JP3118434B2 - 収納装置 - Google Patents

収納装置

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JP3118434B2
JP3118434B2 JP09097726A JP9772697A JP3118434B2 JP 3118434 B2 JP3118434 B2 JP 3118434B2 JP 09097726 A JP09097726 A JP 09097726A JP 9772697 A JP9772697 A JP 9772697A JP 3118434 B2 JP3118434 B2 JP 3118434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室内に
配置される収納装置に関し、とくに開閉部材(可動部
材)と固定部材との間の隙間からコイン、カード等が車
体奥側に落ちるのを防止する収納装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内には、コインボックス等
の小物入れ、ナビゲーションシステムのディスプレイ等
の内装部材が配置される。内装部材のうち開閉部材は、
使用時のみ車室内側に出され、不使用時には固定部材の
凹部に収納される。収納装置に関する従来技術の一例と
して、実開昭63−4855号公報、実開昭64−30
756号公報、実開平2−89180号公報、実開平3
−81153号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、開閉部材を、
固定部材に揺動(回動と同じ意味、以下同じ)可能に支
持した収納装置では、つぎの問題が生じる。開閉部材2
を車体側に固定される固定部材4に揺動可能に支持した
構造では、図8および図9に示すように、開閉部材2の
揺動時における開閉部材2と固定部材4との干渉を避け
るため、開閉部材2と固定部材4との間に隙間Sが設け
られている。隙間Sは、図8に示す開閉部材2の開時、
および図9に示す開閉部材2の閉時のいずれにおいても
生じるので、車室内でコイン、カードを取り扱う際に、
誤ってコインやカードが隙間Sから車体奥側(矢印F方
向)に落ちてしまうという問題がある。車体奥側に落ち
たコインやカードは、簡単には取り出すことができな
い。本発明の目的は、開閉部材と固定部材との間に隙間
が生じていても、コインやカードが隙間から車体奥側に
落ちるのを防止することが可能な収納装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る収納装置は、次の通りである。 (1) 凹部を有する固定部材と、前記固定部材に揺動
可能に支持され、前記凹部に収納可能な開閉部材と、前
記固定部材の前記開閉部材と対向する位置に形成される
プレート突出用穴と、前記固定部材に、前記プレート突
出用穴から前記開閉部材側に突出可能に支持されたプレ
ートと、前記プレートを前記開閉部材に押しつける付勢
手段と、からなることを特徴とする収納装置。 (2) 凹部を有する固定部材と、前記固定部材に移動
可能に支持され、前記凹部に出し入れ可能な開閉部材
と、一端部が前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側
持され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側
保持されるシートと、からなり、前記開閉部材は開閉時
には前記シートに当たり開閉部材と固定部材との間に侵
入した物品を掻き出し可能であることを特徴とする収納
装置。 (3) 凹部を有する固定部材と、前記固定部材に移動
可能に支持され、前記凹部に出し入れ可能な開閉部材
と、一端部が前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側
持され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側
保持されるシートと、からなり、前記開閉部材の一部が
前記シートに常に接触しており、前記開閉部材は開閉時
に開閉部材と固定部材との間に侵入した物品を掻き出し
可能であることを特徴とする収納装置。 (4) 凹部を有する固定部材と、前記固定部材に移動
可能に支持され、前記凹部に出し入れ可能な開閉部材
と、一端部が前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側
持され、他端部が前記固 定部材の前記凹部の奥側
保持されるシートと、前記シートと隣接する位置に設け
られた、前記凹部の開口部周縁から凹部の奥側に向かっ
て延びるカバーと、からなり、前記開閉部材は開閉時に
は前記シートに当たり開閉部材と固定部材との間に侵入
した物品を掻き出し可能であることを特徴とする収納装
置。 (5) 凹部を有する固定部材と、前記固定部材に移動
可能に支持され、前記凹部に出し入れ可能な開閉部材
と、一端部が前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側
持され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側
保持されるシートと、前記開閉部材側に設けられ、前記
シートを保持する保持手段と、からなり、前記開閉部材
は開閉時には前記シートに当たり開閉部材と固定部材と
の間に侵入した物品を掻き出し可能であることを特徴と
する収納装置。 (6) 凹部を有する固定部材と、前記固定部材に移動
可能に支持され、前記凹部に出し入れ可能な開閉部材
と、一端部が前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側
持され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側
保持されるシートと、からなり、前記シートは常に弾性
力を有しており、前記開閉部材は開閉時には前記シート
に当たり開閉部材と固定部材との間に侵入した物品を掻
き出し可能であることを特徴とする収納装置。
【0005】上記(1)の収納装置では、固定部材に可
動に支持されたプレートは、付勢手段によって開閉部材
に押しつけられるので、プレートは開閉部材に常時接触
することになり、開閉部材とプレートとの間には隙間は
生じない。そのため、固定部材と開閉部材との間の隙間
にコインやカードが誤って入った場合でも、コインやカ
ードはプレートと当たってそれより奥への移動が阻止さ
れ、コインやカード等の車体奥側での落下が防止され
る。 上記(2)の収納装置では、シートは一端部が固定部材
の凹部の開口部周縁側に保持され、他端部が凹部の奥
に保持されるので、凹部の開口部周縁と凹部の奥
との間は、シートによって塞がれる。そのため、開
口部周縁と開閉部材との間の隙間にコインやカードが
誤って入った場合でも、コインやカードはシートによっ
て受け止められ、コインやカード等の車体奥側への落下
が防止される。また、開閉部材は開閉時にはシートに当
たり開閉部材と固定部材との間に侵入した物品を掻き出
し可能である。 上記(3)の収納装置では、開閉部材の一部がシートに
接しているので、そこから奥にはコインやカードは侵入
しにくく、奥で落下する可能性はさらに減少する。 上記(4)の収納装置では、シートと隣接する位置に、
カバーが設けられるので、シートの外方への弛みが抑制
される。そのため、シート側に落下したコイン等が開閉
部材の閉動作時に外側に逃げにくくなり、コイン等の取
り出しが容易になる。 上記(5)の収納装置では、シートが保持手段により保
持されているため、開閉部材の開閉時には保持手段はシ
ートを挟んだ状態で移動することになり、シート側に落
ちたコイン等を開閉部材の閉動作により凹部の開口部側
にかき出すことが可能となる。 上記(6)の収納装置では、シートに弾力性をもたせた
ので、シートを常に開閉部材に当てることができ、そこ
から奥にはコインやカードは侵入しにくく、奥で落下す
る可能性はさらに減少する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の第1
実施例に係る収納装置を示しており、とくに自動車のナ
ビゲーションシステムのディスプレイの収納に適用した
場合を示している。図2において、20は車体側に固定
される固定部材(クラスタ、ベゼルとも呼ばれる)を示
している。固定部材20は、合成樹脂から構成されてい
る。固定部材20のうち車両前方側部分には、断面形状
が略三角形の凹部21が形成されている。凹部21は、
後述する開閉部材(可動部材)30を収納する部位であ
る。凹部21の底壁22は、車両前方に下りとなる傾斜
壁に形成されている。固定部材20のうち車両後方側部
分は、車両後方に下りとなる円弧部24に形成されてい
る。円弧部24には、空調用のエア吹き出し口26が形
成されている。固定部材20には、左右に延びる金属製
のシャフト27が取付けられている。シャフト27の両
端部は、固定部材20の側壁に装着された樹脂製のブッ
シュ28に支持されている。
【0007】固定部材20には、開閉部材30が上下方
向に揺動可能に支持されている。開閉部材30は、ドア
(収納ドア)32と、意匠用のカバー34とから構成さ
れている。ドア32とカバー34は、合成樹脂から構成
されており、一体的に開閉される。ドア32には、シャ
フト27が挿通される軸穴33が形成されている。開閉
部材30は、シャフト27を中心として上下方向に揺動
可能となっている。カバー34は、ドア32の一側に取
付けられている。開閉部材30は、凹部21への収納時
にはカバー34のみが車室側に露出する。カバー34の
ドア32への取付けは、複数のビスによって行なわれて
いる。ドア32の内部には、収納部35が形成されてい
る。収納部35には、ナビゲーションシステムのディス
プレイ36が収納されている。ディスプレイ36は、図
示しないコンピュータからの車両情報を表示する。
【0008】固定部材20の底壁22の下面側には、車
両前後方向に延びる一対の支持板40が設けられてい
る。支持板40は、固定部材20と一体成形されてい
る。支持板40には、ボビン41が回転可能に支持され
ている。ボビン41には、帯状の駆動スプリング43が
巻付けられている。駆動スプリング43は、渦巻き状に
丸められている。駆動スプリング43の一端部には、フ
ック44が取付けられている。カバー34には、別のボ
ビン45が回動可能に支持されている。フック44は、
ボビン45に引っかけられている。ボビン45は、駆動
スプリング43によりボビン41側に引っ張られてい
る。開閉部材30は、駆動スプリング43の付勢力によ
り開き方向に付勢されている。ドア32の軸穴33の外
周には、ギヤ46が形成されている。ギヤ46は、固定
部材20の側壁に装着されたオイルダンパ48と噛み合
わされている。オイルダンパ48は、駆動スプリング4
3の付勢力による開閉部材30の移動速度を、オイルの
粘性抵抗により調整する機能を有する。
【0009】固定部材20には、スプリングピン50を
介してロックノブ51が揺動可能に支持されている。ロ
ックノブ51は、スプリング52により一方向に付勢さ
れている。固定部材20のロックノブ51の近傍には、
スプリングピン55を介してロックレバー56が揺動可
能に支持されている。ロックレバー56は、スプリング
57により一方向に付勢されている。ロックレバー56
の一端部は、開閉部材30に形成された突起部58と係
合可能となっている。ロックレバー56は、ロックノブ
51の押圧により揺動し、突起部58との係合を解除す
る。固定部材20の底壁22の上面22aとドア32の
前面32aとの間には、隙間Sが設けられている。隙間
Sは、開閉部材30が上下方向に揺動する際に、開閉部
材30と固定部材20との干渉を防止するために設けら
れている。、隙間Sは、開閉部材30の開時および閉時
のいずれにも生じるものである。隙間Sは、たとえば2
mmに設定されている。
【0010】固定部材20の底壁22には、平面形状が
長方形のプレート突出用穴60が形成されている。プレ
ート突出用穴60は、ドア32の各ギヤ46の間に位置
する前部底部32bと対向する位置に形成されている。
固定部材20の支持板40には、プレート70がピン7
1を介して上下方向に揺動可能に支持されている。プレ
ート70は、開閉部材30の幅方向(車両幅方向)に延
びている。プレート70の縦断面形状は、略扇形であ
る。プレート70の上部は、プレート突出用穴60から
ドア32側に突出可能となっている。プレート70の上
端は、ピン71の外周に配置された付勢手段(ばねまた
はそれと同等の機能を果たす構造、ばねの種類、形状は
任意)80の付勢力によりドア32の前部底部32bに
押しつけられている。前部底部32bは、図1に示す開
閉部材30の開状態において、上側部分が平坦面であ
り、下側部分が円弧面となっている。付勢手段80は、
図3ではトーションコイルスプリングから構成されてい
るが、これに限定されることはなく、引っ張りコイルス
プリングや板ばね等の弾性部材から構成してもよい。
【0011】つぎに、第1実施例の収納装置の作用につ
いて説明する。図1の2点鎖線は、ナビゲーションシス
テムの不使用状態を示している。この状態では、ロック
レバー56の一端部が開閉部材30の突起部58と係合
しているので、開閉部材30は駆動スプリング43の付
勢力によって上方に揺動することはできず、、固定部材
20の凹部21に収納されままとなる。この状態では、
プレート70の上端は、付勢手段80の付勢力によりド
ア32の前部底部32bの平坦面に押しつけられ、プレ
ート70の上端とドア32の前部底部32bとの間には
隙間は生じない。したがって、カードやコインが誤って
隙間Sに進入した場合でも、カードやコインはプレート
70に突き当たり、カードやコインの車体奥側への落下
が防止される。隙間Sに進入したカードやコインはプレ
ート70にあたって止まっているので、開閉部材30を
開とすることにより、容易に取り出すことができる。
【0012】ナビゲーションシステムを使用する際に
は、ロックノブ51を押圧し、ロックレバー56と突起
部58との係合を解除する。ロックレバー56と突起部
58との係合が解除されると、開閉部材30は駆動スプ
リング43の付勢力によって上方に揺動する。この状態
では、開閉部材30は直立し、ディスプレイ36が車室
内に露出する。開閉部材30が車室内に揺動する際に
は、オイルダンパ48のオイルの粘性抵抗により、開閉
部材30の移動速度が制限される。ディスプレイ36が
車室内に露出した状態では、ディスプレイ36に表示さ
れた車両情報に基づいた運転が可能となる。
【0013】開閉部材30が上方に揺動した際にも、図
3に示すように、プレート70の上端は、付勢手段80
の付勢力によりドア32の前面底部32bの円弧面に押
しつけられるので、プレート70と前面底部32bの円
弧面との間には、隙間は生じない。そのため、カードや
コインはプレート70に突き当たり、カードやコイン
は、車体奥側への落下が防止される。この状態では、カ
ードやコインは、プレート70で止まり、それより奥に
進入することができず、凹部22に落ちたカードやコイ
ンを容易に取り出すことができる。
【0014】図4および図5は、本発明の第2実施例に
係る収納装置を示しており、とくに車室内に配置される
コンソールボックスに適用した場合を示している。図4
に示すように、固定部材100は、凹部102を有して
いる。凹部102の開口部103は、固定部材100の
上面側に位置している。開口部103は、平面形状が四
角形となっている。凹部102には、インナボックス1
06が収納されている。凹部102は、四側のうち1つ
の側壁が底壁部102bまで切除されている。これによ
り、開口部周縁103aと凹部102の端部(切除部
分)との間には、スペースMが形成されている。本実施
例では、側壁102aの1つを切除することによりスペ
ースMを形成しているが、側壁102aを切除すること
なく凹部102の端部を切除部分に相当する位置に配置
させることによりスペースMを形成する構成としてもよ
い。
【0015】固定部材100の幅方向の各側壁の外面に
は、水平方向に突出する支持ピン108が形成されてい
る。各支持ピン108には、アーム110が上下方向に
揺動可能に支持されている。図5に示すように、各アー
ム110の端部は、角パイプからなる連結棒112によ
り連結されている。連結棒112の各端部には、水平方
向に延びるピン113を有するピン受け114が取付け
られている。固定部材100の幅方向の各側壁の内面に
は、L字状のガイド溝117を有するガイド116が取
付けられている。
【0016】開口部103には、開閉部材(ドア)12
0が配置されている。開閉部材120の幅方向の両端部
には、水平方向に延びるヒンジ122が設けられてい
る。ヒンジ122は、開閉部材120の下面側に位置し
ている。開閉部材120には、ヒンジ122と隣接する
位置に保持穴124が形成されている。ヒンジ122
は、ガイド116のガイド溝117に挿入されている。
ピン受け114のピン113は、保持穴124に挿入さ
れている。これにより、開閉部材120は固定部材10
0に揺動可能に支持されている。開閉部材120は、2
点鎖線Aで示すように、閉時には一端部が開口部周縁1
03aと隙間Sをもって対向している。開閉部材120
は、2点鎖線Bで示すように、開時には一端部が凹部1
02の底壁102b側に位置するようになっている。
【0017】開口部103の下方には、シート132が
配置されている。シート132の一端部は、開口部周縁
103a側の下面に保持されている。シート132の他
端部は、凹部102の底壁102bの切除部分の縁部位
に保持されている。図4では、シート132の各端部は
挟持構造によって保持されているが、他の保持構造であ
ってもよい。シート132は、たとえば樹脂フィルム、
布、ゴムなどから構成されている。シート132は、薄
い膜状の部材からなり、耐久性があって、かつ外力によ
り容易に変形するものであれば、材質、構造は上記に限
定されない。開閉部材120に常に当たるという点か
ら、シート132は弾性を有することが望ましいが、そ
の構成はシート132自体をゴムから構成してもよい
し、あるいは図4に示す如くシート132の一部にばね
132Aを設けてもよい。シート132と隣接する位置
には、開口部周縁103aから凹部102の奥側(底壁
102b)に向かって延びるカバー130が設けられて
いる。カバー130の断面形状は、開閉部材120の一
端部の移動軌跡とほぼ同一の円弧状となっている。カバ
ー130は、開閉部材120の一端部を保護する機能を
有するとともに、シート132が外方に大きく弛むのを
抑制する機能を有する。すなわち、カバー130は、シ
ート132に弛みがあっても開閉部材120とシート1
32で作られる空間を開閉部材120の閉作動時に徐々
に狭くし、この空間への落下物を開口部103側に出し
やすくする機能を有する。シート132は、張力をかけ
ることによりカバー130の代用となるのでカバー13
0を廃止することも可能であるが、この場合はシート1
32と後述する保持手段140との摺動抵抗が増大す
る。
【0018】開閉部材120の一端部(ドア端部)側に
は、保持手段140が設けられている。保持手段140
は、たとえば、図5に示すように、連結棒112と丸棒
141とから構成されている。丸棒141は、連結棒1
12と隣接して配置されおり、連結棒112と平行に
延びている。丸棒141は、各端部がアーム110に形
成された保持部142に支持されている。丸棒141
は、シート132との摺動抵抗を低減するために、軸心
まわりに回転自在とする構造が望ましい。保持手段14
0は、連結棒112と丸棒141とにより形成されるス
リット144を有している。スリット144には、シー
ト132が挿通されている。シート132の上下方向の
長さは、開閉部材120の一端部の移動量よりも少し長
くなっている。図4では、開閉部材120の開閉時に
は、開閉部材120の一端部がシート132の内面(収
納部104側の面)と接触するようになっており、丸棒
141がシート132の外面(カバー側の面)と接触す
るようになっている。
【0019】つぎに、第2実施例の収納装置の作用につ
いて説明する。図4の2点鎖線Aは、凹部102に対し
物を出し入れしない状態(開閉部材120が閉時の状
態)を示しており、開口部103は、開閉部材120に
よって閉塞されている。この状態では、開閉部材120
の一端部は、開口部周縁103aと対向しており、シー
ト132と接触していない。開口部周縁103aと開閉
部材120の一端部との間には、隙間Sが生じているの
で、隙間Sからコイン等が入るおそれがある。たとえ
ば、隙間Sにコインが入った場合は、コインは車体奥側
への落下しようとするが、コインはシート132によっ
て受け止められる。この場合は、シート132が挿通さ
れている保持手段140は、シート132の上端部の近
傍まで上昇しているので、コインは開口部周縁103a
近傍にて落下が阻止される。
【0020】図4の2点鎖線Bは、コンソールボックス
の使用状態(開閉部材120が開時の状態)を示してい
る。凹部102に対し物を出し入れする際には、開閉部
材120の他端部を持ち上げて開閉部材120を上方に
揺動させ、開口部103を開とする。この状態では、開
閉部材120は垂直となり、保持手段140は凹部10
2の底壁102b側に位置する。開閉部材120の開時
には、開口部周縁103aと開閉部材120の上面との
間には、閉時とほぼ同様に隙間Sが生じているので、隙
間Sからコイン等が入るおそれがある。
【0021】開閉部材120の開時に、隙間Sにコイン
が入った場合は、コインは車体奥側への落下するが、コ
インはシート132によって受け止められる。この場合
は、開閉部材120の一端部はシート132と接触して
いるので、コインは開閉部材120の一端部近傍にて落
下が阻止される。シート132に弾力性をもたせた場合
はさらに確実に落下が抑制される。落下したコインを取
り出すためには、開閉部材120の他端部を押し下げて
開閉部材120を下方に揺動させ、開口部103を閉と
する。保持手段140が設けられている場合は、開閉部
材120を閉側に回動させる際に、保持手段140がシ
ート132を挟んだ状態で上方に移動するので、シート
132により受け止められたコインは、保持手段140
の移動により開口部103側にかき出される。
【0022】図6および図7は、図4の変形例を示して
いる。図6は、車室内のディスプレイケースに適用した
場合を示しており、固定部材(インストルメントパネ
ル)150には、凹部151が形成されている。固定部
材150には、開閉部材152が揺動可能に支持されて
おり、開閉部材152は、凹部151に出し入れ可能と
なっている。開閉部材152には、シート154が挿通
される保持手段156が設けられている。図7は、車室
内の灰皿、オーディオ、カップホルダ、コインボックス
などのスライドアウト部品に適用した場合を示してい
る。固定部材156には、凹部158が形成されてい
る。固定部材156には、開閉部材160が移動可能に
支持されており、開閉部材160は、凹部158に出し
入れ可能となっている。開閉部材160には、シート1
62が挿通される保持手段164が設けられている。図
6および図7の場合も、図4と同様にシート154、1
62の作用によりコインやカードの車体奥側への落下が
防止される。
【0023】
【発明の効果】請求項1の収納装置によれば、固定部材
に可動に支持されたプレートは、付勢手段によって開閉
部材に押しつけられるので、プレートは開閉部材に常時
接触することになり、開閉部材とプレートとの間には隙
間は生じない。そのため、固定部材と開閉部材との間の
隙間にコインやカードが誤って入った場合でも、コイン
やカードはプレートと当たってそれより奥への移動が阻
止され、コインやカード等の車体奥側での落下が防止さ
れる。請求項2の収納装置によれば、シートは一端部が
固定部材の凹部の開口部周縁に保持され、他端部が凹
部の奥側に保持されるので、凹部の開口部周縁と凹
部の奥側との間は、シートによって塞がれる。そのた
め、開口部周縁と開閉部材との間の隙間にコインやカ
ードが誤って入った場合でも、コインやカードはシート
によって受け止められ、コインやカード等の車体奥側へ
の落下が防止される。また、開閉部材は開閉時にはシー
トに当たり開閉部材と固定部材との間に侵入した物品を
掻き出し可能である。請求項3の収納装置によれば、開
閉部材の一部がシートに接しているので、そこから奥に
はコインやカードは侵入しにくく、奥で落下する可能性
はさらに減少する。請求項4の収納装置によれば、シー
トと隣接する位置に、カバーが設けられるので、シート
の外方への弛みが抑制される。そのため、シート側に落
下したコイン等が開閉部材の閉動作時に外側に逃げにく
くなり、コイン等の取り出しが容易になる。請求項5の
収納装置によれば、シートが保持手段により保持されて
いるため、開閉部材の開閉時には保持手段はシートを挟
んだ状態で移動することになり、シート側に落ちたコイ
ン等を開閉部材の閉動作により凹部の開口部側にかき出
すことが可能となる。請求項6の収納装置によれば、シ
ートに弾力性をもたせたので、シートを常に開閉部材に
当てることができ、そこから奥にはコインやカードは侵
入しにくく、奥で落下する可能性はさらに減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る収納装置の透視断面
図である。
【図2】図1の装置の分解斜視図である。
【図3】図1の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る収納装置の断面図で
ある。
【図5】図4の装置における保持手段の分解斜視図であ
る。
【図6】図4の変形例を示す断面図である。
【図7】図4の別の変形例を示す断面図である。
【図8】従来の収納装置における開閉部材の開状態を示
す断面図である。
【図9】図8の開閉部材の閉状態を示す断面図である。
【符号の説明】
20 固定部材 21 凹部 30 開閉部材 60 プレート突出用穴 70 プレート 80 付勢手段(ばね) 100 固定部材 102 凹部 120 開閉部材 132 シート 132A ばね 140 保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 43/16 - 43/26 B60R 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部を有する固定部材と、 前記固定部材に揺動可能に支持され、前記凹部に収納可
    能な開閉部材と、 前記固定部材の前記開閉部材と対向する位置に形成され
    るプレート突出用穴と、 前記固定部材に、前記プレート突出用穴から前記開閉部
    材側に突出可能に支持されたプレートと、 前記プレートを前記開閉部材に押しつける付勢手段と、 からなることを特徴とする収納装置。
  2. 【請求項2】 凹部を有する固定部材と、 前記固定部材に移動可能に支持され、前記凹部に出し入
    れ可能な開閉部材と、一端部が 前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側に保
    され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側に保持
    されるシートと、 からなり、 前記開閉部材は開閉時には前記シートに当たり開閉部材
    と固定部材との間に侵入した物品を掻き出し可能である
    ことを特徴とする収納装置。
  3. 【請求項3】 凹部を有する固定部材と、 前記固定部材に移動可能に支持され、前記凹部に出し入
    れ可能な開閉部材と、一端部が 前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側に保
    され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側に保持
    されるシートと、 からなり、 前記開閉部材の一部が前記シートに常に接触しており、
    前記開閉部材は開閉時に開閉部材と固定部材との間に侵
    入した物品を掻き出し可能であることを特徴とする収納
    装置。
  4. 【請求項4】 凹部を有する固定部材と、 前記固定部材に移動可能に支持され、前記凹部に出し入
    れ可能な開閉部材と、一端部が 前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側に保
    され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側に保持
    されるシートと、 前記シートと隣接する位置に設けられた、前記凹部の開
    口部周縁から凹部の奥側に向かって延びるカバーと、 からなり、 前記開閉部材は開閉時には前記シートに当たり開閉部材
    と固定部材との間に侵入した物品を掻き出し可能である
    ことを特徴とする収納装置。
  5. 【請求項5】 凹部を有する固定部材と、 前記固定部材に移動可能に支持され、前記凹部に出し入
    れ可能な開閉部材と、一端部が前記固定部材の前記凹部
    の開口部周縁側に保持され、他端部が前記固定部材の
    記凹部の奥側に保持されるシートと、 前記開閉部材側に設けられ、前記シートを保持する保持
    手段と、 からなり、 前記開閉部材は開閉時には前記シートに当たり開閉部材
    と固定部材との間に侵入した物品を掻き出し可能である
    ことを特徴とする収納装置。
  6. 【請求項6】 凹部を有する固定部材と、 前記固定部材に移動可能に支持され、前記凹部に出し入
    れ可能な開閉部材と、一端部が 前記固定部材の前記凹部の開口部周縁側に保
    され、他端部が前記固定部材の前記凹部の奥側に保持
    されるシートと、 からなり、 前記シートは常に弾性力を有しており、 前記開閉部材は開閉時には前記シートに当たり開閉部材
    と固定部材との間に侵入した物品を掻き出し可能である
    ことを特徴とする収納装置。
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