JP3118486B2 - 月齢表示装置 - Google Patents

月齢表示装置

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JP3118486B2
JP3118486B2 JP04251996A JP25199692A JP3118486B2 JP 3118486 B2 JP3118486 B2 JP 3118486B2 JP 04251996 A JP04251996 A JP 04251996A JP 25199692 A JP25199692 A JP 25199692A JP 3118486 B2 JP3118486 B2 JP 3118486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は指針表示式の月齢付きカ
レンダ表示装置の改良に関し、特に視認性の優れた年の
表示と、月齢呼び出し機能を備えた月齢表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりカレンダ表示装置は、電子時計
の付加機能として広く普及しており、特に光学的表示装
置を用いたデジタル式のカレンダ表示装置は、集積回路
の機能向上とあいまって月末自動修正機能を備えた万年
カレンダや、月齢呼び出し機能等に広く実用化されてい
る。デジタル表示装置を用いた月齢呼び出し機能は、特
開平2−311788号広報にて以下の如く開示されて
いる。日付データを記憶する日付データ記憶手段、上記
日付データに対応する月状態を算出するプログラムを記
憶する記憶手段、該記憶手段に記憶されたプログラムを
実行し、月状態データを得る演算手段、前記月状態デー
タを記憶する月データ記憶手段、該月データ記憶手段か
らの月状態に基づく表示信号を出力する表示信号出力手
段とを具備した事を特徴とする月データ演算装置を用い
て、月齢呼び出し機能付デジタル時計として公開されて
いる。
【0003】一方、指針表示装置を用いたアナログ式カ
レンダ表示装置で視認性の優れた年の表示を備えたもの
として、特開平2−298889号公報に開示されてい
て、月末自動修正方式(万年カレンダ)の曜日呼び出し
機能付カレンダ表示装置が公開されている。以下、この
カレンダ表示装置を、アナログ式のカレンダ表示装置の
従来例として説明する。
【0004】図4は従来のカレンダ付電子時計の外観を
示す正面図である。第4図において、201は電子時
計、202は時針、203は分針、203aは文字板外
周に時分の目盛りを付した時刻指示部である。205は
月針、205aは月指示部であり、文字板外周に月を表
示している。206は日針、206aは日指示部であ
り、31の日数が目盛られている。207は24時間
針、207aは24時間指示部である。208は曜針、
208aは曜指示部で7曜日を表示する。
【0005】図4において、204bは年指示部、20
4は年針である。年指示部204bは渦巻状の多重円目
盛を形成しており、数字及び渦巻状に続く点は西暦年数
を表わす。各点は年針回転中心を中心とし、全周角36
0度を28等分する半径上に並んでおり、1円周上の目
盛が28年となっている。そして年針204が図4の垂
直上方を指示する線上に2000年を表示する2000
の数字と6つの点が表示されている。従って、2000
年の上部の点は2028年を表示し、2000の下部の
点は1972年を表示しており、これらの年号は前記グ
レゴリオ暦の法則により全て同一のカレンダとなってい
る。年指示部204bは28年周期の点が連続する渦巻
を画くことによって年の表示が連続的に目盛られてお
り、その内部の始点は1901年を、外部の最終点は2
099年を表示している。図4に示しているカレンダ時
刻は、1977年10月7日午前10時9分金曜日であ
り、年針204は指示している全ての年号、すなわち1
949年、2005年、2033年、2061年、20
89年の10月7日は前記1977年10月7日と同じ
金曜日である。
【0006】この28年周期の年表示部204bとカレ
ンダシステムの原理との理論を説明する。我々が現在使
用している暦、グレゴリオ暦では閏年、平年が次の法則
に従っている。『西暦紀元年数が4で割り切れる年を閏
年、但し4で割り切れても100で割った商が4で割り
切れない年は平年とする。』これが、グレゴリオ暦に定
められた法則である。この法則に従うと、100で割っ
た商が4で割り切れないという条件によって4で割り切
れる基本的な閏年の周期であるにもかかわらず閏年とな
らない特殊年の一例として、1900年と2100年が
ある。したがって、特殊年である1900年と2100
年とを避けることにより前記2つの特殊年の間は4年毎
に規則正しく閏年が到来する。又、前記グレゴリオ暦に
よると、閏年、平年にかゝわらず、1月1日及び3月1
日の曜日が等しい年はすべて年間を通じてカレンダが等
しくなる。従って1月1日及び3月1日をカレンダの代
表値としてプロットすることによりカレンダの同一性を
判断することが出来る。ここでカレンダの同一性とは閏
年平年に拘らず全ての月日で曜日が等しいことを意味す
る。カレンダの同一性を考慮すると、4年ごとに閏年が
到来する限り28年がカレンダの1周期となる。これは
理論的には、「4」(閏年は4年ごと)と「7」(曜は
7曜日構成)との最小公倍数である「28」がカレンダ
の1周期となる。すなわち、年オーダーで考えるならば
1901年から2099年に到り、日オーダーで考える
ならば1900年3月1日から2100年2月28日の
200年間が、現在を含みカレンダが規則的に28年周
期で巡って来る最長の期間となり、これがグレゴリオ暦
の原理である。そして、28年周期で同一カレンダが繰
返されるというグレゴリオ暦の法則に着目し、多重円目
盛における1円周上の目盛を28×n年とすることによ
って、1本の年針が指示する多重円目盛のすべての年号
が同一カレンダとなるようにしている。このことによっ
て曜日呼び出しカレンダの年指定においても年針が何周
回ったのかおぼえる必要がなく、単に指定したい年号の
目盛上に年針を合わせるだけの操作としている。
【0007】次に、上記従来例の技術的手段について述
べる。24時間周期の基準信号を発生する基準信号発生
手段、該基準信号を受けて年、月、日、曜の各情報を発
生するカレンダ情報発生手段、該カレンダ情報発生手段
からの信号によって駆動される年、月、日、曜を表示す
るための各回転表示部材、とよりなるカレンダ表示装置
において、年を表示する回転表示部材に対応する目盛は
多重円として形成された多重円目盛であり、前記多重円
目盛の内周円より順次外周円に向って年の表示が連続的
に目盛られていることを特徴とし、前記年を表示する回
転表示部材に対応する前記多重円目盛で渦巻状に形成さ
れていること、前記多重円目盛は1回転に対応する年数
が(28×n)年(nは正の整数)に目盛られているこ
と、前記カレンダ情報発生手段における年情報発生手段
は(28×n)進(nは正の整数)のカウンタ手段を有
することを特徴としている。さらに前記カレンダ情報発
生手段における年情報発生手段は(28×n)進(nは
正の整数)のカウンタ手段を有し、かつ、年を表示す
る。回転表示部材は駆動範囲を(28×n)年(nは正
の整数)に目盛ってなるとともに、曜日に対応する7進
のカウンタと前記カレンダ情報発生手段からの月日情報
と年情報発生手段の28進カウンタからの情報を入力し
て曜日を算出する曜日算出回路と、該曜日算出回路の算
出値によって制御される曜早送り信号発生回路とにより
構成される曜日呼び出し回路を設け、前記曜日呼び出し
回路から出力される曜早送り信号によって前記曜を表示
するための回転表示部材を駆動するとともに、前記7進
カウンタを早送りすることを特徴とし、前記曜日呼び出
し回路は、前記曜日算出回路の算出値と前記7進カウン
タとの一致を検出するための一致回路を有し、該一致回
路の出力によって前記曜早送り信号発生回路の曜早送り
信号発生動作を制御することを特徴としている。
【0008】以上、従来例として月齢呼び出し機能付デ
ジタル時計とアナログ式曜日呼び出し機能付き、万年カ
レンダのカレンダ表示装置とについて説明した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、月齢呼び出し機
能を備えた月末自動修正方式のカレンダ表示装置として
デジタル表示式のものは実現され既に商品化されている
が、アナログ表示式(指針表示式)のものは商品化され
ていなく、年表示方法が課題であった。前記デジタル式
のカレンダで採用されているような年、月、日を指定し
て、それに対応する月齢を呼び出す、所謂月齢呼び出し
カレンダを実現するには、年表示を従来例で示したアナ
ログ式曜日呼び出し機能付き万年カレンダと同様に工夫
する必要がある。
【0010】しかるに指針表示式のカレンダ装置におい
ても年表示をデジタル式のカレンダ装置と同様に年号表
示にすることは、当然だれでも考えることではあるが、
1円周上に設ける場合を考えると、1円周上に設けるこ
とにより識別可能な年数は60年程度が限界であり、こ
れ以上の年数を目盛った場合には目盛りが細くなりすぎ
て識別が困難となる。しかし、カレンダ付腕時計の商品
価値を高めるには60年程度のカレンダでは不十分であ
り、デジタル時計で行われているものと同様に200年
程度の長さの月齢呼び出しカレンダが望まれる。
【0011】上記のごとく従来の指針表示式のカレンダ
装置においては視認性の満足出来る状態において200
年程度の長い年表示部を設けることは困難とされてお
り、これが月齢呼び出しカレンダの実現を拒んでいた。
本発明の目的は、上記問題を解決し、視認性の満足出来
る200年程度の年表示部を可能にするとともに、その
年表示部を用いた指針式の月齢呼び出し機能付き万年カ
レンダを実現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は以下の技術的手段により課題を解決した。2
4時間周期の基準信号を発生する基準信号発生手段、該
基準信号を受けて年、月、日、月齢の各情報を発生する
カレンダ情報発生手段、該カレンダ情報発生手段からの
信号によって駆動される年、月、日、月齢を表示するた
めの各回転表示部材、とよりなる月齢表示装置におい
て、年を表示する回転表示部材に対応する目盛は多重円
として形成された多重円目盛であり、前記多重円目盛の
内周円より順次外周円に向って年の表示が連続的に目盛
られていることを特徴とし、前記年を表示する回転表示
部材に対応する前記多重円目盛が同心円であること、前
記年を表示する回転表示部材に対応する前記多重円目盛
が渦巻状に形成されていること、前記多重円目盛は1回
転に対応する年数が(76×n)年(nは正の整数)に
目盛られていること、前記カレンダ情報発生手段におけ
る年情報発生手段は(76×n)進(nは正の整数)の
カウンタ手段を有することを特徴としている。さらに前
記カレンダ情報発生手段における年情報発生手段(76
×n)進(nは正の整数)のカウンタ手段を有し、か
つ、年を表示する、回転表示部材は駆動範囲を(76×
n)年(nは正の整数)に目盛ってなるとともに、月齢
に対応する月齢カウンタと前記カレンダ情報発生手段か
らの月日情報と年情報発生手段の76進カウンタからの
情報を入力して月齢を算出する月齢算出回路と、該月齢
算出回路の算出値によって制御される月齢早送り信号発
生回路とにより構成される月齢呼び出し回路を設け、前
記月齢呼び出し回路から出力される月齢早送り信号によ
って前記月齢を表示するための回転表示部材を駆動する
とともに、前記月齢カウンタを早送りすることを特徴と
し、前記月齢呼び出し回路は、前記月齢算出回路の算出
値と月齢カウンタとの一致を検出するための一致回路を
有し、該一致回路の出力によって前記月齢早送り信号発
生回路の月齢早送り信号発生動作を制御することを特徴
としている。
【0013】
【作用】次に、本発明における閏年の周期性と月齢の周
期性の原理について説明する。我々が現在使用している
暦、グレゴリオ暦では閏年、平年が次の法則に従ってい
る。『西暦紀元年数が4で割り切れる年を閏年、但し4
で割り切れても100で割った商が4で割り切れない年
を平年とする。』これが、グレゴリオ暦に定められた法
則である。この法則に従うと、100で割った商が4で
割り切れないという条件によって4で割り切れる基本的
な閏年の周期であるにもかかわらず閏年とならない特殊
年の一例として、1900年と2100年がある。した
がって、特殊年である1900年と2100年とを避け
ることにより前記2つの特殊年の間は4年毎に規則正し
く閏年が到来する。
【0014】次に月齢の周期性について説明する。19
00年と2100年の間の200年間は、4年毎に閏年
が到来するので、この間の1年の平均日数は365.2
5日である。一方、1朔望月は29.530589日な
ので、1年間の朔望月の日数端数は、365.25−
(29.530589×12)=10.882932日
である。これは、1朔望月を1とすると0.36853
08である。この端数は19年で、0.3685308
×19=7.0020854である。小数点以下の誤差
を月齢に直すと、0.0020854×29.5305
89=0.0615845日分である。即ち、今の年の
月齢と19年後の月齢とは0.0615845日しかず
れない。例えば、1991年8月25日の月齢と201
0年8月25日の月齢は0.0615845日しかずれ
ない。この様に考えると、月齢の周期性は19年にかな
り近い年になる。
【0015】そこで、閏年と月齢との両方の周期性を考
慮して年の周期性を理論的に考えると、「4」(閏年の
周期)と「19」(月齢の周期)との最小公倍数である
「76」が周期として望ましい。76年後の月齢のずれ
を計算しても、0.0615845×4=0.2463
38日で月齢の誤差としては小さい0.25日足らずで
ある。
【0016】
【実施例】図1は本発明における月齢表示装置の実施例
のカレンダ付電子時計の外観を示す正面図である。図2
は図1に示す電子時計のブロック図である。
【0017】図1において、1201は電子時計、12
02は時針、1203は分針、1203aは文字板外周
に時分の目盛りを付した時刻指示部である。1205は
月針、1205aは月指示部であり、月を表示してい
る。1206年は日針、1206aは日指示部であり、
31の日数が目盛られている。1207は24時間針、
1207aは24時指示部である。1208は59ステ
ップで1周する月齢針、1208aは月齢指示部であ
り、0.5分解能で0.0から29.0までの月齢を表
示する。
【0018】図1において、1204bは年指示部、1
204は年針である。年指示部1204bは渦巻状の多
重円目盛を形成しており、数字及び渦巻状に続く点は西
暦年数を表わす。各点は年針回転中心を中心とし、全周
角360度を76等分する半径上に並んでおり、1円周
上の目盛りが76年となっている。そして年針1204
が図1の垂直上方を指示する線上に2000年を表示す
る2000の数字と2つの点が表示されている。従っ
て、2000の上部の点は2076年を表示し、200
0の下部の点は1924年を表示しており、これらの年
号は前記グレゴリオ暦の法則により全て同一の月、日で
は、ほぼ同じ月齢となっている。年指示部1204bは
76年周期の点が連続する渦巻を画くことによって年の
表示が連続的に目盛られており、その内部の始点は19
01年を、外部の最終点は2099年を表示している。
【0019】209はリュウズであり、0段、1段、2
段の各位置に押し引き可能である。210乃至213は
押釦で、後述のスイッチS1 乃至S4 を操作可能とす
る。
【0020】図1に示しているカレンダ時刻は、199
1年8月25日午前10時9分であり月齢は15.0
(満月)である。年針1204の指示している全ての年
号、すなわち1915年、2067年の8月25日は前
記1991年8月25日と同じ月齢表示であることを示
している。
【0021】図2(a)、(b)は、図1に示す実施例
のブロック図である。以下、本発明によるカレンダ表示
装置の回路構成を図2のブロック図によって説明する。
【0022】10はスイッチ回路、11乃至17はチャ
タリング防止回路であり、R1 、R2はリュウズ209
を1段、2段の各位置に引いた時に閉じるスイッチ、S
1 乃至S4 は押釦210乃至押釦211を押すことによ
って閉じるスイッチ、S24は常時は開いており、24時
間針207が24時を指すとき一回スイッチを閉じる日
切換えスイッチである。前記各スイッチを閉じると、対
応するチャタリング防止回路11乃至17からは信号P
R2、PR1、PS24 、PS1、PS2、PS3、PS4がHレベル
として出力する。11a、12aはインバータで信号P
R2、PR1を入力し、その信号の反転信号P11a 、P12a
を出力する。
【0023】1は基準発振回路で発振信号PC1を出力す
る。2は分周回路で発振信号PC1を入力し、数種の分周
信号PC2を出力する。3は時刻信号発生回路で所定の分
周信号とスイッチ回路10のインバータ11aの信号P
11a を入力し、周知の時刻パルスを出力する。4は時刻
針駆動回路、5はモータ、6は時刻用輪列及び指針であ
り、時刻針駆動回路4は前記時刻パルスを入力すること
によって駆動パルスを出力し、モータ5を介して時刻用
輪列及び指針6を駆動する。
【0024】次にカレンダ表示装置について説明する。
カレンダ表示装置を構成する日、月、年、月齢の各カレ
ンダ情報発生手段はそれぞれの制御信号発生手段20、
50、70、90と日、月、年の位置検出回路40、6
0、80と日、月、年、月齢の各針の駆動装置とからな
る。
【0025】各針の駆動装置は、前記制御信号発生手段
からの1パルスの信号に対して各針の一駆動単位を歩進
させる装置であり、日針の駆動装置は日針駆動回路3
4、モータ35、日用輪列及び指針36よりなり、月、
年、月齢の各針の駆動装置についても同様に月針駆動回
路64、年針駆動回路84、月齢針駆動回路104、モ
ータ65、85、105、日用輪列及び指針66、年用
輪列及び指針86、月齢用輪列及び指針106よりな
る。
【0026】前記各制御信号発生手段は、通常の駆動パ
ルスを発生する各送り信号発生回路と修正用駆動パルス
を発生する各修正信号発生回路とよりなる。
【0027】すなわち、前記日制御信号発生手段20の
送り信号発生回路側は、日送り信号発生回路29と4つ
のANDゲート21、22、23、28、1つのORゲ
ート27、3つのワンパルス発生回路24、25、26
よりなる。ANDゲート21は、その入力端子が後述の
31日検出回路44と小の月検出回路63の出力端子に
接続されており、前記2つの検出回路44、63の信号
をANDし、その結果をワンパルス発生回路24に出力
する。同様に、ANDゲート22は、その入力端子が後
述の30日検出回路43、2月検出回路62、閏年検出
回路83の出力端子と接続され、前記3つの検出回路4
3、62、83の検出信号をANDし、その結果をワン
パルス発生回路25に入力する。ANDゲート23は、
その入力端子が後述の29日検出回路42、2月検出回
路62、平年検出回路82の出力端子と接続され、前記
3つの検出回路42、62、82の検出信号をAND
し、その結果をワンパルス発生回路26に入力する。さ
らに各ワンパルス発生回路24、25、26の入力端子
には、前述の分周回路2の分周信号PC2の中の周波数3
2Hzの信号PC32 が常時入力されている。そして各ワ
ンパルス発生回路24、25、26はそれぞれのAND
ゲート21、22、23からのAND信号が入力される
ごとにワンパルスの出力信号を発生して、ORゲート2
7の入力端子に出力する。ORゲート27の入力端子
は、前記各ワンパルス発生回路24、25、26の出力
端子と、前記日切換スイッチS24のチャタリング防止回
路13の出力端子に接続され、その出力端子はANDゲ
ート28の入力端子に接続している。ANDゲート28
は、その入力端子に、スイッチR1 、及びR2 の信号を
反転するインバータ11a、12aの各出力端子が接続
されており、同時にORゲート27の出力端子にも接続
されている。日送り信号発生回路29の入力端子は、分
周回路2とANDゲート28の出力端子に接続され、そ
の出力端子はORゲート33を介して前記日針駆動回路
34と後述する31進カウンタ41のI端子に接続して
いる。
【0028】又前記日制御信号発生手段20の日修正信
号発生回路側は、ORゲート30、ANDゲート31、
日修正信号発生回路32とからなり、ORゲート30の
入力端子はチャタリング防止回路11及び12の出力端
子に接続し、その出力端子はANDゲート31の一方の
入力端子に接続している。又ANDゲート31の別の入
力端子はスイッチS1 のチャタリング防止回路14の出
力に接続されている。日修正信号発生回路32の入力端
子は、分周回路2とANDゲート31の各出力端子と接
続し、その出力端子はORゲート33を介して前記日針
駆動回路34と31進カウンタ41のI端子に接続して
いる。
【0029】日針1206の駆動装置は、前述のごとく
日制御信号発生手段20からのワンパルスの出力信号で
日針1206を1日分駆動する。
【0030】日位置検出回路40は、31進カウンタ4
1、29日検出回路42、30日検出回路43、31日
検出回路44とからなり、31進カウンタ41のI端子
は、日制御信号発生手段20のORゲート33の出力端
子に接続され、Q端子は前記29日、30日、31日の
各検出回路42、43、44に接続されている。又31
進カウンタ41のC端子は後述するANDゲート52に
接続しており、R端子はチャタリング防止回路11の出
力端子に接続している。又29以上のカウントデータを
受けると、各データ毎にワンパルスを発生する公知の2
9日検出回路42の出力端子は前記日制御信号発生手段
20を構成するANDゲート23の入力端子と接続し、
同様の動作をする30日検出回路43、31日検出回路
44は、それぞれANDゲート、22、21の入力端子
に接続している。
【0031】次に、月制御信号発生手段50について説
明する。該月制御信号発生手段50は前記日制御信号発
生手段20と同様に、月送り信号発生回路54、AND
ゲート52よりなる月送り信号発生回路側と、月修正信
号発生回路55、ORゲート51、ANDゲート53よ
りなる月修正信号発生回路側と、前記2つの信号発生回
路54、55の出力端子に接続されたORゲート56と
よりなる。
【0032】前記月制御信号発生手段50における月送
り信号発生回路側のANDゲート52の入力端子は、ス
イッチ回路10のインバータ11a、12aの各出力端
子に接続されると同時に、前記31進カウンタ41のC
端子にも接続されている。月送り信号発生回路54の入
力端子は、分周回路2とANDゲート52の出力端子に
接続され、その出力端子はORゲート56を介して前記
月針駆動回路64と後述する12進カウンタ61のI端
子に接続している。
【0033】又月制御信号発生手段50における月修正
信号発生回路側のORゲート51の入力端子は、スイッ
チ回路10のチャタリング防止回路11及び12の出力
端子に接続され、その出力端子はANDゲート53の一
方の入力端子に接続されている。ANDゲート53の別
の入力端子はスイッチS2 のチャタリング防止回路15
の出力端子に接続されている。そしてその出力端子は月
修正信号発生回路55の入力端子に接続されている。前
記月修正信号発生回路55の入力端子は、分周回路2と
ANDゲート53の出力端子と接続され、その出力端子
はORゲート56を介して前記月針駆動回路64と12
進カウンタ61のI端子に接続している。
【0034】月針の駆動装置は、月針駆動回路64、モ
ータ65、月用輪列及び指針66とよりなり、日針駆動
と同様に月制御信号発生手段50からワンパルスの出力
信号で月針を1月分駆動する。
【0035】前記月位置検出回路60は、12進カウン
タ61、2月検出回路62、小の月検出回路63とより
なる。12ケ月をカウントする12進カウンタ61のI
端子は、前記ORゲート56の出力端子に接続し、Q端
子は2月検出回路62と小の月検出回路63の入力端子
に接続している。R端子はチャタリング防止回路11の
出力端子と接続し、C端子は後述するANDゲート72
の入力端子に接続している。前記2月検出回路62の出
力端子はANDゲート22及び23の入力端子に接続し
ており、前記小の月検出回路63の出力端子はANDゲ
ート21の入力端子に接続している。
【0036】次に年制御信号発生手段70について説明
する。該年制御信号発生手段70は年送り信号発生回路
74とANDゲート72とよりなる年送り信号発生回路
側と年修正信号発生回路75、ORゲート71、AND
ゲート73とよりなる年修正信号発生回路側と前記2つ
の信号発生回路74、75の出力端子に接続されたOR
ゲート76とで構成される。
【0037】前記年送り信号発生回路側のANDゲート
72の入力端子はスイッチ回路10のインバータ11
a、12aの各出力端子に接続され、同時に前記12進
カウンタ61のC端子にも接続されている。年送り信号
発生回路74の入力端子は、分周回路2とANDゲート
72の出力端子に接続され、その出力端子のORゲート
76を介して前記年針駆動回路84と後述する76進カ
ウンタ81のI端子に接続している。
【0038】又前記年修正信号発生回路側のORゲート
71の入力端子は、スイッチ回路10のチャタリング防
止回路11及び12の各出力端子に接続され、その出力
端子はANDゲート73の一方の入力端子に接続されて
いる。ANDゲート73の別の入力端子はスイッチS3
のチャタリング防止回路16の出力端子に接続され、そ
してその出力端子は年修正信号発生回路75の入力端子
に接続されている。年修正信号発生回路75の入力端子
は分周回路2とANDゲート73の出力端子と接続し
て、その出力端子はORゲート76を介して前記年駆動
回路84と後述する76進カウンタ81のI端子に接続
している。
【0039】年針の駆動装置は、前述の月針駆動装置と
同様であるので説明を省略する。
【0040】前記年位置検出回路80は、76進カウン
タ81、平年検出回路82、閏年検出回路83とよりな
り、76進カウンタ81のI端子は、前記ORゲート7
6の出力端子に接続され、Q端子はカウントデータを入
力する平年検出回路82と閏年検出回路83の入力端子
に接続している。さらにR端子は、チャタリング防止回
路11の出力端子と接続しており、平年検出回路82の
出力端子はANDゲート23の入力端子に接続してい
る。また、閏年検出回路83の出力端子はANDゲート
22の入力端子に接続している。
【0041】前記月齢制御信号発生手段90も、同様に
月齢送り信号発生回路側と月齢修正信号発生回路側とよ
りなる。
【0042】その月齢送り信号発生回路側は、月齢送り
信号発生回路94とANDゲート92とよりなる。AN
Dゲート92の入力端子は、スイッチ回路10のインバ
ータ11a、12a及びチャタリング防止回路13の各
出力端子に接続され、日切換スイッチS24の信号PS24
を入力する。月齢送り信号発生回路94の入力端子は、
分周回路2とANDゲート92の出力端子に接続され、
その出力端子はORゲート96を介して後述する月齢呼
出し回路300に接続している。
【0043】又月齢信号発生手段90の月齢修正信号発
生回路側は、月齢修正信号発生回路95、ORゲート9
1、ANDゲート93とよりなる。ORゲート91の入
力端子はチャタリング防止回路11及び12の各出力端
子に接続され、その出力端子は、ANDゲート93の一
方の入力端子に接続されている。ANDゲート93の別
の入力端子は、スイッチS4 のチャタリング防止回路1
7の出力端子に接続され、その出力端子は月齢修正信号
発生回路95の入力端子に接続されている。月齢修正信
号発生回路95の入力端子は分周回路2とANDゲート
93の出力端子と接続して、その出力端子はORゲート
96を介して、後述する月齢呼出し回路300に接続し
ている。
【0044】なお分周回路2から前記各信号発生回路に
入力される分周信号は各信号発生回路に対して各々必要
な周波数を持っている。
【0045】月齢呼び出し回路300は月齢算出回路3
05、一致回路306、59進カウンタ307、出力禁
止回路301、月齢早送り信号発生回路303、ORゲ
ート304とよりなる。76進カウンタ81のQ端子は
平年検出回路82と閏年検出回路83と共に前記月齢算
出回路305のY端子とに接続している。
【0046】また、日位置検出回路40の31進カウン
タ41のQ端子と、月位置検出回路60の12進カウン
タ61のQ端子とは月齢算出回路305のD端子とM端
子とに接続され、日と月のカウントデータを出力する。
【0047】前記月齢算出回路305は特開平2−31
1788号公報に開示されるように、年、月、日の情報
により、月齢を算出する回路であり、そのY、M、D各
端子に入力される76進、12進、31進の各カウンタ
の年、月、日データを受けて、その年、月、日に対応す
る月齢を算出する。この算出値はQ1 〜Q6 の各端子か
ら図3に示される様に0.5の分解能で月齢を表わす5
9進信号として一致回路306に出力される。
【0048】一致回路306は59進カウンタ307の
出力値Q1 〜Q6 と前述の月齢算出回路305の算出値
1 〜Q6 との一致を検出することによりそのQ端子の
出力をHレベルに保持する。
【0049】出力禁止回路301はデータタイプのフリ
ップフロップであり、そのD端子を電源Vddに接続し、
CL端子はインバータ12aの出力端子に、R端子は一
致回路306のQ端子に、Q端子は月齢早送り信号発生
回路303の入力端子に接続しており、また月齢早送り
信号発生回路303の別の入力端子には所定周期の分周
信号PC2が常時入力している。
【0050】ORゲート304の2つの入力端子は、月
齢早送り信号発生回路303の出力端子と、月齢制御信
号発生手段90のORゲート96の出力端子とに各々接
続され、その出力端子は曜針駆動回路104と59進カ
ウンタ307のI端子に各々接続されている。
【0051】59進カウンタ307は、I端子に入力す
る信号のパルス数をカウントし、そのデータをQ1 〜Q
6 の各出力端子を介して一致回路306に出力する。ま
たR端子はチャタリング防止回路11の出力端子と接続
されることにより信号PR2を入力する。
【0052】次に、上記構成を有する本発明による月齢
表示装置の動作について、リューズ0段位置のカレンダ
時刻表示モード、1段位置の修正モード、2段位置の初
期設定モードに分けて説明する。
【0053】まずリューズ0段位置のカレンダ時刻表示
モードにおいては前記スイッチR1、R2 が開いてお
り、スイッチ回路10のインバータ11a、12aの出
力信号P11a 、P12a がHレベルに保持されている。H
レベルの信号P11a が入力される時刻信号発生回路3は
分周回路2から所定の周波数を入力して時刻信号を出力
し、時刻針駆動回路4、モータ5、時刻用輪列及び指針
6の公知手段により時刻表示を行う。今、リューズ20
9が0段位置にあるのでスイッチR1 、R2 が開いてい
るため、Hレベルの信号P11a 、P12a は日月年月齢の
各送り信号発生回路側のANDゲート28、52、7
2、92の入力しそれぞれのANDゲートをON状態を
保持している。
【0054】他方Lレベルの信号PR1、PR2によって日
月年月齢の修正信号発生回路側のORゲート30、5
1、71、91への2入力のLレベルとなることにより
その出力もLレベルとなり、ANDゲート31、53、
73、93をOFF状態にしている。
【0055】この状態において前記24時間針1207
は時刻用輪列6と連動しており、前記24時間針120
7が24時を指す時に輪列中に組み込まれたスイッチS
24が閉じ、ワンパルスの日切換信号PS24 を出力する。
【0056】前記日切換信号PS24 が日制御信号発生手
段20のORゲート27と月齢制御信号発生手段90の
ANDゲート92に入力されることにより日送り信号発
生回路29から日送り信号が出力され、日位置検出回路
40の31進カウンタ41をカウントアップするととも
に、日針駆動回路34、モータ35を介して日針120
6を1日分歩進させる。同時に月齢送り信号発生回路9
4からは月齢送り信号が出力され月齢針駆動回路10
4、モータ105を介して月齢1208を1日分歩進さ
せる。すなわち通常時においては24時間毎に出力され
る日切換信号PS24 によって日針1206と月齢針12
08とが1日分ずつ歩進させることにより通常のカレン
ダ動作が行われる。
【0057】上記カレンダ付電子時計は月末自動修正手
段が採用されており、月末になると前記日位置検出回路
40以下、各位置検出回路が自動的に非存日を早送りし
て修正を行うものであり、その動作について説明する。
【0058】前記日位置検出回路40では、31進カウ
ンタ41のQ端子から日のカウントデータが出力され、
29日、30日、31日の各検出回路42、43、44
に入力される。各検出回路42、43、44は、それぞ
れ29日以上、30日以上、31日以上のデータを入力
される毎に、ワンパルスを出力し、この信号はANDゲ
ート23、22、21にそれぞれに入力される。またカ
ウントデータが1に切換わる時にC端子から桁上信号が
月制御信号発生手段50のANDゲート52に入力され
る。
【0059】前記月位置検出回路60では、12進カウ
ンタ61のQ端子から月のカウントデータが2月検出回
路62、小の月検出回路63に入力される。各検出回路
62、63が2月あるいは小の月を検出すると信号を発
生し、2月検出回路62からはANDゲート23、22
に、小の月検出回路63からはANDゲート21に入力
する。また、カウントデータが1に切換わると、C端子
から桁上信号が年制御信号発生手段70のANDゲート
72に入力される。
【0060】前記年位置検出回路80では、76進カウ
ンタ81のカウントデータを入力する平年検出回路8
2、閏年検出回路83が平年、閏年を検出すると、それ
ぞれの出力端子より信号を出力して、平年検出回路82
からANDゲート23に又閏年検出回路83からAND
ゲート22にそれぞれ入力される。
【0061】以上のごとく各検出回路62、63、8
2、83からの検出信号が日送り信号発生回路側のAN
Dゲート21、22、23に入力されることによりAN
Dゲート21は小の月でON状態、ANDゲート22は
閏年2月でON状態、ANDゲート23は平年2月でO
N状態を保持する。それぞれのANDゲート21、2
2、23のON状態において、各ANDゲート21、2
2、23は、29日、30日、31日の各検出回路4
2、43、44からの信号をそれぞれ通過させパルス発
生回路24、25、26に入力させる。前記各検出信号
を入力したワンパルス発生回路24、25、26はワン
パルスを出力し、ORゲート27とON状態のANDゲ
ート28を通過させて日送り信号発生回路29に入力す
る。
【0062】この結果日送り信号発生回路29もワンパ
ルスの日送り信号を出力して日針1206を1日分歩進
させるとともに31進カウンタ41を1日分カウントア
ップする。このようにして各月末には日位置検出回路4
0の各検出回路42、43、44の条件に従って1日〜
3日分だけ日針1206の歩進が行われる。
【0063】例えば閏年2月の月末では、30日検出回
路43が31進カウンタ41のカウントデータが1にな
るまで2回検出信号を出力してANDゲート22に入力
するので日針1206が2日分だけ歩進される。
【0064】また、前述した31進、12進の各カウン
タ41、61は各々カウントデータが1に切換わること
を検出することによりC端子から月送り信号及び年送り
信号を出力し、ON状態のANDゲート52、72を通
過させて月針1205及び年針1204を歩進させる。
【0065】以上が時刻とカレンダ装置とが運動する図
1及び図2に示すカレンダ付電子時計のカレンダ時刻表
示モードの動作である。
【0066】次に、リュウズ1段位置の修正モードにつ
いて説明する。
【0067】前記リュウズ209を1段位置に引出すこ
とによってスイッチ回路10のスイッチR1 が閉じると
チャタリング防止回路12からの信号PR1はHレベルを
保持し、インバータ12aからの信号P12a はLレベル
を保持する。この結果、日、月、年、月齢の各送り信号
発生回路29、54、74、94に接続されたANDゲ
ート28、52、72、92はすべてOFF状態に、
又、日、月、年、月齢の修正信号発生回路32、55、
75、95に接続されたANDゲート31、53、7
3、93をすべてON状態にする。
【0068】この状態において前記押釦210〜213
を押し、スイッチS1 〜S4 を閉じると各スイッチに対
応する信号PS1〜PS4はHレベルとなり、前記ANDゲ
ート31、53、73、93を通過して日、月、年、月
齢の各修正信号発生回路32、55、75、95に入力
し、各修正信号発生回路は各々独立して修正信号を出力
し、日、月、年、月齢の各針1206、1205、12
04、1208を修正する。尚、カレンダ修正モードに
おいてはANDゲート28がOFF状態のため、月末の
非存日自動修正動作は行われない。
【0069】次にリューズ2段位置におけるカレンダの
初期セットモードについて説明する。
【0070】前記リューズ209を2段位置に引出すこ
とによってスイッチ回路10のスイッチR2 が閉じる
と、前記チャタリング防止回路11からはHレベルの信
号PR2が、又インバータ11aからはLレベルの信号P
11a が出力される。
【0071】この結果前記時刻信号発生回路3はその入
力端子がLレベルとなってOFF状態となり、前記時刻
針である時針1202及び分針1203の歩進は停止す
る。この状態においては周知のリューズ回転による機械
的な時刻針の修正が可能となる。
【0072】又前記Hレベルの信号PR2は前記31進カ
ウンタ41、12進カウンタ61、76進カウンタ81
の各リセット端子Rに供給され、前記各カウンタ41、
61、81はリセットされることによってその内容が予
め定められた特定の年月日に設定される。例えば76進
カウンタ81の内容は閏年の内容に、又12進カウンタ
61の内容は1月に、さらに31進カウンタ41の内容
は1日に、各々設定されることにより特定日は2000
年1月1日となる。
【0073】さらに前記チャタリング防止回路11から
出力されたLレベルの信号P11a は日、月、年、月齢の
各送り信号発生回路29、54、74、94に接続され
た各ANDゲート28、52、72、92をすべてOF
F状態に保持する。
【0074】一方Hレベルの信号PR2は日、月、年、月
齢の各修正信号発生回路32、55、75、95に接続
されたORゲート30、51、71、91を通過してA
NDゲート31、53、73、93をすべてON状態に
保持する。
【0075】この状態において前述の修正モードと同様
に、押釦210〜213を押してスイッチS1 〜S4
閉じることにより前記年針1204を76進カウンタ8
1の内容である2000年の位置に修正することが出来
る。
【0076】以下同様にして月針1205を12進カウ
ンタ61の内容である1月に、日針1206を31進カ
ウンタ41の内容である1日にそれぞれ修正し、さらに
月齢針1208を月齢0.0(月の形は新月)位置に合
わせて修正することによりカレンダの初期セットが終了
する。この初期セットによって表示部材である年針12
04、月針1205、日針1206、月齢針1208と
電気的記憶手段である76進カウンタ81、12進カウ
ンタ61、31進カウンタ41との内容が一致し、以後
同期動作が行われることによってカレンダの月末自動修
正動作が可能となる。
【0077】以上のごとく先ずリューズ209を2段位
置に引出して機械的な時刻針合わせを行うとともに押釦
210〜213を操作してカレンダの初期セットを行
う。
【0078】次に、月齢呼出し回路300にかかわる動
作について説明する。
【0079】通常の時刻カレンダモードにおいては前述
のごとく月齢算出回路305のY、M、Dの各端子に入
力される各カウンタ81、61、41からの年、月、日
の情報と前記59進カウンタ307の月齢情報とが常に
一致しているため、月齢算出回路305の算出値にもと
づく出力端子Q1 〜Q6 と59進カウンタ307の出力
端子Q1 〜Q6 のデータも常に一致し、この結果一致回
路306のQ端子の出力がHレベルを保持することによ
り前記出力禁止回路301をリセットしている。この結
果出力禁止回路301のQ端子はLレベルを保持するこ
とにより前記月齢早送り信号発生回路303の早送り信
号の出力を禁止する。そして、この時刻カレンダ表示モ
ードにおいては、日切換スイッチS24の動作によって1
日に1回、日切換信号PS24 が出力されて前記日送り信
号発生回路29と月齢送り信号発生回路94に供給され
る。この結果前記日送り信号発生回路29から出力され
る日送り信号が31進カウンタ41に入力されることに
よって前述で説明したごとく一連のカレンダ送り動作が
行われることにより月齢算出回路305のY、M、D端
子の情報が変化する。しかし前記日送り信号は同時に月
齢送り信号発生回路94にも入力されるため、月齢送り
信号発生回路94から出力された月齢送り信号が入力さ
れた59進カウンタ307の情報も同期して変化するこ
とにより、前記月齢算出回路305の出力端子Q1 〜Q
6 と59進カウンタ307の出力端子Q1 〜Q6 との一
致条件が常に保持される。従って時刻カレンダ表示モー
ドにおいては前記出力禁止回路301のQ端子はLレベ
ルに保持され、前記月齢早送り信号発生回路303から
の月齢早送り信号の出力は禁止される。以上が通常の時
刻カレンダ表示モードである。
【0080】次に初期セットモードについて説明する。
前述の如くリューズ209を2段位置に引出すことによ
ってスイッチ回路10のスイッチR2 が閉じるとHレベ
ルの信号PR2が出力され、前記31進カウンタ41、1
2進カウンタ61、76進カウンタ81、59進カウン
タ307の各リセット端子Rに供給される。この結果各
カウンタは予め定められた特定の年、月、日、月齢に設
定されることによるが本実施例においては特定日として
2000年1月1日、月齢0.0(月の形は新月)位置
を採用しているため76進カウンタ81の内容が200
0年に、12進カウンタ61の内容が1月、31進カウ
ンタ41の内容が1日、59進カウンタ307の内容が
月齢0.0に各々設定される。この状態において前記押
釦210〜213を操作することにより年針1204、
月針1205、日針1206、月齢針1208を前記各
カウンタ81、61、41、307の内容に一致させる
よう修正する、上記操作によって各カレンダ針と各カウ
ンタの内容を一致させ、さらにリューズ209の回転に
よって前記時針1202と分針1203との時刻修正を
した後にリューズ209を押込むことによって初期セッ
トが終了する。
【0081】次に本発明の特徴であるカレンダの月齢呼
び出しモードについて説明する。尚、一実施例として図
1に示す1991年8月25日、月齢15.0(月の形
は満月)の現在日の月齢の状態から2068年5月10
日の月齢(月齢7.5)を呼び出す動作について説明す
る。
【0082】前述のごとくリューズ209を1段位置の
月齢呼び出し設定モード(カレンダ修正モードを兼ね
る)に引出すとスイッチR1 が閉じることにより、その
スイッチON信号PR1はHレベルを保持される。この結
果各制御信号発生手段20、50、70、90における
修正信号発生回路側のANDゲート31、53、73、
93dON状態に保持する。この状態において前記年指
示部1204bの年針1204の表示を見ながら押釦2
12を操作して2068年の上に年針1204を最短距
離(1年進める)にて合わせ込む。この場合、前述の如
く年針1204の指示する位置が渦巻上の何周目に該当
しているかということについては考える必要がない。何
故ならば、年針1204が指示している渦巻上の191
6年、1992年、2068年はすべて同じ月齢表示で
良いことは前述の通りである。次に、月表示部1205
aの月針1205を見ながら押釦211を操作して5月
に合わせ込む。さらに、日表示部1206aの日針12
06を見ながら押釦210を操作して10日に合わせ込
む。上記の如く押釦210〜212を押して希望する呼
び出し日に各日月年針を指定すると、それぞれのカウン
タ81、61、41のデータが変化して前記月齢算出回
路305のY、M、D端子に入力されることにより、月
齢算出回路305の月齢算出動作が行われ、その算出値
に従って出力端子Q1 〜Q6 の出力データも変化する。
この結果一致回路306の一致条件が崩れてQ端子の出
力信号がLレベルに保持されることによって出力禁止回
路301のリセットが解除される。
【0083】以上が月齢呼び出しモードにおける指定操
作であり、この指定操作終了後に前記リューズ209を
0段位置に押込むことによって月齢呼び出し動作がスタ
ートする。すなわち前記リューズ209の押込み操作に
よって第2図に示すスイッチR1 が開くことによりスイ
ッチON信号PR1はLレベルに変化して月齢呼び出し設
定モード(修正モード)が解除され、同時にインバータ
12aの出力信号P12a がHレベルとなる。この出力信
号P12a がクロック端子CLに供給されることによって
出力禁止回路301がセットされ、出力端子Qに接続さ
れている月齢早送り信号発生回路303を動作状態にす
る。そして、前記月齢早送り信号発生回路303から出
力された月齢早送り信号がORゲート304を介して月
齢針駆動回路104と59進カウンタ307に供給され
ることにより、モータ105を介して月齢用輪列及び指
針106が早送りされると同時に、59進カウンタ30
7がカウントアップされる。そして59進カウンタ30
7のカウントデータが前記月齢算出回路305の月齢呼
び出し設定によって変化した算出値と一致すると、前記
一致回路306の出力端子Qより一致信号が出力して前
記出力禁止回路301を再びリセットすることにより、
前記月齢早送り信号発生回路303が非動作状態に復帰
し、月齢呼び出し動作が終了する。この結果図1に示す
月齢表示部1208aの月齢針1208は、前記年針1
204、月針1205、日針1206によって指定され
た2068年、5月、10日に対応する月齢7.5(月
の形は半月)を指示する。
【0084】以上が本発明の特徴である月齢呼び出しモ
ードであり、この呼出しが行われた時点では前述のごと
くリューズ209が0段位置に押込まれているので通常
のカレンダ時刻モードとなっている。このようにして希
望した年月日の月齢を呼び出して確認した後、再び現在
のカレンダに復帰させるには、再度リューズ209を1
段位置に引出して修正モード(月齢呼び出し設定モード
を兼ねる)を呼出し、前記月齢呼び出しモードの指定操
作と同様に押釦210〜212を操作して現在の年、
月、日(1991年8月25日)を設定し、リューズ2
09を0段位置に押込むことにより前述の月齢呼び出し
動作が行われることにより、月齢針1208が月齢1
5.0(月の形は満月)に早送りされ、現在日の月齢に
復帰する。
【0085】そして次にリューズ209の引出し操作が
行われる迄は、日切換のスイッチS24の信号PS24 が2
4時に発生して、日送り信号発生回路29と月齢送り信
号発生回路94から1パルスを発生させ、日針120
6、月齢針1208を一日分歩進させる常用のカレンダ
時刻表示モードとなる。
【0086】すなわち本実施例においては、月齢呼び出
しモードとして特別の回路構成を設けずに、従来のカレ
ンダ修正モードを兼用して行うようにしており、希望日
の月齢呼び出し操作で月齢を検索し、現在日の呼出し操
作で復帰させるようにしている。
【0087】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、月齢呼び
出し機能に有効な年表示方法として、本発明によれば暦
年表示用の目盛を多重円目盛とし、この多重円目盛の内
周円より順次外周円に向って年の表示が連続的に目盛ら
れているため、年表示部の限られたスペース内において
目盛範囲を拡大することが出来、200年以上の長い年
表示が可能となる。又多重円目盛を渦巻形状とすること
によって目盛の連続性を感じさせることが出来る効果が
あり、さらに前記年表示部の多重円目盛と周回表示手段
とを組み合わせることによって更に長い年表示が可能と
なる。
【0088】次に月齢呼び出し方式のカレンダの実現に
対しては、多重円目盛の1円周上の目盛年数を(76×
n)年にするとともに年のカウンタを76進カウンタと
することにより、1本の年針が指示する多重円目盛上の
複数の年号はすべて同一カレンダとすることが可能とな
り、月齢呼び出し動作における年の指定を最短距離にて
行うことが出来る。
【0089】上記のごとく本発明は腕時計の文字板のよ
うな少ないスペースでの長い年号表示を可能にしたこ
と、多重円目盛の同一指示年号を同一カレンダにしたこ
と等により、機能性とデザイン性に優れた本格的な月齢
表示装置として月齢呼び出し機能を備えた指針式カレン
ダ付電子時計を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による月齢表示装置の実施例を示すカレ
ンダ付電子時計の正面図である。
【図2】図1に示すカレンダ付電子時計のブロック図で
ある。
【図3】図1に示すカレンダ付電子時計のブロック図で
ある。
【図4】図2、図3の電子時計の月齢算出回路の算出さ
れた月齢とQ〜Qの出力内容との説明図である。
【図5】従来例を示す電子時計の正面図である。
【符号の説明】
1 基準発振回路 2 分周回路 3 時刻信号発生回路 4 時刻針駆動回路 5、35、65、85、105 モータ 10 スイッチ回路 11〜17 チャタリング防止回路 20 日制御信号発生手段 50 月制御信号発生手段 70 年制御信号発生手段 90 月齢制御信号発生手段 6 時刻用輪列及び指針 40 日位置検出回路 60 月位置検出回路 80 年位置検出回路 1201 電子時計 1202 時針 1203 分針 1204 年針 1205 月針 1206 日針 1207 24時間針 1208 月齢針 209 リュウズ 210〜213 押釦 300 月齢呼び出し回路 305 月齢算出回路 306 一致回路 307 59進カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04B 19/00 G04B 19/08 G04B 19/24 - 19/26 G04C 3/00 G04C 3/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 年、月、日、月齢の各情報を発生するカ
    レンダ情報発生手段、該カレンダ情報発生手段からの信
    号によって駆動される年、月、日、月齢を表示するため
    の表示部、とよりなる月齢表示装置において年を表示す
    る表示部は回転表示部材より成り、対応する目盛は同心
    円あるいは渦巻形状に多重円として形成された多重円目
    盛であり、前記多重円目盛の内周円より順次外周円に向
    かって年の表示が連続的に目盛られていると共に前記多
    重円目盛は1回転に対応する年数が(76×n)年(n
    は正の整数)に目盛られていることを特徴とする月齢表
    示装置。
  2. 【請求項2】 多重円目盛は1回転に対応する年数が7
    6年に目盛られていることを特徴とする請求項記載の
    月齢表示装置。
  3. 【請求項3】 カレンダ情報発生手段における年情報発
    生手段は(76×n)進(nは正の整数)のカウンタ手
    段を有することを特徴とする請求項記載の月齢表示装
    置。
  4. 【請求項4】 月齢を表示する表示部は回転表示部材で
    あり、カレンダ情報発生手段における年情報発生手段は
    (76×n)進(nは正の整数)のカウンタ手段を有
    し、かつ、年を表示する、回転表示部材は駆動範囲を
    (76×n)年(nは正の整数)に目盛ってなるととも
    に、月齢値に対応する月齢カウンタと前記カレンダ情報
    発生手段からの月日情報と年情報発生手段の76進カウ
    ンタからの情報を入力して月齢を算出する月齢算出回路
    と、該月齢算出回路の算出値によって制御される月齢早
    送り信号発生回路とにより構成される月齢呼び出し回路
    を設け、前記月齢呼び出し回路から出力される月齢早送
    り信号によって前記月齢を表示するための回転表示部材
    を駆動するとともに、前記月齢カウンタを早送りするこ
    とを特徴とする請求項記載の月齢表示装置。
  5. 【請求項5】 月齢呼び出し回路は、月齢算出回路の算
    出値と月齢カウンタとの一致を検出するための一致回路
    を有し、該一致回路の出力によって、月齢早送り信号発
    生回路の月齢早送り信号発生動作を制御することを特徴
    とする請求項記載の月齢表示装置。
  6. 【請求項6】 年、月、日、月齢の各情報を発生するカ
    レンダ情報発生手段、 該カレンダ情報発生手段からの信
    号によって駆動される年、月、日、月齢を表示するため
    の表示部、とよりなる月齢表示装置において年を表示す
    る表示部は回転表示部材より成り、対応する目盛は多重
    円として形成された多重円目盛であり、前記多重円目盛
    の内周円より順次外周円に向かって年の表示が連続的に
    目盛られていると共に前記多重円目盛は1回転に対応す
    る年数が(19×n)年(nは正の整数)に目盛られて
    いることを特徴とする月齢表示装置。
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