JP3372157B2 - 冷蔵庫の除霜制御装置 - Google Patents
冷蔵庫の除霜制御装置Info
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- JP3372157B2 JP3372157B2 JP02287496A JP2287496A JP3372157B2 JP 3372157 B2 JP3372157 B2 JP 3372157B2 JP 02287496 A JP02287496 A JP 02287496A JP 2287496 A JP2287496 A JP 2287496A JP 3372157 B2 JP3372157 B2 JP 3372157B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の除霜制御
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の除霜制御装置としては、例えば冷
却器の前回の除霜が終了した時点から所定時間以上にな
った時、又はこの終了した時点からコンプレッサの運転
積算時間が所定時間以上になった時、再び除霜を行うよ
うにした方法がある。この除霜制御方法では、除霜周期
は固定であり、そのため、除霜を行わない時間、即ち冷
却時間の時間設定は、冷却性能の保持及び残氷発生抑制
のために、例えば庫内に水分蒸発量の多い食品を大量に
収納した場合等、通常より過酷な条件を想定して設定す
る必要があった。
却器の前回の除霜が終了した時点から所定時間以上にな
った時、又はこの終了した時点からコンプレッサの運転
積算時間が所定時間以上になった時、再び除霜を行うよ
うにした方法がある。この除霜制御方法では、除霜周期
は固定であり、そのため、除霜を行わない時間、即ち冷
却時間の時間設定は、冷却性能の保持及び残氷発生抑制
のために、例えば庫内に水分蒸発量の多い食品を大量に
収納した場合等、通常より過酷な条件を想定して設定す
る必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、除霜周期を、
例えば庫内に水分蒸発量の多い食品を大量に収納した場
合等、通常より過酷な条件を想定して設定していたた
め、通常の使用状態においては、まだ除霜の必要がない
のにも関わらず、除霜が行われてしまい、除霜ヒータの
通電頻度が増して消費電力量が増加するという問題点が
あった。この問題を解決するために、冷却器内に温度セ
ンサを搭載し、その検知温度の変化により着霜量を検知
して除霜を開始する方法等が考えられている。しかし、
この方法においては以下のような問題点があった。即
ち、冷却器への霜の付き方が毎回同じであれば、温度セ
ンサ1個を最も霜の付きやすい箇所に搭載し、その検知
温度がある一定の温度に到達したら除霜を開始するよう
にすればよいのであるが、実際には、次に示すような要
因により、霜の付き方が毎回同じとなるわけではなく、
また固体差によっても異なり、その結果、温度センサの
搭載位置から外れたフィンの間から目詰まりが発生し始
める場合がある。そのため、霜の付き方により、冷却器
内の温度センサの検知温度の温度変化に、後述する図6
〜図8に示すような数種類の温度変化パターンが発生す
る。
例えば庫内に水分蒸発量の多い食品を大量に収納した場
合等、通常より過酷な条件を想定して設定していたた
め、通常の使用状態においては、まだ除霜の必要がない
のにも関わらず、除霜が行われてしまい、除霜ヒータの
通電頻度が増して消費電力量が増加するという問題点が
あった。この問題を解決するために、冷却器内に温度セ
ンサを搭載し、その検知温度の変化により着霜量を検知
して除霜を開始する方法等が考えられている。しかし、
この方法においては以下のような問題点があった。即
ち、冷却器への霜の付き方が毎回同じであれば、温度セ
ンサ1個を最も霜の付きやすい箇所に搭載し、その検知
温度がある一定の温度に到達したら除霜を開始するよう
にすればよいのであるが、実際には、次に示すような要
因により、霜の付き方が毎回同じとなるわけではなく、
また固体差によっても異なり、その結果、温度センサの
搭載位置から外れたフィンの間から目詰まりが発生し始
める場合がある。そのため、霜の付き方により、冷却器
内の温度センサの検知温度の温度変化に、後述する図6
〜図8に示すような数種類の温度変化パターンが発生す
る。
【0004】この温度変化パターンの発生する要因
(イ)、(ロ)を述べる。(イ)上から冷蔵室、冷凍室
及び野菜室等で構成されたミッドフリーザタイプ等の冷
蔵庫において、冷却器への冷凍室からのリターン空気の
流路は、左右2つあるが、冷凍室への負荷の入れ方に左
右で偏りが生じた場合、左右の吸い込み風量に差が生じ
る。例えば、空気の流れが右側に偏った場合、冷却器に
おいて、右側の冷凍室リターン空気の風量と冷却器中央
部への冷蔵室・野菜室リターン空気の風量との差が大き
くなる。冷凍室・野菜室仕切りにおいて左右の冷凍室リ
ターン空気の風量のバランスがくずれると、冷蔵室・野
菜室リターン空気と冷凍室リターン空気との圧力差(静
圧)が大きくなり、最も風量の多い右側の冷凍室リター
ン空気が風量の少ない中央の冷蔵室・野菜室リターン空
気の流路に侵入する。その結果、冷蔵室・野菜室リター
ン空気の流路が左側にずれて着霜の仕方が左側にずれ、
温度センサの検知温度に通常とは異なる温度変化パター
ンが発生する。(ロ)冷却器フィンの折れ曲がり等の製
造上のバラツキにより、風路にずれが生じて温度センサ
の検知温度に通常とは異なる温度変化パターンが発生す
る。
(イ)、(ロ)を述べる。(イ)上から冷蔵室、冷凍室
及び野菜室等で構成されたミッドフリーザタイプ等の冷
蔵庫において、冷却器への冷凍室からのリターン空気の
流路は、左右2つあるが、冷凍室への負荷の入れ方に左
右で偏りが生じた場合、左右の吸い込み風量に差が生じ
る。例えば、空気の流れが右側に偏った場合、冷却器に
おいて、右側の冷凍室リターン空気の風量と冷却器中央
部への冷蔵室・野菜室リターン空気の風量との差が大き
くなる。冷凍室・野菜室仕切りにおいて左右の冷凍室リ
ターン空気の風量のバランスがくずれると、冷蔵室・野
菜室リターン空気と冷凍室リターン空気との圧力差(静
圧)が大きくなり、最も風量の多い右側の冷凍室リター
ン空気が風量の少ない中央の冷蔵室・野菜室リターン空
気の流路に侵入する。その結果、冷蔵室・野菜室リター
ン空気の流路が左側にずれて着霜の仕方が左側にずれ、
温度センサの検知温度に通常とは異なる温度変化パター
ンが発生する。(ロ)冷却器フィンの折れ曲がり等の製
造上のバラツキにより、風路にずれが生じて温度センサ
の検知温度に通常とは異なる温度変化パターンが発生す
る。
【0005】その結果、後述の図6〜図8に示すよう
に、霜の付き方のパターンに応じて限界着霜量時の温度
センサの検知温度も異なり、標準の温度変化パターンで
温度設定をしていた場合、他の温度変化パターンの発生
時に限界着霜量を越えてから除霜開始を検知してしまう
可能性が十分にあり、この場合、残氷発生のおそれがあ
った。冷却器に温度センサを複数個取り付けて温度検知
すれば、精度よく除霜を開始できることが期待されるが
コストアップになるため、いかにして温度センサ1個を
追加するだけで精度よく着霜量を検知できるかが大きな
問題となっていた。
に、霜の付き方のパターンに応じて限界着霜量時の温度
センサの検知温度も異なり、標準の温度変化パターンで
温度設定をしていた場合、他の温度変化パターンの発生
時に限界着霜量を越えてから除霜開始を検知してしまう
可能性が十分にあり、この場合、残氷発生のおそれがあ
った。冷却器に温度センサを複数個取り付けて温度検知
すれば、精度よく除霜を開始できることが期待されるが
コストアップになるため、いかにして温度センサ1個を
追加するだけで精度よく着霜量を検知できるかが大きな
問題となっていた。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
左右の冷凍室リターン空気のバランスのくずれ、外気温
度の変化、庫内熱負荷の変化、さらには温度検知手段の
公差等があっても、限界着霜量を越えるまでに適正に除
霜開始の判定ができて残氷の発生を抑制することができ
るとともに安定した省電力効果を得ることができる冷蔵
庫の除霜制御装置を提供することを目的とする。
左右の冷凍室リターン空気のバランスのくずれ、外気温
度の変化、庫内熱負荷の変化、さらには温度検知手段の
公差等があっても、限界着霜量を越えるまでに適正に除
霜開始の判定ができて残氷の発生を抑制することができ
るとともに安定した省電力効果を得ることができる冷蔵
庫の除霜制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、冷却器で冷却された冷気を
ファンにより循環させて庫内を冷却する冷蔵庫の除霜制
御装置において、前記冷却器内における冷蔵室からのリ
ターン空気の流路上の空気温度を検知する冷却器内空気
温度検知手段と、前記リターン空気の流れが前記流路か
ら外れる程度により生ずる前記冷却器への複数種類の霜
の付き方に応じて、異なる前記冷却器内空気温度検知手
段の無着霜時の初期温度と経過時間に対する温度変化と
を複数の温度変化パターンとして記憶する記憶手段と、
前記冷蔵室の冷却開始時から一定時間を計測するタイマ
手段と、該タイマ手段で計測された一定時間の経過後か
ら前記冷蔵室の冷却終了までの間前記冷却器内空気温度
検知手段の検知温度を入力し、前記一定時間の経過後の
前記冷却器内空気温度検知手段の検知温度である初期温
度と算出した経時的な温度変化率とを基に前記記憶手段
に記憶された温度変化パターンを選定し、前記冷却器内
空気温度検知手段の検知温度が前記選定した温度変化パ
ターンに応じた設定温度に到達した時に強制的に除霜を
開始させる強制除霜開始手段とを有することを要旨とす
る。この構成により、左右の冷凍室リターン空気のバラ
ンスのくずれ等に起因して冷却器内空気温度検知手段の
取り付け位置に対し着霜の仕方が変化しても、その冷却
器内空気温度検知手段1個にて限界着霜量を越えるまで
に適正に除霜開始の判定ができて残氷の発生が抑制され
るとともに安定した省電力効果を得ることが可能とな
る。
に、請求項1記載の発明は、冷却器で冷却された冷気を
ファンにより循環させて庫内を冷却する冷蔵庫の除霜制
御装置において、前記冷却器内における冷蔵室からのリ
ターン空気の流路上の空気温度を検知する冷却器内空気
温度検知手段と、前記リターン空気の流れが前記流路か
ら外れる程度により生ずる前記冷却器への複数種類の霜
の付き方に応じて、異なる前記冷却器内空気温度検知手
段の無着霜時の初期温度と経過時間に対する温度変化と
を複数の温度変化パターンとして記憶する記憶手段と、
前記冷蔵室の冷却開始時から一定時間を計測するタイマ
手段と、該タイマ手段で計測された一定時間の経過後か
ら前記冷蔵室の冷却終了までの間前記冷却器内空気温度
検知手段の検知温度を入力し、前記一定時間の経過後の
前記冷却器内空気温度検知手段の検知温度である初期温
度と算出した経時的な温度変化率とを基に前記記憶手段
に記憶された温度変化パターンを選定し、前記冷却器内
空気温度検知手段の検知温度が前記選定した温度変化パ
ターンに応じた設定温度に到達した時に強制的に除霜を
開始させる強制除霜開始手段とを有することを要旨とす
る。この構成により、左右の冷凍室リターン空気のバラ
ンスのくずれ等に起因して冷却器内空気温度検知手段の
取り付け位置に対し着霜の仕方が変化しても、その冷却
器内空気温度検知手段1個にて限界着霜量を越えるまで
に適正に除霜開始の判定ができて残氷の発生が抑制され
るとともに安定した省電力効果を得ることが可能とな
る。
【0008】請求項2記載の発明によれば、冷却器で冷
却された冷気をファンにより循環させて庫内を冷却する
冷蔵庫の除霜制御装置において、前記冷却器内における
冷蔵室からのリターン空気の流路上の空気温度を検知す
る冷却器内空気温度検知手段と、前記冷却器自体の温度
を検知する除霜復帰温度検知手段と、前記リターン空気
の流れが前記流路から外れる程度により生ずる前記冷却
器への複数種類の霜の付き方に応じて、異なる前記冷却
器内空気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の無
着霜時の初期温度差、および経過時間に対する温度差変
化とを複数の温度差変化パターンとして記憶する記憶手
段と、前記冷蔵室の冷却開始時から一定時間を計測する
タイマ手段と、該タイマ手段で計測された一定時間の経
過後から前記冷蔵室の冷却終了までの間前記冷却器内空
気温度検知手段及び前記除霜復帰温度検知手段の両検知
温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内空
気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の検知温度
差である初期温度差と算出した経時的な温度差変化率と
を基に前記記憶手段に記憶された温度差変化パターンを
選定し、前記両検知温度の温度差が前記選定した温度差
変化パターンに応じた設定温度差に到達した時に強制的
に除霜を開始させる強制除霜開始手段とを有することを
要旨とする。この構成により、外気温度の変化、庫内熱
負荷の変化等の影響を受けて冷却器内空気温度検知手段
の検知温度が変化しても、冷却器自体の温度も同様に変
化するので、選定された設定温度差は殆ど影響を受ける
ことがなく、前記と同様に、限界着霜量を越えるまでに
適正に除霜開始の判定ができて残氷の発生が抑制される
とともに安定した省電力効果を得ることが可能となる。
却された冷気をファンにより循環させて庫内を冷却する
冷蔵庫の除霜制御装置において、前記冷却器内における
冷蔵室からのリターン空気の流路上の空気温度を検知す
る冷却器内空気温度検知手段と、前記冷却器自体の温度
を検知する除霜復帰温度検知手段と、前記リターン空気
の流れが前記流路から外れる程度により生ずる前記冷却
器への複数種類の霜の付き方に応じて、異なる前記冷却
器内空気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の無
着霜時の初期温度差、および経過時間に対する温度差変
化とを複数の温度差変化パターンとして記憶する記憶手
段と、前記冷蔵室の冷却開始時から一定時間を計測する
タイマ手段と、該タイマ手段で計測された一定時間の経
過後から前記冷蔵室の冷却終了までの間前記冷却器内空
気温度検知手段及び前記除霜復帰温度検知手段の両検知
温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内空
気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の検知温度
差である初期温度差と算出した経時的な温度差変化率と
を基に前記記憶手段に記憶された温度差変化パターンを
選定し、前記両検知温度の温度差が前記選定した温度差
変化パターンに応じた設定温度差に到達した時に強制的
に除霜を開始させる強制除霜開始手段とを有することを
要旨とする。この構成により、外気温度の変化、庫内熱
負荷の変化等の影響を受けて冷却器内空気温度検知手段
の検知温度が変化しても、冷却器自体の温度も同様に変
化するので、選定された設定温度差は殆ど影響を受ける
ことがなく、前記と同様に、限界着霜量を越えるまでに
適正に除霜開始の判定ができて残氷の発生が抑制される
とともに安定した省電力効果を得ることが可能となる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の冷蔵庫の除霜制御装置において、除霜時間を計測する
タイマ手段を有し、前記強制除霜開始手段は前記タイマ
手段で計測した実際除霜時間と限界着霜量に対応して設
定された標準除霜時間とを比較し、前記実際除霜時間が
前記標準除霜時間より長いときは当該実際除霜時間と標
準除霜時間の差に応じて前記設定温度差を着霜量が少な
くなる方向へシフトし、前記実際除霜時間が前記標準除
霜時間より短いときは当該標準除霜時間と実際除霜時間
の差に応じて前記設定温度差を着霜量が増加する方向へ
シフトするように構成してなることを要旨とする。この
構成により、温度検知手段の公差等による着霜量検知の
バラツキが補正されて限界着霜量を越えるまでに適正に
除霜を開始させることが可能となる。したがって残氷の
発生が抑制されるとともに安定した省電力効果を得るこ
とが可能となる。また温度検知手段の精度をアップさせ
る必要がなくなり、コストアップを抑えることが可能と
なる。
の冷蔵庫の除霜制御装置において、除霜時間を計測する
タイマ手段を有し、前記強制除霜開始手段は前記タイマ
手段で計測した実際除霜時間と限界着霜量に対応して設
定された標準除霜時間とを比較し、前記実際除霜時間が
前記標準除霜時間より長いときは当該実際除霜時間と標
準除霜時間の差に応じて前記設定温度差を着霜量が少な
くなる方向へシフトし、前記実際除霜時間が前記標準除
霜時間より短いときは当該標準除霜時間と実際除霜時間
の差に応じて前記設定温度差を着霜量が増加する方向へ
シフトするように構成してなることを要旨とする。この
構成により、温度検知手段の公差等による着霜量検知の
バラツキが補正されて限界着霜量を越えるまでに適正に
除霜を開始させることが可能となる。したがって残氷の
発生が抑制されるとともに安定した省電力効果を得るこ
とが可能となる。また温度検知手段の精度をアップさせ
る必要がなくなり、コストアップを抑えることが可能と
なる。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の冷蔵庫の除霜制御装置において、前記設定温度差をシ
フトしたときは、少なくとも以後の2回の除霜までは当
該シフトした設定温度差により除霜を開始させ、前記2
回の各実際除霜時間により、それ以後における設定温度
差をシフトするか否かを判断するように構成してなるこ
とを要旨とする。この構成により、設定温度差をシフト
すべきか否かの判断結果の信頼性を高めることが可能と
なる。
の冷蔵庫の除霜制御装置において、前記設定温度差をシ
フトしたときは、少なくとも以後の2回の除霜までは当
該シフトした設定温度差により除霜を開始させ、前記2
回の各実際除霜時間により、それ以後における設定温度
差をシフトするか否かを判断するように構成してなるこ
とを要旨とする。この構成により、設定温度差をシフト
すべきか否かの判断結果の信頼性を高めることが可能と
なる。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項2,3
又は4記載の冷蔵庫の除霜制御装置において、電源投入
時の初期状態の前記設定温度差は、前記限界着霜量より
も少ない着霜量に対応した温度差からスタートするよう
に構成してなることを要旨とする。この構成により、電
源投入時は、設定温度差の決定が判定不能のため、安全
性を考慮して着霜量が少なくなる設定差から始めること
により、初期の残氷の発生防止が可能となる。
又は4記載の冷蔵庫の除霜制御装置において、電源投入
時の初期状態の前記設定温度差は、前記限界着霜量より
も少ない着霜量に対応した温度差からスタートするよう
に構成してなることを要旨とする。この構成により、電
源投入時は、設定温度差の決定が判定不能のため、安全
性を考慮して着霜量が少なくなる設定差から始めること
により、初期の残氷の発生防止が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態の冷蔵庫の除霜制御
装置は冷却器内に取り付けた温度センサにより着霜を検
知して除霜を開始する制御を行うものであり、数種類の
温度変化パターンを予めメモリに記憶しておき、その温
度変化パターンを温度変化率等より選定し、その温度変
化パターンに応じた着霜検知温度にて強制除霜を行うも
のである。まず図2、図3を用いて、冷蔵庫及びその冷
却器(エバポレータ)周辺の構成から説明する。図2に
示すように、冷蔵庫はミッドフリーザタイプで大きく分
けて4室に仕切られており、上から冷蔵室1、第1冷凍
室2a、第2冷凍室2b、野菜室3で構成されている。
以下、第1冷凍室2a、第2冷凍室2bを含めて冷凍室
2と云う。4,5は冷凍サイクルにおけるコンプレッサ
(圧縮器)と冷却器(エバポレータ)、6は冷却器5で
冷やされた冷気を庫内に循環させるファン、7は冷蔵室
1・野菜室3への冷気の流れを制御するモータダンパで
ある。庫内冷却はファン6により庫内に冷気を巡回さ
せ、その流路は、冷蔵室1・野菜室3と冷凍室2とで別
々に構成されて、冷却器5に戻ってくるようになってい
る。8は冷凍室2内の温度を検知する冷凍室温度セン
サ、9は冷蔵室1内の温度を検知する冷蔵室温度センサ
である。冷凍室温度センサ8の検出値が所定の設定値に
達すると冷凍サイクルが働き、ファン6もこれに連動し
て回転する。また冷蔵室温度センサ9の検出値によりモ
ータダンパ7の開閉が制御されるようになっている。
に基づいて説明する。本実施の形態の冷蔵庫の除霜制御
装置は冷却器内に取り付けた温度センサにより着霜を検
知して除霜を開始する制御を行うものであり、数種類の
温度変化パターンを予めメモリに記憶しておき、その温
度変化パターンを温度変化率等より選定し、その温度変
化パターンに応じた着霜検知温度にて強制除霜を行うも
のである。まず図2、図3を用いて、冷蔵庫及びその冷
却器(エバポレータ)周辺の構成から説明する。図2に
示すように、冷蔵庫はミッドフリーザタイプで大きく分
けて4室に仕切られており、上から冷蔵室1、第1冷凍
室2a、第2冷凍室2b、野菜室3で構成されている。
以下、第1冷凍室2a、第2冷凍室2bを含めて冷凍室
2と云う。4,5は冷凍サイクルにおけるコンプレッサ
(圧縮器)と冷却器(エバポレータ)、6は冷却器5で
冷やされた冷気を庫内に循環させるファン、7は冷蔵室
1・野菜室3への冷気の流れを制御するモータダンパで
ある。庫内冷却はファン6により庫内に冷気を巡回さ
せ、その流路は、冷蔵室1・野菜室3と冷凍室2とで別
々に構成されて、冷却器5に戻ってくるようになってい
る。8は冷凍室2内の温度を検知する冷凍室温度セン
サ、9は冷蔵室1内の温度を検知する冷蔵室温度センサ
である。冷凍室温度センサ8の検出値が所定の設定値に
達すると冷凍サイクルが働き、ファン6もこれに連動し
て回転する。また冷蔵室温度センサ9の検出値によりモ
ータダンパ7の開閉が制御されるようになっている。
【0013】図3は、冷却器5周辺を示している。冷却
器5の中央部に冷蔵室1・野菜室3のリターン空気が流
れ、その左右を冷凍室2のリターン空気が流れるように
構成されており、冷蔵室1・野菜室3のリターン空気の
流れる部分のほぼ中央部には、冷却器内空気温度検知手
段としての冷却器内空気温度センサ11が1個取り付け
られている。この冷却器内空気温度センサ11は、セン
サ固定具13により、冷却器とは熱的に絶縁されて取り
付けられており、冷却器5内を流れる冷蔵室1・野菜室
3からのリターン空気の温度を検出するようにしてあ
る。また、冷却器5の左上には、冷却器5自体の温度を
検知する除霜復帰温度検知手段としての除霜復帰温度セ
ンサ12が取り付けられており、除霜時にはこの除霜復
帰温度センサ12の検出値が所定の温度になった場合に
除霜ヒータの通電を終了する構成となっている。
器5の中央部に冷蔵室1・野菜室3のリターン空気が流
れ、その左右を冷凍室2のリターン空気が流れるように
構成されており、冷蔵室1・野菜室3のリターン空気の
流れる部分のほぼ中央部には、冷却器内空気温度検知手
段としての冷却器内空気温度センサ11が1個取り付け
られている。この冷却器内空気温度センサ11は、セン
サ固定具13により、冷却器とは熱的に絶縁されて取り
付けられており、冷却器5内を流れる冷蔵室1・野菜室
3からのリターン空気の温度を検出するようにしてあ
る。また、冷却器5の左上には、冷却器5自体の温度を
検知する除霜復帰温度検知手段としての除霜復帰温度セ
ンサ12が取り付けられており、除霜時にはこの除霜復
帰温度センサ12の検出値が所定の温度になった場合に
除霜ヒータの通電を終了する構成となっている。
【0014】次いで、図1のブロック図を用いて、除霜
制御装置の構成を説明する。冷凍室温度センサ8と冷蔵
室温度センサ9がコンプ・ダンパ制御部14に接続され
ている。コンプ・ダンパ制御部14は、冷凍室温度セン
サ8と冷蔵室温度センサ9の各検出値に基づいてモータ
ダンパ駆動部15及びコンプレッサ駆動部16に制御信
号を送出してコンプレッサ4とモータダンパ7のON/
OFFを制御し、またモータダンパ7の開閉信号を強制
除霜開始手段としての強制除霜判定部17に送るように
なっている。強制除霜判定部17には冷却器内空気温度
センサ11と除霜復帰温度センサ12が接続されてい
る。また強制除霜判定部17には、それぞれタイマ手段
となる第1のタイマ18及び第2のタイマ19が付設さ
れ、さらに後述する各温度変化パターンを記憶する記憶
手段としてのメモリ20が付設されている。コンプ・ダ
ンパ制御部14、強制除霜判定部17、第1、第2のタ
イマ18,19及びメモリ20等はマイコン22で構成
されている。コンプ・ダンパ制御部14から強制除霜判
定部17にモータダンパ7の開信号が送られた場合、即
ち冷蔵室1・野菜室3の冷却開始時から第1のタイマ1
8で一定時間を計測する。強制除霜判定部17は、この
一定時間経過後から次にモータダンパ7が閉となるまで
の間、冷却器内空気温度センサ11の検知温度を入力す
る。第1のタイマ18による上記の一定時間の計測値
は、図4に示すように、コンプレッサON・モータダン
パを開してから、冷凍サイクルの過渡応答及び冷却器内
空気温度センサ11の熱追従性を考慮して設定し、冷凍
サイクル及び冷却器内空気温度センサ11の温度が安定
(平衡状態)状態に到達してから冷却器内空気温度セン
サ11の検知温度が入力できるように設定する。そして
冷却器内空気温度センサ11の検知温度が予め設定して
おいた値以下となった場合に除霜ヒータ駆動部21に駆
動信号を送出して除霜が開始される構成となっている。
制御装置の構成を説明する。冷凍室温度センサ8と冷蔵
室温度センサ9がコンプ・ダンパ制御部14に接続され
ている。コンプ・ダンパ制御部14は、冷凍室温度セン
サ8と冷蔵室温度センサ9の各検出値に基づいてモータ
ダンパ駆動部15及びコンプレッサ駆動部16に制御信
号を送出してコンプレッサ4とモータダンパ7のON/
OFFを制御し、またモータダンパ7の開閉信号を強制
除霜開始手段としての強制除霜判定部17に送るように
なっている。強制除霜判定部17には冷却器内空気温度
センサ11と除霜復帰温度センサ12が接続されてい
る。また強制除霜判定部17には、それぞれタイマ手段
となる第1のタイマ18及び第2のタイマ19が付設さ
れ、さらに後述する各温度変化パターンを記憶する記憶
手段としてのメモリ20が付設されている。コンプ・ダ
ンパ制御部14、強制除霜判定部17、第1、第2のタ
イマ18,19及びメモリ20等はマイコン22で構成
されている。コンプ・ダンパ制御部14から強制除霜判
定部17にモータダンパ7の開信号が送られた場合、即
ち冷蔵室1・野菜室3の冷却開始時から第1のタイマ1
8で一定時間を計測する。強制除霜判定部17は、この
一定時間経過後から次にモータダンパ7が閉となるまで
の間、冷却器内空気温度センサ11の検知温度を入力す
る。第1のタイマ18による上記の一定時間の計測値
は、図4に示すように、コンプレッサON・モータダン
パを開してから、冷凍サイクルの過渡応答及び冷却器内
空気温度センサ11の熱追従性を考慮して設定し、冷凍
サイクル及び冷却器内空気温度センサ11の温度が安定
(平衡状態)状態に到達してから冷却器内空気温度セン
サ11の検知温度が入力できるように設定する。そして
冷却器内空気温度センサ11の検知温度が予め設定して
おいた値以下となった場合に除霜ヒータ駆動部21に駆
動信号を送出して除霜が開始される構成となっている。
【0015】第1の実施の形態;図5乃至図9を用いて
第1の実施の形態を説明する。図5は、図6に示した標
準的な温度変化パターン時の、庫内強制加湿した場合の
冷却器内部温度(冷却器内空気温度センサ11の検知温
度)の温度変化を示している。このデータは、試験開始
からの運転時間をとり、モータダンパ7のON/OFF
サイクル毎の温度をプロットしたものである。時間とと
もに冷却器中央部(冷蔵室・野菜室からの空気リターン
部)に着霜が進行し、冷却器内空気温度センサ11に当
たる風量が減少して温度が低下し、完全に詰まると最終
的には冷却器温度と同じ温度になる。前記の設定値は、
例えば−25℃に設定し、限界着霜量となるまでに除霜
に入るようにしている。
第1の実施の形態を説明する。図5は、図6に示した標
準的な温度変化パターン時の、庫内強制加湿した場合の
冷却器内部温度(冷却器内空気温度センサ11の検知温
度)の温度変化を示している。このデータは、試験開始
からの運転時間をとり、モータダンパ7のON/OFF
サイクル毎の温度をプロットしたものである。時間とと
もに冷却器中央部(冷蔵室・野菜室からの空気リターン
部)に着霜が進行し、冷却器内空気温度センサ11に当
たる風量が減少して温度が低下し、完全に詰まると最終
的には冷却器温度と同じ温度になる。前記の設定値は、
例えば−25℃に設定し、限界着霜量となるまでに除霜
に入るようにしている。
【0016】ここで、図7、図8の温度変化パターンに
ついて述べる。これらの温度変化パターンが生じる理由
は、前述したように、左右の冷凍室リターン空気のバラ
ンスがくずれた場合、あるいは製造上のバラツキによ
り、右側の冷凍室リターン空気が通常の流路から外れる
ことにより発生する。図に示すように、右側の冷凍室リ
ターン空気が冷却器内空気温度センサ11の近傍まで流
れ込み、除霜終了直後の温度は、冷凍室リターン空気の
方が冷蔵室・野菜室のリターン空気よりも温度が低いた
め、標準温度変化パターン時と比べて下がっている。こ
の場合、冷蔵室・野菜室のリターン空気の流れが左側に
偏り、左側から着霜が起こる。着霜が進むにつれて、冷
蔵室・野菜室のリターン空気が左側を通りづらくなり、
冷却器内空気温度センサ11が設置された部分へと流れ
込む。その後、着霜が進むと、標準温度変化パターンと
同様に温度が低下する。図7と図8の相違は、冷却器内
空気温度センサ11設置部分への冷凍室リターン空気の
流れ込みの程度の差であり、図8は冷凍室リターン空気
の流れ込みが最も激しいときを示し、図7は標準温度変
化パターンと図8の温度変化パターンとの中間を示して
いる。そして、それぞれの温度変化パターンによって、
限界着霜時の冷却器内空気温度センサ11の検知温度が
異なるため、図1の強制除霜判定部17は予め各温度変
化パターンに応じた設定温度をメモリ20に保存させて
いる。
ついて述べる。これらの温度変化パターンが生じる理由
は、前述したように、左右の冷凍室リターン空気のバラ
ンスがくずれた場合、あるいは製造上のバラツキによ
り、右側の冷凍室リターン空気が通常の流路から外れる
ことにより発生する。図に示すように、右側の冷凍室リ
ターン空気が冷却器内空気温度センサ11の近傍まで流
れ込み、除霜終了直後の温度は、冷凍室リターン空気の
方が冷蔵室・野菜室のリターン空気よりも温度が低いた
め、標準温度変化パターン時と比べて下がっている。こ
の場合、冷蔵室・野菜室のリターン空気の流れが左側に
偏り、左側から着霜が起こる。着霜が進むにつれて、冷
蔵室・野菜室のリターン空気が左側を通りづらくなり、
冷却器内空気温度センサ11が設置された部分へと流れ
込む。その後、着霜が進むと、標準温度変化パターンと
同様に温度が低下する。図7と図8の相違は、冷却器内
空気温度センサ11設置部分への冷凍室リターン空気の
流れ込みの程度の差であり、図8は冷凍室リターン空気
の流れ込みが最も激しいときを示し、図7は標準温度変
化パターンと図8の温度変化パターンとの中間を示して
いる。そして、それぞれの温度変化パターンによって、
限界着霜時の冷却器内空気温度センサ11の検知温度が
異なるため、図1の強制除霜判定部17は予め各温度変
化パターンに応じた設定温度をメモリ20に保存させて
いる。
【0017】次に、温度変化パターンの選定方法につい
て述べる。温度変化パターンの相違は、除霜復帰後(無
着霜時)の初期温度と経過時間に対する温度変化とによ
り次のように表現できる。温度変化パターン1:初期温
度は−15℃で、着霜の進行とともに温度変化は減少方
向となる(除霜開始設定温度は−25℃)。温度変化パ
ターン2:初期温度は−15℃から−20℃の間で、着
霜の進行とともに一度温度が上昇してから減少方向へ向
かう(除霜開始設定温度は−22℃)。温度変化パター
ン3:初期温度は−20℃以下で、着霜の進行とともに
一度温度が上昇してから減少方向へ向かう(除霜開始設
定温度は−18℃)。
て述べる。温度変化パターンの相違は、除霜復帰後(無
着霜時)の初期温度と経過時間に対する温度変化とによ
り次のように表現できる。温度変化パターン1:初期温
度は−15℃で、着霜の進行とともに温度変化は減少方
向となる(除霜開始設定温度は−25℃)。温度変化パ
ターン2:初期温度は−15℃から−20℃の間で、着
霜の進行とともに一度温度が上昇してから減少方向へ向
かう(除霜開始設定温度は−22℃)。温度変化パター
ン3:初期温度は−20℃以下で、着霜の進行とともに
一度温度が上昇してから減少方向へ向かう(除霜開始設
定温度は−18℃)。
【0018】上記の温度変化パターンの選定を行ったと
きの除霜制御方法を図9のフローチャートを用いて説明
する。除霜終了後、強制除霜判定部17に付設された初
期温度バッファのクリア等を行う(ステップ101)。
コンプ・ダンパ制御部14からの開信号によりモータダ
ンパ7が開いて冷蔵室・野菜室の冷却が開始された時点
から(ステップ102)、第1のタイマ18で計測され
た一定時間の経過後に(ステップ103,104)、ま
ず冷却器内空気温度センサ11で検知された初期温度デ
ータを初期温度バッファに保存する(ステップ105〜
107)。そして、モータダンパ7の開閉サイクル毎
に、モータダンパ7が開から閉に変わるタイミングでそ
の直前の冷却器内空気温度センサ11の検知温度をメモ
リに格納し(ステップ113,114)、前回取り込ん
だデータと比較する(ステップ115)。検知温度が上
昇している場合は、増加カウンタAをインクリメント
し、減少カウンタBをデクリメントする(ステップ11
6,117)。逆に検知温度が低下している場合は、増
加カウンタAをデクリメントし、減少カウンタBをイン
クリメントする(ステップ118,119)。但し、カ
ウンタのデクリメントは0の時は行わない。そして、増
加カウンタAの値が例えば3を越えた場合は(ステップ
121)、温度が上昇していると判断し、初期温度に応
じて温度変化パターン2あるいは温度変化パターン3を
選定する(ステップ122〜124)。逆に減少カウン
タBの値が例えば3を越えた場合は(ステップ12
5)、温度が低下していると判断し、この場合は、無条
件に温度変化パターン1を選定する(ステップ12
6)。そして、その温度変化パターンに対応した設定温
度を選択し(ステップ128)、その後、冷却器内空気
温度センサ11の検知温度がその設定温度に到達したと
きに除霜を開始する(ステップ111,112)。この
とき、温度変化パターン3が選定されているときには、
温度変化パターン3は前述のように、初期温度(−20
℃以下)が設定温度(−18℃)よりも低く、着霜の進
行とともにその初期温度から一旦温度が上昇してから減
少方向に向かい、その減少過程で設定温度に達するの
で、誤制御を避けるため、温度が減少過程であることを
確認してから(ステップ108,109)、設定温度に
達したときに除霜を開始する。除霜終了後は再び上述の
フローを繰り返す。
きの除霜制御方法を図9のフローチャートを用いて説明
する。除霜終了後、強制除霜判定部17に付設された初
期温度バッファのクリア等を行う(ステップ101)。
コンプ・ダンパ制御部14からの開信号によりモータダ
ンパ7が開いて冷蔵室・野菜室の冷却が開始された時点
から(ステップ102)、第1のタイマ18で計測され
た一定時間の経過後に(ステップ103,104)、ま
ず冷却器内空気温度センサ11で検知された初期温度デ
ータを初期温度バッファに保存する(ステップ105〜
107)。そして、モータダンパ7の開閉サイクル毎
に、モータダンパ7が開から閉に変わるタイミングでそ
の直前の冷却器内空気温度センサ11の検知温度をメモ
リに格納し(ステップ113,114)、前回取り込ん
だデータと比較する(ステップ115)。検知温度が上
昇している場合は、増加カウンタAをインクリメント
し、減少カウンタBをデクリメントする(ステップ11
6,117)。逆に検知温度が低下している場合は、増
加カウンタAをデクリメントし、減少カウンタBをイン
クリメントする(ステップ118,119)。但し、カ
ウンタのデクリメントは0の時は行わない。そして、増
加カウンタAの値が例えば3を越えた場合は(ステップ
121)、温度が上昇していると判断し、初期温度に応
じて温度変化パターン2あるいは温度変化パターン3を
選定する(ステップ122〜124)。逆に減少カウン
タBの値が例えば3を越えた場合は(ステップ12
5)、温度が低下していると判断し、この場合は、無条
件に温度変化パターン1を選定する(ステップ12
6)。そして、その温度変化パターンに対応した設定温
度を選択し(ステップ128)、その後、冷却器内空気
温度センサ11の検知温度がその設定温度に到達したと
きに除霜を開始する(ステップ111,112)。この
とき、温度変化パターン3が選定されているときには、
温度変化パターン3は前述のように、初期温度(−20
℃以下)が設定温度(−18℃)よりも低く、着霜の進
行とともにその初期温度から一旦温度が上昇してから減
少方向に向かい、その減少過程で設定温度に達するの
で、誤制御を避けるため、温度が減少過程であることを
確認してから(ステップ108,109)、設定温度に
達したときに除霜を開始する。除霜終了後は再び上述の
フローを繰り返す。
【0019】上述したように、本実施の形態では、製造
上のバラツキ等により、冷却器内空気温度センサ11の
取り付け位置に対し、霜の付き方が変化しても、その想
定される数種類の霜の付き方に応じた冷却器内空気温度
センサ11の検知温度の温度変化パターンを予めメモリ
20に格納しておき、初期温度と経時的な温度変化率を
基にその温度変化パターンを選定し、その温度変化パタ
ーンに応じて着霜検知温度を決定するため、冷却器内空
気温度センサ1個にて、どのような着霜の仕方に対して
も着霜量が限界着霜量を越えるまでに除霜判定ができ、
残氷の発生のおそれがなくなり、安定した省電力効果が
得られる。
上のバラツキ等により、冷却器内空気温度センサ11の
取り付け位置に対し、霜の付き方が変化しても、その想
定される数種類の霜の付き方に応じた冷却器内空気温度
センサ11の検知温度の温度変化パターンを予めメモリ
20に格納しておき、初期温度と経時的な温度変化率を
基にその温度変化パターンを選定し、その温度変化パタ
ーンに応じて着霜検知温度を決定するため、冷却器内空
気温度センサ1個にて、どのような着霜の仕方に対して
も着霜量が限界着霜量を越えるまでに除霜判定ができ、
残氷の発生のおそれがなくなり、安定した省電力効果が
得られる。
【0020】第2の実施の形態;図10を用いて第2の
実施の形態を説明する。図10は、着霜量に対する冷却
器内空気温度センサ11及び除霜復帰温度センサ12の
各温度変化を示している。前記のように、除霜復帰温度
センサ12は冷却器5の左上端部に取り付けてあり、冷
却器5自体の温度を検知するようになっている。この取
り付け部分は、着霜の影響は少なく、図10に示すよう
に、着霜量に対する温度変化が少なく、安定して冷却器
5自体の温度を検知している。本実施の形態では、着霜
検知を、着霜により温度が変化する冷却器内空気温度セ
ンサ11と着霜による温度変化の少ない除霜復帰温度セ
ンサ12との温度差で判定するようになっている。正常
な温度差変化パターンでは、図10に示すように、着霜
が無い場合の温度差、即ち初期温度差は約10℃あり、
着霜が進むにつれて温度差は減少し、ここでは温度差が
ゼロになった時点で除霜を開始するようになっており、
限界着霜量となる前に除霜を開始している。冷却器5へ
の複数種類の霜の付き方に応じた各温度差変化パターン
はメモリ20に格納されており、その温度差変化パター
ンの選定は、初期温度差と算出した経時的な温度差変化
率とを基に行う。
実施の形態を説明する。図10は、着霜量に対する冷却
器内空気温度センサ11及び除霜復帰温度センサ12の
各温度変化を示している。前記のように、除霜復帰温度
センサ12は冷却器5の左上端部に取り付けてあり、冷
却器5自体の温度を検知するようになっている。この取
り付け部分は、着霜の影響は少なく、図10に示すよう
に、着霜量に対する温度変化が少なく、安定して冷却器
5自体の温度を検知している。本実施の形態では、着霜
検知を、着霜により温度が変化する冷却器内空気温度セ
ンサ11と着霜による温度変化の少ない除霜復帰温度セ
ンサ12との温度差で判定するようになっている。正常
な温度差変化パターンでは、図10に示すように、着霜
が無い場合の温度差、即ち初期温度差は約10℃あり、
着霜が進むにつれて温度差は減少し、ここでは温度差が
ゼロになった時点で除霜を開始するようになっており、
限界着霜量となる前に除霜を開始している。冷却器5へ
の複数種類の霜の付き方に応じた各温度差変化パターン
はメモリ20に格納されており、その温度差変化パター
ンの選定は、初期温度差と算出した経時的な温度差変化
率とを基に行う。
【0021】上述したように、本実施の形態によれば、
冷却器内空気温度センサ11の検知温度のみでは、外気
温度の変化、庫内に暖かい負荷を入れられた場合、半扉
状態となった場合等、ヒートリーク量や庫内熱負荷が変
化した場合に、リターン空気温度、冷却器温度がその影
響を受けて変化し、その結果、着霜量に無関係に冷却器
内空気温度センサ11の検知温度が変化してしまい、実
際には限界着霜量に達しているにもかかわらず、冷却器
内空気温度センサ11の検知温度が除霜判定温度まで低
下しない場合が発生して過着霜となるおそれがある。こ
れに対し、本実施の形態では、冷却器温度と比較し、そ
の温度差により着霜量を判定している。上記したよう
に、外気温度の変化、庫内熱負荷の変化によって冷却器
内空気温度センサ11の検知温度が変化してしまうが、
この場合、当然冷却器温度も同じように変化するため、
この2つの温度センサ11,12の温度差は、外乱の影
響を受けず、常に着霜量に応じた温度差を示すことにな
る。したがって、本実施の形態では、通常使用時に発生
する上述したような状態の発生があっても、安定して着
霜量を検出することが可能となり、過着霜のおそれはな
くなる。
冷却器内空気温度センサ11の検知温度のみでは、外気
温度の変化、庫内に暖かい負荷を入れられた場合、半扉
状態となった場合等、ヒートリーク量や庫内熱負荷が変
化した場合に、リターン空気温度、冷却器温度がその影
響を受けて変化し、その結果、着霜量に無関係に冷却器
内空気温度センサ11の検知温度が変化してしまい、実
際には限界着霜量に達しているにもかかわらず、冷却器
内空気温度センサ11の検知温度が除霜判定温度まで低
下しない場合が発生して過着霜となるおそれがある。こ
れに対し、本実施の形態では、冷却器温度と比較し、そ
の温度差により着霜量を判定している。上記したよう
に、外気温度の変化、庫内熱負荷の変化によって冷却器
内空気温度センサ11の検知温度が変化してしまうが、
この場合、当然冷却器温度も同じように変化するため、
この2つの温度センサ11,12の温度差は、外乱の影
響を受けず、常に着霜量に応じた温度差を示すことにな
る。したがって、本実施の形態では、通常使用時に発生
する上述したような状態の発生があっても、安定して着
霜量を検出することが可能となり、過着霜のおそれはな
くなる。
【0022】第3の実施の形態;図11〜図14を用い
て第3の実施の形態を説明する。一般に使用している温
度センサの公差は±1℃程度あり、制御系のバラツキも
含めると約±2℃のバラツキが発生する。このため、上
記第2の実施の形態のように冷却器内空気温度センサ1
1と除霜復帰温度センサ12の2個の温度センサで着霜
量を検知しようとした場合、図11に示すように、例え
ば除霜を開始する温度差をゼロとした場合、着霜量に約
±100ccのバラツキが発生する。また、例えば製造
過程で冷却器のフィンが折れ曲がり、冷却器内空気温度
センサ11への空気の流れ方が変わったりした場合に
も、+方向あるいは−方向に検知量のバラツキが発生す
る。この場合、これらのバラツキにより、設定値より多
い方向(図11中の(B)方向)で除霜を開始する場合
は残氷発生のおそれがあり、少ない方向(図11中の
(A)方向)で除霜を開始する場合は省電力効果が減少
してしまうという問題が生じる。
て第3の実施の形態を説明する。一般に使用している温
度センサの公差は±1℃程度あり、制御系のバラツキも
含めると約±2℃のバラツキが発生する。このため、上
記第2の実施の形態のように冷却器内空気温度センサ1
1と除霜復帰温度センサ12の2個の温度センサで着霜
量を検知しようとした場合、図11に示すように、例え
ば除霜を開始する温度差をゼロとした場合、着霜量に約
±100ccのバラツキが発生する。また、例えば製造
過程で冷却器のフィンが折れ曲がり、冷却器内空気温度
センサ11への空気の流れ方が変わったりした場合に
も、+方向あるいは−方向に検知量のバラツキが発生す
る。この場合、これらのバラツキにより、設定値より多
い方向(図11中の(B)方向)で除霜を開始する場合
は残氷発生のおそれがあり、少ない方向(図11中の
(A)方向)で除霜を開始する場合は省電力効果が減少
してしまうという問題が生じる。
【0023】本実施の形態は、このバラツキを図12に
示す除霜時間により補正するものである。この補正方法
を、図13のフローチャート及び図14の標準温度差変
化パターン時の着霜量と冷却器内空気温度センサ11、
除霜復帰温度センサ12の各検知温度との関係(限界着
霜量付近のみ記載)を用いて説明する。除霜が開始され
ると第2のタイマ19がスタートし、除霜が終了するま
での実際の除霜時間を計測する(ステップ201〜20
3)。そして、この計測した除霜時間を予め設定してお
いた標準除霜時間と比較する(ステップ204)。この
標準除霜時間は、バラツキセンタの除霜センサを用いて
実験的に求めたもので、限界着霜量450ccのときの
値である48分としている(実験データによる)。比較
の結果、実際の除霜時間が標準除霜時間より短い場合
は、(冷却器内空気温度センサ検知温度−除霜復帰温度
センサ検知温度)の値がマイナスとなる方向(着霜検知
量が増加する方向)へ着霜検知温度をシフトし(ステッ
プ205のNO,206,207)、逆に実際の着霜時
間が標準除霜時間より長い場合は、(冷却器内空気温度
センサ検知温度−除霜復帰温度センサ検知温度)の値が
プラスの方向(着霜検知量が減少する方向)へ着霜検知
温度をシフトする(ステップ205のYES,208,
209)。このシフト方法を図14を用いて、さらに説
明する。標準温度差変化パターン時の検知温度差は着霜
量450ccのときをゼロとし、想定される検知バラツ
キを±100ccとして350cc〜550ccまでを
9等分し、それぞれの着霜時の検知温度差を設定してお
く。ここではの時に+2、の時に−2としてこの差
を9等分した値を各設定値としている。そして、設定値
カウンタにより、(実際除霜時間<標準除霜時間)のと
きは1段階インクリメントし、(実際除霜時間>標準除
霜時間)のときは1段階デクリメントする。除霜時間の
差の程度によっては、2段階以上シフトさせる場合もあ
る。
示す除霜時間により補正するものである。この補正方法
を、図13のフローチャート及び図14の標準温度差変
化パターン時の着霜量と冷却器内空気温度センサ11、
除霜復帰温度センサ12の各検知温度との関係(限界着
霜量付近のみ記載)を用いて説明する。除霜が開始され
ると第2のタイマ19がスタートし、除霜が終了するま
での実際の除霜時間を計測する(ステップ201〜20
3)。そして、この計測した除霜時間を予め設定してお
いた標準除霜時間と比較する(ステップ204)。この
標準除霜時間は、バラツキセンタの除霜センサを用いて
実験的に求めたもので、限界着霜量450ccのときの
値である48分としている(実験データによる)。比較
の結果、実際の除霜時間が標準除霜時間より短い場合
は、(冷却器内空気温度センサ検知温度−除霜復帰温度
センサ検知温度)の値がマイナスとなる方向(着霜検知
量が増加する方向)へ着霜検知温度をシフトし(ステッ
プ205のNO,206,207)、逆に実際の着霜時
間が標準除霜時間より長い場合は、(冷却器内空気温度
センサ検知温度−除霜復帰温度センサ検知温度)の値が
プラスの方向(着霜検知量が減少する方向)へ着霜検知
温度をシフトする(ステップ205のYES,208,
209)。このシフト方法を図14を用いて、さらに説
明する。標準温度差変化パターン時の検知温度差は着霜
量450ccのときをゼロとし、想定される検知バラツ
キを±100ccとして350cc〜550ccまでを
9等分し、それぞれの着霜時の検知温度差を設定してお
く。ここではの時に+2、の時に−2としてこの差
を9等分した値を各設定値としている。そして、設定値
カウンタにより、(実際除霜時間<標準除霜時間)のと
きは1段階インクリメントし、(実際除霜時間>標準除
霜時間)のときは1段階デクリメントする。除霜時間の
差の程度によっては、2段階以上シフトさせる場合もあ
る。
【0024】上述したように、本実施の形態では、温度
センサのバラツキによる着霜検知量が、限界着霜量に近
付くように補正されるため、残氷の発生が抑制されると
ともに、最適な省電力効果が得られる。また温度センサ
の精度をアップさせる必要がなくなり、コストアップが
抑えられる。
センサのバラツキによる着霜検知量が、限界着霜量に近
付くように補正されるため、残氷の発生が抑制されると
ともに、最適な省電力効果が得られる。また温度センサ
の精度をアップさせる必要がなくなり、コストアップが
抑えられる。
【0025】第4の実施の形態;図15を用いて第4の
実施の形態を説明する。上記第3の実施の形態で検知温
度差を補正した場合、次の除霜サイクルで除霜時間より
着霜検知温度差設定値の変更判定をしても変更は行わ
ず、さらに次の除霜サイクルの除霜時間による判定によ
り、着霜検知温度差設定値を変更するか否かを決定する
ものである。その判定方法は、図15(d)の表に示す
ように、除霜時間、ともに長い、あるいは短いと判
定した場合に限り、次回からの着霜検知温度差設定値を
変更する。
実施の形態を説明する。上記第3の実施の形態で検知温
度差を補正した場合、次の除霜サイクルで除霜時間より
着霜検知温度差設定値の変更判定をしても変更は行わ
ず、さらに次の除霜サイクルの除霜時間による判定によ
り、着霜検知温度差設定値を変更するか否かを決定する
ものである。その判定方法は、図15(d)の表に示す
ように、除霜時間、ともに長い、あるいは短いと判
定した場合に限り、次回からの着霜検知温度差設定値を
変更する。
【0026】上述したように、本実施の形態では、2回
の除霜サイクルにて設定温度差を変更するため、変更す
べきか否かの判断結果の信頼性が高くなる。特に着霜量
が多くなる方向への温度差をシフトする場合には本判定
方法は有効である。
の除霜サイクルにて設定温度差を変更するため、変更す
べきか否かの判断結果の信頼性が高くなる。特に着霜量
が多くなる方向への温度差をシフトする場合には本判定
方法は有効である。
【0027】第5の実施の形態;電源投入時、つまり初
期の設定温度差は、図15において着霜検知量が少なく
なるの設定値にセットする。
期の設定温度差は、図15において着霜検知量が少なく
なるの設定値にセットする。
【0028】本実施の形態によれば、電源投入時は、ど
の設定温度差にすればよいか判定不能のため、安全性を
考慮して着霜量が少なくなる設定値から始めることによ
り、初期の残氷の発生防止が可能となる。
の設定温度差にすればよいか判定不能のため、安全性を
考慮して着霜量が少なくなる設定値から始めることによ
り、初期の残氷の発生防止が可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、冷却器で冷却された冷気をファンにより循
環させて庫内を冷却する冷蔵庫の除霜制御装置におい
て、前記冷却器内における冷蔵室からのリターン空気の
流路上の空気温度を検知する冷却器内空気温度検知手段
と、前記リターン空気の流れが前記流路から外れる程度
により生ずる前記冷却器への複数種類の霜の付き方に応
じて、異なる前記冷却器内空気温度検知手段の無着霜時
の初期温度と経過時間に対する温度変化とを複数の温度
変化パターンとして記憶する記憶手段と、前記冷蔵室の
冷却開始時から一定時間を計測するタイマ手段と、該タ
イマ手段で計測された一定時間の経過後から前記冷蔵室
の冷却終了までの間前記冷却器内空気温度検知手段の検
知温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内
空気温度検知手段の検知温度である初期温度と算出した
経時的な温度変化率とを基に前記記憶手段に記憶された
温度変化パターンを選定し、前記冷却器内空気温度検知
手段の検知温度が前記選定した温度変化パターンに応じ
た設定温度に到達した時に強制的に除霜を開始させる強
制除霜開始手段とを具備させたため、左右の冷凍室リタ
ーン空気のバランスのくずれ等に起因して冷却器内空気
温度検知手段の取り付け位置に対し着霜の仕方が変化し
ても、その冷却器内空気温度検知手段1個にて限界着霜
量を越えるまでに適正に除霜開始の判定ができて残氷の
発生を抑制することができるとともに安定した省電力効
果を得ることができる。
明によれば、冷却器で冷却された冷気をファンにより循
環させて庫内を冷却する冷蔵庫の除霜制御装置におい
て、前記冷却器内における冷蔵室からのリターン空気の
流路上の空気温度を検知する冷却器内空気温度検知手段
と、前記リターン空気の流れが前記流路から外れる程度
により生ずる前記冷却器への複数種類の霜の付き方に応
じて、異なる前記冷却器内空気温度検知手段の無着霜時
の初期温度と経過時間に対する温度変化とを複数の温度
変化パターンとして記憶する記憶手段と、前記冷蔵室の
冷却開始時から一定時間を計測するタイマ手段と、該タ
イマ手段で計測された一定時間の経過後から前記冷蔵室
の冷却終了までの間前記冷却器内空気温度検知手段の検
知温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内
空気温度検知手段の検知温度である初期温度と算出した
経時的な温度変化率とを基に前記記憶手段に記憶された
温度変化パターンを選定し、前記冷却器内空気温度検知
手段の検知温度が前記選定した温度変化パターンに応じ
た設定温度に到達した時に強制的に除霜を開始させる強
制除霜開始手段とを具備させたため、左右の冷凍室リタ
ーン空気のバランスのくずれ等に起因して冷却器内空気
温度検知手段の取り付け位置に対し着霜の仕方が変化し
ても、その冷却器内空気温度検知手段1個にて限界着霜
量を越えるまでに適正に除霜開始の判定ができて残氷の
発生を抑制することができるとともに安定した省電力効
果を得ることができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、冷却器で冷
却された冷気をファンにより循環させて庫内を冷却する
冷蔵庫の除霜制御装置において、前記冷却器内における
冷蔵室からのリターン空気の流路上の空気温度を検知す
る冷却器内空気温度検知手段と、前記冷却器自体の温度
を検知する除霜復帰温度検知手段と、前記リターン空気
の流れが前記流路から外れる程度により生ずる前記冷却
器への複数種類の霜の付き方に応じて、異なる前記冷却
器内空気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の無
着霜時の初期温度差、および経過時間に対する温度差変
化とを複数の温度差変化パターンとして記憶する記憶手
段と、前記冷蔵室の冷却開始時から一定時間を計測する
タイマ手段と、該タイマ手段で計測された一定時間の経
過後から前記冷蔵室の冷却終了までの間前記冷却器内空
気温度検知手段及び前記除霜復帰温度検知手段の両検知
温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内空
気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の検知温度
差である初期温度差と算出した経時的な温度差変化率と
を基に前記記憶手段に記憶された温度差変化パターンを
選定し、前記両検知温度の温度差が前記選定した温度差
変化パターンに応じた設定温度差に到達した時に強制的
に除霜を開始させる強制除霜開始手段とを具備させたた
め、外気温度の変化、庫内熱負荷の変化等の影響を受け
て冷却器内空気温度検知手段の検知温度が変化しても、
冷却器自体の温度も同様に変化するので、選定された設
定温度差は殆ど影響を受けることがなく、前記と同様
に、限界着霜量を越えるまでに適正に除霜開始の判定が
できて残氷の発生を抑制することができるとともに安定
した省電力効果を得ることができる。
却された冷気をファンにより循環させて庫内を冷却する
冷蔵庫の除霜制御装置において、前記冷却器内における
冷蔵室からのリターン空気の流路上の空気温度を検知す
る冷却器内空気温度検知手段と、前記冷却器自体の温度
を検知する除霜復帰温度検知手段と、前記リターン空気
の流れが前記流路から外れる程度により生ずる前記冷却
器への複数種類の霜の付き方に応じて、異なる前記冷却
器内空気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の無
着霜時の初期温度差、および経過時間に対する温度差変
化とを複数の温度差変化パターンとして記憶する記憶手
段と、前記冷蔵室の冷却開始時から一定時間を計測する
タイマ手段と、該タイマ手段で計測された一定時間の経
過後から前記冷蔵室の冷却終了までの間前記冷却器内空
気温度検知手段及び前記除霜復帰温度検知手段の両検知
温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内空
気温度検知手段と前記除霜復帰温度検知手段の検知温度
差である初期温度差と算出した経時的な温度差変化率と
を基に前記記憶手段に記憶された温度差変化パターンを
選定し、前記両検知温度の温度差が前記選定した温度差
変化パターンに応じた設定温度差に到達した時に強制的
に除霜を開始させる強制除霜開始手段とを具備させたた
め、外気温度の変化、庫内熱負荷の変化等の影響を受け
て冷却器内空気温度検知手段の検知温度が変化しても、
冷却器自体の温度も同様に変化するので、選定された設
定温度差は殆ど影響を受けることがなく、前記と同様
に、限界着霜量を越えるまでに適正に除霜開始の判定が
できて残氷の発生を抑制することができるとともに安定
した省電力効果を得ることができる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、除霜時間を
計測するタイマ手段を有し、前記強制除霜開始手段は前
記タイマ手段で計測した実際除霜時間と限界着霜量に対
応して設定された標準除霜時間とを比較し、前記実際除
霜時間が前記標準除霜時間より長いときは当該実際除霜
時間と標準除霜時間の差に応じて前記設定温度差を着霜
量が少なくなる方向へシフトし、前記実際除霜時間が前
記標準除霜時間より短いときは当該標準除霜時間と実際
除霜時間の差に応じて前記設定温度差を着霜量が増加す
る方向へシフトするように構成したため、温度検出手段
の公差等による着霜量検知のバラツキが補正されて限界
着霜量を越えるまでに適正に除霜を開始させることがで
きる。したがって残氷の発生を抑制することができると
ともに安定した省電力効果を得ることができる。また温
度検知手段の精度をアップさせる必要がなくなり、コス
トアップを抑えることができる。
計測するタイマ手段を有し、前記強制除霜開始手段は前
記タイマ手段で計測した実際除霜時間と限界着霜量に対
応して設定された標準除霜時間とを比較し、前記実際除
霜時間が前記標準除霜時間より長いときは当該実際除霜
時間と標準除霜時間の差に応じて前記設定温度差を着霜
量が少なくなる方向へシフトし、前記実際除霜時間が前
記標準除霜時間より短いときは当該標準除霜時間と実際
除霜時間の差に応じて前記設定温度差を着霜量が増加す
る方向へシフトするように構成したため、温度検出手段
の公差等による着霜量検知のバラツキが補正されて限界
着霜量を越えるまでに適正に除霜を開始させることがで
きる。したがって残氷の発生を抑制することができると
ともに安定した省電力効果を得ることができる。また温
度検知手段の精度をアップさせる必要がなくなり、コス
トアップを抑えることができる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、前記設定温
度差をシフトしたときは、少なくとも以後の2回の除霜
までは当該シフトした設定温度差により除霜を開始さ
せ、前記2回の各実際除霜時間により、それ以後におけ
る設定温度差をシフトするか否かを判断するように構成
したため、設定温度差をシフトすべきか否かの判断結果
の信頼性を高めることができる。
度差をシフトしたときは、少なくとも以後の2回の除霜
までは当該シフトした設定温度差により除霜を開始さ
せ、前記2回の各実際除霜時間により、それ以後におけ
る設定温度差をシフトするか否かを判断するように構成
したため、設定温度差をシフトすべきか否かの判断結果
の信頼性を高めることができる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、電源投入時
の初期状態の前記設定温度差は、前記限界着霜量よりも
少ない着霜量に対応した温度差からスタートするように
構成したため、電源投入時は、設定温度差の決定が判定
不能のため、安全性を考慮して着霜量が少なくなる設定
差から始めることにより、初期の残氷発生を防止するこ
とができる。
の初期状態の前記設定温度差は、前記限界着霜量よりも
少ない着霜量に対応した温度差からスタートするように
構成したため、電源投入時は、設定温度差の決定が判定
不能のため、安全性を考慮して着霜量が少なくなる設定
差から始めることにより、初期の残氷発生を防止するこ
とができる。
【図1】本発明に係る冷蔵庫の除霜制御装置の実施の形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態に適用される冷蔵庫の内部構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】上記冷蔵庫における冷却器周辺の構成を示す図
である。
である。
【図4】上記実施の形態において強制除霜判定部への温
度情報の入力タイミングを説明するための図である。
度情報の入力タイミングを説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態において標準的な温
度変化パターン時の庫内強制加湿したときの冷却器内空
気温度センサの検知温度の変化例を示す図である。
度変化パターン時の庫内強制加湿したときの冷却器内空
気温度センサの検知温度の変化例を示す図である。
【図6】上記第1の実施の形態において冷却器内空気温
度センサの検知温度の変化パターン1を示す図である。
度センサの検知温度の変化パターン1を示す図である。
【図7】上記第1の実施の形態において冷却器内空気温
度センサの検知温度の変化パターン2を示す図である。
度センサの検知温度の変化パターン2を示す図である。
【図8】上記第1の実施の形態において冷却器内空気温
度センサの検知温度の変化パターン3を示す図である。
度センサの検知温度の変化パターン3を示す図である。
【図9】上記第1の実施の形態における強制除霜制御方
法を説明するための制御フローチャートである。
法を説明するための制御フローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態において着霜量に
対する冷却器内空気温度センサ及び除霜復帰温度センサ
の各検知温度の変化例を示す図である。
対する冷却器内空気温度センサ及び除霜復帰温度センサ
の各検知温度の変化例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態において温度セン
サに公差があるときの除霜開始設定温度差の変動を説明
するための図である。
サに公差があるときの除霜開始設定温度差の変動を説明
するための図である。
【図12】上記第3の実施の形態において着霜量と除霜
時間との関係を示す図である。
時間との関係を示す図である。
【図13】上記第3の実施の形態において除霜時間によ
る設定温度差の補正方法を説明するための制御フローチ
ャートである。
る設定温度差の補正方法を説明するための制御フローチ
ャートである。
【図14】上記第3の実施の形態において標準温度差変
化パターン時の着霜量と冷却器内空気温度センサ及び除
霜復帰温度センサの各検知温度との関係を示す図であ
る。
化パターン時の着霜量と冷却器内空気温度センサ及び除
霜復帰温度センサの各検知温度との関係を示す図であ
る。
【図15】本発明の第4および第5の実施の形態を説明
するための図である。
するための図である。
1 冷蔵室
2 冷凍室
5 冷却器
6 ファン
11 冷却器内空気温度センサ(冷却器内空気温度検知
手段) 12 除霜復帰温度センサ(除霜復帰温度検知手段) 17 強制除霜判定部(強制除霜開始手段) 18,19 第1、第2のタイマ(タイマ手段) 20 メモリ(記憶手段)
手段) 12 除霜復帰温度センサ(除霜復帰温度検知手段) 17 強制除霜判定部(強制除霜開始手段) 18,19 第1、第2のタイマ(タイマ手段) 20 メモリ(記憶手段)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石根 靖三
神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地
株式会社東芝 住空間システム技術研究
所内
(72)発明者 朝倉 啓明
東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ
ー・ブイ・イー株式会社内
(72)発明者 楠 敦
神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地
株式会社東芝 住空間システム技術研究
所内
(56)参考文献 特開 平8−94234(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F25D 21/06
Claims (5)
- 【請求項1】 冷却器で冷却された冷気をファンにより
循環させて庫内を冷却する冷蔵庫の除霜制御装置におい
て、前記冷却器内における冷蔵室からのリターン空気の
流路上の空気温度を検知する冷却器内空気温度検知手段
と、前記リターン空気の流れが前記流路から外れる程度
により生ずる前記冷却器への複数種類の霜の付き方に応
じて、異なる前記冷却器内空気温度検知手段の無着霜時
の初期温度と経過時間に対する温度変化とを複数の温度
変化パターンとして記憶する記憶手段と、前記冷蔵室の
冷却開始時から一定時間を計測するタイマ手段と、該タ
イマ手段で計測された一定時間の経過後から前記冷蔵室
の冷却終了までの間前記冷却器内空気温度検知手段の検
知温度を入力し、前記一定時間の経過後の前記冷却器内
空気温度検知手段の検知温度である初期温度と算出した
経時的な温度変化率とを基に前記記憶手段に記憶された
温度変化パターンを選定し、前記冷却器内空気温度検知
手段の検知温度が前記選定した温度変化パターンに応じ
た設定温度に到達した時に強制的に除霜を開始させる強
制除霜開始手段とを有することを特徴とする冷蔵庫の除
霜制御装置。 - 【請求項2】 冷却器で冷却された冷気をファンにより
循環させて庫内を冷却する冷蔵庫の除霜制御装置におい
て、前記冷却器内における冷蔵室からのリターン空気の
流路上の空気温度を検知する冷却器内空気温度検知手段
と、前記冷却器自体の温度を検知する除霜復帰温度検知
手段と、前記リターン空気の流れが前記流路から外れる
程度により生ずる前記冷却器への複数種類の霜の付き方
に応じて、異なる前記冷却器内空気温度検知手段と前記
除霜復帰温度検知手段の無着霜時の初期温度差、および
経過時間に対する温度差変化とを複数の温度差変化パタ
ーンとして記憶する記憶手段と、前記冷蔵室の冷却開始
時から一定時間を計測するタイマ手段と、該タイマ手段
で計測された一定時間の経過後から前記冷蔵室の冷却終
了までの間前記冷却器内空気温度検知手段及び前記除霜
復帰温度検知手段の両検知温度を入力し、前記一定時間
の経過後の前記冷却器内空気温度検知手段と前記除霜復
帰温度検知手段の検知温度差である初期温度差と算出し
た経時的な温度差変化率とを基に前記記憶手段に記憶さ
れた温度差変化パターンを選定し、前記両検知温度の温
度差が前記選定した温度差変化パターンに応じた設定温
度差に到達した時に強制的に除霜を開始させる強制除霜
開始手段とを有することを特徴とする冷蔵庫の除霜制御
装置。 - 【請求項3】 除霜時間を計測するタイマ手段を有し、
前記強制除霜開始手段は前記タイマ手段で計測した実際
除霜時間と限界着霜量に対応して設定された標準除霜時
間とを比較し、前記実際除霜時間が前記標準除霜時間よ
り長いときは当該実際除霜時間と標準除霜時間の差に応
じて前記設定温度差を着霜量が少なくなる方向へシフト
し、前記実際除霜時間が前記標準除霜時間より短いとき
は当該標準除霜時間と実際除霜時間の差に応じて前記設
定温度差を着霜量が増加する方向へシフトするように構
成してなることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫の除
霜制御装置。 - 【請求項4】 前記設定温度差をシフトしたときは、少
なくとも以後の2回の除霜までは当該シフトした設定温
度差により除霜を開始させ、前記2回の各実際除霜時間
により、それ以後における設定温度差をシフトするか否
かを判断するように構成してなることを特徴とする請求
項3記載の冷蔵庫の除霜制御装置。 - 【請求項5】 電源投入時の初期状態の前記設定温度差
は、前記限界着霜量よりも少ない着霜量に対応した温度
差からスタートするように構成してなることを特徴とす
る請求項2,3又は4記載の冷蔵庫の除霜制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02287496A JP3372157B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 冷蔵庫の除霜制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02287496A JP3372157B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 冷蔵庫の除霜制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09210535A JPH09210535A (ja) | 1997-08-12 |
JP3372157B2 true JP3372157B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=12094847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02287496A Expired - Fee Related JP3372157B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 冷蔵庫の除霜制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3372157B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5316675B2 (ja) * | 2011-05-09 | 2013-10-16 | パナソニック株式会社 | 冷蔵庫 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP02287496A patent/JP3372157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09210535A (ja) | 1997-08-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |