JP3115560U - 眼鏡フレーム - Google Patents
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Abstract
【課題】 鼻パッドを具備しないと共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することのできる眼鏡フレームを提供する。
【解決手段】 眼鏡フレーム100は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、左右一対のストレートテンプル1と、ストレートテンプル1に取り付けられた係止部材2とを備えている。係止部材2は、ストレートテンプル1に対して上方又は下方に延出した延出部材21を具備すると共に、ストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能に構成されている。また、好ましい構成として、眼鏡フレーム100の係止部材2は、延出部材21の後方に位置し、耳の裏側に当接可能な耳当て部材23を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 眼鏡フレーム100は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、左右一対のストレートテンプル1と、ストレートテンプル1に取り付けられた係止部材2とを備えている。係止部材2は、ストレートテンプル1に対して上方又は下方に延出した延出部材21を具備すると共に、ストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能に構成されている。また、好ましい構成として、眼鏡フレーム100の係止部材2は、延出部材21の後方に位置し、耳の裏側に当接可能な耳当て部材23を具備する。
【選択図】 図1
Description
本考案は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームに関し、特に、後方に過度に引っ張られることなく安定した装着状態を維持することのできる眼鏡フレームに関する。
眼鏡フレームは、一般的に、前枠、前枠に取り付けられた鼻パッド、前枠の左右両端部からそれぞれ後方に延出したテンプル、前枠とテンプルとの間に介在し前枠に対してテンプルを開閉可能とする丁番等の各種フレーム部材が連結されて構成されている。そして、前枠にレンズが嵌め込まれることにより眼鏡が構成される。
上記フレーム部材の内、鼻パッドは、眼鏡の総重量の大半を支持する機能を奏する。このため、眼鏡装着者の鼻部における鼻パッドが接触する接触面には比較的大きな荷重が掛かることになり、長時間眼鏡を装着していると前記接触面が痛くなったり、眼鏡を外した後に前記接触面に圧迫痕が残り元の状態に回復するまでに時間を要するといった問題がある。また、特に女性の場合には、前記接触面で汗をかくことにより化粧が剥がれ易いため、眼鏡を着脱する度に化粧直しをしなければならないというような問題もある。このような問題を解決するために、フレーム部材として鼻パッドを具備しない眼鏡フレームの開発が望まれてきた。
従来、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームとして、例えば、特許文献1、2に記載の眼鏡フレーム(眼鏡)が提案されている。しかしながら、特許文献1、2においては、鼻パッドを不要とするために、専ら眼鏡の重心を後方へ移動させることを目的とした提案がなされているに過ぎない。換言すれば、眼鏡の重心を後方へ移動させることにより、その重心位置によっては、眼鏡を装着し続けている内に、前枠が顔部に当接するほど眼鏡が後方に過度に引っ張られてしまうおそれがあるにも関わらず、この問題について特許文献1、2には何ら解決策が提案されていない。
特開平10−73789号公報
特開2004−354491号公報
本考案は、斯かる従来技術の問題点を解決するべくなされたものであり、鼻パッドを具備しないと共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することのできる眼鏡フレームを提供することを課題とする。
前記課題を解決するべく、本考案の考案者らは鋭意検討した結果、先ず最初に、眼鏡フレームを構成するテンプルとして、所謂ストレートテンプル(先端部が下方に湾曲していない或いは湾曲の少ないテンプル)を適用すれば、眼鏡フレームを後方に引っ張る力が作用するため、鼻パッドを不要としても眼鏡フレームの前枠が下方にずれ落ちることがないと共に、デザイン性の観点からも好ましいことを見出した。上記ストレートテンプルは、一般的には、眼鏡フレーム装着者(以下、適宜「装着者」という)の顔部側面に沿うように(換言すれば、装着者の耳の裏側から後頭部に向かうように)、テンプル先端側を外方に向けて凸状に湾曲させると共に、顔部側面にバネ力(押圧力)を付与するようにテンプル全体に回動方向へのバネ性を付与している。このバネ力によって、眼鏡フレームは、装着者の顔部に保持されると共に、後方に引っ張られることになる。
しかしながら、眼鏡フレームのテンプルをストレートテンプルにしただけでは、前述したのと同様に、ストレートテンプルに付与するバネ性の程度によっては、眼鏡フレームを装着し続けている内に、前枠が顔部に当接するほど後方に過度に引っ張られてしまうおそれがある。そこで、本考案の考案者らは、さらに鋭意検討した結果、前枠が顔部に当接するほど過度に後方に引っ張られないようにするための構成を見出し、本考案を完成させたものである。
すなわち、本考案は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、左右一対のストレートテンプルと、前記ストレートテンプルに取り付けられた係止部材とを備え、前記係止部材は、前記ストレートテンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、前記ストレートテンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする眼鏡フレームを提供するものである。
本考案に係る眼鏡フレームは、ストレートテンプルを備えるため、当該ストレートテンプルに付与されたバネ性によってバネ力が作用する結果、眼鏡フレームは、眼鏡フレーム装着者の顔部に保持されると共に、後方に引っ張られることになる。これにより、鼻パッドを不要としても眼鏡フレームの前枠が下方にずれ落ちることがないように構成することが可能である。
また、本考案に係る眼鏡フレームは、ストレートテンプルに取り付けられた係止部材を備え、この係止部材がストレートテンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、ストレートテンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されている。従って、前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向するように眼鏡フレームを装着した状態において、延出部材が装着者の耳の前端部に当接するように、延出部材(係止部材)の位置を前後方向に調整して位置決めすれば、延出部材が装着者の耳の前端部に係合することによって眼鏡フレームは係止されるため、上記の装着状態(前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向する装着状態)よりもさらに後方に引っ張られることがない。
このように、本考案に係る眼鏡フレームによれば、鼻パッドを具備しないために、鼻パッドによる圧迫痕の残存や化粧落ちの問題を解決できると共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することが可能である。
好ましくは、前記係止部材は、前記延出部材の後方に位置し、耳の裏側に当接可能な耳当て部材を具備するように構成される。
斯かる好ましい構成によれば、前述のように、係止部材(延出部材)によって眼鏡フレームが過度に後方に引っ張られることがないことに加え、係止部材が耳の裏側に当接可能な耳当て部材を具備するため、この耳当て部材により眼鏡フレームが前方側にずれることが抑止され、より一層適切な装着状態を維持することが可能である。
さらに好ましくは、前記耳当て部材は、耳の裏側に沿うように下方に湾曲した湾曲部材と、前記湾曲部材の前方において軸部材を介して前記湾曲部材に揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部材と、前記湾曲部材の前記耳当接部材が取り付けられた部位より基端側に位置する部位と、前記耳当接部材の基端部とを連結する可撓性の絡み防止部材とを具備するように構成される。
斯かる好ましい構成によれば、眼鏡フレームを装着した状態で、眼鏡フレームの前枠が下方にずれ落ちようとすると、逆にストレートテンプルの先端側はずれ上がろうとし、これに伴い湾曲部材に対して揺動可能に取り付けられた耳当接部材も上方へ移動しようとする。そして、耳当接部材が上方へ移動しようとする際、軸部材を中心として耳当接部材は前回り方向へ回転しようとする。このとき、耳当接部材の基端部が耳の裏側を押圧する力が大きくなり、その結果、耳当接部材と耳の裏側との相対的な移動が阻止され、ストレートテンプルの先端側のずれ上がりが阻止される。このようにして、眼鏡フレームのずれ落ちを防止することができる。また、前記好ましい構成によれば、可撓性の絡み防止部材が、湾曲部材の耳当接部材が取り付けられた部位より基端側に位置する部位と、耳当接部材の基端部とを連結するように取り付けられており、眼鏡フレームを外す際に、ストレートテンプルを上方へ持ち上げても、湾曲部材と耳当接部材の基端部との間が絡み防止部材で塞がれているため、髪の毛が湾曲部材と耳当接部材との取り付け部位に入り込み難く、これに絡まることが抑制される。さらに、絡み防止部材は、可撓性を有しており、耳当接部材の揺動を阻害することがないため、上記眼鏡フレームのずれ落ち抑制の機能を阻害することもない。以上のように、前記好ましい構成の耳当て部材によれば、眼鏡フレームが前方側にずれることがより一層抑止され、より一層適切な装着状態を維持することが可能であると共に、眼鏡フレームを外す際の髪の毛の絡みを抑制することも可能である。
また、好ましくは、前記延出部材と前記耳当て部材とは別体に構成されており、それぞれ前記ストレートテンプルに対して前後方向に独立して位置調整可能に構成される。
斯かる好ましい構成によれば、延出部材と耳当て部材とを前後方向に独立して位置調整可能であるため、延出部材と耳当て部材との前後方向の離間距離を装着者の耳の寸法(延出部材が当接する耳の前端部と、耳当て部材が当接する耳の裏側との距離)に合わせて調整することができ、各装着者の耳の寸法に応じた適切な装着状態を得ることが可能である。
また、好ましくは、前記ストレートテンプルの先端側で分岐して前記ストレートテンプルに併設され、先端部が前記延出部材の後方に位置し耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルを備える構成とされる。
斯かる好ましい構成によれば、ストレートテンプルの先端側で分岐してストレートテンプルに併設された左右一対のテンプルを備える。そして、前記左右一対のテンプルの先端部が、ストレートテンプルに取り付けられた延出部材の後方に位置すると共に、耳の裏側に沿うように下方に湾曲している。従って、前記左右一対のテンプルの先端部を耳に掛けて装着する(この際、ストレートテンプルは装着者の顔部側面を押圧することになる)ことにより、前述した係止部材が耳当て部材を具備する好ましい構成と同様に、ストレートテンプルに取り付けられた係止部材が具備する延出部材によって眼鏡フレームの後方への移動が阻止されると共に、ストレートテンプルに併設されたテンプルの先端部が耳の裏側に当接して、眼鏡フレームの前方側へのずれを抑止することが可能である。
なお、前記課題を解決するべく、本考案は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、左右一対のストレートテンプルと、前記ストレートテンプルの先端側で分岐して前記ストレートテンプルに併設され、先端部が耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルと、前記テンプルに取り付けられた係止部材とを備え、前記係止部材は、前記テンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、前記テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする眼鏡フレームとしても提供される。
本考案に係る眼鏡フレームは、前述した眼鏡フレームが備える係止部材の取付位置を、ストレートテンプルからこれに併設されたテンプルに変更した構成に相当する。斯かる考案によっても、左右一対のテンプルの先端部を耳に掛けて装着する(この際、ストレートテンプルは装着者の顔部側面を押圧することになる)ことにより、前述した係止部材が耳当て部材を具備する好ましい構成と同様に、テンプルに取り付けられた係止部材が具備する延出部材によって眼鏡フレームの後方への移動が阻止されると共に、テンプルの先端部が耳の裏側に当接して、眼鏡フレームの前方側へのずれを抑止することが可能である。
また、前記課題を解決するべく、本考案は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、先端部が耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルと、前記テンプルの先端部の前方において軸部材を介して前記テンプルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部材と、前記テンプルの前記耳当接部材が取り付けられた部位より基端側に位置する部位と、前記耳当接部材の基端部とを連結する可撓性の絡み防止部材と、前記絡み防止部材の前方に位置し、前記テンプルに取り付けられた係止部材とを備え、前記係止部材は、前記テンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、前記テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする眼鏡フレームとしても提供される。
斯かる考案によれば、前述した好ましい構成と同様に、眼鏡フレームを装着した状態で、眼鏡フレームの前枠が下方にずれ落ちようとすると、逆にテンプルの先端側はずれ上がろうとし、これに伴いテンプルに対して揺動可能に取り付けられた耳当接部材も上方へ移動しようとする。そして、耳当接部材が上方へ移動しようとする際、軸部材を中心として耳当接部材は前回り方向へ回転しようとする。このとき、耳当接部材の基端部が耳の裏側を押圧する力が大きくなり、その結果、耳当接部材と耳の裏側との相対的な移動が阻止され、テンプルの先端側のずれ上がりが阻止される。このようにして、眼鏡フレームのずれ落ちを防止することができる。また、本考案によれば、可撓性の絡み防止部材が、テンプルの耳当接部材が取り付けられた部位より基端側に位置する部位と、耳当接部材の基端部とを連結するように取り付けられており、眼鏡フレームを外す際に、テンプルを上方へ持ち上げても、テンプルと耳当接部材の基端部との間が絡み防止部材で塞がれているため、髪の毛がテンプルと耳当接部材との取り付け部位に入り込み難く、これに絡まることが抑制される。さらに、絡み防止部材は、可撓性を有しており、耳当接部材の揺動を阻害することがないため、上記眼鏡フレームのずれ落ち抑制の機能を阻害することもない。以上のように、本考案によれば、眼鏡フレームが前方側にずれることを抑止することができるため、鼻パッドを不要とすることが可能である。
その一方で、耳当接部材の形状等(例えば、眼鏡フレームのずれ落ち抑制機能を高めるべく、耳当接部材が耳の裏側からさらに耳の下側まで延びるような形状である場合等)によっては、眼鏡フレームを装着し続けている内に、前枠が顔部に当接するほど後方に過度に引っ張られてしまうおそれがある。しかしながら、本考案によれば、テンプルに取り付けられた係止部材を備え、この係止部材がテンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されている。従って、前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向するように眼鏡フレームを装着した状態において、延出部材が装着者の耳の前端部に当接するように、延出部材(係止部材)の位置を前後方向に調整して位置決めすれば、延出部材によって眼鏡フレームは係止されるため、上記の装着状態(前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向する装着状態)よりもさらに後方に引っ張られることがない。
このように、本考案に係る眼鏡フレームによっても、鼻パッドを具備しないために、鼻パッドによる圧迫痕の残存や化粧落ちの問題を解決できると共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することが可能である。
なお、本明細書において、「基端部」及び「基端側」とは、本考案の眼鏡フレームを構成する所定部材の前枠側の「端部」及び「端部方向」を意味し、「先端部」及び「基端側」とは、前記前枠側とは反対側の「端部」及び「端部方向」を意味する。
以上に説明したように、本考案によれば、鼻パッドを具備しないと共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することのできる眼鏡フレームを提供することが可能である。
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本考案の第1実施形態に係る眼鏡フレームの概略構成を示す図であり、図1(a)は側面図を、図1(b)は平面図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、左右一対のストレートテンプル1と、ストレートテンプル1に取り付けられた係止部材2とを備えている。
<第1実施形態>
図1は、本考案の第1実施形態に係る眼鏡フレームの概略構成を示す図であり、図1(a)は側面図を、図1(b)は平面図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100は、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、左右一対のストレートテンプル1と、ストレートテンプル1に取り付けられた係止部材2とを備えている。
ストレートテンプル1は、先端部が下方に湾曲していない或いは湾曲の少ないテンプルであり、先端側が外方に向けて凸状に湾曲していると共に、装着者の顔部側面にバネ力(押圧力)を付与するように、テンプル1全体に回動方向へのバネ性が付与されている。本実施形態に係るストレートテンプル1は、金属材料からなり、後述する係止部材本体22の挿通孔に挿通可能なように、その断面寸法が前記係止部材本体22の挿通孔の断面寸法よりも若干小さくなるように形成されている。本実施形態に係るストレートテンプル1には、側方に(本実施形態では外方に)突出した少なくとも1つの突出部11が設けられている。そして、ストレートテンプル1の突出部11が設けられた側とは反対側の側面(本実施形態では内側面)から突出部11の頂部までの距離が、後述する係止部材本体22の挿通孔の内外方向の距離よりも若干大きくなるように形成されている。
係止部材2は、ストレートテンプル1に対して上方又は下方(本実施形態では下方)に延出した延出部材21を具備すると共に、ストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能に構成されている。より具体的に説明すれば、本実施形態に係る係止部材2は、ストレートテンプル1を挿通するための挿通孔が内部に設けられた筒状の係止部材本体22を具備しており、この係止部材本体22の先端側から下方に向けて延出部材21が延出された構成とされている。
本実施形態に係る係止部材本体22の挿通孔の側部(本実施形態では外側部)には、ストレートテンプル1の突出部11を係止するための係止孔221が長手方向に沿って複数設けられている。本実施形態に係る係止部材本体22は、樹脂材料等の可撓性を有する材料からなっている。これにより、係止部材本体22をストレートテンプル1に沿って前後方向に移動させる際、ストレートテンプル1の突出部11が係止部材本体22の挿通孔に設けられた係止孔221に至るまでの間は、係止部材本体22が若干撓み(係止部材本体22の挿通孔が若干拡がり)ながら移動することになる。そして、係止部材本体22の挿通孔に設けられた係止孔221の何れかにストレートテンプル1の突出部11が入り込む位置において、当該係止孔221と突出部11とが係合し、この位置で係止部材本体22(係止部材2ひいては延出部材21)が係止されることになる。以上の構成により、係止部材2は、ストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能であり、所望する位置で係止可能とされている。
なお、本実施形態では、係止部材2をストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能とする構成として、係止部材2(係止部材本体22)にストレートテンプル1を挿通するための挿通孔を設けると共に、ストレートテンプル1に突出部11を設け、係止部材2の前記挿通孔に係止孔221を設けて、突出部11と係止孔221とを係合させる構成を採用した。しかし、本考案に係る眼鏡フレームとしては、これに限るものではなく、係止部材2をストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能である限りにおいて、種々の公知の構成を採用することが可能である。また、係止部材2(特に延出部材21)を塑性変形可能な可撓性材料から形成し、延出部材21に対してストレートテンプル1の前後方向に沿った力を付加して塑性変形させることによって、延出部材21(特に延出部材21の下端部)とストレートテンプル1との前後方向の相対的位置関係を調整する構成を採用することも可能であり、本考案における「位置調整可能」とは、上記のような延出部材21を塑性変形させる構成をも含む概念である。
以上に説明したように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100は、ストレートテンプル1を備えるため、ストレートテンプル1に付与されたバネ性によってバネ力が作用する結果、眼鏡フレーム100は、眼鏡フレーム100装着者の顔部に保持されると共に、後方に引っ張られることになる。これにより、鼻パッドを不要としても眼鏡フレーム100が前方側にずれることがない。また、本実施形態に係る眼鏡フレーム100は、ストレートテンプル1に取り付けられた係止部材2を備え、この係止部材2がストレートテンプル1に対して下方に延出した延出部材21を具備すると共に、ストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能に構成されている。従って、眼鏡フレーム100を構成する前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向するように眼鏡フレーム100を装着した状態において、延出部材21が装着者の耳の前端部に当接するように、延出部材21(係止部材2)の位置を前後方向に調整して位置決めすれば、延出部材21によって眼鏡フレーム100は係止されるため、上記の装着状態(前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向する装着状態)よりもさらに後方に引っ張られることがない。このように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100によれば、鼻パッドを具備しないために、鼻パッドによる圧迫痕の残存や化粧落ちの問題を解決できると共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することが可能である。
なお、本実施形態に係る眼鏡フレーム100は、好ましい構成として、図1に示すように、係止部材2が、延出部材21の後方に位置し、耳の裏側に当接可能な耳当て部材23を具備している。より具体的に説明すれば、本実施形態に係る耳当て部材23は、係止部本体22の後端側から下方に向けて延出され、少なくともその前面が耳の裏側に当接可能なように後方に向けて凸状に湾曲した形状とされている。この耳当て部材23を具備する好ましい構成を採用していることにより、前述のように、延出部材21によって眼鏡フレーム100が過度に後方に引っ張られることがないことに加え、耳当て部材23により眼鏡フレーム100が前方側にずれることが抑止され、より一層適切な装着状態を維持することが可能である。
<第2実施形態>
なお、本考案に係る耳当て部材としては、図1に示す構成の耳当て部材23に限るものではなく、例えば、図2に示すような耳当て部材23Aを採用することも可能である。図2は、本考案の第2実施形態に係る眼鏡フレーム100Aが具備する耳当て部材23Aの概略構成を示す側面図である。なお、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Aについては、耳当て部材23Aの構成のみが第1実施形態と異なり、その他の構成については第1実施形態と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
なお、本考案に係る耳当て部材としては、図1に示す構成の耳当て部材23に限るものではなく、例えば、図2に示すような耳当て部材23Aを採用することも可能である。図2は、本考案の第2実施形態に係る眼鏡フレーム100Aが具備する耳当て部材23Aの概略構成を示す側面図である。なお、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Aについては、耳当て部材23Aの構成のみが第1実施形態と異なり、その他の構成については第1実施形態と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Aの耳当て部材23Aは、耳の裏側に沿うように下方に湾曲した湾曲部材231と、湾曲部材231の前方においてピン又はネジ等の軸部材232を介して湾曲部材231に揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部材233と、湾曲部材231の耳当接部材233が取り付けられた部位231aより基端側に位置する部位231bと、耳当接部材233の基端部233aとを連結する可撓性の絡み防止部材234とを具備している。なお、図2に示す例では、耳当接部材233、部位231b及び絡み防止部材234とは一体的に形成されている。また、湾曲部材231の基端部(図2の紙面左側端部)は、前述した図1に示す第1実施形態の耳当て部材23と同様に、係止部材本体22の後端側から延出する構成とされている。
本実施形態に係る眼鏡フレーム100Aは、図2に示す耳当て部材23Aを採用しているため、眼鏡フレーム100Aを装着した状態で、眼鏡フレーム100Aの前枠が下方にずれ落ちようとすると、逆にストレートテンプル1の先端側はずれ上がろうとし、これに伴い湾曲部材231に対して揺動可能に取り付けられた耳当接部材233も上方へ移動しようとする。そして、耳当接部材233が上方へ移動しようとする際、軸部材232を中心として耳当接部材233は前回り方向へ回転しようとする。このとき、耳当接部材233の基端部233aが耳の裏側を押圧する力が大きくなり、その結果、耳当接部材233と耳の裏側との相対的な移動が阻止され、ストレートテンプル1の先端側のずれ上がりが阻止される。このようにして、眼鏡フレーム100Aのずれ落ちを防止することができる。また、可撓性の絡み防止部材234が、湾曲部材231の耳当接部材233が取り付けられた部位231aより基端側に位置する部位231bと、耳当接部材233の基端部233aとを連結するように取り付けられており、眼鏡フレーム100Aを外す際に、ストレートテンプル1を上方へ持ち上げても、湾曲部材231と耳当接部材233の基端部233aとの間が絡み防止部材234で塞がれているため、髪の毛が図2の矢符Xの方向から湾曲部材231と耳当接部材233との取り付け部位233bに入り込み難く、これに絡まることが抑制される。さらに、絡み防止部材234は、可撓性を有しており、耳当接部材233の揺動を阻害することがないため、眼鏡フレーム100Aのずれ落ち抑制の機能を阻害することもない。以上のように、図2に示す耳当て部材23Aを採用することにより、眼鏡フレーム100Aが前方側にずれることがより一層抑止され、より一層適切な装着状態を維持することが可能であると共に、眼鏡フレーム100Aを外す際の髪の毛の絡みを抑制することも可能である。
なお、以上に説明した耳当て部材23Aの構成は、本考案の考案者らが過去に出願し、特許(特許第3526571号)を取得した眼鏡フレームの先端部の構成と略同じであるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
<第3実施形態>
以上に説明した第1及び第2実施形態では、係止部材2の延出部材21及び耳当て部材23(又は23A)が、係止部材本体22の先端側及び後端側からそれぞれ下方に延出されている構成について説明した。換言すれば、第1及び第2実施形態に係る延出部材21及び耳当て部材23(又は23A)は、係止部材本体22を介して一体的に形成されている構成である。しかしながら、本考案はこれに限るものではなく、例えば、図3に示すように、両者を別体にし、それぞれ独立してストレートテンプル1に対して位置調整可能に構成することも可能である。
以上に説明した第1及び第2実施形態では、係止部材2の延出部材21及び耳当て部材23(又は23A)が、係止部材本体22の先端側及び後端側からそれぞれ下方に延出されている構成について説明した。換言すれば、第1及び第2実施形態に係る延出部材21及び耳当て部材23(又は23A)は、係止部材本体22を介して一体的に形成されている構成である。しかしながら、本考案はこれに限るものではなく、例えば、図3に示すように、両者を別体にし、それぞれ独立してストレートテンプル1に対して位置調整可能に構成することも可能である。
図3は、本考案の第3実施形態に係る眼鏡フレーム100Bの概略構成を示す側面図である。図3に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Bの係止部材2Aは、第1実施形態に係る係止部材2と同様に、ストレートテンプル1を挿通するための挿通孔が内部に設けられた筒状の係止部材本体を具備している。ただし、本実施形態に係る係止部材2Aは、前後にそれぞれ配置された2つの係止部材本体22A、22B(各係止部材本体22A、22Bの内部にはストレートテンプル1を挿通するための挿通孔が設けられている)を具備する点で、第1実施形態と異なる。そして、前方に配置された係止部材本体22Aから下方に向けて延出部材21Aが延出され、後方に配置された係止部材本体22Bから下方に向けて耳当て部材23Bが延出された構成とされている。なお、本実施形態に係る延出部材21A及び耳当て部材23Bの構成は、それぞれ第1実施形態と同様の構成であるため(耳当て部材23Bを第2実施形態の耳当て部材23Aと同様の構成にすることも可能である)、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る係止部材本体22A、22Bの挿通孔の側部には、第1実施形態と同様に、ストレートテンプル1の突出部11を係止するための係止孔221が長手方向に沿って複数設けられている。そして、第1実施形態と同様に、係止部材本体22A、22Bをストレートテンプル1に沿って前後方向にそれぞれ移動させ、突出部11と係止孔221とを係合させることにより、所望する位置で係止部材本体22A、22Bを係止可能である。換言すれば、係止部材本体22Aと一体化された延出部材21Aと、係止部材本体22Bと一体化された耳当て部材23Bとを、それぞれ独立してストレートテンプル1に対して位置調整可能である。なお、延出部材21Aと耳当て部材23Bとをストレートテンプル1に対して前後方向に位置調整可能とする構成としては、本実施形態で説明した構成に限られるものではなく、他の種々の公知の構成を採用したり、或いは、延出部材21Aを塑性変形可能な可撓性材料から形成したりしても良い点については、第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る眼鏡フレーム100Bは、延出部材21Aと耳当て部材23Bとを前後方向に独立して位置調整可能であるため、延出部材21Aと耳当て部材23Bとの前後方向の離間距離を装着者の耳の寸法(延出部材21Aが当接する耳の前端部と、耳当て部材23Bが当接する耳の裏側との距離)に合わせて調整することができ、各装着者の耳の寸法に応じた適切な装着状態を得ることが可能である。
<第4実施形態>
前述した第1実施形態では、眼鏡フレーム100が前方側にずれることを抑止するため、係止部材2が耳当て部材23を具備する構成について説明した。しかしながら、本考案はこれに限るものではなく、眼鏡フレームが前方側にずれることを抑止するために、図4に示すような構成を採用することも可能である。
前述した第1実施形態では、眼鏡フレーム100が前方側にずれることを抑止するため、係止部材2が耳当て部材23を具備する構成について説明した。しかしながら、本考案はこれに限るものではなく、眼鏡フレームが前方側にずれることを抑止するために、図4に示すような構成を採用することも可能である。
図4は、本考案の第4実施形態に係る眼鏡フレーム100Cの概略構成を示す平面図である。図4に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Cは、第1実施形態で説明したのと略同様の構成を有するストレートテンプル1の他に、眼鏡フレームで一般的に採用されている通常のテンプル1Aが併設された構成とされている。より具体的に説明すれば、眼鏡フレーム100Cは、左右一対のストレートテンプル1の先端側(分岐点12)でそれぞれ分岐してストレートテンプル1に併設された左右一対のテンプル1Aを備えている。ここで、ストレートテンプル1には、第1実施形態と同様に、延出部材21及び係止部材本体22を具備する係止部材2B(ただし、第1実施形態と異なり、係止部材2Bは耳当て部材23を具備しない)が取り付けられている。そして、テンプル1Aの先端部1Aaが、ストレートテンプル1に取り付けられた延出部材21の後方に位置すると共に、耳の裏側に沿うように下方(図4の紙面に垂直な奥行き方向)に湾曲している。
本実施形態に係る眼鏡フレーム100Cは、以上に説明した構成を有するため、左右一対のテンプル1Aの先端部1Aaを耳に掛けて装着する(この際、ストレートテンプル1は装着者の顔部側面を押圧することになる)ことにより、ストレートテンプル1に取り付けられた係止部材2Bが具備する延出部材21によって眼鏡フレーム100Cの後方への移動が阻止されると共に、ストレートテンプル1に併設されたテンプル1Aの先端部1Aaが耳の裏側に当接して、眼鏡フレーム100Cの前方側へのずれを抑止することが可能である。
なお、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Cが備えるテンプル1Aとしては、前述のように、先端部1Aaが耳の裏側に沿うように単純に下方に湾曲した一般的なテンプルの形態を採用することができる他、図2を参照して説明した耳当て部材23Aと同様の構成とされた先端部を有するテンプルを採用することも可能である。
また、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Cが備える係止部材Bの取付位置を、ストレートテンプル1からこれに併設されたテンプル1Aに変更する構成を採用することも可能である。
<第5実施形態>
本考案の第5実施形態に係る眼鏡フレームは、前述した第1〜第4実施形態に係る眼鏡フレームと異なり、ストレートテンプルを具備しない構成であり、ストレートテンプルの代わりに、先端部が図2を参照して説明した耳当て部材23Aと同様の構成とされた左右一対のテンプルを備えている。そして、当該テンプルに図4を参照して説明した係止部材2Bと同様の構成(すなわち、耳当て部材を具備しない構成)を有する係止部材が取り付けられている構成である。
本考案の第5実施形態に係る眼鏡フレームは、前述した第1〜第4実施形態に係る眼鏡フレームと異なり、ストレートテンプルを具備しない構成であり、ストレートテンプルの代わりに、先端部が図2を参照して説明した耳当て部材23Aと同様の構成とされた左右一対のテンプルを備えている。そして、当該テンプルに図4を参照して説明した係止部材2Bと同様の構成(すなわち、耳当て部材を具備しない構成)を有する係止部材が取り付けられている構成である。
図5は、本考案の第5実施形態に係る眼鏡フレーム100Dが具備するテンプル先端部の概略構成を示す側面図である。なお、図5においては、図2に示す耳当て部材23Aが具備する部材と略同様の構成を有する部材に対して便宜上同じ符号を付している。図5に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Dは、鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、先端部231Aが耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルと、テンプルの先端部231Aの前方において軸部材232を介して前記テンプルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部材233と、前記テンプルの耳当接部材233が取り付けられた部位231aより基端側に位置する部位231bと、耳当接部材233の基端部233aとを連結する可撓性の絡み防止部材234と、絡み防止部材234の前方に位置し、前記テンプルに取り付けられた係止部材(図4に示す係止部材2Bと同様の構成。以下、本実施形態に係る係止部材についても符号2Bで表現する)とを備えている。
そして、係止部材2Bは、前記テンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材(図1又は図4に示す延出部材21と同様の構成。以下、本実施形態に係る延出部材についても符号21で表現する)を具備すると共に、前記テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されている。
本実施形態に係る眼鏡フレーム100Dによっても、第2実施形態に係る眼鏡フレーム100Aと同様に、眼鏡フレーム100Dを装着した状態で、眼鏡フレーム100Dの前枠が下方にずれ落ちようとすると、逆にテンプルの先端側はずれ上がろうとし、これに伴いテンプルに対して揺動可能に取り付けられた耳当接部材233も上方へ移動しようとする。そして、耳当接部材233が上方へ移動しようとする際、軸部材232を中心として耳当接部材233は前回り方向へ回転しようとする。このとき、耳当接部材233の基端部233aが耳の裏側を押圧する力が大きくなり、その結果、耳当接部材233と耳の裏側との相対的な移動が阻止され、テンプルの先端側のずれ上がりが阻止される。このようにして、眼鏡フレーム100Dのずれ落ちを防止することができる。また、可撓性の絡み防止部材234が、テンプルの耳当接部材233が取り付けられた部位231aより基端側に位置する部位231bと、耳当接部材233の基端部233aとを連結するように取り付けられており、眼鏡フレーム100Dを外す際に、テンプルを上方へ持ち上げても、テンプルと耳当接部材233の基端部233aとの間が絡み防止部材234で塞がれているため、髪の毛が図5の矢符Xの方向からテンプルと耳当接部材233との取り付け部位233bに入り込み難く、これに絡まることが抑制される。さらに、絡み防止部材234は、可撓性を有しており、耳当接部材233の揺動を阻害することがないため、眼鏡フレーム100Dのずれ落ち抑制の機能を阻害することもない。以上のように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Dによれば、眼鏡フレーム100Dが前方側にずれることを抑止することができるため、鼻パッドを不要とすることが可能である。
その一方で、耳当接部材233の形状等(例えば、図5に示すように、眼鏡フレーム100Dのずれ落ち抑制機能を高めるべく、耳当接部材233が耳の裏側からさらに耳の下側まで延びるような形状である場合等)によっては、眼鏡フレーム100Dを装着し続けている内に、前枠が顔部に当接するほど後方に過度に引っ張られてしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Dによれば、テンプルに取り付けられた係止部材2Bを備え、この係止部材2Bがテンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材21を具備すると共に、テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されている。従って、前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向するように眼鏡フレーム100Dを装着した状態において、延出部材21が装着者の耳の前端部に当接するように、延出部材21(係止部材2B)の位置を前後方向に調整して位置決めすれば、延出部材21によって眼鏡フレームは係止されるため、上記の装着状態(前枠と装着者の顔部とが適切な離間距離を隔てて対向する装着状態)よりもさらに後方に引っ張られることがない。
このように、本実施形態に係る眼鏡フレーム100Dによっても、鼻パッドを具備しないために、鼻パッドによる圧迫痕の残存や化粧落ちの問題を解決できると共に、後方に過度に引っ張られることなく適切な装着状態を維持することが可能である。
1・・・ストレートテンプル
2・・・係止部材
11・・・突出部
21・・・延出部材
22・・・係止部材本体
23・・・耳当て部材
100・・・眼鏡フレーム
221・・・係止孔
2・・・係止部材
11・・・突出部
21・・・延出部材
22・・・係止部材本体
23・・・耳当て部材
100・・・眼鏡フレーム
221・・・係止孔
Claims (7)
- 鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、
左右一対のストレートテンプルと、
前記ストレートテンプルに取り付けられた係止部材とを備え、
前記係止部材は、前記ストレートテンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、前記ストレートテンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする眼鏡フレーム。 - 前記係止部材は、前記延出部材の後方に位置し、耳の裏側に当接可能な耳当て部材を具備することを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
- 前記耳当て部材は、
耳の裏側に沿うように下方に湾曲した湾曲部材と、
前記湾曲部材の前方において軸部材を介して前記湾曲部材に揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部材と、
前記湾曲部材の前記耳当接部材が取り付けられた部位より基端側に位置する部位と、前記耳当接部材の基端部とを連結する可撓性の絡み防止部材とを具備することを特徴とする請求項2に記載の眼鏡フレーム。 - 前記延出部材と前記耳当て部材とは別体に構成されており、それぞれ前記ストレートテンプルに対して前後方向に独立して位置調整可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の眼鏡フレーム。
- 前記ストレートテンプルの先端側で分岐して前記ストレートテンプルに併設され、先端部が前記延出部材の後方に位置し耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルを備えることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
- 鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、
左右一対のストレートテンプルと、
前記ストレートテンプルの先端側で分岐して前記ストレートテンプルに併設され、先端部が耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルと、
前記テンプルに取り付けられた係止部材とを備え、
前記係止部材は、前記テンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、前記テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする眼鏡フレーム。 - 鼻パッドを具備しない眼鏡フレームであって、
先端部が耳の裏側に沿うように下方に湾曲した左右一対のテンプルと、
前記テンプルの先端部の前方において軸部材を介して前記テンプルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部材と、
前記テンプルの前記耳当接部材が取り付けられた部位より基端側に位置する部位と、前記耳当接部材の基端部とを連結する可撓性の絡み防止部材と、
前記絡み防止部材の前方に位置し、前記テンプルに取り付けられた係止部材とを備え、
前記係止部材は、前記テンプルに対して上方又は下方に延出した延出部材を具備すると共に、前記テンプルに対して前後方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする眼鏡フレーム。
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JP2005006378U JP3115560U (ja) | 2005-08-08 | 2005-08-08 | 眼鏡フレーム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010032672A1 (ja) * | 2008-09-22 | 2010-03-25 | 株式会社プラネット・ビジョン60 | 眼鏡取り付け具及び眼鏡フレームセット |
JP2013160926A (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Vision Holdings Co Ltd | テンプル及びこれを用いた眼鏡フレーム |
-
2005
- 2005-08-08 JP JP2005006378U patent/JP3115560U/ja not_active Expired - Fee Related
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