JP2003293965A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2003293965A
JP2003293965A JP2002097310A JP2002097310A JP2003293965A JP 2003293965 A JP2003293965 A JP 2003293965A JP 2002097310 A JP2002097310 A JP 2002097310A JP 2002097310 A JP2002097310 A JP 2002097310A JP 2003293965 A JP2003293965 A JP 2003293965A
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JP
Japan
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inner rotor
pump
oil
teeth
rotor
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JP2002097310A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ono
壽 小野
Tamotsu Sada
保 佐田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップクリアランスの油温による変化を抑制
し、ポンプの不必要な容量アップに伴うポンプ駆動力の
増加による燃費、内燃機関出力の低下を抑えること。 【解決手段】 両側面を該ハウジング10の内側面に摺
接されるインナロータ21と、該インナロータの複数の
外歯21aに噛合する複数の内歯22aを有して両歯間
に複数のポンプ室Rを形成すると共にハウジングに形成
した凹部にインナロータの回転中心から所定量偏心した
回転中心回りに回転可能に収容されてインナーロータに
よって回転されるアウターロータ22とを備えたオイル
ポンプにおいて、インナロータを、アウターロータを形
成する材料の熱膨張係数よりも高い熱膨張係数を有する
材料で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプ、特
に、車両用の内燃機関に用いられるオイルポンプに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、一般に知られているオイルポンプ
としては、例えば、特開平4−350373号公報に示
されるものがある。このオイルポンプは、回転軸の回転
力が伝達されると共にハウジング内に収容されて両側面
を該ハウジングの内側面に摺接されるインナロータと、
該インナロータの複数の外歯に噛合する複数の内歯を有
して両歯間に複数のポンプ室を形成すると共にハウジン
グに形成した凹部にインナロータの回転中心から所定量
偏心した回転中心回りに回転可能に収容されてインナー
ロータによって回転されるアウターロータとを備え、ハ
ウジングがアルミニウム合金材料で形成され、両ロータ
が鉄系材料で形成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般に、内燃機関の使
用油温範囲(例えば、−30〜130℃)では、油温が
高い程、内燃機関の潤滑部へ供給される油圧は低下す
る。これは、油温の上昇に伴う油粘度の低下、内燃機関
側の各軸受の熱膨張によるクリアランスの拡大、オイル
ポンプ内の熱膨張によるポンプ内のクリアランス拡大等
に起因している。例えば、上記した従来のオイルポンプ
のように両ロータを鉄系焼結材で形成し、20℃での両
ロータの歯間のクリアランス(チップクリアランス)を
夫々100μmに設定した場合、チップクリアランス
は、オイルポンプの使用範囲温度(−30〜130℃)
の下限では98μmとなり、上限(130℃)では10
5μmとなる。尚、ここでは、アウターロータ外径を7
1mm、インナーロータの外歯数を10個、アウターロ
ータの内歯数を11個、鉄系焼結材の熱膨張係数を8.
99×10−6mm/mm/℃とした。 【0004】このように、油温の上昇に伴いチップクリ
アランスが拡大されることで内燃機関の潤滑部へ供給さ
れる油圧が低下するため、通常、内燃機関の潤滑に必要
な油圧を確保するためのオイルポンプの適合は、高油温
下で行われる。従って、上述した例では、チップクリア
ランスが大きく、オイルポンプの容積効率が低い油温1
30℃で必要油圧が確保されるようにポンプ容量が設定
される。 【0005】このため、図5に示すように、例えば、チ
ップクリアランスが高油温下よりも小さい、車両の通常
走行域(例えば、油温80℃)では大幅な余剰油圧(油
量)をオイルポンプが供給することになる。この余剰油
圧(油量)を招くオイルポンプの容量アップは、ポンプ
駆動力の増加による燃費、内燃機関出力の低下を招くば
かりでなく、オイルポンプの搭載スペースの制約やオイ
ルポンプの製造コストの増大を招く。 【0006】それゆえ、本発明は、チップクリアランス
の油温による変化を抑制し、ポンプの不必要な容量アッ
プに伴うポンプ駆動力の増加による燃費、内燃機関出力
の低下を抑えることを、その技術的課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明により講じた手段は、回転力が伝達され
ると共にハウジング内に収容されて両側面を該ハウジン
グの内側面に摺接されるインナロータと、該インナロー
タの複数の外歯に噛合する複数の内歯を有して両歯間に
複数のポンプ室を形成すると共に前記ハウジングに形成
した凹部に前記インナロータの回転中心から所定量偏心
した回転中心回りに回転可能に収容されて前記インナー
ロータによって回転されるアウターロータとを備えたオ
イルポンプにおいて、前記インナロータを、前記アウタ
ーロータを形成する材料の熱膨張係数よりも高い熱膨張
係数を有する材料で形成したことである。 【0008】上記した手段によれば、高油温時における
チップクリアランスを小さくすることができる。これに
より、車両の通常走行域と高油温時でのオイルポンプの
油圧差(油量差)を小さく抑えることが可能となり、ポ
ンプの不必要な容量アップに伴うポンプ駆動力の増加に
よる燃費、内燃機関出力の低下を抑えることが可能とな
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に従った一実施形態
を図面に基づいて説明する。図1乃至図3において、オ
イルポンプはハウジング10とこのハウジング10内に
組み付けたインナーロータ21とアウターロータ22を
主要構成部材とするものであり、図2に示したようにエ
ンジンブロック31に組み付けられてクランク軸32に
よって回転駆動されるように構成されている。尚、クラ
ンク軸32には、オイルシール33が脱着可能に組み付
けられているとともに、タイミングベルト(図示省略)
を駆動するクランクプーリ34が脱着可能に組み付けら
れるようになっている。また、オイルポンプは、ハウジ
ング10の本体11にインナーロータ21とアウターロ
ータ22を組み付けた後にカバー12を本体11に組み
付けることにより組み立てられている。 【0010】ハウジング10は、本体11とこれに10
個の皿ねじ13によって組み付けたカバー12によって
構成されていて、本体11とカバー12にはクランク軸
32が貫通する内孔11a、12aが設けられている。
また、本体11には、エンジンブロック31に組み付け
るときに、ピン(図示省略)が嵌合する2個のピン孔
と、取付ボルト(図示省略)が挿通される9個の取付孔
11d他が設けられるとともに、当該ハウジング10の
組付後に補機部材(図示省略)を組み付けるためのねじ
孔が設けられている。更に、本体11には、吸入ポート
11pと吐出ポート11qが設けられている。 【0011】インナーロータ21は、10個の外歯21
aを有するとともに、クランク軸32が嵌合する内孔2
1bを有していて、内孔21bには径方向内方に突出す
る一対の半月状突出部21cが対向して設けられてお
り、同突出部21c(二面幅部)を介してクランク軸3
2の回転がインナーロータ21に伝達されるようになっ
ている。インナーロータ21の各突出部21cの一側面
(本体11側の側面)に、軸方向に突出してハウジング
10の本体内孔11aに嵌合する凸部21c1がそれぞ
れ設けられている。各凸部21c1は、その外周面間の
径が本体内孔11aの径より所定量小径とされていて、
インナーロータ21の回転時に各凸部21c1がハウジ
ング10の本体内孔11aに摺接しないように設定され
ている。また、インナーロータ21は、その両側面21
e、21fにてハウジング10の内側面11r、12b
に摺接するようになっている。 【0012】アウターロータ22は、インナーロータ2
1の外歯21aに順次噛合する11個の内歯22aを有
していて、両歯21a、22a間に複数のポンプ室Rを
形成しており、ハウジング10の本体11に形成した凹
部11sにインナーロータ21の回転中心から所定量偏
心した回転中心回りに回転可能に収容されてインナーロ
ータ21によって回転されるようになっている。 【0013】ところで、本実施形態においては、一般
に、油温の上昇に伴う油粘度の低下、内燃機関側の各軸
受の熱膨張によるクリアランスの拡大、オイルポンプ内
の熱膨張によるポンプ内のクリアランス拡大等に起因し
て、内燃機関の各潤滑部へ供給される油圧は低下するた
め、内燃機関の潤滑に必要な油圧を確保するためのオイ
ルポンプの適合は、高油温下で行われている。 【0014】本実施形態においては、オイルポンプ内の
熱膨張によるポンプ内のクリアランス拡大に起因する油
圧の低下を抑制するために、アウターロータ22は鉄系
焼結材料により形成され、インナーロータ21は鉄系焼
結材料よりも熱膨張係数の高いアルミニウム合金材料
(A5052)で形成されている。これによれば、20
℃でのインナーロータ21の外歯21aとアウターロー
タ22の内歯22aの間のクリアランス(チップクリア
ランス)Cを100μmに設定した場合、チップクリア
ランスCは、オイルポンプの使用範囲温度(−30〜1
30℃)の下限(−30℃)では137μmとなり、上
限(130℃)では19μmとなる。尚、ここでは、ア
ウターロータ22の外径を71mm、インナーロータ2
1の外歯数を10個、アウターロータ22の内歯数を1
1個、アルミニウム合金材料(A5052)の熱膨張係
数を23.8×10−6mm/mm/℃、鉄系焼結材の
熱膨張係数を8.99×10−6mm/mm/℃とし
た。 【0015】このように、本実施形態においては、高油
温下でのチップクリアランスCを従来のオイルポンプに
比べ小さくすることができる。これにより、高油温下よ
りも油粘度が高く、また内燃機関側の各軸受の熱膨張に
よるクリアランスの拡大の少ない、車両の通常走行域
(例えば、油温80℃)でのオイルポンプの油圧と高油
温下でのオイルポンプの油圧との差(油量の差)を図4
に示すように小さく抑えることができる。この結果、高
油温下でのチップクリアランスCの拡大に起因してポン
プの容量を不必要にアップする必要はなくなり、この容
量アップに伴うポンプ駆動力の増加による燃費、内燃機
関出力の低下を抑えることができる。また、オイルポン
プの小型化及び製造コストの低減を図ることができる。 【0016】また、本実施形態においては、上記したよ
うに、低温時はチップクリアランスCは大きくなるた
め、ポンプ内での漏れが増加し、内燃機関への過大油圧
の供給を抑制することができる。 【0017】尚、本実施形態においては、アウターロー
タ22を鉄系焼結材料、インナーロータ21をアルミニ
ウム合金材料で夫々形成したが、例えば、アウターロー
タ22をアルミニウム合金材料で形成し、インナーロー
タ21をマグネシウム材料で形成しても良い。 【0018】 【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、高油温時
におけるチップクリアランスを小さくすることができ
る。これにより、車両の通常走行域と高油温時でのオイ
ルポンプの油圧差(油量差)を小さく抑えることがで
き、ポンプの不必要な容量アップに伴うポンプ駆動力の
増加による燃費、内燃機関出力の低下を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に従ったオイルポンプの一実施形態を示
す背面図である。 【図2】図1の2−2線に沿った縦断側面図である。 【図3】図1及び図2に示すインナーロータ及びアウタ
ーロータの平面図である。 【図4】図1乃至図3に示した一実施形態における内燃
機関回転数と油圧との関係を表す特性図断面図である。 【図5】従来のオイルポンプにおける内燃機関回転数と
油圧との関係を表す特性図断面図である。 【符号の説明】 10 ハウジング 11 本体 11s 凹部 12 カバー 21 インナーロータ 21a 外歯 22 アウターロータ 22a 内歯 C チップクリアランス R ポンプ室

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転力が伝達されると共にハウジング内
    に収容されて両側面を該ハウジングの内側面に摺接され
    るインナロータと、該インナロータの複数の外歯に噛合
    する複数の内歯を有して両歯間に複数のポンプ室を形成
    すると共に前記ハウジングに形成した凹部に前記インナ
    ロータの回転中心から所定量偏心した回転中心回りに回
    転可能に収容されて前記インナーロータによって回転さ
    れるアウターロータとを備えたオイルポンプにおいて、
    前記インナロータを、前記アウターロータを形成する材
    料の熱膨張係数よりも高い熱膨張係数を有する材料で形
    成したことを特徴とするオイルポンプ。
JP2002097310A 2002-03-29 2002-03-29 オイルポンプ Pending JP2003293965A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012167621A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Yamada Seisakusho Co Ltd 電動オイルポンプ
CN103194666A (zh) * 2013-03-20 2013-07-10 四川省南部嘉陵粉末冶金有限责任公司 机油泵内外转子总成及其生产方法
JP2019132133A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 株式会社エッチ・ケー・エス オイルポンプ

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