JPH0936905A - ループ型伝送システム - Google Patents

ループ型伝送システム

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JPH0936905A
JPH0936905A JP18744395A JP18744395A JPH0936905A JP H0936905 A JPH0936905 A JP H0936905A JP 18744395 A JP18744395 A JP 18744395A JP 18744395 A JP18744395 A JP 18744395A JP H0936905 A JPH0936905 A JP H0936905A
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JP
Japan
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loop
relay
line
transmission system
wiring
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JP18744395A
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English (en)
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敏明 ▲菊▼
Toshiaki Kiku
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク伝送路への端末装置の接続台数
に制限がなく、しかも過大電流の流れ込みによる接続装
置の破壊やケーブル抵抗によるループ結合器の誤動作を
防止することができるループ型伝送システムを提供す
る。 【解決手段】 ループ型のネットワーク伝送路101に
接続された複数のループ結合器102〜105と、各々
のループ結合器102〜105にスター型配線111〜
114を介して接続された接続装置107〜110とを
備えたループ型伝送システムである。各接続装置107
〜110とスター型配線111〜114との間には減衰
器115〜118が接続されている。また各ループ結合
器102〜105は、減衰器115〜118によって減
衰された電流を検知してリレーを駆動するリレー制御部
123〜126を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ループ型のネット
ワーク伝送路にループ結合器を介して各種の接続装置を
接続してなるループ型の伝送システムに関し、特にルー
プ型伝送システムにスター型の配線形態を適用する際に
用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、制御装置と各端末装置とのデ
ータ伝送路が一方向に順に接続されてループを形成す
る、いわゆるループ型の伝送システムにおいては、伝送
路そのものが各端末装置の設置箇所に沿ってループ状に
設けられるのが通例であった。図5はそうしたループ型
の伝送システムの従来例を示す図である。図5に示す伝
送システム50においては、システム内の制御装置50
1と、各々の端末装置502,503,504とが、そ
れぞれ支線装置505,506,507,508を介し
てループ結合器509,510,511,512に接続
されている。また、各々のループ結合器509〜512
はループ伝送路513によってループ状に接続され、こ
れによってループ型の伝送システムを構成している。各
ループ結合器509〜512は、制御装置501及び端
末装置502〜504のネットワークへの加入離脱を制
御するもので、その具体的な構成については後段で詳述
する。
【0003】ここでループ伝送路513は、図2に示す
伝送システム専用のものであり、他の通信システムとは
全く別の配線が用いられている。しかしながら近年で
は、情報システムの配置替えを行った場合でも伝送路自
体は変更せずに済むように、伝送路をスター型配線に統
一した、いわゆる総合配線システムが主流となってい
る。このため、新規に配線工事を行う事務所、建物等に
おいては、ループ型伝送システムでもスター型配線の適
用が望まれている。
【0004】図6はスター型配線を適用した伝送システ
ムの従来例を示す図である。図6に示す伝送システム6
0では、制御装置601や各端末装置602,603,
604、さらには支線605,606,607,608
やループ結合器609、610,611,612の構成
については先の図2に示した伝送システムと同一とし、
これらのつなぐ配線系にスター型の配線形態を採用して
いる。すなわち、各ループ結合器609〜612は、そ
れぞれスター型配線613,614,615,616を
介して集線装置617に連結されている。これらのスタ
ー型配線613〜616は、往復のデータ伝送信号線と
ともに各種の信号線(不図示)を含んでいる。また集線
装置617は、通常は配線室に設置されるものであり、
その内部配線618にてスター型配線613〜616を
順につないでいる。そして、信号の伝送経路としては、
物理的な形状や長さは異なるものの、ループ結合器をル
ープ型伝送路にて順につなぐ図2の伝送システムと同等
の経路を実現している。
【0005】図7はスター型配線を適用したループ型伝
送システムの従来例を示す図である。図7に示す伝送シ
ステム70では、制御装置701と各端末装置702,
703,704とが、それぞれの支線を延長した形態の
スター型配線705,706,707,708を介して
ループ結合器709,710,711,712に接続さ
れている。また、各ループ結合器709〜712は配線
室(不図示)に設置され、そこでループ伝送路713に
より順につながれている。この場合も、物理的な形状や
長さは異なるものの、信号の伝送経路としては先の図2
に示す伝送システムと同等の経路を実現している。
【0006】ところで、ループ型の伝送システムでは、
ループ上に正常に動作しない端末装置が一台でも存在す
ると、そこで伝送経路が断たれてしまうためループ全体
が動作不能に陥る。例えば、電源がオフ状態の端末装置
は、伝送システム内では正常に動作しないものに該当す
ることから、これに該当する端末装置をループから除く
必要がある。
【0007】そうした機能を担うものが先に述べたルー
プ結合器であり、その構成例を図8に示す。図8に示す
ループ結合器80では、制御装置や各端末装置から電源
供給線801を介して供給される電流によってリレー駆
動コイル802を駆動し、これに連動したリレー80
3,804,805,806の接点開閉動作により、ネ
ットワークへの加入離脱を制御している。すなわち、電
源供給線801に所定の電流が供給されていない状態で
は、リレー駆動コイル802に電流が流れないため、各
リレー803〜806は図中実線で示す位置にある。こ
のため、ループ上のデータ伝送信号は、ループ入力80
7からリレー803,804→中継線808,809→
リレー805,806の順に進んでループ出力810か
ら出力される。つまり、この状態では接続装置(制御装
置又は端末装置)がネットワークから離脱した状態にあ
る。
【0008】一方、電源供給線801に所定の電流が供
給されている状態では、リレー駆動コイル802に電流
が流れるため、各リレー803〜806は図中破線で示
す位置にある。このため、ループ上のデータ伝送信号
は、ループ入力807からリレー803,804を通っ
て接続装置の受信信号線811に出力される。また、接
続装置の送信信号線812からのデータ伝送信号は、リ
レー805,806を通ってループ出力810に出力さ
れる。つまり、この状態では接続装置がネットワークに
加入した状態にある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及
び図7に示す伝送システムでは、以下のような問題があ
った。先ず、図6に示す伝送システム60では、端末装
置が動作していなくとも、これに通じるスター型配線が
駆動ケーブル長に加算されるため、動作していない端末
装置が多い場合、実際に動作している接続装置の送信器
から、次に動作している接続装置の受信器までのケーブ
ル長(以下、駆動ケーブル長という)が長くなる。その
ため、伝送される信号波形の減衰等により、ループ上に
接続できる端末装置の数が制限される。
【0010】図9は配線フロアにおける配線形態の一例
を示す平面図である。図9に示す配線フロア90は、一
辺の長さが“n”の正方形をなしており、その一つの隅
部に配線室901を有している。制御装置902と各端
末装置903,904,905とは、それぞれ配線室9
01に集線されたケーブル906,907,908,9
09を介して接続されている。各ケーブル長は、ケーブ
ル906が約0.5n、ケーブル907が約1.5n、
ケーブル908が約1.5n、ケーブル909が約0.
5nとなっている。また、図中破線で示す端末装置91
0は、配線室901までのケーブル長が最も長くなる位
置に設置されており、そのケーブル911の長さは約2
nとなっている。
【0011】ここで、先の図5に示した伝送システム5
0では、一辺の長さが“n”の正方形にループ伝送路5
13を構築した場合、各支線505〜508の長さを無
視できるものとすると、最悪のケース、つまり制御装置
501のみが動作しているケースでも、その駆動ケーブ
ル長はループ伝送路513の全長に相当する4nにしか
ならない。しかしながら、図6の伝送システム60で
は、接続装置の動作状態にかかわらず、データ信号が全
てのスター型配線613〜616を通ることになるた
め、図9の配線形態を採った場合、スター型配線613
〜616の合計長はケーブル906〜909の合計、つ
まり4nとなる。さらに図6のシステムでは、伝送路が
往復使用のため、各支線605〜608と内部配線61
8を無視したとしても、最悪のケース(制御装置のみが
動作)の駆動ケーブル長は8nとなる。
【0012】ループ型の伝送システムでは、動作中の端
末装置が信号波形の回復処理を行うため、信号波形の減
衰等の特性から、ループ全長の制限よりも、むしろ駆動
ケーブル長に対する制限の方が厳しいものとなってい
る。仮に、図6の伝送システム60での駆動ケーブル長
を最大4nに抑えなければならないとすると、接続装置
の台数は2台(例えば制御装置601と端末装置60
2)に制限される。実際のシステムでは、駆動ケーブル
長に多少の余裕を持たせるのが通例だが、いずれにして
も図6の伝送システム60では、動作しない端末装置が
存在することで駆動ケーブル長がその端末装置のスター
型配線長の2倍に延長されるため、端末装置の接続台数
が著しく制限されるのは、避け難いものとなっている。
【0013】これに対して、図7に示す伝送システム7
0では、動作していない端末装置がループ結合器によっ
てループ伝送路から切り離されるようになっているた
め、たとえ制御装置701のみが動作中であっても、そ
の駆動ケーブル長はスター型配線705の2倍にしかな
らない。すなわち、図9に示す配線形態を採った場合で
も、制御装置902のみが動作しているケースでは、駆
動ケーブル長がケーブル906の2倍、つまり2nしか
ならず、また配線長が最も長くなる端末装置910の位
置でも、駆動ケーブル長はケーブル911の2倍、つま
り4nとなり、図5に示す伝送システム50と同じ長さ
にとどまる。さらに、制御装置902と端末装置910
とが動作しているケースでは、伝送路自体の長さは増加
するものの、駆動ケーブル長としては、制御装置902
と端末装置910間の片道ケーブル長、つまりケーブル
906と911の長さを加算した2.5nにしかなら
ず、より多くの端末装置を動作させても駆動ケーブル長
が4nを超えることはない。したがって、図6に示す伝
送システム60のように駆動ケーブル長に依存した端末
装置の接続台数の制限は発生しない。
【0014】しかしながら、図7に示す伝送システム7
0では、各々のスター型配線705〜708が、図8に
示す受信信号線811と送信信号線812の他に、リレ
ー駆動コイル802を駆動するための電源供給線801
を含んでいるため、その長さが延長されることによって
以下のような問題が発生する。第1に、電源供給線80
1が長くなるとショートの危険性が増大し、万一、ショ
ートした場合に、制御装置や各端末装置に過大電流が流
れ、装置そのものが破壊される虞れがある。第2に、電
源供給線801が長くなるとケーブル抵抗が増大し、特
に接続装置の電源特性のバラツキにより、他の装置より
も低い電圧を供給する装置が存在する場合には、リレー
駆動コイルに十分な電流を供給できず、ループ結合器7
09〜712が誤動作する虞れがある。以上の点で、図
7に示す伝送システム70では信頼性に欠けていた。
【0015】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、ネットワーク伝送路への端末
装置の接続台数に制限がなく、しかも過大電流の流れ込
みによる接続装置の破壊やケーブル抵抗によるループ結
合器の誤動作を防止することができるループ型伝送シス
テムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、ループ型のネットワーク
伝送路に接続された複数のループ結合器と、各々のルー
プ結合器にスター型配線を介して接続された接続装置と
を備え、ループ結合器は、接続装置からの電源供給によ
りリレーを動作させて該接続装置をネットワークに加入
させるとともに、接続装置からの電源供給の遮断により
リレーを復帰させて該接続装置をネットワークから離脱
させるループ型伝送システムであり、接続装置とスター
型配線との間に減衰器が接続され、またループ結合器
が、減衰器によって減衰された電流を検知してリレーを
駆動するリレー制御部を有する構成となっている。
【0017】
【作用】本発明のループ型伝送システムにおいては、ル
ープ型のネットワーク伝送路に接続された個々のループ
結合器によって、ネットワークに対する接続装置の加入
離脱が制御されるため、動作しない接続装置のスター型
配線が駆動ケーブル長に加算されず、よってネットワー
ク伝送路に対する端末装置の接続台数の制限は発生しな
い。また、接続装置とスター型配線との間に減衰器が接
続されていることから、スター型配線を通して接続装置
側に流れる電流が減衰器によって減衰されるため、接続
装置の破壊が未然に阻止される。さらに、接続装置から
の電源供給が減衰器によって減衰されても、この減衰さ
れた電流をループ結合器のリレー制御部が検知してリレ
ーを駆動させるため、スター型配線の長さ(ケーブル抵
抗)や各接続装置の特性に依存することなく、ループ結
合器を正常に動作させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明に係わ
るループ型伝送システムの実施例を示す図である。図1
に示す伝送システム10では、ループ型のネットワーク
伝送路となるループ伝送路101に複数(図例では4
つ)のループ結合器102,103、104,105が
接続されている。これらのループ結合器102〜105
は、ループ伝送路101とともに集線装置106に内蔵
され、そこでループ伝送路101により順番に接続され
ている。また、各ループ結合器102〜105からは、
ネットワークへの接続装置となる制御装置107や各端
末装置108,109,110に向けて、それぞれスタ
ー型配線111,112,113,114が延びてい
る。
【0019】さらに、スター型配線111〜114の一
端は減衰器115,116,117,118に接続され
ており、これらの減衰器115〜118にそれぞれ支線
119,120,121,122を介して制御装置10
7及び各端末装置108〜110が接続されている。
【0020】ここで、本実施例における減衰器の具体的
な構成について図2を参照しつつ説明する。図2に示す
減衰器20では、スター型配線側の受信信号線201及
び送信信号線202と、支線側の受信信号線203及び
送信信号線204とが、ぞれぞれ減衰器20の内部を素
通りするかたちで直結されている。また、支線側に含ま
れる電源供給線205は、減衰器20に内蔵された抵抗
206,207を介してスター型配線側のリレー制御線
208に接続されている。さらに、往復使用されるリレ
ー制御線208間には、ノイズ除去用のコンデンサ20
9が接続されている。
【0021】これにより、電源供給線205を通してル
ープ結合器側に供給されるリレー駆動用の電流は減衰器
20にて減衰される一方、リレー制御線208を通して
接続装置側に流れ込む電流も減衰器20にて減衰される
ようになる。したがって、従来のごとく電源供給線から
の供給電源により直にリレー駆動コイルを駆動させる方
式では、電源供給線205からループ結合器に供給され
るリレー駆動用の電流が減衰器20にて減衰され、微小
電流となることから、リレー駆動電源が不足し、ループ
結合器を正常に動作させることができなくなる。
【0022】そこで、各ループ結合器102〜105に
は、上記減衰器20によって減衰された電流を検知して
リレーを駆動するリレー制御部123,124,12
5,126が具備されている。図3は、リレー制御部を
備えたループ結合器の具体的な構成を示す図である。図
3に示すループ結合器30では、ループ入力301とル
ープ出力302との間にリレー303,304,30
5,306が接続されている。また、リレー303と3
05の間は中継線307によってつながれ、リレー30
4と306の間は中継線308によってつながれてい
る。さらに、ループ入力301とスター型配線側の受信
信号線309とはリレー303,304によって接続さ
れ、ループ出力302とスター型配線側の送信信号線3
10とはリレー305,306によって接続されるよう
になっている。そして、各リレー303〜306の接点
開閉動作は、リレー制御部311によって同時に制御さ
れるようになっている。
【0023】リレー制御部311は、微小電流を検出可
能な電流検出回路312を備えており、この電流検出回
路312が、減衰器に接続されたスター型配線のリレー
制御線313に接続されている。電流検出回路312の
出力信号線となる電流状態通知線314は駆動回路31
5に接続されている。また、駆動回路315とリレー駆
動コイル316とはコイル制御線317によって接続さ
れている。さらに、リレー駆動コイル316にはコイル
駆動用の電源線318が接続されており、電流状態通知
線314の出力レベルに応じた駆動回路315のスイッ
チング動作により、電源線318からリレー駆動コイル
316、コイル制御線317、駆動回路315を通って
シグナルグランド319に至る電流の経路が構成される
ようになっている。
【0024】なお、実際には、ループ結合器30が電源
線318に電流を供給するための内部電源を備え、スタ
ー型配線側の受信信号線309、送信信号線310及び
リレー制御線313等はコネクタを介してループ結合器
30に接続されているが、図3ではそうした内部電源や
コネクタを省略してある。
【0025】続いて、図1に示す伝送システム100の
動作について、接続装置の一つである端末装置108の
場合を例に挙げて説明する。先ず、初期状態において
は、端末装置108から支線120への電源供給がなさ
れていない。したがって、減衰器116に接続されたス
ター型配線112にはリレー制御信号が送られないた
め、ループ結合器103は、スター型配線112をルー
プ伝送路101から切り離した状態、つまり端末装置1
08がネットワークから離脱した状態となっている。
【0026】この状態から端末装置108がネットワー
クに加入しようとする場合は、装置自体への電源投入に
よって支線120に電源供給を行う。このとき、減衰器
116は端末装置108からの供給電源を減衰させ、こ
れをリレー制御信号としてスター型配線112に送る。
ループ結合器103は、スター型配線112からのリレ
ー制御信号を受けてリレーを駆動し、ループ伝送路10
1の入力をスター型配線112の受信信号線へ、またル
ープ伝送路101の出力をスター型配線112の送信信
号線へと接続する。これにより、スター型配線112と
支線120の間では、互いの受信信号線及び送信信号線
が減衰器116を通して接続(直結)されていることか
ら、端末装置108はネットワークに加入した状態とな
る。なお、端末装置108の電源を切ると、支線120
への電源供給が断たれるため、ループ結合器103のリ
レーが復帰して端末装置108は再びネットワークから
離脱した状態(上述の初期状態)となる。
【0027】このように本実施例の伝送システム10で
は、ループ型のネットワークを構成するループ伝送路1
01に各ループ結合器102〜105が接続され、これ
らのループ結合器102〜105のリレー駆動によっ
て、実際に動作している接続装置のみが個別の支線、減
衰器及びスター型配線を介してループ伝送路101に接
続されることになるため、動作していない接続装置のス
ター型配線が駆動ケーブル長に加算されることがない。
したがって、ネットワークへの端末装置の接続台数にか
かわらず、駆動ケーブル長を一定の長さ以下に抑えるこ
とができるため、駆動ケーブル長による端末装置の接続
台数の制限は発生しない。
【0028】次いで、本実施例における減衰器20の動
作について説明する。先ず、ループ型伝送システムへの
スター型配線の適用により、スター型配線に含まれるリ
レー制御線208がショートした場合、スター型配線側
から接続装置側に流れ込む電流、つまりショートによる
過大電流は減衰器20の抵抗206,207によって減
衰され、その最大電流が接続装置を破壊しない程度に制
限される。したがって、過大電流の流れ込みによる接続
装置の破壊を確実に防止することができる。
【0029】一方、接続装置側からスター型配線側に送
られるリレー制御信号は、上記過大電流と同様に減衰器
20の抵抗206,207によって減衰されるが、その
抵抗値はスター型配線のケーブル抵抗よりも十分に大き
なものとなっているため、各接続装置のスター型配線の
長さが規定の範囲内にある限り、接続装置の相互におけ
るケーブル全体の抵抗値格差は無視できる程度の小さい
ものとなる。したがって、ループ伝送路101に接続さ
れた各ループ結合器102〜105に対しては、それぞ
れのスター型配線111〜114に含まれるリレー制御
線を通してほぼ一定レベルのリレー制御信号を与えるこ
とができる。
【0030】ここで、本実施例におけるループ結合器3
0の動作について図3を参照しつつ説明する。先ず、リ
レー制御線313にリレー制御信号が送られていない状
態では、リレー制御部311の電流検出回路312が電
流状態通知線314への信号をLowレベルにする。駆
動回路315は、電流状態通知線314の信号がLow
レベルであるのを受けてコイル制御線317の駆動を停
止する。これにより、リレー駆動コイル316には電流
が流れないため、各リレー303〜306は図中実線の
位置に保持される。この状態では、ループ入力301が
各リレー303〜306及び中継線307,308を介
してループ出力302に接続されるため、ループ結合器
30にスター型配線(不図示)を介して接続された接続
装置はネットワークから離脱した状態となる。
【0031】一方、リレー制御線313にリレー制御信
号が送られると、その微小電流を電流検出回路312が
検出し、電流状態通知線314への信号をHiレベルに
する。駆動回路315は、電流状態通知線314の信号
がHiレベルであるのを受けてコイル制御線317を駆
動する。これにより、電源線318からの電流がリレー
駆動コイル316、コイル制御線317、駆動回路31
5、シグナルグランド319の順に流れ、リレー駆動コ
イル316が各リレー303〜306を動作させるた
め、各リレー303〜306は図中破線の位置に保持さ
れる。この状態では、ループ入力301がリレー30
3,304を介して受信信号線309に接続され、また
送信信号線310がリレー305,306を介してルー
プ出力302に接続されるため、ループ結合器30にス
ター型配線(不図示)を介して接続された接続装置はネ
ットワークに加入した状態となる。
【0032】このように本実施例においては、接続装置
から送られるリレー制御信号が減衰器によって減衰さ
れ、微小電流となっても、ループ結合器30に備えられ
たリレー制御部11でリレー制御信号、つまり減衰器に
よって減衰された微小電流を検知し、リレー駆動コイル
316への電源供給を断続して各リレー303〜306
を駆動する構成となっているため、スター型配線の長さ
(ケーブル抵抗)や各接続装置の特性等に依存すること
なく、ループ結合器を正常に動作させることができる。
【0033】図4は、ループ結合器におけるリレー制御
部の変形例を示す図である。図4に示すリレー制御部4
0では、スター型配線に含まれるリレー制御線401の
うち、正極側のリレー制御線401aがフォトカプラ4
02の入力LED402aと電流制限用の抵抗403を
通して負極側のリレー制御線401bにつながってい
る。フォトカプラ402の出力トランジスタ402bの
コレクタは電流制限用の抵抗404を介して電源線40
5に接続され、同エミッタは電流制限用の抵抗406を
介してトランジスタ407のベースに接続されている。
トランジスタ407のコレクタは電流制限用の抵抗40
8を介して電源線405に接続され、リレー駆動コイル
409は、トランジスタ407のエミッタとシグナルグ
ランド410の間に接続されている。
【0034】次に、上記構成からなるリレー制御部40
の動作について説明する。先ず、リレー制御線401
a,401b間にリレー制御信号が印加されていない状
態では、フォトカプラ102の入力LED402aに電
流が流れないため、その出力トランジスタ402bはオ
フ状態となる。このため、抵抗406には電流が流れ
ず、トランジスタ407のベースに電圧が印加されない
ため、図示せぬリレーは接続装置をネットワークから切
り離す状態となる(図3中でリレーが実線の位置)。
【0035】一方、リレー制御線401a,401b間
にリレー制御信号が印加された状態では、フォトカプラ
402の入力LED402aと抵抗403を通って電流
が流れるので、フォトカプラ402の出力トランジスタ
402bはオン状態となる。このため、電源線405、
抵抗404、フォトカプラ402の出力トランジスタ4
02a、抵抗406を通って電流が流れる。これによ
り、トランジスタ407のベースに電圧が印加されるた
め、トランジスタ407もオン状態となる。したがっ
て、電源線405、抵抗408、トランジスタ407、
リレー駆動コイル409、シグナルグランド410の経
路で電流が流れ、図示せぬリレーが接続装置をネットワ
ークに接続する状態となる(図3中でリレーが破線の位
置)。
【0036】このように上記リレー制御部40では、先
の図3に示したリレー制御部311と同等の機能を奏す
るものである。また、図中A点及びB点でリレー駆動コ
イル409を切り離し、そのA点及びB点をリレー制御
部40の外部出力信号として出力させる外付け装置とし
て構成すれば、上記二つの信号を図8に示す従来のルー
プ結合器80の電源供給線801に接続することで、従
来のループ結合器80をそのまま使用したかたちで、リ
レー制御部の機能を付加することができる。さらに、リ
レー制御線401(401a,401b)は、フォトカ
プラ402の入力LED402aと抵抗403に接続さ
れているだけで、リレー制御部40の電源とは電気的に
切り離された構成となっているため、リレー制御線40
1からのACノイズ等に対しても故障を生じにくいもの
となる。
【0037】なお、図1に示す伝送システム10では、
各ループ結合器102〜105を集線装置106に内蔵
する構成としたが、本発明はこれに限定されることな
く、集線装置106に内蔵されない外部のケーブルで個
々のループ結合器を接続し、ループ伝送路を構成するよ
うにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明のループ型伝
送システムによれば、ループ型のネットワーク伝送路に
複数のループ結合器が接続され、これらのループ結合器
によってネットワークに対する接続装置の加入離脱が制
御されるため、動作しない接続装置が存在しても、その
スター型配線が駆動ケーブル長に加算されることがな
い。したがって、ネットワーク伝送路への端末装置の接
続台数の制限は発生せず、情報システムの配置替え等に
フレキシブルに対応することができる。また、接続装置
とスター型配線との間に減衰器を接続することで、接続
装置に流れる最大電流を制限するようにしたので、ショ
ートによる接続装置の破壊を未然に防止することができ
る。さらに、減衰器によって減衰された電流を検知して
リレーを駆動するリレー制御部をループ結合器が有する
ことで、接続装置からの電源供給が減衰器によって減衰
されても、ループ結合器を正常に動作させることが可能
となり、伝送システムとしての信頼性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるループ型伝送システムの実施例
を示す図である。
【図2】実施例における減衰器の構成を示す図である。
【図3】実施例におけるループ結合器の構成を示す図で
ある。
【図4】リレー制御部の変形例を示す図である。
【図5】ループ型の伝送システムの従来例を示す図であ
る。
【図6】スター型配線を適用した伝送システムの従来例
を示す図である。
【図7】スター型配線を適用したループ型伝送システム
の従来例を示す図である。
【図8】従来におけるループ結合器の構成を示す図であ
る。
【図9】配線フロアでの配線形態の一例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
101 ループ伝送路(ネットワーク伝送路) 102〜105 ループ結合器 107 制御装置(接続装置) 108〜110 端末装置(接続装置) 111〜114 スター型配線 115〜118 減衰器 123〜126 リレー制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ型のネットワーク伝送路に接続さ
    れた複数のループ結合器と、各々のループ結合器にスタ
    ー型配線を介して接続された接続装置とを備え、 前記ループ結合器は、前記接続装置からの電源供給によ
    りリレーを動作させて該接続装置をネットワークに加入
    させるとともに、前記接続装置からの電源供給の遮断に
    より前記リレーを復帰させて該接続装置をネットワーク
    から離脱させるループ型伝送システムにおいて、 前記接続装置と前記スター型配線との間に減衰器が接続
    されるとともに、 前記ループ結合器が、前記減衰器によって減衰された電
    流を検知して前記リレーを駆動するリレー制御部を有す
    ることを特徴とするループ型伝送システム。
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