JP3118406B2 - 揺動式ベッド - Google Patents
揺動式ベッドInfo
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- JP3118406B2 JP3118406B2 JP08045326A JP4532696A JP3118406B2 JP 3118406 B2 JP3118406 B2 JP 3118406B2 JP 08045326 A JP08045326 A JP 08045326A JP 4532696 A JP4532696 A JP 4532696A JP 3118406 B2 JP3118406 B2 JP 3118406B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動式ベッドに関
し、特にその揺動機構の改良に関する。
し、特にその揺動機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、重症患者や長期体動制限をう
けた患者(耐麻痺患者、頭を怪我した人、複合硬化症の
人、背柱を折った人および随意運動の不能者あるいは不
随意けいれん運動を含めて患者の動くのを禁ずる必要が
ある重傷患者)が病院ベッドに寝て動けないことによ
り、種々の合併症(就下性肺炎、無気肺、血栓静脈炎、
肺塞栓症、尿路結石、尿路感染症、褥瘡、オステオポロ
ーシス、筋の消耗、異所性骨形成、便秘と宿便、起立性
低血圧)を生じることが知られており、このような合併
症を防止すべく、揺動式ベッドが提案されている。
けた患者(耐麻痺患者、頭を怪我した人、複合硬化症の
人、背柱を折った人および随意運動の不能者あるいは不
随意けいれん運動を含めて患者の動くのを禁ずる必要が
ある重傷患者)が病院ベッドに寝て動けないことによ
り、種々の合併症(就下性肺炎、無気肺、血栓静脈炎、
肺塞栓症、尿路結石、尿路感染症、褥瘡、オステオポロ
ーシス、筋の消耗、異所性骨形成、便秘と宿便、起立性
低血圧)を生じることが知られており、このような合併
症を防止すべく、揺動式ベッドが提案されている。
【0003】このような揺動式ベッドとして、図5に示
したようなものがあり、キャスタ1a付き架台1と、架
台の幅方向中心部に立設された支柱2と、支柱2の上端
部に揺動軸3により揺動可能に取り付けられた担架部4
と、担架部4を揺動させるための揺動駆動源としての油
圧シリンダ5とから構成されている。ここで、油圧シリ
ンダ5はそのシリンダ部5aの下端部を架台1の幅方向
中心部に揺動軸1bにより揺動可能に取り付けられてお
り、一方ラム5bの先端部を担架部4の偏心位置にピン
1cにより枢着されている。
したようなものがあり、キャスタ1a付き架台1と、架
台の幅方向中心部に立設された支柱2と、支柱2の上端
部に揺動軸3により揺動可能に取り付けられた担架部4
と、担架部4を揺動させるための揺動駆動源としての油
圧シリンダ5とから構成されている。ここで、油圧シリ
ンダ5はそのシリンダ部5aの下端部を架台1の幅方向
中心部に揺動軸1bにより揺動可能に取り付けられてお
り、一方ラム5bの先端部を担架部4の偏心位置にピン
1cにより枢着されている。
【0004】そして、油圧シリンダ5を反復して伸長、
収縮作動させて、担架部4を水平状態→左方向への揺動
→水平状態→右方向への揺動→水平状態の順に、繰返し
揺動させることができるようになっている。
収縮作動させて、担架部4を水平状態→左方向への揺動
→水平状態→右方向への揺動→水平状態の順に、繰返し
揺動させることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の揺動式ベッドでは、担架部の揺動を油圧シリン
ダの伸縮によって行なわせる構成であるため、担架部の
揺動量(最大傾斜角)を大きく設定しようとするとき、
長尺の油圧シリンダを設けなければならなくなり、コス
トアップの原因となるばかりか、担架部の高さが高くな
って、使い勝手が悪くなるという問題点がある。また、
油圧シリンダを伸・縮作動させるための油路切替弁や油
圧ポンプを付設することによりコスト上不利となるほ
か、細かいメンテナンス(例えば油洩れに対する処置)
を必要とするなどの問題点もある。本発明は、上述のよ
うな問題点の解決をはかろうとするものである。
な従来の揺動式ベッドでは、担架部の揺動を油圧シリン
ダの伸縮によって行なわせる構成であるため、担架部の
揺動量(最大傾斜角)を大きく設定しようとするとき、
長尺の油圧シリンダを設けなければならなくなり、コス
トアップの原因となるばかりか、担架部の高さが高くな
って、使い勝手が悪くなるという問題点がある。また、
油圧シリンダを伸・縮作動させるための油路切替弁や油
圧ポンプを付設することによりコスト上不利となるほ
か、細かいメンテナンス(例えば油洩れに対する処置)
を必要とするなどの問題点もある。本発明は、上述のよ
うな問題点の解決をはかろうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、架台と、同架
台に立設された支柱としてのフレームと、同フレームに
回転可能に支持された揺動軸と、同揺動軸に取り付けら
れた担架部と、上記架台に取り付けられた駆動部とをそ
なえた揺動式ベッドにおいて、上記揺動軸にウオームホ
イールを取り付けるとともに、同ウオームホイールに噛
合可能なウオームを上記フレームに回転可能に取り付
け、上記の駆動部とウオームとの間に歯車伝動機構を介
装して、上記の駆動部と歯車伝動機構との間に、ギヤカ
ップリングを介装するとともに、同ギヤカップリングを
「接」「断」操作するための操作レバーを、そのボス部
を上記フレームに回転可能に支持して、課題解決の手段
としている。
台に立設された支柱としてのフレームと、同フレームに
回転可能に支持された揺動軸と、同揺動軸に取り付けら
れた担架部と、上記架台に取り付けられた駆動部とをそ
なえた揺動式ベッドにおいて、上記揺動軸にウオームホ
イールを取り付けるとともに、同ウオームホイールに噛
合可能なウオームを上記フレームに回転可能に取り付
け、上記の駆動部とウオームとの間に歯車伝動機構を介
装して、上記の駆動部と歯車伝動機構との間に、ギヤカ
ップリングを介装するとともに、同ギヤカップリングを
「接」「断」操作するための操作レバーを、そのボス部
を上記フレームに回転可能に支持して、課題解決の手段
としている。
【0007】さらに、上記操作レバーを正常位置と緊急
位置とにそれぞれ保持可能なクリックストップ機構を設
け、同クリックストップ機構による上記操作レバーの上
記正常位置での保持力を上記緊急位置での保持力よりも
大きく設定して課題解決の手段としている。
位置とにそれぞれ保持可能なクリックストップ機構を設
け、同クリックストップ機構による上記操作レバーの上
記正常位置での保持力を上記緊急位置での保持力よりも
大きく設定して課題解決の手段としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての揺動式ベッドについて説明すると、図1は
その伝動機構の正面図、図2はそのギヤカップリングの
断面図、図3は図1の要部拡大図、図4はその伝動機構
の側面図である。
形態としての揺動式ベッドについて説明すると、図1は
その伝動機構の正面図、図2はそのギヤカップリングの
断面図、図3は図1の要部拡大図、図4はその伝動機構
の側面図である。
【0009】図1,3,4に示すように、架台1に支柱
2が立設され、この支柱2の上端部に揺動軸3が回転可
能に軸架され、この揺動軸3に担架部4の支持部材4a
が取り付けられている。また、架台1には、キャスター
1aが取り付けられている。揺動軸3にウオームホイー
ル11が取り付けられ、同ウオームホイール11に噛合する
ウオーム12が、支柱2を構成するフレーム2aに回転可
能に支持された第1回転軸13に取り付けられ、第1回転
軸13に第1平歯車14が取り付けられている。
2が立設され、この支柱2の上端部に揺動軸3が回転可
能に軸架され、この揺動軸3に担架部4の支持部材4a
が取り付けられている。また、架台1には、キャスター
1aが取り付けられている。揺動軸3にウオームホイー
ル11が取り付けられ、同ウオームホイール11に噛合する
ウオーム12が、支柱2を構成するフレーム2aに回転可
能に支持された第1回転軸13に取り付けられ、第1回転
軸13に第1平歯車14が取り付けられている。
【0010】架台1に、電動モータ20Aと減速・反転機
構を有する歯車装置20Bとを有する駆動部20が取り付け
られている。さらに、駆動部20の出力軸20aに、ギヤカ
ップリング50を介して伝動軸15が接続されて、伝動軸15
の上端部に第1傘歯車16が取り付けられている。
構を有する歯車装置20Bとを有する駆動部20が取り付け
られている。さらに、駆動部20の出力軸20aに、ギヤカ
ップリング50を介して伝動軸15が接続されて、伝動軸15
の上端部に第1傘歯車16が取り付けられている。
【0011】フレーム2aに、第1回転軸13と平行に第
2回転軸17が回転可能に軸架され、同第2回転軸17に、
第1傘歯車16に噛合する第2傘歯車18と第1平歯車14に
噛合する第2平歯車19とが取り付けられている。
2回転軸17が回転可能に軸架され、同第2回転軸17に、
第1傘歯車16に噛合する第2傘歯車18と第1平歯車14に
噛合する第2平歯車19とが取り付けられている。
【0012】上述のように構成することにより、駆動部
20の反復回転運動が、ギヤカップリング50,伝動軸15,
第1傘歯車16,第2傘歯車18,第2伝動軸17,第2平歯
車19,第1平歯車14,第1伝動軸13,ウオーム12をこの
順に経てウオームホイール11に伝えられ、担架部4を揺
動(往復傾動)させることができる。
20の反復回転運動が、ギヤカップリング50,伝動軸15,
第1傘歯車16,第2傘歯車18,第2伝動軸17,第2平歯
車19,第1平歯車14,第1伝動軸13,ウオーム12をこの
順に経てウオームホイール11に伝えられ、担架部4を揺
動(往復傾動)させることができる。
【0013】ギヤカップリング50は、図2に示すよう
に、出力軸20aと伝動軸15との間に介装され、出力軸20
aの上端部に取り付けられた下部内筒51と、伝動軸15に
取り付けられた上部内筒52と、下部内筒51および上部内
筒52の各外周面に形成された歯車に噛合可能な内歯歯車
を形成された外筒53とをそなえている。
に、出力軸20aと伝動軸15との間に介装され、出力軸20
aの上端部に取り付けられた下部内筒51と、伝動軸15に
取り付けられた上部内筒52と、下部内筒51および上部内
筒52の各外周面に形成された歯車に噛合可能な内歯歯車
を形成された外筒53とをそなえている。
【0014】外筒53は上部内筒52および下部内筒51の各
外周面に沿って上下方向へ移動可能に嵌合されていて、
バネ54により下方、すなわち上部内筒52と下部内筒51と
を連結する状態(図2に示す状態)に常時付勢されてい
る。
外周面に沿って上下方向へ移動可能に嵌合されていて、
バネ54により下方、すなわち上部内筒52と下部内筒51と
を連結する状態(図2に示す状態)に常時付勢されてい
る。
【0015】符号55は下部内筒51の外周面に沿って上下
動可能に配設されて外筒53を受ける受け板を示してい
る。この受け板55は外筒53の下方に位置し、かつ上下動
可能に下部内筒51の外周に嵌挿されるとともに、フレー
ム2aの横杆2d上に載置された操作台57が上方へ移動
する時に持ち上げられて外筒53を上方へ押上げ、上部内
筒52を下部内筒51から切離す作用を行なうものである。
動可能に配設されて外筒53を受ける受け板を示してい
る。この受け板55は外筒53の下方に位置し、かつ上下動
可能に下部内筒51の外周に嵌挿されるとともに、フレー
ム2aの横杆2d上に載置された操作台57が上方へ移動
する時に持ち上げられて外筒53を上方へ押上げ、上部内
筒52を下部内筒51から切離す作用を行なうものである。
【0016】操作台57はフレーム2aの横杆2cに取り
付けられたバネ56により常時横杆2dに押付けられてい
る。操作台57の下面に、案内腕57aが横杆2dを貫通し
て突設されており、操作台57は案内腕57aにガイドされ
ながら上下移動できるようになっている。外部から操作
台57を上下移動させるための操作レバー60がボス部60a
を介してフレーム2aに回転可能に取り付けられてい
る。
付けられたバネ56により常時横杆2dに押付けられてい
る。操作台57の下面に、案内腕57aが横杆2dを貫通し
て突設されており、操作台57は案内腕57aにガイドされ
ながら上下移動できるようになっている。外部から操作
台57を上下移動させるための操作レバー60がボス部60a
を介してフレーム2aに回転可能に取り付けられてい
る。
【0017】図1に示すように、ボス部60aに偏心ピン
61が植設されており、偏心ピン61と係合する長円形状の
係合穴を有する操作枠体62(図3参照)が、操作レバー
60の回動操作により揺動可能に配設されており、操作枠
体62の側面に、同操作枠体62の上死点および下死点にお
いてフレーム2aに出没可能に取付けられた係止用ボー
ル65と係合する半円弧状切欠き63,64が、上下方向に間
隔をあけて設けられている。切欠き63は切欠き64よりも
深く形成され、またボール65はバネ66により切欠き63,
64に向かって常に押圧されている。符号67はバネ66の支
持筒を示し、同支持筒67はフレーム2aに設けられてい
る。
61が植設されており、偏心ピン61と係合する長円形状の
係合穴を有する操作枠体62(図3参照)が、操作レバー
60の回動操作により揺動可能に配設されており、操作枠
体62の側面に、同操作枠体62の上死点および下死点にお
いてフレーム2aに出没可能に取付けられた係止用ボー
ル65と係合する半円弧状切欠き63,64が、上下方向に間
隔をあけて設けられている。切欠き63は切欠き64よりも
深く形成され、またボール65はバネ66により切欠き63,
64に向かって常に押圧されている。符号67はバネ66の支
持筒を示し、同支持筒67はフレーム2aに設けられてい
る。
【0018】切欠き63,64およびバネ66により切欠き6
3,64に押圧されるボール65により、いわゆる「クリッ
クストップ機構」が形成されていて、このクリックスト
ップ機構により操作レバー60を正常位置(ギヤカップリ
ング「接」の位置,このときボール65が切欠き63に係合
する)および緊急位置(ギヤカップリング「断」の位
置,このときボール65が切欠き64に係合する)にそれぞ
れ保持できるようになっている。そして、切欠き63は切
欠き64よりも深く形成されており、正常時に誤って操作
レバー60に触れることがあっても、簡単に操作レバー60
が回転しないようになっていて、安全性を確保できる構
成となっている。
3,64に押圧されるボール65により、いわゆる「クリッ
クストップ機構」が形成されていて、このクリックスト
ップ機構により操作レバー60を正常位置(ギヤカップリ
ング「接」の位置,このときボール65が切欠き63に係合
する)および緊急位置(ギヤカップリング「断」の位
置,このときボール65が切欠き64に係合する)にそれぞ
れ保持できるようになっている。そして、切欠き63は切
欠き64よりも深く形成されており、正常時に誤って操作
レバー60に触れることがあっても、簡単に操作レバー60
が回転しないようになっていて、安全性を確保できる構
成となっている。
【0019】ボス部60aに三角形状の接続板68が取り付
けられ、接続板68の頂点に連結体69がピン68aにより枢
着されている。連結体69の先端部は操作台57にピン69a
を介して枢着されている。また、第2回転軸17の図1〜
3における右端部には、手動式回転ハンドル70が着脱自
在に接続されるようになっており、ギヤカップリング50
の「断」状態時にこのハンドル70を第2回転軸17の右端
部に接続してから回転操作して、担架部4の傾きを復原
する(水平状態に戻す)ことができるようになってい
る。符号70aはハンドル70の角形係合部を示しており、
第2回転軸17の右端面に角形係合部70aの嵌着係合する
角形凹部17aが形成されている。符号17bは第2回転軸
17の軸受を示している。
けられ、接続板68の頂点に連結体69がピン68aにより枢
着されている。連結体69の先端部は操作台57にピン69a
を介して枢着されている。また、第2回転軸17の図1〜
3における右端部には、手動式回転ハンドル70が着脱自
在に接続されるようになっており、ギヤカップリング50
の「断」状態時にこのハンドル70を第2回転軸17の右端
部に接続してから回転操作して、担架部4の傾きを復原
する(水平状態に戻す)ことができるようになってい
る。符号70aはハンドル70の角形係合部を示しており、
第2回転軸17の右端面に角形係合部70aの嵌着係合する
角形凹部17aが形成されている。符号17bは第2回転軸
17の軸受を示している。
【0020】上述の構成において、正常状態時、操作レ
バー60および操作枠体62は図3の実線で示した状態にあ
る。図1もこの状態を示している(正常位置)。このと
きボール65が上死点に対応する下側の切欠き63に係合
し、操作枠体62および操作レバー60はバネ67の押圧力で
この状態に保持されている。
バー60および操作枠体62は図3の実線で示した状態にあ
る。図1もこの状態を示している(正常位置)。このと
きボール65が上死点に対応する下側の切欠き63に係合
し、操作枠体62および操作レバー60はバネ67の押圧力で
この状態に保持されている。
【0021】このとき、操作レバー60は図3の実線で示
した垂直状態にあり、またギヤカップリング50の外筒53
はバネ54の力により下方に押圧され、したがってギヤカ
ップリング50は「接」状態にある。この状態で駆動部20
の電動モータ20aに通電が行なわれると、駆動部20の出
力軸20aから出力される反復回転運動により、ウオーム
12,ウオームホイール11を介して担架部4が揺動(反復
傾動)する。
した垂直状態にあり、またギヤカップリング50の外筒53
はバネ54の力により下方に押圧され、したがってギヤカ
ップリング50は「接」状態にある。この状態で駆動部20
の電動モータ20aに通電が行なわれると、駆動部20の出
力軸20aから出力される反復回転運動により、ウオーム
12,ウオームホイール11を介して担架部4が揺動(反復
傾動)する。
【0022】出力軸20aから担架部4までの伝動系は、
すべて歯車伝動機構により構成されているので、スリッ
プなどのおそれはなく、正確な動力伝達が行なわれる。
また、歯車伝動機構を構成する各歯車は、市販の歯車を
そのまま利用することができるとともに、伝動機構その
ものも単純な構成であるため、製造コストを低くおさえ
ることができ、またメンテナンスの点においても有利で
ある。
すべて歯車伝動機構により構成されているので、スリッ
プなどのおそれはなく、正確な動力伝達が行なわれる。
また、歯車伝動機構を構成する各歯車は、市販の歯車を
そのまま利用することができるとともに、伝動機構その
ものも単純な構成であるため、製造コストを低くおさえ
ることができ、またメンテナンスの点においても有利で
ある。
【0023】揺動運転中、停電などの事故により電動モ
ータ20aが停止し、担架部4が傾いた状態で停止したよ
うなときには、操作レバー60を手動により図3の実線で
示した位置から点線で示す位置まで時計方向に回動させ
る(緊急位置)。操作レバー60のこの回動により接続板
68も図3において時計方向に回動し、これにより連結体
69を介してギヤカップリング50の操作台57が上方に持ち
上げられる。これと同時に操作枠体62も同方向に回動
し、上側の切欠き64にボール65が係合して、操作レバー
60等がこの状態に保持される。
ータ20aが停止し、担架部4が傾いた状態で停止したよ
うなときには、操作レバー60を手動により図3の実線で
示した位置から点線で示す位置まで時計方向に回動させ
る(緊急位置)。操作レバー60のこの回動により接続板
68も図3において時計方向に回動し、これにより連結体
69を介してギヤカップリング50の操作台57が上方に持ち
上げられる。これと同時に操作枠体62も同方向に回動
し、上側の切欠き64にボール65が係合して、操作レバー
60等がこの状態に保持される。
【0024】操作台57の上方への移動によりギヤカップ
リング50は「断」状態となる。そしてクリックストップ
機構の作用によりこの状態に保持されるから、手動式回
転ハンドル70を第2回転軸17の右端部に嵌着し、同操作
ハンドル70の操作で担架部4を水平状態へ復原させるこ
とができる。すなわち担架部4を水平状態に復帰させる
工程において、ギヤカップリング50が「断」状態にある
から、手動式回転ハンドル70の操作により駆動部20の減
速歯車装置や電動モータを回転させることがなく、した
がって担架部の復原に大きな操作力を必要とせずに急速
にウオーム12を回転させることができ、迅速に担架部4
を水平状態に復帰させることができる。
リング50は「断」状態となる。そしてクリックストップ
機構の作用によりこの状態に保持されるから、手動式回
転ハンドル70を第2回転軸17の右端部に嵌着し、同操作
ハンドル70の操作で担架部4を水平状態へ復原させるこ
とができる。すなわち担架部4を水平状態に復帰させる
工程において、ギヤカップリング50が「断」状態にある
から、手動式回転ハンドル70の操作により駆動部20の減
速歯車装置や電動モータを回転させることがなく、した
がって担架部の復原に大きな操作力を必要とせずに急速
にウオーム12を回転させることができ、迅速に担架部4
を水平状態に復帰させることができる。
【0025】この手動式回転ハンドル70は、安全上、通
常は第2回転軸17から取外しておくものとする。また手
動式回転ハンドル70は、第1回転軸13あるいは揺動軸3
の端部に嵌着係合できるようにしておいてもよい。ただ
しこれらの場合には、第2回転軸17の端部に嵌着係合し
た場合よりも大きな操作力が必要となる。
常は第2回転軸17から取外しておくものとする。また手
動式回転ハンドル70は、第1回転軸13あるいは揺動軸3
の端部に嵌着係合できるようにしておいてもよい。ただ
しこれらの場合には、第2回転軸17の端部に嵌着係合し
た場合よりも大きな操作力が必要となる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の揺動式ベ
ッドによれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 担架部を揺動駆動するための伝動機構を、単純な歯
車伝動機構で構成したため、製造コストを低くおさえる
ことができるとともに、メンテナンスの点においても有
利である。 (2) 駆動部と伝動機構との間にギヤカップリングを介装
し、停電等により担架部が傾いたまま停止するという事
故時に、操作レバーを用いてギヤカップリングを断状態
とした後、手動式回転ハンドルで直接歯車伝動機構を操
作できるようにしたため、比較的弱い操作力で迅速に担
架部を水平状態に復帰させることができる。
ッドによれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 担架部を揺動駆動するための伝動機構を、単純な歯
車伝動機構で構成したため、製造コストを低くおさえる
ことができるとともに、メンテナンスの点においても有
利である。 (2) 駆動部と伝動機構との間にギヤカップリングを介装
し、停電等により担架部が傾いたまま停止するという事
故時に、操作レバーを用いてギヤカップリングを断状態
とした後、手動式回転ハンドルで直接歯車伝動機構を操
作できるようにしたため、比較的弱い操作力で迅速に担
架部を水平状態に復帰させることができる。
【図1】本発明の一実施形態としての揺動式ベッドの伝
動機構の正面図。
動機構の正面図。
【図2】同ギヤカップリングの断面図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】同伝動機構の側面図。
【図5】従来の揺動式ベッドの正面図。
1 架台 2 支柱 2a フレーム 3 揺動軸 4 担架部 11 ウオームホイール 12 ウオーム 13 第1回転軸 14 第1平歯車 15 第1伝動軸 16 第1傘歯車 17 第2回転軸 17a 角形凹部 18 第2傘歯車 19 第2平歯車 20 駆動部 20A 電動モータ 20B 歯車装置 20a 出力軸 50 ギヤカップリング 51 下部内筒 52 上部内筒 53 外筒 54 バネ 57 操作台 60 操作レバー 60a ボス部 61 偏心ピン 62 操作枠体 63,64 半円弧状切欠き 65 ボール 66 バネ 67 支持筒 68 接続板 69 連結体 70 手動式回転ハンドル 70a 角形係合部
フロントページの続き (72)発明者 高橋 通 神奈川県津久井郡津久井町青野原363− 1 株式会社日本エム・ディ・エム 津 久井工場内 (56)参考文献 特許2561929(JP,B2) 特公 平5−82216(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/008 A47C 17/04
Claims (2)
- 【請求項1】 架台と、同架台に立設された支柱として
のフレームと、同フレームに回転可能に支持された揺動
軸と、同揺動軸に取り付けられた担架部と、上記架台に
取り付けられた駆動部とをそなえ、 上記揺動軸にウオームホイールが取り付けられるととも
に、同ウオームホイールに噛合可能なウオームが上記フ
レームに回転可能に取り付けられ、 上記の駆動部とウオームとの間に歯車伝動機構が介装さ
れており、上記の駆動部と歯車伝動機構との間に、ギヤ
カップリングが介装されるとともに、同ギヤカップリン
グを「接」「断」操作するための操作レバーが、そのボ
ス部を上記フレームに回転可能に支持されていることを
特徴とする、揺動式ベッド。 - 【請求項2】 上記操作レバーを正常位置と緊急位置と
にそれぞれ保持可能なクリックストップ機構が設けら
れ、同クリックストップ機構による上記操作レバーの上
記正常位置での保持力が上記緊急位置での保持力よりも
大きく設定されていることを特徴とする、請求項1に記
載の揺動式ベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08045326A JP3118406B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 揺動式ベッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08045326A JP3118406B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 揺動式ベッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09215555A JPH09215555A (ja) | 1997-08-19 |
JP3118406B2 true JP3118406B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=12716199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08045326A Expired - Fee Related JP3118406B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 揺動式ベッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3118406B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102356969B (zh) * | 2011-10-17 | 2013-08-14 | 杨庆 | 全齿轮自动千秋床 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP08045326A patent/JP3118406B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09215555A (ja) | 1997-08-19 |
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