JP3118904B2 - 無段変速機の冷却油制御装置 - Google Patents

無段変速機の冷却油制御装置

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JP3118904B2
JP3118904B2 JP03278526A JP27852691A JP3118904B2 JP 3118904 B2 JP3118904 B2 JP 3118904B2 JP 03278526 A JP03278526 A JP 03278526A JP 27852691 A JP27852691 A JP 27852691A JP 3118904 B2 JP3118904 B2 JP 3118904B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0413Controlled cooling or heating of lubricant; Temperature control therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無段変速機の冷却油制
御装置に係り、特に無段変速機を搭載する車両の運転状
態に応じてクラッチとオイルクーラとに夫々冷却用圧油
と冷却すべき圧油とを適切に切換供給する冷却用第1、
第2制御弁を有する無段変速機の冷却油制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、内燃機関の
発生する駆動力を運転状態に応じて適切に取出すため
に、変速機を搭載している。変速機には、歯車列により
変速比を段階的に変化させて取出す歯車変速機や、プー
リとベルトとにより変速比を無段階に変化させて取出す
無段変速機等がある。
【0003】無段変速機には、圧油により変速比を変化
させるものがある。この無段変速機は、駆動側プーリと
被動側プーリとの各溝幅を夫々プライマリ圧とライン圧
との圧油により相対的に増減させることにより、前記駆
動側プーリと被動側プーリとに巻掛けられたベルトの回
転半径を相対的に減増させ、変速比を連続的に変化させ
るものである。
【0004】このような無段変速機の冷却油制御装置と
しては、図8に示すものがある。図8において、202
は無段変速機、204は駆動側プーリ、206は被動側
プーリである。この無段変速機202は、クラッチ圧の
圧油により結合離脱されて駆動力を断続するクラッチ2
08を設けている。無段変速機202の変速比を変化さ
せる圧油は、オイルポンプ210により発生される。
【0005】オイルポンプ210は、図示しない内燃機
関により駆動され、吸込側をストレーナ212を介して
図示しないオイルパンに連絡されるとともに吐出側をラ
イン圧通路214に連絡されている。
【0006】ライン圧通路214は、ライン圧第1制御
弁216・ライン圧第2制御弁218、レシオ圧制御弁
220、ソレノイド圧制御弁222、リリーフ弁224
に連絡されている。
【0007】ライン圧第1制御弁216は、ライン圧通
路214の圧油をライン圧に制御する。このライン圧第
1制御弁216は、ライン圧第2弁218に連絡されて
いる。ライン圧通路214のライン圧は、被動側プーリ
206に作用される。ライン圧第2制御弁218は、ラ
イン圧通路214の圧油をルーブ圧に制御してルーブ圧
通路226に取出す。ルーブ圧通路226は、一側をベ
ルト(図示せず)等を潤滑する潤滑系に連絡されるとと
もに、他側をルーブ圧レギュレータ弁228を介してオ
イルポンプ210の吸込側に連絡されている。
【0008】前記レシオ圧制御弁220は、ライン圧通
路214の圧油をレシオ圧(プライマリ圧)に制御して
レシオ圧通路230に取出し、駆動側プーリ204に作
用させる。前記ソレノイド圧制御弁222は、ライン圧
通路214の圧油をソレノイド圧に制御して夫々レシオ
圧制御弁220とライン圧ソレノイド弁232及びレシ
オ圧ソレノイド弁234とに作用させる。ライン圧ソレ
ノイド弁232及びレシオ圧ソレノイド弁234は、ラ
イン圧第1制御弁216及びレシオ圧制御弁220に連
絡されている。
【0009】また、前記ライン圧通路214は、クラッ
チ圧制御弁236とマニュアルシフト弁238とに連絡
されている。クラッチ圧制御弁236は、ライン圧通路
214の圧油をクラッチ圧に制御して取出す。このクラ
ッチ圧制御弁236は、前記ルーブ圧通路226及びマ
ニュアルシフト弁238に連絡されるとともに、クラッ
チ圧ソレノイド弁240を介して前記ライン圧第1制御
弁216及びソレノイド圧制御弁222に連絡されてい
る。
【0010】前記マニュアルシフト弁238は、シフト
サーボ弁242に連絡されるとともに、このシフトサー
ボ弁242を介して前記クラッチ208に連絡されてい
る。また、シフトサーボ弁242は、図示しない前後進
切換機構に接続されている。
【0011】これにより、クラッチ208は、クラッチ
圧制御弁236のクラッチ圧をマニュアルシフト弁23
8、シフトサーボ弁242を介して作用される。
【0012】前記ルーブ圧通路226は、ルーブ圧導入
通路244により冷却用制御弁246に連絡されてい
る。この冷却用制御弁246は、クラッチ冷却用通路2
48により前記クラッチ208に連絡されるとともに圧
油冷却用通路250によりオイルクーラ252に連絡さ
れている。また、冷却用制御弁246は、冷却用クラッ
チ圧通路254により前記クラッチ圧制御弁236に連
絡されるとともに、冷却用レシオ圧通路256により前
記レシオ圧通路230を介してレシオ圧制御弁220に
連絡されている。
【0013】これにより、冷却油制御装置は、図10に
示す如く、クラッチ圧制御弁236に連絡する冷却用ク
ラッチ圧通路254からのクラッチ圧P2とレシオ圧制
御弁220に連絡する冷却用レシオ圧通路256からの
レシオ圧(プライマリ圧)P3とによって、無段変速機
202を搭載する車両(図示せず)の運転状態に応じ
て、ルーブ圧通路226の圧油をルーブ圧導入通路24
4によりクラッチ冷却用通路248と圧油冷却用通路2
50とに夫々冷却用圧油と冷却すべき圧油として切換導
入するように、冷却用制御弁246を切換制御する。
【0014】このような無段変速機の冷却油制御装置と
しては、例えば特開昭62−151664号公報に開示
されている。この公報に記載のものは、クラッチ冷却用
およびオイル冷却用の通路を夫々設け、これら冷却用の
通路途中に運転状態に応じてクラッチ冷却用通路とオイ
ル冷却用通路とに切換動作する切換弁を設けることによ
り、運転条件に応じてクラッチ冷却とオイル冷却とを切
換させ、オイルポンプのポンプ損失を低減させるもので
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の無段
変速機の冷却油制御装置においては、冷却用制御弁を冷
却用クラッチ圧と冷却用レシオ圧とによって切換制御し
ている。このため、発進時等にクラッチのエンゲージ後
にレシオ圧(プライマリ圧)が増加することを前提とし
た変速制御であれば、前述の冷却油制御が充分に機能す
る。
【0016】ところが、レシオ圧の制御の実行をクラッ
チエンゲージに先行させる場合には、図9に示す如く、
レシオ圧(プライマリ圧)P3が実線位置から破線位置
に変化することにより、冷却用制御弁204のクラッチ
冷却用通路248から圧油冷却用通路250に切換制御
する時刻がt2からt1に早まる問題がある。
【0017】このため、クラッチ208への冷却用圧油
の流れが実線位置から破線位置に変化することにより、
オイルクーラ252への冷却すべき圧油の流れに切換わ
る時間がt2からt1に早まってずれLを生じ、クラッ
チ208に冷却用圧油を供給したいにもかかわらず、オ
イルクーラ252に冷却すべき圧油として供給されてし
まい、クラッチ208の冷却を充分に果し得ずクラッチ
冷却範囲が狭められる不都合がある。この結果、レシオ
圧の制御を早めることができないという不都合があっ
た。
【0018】また、上述の不都合を解消するために、本
願出願人は、以下の如き出願を既に完了している。つま
り、ライン圧とクラッチ圧との圧油により切換制御され
る冷却用制御弁を設け、この冷却用制御弁により運転状
態に応じて圧油をクラッチ冷却用通路と圧油冷却用通路
とに夫々冷却用圧油と冷却すべき圧油として切換導入す
る構成のものである。
【0019】一般に、シフト位置がパーキング(P)状
態及びニュートラル(N)状態の時には、クラッチにト
ルクが作用しておらず、クラッチ冷却を必要としないも
のであり、圧油をオイル冷却用通路に流して圧油の冷却
を行うことが良策と考えられる。
【0020】しかし、唯一の冷却用制御弁を有すること
により、ライン圧が6〜7kg/cm且つクラッチ圧
が0kg/cmのシフト位置がパーキング(P)状態
あるいはニュートラル(N)状態の場合にも、クラッチ
冷却用通路側に圧油が流れることとなる。
【0021】この結果、冷却用制御弁の切換動作を細か
く行えないとともに、切換動作範囲が狭く、実用上不利
であるという不都合がある。
【0022】また、圧油を不要な箇所、つまりクラッチ
冷却用通路側に流していることにより、圧油の冷却性能
を向上させることができず、使い勝手が悪いという不都
合もある。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような不都合を解消
すべく、この発明は、駆動側プーリと被動側プーリとの
各溝幅を夫々プライマリ圧とライン圧との圧油により相
対的に増減させることにより前記駆動側プーリと被動側
プーリとに巻掛けられたベルトの回転半径を相対的に減
増させて変速比を変化させる無段変速機において、クラ
ッチ圧の圧油により結合離脱されて前記無段変速機の出
力する駆動力を断続するクラッチを設けるとともに圧油
を冷却するオイルクーラを設け、前記クラッチに冷却用
圧油を供給するクラッチ冷却用通路を設けるとともに前
記オイルクーラに冷却すべき圧油を供給する圧油冷却用
通路を設け、前記無段変速機を搭載する車両の運転状態
に応じて圧油を前記クラッチ冷却用通路と前記圧油冷却
用通路とに夫々冷却用圧油と冷却すべき圧油として切換
導入すべく前記ライン圧と前記クラッチ圧との圧油によ
り切換制御される冷却用第1制御弁を設けるとともに前
記無段変速機のシフト位置がパーキング状態及びニュー
トラル状態の時にオイルポンプからの圧油が圧油冷却用
通路を経てオイルクーラに供給されるようにクラッチ圧
の圧油により切換制御される冷却用第2制御弁を設けた
ことを特徴とする。
【0024】
【作用】この発明の構成によれば、冷却用第1制御弁は
ライン圧とクラッチ圧とにより切換制御されるととも
に、冷却用第2制御弁はクラッチ圧により切換制御さ
れ、シフト位置がパーキング状態及びニュートラル状態
の時にオイルポンプからの圧油が、圧油冷却用通路を経
て、オイルクーラに供給されるように切換制御する。こ
れにより、冷却用第1、第2制御弁の切換動作範囲が大
となり、圧油冷却性能を向上させることができる。
【0025】
【実施例】次にこの発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。
【0026】図1〜図7はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は内燃機関、4は無段変速機
である。この無段変速機4は、内燃機関2により駆動さ
れる駆動側軸6に駆動側プーリ8を設けるとともに被動
側軸10に被動側プーリ12を設けている。駆動側プー
リ8は、駆動側固定プーリ部片14と駆動側可動プーリ
部片16とからなり、駆動側圧油室18を設けている。
前記被動側プーリ12は、被動側固定プーリ部片20と
被動側可動プーリ部片22とからなり、被動側圧油室2
4を設けている。駆動側プーリ8と被動側プーリ12と
には、ベルト26を巻掛けている。
【0027】前記駆動側軸6には、オイルポンプ28が
設けられている。無段変速機4は、オイルポンプ28の
発生する圧油を駆動側圧油室18及び被動側圧油室24
に供給され、駆動側プーリ8と被動側プーリ12との各
溝幅を夫々プライマリ圧とライン圧との圧油により相対
的に増減させることにより前記駆動側プーリ8と被動側
プーリ12とに巻掛けられたベルト26の回転半径を相
対的に増減させて変速比を変化させるものである。
【0028】また、この無段変速機4は、被動側軸10
の出力側端にクラッチ30を設けている。このクラッチ
30は、クラッチ圧油室32に供給されるクラッチ圧の
圧油により結合離脱され、出力側への駆動力を断続す
る。
【0029】この無段変速機4の冷却油制御装置は、図
1に示す如く構成されている。前記内燃機関2により駆
動されるオイルポンプ28は、吸入側をストレーナ34
を介してオイルパン(図示せず)に連絡されるとともに
吐出側をライン圧通路36に連絡されている。ライン圧
通路36は、被動側プーリ12の被動側圧油室24に連
絡されている。
【0030】ライン圧通路36は、第1通路38により
ライン圧第1制御弁40に連絡され、第2通路42によ
りライン圧第2制御弁44に連絡され、第3通路46に
よりレシオ圧制御弁48に連絡され、第4通路50によ
りソレノイド圧制御弁52に連絡され、第5通路54に
よりリリーフ弁56に連絡されている。
【0031】ライン圧第1制御弁40は、ライン圧通路
36の圧油をライン圧に制御する。このライン圧第1制
御弁40は、第6通路58によりライン圧第2制御弁4
4に連絡されている。ライン圧通路36のライン圧は、
被動側プーリ8の被動側圧油室24に作用される。ライ
ン圧第2制御弁44は、ライン圧通路36の圧油をルー
ブ圧に制御してルーブ圧通路60に取出す。ルーブ圧通
路60は、一側をベルト26等を潤滑する潤滑系に連絡
されるとともに、他側をルーブ圧レギュレータ弁62を
介してオイルポンプ28の吸込側に連絡されている。
【0032】前記レシオ圧制御弁48は、ライン圧通路
36の圧油をレシオ圧(プライマリ圧)に制御してレシ
オ圧通路64に取出し、駆動側プーリ12の駆動側圧油
室18に作用させる。前記ソレノイド圧制御弁52は、
ライン圧通路36の圧油をソレノイド圧に制御して第7
通路66に取出す。第7通路66は、3分岐して夫々レ
シオ圧制御弁48に直接的に連絡されるとともにライン
圧ソレノイド弁68及びレシオ圧ソレノイド弁70を介
して夫々ライン圧第1制御弁40及びレシオ圧制御弁4
8に連絡されている。
【0033】また、前記ライン圧通路36は、第8通路
72によりクラッチ圧制御弁74に連絡されるとともに
第9通路76によりマニュアルシフト弁78に連絡され
ている。クラッチ圧制御弁74は、ライン圧通路36の
圧油をクラッチ圧に制御して第10通路80に取出す。
このクラッチ圧制御弁74は、第10通路80によりマ
ニュアルシフト弁78に連絡され、第11通路82によ
りクラッチ圧ソレノイド弁84を介して前記ライン圧第
1制御弁40及びソレノイド圧制御弁52に連絡され、
第12通路86によりルーブ圧通路60に連絡されてい
る。
【0034】前記マニュアルシフト弁82は、第14通
路群88によりシフトサーボ弁90に連絡されるととも
に、このシフトサーボ弁90を介して第15通路92に
より前記クラッチ30に連絡されている。また、シフト
サーボ弁90は、接続部材94により図示しない前後進
切換機構に接続されている。
【0035】これにより、クラッチ30は、クラッチ圧
制御弁74のクラッチ圧をマニュアルシフト弁78、シ
フトサーボ弁90を介してクラッチ圧油室32に作用さ
れる。
【0036】前記ルーブ圧通路60は、ルーブ圧導入通
路96により冷却用第1制御弁98−1に連絡されてい
る。この冷却用第1制御弁98−1は、第1クラッチ冷
却用通路100−1により後述する冷却用第2制御弁9
8−2を介して前記クラッチ30に連絡されるとともに
圧油冷却用通路102によりオイルクーラ104に連絡
されている。
【0037】また、冷却用第1制御弁98−1は、冷却
用クラッチ圧通路106により前記クラッチ圧制御弁7
4の第8通路80に連絡されるとともに、冷却用ライン
圧通路108により前記ライン圧通路36に連絡されて
いる。
【0038】前記冷却用第1制御弁98−1は、図3〜
5に示す如く、本体110の摺動孔112内にスプール
弁体114を摺動可能に内装している。本体110の摺
動孔112には、第1溝部116〜第5溝部124を設
けている。第1溝部116は、冷却用クラッチ圧通路1
06に連絡されている。第2溝部118は、第1クラッ
チ冷却用通路100−1に連絡されている。第3溝部1
20は、ルーブ圧導入通路96に連絡されている。第4
溝部122は、圧油冷却用通路102に連通されてい
る。第5溝部124は、冷却用ライン圧通路108に連
通されている。
【0039】前記スプール弁体114には、摺動孔11
2に摺接する第1大径部126及び第2大径部128を
設けるとともにこれら第1大径部126及び第2大径部
128間に小径部130を設け、スプリング132によ
り第5溝部124側に付勢されている。
【0040】また、前記冷却用第1制御弁98−1は、
第1クラッチ冷却用通路100−1により冷却用第2制
御弁98−2に連絡されている。この冷却用第2制御弁
98−2は、圧油冷却用通路102から分岐する第1分
岐通路134によりオイルクーラ104に連絡されると
ともに、冷却用クラッチ圧通路106から分岐する第2
分岐通路136により前記クラッチ圧制御弁74の第8
通路80に連絡されている。
【0041】前記冷却用第2制御弁98−2は、図3〜
5に示す如く、本体138の摺動孔140内にスプール
弁体138aを摺動可能に内装している。本体138の
摺動孔140には、第1溝部142〜第4溝部148を
設けている。第1溝部142は、第2分岐通路136に
連絡されている。第2溝部144は、第1分岐通路13
4に連絡されている。第3溝部146は、第1クラッチ
冷却用通路100−1に連絡されている。第4溝部14
8は、第2クラッチ冷却用通路100−2によりクラッ
チ30に連絡されている。
【0042】前記スプール弁体142には、摺動孔14
0に摺接する第1大径部150及び第2大径部152を
設けるとともにこれら第1大径部150及び第2大径部
152間に小径部154を設け、スプリング156によ
り第1溝部142側に付勢されている。また、冷却用第
2制御弁98−2はスプリング156部位に大気開口1
58を有している。
【0043】なお、この冷却油制御装置は、シフト位置
や車速、スロットル開度等の信号を入力する図示しない
制御部により、車両の運転状態に応じてライン圧ソレノ
イド弁68、レシオ圧ソレノイド弁48、クラッチ圧ソ
レノイド弁84を制御して第1ライン圧制御弁40やレ
シオ圧制御弁48等を制御してライン圧やレシオ圧等を
制御し、変速比やクラッチ結合状態を制御する。
【0044】これにより、冷却油制御装置は、制御部が
車両の運転状態に応じてライン圧やレシオ圧等を制御す
ると、図6に示す如く、クラッチ圧制御弁74に連絡す
る冷却用クラッチ圧通路106からのクラッチ圧P2と
ライン圧通路36に連絡する冷却用ライン圧通路108
からのライン圧P1とによって、無段変速機4を搭載す
る車両(図示せず)の運転状態に応じて、ルーブ圧通路
60からの圧油をルーブ圧導入通路96により第1、第
2クラッチ冷却用通路100−1、100−2とオイル
冷却用通路102とに夫々冷却用圧油と冷却すべき圧油
として切換導入するように、冷却用第1制御弁98−1
を切換制御する(図3及び図6の点A、図4及び図6の
点B参照)。
【0045】また、前記無段変速機4のシフト位置がパ
ーキング(P)状態あるいはニュートラル(N)状態の
時には、図5及び図6の点Cに示す如く、冷却用クラッ
チ圧通路106のクラッチ圧が0となり、冷却用クラッ
チ圧通路106から分岐する第2分岐通路136内のク
ラッチ圧も0となる。そして、スプリング156により
スプール弁体138aが第1溝部142側に付勢され、
圧油冷却用通路102から分岐する第1分岐通路134
と第1クラッチ冷却用通路100−1とを連絡させ、前
記オイルポンプ28からルーブ圧通路60に至った圧油
をルーブ圧導入通路96により、第1クラッチ冷却用通
路100−1、第1分岐通路134、圧油冷却用通路1
02を順次介してオイルクーラ104に導入させる構成
とする。
【0046】次に作用を説明する。
【0047】無段変速機4は、オイルポンプ28の発生
する圧油をライン圧第1制御弁40及びレシオ圧制御弁
48により夫々ライン圧及びレシオ圧に制御されて駆動
側圧油室18及び被動側圧油室24に供給され、駆動側
プーリ8と被動側プーリ12との各溝幅を夫々プライマ
リ圧とライン圧との圧油により相対的に増減させること
により、前記駆動側プーリ8と被動側プーリ12とに巻
掛けられたベルト26の回転半径を相対的に減増させて
変速比を変化させる。また、この無段変速機4は、オイ
ルポンプ28の発生する圧油はクラッチ圧制御弁74に
よりクラッチ圧に制御されてクラッチ30のクラッチ圧
油室32に供給され、クラッチ圧の圧油によりクラッチ
30が結合離脱され、出力側への駆動力を断続する。
【0048】そして、図6の点Aにおいて、オイルポン
プ28からの圧油は、図3に示す如く、ルーブ圧通路6
0を経てルーブ圧導入通路96に至り、ルーブ圧導入通
路96により冷却用第1制御弁98−1内に導入され、
圧油冷却用通路102を経てオイルクーラ104に供給
される。
【0049】また、図6の点Bにおいて、オイルポンプ
28からの圧油は、図4に示す如く、ルーブ圧通路60
を経てルーブ圧導入通路96に至り、ルーブ圧導入通路
96により冷却用第1制御弁98−1内に導入され、第
1クラッチ冷却用通路100−1から冷却用第2制御弁
98−2に至り、この冷却用第2制御弁98−2から第
2クラッチ冷却用通路100−2によりクラッチ30に
供給される。
【0050】更に、図6の点Cにおいて、つまりシフト
位置がパーキング(P)状態あるいはニュートラル
(N)状態の場合に、オイルポンプ28からの圧油は、
図5に示す如く、ルーブ圧通路60を経てルーブ圧導入
通路96に至り、ルーブ圧導入通路96により冷却用第
1制御弁98−1内に導入され、第1クラッチ冷却用通
路100−1から冷却用第2制御弁98−2に至り、こ
の冷却用第2制御弁98−2から第1分岐通路134を
経て、圧油冷却用通路102からオイルクーラ104に
供給される。
【0051】また、前記無段変速機2の冷却油制御装置
は、図7に示す如く、冷却用第1制御弁98−1は、ラ
イン圧P1とクラッチ圧P2とにより切換制御されると
ともに、冷却用第2制御弁98−2は、シフト位置がパ
ーキング(P)状態あるいはニュートラル(N)状態の
時にクラッチ圧により切換制御される。ライン圧P1
は、クラッチ圧P2に対してP1≧P2となっている。
【0052】このため、図7に示す如く、例えば発進時
等にレシオ比iをフルローF/LからオーバドライブO
/Dまで変化させて車速をVkm/hにまで高める際
に、たとえレシオ圧の制御の実行をクラッチエンゲージ
に先行させても、冷却用制御弁98を切換制御するライ
ン圧P1とクラッチ圧P2とが実線位置と破線位置とで
変化することにより、冷却用第1、第2制御弁98−
1、98−2の第1クラッチ冷却用通路100−1から
圧油冷却用通路102に切換制御する時刻が早まること
もない。
【0053】これにより、冷却用第1、第2制御弁98
−1、98−2によってライン圧が6〜7kg/cm
且つクラッチ圧が0kg/cmのシフト位置がパーキ
ング(P)状態あるいはニュートラル(N)状態の場合
に、クラッチ30側に圧油が流れないように冷却用第
1、第2制御弁98−1、98−2の切換動作を細かく
行うことができるとともに、切換動作範囲が従来に比し
大となり、実用上有利である。
【0054】また、シフト位置がパーキング(P)状態
あるいはニュートラル(N)状態の場合には、圧油を不
要な箇所、つまりクラッチ30側に流さないことによ
り、圧油の冷却性能をより一層向上させることができ、
冷却不足による焼き付き等の不具合を確実に回避でき、
装置の使用寿命を大とし得るとともに、使い勝手を向上
させることができる。
【0055】
【発明の効果】このように、この発明によれば、クラッ
チ圧の圧油により結合離脱されて前記無段変速機の出力
する駆動力を断続するクラッチを設けるとともに、圧油
を冷却するオイルクーラを設け、クラッチに冷却用圧油
を供給するクラッチ冷却用通路を設けるとともに、オイ
ルクーラに冷却すべき圧油を供給する圧油冷却用通路を
設け、無段変速機を搭載する車両の運転状態に応じて圧
油をクラッチ冷却用通路と圧油冷却用通路とに夫々冷却
用圧油と冷却すべき圧油として切換導入すべくライン圧
とクラッチ圧との圧油により切換制御される冷却用第1
制御弁を設けるとともに、無段変速機のシフト位置がパ
ーキング状態及びニュートラル状態の時にオイルポンプ
からの圧油が圧油冷却用通路を経てオイルクーラに供給
されるようにクラッチ圧の圧油により切換制御される冷
却用第2制御弁を設けたので、冷却用第1、第2制御弁
によってシフト位置がパーキング状態及びニュートラル
状態の場合に、クラッチ側に圧油が流れないように冷却
用第1、第2制御弁の切換動作を細かく行うことができ
るとともに、切換動作範囲が従来に比し大となり、実用
上有利である。また、シフト位置がパーキング状態ある
いはニュートラル状態の場合には、圧油を不要な箇所、
つまりクラッチ側に流さないことにより、圧油の冷却性
能をより一層向上させ得て、冷却不足による焼き付き等
の不具合を確実に回避でき、装置の使用寿命を大とし得
るとともに、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す無段変速機の冷却油制
御装置の回路図である。
【図2】無段変速機の要部断面図である。
【図3】オイルクーラへ圧油を流す点Aの状態を示す冷
却用第1、第2制御弁の要部拡大図である。
【図4】クラッチへ圧油を流す点Bの状態を示す冷却用
第1、第2制御弁の要部拡大図である。
【図5】シフト位置がパーキング(P)状態あるいはニ
ュートラル(N)状態の時にオイルクーラへ圧油を流す
点Cの状態を示す冷却用第1、第2制御弁の要部拡大図
である。
【図6】ライン圧とクラッチ圧とによる切換状態を示す
グラフである。
【図7】レシオ比とライン圧及びクラッチと圧油の流れ
との関係を示すタイミングチャートである。
【図8】従来例を示す無段変速機の冷却油制御装置の回
路図である。
【図9】レシオ比とレシオ圧と圧油の流れとの関係を示
すタイミングチャートである。
【図10】レシオ比とライン圧とによる切換状態を示す
グラフである。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 無段変速機 8 駆動側プーリ 12 被動側プーリ 28 オイルポンプ 30 クラッチ 36 ライン圧通路 40 ライン圧第1制御弁 42 ライン圧第2制御弁 48 レシオ圧制御弁 60 ルーブ圧通路 74 クラッチ圧制御弁 96 ルーブ圧導入通路 98−1 冷却用第1制御弁 98−2 冷却用第2制御弁 100−1 第1クラッチ冷却用通路 100−2 第2クラッチ冷却用通路 102 圧油冷却用通路 104 オイルクーラ 106 冷却用クラッチ圧通路 108 冷却用ライン圧通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04 F16H 9/00 F16H 61/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側プーリと被動側プーリとの各溝幅
    を夫々プライマリ圧とライン圧との圧油により相対的に
    増減させることにより前記駆動側プーリと被動側プーリ
    とに巻掛けられたベルトの回転半径を相対的に減増させ
    て変速比を変化させる無段変速機において、クラッチ圧
    の圧油により結合離脱されて前記無段変速機の出力する
    駆動力を断続するクラッチを設けるとともに圧油を冷却
    するオイルクーラを設け、前記クラッチに冷却用圧油を
    供給するクラッチ冷却用通路を設けるとともに前記オイ
    ルクーラに冷却すべき圧油を供給する圧油冷却用通路を
    設け、前記無段変速機を搭載する車両の運転状態に応じ
    て圧油を前記クラッチ冷却用通路と前記圧油冷却用通路
    とに夫々冷却用圧油と冷却すべき圧油として切換導入す
    べく前記ライン圧と前記クラッチ圧との圧油により切換
    制御される冷却用第1制御弁を設けるとともに前記無段
    変速機のシフト位置がパーキング状態及びニュートラル
    状態の時にオイルポンプからの圧油が圧油冷却用通路を
    経てオイルクーラに供給されるようにクラッチ圧の圧油
    により切換制御される冷却用第2制御弁を設けたことを
    特徴とする無段変速機の冷却油制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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