JPS5844045B2 - 化粧単板の製造方法 - Google Patents
化粧単板の製造方法Info
- Publication number
- JPS5844045B2 JPS5844045B2 JP2409679A JP2409679A JPS5844045B2 JP S5844045 B2 JPS5844045 B2 JP S5844045B2 JP 2409679 A JP2409679 A JP 2409679A JP 2409679 A JP2409679 A JP 2409679A JP S5844045 B2 JPS5844045 B2 JP S5844045B2
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- JP
- Japan
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- veneer
- decorative veneer
- decorative
- scratches
- wood
- Prior art date
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- Expired
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- Finished Plywoods (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は化粧単板の製造方法に関するものである。
従来より、ロータリ単板やスライス単板を染色した後接
着剤を介して積層し、凹凸型板で圧締して変形フリッチ
を形成し、これをスライスして人工木目を有する化粧単
板を得ることが行われている0 ところが、このような方法では天然木に近似した木目模
様をもつ化粧単板を得ることはできるが、材特有の組織
、たとえばふな材やなら材などに特徴的に見られる放射
組織(髄線)を表現することは困難であった。
着剤を介して積層し、凹凸型板で圧締して変形フリッチ
を形成し、これをスライスして人工木目を有する化粧単
板を得ることが行われている0 ところが、このような方法では天然木に近似した木目模
様をもつ化粧単板を得ることはできるが、材特有の組織
、たとえばふな材やなら材などに特徴的に見られる放射
組織(髄線)を表現することは困難であった。
したがって、この発明の目的は、より天然木に忠実な外
観をもつ化粧単板の製造方法を提供することである。
観をもつ化粧単板の製造方法を提供することである。
すなわち、この発明は素材単板の表面に傷を付与してそ
の部分を染色し、接着剤を介して積層フリッチ化した後
、スライスすることを特徴とするもので、このようにす
ることによって傷の部分を濃く染色させ、積層フリッチ
を経て化粧単板としたときにその濃色部が断続的に現わ
れて放射組織(髄線)のように見え、天然木の単板と酷
似した外観を呈するのである。
の部分を染色し、接着剤を介して積層フリッチ化した後
、スライスすることを特徴とするもので、このようにす
ることによって傷の部分を濃く染色させ、積層フリッチ
を経て化粧単板としたときにその濃色部が断続的に現わ
れて放射組織(髄線)のように見え、天然木の単板と酷
似した外観を呈するのである。
以下この発明の実施例を第1図ないし第10図に基づい
て説明する。
て説明する。
実施例 1
スライス単板1を浸染により染色した後、染料:ラナフ
ァストブラウン2GL(三井東圧化学社製)5%を含む
捺染液を用意し、第1図のような凸部2をもつローラ3
にて2〜25′に9/iの圧力を加えながら第2図のよ
うな点線状のパターン4を捺線したところ、そのスライ
ス単板1の加圧部分は第3図に示すローラ3の凸部2の
出隅で傷が付けられており、第4図のように捺染柄の境
界部分5が他の捺染部分6よりもくっきりと濃色に染着
していた。
ァストブラウン2GL(三井東圧化学社製)5%を含む
捺染液を用意し、第1図のような凸部2をもつローラ3
にて2〜25′に9/iの圧力を加えながら第2図のよ
うな点線状のパターン4を捺線したところ、そのスライ
ス単板1の加圧部分は第3図に示すローラ3の凸部2の
出隅で傷が付けられており、第4図のように捺染柄の境
界部分5が他の捺染部分6よりもくっきりと濃色に染着
していた。
この捺染単板7を第5図のように接着剤を介して積層し
、凹凸型版で圧締して変形フリッチ8とした後スライス
して化粧単板9とした。
、凹凸型版で圧締して変形フリッチ8とした後スライス
して化粧単板9とした。
得られた化粧単板9は、単板積層による木目相当部10
と捺染の濃淡による髄線相当部11が表面に微妙に現わ
れて天然木に酷似した外観を呈していた。
と捺染の濃淡による髄線相当部11が表面に微妙に現わ
れて天然木に酷似した外観を呈していた。
実施例 2
長さ1〜2間の凸部を任意の直線状に配夕1ルて設けた
第6図に示すような厚さ0.2皿のステンレス板12を
用いて実施例1と同様の捺染液をスライス単板13上に
18kg/−の圧力で押圧捺染した。
第6図に示すような厚さ0.2皿のステンレス板12を
用いて実施例1と同様の捺染液をスライス単板13上に
18kg/−の圧力で押圧捺染した。
これを実施例1と同様な方法で化粧単板としたところ、
自然な木目と髄線が表現されていた。
自然な木目と髄線が表現されていた。
実施例 3
第7図に示すように、ラミン材からなる厚さ1.0間の
染色単板14に直径0.1〜0.5mmの九針を用いて
10〜15個/−の刺し穴15を設けた後、染料:ラナ
ファストブラウンBL(三井東圧化学社製)0.3%、
ジエチレングリコール5%を含む水溶液を12ogyr
ri’塗布して捺染し、次いで含水率を50〜60%に
調整した後、ウレタン系接着剤:ボンドKU7091(
コニシ社製)を1oo、9/m′塗布して300枚積層
重常温下20kg/(、rAの圧力で2時間加圧接着し
てフリッチ16とした。
染色単板14に直径0.1〜0.5mmの九針を用いて
10〜15個/−の刺し穴15を設けた後、染料:ラナ
ファストブラウンBL(三井東圧化学社製)0.3%、
ジエチレングリコール5%を含む水溶液を12ogyr
ri’塗布して捺染し、次いで含水率を50〜60%に
調整した後、ウレタン系接着剤:ボンドKU7091(
コニシ社製)を1oo、9/m′塗布して300枚積層
重常温下20kg/(、rAの圧力で2時間加圧接着し
てフリッチ16とした。
このフリッチを厚さ0.25mmの柾目柄にスライスし
て化粧単板17を得た。
て化粧単板17を得た。
この化粧単板17は、接着剤18の層が柾目柄となると
ともに、刺し穴15の部分が柾目柄と直角方向に色濃く
表現されて髄線状となっており、天然の木材と酷似して
いた。
ともに、刺し穴15の部分が柾目柄と直角方向に色濃く
表現されて髄線状となっており、天然の木材と酷似して
いた。
実施例 4
第8図に示ずように長尺の刃19を多数並列した型板2
0を染色単板21に押圧して切れ目22を入れ、次いで
ポリアルキレングリコール(MWiooo以下)を2〜
15%加えた染料水溶液を用いて捺染して切れ目22に
捺染剤を充填して表面を平坦化するとともに濃色に染色
し、さらに積層接着→凹凸圧締→スライスの工程を経て
板目柄の化粧単板23を得た。
0を染色単板21に押圧して切れ目22を入れ、次いで
ポリアルキレングリコール(MWiooo以下)を2〜
15%加えた染料水溶液を用いて捺染して切れ目22に
捺染剤を充填して表面を平坦化するとともに濃色に染色
し、さらに積層接着→凹凸圧締→スライスの工程を経て
板目柄の化粧単板23を得た。
この化粧単板23は切れ目22に捺染剤が浸透充填され
て板目柄の表面に集中導管状に表われ、天然の銘木に酷
似していた。
て板目柄の表面に集中導管状に表われ、天然の銘木に酷
似していた。
実施例 5
第9図に示すように素材単板24の表面にその木目と直
交する方向に多数のナイフ目25を入れ、ロールコータ
26により染色剤27を捺染した後、接着剤28を介し
て積層・接着してフリッチ29とし、図の矢印Aで示す
ように積層方向に対し斜めにスライスして化粧単板30
を得た。
交する方向に多数のナイフ目25を入れ、ロールコータ
26により染色剤27を捺染した後、接着剤28を介し
て積層・接着してフリッチ29とし、図の矢印Aで示す
ように積層方向に対し斜めにスライスして化粧単板30
を得た。
この化粧単板30は素材単板24の層が春材相当部とな
り、接着剤28の層が秋材相当部となるとともにナイフ
目25の部分の染色剤が木目に対し直角方向に髄線状に
表われていた。
り、接着剤28の層が秋材相当部となるとともにナイフ
目25の部分の染色剤が木目に対し直角方向に髄線状に
表われていた。
実施例 6
第10図に示すように素材単板31の表面の一部にその
木目と直交する方向にワイヤブラシで無数の傷32を付
与シ7、ロールコータ33で染色剤34を捺染した後、
接着剤35を介して積層・積着してフリッチ36とし、
矢印Aで示すように積層方向に対し斜めにスライスして
化粧単板37を得た。
木目と直交する方向にワイヤブラシで無数の傷32を付
与シ7、ロールコータ33で染色剤34を捺染した後、
接着剤35を介して積層・積着してフリッチ36とし、
矢印Aで示すように積層方向に対し斜めにスライスして
化粧単板37を得た。
この化粧単板37は接着剤35の層が秋材相当部となり
素材単板31の層が春材相当部となるとともにワイヤブ
ラシで与えた素材単板31の傷32の部分は染色剤34
がよく浸透し、すなわちその浸透性の差が秋材相当部の
幅の差となって現われ、天然木の感じがよく表現されて
いた。
素材単板31の層が春材相当部となるとともにワイヤブ
ラシで与えた素材単板31の傷32の部分は染色剤34
がよく浸透し、すなわちその浸透性の差が秋材相当部の
幅の差となって現われ、天然木の感じがよく表現されて
いた。
第1図はこの発明の第1の実施例の傷付与方法の説明図
、第2図はその傷を付与された素材単板の平面図、第3
図は傷付与時の素材単板の拡大断面図、第4図は同じく
その平面図、第5図はその工程説明図、第6図は第2の
実施例の傷付与方法の説明図、第7図は第3の実施例の
工程説明図、第8図は第4の実施例の工程説明図、第9
図は第5の実施例の工程説明図、第10図は第6の実施
例の工程説明図である。 1.13・・・・・・スライス単板、2・・・・・・凸
部、8・・・・・・変形フリッチ、9.17,23,3
0.37・・・・・・化粧単板、14,21・・・・・
・染色単板、15・・・・・・刺し穴、18,28,3
5・・・・・・接着剤、22・・・・・・切れ目、24
.31・・・・・・素材単板、27.34・・・・・・
染色剤、29.36・・・・・・フリッチ、32・・・
・・・傷。
、第2図はその傷を付与された素材単板の平面図、第3
図は傷付与時の素材単板の拡大断面図、第4図は同じく
その平面図、第5図はその工程説明図、第6図は第2の
実施例の傷付与方法の説明図、第7図は第3の実施例の
工程説明図、第8図は第4の実施例の工程説明図、第9
図は第5の実施例の工程説明図、第10図は第6の実施
例の工程説明図である。 1.13・・・・・・スライス単板、2・・・・・・凸
部、8・・・・・・変形フリッチ、9.17,23,3
0.37・・・・・・化粧単板、14,21・・・・・
・染色単板、15・・・・・・刺し穴、18,28,3
5・・・・・・接着剤、22・・・・・・切れ目、24
.31・・・・・・素材単板、27.34・・・・・・
染色剤、29.36・・・・・・フリッチ、32・・・
・・・傷。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 素材単板の表面に傷を付与してその部分を染色し、
接着剤を介して積層フリッチ化した後、スライスするこ
とを特徴とする化粧単板の製造方法。 2 前記傷を加圧捺染用捺染部材で付与しなから玲染を
行う特許請求の範囲第1項記載の化粧単板の製造方法。 3 前記傷を鋭利部材で付与した後その部分に捺染を行
う特許請求の範囲第1項記載の化粧単板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409679A JPS5844045B2 (ja) | 1979-02-28 | 1979-02-28 | 化粧単板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409679A JPS5844045B2 (ja) | 1979-02-28 | 1979-02-28 | 化粧単板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55117608A JPS55117608A (en) | 1980-09-10 |
JPS5844045B2 true JPS5844045B2 (ja) | 1983-09-30 |
Family
ID=12128835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409679A Expired JPS5844045B2 (ja) | 1979-02-28 | 1979-02-28 | 化粧単板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5844045B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH047721Y2 (ja) * | 1985-11-28 | 1992-02-28 | ||
CN111168779A (zh) * | 2020-02-13 | 2020-05-19 | 王素琴 | 一种建筑用木材预浸料成粒设备 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59103704A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-15 | 松下電工株式会社 | 集成単板の製法 |
-
1979
- 1979-02-28 JP JP2409679A patent/JPS5844045B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH047721Y2 (ja) * | 1985-11-28 | 1992-02-28 | ||
CN111168779A (zh) * | 2020-02-13 | 2020-05-19 | 王素琴 | 一种建筑用木材预浸料成粒设备 |
CN111168779B (zh) * | 2020-02-13 | 2021-12-31 | 刘冰 | 一种建筑用木材预浸料成粒设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55117608A (en) | 1980-09-10 |
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