JP3119163B2 - ショーケースの除霜制御方法 - Google Patents

ショーケースの除霜制御方法

Info

Publication number
JP3119163B2
JP3119163B2 JP08127756A JP12775696A JP3119163B2 JP 3119163 B2 JP3119163 B2 JP 3119163B2 JP 08127756 A JP08127756 A JP 08127756A JP 12775696 A JP12775696 A JP 12775696A JP 3119163 B2 JP3119163 B2 JP 3119163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defrosting
temperature
defrost
setting
showcase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08127756A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09287868A (ja
Inventor
敬 阿久津
Original Assignee
中野冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中野冷機株式会社 filed Critical 中野冷機株式会社
Priority to JP08127756A priority Critical patent/JP3119163B2/ja
Publication of JPH09287868A publication Critical patent/JPH09287868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3119163B2 publication Critical patent/JP3119163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/22Refrigeration systems for supermarkets

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍・冷蔵食品等
を冷却して陳列するショーケースの除霜制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蒸発器の温度を0℃以下にして冷却する
ショーケースは、蒸発器に着いた霜を溶かす除霜を行わ
ないと、熱交換器としての性能が著しく低下し、ショー
ケースに要求される冷却性能を維持できなくなってしま
う。そこで、ショーケースにおける除霜(デフロスト)
は、除霜タイマーを用いて、1日数回、同時刻に毎日行
うのが一般的で、その除霜方式としては、信頼性があ
り、かつ設備コストも安いヒータ除霜方式が多く普及し
ている。この除霜は、除霜タイマーによりショーケース
の液電磁弁を閉じ、除霜ヒーターを通電することで除霜
が開始される。ところで、この除霜方式においては、1
日当たりの除霜回数は、年間を通じ最大負荷時に合わせ
て決めてあるため、負荷の少ない冬期などは、無駄な除
霜(省エネルギーにならず、陳列商品にも影響を及ぼす
除霜)を結果的に行っていることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、除霜タイマ
ーを複数個使用して季節毎に切換を行ったり、プログラ
マブルコントローラー等を使用して年間スケジュールを
組んで無駄な除霜を省くことも考えられたが、複雑であ
り実用化されていない。また、近年では冷却コイルの着
霜状態をコイル温度や吹き出し温度で監視し、いわゆる
ファジー推論で、必要なときにのみ除霜を行う方法も開
発されているが、やはりシステムが複雑で高価なことも
あり、普及していない。しかも、この方法では、必要最
低限の除霜という意味ではメリットがあるものの、いつ
除霜が開始されるか判らず、店舗で商品管理を行う人の
視点に立った場合には必ずしも良い方法とは言えなかっ
た。
【0004】本発明は上記の実情に鑑み創案されたもの
で、季節や庫内温度,外部温度環境等に応じて効率の良
い除霜運転を、簡単、確実かつ安価に行うことのできる
ショーケースの除霜制御方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、除霜タイマーからの信号によ
り、周期的な除霜を行うショーケースの除霜制御方法に
おいて、ショーケースに見合った1日当たりの標準の除
霜回数と間隔を設定する手段と、1日の除霜の中でも省
略を希望する除霜に優先順位を設定する手段と、季節を
設定する手段と、これらの設定手段から送られた情報を
演算する演算手段とを有する除霜制御装置を設け、予め
定められた除霜省略の優先順位及び季節の条件と除霜開
始前の所定時間内の庫内積分平均温度とに基づいて、前
記周期的な除霜の内その一部を省略することを特徴とし
ている。
【0006】庫内積分平均温度による判定は、この除霜
開始前の所定時間内の庫内積分平均温度と、庫内冷却設
定温度に任意の温度を加算して予め設定された基準温度
との比較により行い、除霜省略の判定は、予め定められ
た除霜省略の優先順位と季節の条件とが共に除霜省略で
あって、かつ、前記庫内積分平均温度が前記基準温度以
下のときに除霜省略を決定するようにする。このとき、
同一冷凍機で連結運転される複数台のショーケースの
内、1台でも除霜開始前の所定時間内の庫内積分平均温
度が予め定められた基準温度を超えたときは、該冷凍機
に連結されている全てのショーケースの除霜省略を中止
する。さらに、除霜省略の判定は、外部温度の条件も組
み合わせて行うようにし、この場合、除霜省略の判定と
する外部温度(店内温度)は、多少の変動を見込んで、
前回の除霜から今回の除霜までの間の平均温度であるこ
とが好ましい。また、除霜の指令は、除霜タイマーを有
する除霜制御装置から送るようにする。
【0007】そして、本発明は、特に、負荷の大きい夏
期においては、原則として前記除霜省略のない周期通り
の除霜を行うようにすると共に、夏期でも外部温度が基
準外部温度以下であり、かつ、除霜開始前の所定時間内
の庫内積分平均温度が予め定められた基準温度以下のと
きには優先順位にならい営業時間中の除霜の一部を省略
するようにしている。また、春や秋の中間期において
は、常時優先順位にならい営業時間中の除霜の一部を省
略するようにし、負荷の少ない冬期においては、原則と
して前記優先順位を設定した除霜の全てを省略すると共
に、冬期でも外部温度が基準外部温度−5deg以上とな
った時は優先順位にならい営業時間中の除霜の一部を省
略するようにしている。但し、これらによって除霜省略
の決定がなされた場合でも、除霜開始前の所定時間内の
庫内積分平均温度が予め定められた基準温度を超えた場
合は、除霜省略を中止して所定の除霜を行う。
【0008】その結果、例えば、除霜タイマーからの信
号により、1日4回2時前後から6時間おきに周期的な
除霜を行うようにした場合においては、優先順位を設定
する手段に、営業時間に対応させて2時前後及び14時
前後の除霜に優先省略の第1設定を、8時前後の除霜に
優先省略の第2設定をそれぞれ行い、また、季節を設定
する手段に、夏期,中間期,冬期の季節設定を行い、更
に、演算手段に、除霜開始前の所定時間内の庫内積分平
均温度の基準温度を庫内冷却設定温度に3〜7deg(1d
eg単位で設定可能)の温度を加算した温度に設定すると
ともに、基準外部温度を25℃に設定すると、夏期、中
間期、冬期において、以下のようなショーケースの除霜
制御方法を採ることができる。まず、負荷の大きい夏期
においては、原則として前記周期通り1日4回の除霜を
行うと共に、夏期でも外部温度が25℃以下となった時
は第2設定である8時前後の除霜を省略して1日3回の
除霜を行うことができる。また、春や秋の中間期におい
ては、第1設定である2時前後及び14時前後の除霜を
省略して1日2回の除霜を行うことができる。更に、負
荷の少ない冬期においては、原則として第1設定である
2時前後及び14時前後と第2設定である8時前後の除
霜を省略して1日1回の除霜を行うようにすると共に、
冬期でも外部温度が基準外部温度−5deg(20℃)以
上となった時は第2設定である8時前後の除霜のみを省
略して1日2回の除霜を行うことができる。
【0009】なお、本発明において、各季節に対応する
期間は任意に設定可能である。例えば、夏期であれば、
始まりを6月1日とか、6月10日とかに自由に設定で
き、同様に終わりを9月15日とか、9月20日とか自
由に設定できる。ショーケースを設置する地域の気候条
件やその年の気温状況等に応じて最適と思われる設定を
行えばよい。また、1日の除霜回数や除霜時間の設定も
任意に可能であるし、除霜省略の優先順位の設定も任意
に可能である。例えば、1日の除霜回数を5回以上、例
えば6回とか8回とかにすることも可能で、優先順位の
設定も、設定1や2の他に、設定3や4を設けることも
でき、更には2個所以上に設定1や設定2を設けるよう
なこともできる。また、庫内積分平均温度は、例えば、
庫内温度を測定して3分毎にプロットしたポイントを、
所定時間内、例えば2時間、40回分のデータとして平
均温度を算出したものであって、この平均温度に対する
基準温度は、ショーケースの庫内冷却設定温度、冷凍,
冷蔵の別などに応じて任意に設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の除霜制御方法の一
例を図1及び図2に基づいて説明する。まず、図1は除
霜制御装置側から一方通行で制御する一般的な制御例を
示すブロック図である。ショーケース1は、スーパーマ
ーケット等において、主に精肉や鮮魚、青果物等を保冷
するために用いられるもので、ショーケース1の庫内を
冷却する冷却サイクルは、ケースの背面ダクト内等に設
けた膨張弁2及び蒸発器3と、店舗壁面を隔ててその屋
外に配置した凝縮器4と、店舗の売場内に配置した圧縮
機5や受液器6等の冷凍機類とで構成されている。
【0011】これらの各機器類は、圧縮機5と凝縮器4
が配管7により、凝縮器4と受液器6が配管8により、
受液器6と蒸発器3が膨張弁2を介して配管9により、
また蒸発器3と圧縮機5が配管10によりそれぞれ接続
されており、これら配管7,8,9,10内を流れる冷
媒は、圧縮,凝縮,膨張,蒸発の4行程を繰り返しなが
ら、これらの冷却サイクル内を循環し、温度の低い蒸発
器3から、温度の高い凝縮器4に熱を移動させる役目を
している。つまり、膨張弁2を出て圧力の低い蒸発器3
に放出された低温低圧の液冷媒は、ここで庫内の熱を奪
い沸騰蒸発してガスとなって庫内を冷却し、また、冷媒
が蒸発器3で庫内から奪った熱や圧縮機5で圧縮するた
めに加えられた熱は、凝縮器4から屋外に放出される。
【0012】前記受液器6と蒸発器3を結ぶ配管9中に
は、除霜時に配管9を閉じて冷媒の循環を停止させる液
電磁弁11が設けられている。この液電磁弁11は、冷
却運転中は開かれているが、除霜実行時には、除霜制御
装置20の除霜出力部27からの除霜信号を、温度調節
サーモスタット(温調サーモ)12を介して受け、配管
9の管路を閉じて冷却サイクル内の冷媒循環を停止する
働きをする。一方、除霜信号を受けて、除霜ヒーターが
通電され、除霜が開始される。除霜時間は中温域で15
〜20分、低温域で20〜30分程度である。
【0013】そして、前記除霜制御装置20は、内部に
演算手段である演算部21が組み込まれ、そこに各種の
情報が送られ、その情報を比較演算して除霜を行うべき
か否かの判断を行い、除霜信号を発するようにしてい
る。演算部21に送られる情報としては、除霜タイマー
22からの情報(1日当たりの標準の除霜回数と間隔を
設定)、カレンダー23からの情報(夏期、冬期や中間
期である春秋期などの季節と、その季節に対応した期間
を任意に設定)、条件設定24からの情報(除霜省略の
優先順位を設定)及び庫内温度情報25の他、外部温度
情報を用いる場合には外部温度情報26などである。こ
の時の外部温度情報26は、店内温度26aの情報を外
部温度サーモで計測して用いているが、冷却コイルなど
他の温度情報を用いることもできる。
【0014】このうち、除霜タイマー22で設定された
周期的な除霜のなかで、ある除霜を省略するか否かの判
定は、カレンダー23からの情報(即ち季節情報)に応
じて一律に行うか、またはカレンダー23からの情報
(季節情報)と外部温度情報26の組み合わせにより行
い、1日当たりの除霜回数(除霜省略回数)を決定す
る。ここで、除霜省略の判定とする外部温度は、前回の
除霜から今回の除霜までの間の平均外部温度であること
が望ましい。そして、これらの判定により除霜を省略す
るとの決定がなされた場合でも、庫内温度情報25から
の情報に基づいて除霜開始前の所定時間内の庫内積分平
均温度を算出し、この庫内積分平均温度と庫内冷却設定
温度に任意の温度を加算して予め設定された基準温度と
を比較し、庫内積分平均温度が基準温度を超えている場
合には、除霜の省略を中止して所定の除霜運転を行い、
庫内積分平均温度が基準温度以下のときに除霜を省略す
る。なお、この第1図に示す例は、店内温度25aの情
報を直接除霜制御装置20に入れた例である。
【0015】次に、図2は1台の冷凍機で複数台のショ
ーケース1,1を連結運転するとともに、通信機能を持
ったサーモスタットを使用した場合の制御例を示すブロ
ック図である。この例においては、冷凍機を構成する凝
縮器4,圧縮機5,受液器6を各1台とし、3台のショ
ーケース1,1にそれぞれ並列に膨張弁2,蒸発器3,
液電磁弁11を一組ずつ設けるとともに、各ショーケー
ス1,1にそれぞれ設けた温度調節サーモスタット12
により対応する液電磁弁11を開閉することにより、各
ショーケース1,1で個別に温度調節を行うようにして
いる。また、各ショーケース1に設けられた温度調節サ
ーモスタット12と並列にして、ショーケース上部など
に、店内温度用のサーモスタットを取り付け、そこから
の店内温度26aを除霜制御装置20のサーモ情報入出
力部28に送り、それを外部温度情報26として演算部
21に送るようにしている。そして、ここでいう店内温
度26aに代えて、吹出口や冷却コイルなどの温度情報
を用いることもできる。なお、他の構成については、図
1のものと同様であるので、同一符号を付して説明を省
略する。
【0016】図3は、図1に示す構成の除霜制御装置2
0における除霜判断の手順を示すフローチャートであ
る。なお、ここでは除霜判断部分の大まかな判断手順の
みを示している。まず、ステップS1で除霜タイマーに
より周期的に設定した除霜時刻が来たかどうかを判断
し、除霜時刻が来た場合には、ステップS2で当該時刻
におけるデマンド設定の有無(除霜省略設定なしか、除
霜省略設定1,2があるか)を判断し、除霜省略設定が
ない場合には、ステップS3で除霜信号をONし、除霜
を開始する。
【0017】ステップS2でデマンド設定がある場合に
は、ステップS4で外部温度情報を拾う指定がなされて
いるか否かを判断する。指定がなされていない場合に
は、ステップS5で現在季節とデマンド設定値(除霜省
略優先順位が設定1か設定2か)を比較し、除霜省略す
るか否かを判断する。省略しない場合にはステップS6
で除霜信号をONし、省略する場合にはステップS7で
庫内積分平均温度と基準温度とを比較し、庫内積分平均
温度が基準温度を超えている場合はステップS6で除霜
信号をONし、庫内積分平均温度が基準温度以下のとき
には除霜信号をONしない。この時、夏期においては、
除霜の省略を行わない。また、中間期(春・秋)におい
ては、設定1を入力した除霜を省略し、冬期において
は、設定1及び2を入力した除霜を省略する。
【0018】ステップS4で外部温度情報を拾う指定が
なされている場合には、ステップS8で前回除霜から現
在までの外部温度情報の平均値を算出し、ステップS9
で現在外部温度と各期における設定外部温度とデマンド
設定値(除霜省略優先順位が設定1か設定2か)とを比
較し、除霜省略するか否かを判断する。省略しない場合
にはステップS10で除霜信号をONし、省略する場合
にはステップS11で庫内積分平均温度と基準温度とを
比較し、庫内積分平均温度が基準温度を超えている場合
はステップS10で除霜信号をONし、庫内積分平均温
度が基準温度以下のときには除霜信号をONしない。な
お、このステップS8〜S11は、外部温度により、そ
の季節における除霜回数の補正を行う手順である。
【0019】そして、図4は、図2に示すように、同一
冷凍機で複数台のショーケースを連結運転する際の庫内
積分平均温度と基準温度とを比較する部分の判断の手順
を示すフローチャートである。なお、この部分は、図3
におけるステップS7及びステップS11に対応するも
のであり、この両ステップ以外は図3と同様に構成でき
るので、図示及び説明は主要部分のみについて行う。前
述のようにしてステップS5あるいはステップS9で除
霜を省略するとの判定がなされてステップS21に入る
と、連結運転されている第1のショーケースにおける庫
内積分平均温度と基準温度とが比較され、庫内積分平均
温度が基準温度を超えている場合はステップS22で除
霜信号をONする。一方、庫内積分平均温度が基準温度
以下のときには、第2のショーケースにおける庫内積分
平均温度と基準温度とを比較するステップS23に進
み、同様に、庫内積分平均温度が基準温度を超えている
場合はステップS22で除霜信号をONする。さらに、
ステップS23で庫内積分平均温度が基準温度以下のと
きには、第3,第4,…の各ショーケースにおける庫内
積分平均温度と基準温度とを比較するステップ(図示省
略)を順次行い、各ステップにおいて庫内積分平均温度
が基準温度を超えている場合はステップS22で除霜信
号をONし、次のステップには進まないようにする。そ
して、全てのショーケースにおける庫内積分平均温度と
基準温度との比較で庫内積分平均温度が基準温度以下の
ときにのみ、除霜信号をONせずにそのときの除霜を省
略する。
【0020】
【実施例】以下、本発明実施の一例を具体的数値を挙げ
て、より詳細に説明する。除霜タイマーからの信号によ
り、営業時間に対応させて2時,8時,14時及び20
時の4回、6時間おきに除霜運転を行うようにする。そ
して、2時及び14時の除霜に優先省略の第1設定を、
8時の除霜に優先省略の第2設定をそれぞれ行い、20
時の除霜には、除霜省略の優先順位設定を行わず、常に
除霜運転を行うようにする。除霜省略の条件設定として
は、除霜制御装置より夏期・中間期・冬期の別を設定
し、除霜の省略を優先順位に従って行い、夏期4回(除
霜省略なし)、中間期2回(除霜省略は設定1の2
回)、冬期1回(除霜省略は設定1及び2の3回)に除
霜回数を変化させるのが基本である。そして、この制御
においては、上記夏期・中間期・冬期の別の設定と外部
温度サーモによる基準外部温度(例えば、「店内温
度」)の設定とに加えて、庫内積分平均温度に対する基
準温度の設定により、除霜回数の補正を行うようにして
いる。この外部温度サーモの基準値は、任意に設定可能
である。そして、除霜省略の判定とする外部温度は、前
回の除霜から今回の除霜までの間の平均外部温度を用い
る。
【0021】以下、各期別の除霜制御方法を図5乃至図
8に基づいて具体的に説明する。なお、各期の期間は便
宜的なもので、その年の気温等を勘案して任意に設定す
ればよい。 (1)夏期除霜(6月1日〜9月15日) 夏期の除霜は、1日4回の全ての除霜を実施する(図5
参照)。但し、外部温度で補正する場合、外部温度が外
部温度サーモの外部設定温度(例えば、25℃)以下の
ときは、設定1である2時と14時の除霜をキャンセル
する。従って、夏期でも外部温度(店内温度)平均が2
5℃以下の時は、次の中間期除霜と同様の除霜制御が行
われる。
【0022】(2)中間期除霜(4月1日〜5月31
日)(9月16日〜11月31日) 中間期(春・秋)の除霜は、除霜スケジュールにおいて
設定1を入力した2時及び14時の除霜がキャンセルさ
れる(図6参照)。従って、除霜は8時及び20時の1
日2回行われる。
【0023】(3)冬期除霜(12月1日〜3月31
日) 冬期の除霜は、除霜スケジュールにおいて設定1を入力
した2時及び14時と、設定2を入力した8時の除霜が
キャンセルされる(図7参照)。従って、除霜は20時
の1日1回のみ行われる。但し、外部温度で補正する場
合、外部温度が外部温度サーモに設定した基準外部温度
−5deg(即ち、基準外部温度が25℃のとき20℃)
以上のときは、設定1である2時及び14時の2回の除
霜がキャンセルされる。従って、冬期でも外部温度(店
内温度)平均が20℃以上の時は、中間期除霜と同様の
除霜制御が行われる。
【0024】そして、これらの除霜のキャンセルを実際
に行う前に、当該除霜の2時間前からの庫内積分平均温
度を算出し、除霜直前の庫内積分平均温度が庫内冷却設
定温度に3〜7degの温度を加算した基準温度を超えて
いる場合は、除霜のキャンセルを中止して除霜を行うよ
うにする(図8参照)。
【0025】
【発明の効果】本発明のショーケースの除霜制御方法に
よれば、以下に示すような優れた効果を奏する。 負荷の少ない冬期などは、夏期に比べて除霜回数を大
幅に減らすことができるので、省エネルギー効果が高
い。 省略希望の除霜に優先順位を付けることができるの
で、負荷が少ない際には営業中の除霜をできる限り回避
することができ、庫内温度の上昇によって刺身やミンチ
肉など鮮度管理を重要視する商材に対する鮮度管理を確
実に行える。一方、庫内温度が上昇傾向にある場合は通
常通りの除霜を行うので、着霜による冷却能力の低下を
生じることはない。 予め決められた除霜時刻において、その除霜を行う
か、キャンセルするかの制御方法であるため、除霜がい
つ入るか判らないといった不便さはなく、商品管理者に
とって管理し易い制御方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除霜制御方法の一例を説明するブロッ
ク図である。
【図2】本発明の除霜制御方法の他の例を説明するブロ
ック図である。
【図3】本発明の除霜判断手順の概略を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の除霜判断手順の概略を示すフローチャ
ートである。
【図5】夏期の除霜制御方法を示すグラフ図である。
【図6】中間期(春秋期)の除霜制御方法を示すグラフ
図である。
【図7】冬期の除霜制御方法を示すグラフ図である。
【図8】庫内積分平均温度による除霜制御方法を示すグ
ラフ図である。
【符号の説明】
1 ショーケース 2 膨張弁 3 蒸発器 4 凝縮器 5 圧縮機 6 受液器 7,8,9,10 配管 11 液電磁弁 12 温度調節サーモスタット(温調サーモ) 20 除霜制御装置 21 演算部 22 タイマー 23 カレンダー 24 条件設定 25 庫内温度情報 26 外部温度情報 26a 店内温度 27 除霜出力部 28 サーモ情報入出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 21/06 F25B 47/02 570

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除霜タイマーからの信号により、周期的
    な除霜を行うショーケースの除霜制御方法において、シ
    ョーケースに見合った1日当たりの標準の除霜回数と間
    隔を設定する手段と、1日の除霜の中でも省略を希望す
    る除霜に優先順位を設定する手段と、季節を設定する手
    段と、これらの設定手段から送られた情報を演算する演
    算手段とを有する除霜制御装置を設け、予め定められた
    除霜省略の優先順位及び季節の条件と除霜開始前の所定
    時間内の庫内積分平均温度とに基づいて、前記周期的な
    除霜の内その一部を省略することを特徴とするショーケ
    ースの除霜制御方法。
  2. 【請求項2】 庫内積分平均温度による判定は、この庫
    内積分平均温度と、庫内冷却設定温度に任意の温度を加
    算して予め設定された基準温度との比較により行うこと
    を特徴とする請求項1記載のショーケースの除霜制御方
    法。
  3. 【請求項3】 除霜省略の判定は、予め定められた除霜
    省略の優先順位と季節の条件とが共に除霜省略であっ
    て、かつ、除霜開始前の所定時間内の庫内積分平均温度
    が庫内冷却設定温度に応じて予め設定された基準温度以
    下のときに除霜省略を決定することを特徴とする請求項
    1記載のショーケースの除霜制御方法。
  4. 【請求項4】 同一冷凍機で連結運転される複数台のシ
    ョーケースの内、1台でも除霜開始前の所定時間内の庫
    内積分平均温度が予め定められた基準温度を超えたとき
    は、該冷凍機に連結されている全てのショーケースの除
    霜省略を中止することを特徴とする請求項2記載のショ
    ーケースの除霜制御方法。
  5. 【請求項5】 除霜省略の判定は、外部温度の条件も組
    み合わせて行うことを特徴とする請求項1記載のショー
    ケースの除霜制御方法。
  6. 【請求項6】 除霜省略の判定とする外部温度は、前回
    の除霜から今回の除霜までの間の平均外部温度であるこ
    とを特徴とする請求項5記載のショーケースの除霜制御
    方法。
  7. 【請求項7】 除霜の指令は、除霜タイマーを有する除
    霜制御装置から送ることを特徴とする請求項1記載のシ
    ョーケースの除霜制御方法。
  8. 【請求項8】 除霜タイマーからの信号により、周期的
    な除霜を行うショーケースの除霜制御方法において、1
    日の除霜の中でも省略を希望する除霜に優先順位を設定
    する手段と、季節を設定する手段と、庫内温度を計測す
    る手段と、外部温度を計測する手段と、これらの設定・
    計測手段から送られた情報を演算する演算手段とを有す
    る除霜制御装置を設け、負荷の大きい夏期においては、
    原則として前記除霜省略のない周期通りの除霜を行うよ
    うにすると共に、夏期でも外部温度が基準外部温度以下
    であり、かつ、除霜開始前の所定時間内の庫内積分平均
    温度が予め定められた基準温度以下のときには優先順位
    にならい営業時間中の除霜の一部を省略するようにした
    ことを特徴とするショーケースの除霜制御方法。
  9. 【請求項9】 除霜タイマーからの信号により、周期的
    な除霜を行うショーケースの除霜制御方法において、1
    日の除霜の中でも省略を希望する除霜に優先順位を設定
    する手段と、季節を設定する手段と、庫内温度を計測す
    る手段と、外部温度を計測する手段と、これらの設定・
    計測手段から送られた情報を演算する演算手段とを有す
    る除霜制御装置を設け、春や秋の中間期においては、除
    霜開始前の所定時間内の庫内積分平均温度が予め定めら
    れた基準温度以下のときに、常時優先順位にならい営業
    時間中の除霜の一部を省略することを特徴とするショー
    ケースの除霜制御方法。
  10. 【請求項10】 除霜タイマーからの信号により、周期
    的な除霜を行うショーケースの除霜制御方法において、
    1日の除霜の中でも省略を希望する除霜に優先順位を設
    定する手段と、季節を設定する手段と、外部温度を計測
    する手段と、これらの設定・計測手段から送られた情報
    を演算する演算手段とを有する除霜制御装置を設け、負
    荷の少ない冬期においては、除霜開始前の所定時間内の
    庫内積分平均温度が予め定められた基準温度以下のとき
    には、原則として前記優先順位を設定した除霜の全てを
    省略すると共に、冬期でも外部温度が基準外部温度−5
    deg以上となった時は優先順位にならい営業時間中の除
    霜の一部を省略するようにしたことを特徴とするショー
    ケースの除霜制御方法。
  11. 【請求項11】 除霜タイマーからの信号により、1日
    4回2時前後から6時間おきに周期的な除霜を行うよう
    にしたショーケースの除霜制御方法において、 1日の除霜の中でも省略を希望する除霜に優先順位を設
    定する手段と、季節を設定する手段と、庫内温度を計測
    する手段と、外部温度を計測する手段と、これらの設定
    ・計測手段から送られた情報を演算する演算手段とを有
    する除霜制御装置を設け、 前記優先順位を設定する手段には、営業時間に対応させ
    て2時前後及び14時前後の除霜に優先省略の第1設定
    を、8時前後の除霜に優先省略の第2設定をそれぞれ行
    い、 また、季節を設定する手段には、夏期,中間期,冬期の
    季節設定を行い、 更に、演算手段には、除霜開始前の所定時間内の庫内積
    分平均温度の基準温度を庫内冷却設定温度に3〜7deg
    の温度を加算した温度に設定するとともに、基準外部温
    度を25℃に設定し、 負荷の大きい夏期においては、原則として前記周期通り
    1日4回の除霜を行うと共に、夏期でも外部温度が25
    ℃以下となった時は第2設定である8時前後の除霜を省
    略して1日3回の除霜を行うようにし、 また、春や秋の中間期においては、第1設定である2時
    前後及び14時前後の除霜を省略して1日2回の除霜を
    行うようにし、 更に、負荷の少ない冬期においては、原則として第1設
    定である2時前後及び14時前後と第2設定である8時
    前後の除霜を省略して1日1回の除霜を行うようにする
    と共に、冬期でも外部温度が基準外部温度−5deg(2
    0℃)以上となった時は第1設定である2時前後及び1
    4時前後の除霜を省略して1日2回の除霜を行うように
    し、 これらの条件が除霜省略である場合も、除霜開始前の所
    定時間内の庫内積分平均温度が予め定められた基準温度
    を超えたときには除霜省略を中止することを特徴とする
    ショーケースの除霜制御方法。
JP08127756A 1996-04-24 1996-04-24 ショーケースの除霜制御方法 Expired - Fee Related JP3119163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08127756A JP3119163B2 (ja) 1996-04-24 1996-04-24 ショーケースの除霜制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08127756A JP3119163B2 (ja) 1996-04-24 1996-04-24 ショーケースの除霜制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09287868A JPH09287868A (ja) 1997-11-04
JP3119163B2 true JP3119163B2 (ja) 2000-12-18

Family

ID=14967918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08127756A Expired - Fee Related JP3119163B2 (ja) 1996-04-24 1996-04-24 ショーケースの除霜制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3119163B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4556401B2 (ja) * 2003-09-03 2010-10-06 ダイキン工業株式会社 ショーケースのデフロスト運転実行時刻設定装置、デフロスト運転実行時刻設定プログラム、デフロスト運転実行時刻設定方法およびショーケース
JP4894536B2 (ja) * 2007-01-24 2012-03-14 富士電機株式会社 冷却装置
JP5499982B2 (ja) * 2010-08-03 2014-05-21 アイシン精機株式会社 空気調和機の空除霜判定装置
JP2012163301A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Nakano Refrigerators Co Ltd 冷凍機の制御装置及び冷凍機の制御方法
JP5709252B2 (ja) * 2011-02-09 2015-04-30 中野冷機株式会社 冷凍機の制御装置及び冷凍機の制御方法
JP2014077553A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp ショーケース

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09287868A (ja) 1997-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110793159B (zh) 一种空调器制冷防冻结保护控制方法、装置及空调器
US5406805A (en) Tandem refrigeration system
CA1242778A (en) Apparatus and method for controlling a refrigerator in low ambient temperature conditions
US4879879A (en) Apparatus for controlling a thermostatic expansion valve
US5809789A (en) Refrigeration module
JP3418097B2 (ja) ショーケースの除霜制御方法
CN112747560A (zh) 一种冰箱间室转换控制方法及冰箱
JP3119163B2 (ja) ショーケースの除霜制御方法
JP4502584B2 (ja) 冷却システムの制御装置
JP2845315B2 (ja) ショーケースの除霜制御方法
JP4030237B2 (ja) ケース冷却系の故障原因推定装置
JP4183451B2 (ja) 冷却システムの制御装置
JPH10122608A (ja) 冷凍・冷蔵設備の氷蓄熱装置とその制御方法
JP3271699B2 (ja) オープンショーケースの運転方法
KR100425114B1 (ko) 2개의 증발기가 구비된 냉장고의 제상운전방법
JPS6216626Y2 (ja)
JP2002156180A (ja) ショーケースの除霜制御方法
JP2002122373A (ja) 保冷庫
JPS6136147B2 (ja)
US20030001021A1 (en) Methods and control unit for temperature controlled devices
JP3372157B2 (ja) 冷蔵庫の除霜制御装置
JP5709252B2 (ja) 冷凍機の制御装置及び冷凍機の制御方法
JP3270642B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3265004B2 (ja) 冷蔵庫
JP3135428B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees