JP3115957B2 - 建築板の製造方法 - Google Patents

建築板の製造方法

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JP3115957B2
JP3115957B2 JP05004568A JP456893A JP3115957B2 JP 3115957 B2 JP3115957 B2 JP 3115957B2 JP 05004568 A JP05004568 A JP 05004568A JP 456893 A JP456893 A JP 456893A JP 3115957 B2 JP3115957 B2 JP 3115957B2
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wood
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良成 高瀬
由男 佐野
雄一郎 川田
光信 山本
陽平 宮地
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築板の製造方法に関
し、詳しくは経年変化においても充分な自然感を維持で
きるようにしようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転する原木をカッターにて薄く
剥いて所定形状に切断したロータリー単板の多数枚を各
々接着剤を介装して積層接着し、かかる積層体をU字型
または逆U字型に曲げ加工し、その後、薄くスライスし
てスライス単板の表面に上記接着剤による木目模様を現
出させる建築板の製造方法においては、図4(a)
(b)に示すように、スライス単板4の厚さが厚い程、
木目模様5の木目部分5aが濃くなるため、これがスラ
イス単板4の表面側から透けて陰が出やすくなるもので
ある。そこで、このような陰が写るのを抑制するのに、
図5に示すように、接着剤2に隠蔽剤(顔料)aを混入
させ、しかして、陰の写りを抑制して、木目模様5の木
目部分5aの間隔を細かくした柄を得るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、隠蔽剤aにてスライス単板4の
表面に陰が写るのを抑制できるが、かかる顔料の隠蔽剤
aは耐光性が高く、経年においても変色しないのであ
り、一方、スライス単板4の木質部分は経年変化にてヤ
ケて濃くなり、隠蔽剤aを使用するが故に違和感が生じ
るという問題があった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、経年変化におい
ても充分な自然感を維持できる建築板の製造方法を提供
しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転する原木
をカッターにて薄く剥いて所定形状に切断したロータリ
ー単板1の多数枚を各々接着剤2を介装して積層接着
し、かかる積層体3をU字型または逆U字型に曲げ加工
し、その後、薄くスライスしてスライス単板4の表面に
上記接着剤2による接着箇所6において木目模様5を現
出させる建築板の製造方法であって、スライス単板4の
厚さは0.10〜0.15ミリ程度になされ、接着剤2
は隠蔽剤が混入されていないクリヤー接着剤とし、そし
て、スライス単板4に表面塗装をおこなってクリヤー接
着剤の上に塗料を残すことを特徴とするものである。
【0006】
【0007】
【作用】接着剤2は隠蔽剤が混入されていないクリヤー
接着剤とし、そして、スライス単板4に表面塗装をおこ
なうことで、塗料がクリヤー接着剤にて現出される木目
模様5の木目部分5aには浸透せずにその上に残り、木
目模様5の木目部分5aがシャープになる。このよう
に、クリヤー接着剤を使用しながら木目部分5aが淡く
ぼけるのを抑制する。かつ木目部分5aのてり(艶)を
高める。それでいて、経年時にスライス単板4の木質部
分がヤケて濃くなっても、変色することが殆どない顔料
の隠蔽剤を使用していないので、スライス単板4の全体
に自然感を維持するのである。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図2に示すように、回転する原木7をカッター(図
示せず)にて薄く剥き、このような薄く長尺な単板を所
定形状に切断してロータリー単板1を得る。かかるロー
タリー単板1の多数枚を各々接着剤2を介装して積層接
着し、かかる積層体3をU字型または逆U字型に曲げ加
工し、その後、カッターCにて薄くスライスしてスライ
ス単板4の表面に上記接着剤2による接着箇所6におい
て木目部分5aとなる木目模様5を現出させるのであ
る。
【0009】ところで、接着剤2は隠蔽剤が混入されて
いないクリヤー接着剤とし、そして、スライス単板4を
木質合板8に積層し、そして、スライス単板4に塗料9
にて表面塗装をおこなうのである。このように、接着剤
2は隠蔽剤が混入されていないクリヤー接着剤とし、そ
して、スライス単板4に表面塗装をおこなうことで、塗
料9aがクリヤー接着剤にて現出される木目模様5の木
目部分5aには浸透せず、その塗料9aが上に残り、木
目模様5の木目部分5aがシャープになるのである〔図
3(b)参照〕。そして表面塗装をおこなわない場合に
は、図3(c)のように徐々に淡くなってぼけてくるの
である。しかして、クリヤー接着剤を使用しながら木目
部分5aが淡くぼけるのを抑制する。かつ木目部分5a
のてり(艶)を高める。それでいて、経年時にスライス
単板4の木質部分がヤケて濃くなっても変色することが
殆どない顔料の隠蔽剤を使用していないので、スライス
単板4の全体に自然感を維持するのである。
【0010】かかる場合、スライス単板4の厚さは0.
10〜0.15ミリ程度に薄くなされていて、薄くする
ことで、木目模様5の陰が見える巾を細くし、顔料のよ
うな隠蔽剤を使用しなくてもよいようにする。そして隠
蔽剤を使用しない場合、木目部分5aの輪郭部がぼけて
見えるが、スライス単板4を木質合板8に貼り合わせた
後、塗料9を塗布することで、塗料9がスライス単板4
に浸透し、このように浸透した塗料9aがクリヤー接着
剤の上に残り、木目部分5aの輪郭部がスライス単板4
の表面にくっきりと現れ、木目模様5がシャープになる
のである。そして、このように木目模様5がシャープに
なるが、スライス単板4の厚みを0.10〜0.15ミ
リ程度に薄くすることで、木目部分5aを細くして木目
部分5a間の間隔を小に抑えて、木目模様5が一層良好
になる。
【0011】そして、塗料9の種類としては、全つや塗
料で、クリヤー接着剤の上に塗料を残すように、高粘度
のUV塗料が望ましい。また、塗布量として、10〜1
5g/m2 が望ましい。10g/m2 以下では木目模様
5の木目部分5aへの艶付きの効果が乏しく、15g/
2 以上では、木目部分5a以外の艶も上がり、本発明
効果を充分に発揮しえない。
【0012】実施例 隠蔽剤を使わない杉の積層体3としての集成化粧材を製
造し、厚さを0.15ミリにスライスしたスライス単板
4を木質合板8に接着し、その後、UV塗料(粘度2〜
3ポアズ)を13g/m2 塗布した。このものは、木目
部分5aにてりがあるのみならず、経年後の色調変化に
も従来のような違和感が生じることがなかった。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のように、接着剤は隠蔽剤
が混入されていないクリヤー接着剤とし、そして、上記
スライス単板に表面塗装をおこなってクリヤー接着剤の
上に塗料を残すから、塗料がクリヤー接着剤にて現出さ
れる木目模様の木目部分には浸透せずにその上に残り、
木目模様の木目部分がシャープになり、クリヤー接着剤
を使用しながら木目部分が淡くぼけるのを抑制でき、か
つ木目部分のてり(艶)を高め、それでいて、経年時に
スライス単板の木質部分がヤケて濃くなっても変色する
ことが殆どない顔料の隠蔽剤を使用していないので、ス
ライス単板の全体に自然感を維持できるという利点があ
る。更に、接着剤は隠蔽剤が混入されていないクリヤー
接着剤とし、そして、スライス単板に表面塗装をおこな
ってクリヤー接着剤の上に塗料を残すので、クリヤー接
着剤で形成される木目の部分の陰が写るのを表面塗装で
効果的に隠蔽でき、木目部分の輪郭部がスライス単板の
表面にくっきりと現れたシャープで且つ明瞭な木目模様
が得られるものであり、その上、スライス単板の厚さを
0.10〜0.15ミリ程度にしたので、スライス単板
の厚さ薄くすることで木目部分の陰が写る可能性のある
部分の幅を狭くでき、この点でもシャープで且つ明瞭な
木目模様が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】(a)は製造工程図、(b)は積層体の拡大断
面図、(c)はスライス単板の拡大断面図である。
【図3】(a)はスライス単板の拡大断面図、(b)は
浸透した塗料に作用を示す説明図、(c)は塗料を塗布
しない場合の作用説明図である。
【図4】従来例を示し、(a)(b)は断面図、(c)
は平面図である。
【図5】(a)(b)は従来例を説明する概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ロータリー単板 2 接着剤 3 積層体 4 スライス単板 5 木目模様 5a 木目部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 光信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 宮地 陽平 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−130302(JP,A) 実開 昭58−50908(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 5/00 B27L 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する原木をカッターにて薄く剥いて
    所定形状に切断したロータリー単板の多数枚を各々接着
    剤を介装して積層接着し、かかる積層体をU字型または
    逆U字型に曲げ加工し、その後、薄くスライスしてスラ
    イス単板に上記接着剤による接着箇所において木目模様
    を現出させる建築板の製造方法であって、スライス単板
    の厚さは0.10〜0.15ミリ程度になされ、接着剤
    は隠蔽剤が混入されていないクリヤー接着剤とし、そし
    て、スライス単板に表面塗装をおこなってクリヤー接着
    剤の上に塗料を残すことを特徴とする建築板の製造方
    法。
JP05004568A 1993-01-14 1993-01-14 建築板の製造方法 Expired - Lifetime JP3115957B2 (ja)

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