JP4894536B2 - 冷却装置 - Google Patents

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本発明は、例えば冷凍・冷蔵食品を冷却して陳列するショーケースに好適な冷却装置に関するものである。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗にある冷凍・冷蔵食品等を冷却して陳列するショーケースでは、蒸発器に付着した霜を取り除くために、除霜運転を行うのが一般的である。
例えば、特許文献1には、空気熱交換器を通過する前後の空気の温度を測定するための温度測定手段と、除霜運転の制御を行う制御手段とを備え、制御手段の算出した平均冷却能力に基づいて除霜運転を行うようにしたものが記載されている。すなわち、制御手段は、冷却装置が運転されると、温度測定手段が計測した2つの空気温度の差から冷却能力を順次算出してこれを蓄積し、所定の監視時刻までの冷却能力の積算値を計算する。また、監視時刻の冷却能力と過去の冷却能力の最大値との差に応じて除霜運転時間を予測し、冷却能力の積算値を運転開始から除霜運転終了時点までの時間で除することにより、1サイクルの平均冷却能力を算出する。この平均冷却能力が、直近の除霜運転開始の判断基準となった平均冷却能力以下になった場合、制御手段によって除霜運転が行われる。
特開2006−183987号公報
しかしながら、特許文献1に記載された冷却装置では、継続して運転を行った場合、除霜運転開始の判断基準となる平均冷却能力が漸次低く設定されていく可能性がある。このような場合には、除霜運転を開始すると判断される時の平均冷却能力も低くなることになり、冷却能力が低下した状態での運転が継続されることになる等、運転効率を考慮した場合、必ずしも好ましいとはいえない。特に、電子膨張弁を適用した冷却装置にあっては、常に蒸発器を0℃以下に保持することが可能であるため着霜しやすい状態にあり、除霜運転をタイミング良く実施することが運転効率を向上させる上できわめて重要となる。
本発明は、上記実情を鑑みて、継続して運転を行った場合にも最適なタイミングで除霜運転を実施することのできる冷却装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷却装置は、電子膨張弁の開度を調節することにより、蒸発器に対する冷媒の供給制御を行う冷却装置において、前記蒸発器を通過した後の空気が供給される商品収容庫に配設し、その内部雰囲気の温度を検出する第1温度センサと、前記商品収容庫から前記蒸発器に至る空気通路に配設し、通過する空気の温度を検出する第2温度センサと、前記第1温度センサの検出結果が予め設定した一定となる閾値以上となった時点の前記第2温度センサの検出結果を基準値として設定し、前記第2温度センサの検出した温度がこの基準値から予め設定した温度だけ上昇した場合に除霜タイミングであると判断する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る冷却装置は、上記請求項1において、前記制御手段は、前記第1温度センサの検出した温度に基づいて単位時間当たりの平均温度を算出し、この算出した平均温度が前記閾値以上となった時点の第2温度センサの検出結果を基準値として設定することを特徴とする。
本発明によれば、除霜タイミングを決定する閾値が常に一定の値であるため、継続して運転を行った場合にも、最適なタイミングで除霜運転を行うことが可能となる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷却装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷却装置を適用したショーケース1を示したものである。ここで例示するショーケース1は、前面(図1において左側に位置する面)が開口した箱状を成す本体キャビネット10の内部に商品収容庫11が画成してあり、この商品収容庫11の陳列棚に陳列した商品を冷却した状態に維持するものである。本体キャビネット10には、その内部に循環通気通路12が設けてある。循環通気通路12は、本体キャビネット10において商品収容庫11の下方前端部に対応する部位に設けた吸込口12aと、商品収容庫11の上方前端部に対応する部位に設けた吹出口12bとを備え、送風ファン13の駆動により吸込口12aから吸い込んだ空気を吹出口12bから吹き出すための通路である。
本体キャビネット10には、内部温度検出手段として3つの温度検出センサ20a,20b,20cが設けてある。第1の温度検出センサ20aは、商品収容庫11の内部に配設され、その内部雰囲気の温度を検出するものである。第2の温度検出センサ20bは、商品収容庫11から蒸発器32に至る空気通路に配設され、通過する空気の温度を検出するものである。本実施の形態では、吸込口12aの近傍に第2の温度検出センサ20bが配設してある。第3の温度検出センサ20cは、蒸発器32から商品収容庫11に至る空気通路に配設され、通過する空気の温度を検出するものである。本実施の形態では、吹出口12bの近傍に第3の温度検出センサ20cが配設してある。
一方、上記ショーケース1には、冷却ユニット30及びコントローラ40が設けてある。冷却ユニット30は、無端状の冷媒循環供給管路31に蒸発器32、インバータ圧縮機33、凝縮器34、電子膨張弁35を順次配設したものである。本実施の形態では、冷却ユニット30の蒸発器32が本体キャビネット10に設けた循環通気通路12の内部に配設してある一方、インバータ圧縮機33、凝縮器34、電子膨張弁35がそれぞれ本体キャビネット10の外部に配設してある。この冷却ユニット30においては、送風ファン13を動作させた状態で冷媒循環供給管路31に冷媒を流通させると、蒸発器32と循環通気通路12を通過する空気との間で熱交換が行われ、蒸発器32を通過した後の空気が冷却されることになる。
この冷却ユニット30には、2つの冷媒温度センサ36a,36bが設けてある。冷媒温度センサ36a,36bは、冷媒循環供給管路31の内部を流通する冷媒の温度を検出するものである。本実施の形態では、蒸発器32の入口側となる部位に配設した入口側冷媒温度センサ36aと、蒸発器32の出口側となる部位に配設した出口側冷媒温度センサ36bとを備えている。
コントローラ40は、図2に示す設定スイッチ41の設定項目、上述した3つの温度検出センサ20a,20b,20c及び2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果、並びに予めメモリに格納したプログラムやデータに基づいて電子膨張弁35の開度を制御するものである。設定スイッチ41とは、ショーケース1の用途を設定するための切替スイッチである。本実施の形態では、図3に示すように、「青果・野菜」、「乳製品」、「精肉・鮮魚」、「精肉・鮮魚(氷温帯)」、「チルド」、「冷凍食品」の合計6種類の用途に対してそれぞれ平均温度閾値及び目標空気温度範囲を予め設定した用途テーブル42がメモリ43に格納してある。
図2に示すように、ショーケース1のコントローラ40は、運転制御部44(制御手段)を有している。運転制御部44は、冷却ユニット30の運転状態を制御するためのもので、平均温度算出部45、運転モード選択部46、プルダウン運転モード制御部47、通常運転モード制御部48、除霜運転モード制御部49を有している。
平均温度算出部45は、それぞれの温度検出センサ20a,20b,20cが検出した温度に基づいて単位時間当たりの平均温度を算出するものである。本実施の形態の平均温度算出部45では、10秒間隔で商品収容庫11の内部に配設した第1の温度検出センサ20aの検出結果を読み出し、読み出した検出結果が6個となった時点で都度移動平均を算出するようにしている。
運転モード選択部46は、3つの温度検出センサ20a,20b,20cの検出結果及び平均温度算出部45の算出結果に基づいて運転モードを択一的に選択するものである。プルダウン運転モード制御部47は、運転モード選択部46によって選択された場合にプルダウン運転を実施し、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最大目標値となるように電子膨張弁35の開度を制御するものである。通常運転モード制御部48は、運転モード選択部46によって選択された場合に通常運転を実施し、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最小目標値となるように電子膨張弁35の開度を制御するものである。除霜運転モード制御部49は、運転モード選択部46によって選択された場合に除霜運転を実施し、例えば蒸発器32に対する冷媒の供給を停止、もしくは予め設定した最小値となるように電子膨張弁35の開度を制御するものである。
図4は、上述したコントローラ40の運転制御部44が実施する冷却ユニット30の運転制御内容を示したフローチャートである。以下、このフローチャートを適宜参照しながら冷却ユニット30の動作について説明する。
まず、コントローラ40の運転制御部44は、設定スイッチ41の設定項目と予めメモリ43に格納した用途テーブル42とに基づいて平均温度閾値及び目標空気温度範囲を特定する(ステップS101)。尚、以下においては便宜上、設定スイッチ41によって「精肉・鮮魚」が設定されているものとして説明を行う。
平均温度閾値及び目標空気温度範囲を特定した運転制御部44は、次いで、温度検出センサ20a,20b,20cの検出した温度を読み出し(ステップS102)、該読み出した温度が予め設定した上限閾値以上であるか否かを判断する(ステップS103)。上限閾値とは、例えば目標空気温度範囲の上限値+10℃の値である。
すなわち、ショーケース1の運転を開始した直後、あるいは後述する除霜運転を終了した直後等、商品収容庫11の内部雰囲気がほぼ常温となっている場合には、目標空気温度範囲との間に大きな温度差が存在する。このような場合(ステップS103:YES)、運転制御部44は、プルダウン運転モード制御部47を通じてプルダウン運転を実施する(ステップS104)。このプルダウン運転においては、上述したように、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最大目標値となるように電子膨張弁35の開度が制御されることになる。この結果、商品収容庫11が短時間のうちに急速に冷却されることになる。上述したプルダウン運転は、温度検出センサ20a,20b,20cの検出した温度が目標空気温度範囲となるまで継続される(ステップS105、ステップS106)。
温度検出センサ20a,20b,20cの検出した温度が目標空気温度範囲となると(ステップS106:YES)、運転制御部44は、通常運転モード制御部48を通じて通常運転を実施する(ステップS107)。この通常運転においては、上述したように、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最小目標値となるように電子膨張弁35の開度が制御されることになる。この結果、冷却ユニット30が高い効率で運転され、商品収容庫11の内部雰囲気が目標空気温度範囲に維持され、商品収容庫11の陳列棚に陳列した商品が所望の冷却温度状態となる。尚、ステップS102において読み出した温度が上限閾値未満である場合(ステップS103:NO)、運転制御部44は、上述したプルダウン運転を実施することなく、手順をステップS107に移行して通常運転を実施する。
この通常運転を実施している間、運転制御部44は、平均温度算出部45を通じて繰り返し平均温度を算出し、この算出した平均温度が用途テーブル42に設定した平均温度閾値以上であるか否かを判断している(ステップS108、ステップS109)。具体的には、上述したように、10秒間隔で商品収容庫11の内部に配設した第1の温度検出センサ20aの検出結果を読み出し、読み出した検出結果が6個となった時点で都度移動平均を算出するようにしている。
算出した平均温度が平均温度閾値未満である場合、運転制御部44は、通常運転を継続する(ステップS109:NO→ステップS107)。
これに対して算出した平均温度が平均温度閾値以上となった場合(ステップS109:YES)、運転制御部44は、蒸発器32に除霜が必要となる程度に着霜が発生したと判断し(ステップS110)、除霜運転モード制御部49を通じて除霜運転を実施する(ステップS111)。この除霜運転においては、上述したように、例えば蒸発器32に対する冷媒の供給を停止、もしくは予め設定した最小値となるように電子膨張弁35の開度が制御されることになる。この結果、蒸発器32の温度が漸次上昇し、蒸発器32が除霜されることになる。上述した除霜運転は、予め設定した時間継続して実施され、終了タイミングとなった時点で除霜運転を終了する(ステップS112:YES)。
以下、上述した処理が繰り返し行われ、ショーケース1の冷却装置が継続して運転されることになる。この場合、除霜運転の判断基準となる平均温度閾値は、ショーケース1の用途に応じて互いに異なる値が設定してあるものの、用途が同じ場合には常に一定の値となる。従って、冷却ユニット30を継続して運転した場合にも、常に正確に着霜を判断することができ、最適なタイミングで除霜運転を実施することが可能となる。
図5の上段は、上述したコントローラ40の運転制御部44が実施する冷却ユニット30の運転制御による商品収容庫11の温度変化(平均温度算出部45が算出した平均温度の変化)を示したものであり、図5の下段は、送風ファン13による風速の変化を示したものである。
図5の上段からも明らかなように、運転開始時において15℃程度であった商品収容庫11の平均温度がプルダウン運転によって急速に低下することになる。時刻0においてプルダウン運転が終了すると、その後の通常運転により、商品収容庫11の平均温度がほぼ平均温度閾値程度に制御されることになる。
しかしながら、通常運転が継続すると、蒸発器32に着霜が発生し、熱交換効率が低下する結果、商品収容庫11の平均温度が漸次上昇傾向となる。従って、例えば時刻aにおいて平均温度が平均温度閾値+1℃となった場合、運転制御部44は、蒸発器32に除霜が必要となる程度に着霜が発生したと判断することができる。時刻bは、除霜運転の最終検知時刻となる。すなわち、この時刻b以降では、すべての温度検出センサ20a,20b,20cにおいて温度の上昇傾向が顕著となり、最終検知時刻において除霜運転を開始しなければ、商品収容庫11の内部雰囲気が急激に上昇し、目標空気温度範囲を逸脱するという問題を招来することになる。
こうした着霜の判断は、図5の下段に示した風速の変化からも妥当であると判断することができる。すなわち、蒸発器32に着霜が発生した場合には、循環通気通路12を通過する空気の風速が漸次減少することになる。従って、例えば時刻aにおいて風速が所定の閾値以下となった場合、蒸発器32に除霜が必要となる程度に着霜が発生したと判断することができる。
尚、上述した実施の形態では、商品収容庫11の内部に配設した第1の温度検出センサ20aの検出結果から平均温度を算出し、この算出した平均温度に基づいて着霜の判断を行っているが、本発明ではこれに限定されない。例えば、第2の温度検出センサ20bのみ、もしくは第3の温度検出センサ20cのみの検出結果からそれぞれ平均温度を算出するようにしても良いし、複数の温度検出センサ20a,20b,20cの検出結果から平均温度を算出するようにしても構わない。特に、後者にあっては、温度検出センサ20a,20b,20cの配置位置に起因した検出誤差の影響を低減することができるようになる。
また、上述した実施の形態では、平均温度を算出する場合に、10秒間隔で6回の平均を算出するようにしているが、もちろんその他の方法によって平均温度を算出するようにしても構わない。さらには、温度検出センサ20a,20b,20cの検出結果をそのまま平均することなく、着霜の判断として用いるようにすることも可能である。
さらに、上述した実施の形態では、平均温度が平均温度閾値に対して+1℃となった場合に直ちに着霜が発生したと判断しているが、+1℃となった状態が一定の時間以上継続した場合に着霜が発生したと判断しても良い。尚、平均温度閾値に対する平均温度の差は、必ずしも1℃である必要はない。
図6は、上述したコントローラの変形例を示したものである。この変形例のコントローラ140は、設定スイッチ41の設定項目、上述した3つの温度検出センサ20a,20b,20c及び2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果、並びに予めメモリ141に格納したプログラムやデータに基づいて電子膨張弁35の開度を制御するもので、実施の形態1のコントローラ40に対して運転制御部142の構成が異なっている。すなわち、変形例のコントローラ140は、運転制御部142が平均温度算出部143、基準値設定部144、運転モード選択部145、プルダウン運転モード制御部146、通常運転モード制御部147、除霜運転モード制御部148を有している。
平均温度算出部143は、それぞれの温度検出センサ20a,20b,20cが検出した温度に基づいて単位時間当たりの平均温度を算出するものである。この変形例の平均温度算出部143では、10秒間隔で商品収容庫11の内部に配設した第1の温度検出センサ20aの検出結果を読み出し、読み出した検出結果が6個となった時点で都度移動平均を算出するようにしている。
基準値設定部144は、設定指令が与えられた場合に、第2の温度検出センサ20bの検出温度を読み出し、これを基準値として設定するものである。
運転モード選択部145は、3つの温度検出センサ20a,20b,20cの検出結果、平均温度算出部143の算出結果及び基準値設定部144が設定した基準値に基づいて運転モードを択一的に選択するものである。プルダウン運転モード制御部146は、運転モード選択部145によって選択された場合にプルダウン運転を実施し、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最大目標値となるように電子膨張弁35の開度を制御するものである。通常運転モード制御部147は、運転モード選択部145によって選択された場合に通常運転を実施し、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最小目標値となるように電子膨張弁35の開度を制御するものである。除霜運転モード制御部148は、運転モード選択部145によって選択された場合に除霜運転を実施し、例えば蒸発器32に対する冷媒の供給を停止、もしくは予め設定した最小値となるように電子膨張弁35の開度を制御するものである。尚、変形例においてコントローラ140の運転制御部142以外の構成に関しては、実施の形態1と同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略している。
図7は、図6に示したコントローラ140の運転制御部142が実施する冷却ユニット30の運転制御内容を示したフローチャートである。以下、このフローチャートを適宜参照しながら冷却ユニット30の動作について説明する。
まず、コントローラ140の運転制御部142は、設定スイッチ41の設定項目と予めメモリ141に格納した用途テーブル42とに基づいて平均温度閾値及び目標空気温度範囲を特定する(ステップS201)。尚、以下においては便宜上、設定スイッチ41によって「精肉・鮮魚」が設定されているものとして説明を行う。
平均温度閾値及び目標空気温度範囲を特定した運転制御部142は、次いで、温度検出センサ20a,20b,20cの検出した温度を読み出し(ステップS202)、該読み出した温度が予め設定した上限閾値以上であるか否かを判断する(ステップS203)。上限閾値とは、例えば目標空気温度範囲の上限値+10℃の値である。
すなわち、ショーケース1の運転を開始した直後、あるいは後述する除霜運転を終了した直後等、商品収容庫11の内部雰囲気がほぼ常温となっている場合には、目標空気温度範囲との間に大きな温度差が存在する。このような場合(ステップS203:YES)、運転制御部142は、プルダウン運転モード制御部146を通じてプルダウン運転を実施する(ステップS204)。このプルダウン運転においては、上述したように、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最大目標値となるように電子膨張弁35の開度が制御されることになる。この結果、商品収容庫11が短時間のうちに急速に冷却されることになる。上述したプルダウン運転は、温度検出センサ20a,20b,20cの検出した温度が目標空気温度範囲となるまで継続される(ステップS205、ステップS206)。
温度検出センサ20a,20b,20cの検出した温度が目標空気温度範囲となると(ステップS206:YES)、運転制御部142は、通常運転モード制御部147を通じて通常運転を実施する(ステップS207)。この通常運転においては、上述したように、例えば2つの冷媒温度センサ36a,36bの検出結果から算出される冷媒の過熱度が予め設定した最小目標値となるように電子膨張弁35の開度が制御されることになる。この結果、冷却ユニット30が高い効率で運転され、商品収容庫11の内部雰囲気が目標空気温度範囲に維持され、商品収容庫11の陳列棚に陳列した商品が所望の冷却温度状態となる。尚、ステップS202において読み出した温度が上限閾値未満である場合(ステップS203:NO)、運転制御部142は、上述したプルダウン運転を実施することなく、手順をステップS207に移行して通常運転を実施する。
この通常運転を実施している間、運転制御部142は、基準値が設定されているか否かを判断する(ステップS208)。後述するステップS212において基準値が設定されるまでの間は、手順がステップS209に移行することになり、平均温度算出部143を通じて繰り返し平均温度を算出し、この算出した平均温度が用途テーブル42に設定した平均温度閾値以上であるか否かを判断する(ステップS210)。具体的には、上述したように、10秒間隔で商品収容庫11の内部に配設した第1の温度検出センサ20aの検出結果を読み出し、読み出した検出結果が6個となった時点で都度移動平均を算出するようにしている。
算出した平均温度が平均温度閾値未満である場合、運転制御部142は、通常運転を継続するステップS210:NO→ステップS207)。
これに対して算出した平均温度が平均温度閾値以上となった場合(ステップS210:YES)、運転制御部142は、基準値設定部144を通じて第2の温度検出センサ20bの検出温度を読み出し(ステップS211)、これを基準値として設定する(ステップS212)。基準値を設定した運転制御部142は、以降、第2の温度検出センサ20bの検出温度を読み出し(ステップS213)、この温度が基準値+2℃以上となるまで通常運転を継続して実施する(ステップS214:NO→ステップS207)。尚、基準値を設定した以降においては、ステップS208において手順がステップS213に移行することになる。
ステップS214において第2の温度検出センサ20bの検出した温度が基準値+2℃以上となった場合、運転制御部142は、蒸発器32に除霜が必要となる程度に着霜が発生したと判断し(ステップS215)、除霜運転モード制御部148を通じて除霜運転を実施する(ステップS216)。この除霜運転においては、上述したように、例えば蒸発器32に対する冷媒の供給を停止、もしくは予め設定した最小値となるように電子膨張弁35の開度が制御されることになる。この結果、蒸発器32の温度が漸次上昇し、蒸発器32が除霜されることになる。上述した除霜運転は、予め設定した時間継続して実施され、終了タイミングとなった時点で除霜運転を終了する(ステップS217:YES)。
以下、上述した処理が繰り返し行われ、ショーケース1の冷却装置が継続して運転されることになる。この変形例においては、商品収容庫11に対して商品の詰め替えなどを行った場合等、外乱によって温度が一時的に上昇したとしても、その後、第2の温度検出センサ20bの検出温度が一定の閾値以上となるまで着霜と判断することがない。従って、外乱による温度変化を考慮した正確な着霜を判断することができるようになる。しかも、基準値を設定する場合の平均温度閾値は、ショーケース1の用途に応じて互いに異なる値が設定してあるものの、用途が同じ場合には常に一定の値となる。その後、着霜の判断基準となる基準値に関しても同じショーケース1の温度であるため、平均温度閾値と同等の値となる。従って、冷却ユニット30を継続して運転した場合にも、常に正確に着霜を判断することができ、最適なタイミングで除霜運転を実施することが可能となる。
図8の上段は、上述したコントローラ140の運転制御部142が実施する冷却ユニット30の運転制御による商品収容庫11の温度変化(平均温度算出部143が算出した平均温度の変化)を示したものであり、図8の下段は、送風ファン13による風速の変化を示したものである。図8の上段からも明らかなように、運転開始時において15℃程度であった商品収容庫11の平均温度がプルダウン運転によって急速に低下することになる。時刻0においてプルダウン運転が終了すると、その後の通常運転により、商品収容庫11の平均温度がほぼ平均温度閾値程度に制御されることになる。
しかしながら、通常運転が継続すると、蒸発器32に着霜が発生し、熱交換効率が低下する結果、商品収容庫11の平均温度が漸次上昇傾向となる。従って、変形例においては、例えば時刻cにおいて平均温度が平均温度閾値+1℃となった場合、時刻cでの第2の温度検出センサ20bの検出温度を基準値として設定し、以降、この第2の温度検出センサ20bの検出温度を監視する。その後、時刻dにおいて第2の温度検出センサ20bの検出温度が基準値+2℃以上となると、運転制御部142は、蒸発器32に除霜が必要となる程度に着霜が発生したと判断することができる。時刻eは、除霜運転の最終検知時刻となる。すなわち、この時刻e以降では、すべての温度検出センサ20a,20b,20cにおいて温度の上昇傾向が顕著となり、最終検知時刻において除霜運転を開始しなければ、商品収容庫11の内部雰囲気が急激に上昇し、目標空気温度範囲を逸脱するという問題を招来することになる。
こうした着霜の判断は、図8の下段に示した風速の変化からも妥当であると判断することができる。すなわち、蒸発器32に着霜が発生した場合には、循環通気通路12を通過する空気の風速が漸次減少することになる。従って、例えば時刻dにおいて風速が所定の閾値以下となった場合、蒸発器32に除霜が必要となる程度に着霜が発生したと判断することができる。
尚、上述した実施の形態及び変形例では、いずれもショーケースに適用される冷却装置を例示しているが、自動販売機等、その他のものにも適用することが可能である。
本発明の実施の形態である冷却装置を適用したショーケースを概念的に示した断面右側面図である。 図1に示したコントローラの詳細構成例を示すブロック図である。 図1に示したコントローラのメモリに格納した用途テーブルの設定内容を示す図表である。 図2に示したコントローラの運転制御部が実施する処理の内容を示すフローチャートである。 図4の処理による時間経過とショーケースの温度変化との関係及び風速との関係を示すグラフである。 図2に示したコントローラの変形例を示すブロック図である。 図6に示したコントローラの運転制御部が実施する処理の内容を示すフローチャートである。 図7の処理による時間経過とショーケースの温度変化との関係及び風速との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ショーケース
10 本体キャビネット
11 商品収容庫
12 循環通気通路
12a 吸込口
12b 吹出口
13 送風ファン
20a,20b,20c 温度検出センサ
30 冷却ユニット
31 冷媒循環供給管路
32 蒸発器
33 インバータ圧縮機
34 凝縮器
35 電子膨張弁
36a,36b 冷媒温度センサ
40 コントローラ
41 設定スイッチ
42 用途テーブル
43 メモリ
44 運転制御部
45 平均温度算出部
46 運転モード選択部
47 プルダウン運転モード制御部
48 通常運転モード制御部
49 除霜運転モード制御部
140 コントローラ
141 メモリ
142 運転制御部
143 平均温度算出部
144 基準値設定部
145 運転モード選択部
146 プルダウン運転モード制御部
147 通常運転モード制御部
148 除霜運転モード制御部

Claims (2)

  1. 電子膨張弁の開度を調節することにより、蒸発器に対する冷媒の供給制御を行う冷却装置において、
    前記蒸発器を通過した後の空気が供給される商品収容庫に配設し、その内部雰囲気の温度を検出する第1温度センサと、
    前記商品収容庫から前記蒸発器に至る空気通路に配設し、通過する空気の温度を検出する第2温度センサと、
    前記第1温度センサの検出結果が予め設定した一定となる閾値以上となった時点の前記第2温度センサの検出結果を基準値として設定し、前記第2温度センサの検出した温度がこの基準値から予め設定した温度だけ上昇した場合に除霜タイミングであると判断する制御手段と
    を備えることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1温度センサの検出した温度に基づいて単位時間当たりの平均温度を算出し、この算出した平均温度が前記閾値以上となった時点の第2温度センサの検出結果を基準値として設定することを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
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