JP3116012U - 簡易組立形荷吊装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一人では持上げることができないレジャーボートのような水上浮体を地上から水面(海面)に降し、引上げたり、あるいはこれに相当する重量物を簡易なウインチ等を有する昇降手段により車両上に積上、積降ができ、一人で全て作業可能な簡易組立形荷吊装置を得る。
【解決手段】簡易組立形荷吊装置C1は、荷重を支持するブーム10と、このブーム10を傾斜状に支持する支柱20と、支柱20の下方に支柱を安定保持するための支柱基部30とを各構成部材毎に分解、組立自在に構成され、さらにブーム10、支柱20も2つに分解、組立自在であり、支柱基部30には、踏板37がアーム36を介して接続されている。支柱基部30はガイド筒32に3つのステー33が取付けられ、基部筒31に取付けられたステーアーム34を備え、使用時には傘のように広げて支柱20を安定保持し、俯仰ウインチ40a、巻取ウインチ40bの索によりブームを支持しながら荷重を吊上、移動させるように構成している。
【選択図】図1A
【解決手段】簡易組立形荷吊装置C1は、荷重を支持するブーム10と、このブーム10を傾斜状に支持する支柱20と、支柱20の下方に支柱を安定保持するための支柱基部30とを各構成部材毎に分解、組立自在に構成され、さらにブーム10、支柱20も2つに分解、組立自在であり、支柱基部30には、踏板37がアーム36を介して接続されている。支柱基部30はガイド筒32に3つのステー33が取付けられ、基部筒31に取付けられたステーアーム34を備え、使用時には傘のように広げて支柱20を安定保持し、俯仰ウインチ40a、巻取ウインチ40bの索によりブームを支持しながら荷重を吊上、移動させるように構成している。
【選択図】図1A
Description
この考案は、不使用時に分解、運搬自在で、使用時に1人で各部品を迅速に組立て荷重を吊上げることができる簡易組立形荷吊装置に関する。
海や湖へ自動車(バンタイプ又は普通乗用車)にボートを積んで出かけ、目的の位置に近い岸壁からボートを降して移動し、一人で釣りを楽しみたい場合、自動車へ又自動車からのボートの積降し、岸壁から海面へのボートの積降しなどの作業を一人で行なわなければならず、ボートは小さいボートでも50〜60kg以上の重量があり、作業は極めて困難で、かつ時間が掛る。このような一人作業で重量物の積降しを必要とする作業は、上記釣り用のボート以外にも種々想定される。
重量物の積降しができる小型の荷吊装置の一例として、特許文献1の「簡易クレーン付き車両」が公知である。この公報の車両は、トラック又はトラクタ等の小型車両のフレーム又は荷台等に簡易クレーンを装着し、積み降し作業を短時間にかつ効率的にするというものである。簡易クレーンは、フック付きブームを回転自在な支柱に支持し、支柱の下端のフランジをベース上の受部に固着具を介して固着して形成されている。上記ベースに対してアウトリガーを着脱自在に設けた例も示されている。この公報の簡易クレーンは、小型トラックの荷台に固着して設けられており、組立式ではなく、分解して人手で運搬することもできない。
上記一人釣りのような一人作業を伴うレクリエーション又は仕事に使用できる小型で簡易な荷吊装置は、一般にトラック又は小型トラック等に備え付けた形式であり、これは分解して人手で運搬できる程小型、簡易ではない。従って、ボート等の重量物を乗用車のルーフ(屋根)の上に乗せて運搬し、小型で簡易、しかも各構成部材を組立てる組立式で、かつ人手で分解運搬可能な荷吊装置により所定位置で重量物を積降しできる荷吊装置が所望されているが、現在までにそのような装置は利用できない。しかし、このような荷吊装置ができれば、他人に積降作業の手伝いを依頼することなく一人作業ができるため、実行が容易となり、利用が期待できる。
特開2003−341983号公報
この考案は、上記の問題に留意して、一人では持上げることができないレジャーボートのような水上浮体を地上から水面(海面)に降し、引上げたり、あるいはこれに相当する重量物を簡易なウインチ等の昇降手段により車両上に積上、積降ができ、一人で全て作業可能な簡易組立形荷吊装置を提供することを課題とする。
この考案は、上記の課題を解決する手段として、荷物をフックで吊上げる吊上索を支持するブームと、このブームを支持する支柱と、支柱を設置面に安定的に保持する支柱基部と、上記吊上索を巻取るウインチとを備え、支柱基部が支柱下端に接続される踏板と支持ステーを含み、上記各構成部材を着脱自在とし、不使用時には各構成部材を人手で持運び可能な範囲の重さに分解し得るように構成した簡易組立形荷吊装置としたのである。
上記の構成としたこの考案の簡易組立形荷吊装置によれば、支柱、支柱基部、ウインチ、ブーム等の主要構成部材を、レジャーボートやその他の一人では積、降しができない重量物の積、降しすべき位置で簡易に組立て設置し、一人作業により重量物の積、降しができる。この場合、主要構成部材はそれぞれ一人で持運び可能な重さの範囲内で形成されており、数回に分けて設置位置まで運ぶこととしている。又、重量物の積、降作業時に重量物の荷重が作用しても支柱を安定的に保持するため、支柱基部の踏板を自動車の車輪又はこれに相当する物体の重量で踏んで支柱を直立状に安定的に保持するものとする。
設置場所に主要構成部材が運ばれると、まず支柱と支柱基部をその位置に置き、支柱が2つに分割されている場合はそれぞれの支柱を接続し、支柱基部の支持ステーを開き、支持ステーを固定する。又、踏板を支柱基部に接続して支柱を直立状に保持し、この状態でブームを支柱基部又は支柱頂部に取付ける。その後、支柱にウインチを取付け、ウインチから吊索をブーム先端へと繰り出して吊上索下端のフックで重量物を吊り上げ可能な状態とする。そして、重量物を吊上げる前に車両の車輪(前輪)で踏板を踏んだ状態として、吊上時の支柱を直立状に安定化させる。
以上により安定状態に設定された荷吊装置により重量物の吊上、降作業が開始される。ブームを支柱頂部に水平に支持する形式の場合、吊上索の吊上距離が大きく確保できるため、例えば所有者が自宅の地面又は床面から車両(バンタイプ)のルーフ上にレジャーボートのような重量物を積上げる、又は降ろす作業に適する。この場合は、吊上ウインチで重量物を地面又は床面から所定高さまで引き上げると、ブームと重量物を手作業で押して旋回移動させ、車両のルーフ上に重量物(ボート等)が車両の長手方向に沿うように乗せる。降す場合は、これと反対の手順で地面へ戻せばよい。
ブームを支柱基部に傾斜状に取付ける形式の場合、吊上索による吊上距離は大きくないが、海、湖、川の岸辺から水面(海面)上にボートを降す際に、ブームの傾斜角を変化させることによりボートを大きく水平方向に移動できる。従って、岸辺の地面に置かれたボートを所定距離岸壁より離れた水面上に移動させ、支柱基部の置かれた地面より下の水面へボートを降す吊下げは吊上索を繰り出すことにより可能であるから、水面上にボートを降すことができる。ボートを水面上に引上げるときは、上記の反対方向の操作をする。
上記の課題を解決する手段として、荷物を吊上げる吊上索を支持するブームと、このブームを支持する支柱と、支柱を設置面に安定的に保持する支柱基部と、上記吊上索を巻取るウインチとを備え、上記支柱を2つに分離、組立可能とし、支柱基部に傾斜状かつ着脱自在に取付け得るようにしたブームと、ブームの傾き角度を所定の傾斜角度に調整、保持する俯仰ウインチを着脱自在に取付けた上半支柱とを第一ブームセットとし、上半支柱とその上端に水平状にかつ着脱自在に取付けられるブームとを第二ブームセットとし、上記第一ブームセットと第二ブームセットのいずれかを下部支柱及び支柱基部に対し選択的に取付けて重量物を基準位置から所定高さ上方へ積上、積降、あるいは基準位置より低い位置との間で積降、積上ができるように構成した簡易組立形荷吊装置とすることもできる。
この場合は、第一ブームセットと第二ブームセットの両方を所有し、各セットを選択的に使用することにより、基準位置より高い所定位置との間での重量物の積上、積降ができ、かつ基準位置とこれより低い位置(海面、湖面、川面)との間での積降、積上のいずれも可能となる。
以上に説明したように、この考案の簡易組立形荷吊装置は、支柱を支柱基部で安定的に保持し、支柱にブームを取り付け、支柱基部の踏板を車両の車輪重量で踏むことにより重量物を吊り上げ時にも安定的に保持できるよう各構成部材を所望の設置位置で簡易に組立自在としたから、一人で持上げられない重量物であっても一人作業で荷物の積上げ、降し、又水面へ重量物のボートを浮かばせるなどの作業を一人の人力で全て実現できるという利点が得られる。
以下、この考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1Aは第一実施形態の簡易組立形荷吊装置C1の全体概略斜視図、図1Bは装置下方の支持基部の外観斜視図である。この簡易組立形荷吊装置C1は、図示のように、ブーム10と、支柱20と、支柱基部30と、吊上索W1、俯仰索W2を巻取るウインチ40とを備え、後述するように、迅速に組立ができ、かつ使用後は各部材を分解し人手で運搬し得る重量の部材から構成されている。以下では組立てた状態で装置を説明する。ブーム10は、図示の例では、図4に示すように、その長手方向の中央付近で2分割され、上半ブーム10aと下半ブーム10bの互いの対向端のフランジ11a、11bをボルトと蝶ナットによる固定部材BNにより締結されている。
上半ブーム10aの先端には吊上索W1用の滑車12a、12b、下半ブーム10bの中間位置にも滑車12cがそれぞれアイプレートを介して各ブームに固定されており、吊上索W1の先端には吊上用のフック10hが設けられ、反対側は滑車12cで反転して後述する下半支柱20bに取付けられた巻取ウインチ40bに巻かれている。下半ブーム10bの下端は、支柱基部30のガイド筒に設けたグースネック25にアイプレートをボルト、蝶ナットの固定部材BNによりブーム10の傾斜角度調整自在に取付けている。
支柱20は、図2に示すようにその長手方向の中央付近で2分割され、上半支柱20aと下半支柱20bが接続筒21を介して上下に接続されている。接続筒21はその内径が上、下半支柱20a、20b(両半支柱は同一径)の外径にほぼ同じで、接続筒の長さ半分に下半支柱20bの上端を挿入して溶接により固定し、残る長さ上半分に上半支柱20aの下端が着脱自在に挿入される。上半支柱20aには、その中央より下端寄りの位置に俯仰索W2を巻取るブーム傾き設定用の俯仰ウインチ40a、上端及び上端寄り位置に2つの滑車22、23がそれぞれ設けられている。
俯仰ウインチ40aは、図2の(c)図に示すように、断面コ字状のフレーム42に回転自在に設けられたリール41と、このリール41を回転させるハンドルレバー43とを有し、リール41は俯仰索W2の巻取方向には回転自由で、繰出方向にはブレーキが掛り、ハンドルレバー43を回転させることによりいずれの方向にも回転可能な形式のものである。この俯仰ウインチ40aは、フレーム42の基板に左右2本ずつの取付ボルトを植設し、2つの帯板44に設けた穴に取付ボルトを貫通させその端を蝶ねじで締結して固定されている。
上半支柱20aの先端の滑車22はアイプレート22aにより支柱端に固定され、もう1つの滑車23は支柱20aに固定された短管23bに取付けられたアイプレート23aにより固定されている。上記俯仰ウインチ40a、滑車23、22にはこれら部材の順に経由して繰り出される俯仰索W2がそれぞれに掛け渡され、その繰出端がブーム10の上半ブーム10aの先端寄りに設けた止金に係止されている。
下半支柱20bには、その上端に固定した接続筒21の外側に巻取ウインチ40bが取付けられている。この巻取ウインチ40bは、構造、機能は俯仰ウインチ40aと同様であるが、若干外観形状が異なっている。又、下半支柱20bへの取付手段も俯仰ウインチ40aと同じである。下半支柱20bの下方寄りには、さらに支柱基部30のステーが伸縮自在に設けられている。下半支柱20bの下端には基部筒31が固定され、中間高さにガイド筒32が支柱20bのパイプの外周に摺動自在に嵌合されている。
ガイド筒32の外周には、3つのステー33、33、33の上端がアイプレートにボルト、ナットCNで取付けられ、上記3つのステー33のうちの2つの下端は、基部筒31の下端のアイプレートに接続されたステーアーム34、34の外端寄りにボルト、ナットCNで接続されている。ステーアーム34、34は互に反対方向に張り出すように水平に展開して設置される。もう1つのステー33は、上記2つのステー33、33と直角方向に設置される。このステー33の下端は、図3に示す踏板37のアーム36のアイプレートに固定手段BNにより取付けられる。
そして、このアーム36は、その接続板36aを基部筒31の下端に設けた突出片31aにボルト、蝶ナットの固定手段BNにより取付けられる。踏板37は、自動車のタイヤT(前輪)で踏止めることによりブーム10、支柱20を含む簡易組立形荷吊装置C1全体を安定して保持するものである。踏板37は長方形の鋼板から成り、その長手方向の幅の両端には溝部が形成され、踏板37の曲げに対する剛性を強化している。
上記の構成とした第一実施形態の簡易組立形荷吊装置C1は、主として自動車で目的の海岸(湖岸)近くに運ばれたレジャー用のボートBを岸壁から海面(湖水面)に降すのに用いられる。この場合、作業は全て一人作業が前提である。なお、自動車からボートを地面に降し、所定の岸壁の位置まで運ぶ作業は、後述する第二実施形態の簡易組立形荷吊装置C2を用いるか、又は台車等と人力で行なわれる。又、レジャー用のボートBを海面に降す作業までに各構成部材は、次の手順で図1A及び図1Bに示す組立状態に組立てられる。
まず、図2の(a)図の(イ)に示す下半支柱20bの折畳まれた状態の3つのステー33と、ステーアーム34とを所定位置に置き、ガイド筒32を下方へ移動させることにより傘を広げるように開き、ステーアーム34、34を水平状態に置く。次に、図3に示す踏板37のアーム36の接続板36aを下半支柱20bの下端の突出片31aにボルト、蝶ナットの固定部材BNにより接続する。これにより下半支柱20bが安定して直立状に支持される。その後、上半支柱20aとブーム10のいずれを先に下半支柱20bに接続してもよいが、ここでは上半支柱20aを先に取付けるものとする。この取付けは、前述したように、上半支柱20aの下端を下半支柱20bの接続筒21に差込むだけである。
次に、ブーム10の2つの上、下半ブーム10a、10bをまず固定部材BNにより1本に接続し、そのブーム10の下端を支柱20の下端のグースネック25に固定部材BNにより接続する。ブーム10を支柱20に対して所定角度の傾斜状に設定するため、俯仰ウインチ40aから俯仰索W2を繰り出して所定角度で上半ブーム10aに設けられた係止具に係止する。又、レジャーボートのような荷吊り対象物を吊るための吊上索W1を俯仰ウインチ40aから繰り出し、滑車12c、12b、12aを経て先端のフック10hを適宜長さに垂下させる。
以上で荷吊装置C1の所定位置への設定準備が終ると、踏板37の適宜位置に車両の前輪Tを乗せて重量を加え、支柱20が荷吊時に倒れないように予備負荷を掛けておく。この状態で、図5に示すように、岸壁の手前の地上に置かれたレジャーボートBを吊り上げて海面へ移動させる。ボートBを吊り上げるため、ブーム10は直立状に近い大傾斜角に、ウインチ40aで俯仰索W2を巻取って設定しておく。そして吊上索W1の下端のフック10hでボートBを吊り、一旦所定高さ分上方へ吊上げる。
そして、吊上索W1はそのままにして俯仰索W2を俯仰ウインチ40aから繰り出し、ブーム10を外側へ倒すとボートBは吊上げ位置から斜め下方の外側へと移動する。ボートBの全幅が岸壁に当たらないようにして海面上まで移動すると、俯仰索W2の繰出しを停止し、次に巻取ウインチ40bから吊上索W1を繰り出してボートBを降す。ボートBが海面まで降りると、フック10hをボートBから外し、再び吊上索W1を巻込む。
以上でボートBを岸壁の地上から海面へ移動させることができ、ボートBに乗って魚釣り、あるいは海上を移動して風景を楽しむなどの余暇を過ごすことができるが、その間に岸壁の地上に車及び荷吊装置C1を設置したままの方が、始発位置に戻ってボートBを再び岸壁の地上へ移動させる際に、そのまま直ぐに利用できるから、盗難の虞れのない場合は、荷吊装置C1を設置したままとしておけばよい。しかし、盗難の虞れがある場合は、荷吊装置C1を一旦分解して車内へ積込み、車に鍵を掛けることとなる。この場合、荷吊装置C1の分解は上述した組立順序と反対の手順で分解すればよい。
図6に第二実施形態の簡易組立形荷吊装置C2の全体組立概略斜視図を示す。この荷吊装置C2は、第一実施形態のウインチ40のうち荷重を吊る巻取ウインチ40bを取付けた接続筒21より下方の構成は第一実施形態と全く同じであり、図中に同一構成部材には同一の符号を付して説明を省略する。接続筒21より上方には、図7に示す水平支持かつ旋回式のブーム10’が上半支柱20a’により支持されている。上半支柱20a’の下端は、第一実施形態の上半支柱20aと同様に接続筒21内に挿入される。なお、ウインチ40bは、第一実施形態と同じであるが、リールの取付方向が逆向きに取付けられている。
上半支柱20a’の頂部には、水平ブーム10’を挿通、支持するための支持ヘッド24が設けられ、その上端に滑車22’が設けられており、この支持ヘッド24に設けた孔に水平ブーム10’を挿通して水平ブーム10’を長短比率が大きく異なる所定長さ位置で(アウトリガの形式で)支持する。図示の水平ブーム10’は、矩形断面であるが、断面形状は円形、その他任意の形状でもよい。水平ブーム10’の長辺側の先端寄りの所定位置と、上半支柱20a’の下端寄りに設けた支持筒24aとの間には水平ブーム10’に掛る荷重による水平ブーム10’の曲りを小さくするため傾斜ロッド13が設置される。その両端は、それぞれ固定部材BNで着脱自在に固定される。
水平ブーム10’の張出し側の端には滑車12a’、基端には滑車12b’が設けられ、巻取ウインチ40bからの吊上索W1が上記滑車12b’、22’、12a’を経てフック10hまで延びるように設けられている。以上の下半支柱20bより上方に設けられる部材20a’、10’、13は、図7に示すようにそれぞれ分離可能であり、使用の際に、図6に示すように組込んで下半支柱20bの上に設置する。なお、上半支柱20a’より上方の部材は、上半支柱20a’を接続筒21内に挿入するだけであるから、ブーム10’と上半支柱20a’が、下半支柱20bに対し約120°程度回転し得る。
上記の構成としたこの第二実施形態の簡易組立形荷吊装置C2は、レジャーボートBのような1人では持運びに重過ぎる物体を、マイカーのような車両の屋根の上に1人で積上げる場合等に用いられる。物体を積上げる対象は必ずしも車両でなくてもよいが、車両の車輪(前輪)で支柱20’を安定的に支持することが必要である。以下、レジャーボートBを車両屋根に積上げる場合について説明する。予め、第一実施形態の、図2、図3に示した構成部材のうち下半支柱20b、踏板37を第一実施形態の場合と同様に車両の車輪で踏み、安定した状態に下半支柱20bを直立状に保持する。
次に、上半支柱20a’にブーム10’を挿通させ、傾斜ロッド13を、支持筒24aとブーム10’の先端寄りの係止部にそれぞれ固定部材BNにより固定し、この略三角形状に組立てられた上半支柱20a’の下端を接続筒21に挿入して大略の組立を行う。
そして、巻取ウインチ40bから吊上索W1を繰り出して滑車12b’、22’、12a’を経てフック10hを下方に降ろしボートBの吊上を可能な状態に組立てる。上記組立の後ブーム10’の向きを、まず地上に上下反対向きに置かれたボートBに掛け回された索をフック10hに引掛けて引上げ可能な状態とする。この状態から巻取ウインチ40bのハンドル43を回転させてボートBを車両屋根上に乗せるに十分な高さまで引上げる。
その後人手でブーム10’とボートBを押してブーム10’を回転させ、ボートBを車両屋根上へ移動させる。このとき、ブーム10’を回転させると共にボートBの向きを手作業で調整してボートBの長手方向を車両屋根の長手方向に合わせる。車両上の受具でボートBを支持し得る状態を目視で確認すると、巻取ウインチ40bのハンドル43を逆回転させてボートBを車両屋根上に乗せる。以上でボートBを車両屋根上に乗せることができるが、反対にボートBを車両屋根から地上へ降す作業は、上記と反対の手順でウインチ40bを操作すればよい。
なお、上記第一、第二実施形態では、それぞれの簡易組立形荷吊装置C1、C2を独立形式の装置として説明したが、上半支柱20aとブーム10を第一ブームセット、及び上半支柱20a’とブーム10’を第二ブームセットとし、これらを一対の構成部材と捉え、下部支柱20b、支柱基部30(踏板37を含む)を共通部材として用いることにより、装置を設置する基準面(地面)より低い海面(湖水面)のような位置を含めて一人では持ち運びできない重量物を昇降移動させ得る簡易組立形荷吊装置として取扱うこともできる。
この場合、第一ブームセットは、共通部材と組合わせて使用することにより、基準面(地面)より低い海面のような位置と基準面との間で重量物を昇降移動させる作業用であり、第二ブームセットは、共通部材と組合わせて使用することにより、基準面と車両屋根のような基準面より高い所定高さ位置との間で重量物を旋回動させて積上、積降しする作業用である。従って、レジャーボートのような重量物を家庭から車両に乗せて運搬し、目的の海岸まで行き、そこでレジャーボートを海面へ降して魚釣りをするような場合、次のように取扱うことができる。
即ち、車両の屋根にボートを積載する作業や目的地の海岸で車両から降す作業、及び海岸で所定の岸壁手前位置の地上から海面へ降す作業を一連の作業と考えると、このような一連の作業に対しては上記共通部材と第一ブームセット及び第二ブームセットを1組のユニットとして簡易組立形荷吊装置とする。この装置を所有し、それぞれの作業に使用することによって上記一連の作業に対処できることとなる。
この考案の簡易組立形荷吊装置は、レジャーボートやその他の一人では持上げられない重量物を一人作業で吊上げ、降しできるため、レジャーボートや雪上車など重量のある各種レジャー製品を一人作業で積上、積降しを行うのに広く利用できる。
10 ブーム
10h フック
11a、11b ボルト
12a、12b、12c 滑車
20 支柱
20a 上半支柱
20b 下半支柱
21 接続筒
22、23 滑車
24 支持ヘッド
25 グースネック
30 支柱基部
31 基部筒
32 ガイド筒
33 ステー
34 ステーアーム
36 アーム
36a 接続板
37 踏板
40 ウインチ
40a 俯仰ウインチ
40b 巻取ウインチ
41 リール
42 フレーム
43 ハンドルレバー
44 帯板
45 短管
B レジャーボート
C1 、C2 簡易組立形荷吊装置
BN 固定部材
CN ボルト・ナット
W1 吊上索
W2 支持索
10h フック
11a、11b ボルト
12a、12b、12c 滑車
20 支柱
20a 上半支柱
20b 下半支柱
21 接続筒
22、23 滑車
24 支持ヘッド
25 グースネック
30 支柱基部
31 基部筒
32 ガイド筒
33 ステー
34 ステーアーム
36 アーム
36a 接続板
37 踏板
40 ウインチ
40a 俯仰ウインチ
40b 巻取ウインチ
41 リール
42 フレーム
43 ハンドルレバー
44 帯板
45 短管
B レジャーボート
C1 、C2 簡易組立形荷吊装置
BN 固定部材
CN ボルト・ナット
W1 吊上索
W2 支持索
Claims (6)
- 荷物を吊上げる吊上索を支持するブーム10,10’と、このブームを支持する支柱20,20’と、支柱を設置面に安定的に保持する支柱基部30と、上記吊上索を巻取るウインチ40とを備え、支柱基部30が支柱下端に接続される踏板37と支持ステー33を含み、上記各構成部材を着脱自在とし、不使用時には各構成部材を人手で持運び可能な範囲の重さに分解し得るように構成した簡易組立形荷吊装置。
- 前記ブーム10を支柱基部30に傾斜状かつ着脱自在に取付け得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の簡易組立形荷吊装置。
- 前記支柱20にブーム10の傾き角度を所定の傾斜角度に調整、保持する俯仰ウインチ40aを着脱自在に取付け、このウインチ40aから支柱頂部の滑車を経てブーム先端寄りの位置に俯仰索W2を係止したことを特徴とする請求項2に記載の簡易組立形荷吊装置。
- 前記ブーム10’を支柱20’上端に水平状にかつ着脱自在に取付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の簡易組立形荷吊装置。
- 前記支柱20’にブーム10’を水平状に保持する傾斜ロッド13の一端を、ブーム10’の先端寄り位置に他端を着脱自在に取付けるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の簡易組立形荷吊装置。
- 荷物を吊上げる吊上索を支持するブーム10,10’と、このブーム10,10’を支持する支柱20,20’と、支柱を設置面に安定的に保持する支柱基部30と、上記吊上索を巻取るウインチ40とを備え、上記支柱20,20’を2つに分離、組立可能とし、支柱基部30に傾斜状かつ着脱自在に取付け得るようにしたブーム10と、ブームの傾き角度を所定の傾斜角度に調整、保持する俯仰ウインチ40aを着脱自在に取付けた上半支柱20aとを第一ブームセットとし、上半支柱20a’とその上端に水平状にかつ着脱自在に取付けられるブーム10’とを第二ブームセットとし、上記第一ブームセットと第二ブームセットのいずれかを下部支柱20b及び支柱基部30に対し選択的に取付けて重量物を基準位置から所定高さ上方へ積上、積降、あるいは基準位置より低い位置との間で積降、積上ができるように構成した簡易組立形荷吊装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006835U JP3116012U (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | 簡易組立形荷吊装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2005
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CN113120755A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-07-16 | 中铁(上海)投资集团有限公司 | 一种城市盾构隧道用管片拆除装置及其拆除方法 |
CN113120755B (zh) * | 2021-05-08 | 2024-03-15 | 中铁(上海)投资集团有限公司 | 一种城市盾构隧道用管片拆除装置及其拆除方法 |
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