは、オイルポンプ
ドライブロータ中心を予めクランクシャフト軸芯からオ
フセットさせたので、クランクシャフトに補機類駆動用
ベルトの張力がかかってクランクシャフトが微小な弾性
変形(弾性的な曲がり)を生じた時に、クランクシャフ
ト軸芯とオイルポンプドライブロータ中心が一致し、た
とえば2面幅部が2箇所で接触することとなり、打音が
発生しなくなる。また、叩きもなくなり連続的に押した
状態となり、接触部の摩耗も抑制される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例の内燃機関のオイル
ポンプを図1、図2を参照して説明する。図1に示すよ
うに、内燃機関のクランクシャフト1はジャーナル6部
でシリンダブロック16に回転自在に支持されている。
クランクシャフト第1番ジャーナル6から前方へ、クラ
ンクタイミングギヤ7(カムシャフト駆動用)→オイル
ポンプ2、3、4→オイルシール8→クランクプーリ9
(オルタネータ、ウオータポンプ、エアコンコンプレッ
サ、PSポンプなど補機類の駆動用)が、順に並んでい
る。オイルシール8はタイミングチェーンケーシング5
に嵌合されており、タイミングチェーンケーシング5は
オイルが補給されるスペースであるエンジン内とオイル
が補給されない空間であるエンジン外とを区画してい
る。
【0007】オイルポンプは、ビルトイン方式で、タイ
ミングチェーンケーシング5とオイルポンプケーシング
4の中にオイルポンプドライブロータ2(単にドライブ
ロータともいう)とオイルポンプドリブンロータ3(単
にドリブンロータともいう)がビルトインされている
(組み込まれている)。ドライブロータ2はクランクシ
ャフト1によって回転駆動され、ドリブンロータ3はド
ライブロータ2によって回転駆動され、その時ドライブ
ロータ2とドリブンロータ3との間のオイルをポンピン
グする。タイミングチェーンケーシング5とオイルポン
プケーシング4は、たとえばアルミからなり、ドライブ
ロータ2とドリブンロータ3は、たとえば、焼結金属か
らなる。
【0008】図2に示すように、クランクシャフト1に
よるドライブロータ2の駆動方式が二面幅方式である場
合には、クランクシャフト1はドライブロータ2と係合
する部分に二面幅部10を有し、この二面幅部10がド
ライブロータ2に形成された二面幅孔17と嵌合され、
回転駆動が伝達される。
【0009】クランクプーリ9に補機類駆動用のべルト
がかけられてベルト張力Fがかかった時には、ベルト張
力Fはクランクプーリ9を上方(斜め上方を含む)に持
ち上げる。これによって、クランクシャフト1は第1番
ジャーナル6部で支持された片持梁となって第1番ジャ
ーナル6より前方の部分がべルト張力Fがかかる方向に
弾性変形して弾性的に曲げられる。この場合、クランク
シャフト軸芯11は11´のように曲がる。この曲がり
量(半径方向で見た量)13は、オイルポンプ部で約5
0〜60ミクロン程度の微小量であるが、図ではわかり
やすくするために誇張して示してある。
【0010】オイルポンプの中心12、したがってオイ
ルポンプドライブロータ2の中心12は、予め、クラン
クシャフト1の、ベルト張力Fがかかっていない時の軸
芯11から半径方向にオフセット(変位)されている。
このオフセットは、ドライブロータ2、ドリブンロータ
3、二面幅孔17を偏心させずに作っておき、オイルポ
ンプケーシング4の、ドリブンロータ3外周と嵌合する
インロー部18をクランクシャフト1の、ベルト張力F
がかかっていない時の軸芯11から半径方向にオフセッ
トして形成し、このインロー部18にドリブンロータ3
を嵌合することによって、容易に設定することができ
る。
【0011】オイルポンプドライブロータ2の中心12
のクランクシャフト1の設計軸芯11からのオフセット
の方向と量については、オフセット方向がクランクプー
リ9にベルト張力Fがかかる方向であり、オフセット量
がクランクシャフト1の、ベルト張力Fがかかった時の
曲がり軸芯11´の設計軸芯11からのオイルポンプ部
における変位量13とされる。
【0012】つぎに作用を説明する。エンジンに補機類
を組付け、クランクプーリ9にベルトをかけわたして、
クランクシャフト1にベルト張力Fがかかると、クラン
クシャフト1は弾性的に曲がり、クランクシャフト軸芯
が設計軸芯(曲がっていない時の軸芯)11から曲がり
後の軸芯11´になる。この曲がりによって、図2に示
すように、曲がり変形後のクランクシャフト軸芯11´
が、予めオフセットされたオイルポンプ中心12(オイ
ルポンプドライブロータ2の中心12でもある)と一致
する。この状態でクランクシャフト1が回転すると、ク
ランクシャフト二面幅部10はドライブロータ2の二面
幅孔17に2位置14、15で接触し、ドライブロータ
2に回転が伝達される。
【0013】2位置接触によって、クランクシャフト1
が回転しても接触部14、15がクランクシャフト1回
転中に離れて再び当たることがなくなり(図3で生じた
現象が生じなくなり)、打音が発生しなくなる。また、
接触部14、15はクランクシャフト回転中に連続的に
ドライブロータ2に接触し押すので、接触部を叩くこと
がなくなり、叩いた場合に生じていた接触部の摩耗や亀
裂発生のおそれがなくなるかまたは抑制される。この打
音発生防止は、インロー部18を加工するときに偏心さ
せるだけで達成されるので、本質的にコストアップを伴
わなず、また、オイルボンプ部品の設計変更を伴わな
い。上記はクランクシャフトからオイルポンプドライブ
ロータへの回転伝達方式を2面幅とした場合を説明した
が、複数の当たり部で回転を伝達するものであれば二面
幅に限るものではなく、たとえばスプライン方式などに
も適用でき、同じ作用、効果が得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明の内燃機関のオイルポンプによれ
ば、オイルポンプドライブロータ中心をベルト張力がか
からない時のクランクシャフト軸芯からオフセットさせ
たので、クランクシャフトにベルトル張力がかかった時
にオイルポンプドライブロータ中心と曲がり後のクラン
クシャフト軸芯とを一致させることができ、その結果、
オイルポンプの打音、接触部の摩耗をなくすことか、ま
たは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の内燃機関のオイルポンプの断面
図である。
【図2】図1のオイルポンプで、クランクシャフトにベ
ルト張力がかかった状態での、オイルポンプドライブロ
ータとクランクシャフトとの嵌合部の断面図である。
【図3】従来のオイルポンプで、クランクシャフトにベ
ルト張力がかかった状態での、オイルポンプドライブロ
ータとクランクシャフトとの嵌合部の断面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 オイルポンプドライブロータ 3 オイルポンプドリブンロータ 4 オイルポンプケーシング 5 タイミングチェーンケーシング 6 クランクジャーナル(第1番ジャーナル) 7 タイミングギヤ 8 オイルシール 9 クランクプーリ 10 二面幅部 11 クランクシャフト設計軸芯(ベルト張力がかかっ
ていない時の軸芯) 11´ 曲がり後のクランクシャフト軸芯 12 オイルポンブ中心(オイルポンプドライブロータ
中心 13 偏心量 14、15 接触部 16 シリンダブロック 17 二面幅孔 18 インロー部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプドライブロータをクランク
    シャフトと同軸で駆動するタイプの内燃機関のオイルポ
    ンプにおいて、オイルポンプドライブロータ中心をベル
    ト張力がかからない時のクランクシャフト軸芯からオフ
    セットさせたことを特徴とする内燃機関のオイルポン
    プ。
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