JP3117938B2 - 光スイッチ装置及びこれを用いたコンピュータネットワークシステム - Google Patents

光スイッチ装置及びこれを用いたコンピュータネットワークシステム

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JP3117938B2
JP3117938B2 JP09213740A JP21374097A JP3117938B2 JP 3117938 B2 JP3117938 B2 JP 3117938B2 JP 09213740 A JP09213740 A JP 09213740A JP 21374097 A JP21374097 A JP 21374097A JP 3117938 B2 JP3117938 B2 JP 3117938B2
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尚幸 平山
知宏 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光スイッチ装置及び
これを用いたコンピュータネットワークシステムに関
し、特にコンピュータネットワークシステムの迂回路の
切換え及びかかる迂回路を有するコンピュータネットワ
ークシステムに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】図8はコンピュータネットワークシステ
ムを概念的に示す説明図である。同図に示すように、当
該コンピュータネットワークシステムは複数のパーソナ
ルコンピュータ1、プリンタ2及び記憶装置3等からな
る各種の端末機器を接続部4を介して通信ケーブル5で
ループ状に直列接続したものである。かかるコンピュー
タネットワークシステムにおいては隣接する端末機器を
介して情報の授受を行なっている。したがって、何れか
一台の端末機器の電源喪失等による異常が発生した場
合、ループは断線され、このままでは必要な情報の授受
を行なうことができない。このためこの種のコンピュー
タネットワークシステムには、一般に、異常を発生して
いる端末機器を迂回するためのスイッチ装置を各接続部
4に備えている。
【0003】従来技術に係るスイッチ装置を有する接続
部を端末機器とともに図9に示す。同図に示すように、
スイッチ装置6は4個の接点a,b,c,dと2個の接
触子e,fとを有しており、通常時には、図に示すよう
に、接点a,dを接触子eで接続するとともに、接点
c,bを接触子fで接続する。この結果、端末機器7の
入力信号は接触子eを介して端末機器7の受信端子7a
に供給され、端末機器7の出力信号はその送信端子7b
から接触子fを介して隣接する端末機器へと送出され
る。一方、端末機器7の電源喪失時等の異常時には、接
触子e,fが、図10に示すように切り換わり、接点
a,bを接触子eが接続することにより、入力信号が端
末機器7を通ることなく接触子eを介して隣接する端末
機器へと伝送される。すなわち、このときの信号は端末
機器7を迂回する。
【0004】ここで、通常時の接触子e,fの図9に示
すような状態は、コイル(図示せず)に通電することで
バネ力に抗して電磁力を接触子e,fに作用させること
によって実現し、電源喪失時の接触子e,fの図10に
示すような状態は、前記コイルの電源の喪失に伴う電磁
力の喪失状態でバネ力を接触子e,fに作用させること
によって実現する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
係るスイッチ装置によれば、通常時の接触子e,fの所
定の状態はコイルの電磁力を利用することで実現してい
るため、常時コイルに通電しておく必要がありこの間に
必要な電力が無駄になるばかりでなく、コイルの断線時
には接触子e,fが勝手に図10の状態に切り換わって
しまうという問題もある。
【0006】本発明は、上記従来技術に鑑み、異常時に
のみ動作してスイッチの切換えを行なう光スイッチ装置
及びこれを用いたコンピュータネットワークシステムを
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
通電することにより光伝送路同士が一対一で対向して位
置合わせされてこの状態が保持されるとともに、通電を
なくしても当該状態保持され、前回とは逆方向の電流を
通電することにより前記光伝送路の一方が新たな第2の
光伝送路に切り替わって両者が相対向してこの状態を保
持するように構成した自己保持型の光スイッチと、上記
光スイッチに、交互にON状態となることによりソレノ
イドコイルに一方向又はこれと逆方向の電流を通電する
ための複数個のスイッチング素子を有する光スイッチの
駆動回路と、主電源喪失等の異常時に上記駆動回路の駆
動電流を供給するため、通常時の主電源とは別の設けた
バックアップ用の電源と、主電源喪失等の異常を検出し
て光スイッチが切り換わるように通電するためのスイッ
チング素子をON状態とする異常検出部とを有すること
を特徴とする光スイッチ装置にある。
【0008】本発明の第2の態様は、ソレノイドコイル
に通電することにより形成される磁界により片持ち梁状
の可動ファイバの先端近傍に被覆された磁性膜に磁極が
形成され、この磁極と永久磁石が形成する磁界の相互作
用により可動ファイバが一方向に移動して一方の静止フ
ァイバと光結合しこの状態を保持するとともに、ソレノ
イドコイルに前回とは逆方向の電流を通電することによ
り可動ファイバが逆方向に移動して他方の静止ファイバ
と光結合しこの状態を保持するように構成した自己保持
型の光スイッチと、上記ソレノイドコイルを負荷とし、
交互にON状態となることによりソレノイドコイルに一
方向又はこれと逆方向の電流を通電するための複数個の
スイッチング素子を有する光スイッチの駆動回路と、主
電源喪失等の異常時に上記駆動回路の駆動電流を供給す
るため、通常時の主電源とは別の設けたバックアップ用
の電源と、主電源喪失等の異常を検出して光スイッチが
切り換わるようにソレノイドコイルに通電するようスイ
ッチング素子をON状態とする異常検出部とを有するこ
とを特徴とする光スイッチ装置にある。
【0009】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、駆動回路のスイッチング素子はバイポーラト
ランジスタ及び電界効果トランジスタ等の半導体スイッ
チング素子で構成したことを特徴とする光スイッチ装置
にある。本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態
様において、バックアップ用の電源は通常時に充電され
るよう主電源に接続されたコンデンサであることを特徴
とする光スイッチ装置にある。
【0010】本発明の第5の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、バックアップ用の電源は電池で構成し
たこと特徴とする光スイッチ装置にある。本発明の第6
の態様は、第1〜5の何れかの態様において、異常検出
部は、主電源の喪失等の異常の発生により出力信号の状
態が変化するフリップフロップ回路と、この状態変化に
基づきトリガパルスを発生するワンショット・マルチバ
イブレータ回路とで構成したことを特徴とする光スイッ
チ装置にある。
【0011】本発明の第7の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、異常検出部は、主電源の喪失等の異常
の発生により光が遮断され、この光の遮断を検出してこ
れに伴う状態変化に基づきトリガパルスを発生して光ス
イッチが切り換わるようスイッチング素子をON状態と
するように構成したことを特徴とする光スイッチ装置に
ある。
【0012】本発明の第8の態様は、送信ケーブルに接
続された接続部を介して隣接する端末機器に情報を伝達
するように構成したコンピュータネットワークシステム
において、 端末機器の受信端子の上流側と送信端子の
下流側とでそれぞれ送信ケーブルに接続された上記光ス
イッチと、各光スイッチを駆動するための上記駆動回
路、バックアップ用の電源及び異常検出部と、異常時に
各光スイッチの可動ファイバとそれぞれ光結合する上記
上流及び下流の静止ファイバとを接続した迂回路とを接
続部に有することを特徴とするコンピュータネットワー
クシステムにある。
【0013】本発明の第9の態様は、第8の態様におい
て、上流又は下流の何れか一方の光スイッチの代わりに
光カプラを接続したことを特徴とするコンピュータネッ
トワークシステムにある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1は本形態に係るスイッチ装
置に使用する光スイッチを示す斜視図である。同図に示
すように、この光スイッチ(詳細は、例えば特公昭64
−11925号公報に開示する。)は、1×2型のもの
で、所望の磁気特性を有する磁性膜11が先端近傍表面
に電着法により被覆された片持ち梁状の可動ファイバ1
2と、ハウジング部材13の上下のV溝13a、13b
にそれぞれ固定された静止ファイバ14、15と、磁性
膜11を囲繞して設けられたソレノイドコイル16と、
ソレノイドコイル16の外周側の上下で相対向して逆極
性となるように配設された永久磁石17、18とを有し
ている。
【0015】かかる光スイッチにおいて、可動ファイバ
12は、磁性膜11の両端部の磁極の極性に応じて上下
の永久磁石17、18の何れか一方に磁気的に吸引さ
れ、その先端はV溝13a、13b内において静止ファ
イバ14、15の何れか一方と光結合する。いま、図1
に示すように、可動ファイバ12が静止ファイバ14と
光結合しているとする。かかる状態でソレノイドコイル
16に電流を供給して磁性膜11の極性を反転させる
と、この磁性膜11を介して可動ファイバ12は他方の
永久磁石18側に吸引されて他方の静止ファイバ15に
光結合する。かかる状態はソレノイドコイル16に対す
る電流の供給を遮断した後でも保持される。かくして静
止ファイバ15との結合状態を保持することができ、自
己保持型のスイッチ動作が得られる。
【0016】なお、この場合のソレノイドコイル16
は、このソレノイドコイル16に供給する電力が、例え
ば0.75V×15mA程度という低電力駆動が可能に
なる。また、ソレノイドコイル16への通電を停止した
後に永久磁石17、18により得られる自己保持力は5
0mg以上であり、この自己保持力により30G程度の
衝撃にも安定した可動ファイバ12と静止ファイバ1
4、15間の光学的結合状態を維持できることが確認さ
れている。
【0017】したがって、上述の如き光スイッチを電源
喪失等の異常の発生を条件として切り換え動作をさせれ
ば、通常時における動作用の電源を必要とすることな
く、また一旦保持した状態が勝手に切り換わることな
く、電源喪失時にのみ確実に所望の動作を行なわせるこ
とができる光スイッチ装置を得る。図2は本発明の第1
の実施の形態に係る光スイッチ装置を示す回路図であ
る。同図に示すように、光スイッチの駆動回路Iは4個
のスイッチング素子S1 ,S2 ,S3 ,S4 を有してお
り、スイッチング素子(S1 ,S2 )、(S3 ,S4)
が対となって極性を反転させるときにのみ交互にON状
態となることにより光スイッチのソレノイドコイル16
に相互に逆方向の電流を供給するように構成してある。
このようにソレノイドコイル16に供給する電流により
光スイッチの磁性膜11(図1参照)の極性を反転させ
たとき光スイッチが切り換わる。このときのスイッチン
グ素子S1 〜S4 としてはバイポーラトランジスタ及び
電界効果トランジスタ等の半導体スイッチング素子が好
適である。なお、通常の動作状態、すなわち、極性を反
転しない場合では、スイッチング素子S1,S2,S
3,S4は全て開放状態となり、駆動回路は開放結線と
なる。
【0018】バックアップ用の電源IIはコンデンサ21
で形成してあり、主電源喪失等の異常時に放電する電流
が通常時に充電されるよう端末機器7(図8参照)の電
源でもある主電源22に接続されている。主電源22及
びコンデンサ21のプラス側は駆動回路Iのプラス側に
接続してある。異常検出部III は、主電源22の喪失時
にこれを検出してスイッチへの駆動回路Iを動作するも
のであり、Dフリップフロップ回路23及びワンショッ
ト・マルチバイブレータ回路24、25からなる。
【0019】上記実施の形態においては、主電源22の
投入時にDフリップフロップ回路23のQ出力の立ち上
がりパルスによりワンショット・マルチバイブレータ回
路24がトリガパルスを発生し、このトリガパルスによ
りスイッチング素子(S1 ,S2 )が対となってON状
態となる。この結果、主電源22からソレノイドコイル
16に電流が供給され、光スイッチが動作して一つの状
態に保持される。かかる状態で主電源22の遮断等の異
常が発生した場合にはDフリップフロップ回路23のQ
バー出力が立ち上がるため、このときの立ち上がりパル
スによりワンショット・マルチバイブレータ回路25が
トリガパルスを発生し、このトリガパルスによりスイッ
チング素子(S3 ,S4 )が対となってON状態とな
る。この結果、コンデンサ21を電源としてソレノイド
コイル16に前回とは逆向きの電流が供給され、光スイ
ッチが動作して前回とは逆の他の状態に保持される。か
くして、通常時にはスイッチの一つの状態を保持するた
めの電力を必要とすることなく所定の状態に機械的に自
己保持し得るスイッチを得る。
【0020】Dフリップフロップ回路23は主電源22
の投入時の立ち上がりパルスにより駆動される。この結
果、電源投入時には、Q出力で立ち上がりパルスが、Q
バー出力で立ち下がりパルスがそれぞれ形成され、電源
遮断時には、逆にQ出力で立ち下がりパルスが、Qバー
出力で立ち上りパルスがそれぞれ形成される。ワンショ
ット・マルチバイブレータ回路24はQ出力の立ち上が
りパルスにより駆動されてスイッチング素子(S1 ,S
2 )をON状態とするトリガパルスを発生する。ワンシ
ョット・マルチバイブレータ回路25はQバー出力の立
ち上がりパルスにより同様に駆動されてスイッチング素
子(S3 ,S4 )をON状態とするトリガパルスを発生
する。また、主電源喪失時の異常検出部III の駆動電力
はバックアップ用の電源IIが供給する。
【0021】図3は駆動回路Iの変形例を示す回路図で
ある。同図に示すように、この駆動回路IVは2個のスイ
ッチング素子S1 ,S2 と2個の抵抗器R1,R2 とを組
み合わせたものであり、スイッチング素子S1 ,S2 を
交互にON状態とすることによりソレノイドコイル16
に相互に逆方向の電流を通電し得るように構成したもの
である。当該駆動回路IVにおいてもスイッチング素子S
1 ,S2 を異常検出部III のトリガパルスで図2に示す
実施の形態と同様に駆動することができる。
【0022】図4はバックアップ用の電源Vの変形例を
示す回路図である。同図に示すように、このバックアッ
プ用の電源Vは電池26と2個のダイオードD1,D2 と
を組み合わせたものである。電池26を用いたこのバッ
クアップ用の電源Vによれば、コンデンサ21を用いた
場合よりも長時間に亘り安定した定電圧を供給し得る。
【0023】図5は異常検出部III の変形例を示す回路
図である。同図に示すように、この異常検出部III は主
電源22の喪失等の異常を光の有無で検出するものであ
る。すなわち、フォトダイオードPDは通常時(主電源
22の動作時)に発せられる光に感応して電圧を発生す
るものであり、このフォトダイオードPDが光を検知し
ている状態では電流/電圧変換用のアンプ27の出力が
H状態となり、この結果コンパレータ28の出力がL状
態となるように構成してある。したがって、主電源22
の喪失等の異常の発生によりフォトダイオードPDに対
する光の入射が遮断されるとコンパレータ28の出力の
状態が変化する。すなわち、この時点で立ち上がる立ち
上がりパルスが得られる。当該異常検出部III では、こ
の立ち上がりパルスを利用してスイッチング素子S1 又
はスイッチング素子S2 をON状態にするためのトリガ
パルスを形成している。このトリガパルスは、例えば異
常検出部III と同様のワンショット・マルチバイブレー
タを用いることにより容易に形成し得る。
【0024】なお、異常検出部は主電源22の喪失等の
異常状態の発生に対応する電気又は光信号の遮断を検知
してスイッチング素子S1 〜S4 をON状態にするトリ
ガパルスを発生するものであれば、当然上述の如き実施
の形態に限定されるものではない。例えばインバータを
利用することによってもこの種の異常検出部を形成する
ことができる。
【0025】図6(a)は本発明の第2の実施の形態に
係るコンピュータネットワークシステムの一部を示すブ
ロック図である。本形態に係るコンピュータネットワー
クシステムは、コンピュータネットワークシステム自体
は図8に示すものと同様のものであるが、上述の如き実
施の形態に係るスイッチング装置を接続部4に具備して
電源喪失等の異常時の迂回路を確保するようにしたもの
である。同図に示すように、ループを形成している送信
ケーブル7に接続された接続部7Aを介して隣接する端
末機器7Bに情報を伝達するように構成したコンピュー
タネットワークシステムにおいて、接続部4には、端末
機器7Aの受信端子7Aaの上流側と送信端子7Abの
下流側とでそれぞれ送信ケーブル7に接続された光スイ
ッチ VII,VIII とともに、各光スイッチ VII,VIII を駆
動するための駆動回路I,IV 、バックアップ用の電源I
I,V及び異常検出部III が内蔵されている。ここで光
スイッチ VII,VIII は、図1に示すものと同様の光スイ
ッチであり、各光スイッチ VII,VIII を同時に動作させ
る上記実施例に係るスイッチ装置が内蔵されている。ま
た、当該接続部4の内部において、各光スイッチ VII,V
III 間には迂回路27が接続してある。この迂回路27
が、電源喪失等の異常時に端末機器7Aを迂回して直接
端末機器7Bに情報を伝送する送信ケーブルとなる。し
たがって、通常時には、光スイッチ VIIを介して情報が
端末機器7Aに供給され、且つ光スイッチVIIIを介して
隣接する端末機器7Bに供給されるように光スイッチ V
II,VIIIにおける可動ファイバ12と静止ファイバ14
(15)との光結合状態が決定されている。なお、本形
態は異常検出部III を具備するものであるため、異常状
態の発生を電気的に検出するものとして構成してある。
【0026】かかる本形態において、主電源22の喪失
等の異常が発生した場合には、異常検出部III がこれを
検出し、駆動回路I,IV のスイッチング素子S1 〜S
4 を予め設定しておいた通り選択的にON状態とする。
この結果、駆動回路I,IVのソレノイドコイル16には
バックアップ用の電源II,Vから電流が供給され、光ス
イッチ VII,VIII が瞬時に切り換わって迂回路27側を
選択し、この状態に自己保持される。このときの、タイ
ミングチャートの一例を図6(b)に示す。
【0027】一方、主電源22が復旧した場合には、こ
れに伴う状態変化を異常検出部IIIが検出して駆動回路
I,IVを動作させるので、光スイッチ VII,VIII が瞬時
に切り換わって端末機器7A側を選択し、この状態に自
己保持される。図7は本発明の第3の実施の形態に係る
コンピュータネットワークシステムの一部を示すブロッ
ク図である。本形態に係るコンピュータネットワークシ
ステムは、第2の実施の形態に対し異常検出部Vを用い
たものである。すなわち、異常状態の発生を光を介して
検出するものとして構成したためフォトダイオードPD
を有するが、その他の構成及び作用は第2の実施の形態
と同様である。そこで、同一部分には同一番号を付し重
複する説明は省略する。
【0028】なお、上述の実施の形態では光スイッチ V
II,VIII を用いているので、当該光スイッチ VII,VIII
を介する信号は光信号でなければならないが、電気/光
変換素子及び光/電気変換素子を電線である通信ケーブ
ル7の途中等の必要な場所に適宜介在させることにより
電気信号の処理システムとして構築することができる。
通信ケーブル7に光ファイバを用いた場合には、当然こ
の様な変換素子は必要ないが、この場合でも光/電気変
換素子及び電気/光変換素子を適宜使用することにより
フレキシビリティに富む有用なシステムを自由に構築す
ることができる。また、光スイッチ VII,VIII の何れか
一方の代わりに光カプラを用いることもできる。この場
合には光カプラ部分で信号の分割を行なうため利得は低
下するが、光カプラは光スイッチ VII,VIII に較べはる
かに安価であるため、用途によっては十分な利点を有す
るものとなる。
【0029】なお、以上説明した実施態様では、光スイ
ッチ装置は、光ファイバで構成したもので示したが、導
波路等で構成した自己保持型の光スイッチにも本機能を
導入し、同じ効果を得られることは明白である。
【0030】
【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、本発明に係るスイッチ装置は、システムの異常時
並ぶに回復時にのみ動作するように構成したので、通常
時にスイッチの或る状態を保持するための電力を必要と
することもなく、またスイッチの各状態は永久磁石の磁
力により自己保持されるので、途中でスイッチの状態が
勝手に変わることもなく、信頼性においても良好なもの
となる。また、上記光スイッチをコンピュータネットワ
ークシステムの迂回路の切り換えスイッチとして用いた
場合には、当該スイッチの利点をそのまま享有すること
ができ、安価で信頼性の高いシステムの構築に寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置
に使用する光スイッチを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光スイッチ装置を示
す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光スイッチ装置の駆
動回路の変形例を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る光スイッチ装置のバ
ックアップ用の電源の変形例を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る光スイッチ装置の異
常検出部の変形例を示す回路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るコンピュータ
ネットワークシステムの一部を示す図であり、(a)は
その機能ブロック図、(b)はその動作のタイムチャー
トである。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るコンピュータ
ネットワークシステムの一部を示すブロック図である。
【図8】コンピュータネットワークシステムを概念的に
示す説明図である。
【図9】従来技術に係るスイッチ装置を有する接続部を
端末機器とともに示す説明図(通常時)である。
【図10】従来技術に係るスイッチ装置を有する接続部
を端末機器とともに示す説明図(異常時)である。
【符号の説明】
I、IV 駆動回路 II、V 電源 III、VI 異常検出部 VII、VIII 光スイッチ S1、S2、S3、S4 スイッチング素子 4 接続部 7 端末機器 11 磁性膜 12 可動ファイバ 14、15 静止ファイバ 16 ソレノイドコイル 17、18 永久磁石 21 コンデンサ 22 主電源 23 Dフリップフロップ 24、25 ワンショット・マルチバイブ
レータ 27 迂回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−2439(JP,A) 特開 昭49−45655(JP,A) 特開 平6−209284(JP,A) 特開 平6−160737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/02 G02B 26/08 H04B 1/74

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電することにより光伝送路同士が一対
    一で対向して位置合わせされてこの状態が保持されると
    ともに、通電をなくしても当該状態保持され、前回とは
    逆方向の電流を通電することにより前記光伝送路の一方
    が新たな第2の光伝送路に切り替わって両者が相対向し
    てこの状態を保持するように構成した自己保持型の光ス
    イッチと、前記 光スイッチに、交互にON状態となることによりソ
    レノイドコイルに一方向又はこれと逆方向の電流を通電
    するための複数個のスイッチング素子を有する光スイッ
    チの駆動回路と、 主電源喪失等の異常時に前記駆動回路の駆動電流を供給
    するため、通常時の主電源とは別に設けたバックアップ
    用の電源と、 主電源喪失等の異常を検出して光スイッチが切り換わる
    ように通電するためのスイッチング素子をON状態とす
    る、主電源の喪失等の異常の発生により出力信号の状態
    が変化する回路と、この状態変化に基づきパルスを発生
    する回路とを有する異常検出部とを有することを特徴と
    する光スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 ソレノイドコイルに通電することにより
    形成される磁界により片持ち梁状の可動ファイバの先端
    近傍に被覆された磁性膜に磁極が形成され、この磁極と
    永久磁石が形成する磁界の相互作用により可動ファイバ
    が一方向に移動して一方の静止ファイバと光結合しこの
    状態を保持するとともに、ソレノイドコイルに前回とは
    逆方向の電流を通電することにより可動ファイバが逆方
    向に移動して他方の静止ファイバと光結合しこの状態を
    保持するように構成した自己保持型の光スイッチと、前記 ソレノイドコイルを負荷とし、交互にON状態とな
    ることによりソレノイドコイルに一方向又はこれと逆方
    向の電流を通電するための複数個のスイッチング素子を
    有する光スイッチの駆動回路と、 主電源喪失等の異常時に前記駆動回路の駆動電流を供給
    するため、通常時の主電源とは別に設けたバックアップ
    用の電源と、 主電源喪失等の異常を検出して光スイッチが切り換わる
    ようにソレノイドコイルに通電するようスイッチング素
    子をON状態とする、主電源の喪失等の異常の 発生によ
    り出力信号の状態が変化する回路と、この状態変化に基
    づきパルスを発生する回路とを有する異常検出部とを有
    することを特徴とする光スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 通電することにより光伝送路同士が一対
    一で対向して位置合わせされてこの状態が保持されると
    ともに、通電をなくしても当該状態保持され、前回とは
    逆方向の電流を通電することにより前記光伝送路の一方
    が新たな第2の光伝送路に切り替わって両者が相対向し
    てこの状態を保持するように構成した自己保持型の光ス
    イッチと、 前記光スイッチに、交互にON状態となることによりソ
    レノイドコイルに一方向又はこれと逆方向の電流を通電
    するための複数個のスイッチング素子を有する光スイッ
    チの駆動回路と、 主電源喪失等の異常時に前記駆動回路の駆動電流を供給
    するため、通常時の主電源とは別に設けたバックアップ
    用の電源と、 主電源の喪失等の異常の発生により光が遮断され、この
    光の遮断を検出してこれに伴う状態変化に基づきパルス
    を発生して光スイッチが切り換わるようスイッチング素
    子をON状態とする異常検出部とを有することを特徴と
    する光スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 ソレノイドコイルに通電することにより
    形成される磁界により片持ち梁状の可動ファイバの先端
    近傍に被覆された磁性膜に磁極が形成され、この磁極と
    永久磁石が形成する磁界の相互作用により可動ファイバ
    が一方向に移動して一方の静止ファイバと光結合しこの
    状態を保持するとともに、ソレノイドコイルに前回とは
    逆方向の電流を通電することにより可動ファイバが逆方
    向に移動して他方の静止ファイバと光結合しこの状態を
    保持するように構成した自己保持型の光スイッチと、 前記ソレノイドコイルを負荷とし、交互にON状態とな
    ることによりソレノイドコイルに一方向又はこれと逆方
    向の電流を通電するための複数個のスイッチング素子を
    有する光スイッチの駆動回路と、 主電源喪失等の異常時に前記駆動回路の駆動電流を供給
    するため、通常時の主電源とは別に設けたバックアップ
    用の電源と、 主電源の喪失等の異常の発生により光が遮断され、この
    光の遮断を検出してこ れに伴う状態変化に基づきパルス
    を発生して光スイッチが切り換わるようにソレイドコイ
    ルに通電するようスイッチング素子をON状態とする異
    常検出部とを有することを特徴とする光スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動回路のスイッチング素子はバイ
    ポーラトランジスタ及び電界効果トランジスタ等の半導
    体スイッチング素子で構成したことを特徴とする請求項
    1〜4何れかに記載の光スイッチ装置。
  6. 【請求項6】 前記バックアップ用の電源は通常時に充
    電されるよう主電源に接続されたコンデンサであること
    を特徴とする請求項1〜4何れかに記載の光スイッチ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記バックアップ用の電源は電池で構成
    したことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の光ス
    イッチ装置
  8. 【請求項8】 前記異常検出部は、主電源の喪失の異常
    の発生により出力信号の状態が変化するフリップフロッ
    プ回路と、この状態変化に基づきトリガパルスを発生す
    るワンショット・マルチバイブレータ回路とで構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光スイッチ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記異常検出部は、主電源の動作時に発
    せられる光に感応して電圧を発生するフォトダイオード
    と、主電源の喪失時の異常の発生により、前記フォトダ
    イオードに対する光の入射が遮断されることにより出力
    の状態が変化するコンパレータとを有することを特徴と
    する請求項3または4記載の光スイッチ装置。
  10. 【請求項10】 送信ケーブルに接続された接続部を介
    して隣接する端末機器に情報を伝達するように構成した
    コンピュータネットワークシステムにおいて、端末機器
    の受信端子の上流側と送信端子の下流側とでそれぞれ送
    信ケーブルに接続された上記光スイッチと、各光スイッ
    チを駆動するための前記駆動回路、バックアップ用の電
    源及び主電源喪失等の異常を検出して光スイッチが切り
    換わるようにソレノイドコイルに通電するようスイッチ
    ング素子をON状態とする、主電源の喪失等の異常の発
    生により出力信号の状態が変化する回路と、この状態変
    化に基づきパルスを発生する回路とを有する異常検出部
    と、異常時に各光スイッチの可動ファイバと、 それぞれ光結合する前記上流及び下流の静止ファイバと
    を接続した迂回路とを接続部に有することを特徴とする
    コンピュータネットワークシステム。
  11. 【請求項11】 送信ケーブルに接続された接続部を介
    して隣接する端末機器に情報を伝達するように構成した
    コンピュータネットワークシステムにおいて、端末機器
    の受信端子の上流側と送信端子の下流側とでそれぞれ送
    信ケーブルに接続された上記光スイッチと、各光スイッ
    チを駆動するための上記駆動回路、バックアップ用の電
    源及び主電源の喪失等の異常の発生により光が遮断さ
    れ、この光の遮断を検出してこれに伴う状態変化に基づ
    きトリガパルスを発生して光スイッチが切り換わるよう
    スイッチング素子をON状態とするように構成した異常
    検出部と、異常時に各光スイッチの可動ファイバと、 それぞれ光結合する上記上流及び下流の静止ファイバと
    を接続した迂回路とを接続部に有することを特徴とする
    コンピュータネットワークシステム。
  12. 【請求項12】 前記上流又は下流の何れか一方の光ス
    イッチの代わりに光カプラを接続したことを特徴とする
    請求項10または11記載のコンピュータネットワーク
    システム。
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