JP3130166U - 眼鏡フレーム - Google Patents

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武彦 吉田
充久 植梶
均 佐藤
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Abstract

【課題】前枠から先セルまでの距離の調整をユーザ自ら行わなくても、鼻や耳にフィットする眼鏡フレームを提供することを課題とする。
【解決手段】前枠2と、テンプル本体3、及び、テンプル本体3に対して前後方向移動可能とされた先セル4を有するテンプル5と、前枠2と先セル4とが前後方向に互いに引き合うように、テンプル本体3及び先セル4を連結する弾性部材6と、先セル4の後端部45と所定部46とに取り付けられた耳当て部材10とを備え、先セル4は、前端部45と所定部46との間に、挿入孔41を外部と連通させる側面孔44を有し、テンプル本体3は、磁着部31を有し、耳当て部材10に形成され、耳当て部材10が先セル4に押し付けられると、側面孔44に挿入されて、磁着部31と磁着し、テンプル本体3の前後方向の移動を阻止する突起部9を備えることを特徴する眼鏡フレーム1を提供する。
【選択図】図1

Description

本考案は、前枠から先セルまでの距離の調整が可能な眼鏡フレームに関する。
近年、眼鏡を掛けた際に、ユーザの鼻や耳に違和感なく眼鏡をフィットさせるという観点から、ユーザの鼻と耳との距離に応じて、前枠から先セルまでの距離の調整が可能な眼鏡フレームが提案されている。前枠から先セルまでの距離の調整が可能な眼鏡フレームとして、特許文献1に開示された眼鏡フレームを挙げることができる。特許文献1の眼鏡フレームは、前枠と、前枠から後方に延出するテンプルと、テンプルを挿入する挿入穴が形成された先セルとを備える。かかる眼鏡フレームのテンプルの先端部には、係合突起が形成されており、先セルの挿入穴には、係合突起を係止する係止部が長手方向に沿って複数形成されている。このような係止部が挿入穴の長手方向に沿って複数形成されていることで、テンプルの挿入穴に対する挿入量が複数段階に調整可能とされている。よって、特許文献1の眼鏡フレームは、調整可能な挿入量のうち、高いフィット感が得られる挿入量にテンプルの挿入穴に対する挿入量を調整することによって、装着時に高いフィット感を得ることができるようにされている。
実用新案登録第3107987号公報
特許文献1の眼鏡フレームは、装着前に、ユーザが、自らテンプルの挿入穴に対する挿入量を調整して、前枠から先セルまでの距離を自分の鼻と耳との距離に対応する距離にして、装着するものである。しかし、このような調整を行って、眼鏡フレームを実際に装着してみても、前枠から先セルまでの距離が自分の鼻と耳との距離に対応しておらず、眼鏡フレームが鼻や耳にフィットしない場合もある。このような場合、ユーザは、装着した眼鏡を外して、再度テンプルの挿入穴に対する挿入量の調整を行う必要がある。よって、特許文献1の眼鏡フレームにおいては、テンプルの挿入穴に対する挿入量の調整を複数回要する場合があり、装着に手間取る場合がある。
本考案は、このような調整をユーザ自ら行わなくても、鼻や耳にフィットする眼鏡フレームを提供することを課題とする。
前記課題を解決するべく、本考案は、第1の手段として、前枠と、前記前枠から後方に延出されたテンプル本体、及び、前端部から後方に延びる挿入孔を内側に有し、且つ、前記テンプル本体が前記挿入孔に前後方向移動可能に挿入される先セルを有するテンプルと、前記前枠と前記先セルとが前後方向に互いに引き合うように、前記テンプル本体及び前記先セルを連結する弾性部材と、軸部材を介して前記先セルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部を有する耳当て部、及び、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位より前方にある所定部と前記耳当接部の前端部とを連結する可撓性の絡み防止部を有する耳当て部材とを備え、前記先セルは、前記所定部と、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位との間に、前記挿入孔を外部と連通させる側面孔を有し、前記テンプル本体は、磁性体又は磁石で形成された磁着部を有し、前記耳当て部材に形成され、前記耳当て部材が前記先セルに押し付けられると、前記側面孔に挿入されて、前記磁着部と磁着し、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する突起部を備えることを特徴する眼鏡フレームを提供する。
第1の手段に係る眼鏡フレームは、前枠と、テンプル本体及び先セルを有するテンプルと、軸部材を介して先セルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部を有する耳当て部、及び、先セルの耳当て部が取り付けられた部位より前方にある所定部と耳当接部の前端部とを連結する可撓性の絡み防止部を有する耳当て部材とを備える。第1の手段に係る眼鏡フレームは、前枠を顔面に固定し(前枠に鼻パッドが備えられているときは、鼻パッドを鼻に掛け)、耳当て部材を耳に掛けて、耳当て部材を耳で先セルに押し付けると、前枠が顔面に固定され、耳当て部材が耳の裏側に掛かることで装着することができる。
また、第1の手段に掛かる眼鏡フレームのテンプル本体と先セルとは、弾性部材で連結されており、テンプル本体と先セルとは相対的に移動可能とされている。このように、テンプル本体と先セルとが相対的に移動可能にとされていることで、第1の手段に掛かる眼鏡フレームは、テンプルが後方に延出された前枠と先セルに取り付けられた耳当て部材との距離を調整可能とされている。従って、第1の手段に係る眼鏡フレームは、ユーザの顔面と耳との距離に基づいて、前枠と耳当て部材との距離を調整して、装着することが可能とされている。
前述の先セルには、所定部と、先セルの耳当て部が取り付けられた部位との間に、挿入孔を外部と連通させる側面孔が有され、テンプル本体の後部には、磁性体又は磁石で形成された磁着部が有され、耳当て部材には、耳当て部材が先セルに押し付けられると、側面孔に挿入され、磁着部と磁着して、テンプル本体の前後方向の移動を阻止する突起部が形成されている。よって、第1の手段に係る眼鏡フレームは、装着と同時に、テンプル本体の前後方向の移動が阻止されて、前枠と耳当て部材との位置が固定される。よって、第1の手段に係る眼鏡フレームは、装着と同時に、前枠と耳当て部材との距離が、前枠が顔面に固定され、耳当て部材が耳の裏側に掛かる距離に調整されるので、ユーザ自ら自分の顔面と耳との距離に基づいて、前枠と先セルとの距離の調整をする必要がない。
また、前枠と耳当て部材との位置が固定されると、先セルが弾性部材の弾性力によって、前枠側に移動しようとすることを防ぐことができる。これにより、第1の手段に係る眼鏡フレームにおいては、先セルに取り付けられた耳当て部が第1の手段に係る眼鏡フレームを装着したユーザの耳の裏側を押さえ付けて、ユーザに痛みを感じさせることが防止されている。
また、第1の手段に係る眼鏡フレームを装着した状態において、前枠がずれ落ちようとすると、先セルはずれ上がろうとし、先セルに取り付けられた耳当て部の耳当接部は上方へ移動しようとする。そして、耳当て部の耳当接部が上方へ移動しようとすると、耳当て部の耳当接部は軸部材を中心として前回り方向へ回転しようとする。この時、耳当接部の前端部が耳の裏側を押圧する力が大きくなり、その結果、耳当接部と耳の裏側との相対的な移動が阻止され、先セルのずれ上がりが阻止される。よって、第1の手段に掛かる眼鏡フレームは、ずれ落ちの防止も図られている。
更に、第1の手段に係る眼鏡フレームを取り外す際には、テンプルや先セルを上方へ持ち上げても先セルと耳当接部との間が絡み防止部で塞がれているため、髪の毛が先セルと耳当て部との取り付け部位に入り込みにくく、これに絡まることが抑制されている。尚、絡み防止部は、可撓性を有しており、耳当て部の揺動を阻害することがないため、ずれ落ち防止の機能を阻害することもない。
また、第1の手段に係る眼鏡フレームは、ユーザの顔面と耳との距離に基づいて、前枠と先セルとの距離を調整して、装着すると、前枠が顔面に固定され、耳当て部材が耳の裏側に掛かった状態で、前枠と先セルとの位置が固定される。即ち、前枠と先セルとの位置がユーザの顔面と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
テンプル本体と先セルとの連結の具体的構成として、前記弾性部材は、装着時において、自然長より縮んだ状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より後方に位置する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、弾性部材は、伸張力が生じた状態でテンプル本体と先セルとを連結しており、テンプル本体を後方に、先セルを前方に引っ張っている。よって、かかる具体的構成においては、弾性部材の伸長力により、テンプル本体が後方に、先セルが前方に引っ張られていることで、前枠と先セルとが互いに引き合うことが実現される。
また、テンプル本体と先セルとの連結の他の具体的構成として、前記弾性部材は、装着時において、自然長より伸びた状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より前方に位置する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、弾性部材は、収縮力が生じた状態でテンプル本体と先セルとを連結しており、テンプル本体を後方に、先セルを前方に引っ張っている。よって、かかる具体的構成においては、弾性部材の収縮力により、テンプル本体が後方に、先セルが前方に引っ張られることで、前枠と先セルとが互いに引き合うことが実現される。
また、本考案は、第2の手段として、前枠と、前記前枠から後方に延出されたテンプル本体、及び、前端部から後方に延びる挿入孔を内側に有し、且つ、前記テンプル本体が前記挿入孔に前後方向移動可能に挿入される先セルを有するテンプルと、前記前枠と前記先セルとが前後方向に互いに引き合うように、前記テンプル本体及び前記先セルを連結する弾性部材と、軸部材を介して前記先セルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部を有する耳当て部、及び、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位より前方にある所定部と前記耳当接部の前端部とを連結する可撓性の絡み防止部を有する耳当て部材とを備え、前記先セルは、前記所定部と、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位との間に、前記挿入孔を外部と連通させる側面孔を有し、前記耳当て部材に形成され、前記耳当て部材が前記先セルに押し付けられると、前記側面孔を通じて前記挿入孔に進入し、前記テンプル本体と当接して、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する突起部を備えることを特徴する眼鏡フレームを提供する。
第2の手段に係る眼鏡フレームは、テンプル本体の前後方向の移動の阻止を、テンプル本体と突起部との磁着ではなく、テンプル本体に突起部が当接することで行う点が第1の手段に係る眼鏡フレームと異なる。
突起部がテンプル本体と当接することでテンプル本体の前後方向の移動を阻止する具体的構成として、前記テンプル本体は、前記挿入孔に進入した前記突起部と係合する係合部を前後方向に複数備え、前記突起部は、前記係合部に当接して係合し、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、突起部が係合部に係合した状態で、テンプル本体が前後方向に移動しようとすると、突起部が係合部に受け止められることで、テンプル本体の前後方向の移動が阻止される。かかる具体的構成においては、突起部を係合する係合部が前後方向に複数個備えられているので、ユーザの顔面と耳との距離に応じて、前枠と先セルとの距離を複数段階に調整することができる。
突起部がテンプル本体と当接することでテンプル本体の前後方向の移動を阻止する他の具体的構成として、前記突起部は、前記挿入孔に進入すると、前記挿入孔を形成する前記先セルの内面部と共に、前記テンプル本体を挟持して、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、突起部及びテンプル本体の間と、先セルの内面部及びテンプル本体の間とに生じる摩擦力によって、テンプル本体の前後方向の移動が阻止される。尚、かかる具体的構成の眼鏡フレームは、ユーザの顔面と耳との距離に基づいて、前枠と先セルとの距離を調整して、装着すると、前枠が顔面に固定され、耳当て部材が耳の裏側に掛かった状態で、テンプル本体が挟持されて、前枠と先セルとの位置が固定される。即ち、かかる具体的構成の眼鏡フレームは、前枠と先セルとの位置がユーザの顔面と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
突起部がテンプル本体と当接することでテンプル本体の前後方向の移動を阻止する他の具体的構成として、前記テンプル本体は、弾性体で形成された弾性部を有し、該弾性部は前記突起部よりも前後方向長さが長く、前記突起部は、前記挿入孔に進入すると、前記テンプル本体の弾性部と当接し、該弾性部を押し込んで、該弾性部の前端部及び後端部を除く部分を凹ませて、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、耳当て部材に形成された突起部がテンプル本体に有された弾性部と当接することによる摩擦力、及び、弾性部の前端部及び後端部を除く部分が凹んで突起部と弾性部とが係合することによって、テンプル本体の前後方向の移動が阻止される。また、かかる具体的構成の眼鏡フレームにおいても、ユーザの顔面と耳との距離に基づいて、前枠と先セルとの距離を調整して、装着すると、前枠が顔面に固定され、耳当て部材が耳の裏側に掛かった状態で、テンプル本体が挟持されて、前枠と先セルとの位置が固定される。即ち、かかる具体的構成の眼鏡フレームは、前枠と先セルとの位置がユーザの顔面と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
突起部がテンプル本体と当接することでテンプル本体の前後方向の移動を阻止する他の具体的構成として、前記突起部は、弾性体で形成された弾性部を有し、前記テンプル本体は、前記弾性部よりも前後方向長さが短い凸部が形成され、前記突起部は、前記挿入孔に進入すると、前記弾性部が前記テンプル本体の前記凸部と当接して押し込まれ、該弾性部の前端部及び後端部を除く部分が凹まされることで前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、テンプル本体に形成された凸部が突起部の弾性部と当接することによる摩擦力、及び、弾性部の前端部及び後端部を除く部分が凹んで凸部と突起部の弾性部とが係合することによって、テンプル本体の前後方向の移動が阻止される。また、かかる具体的構成の眼鏡フレームにおいても、ユーザの顔面と耳との距離に基づいて、前枠と先セルとの距離を調整して、装着すると、前枠が顔面に固定され、耳当て部材が耳の裏側に掛かった状態で、テンプル本体が挟持されて、前枠と先セルとの位置が固定される。即ち、かかる具体的構成の眼鏡フレームは、前枠と先セルとの位置がユーザの顔面と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
第2の手段に係る眼鏡フレームにおいて、テンプル本体と先セルとの連結の具体的構成として、前記弾性部材は、装着時において、自然長より縮んだ状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より後方に位置する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、弾性部材は、伸張力が生じた状態でテンプル本体と先セルとを連結しており、テンプル本体を後方に、先セルを前方に引っ張っている。よって、かかる具体的構成においては、弾性部材の伸長力により、テンプル本体が後方に、先セルが前方に引っ張られていることで、前枠と先セルとが互いに引き合うことが実現される。
また、第2の手段に係る眼鏡フレームにおいて、テンプル本体と先セルとの連結の他の具体的構成として、前記弾性部材は、装着時において、自然長より伸びた状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より前方に位置する構成を挙げることができる。
かかる具体的構成においては、弾性部材は、収縮力が生じた状態でテンプル本体と先セルとを連結しており、テンプル本体を後方に、先セルを前方に引っ張っている。よって、かかる具体的構成においては、弾性部材の収縮力により、テンプル本体が後方に、先セルが前方に引っ張られることで、前枠と先セルとが互いに引き合うことが実現される。
本考案の眼鏡フレームは、前枠と先セルとの距離の調整が装着と同時に行われるので、前枠と先セルとの距離の調整が不要である。
(実施形態1)
図1は本実施形態に係る眼鏡フレームの外観図であり、(a)は側面図を、(b)は平面図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム1は、前枠2、テンプル5、弾性部材、可撓製部材10とを備える。
前枠2は、左右一対のレンズ21と、左右一対のレンズ21を保持する左右一対のリム部22と、左右一対のリム部22を連結するブリッジ部23と、左右の各リム部22の左右方向内側に取り付けられた左右一対の鼻パット24とを有している。かかる前枠2の左右の各リム部22の左右方向外側には、ヨロイ25が連設されている。
テンプル5は、前枠2から後方に延出されたテンプル本体3及び先セル4を有している。テンプル本体3は、前端部が丁番構造26を介してヨロイ25に対して回動自在に連結されている。図2は図1(a)の点線Pで囲まれた部分の拡大縦断面図であり、(a)は、可撓性部材10が先セル4の下面部に押し付けられた状態(第1姿勢)の、(b)は耳当て部材10が先セル4から離間した状態(第2姿勢)を取っている状態の拡大縦断面図を示す。図2に示すように、テンプル本体3は、磁性体又は磁石で形成された磁着部31を後部において有している。
先セル4は、耳の裏側の形状に対応して、後部が下方に湾曲している。かかる先セル4は、前端部から後方に延びる挿入孔41を内側に有し、且つ、テンプル本体3が挿入孔41に前後方向移動可能に挿入されている。更に、先セル4は、挿入孔41と先セル4の下方側の外部とを連通させる側面孔44を挿入孔41の下方に有している。
弾性部材6は、前枠2と先セル4とが前後方向に互いに引き合うように、テンプル本体3及び先セル4を連結している。弾性部材6は、挿入孔41に配置され、一端部が、先セル4の内面部42の後端部43に連結され、他端部が、後端部43より前方に位置する、テンプル本体3の後端部32に連結されている。この弾性部材6の自然長は、挿入孔41の前後方向の長さに対して短く、従って、テンプル本体3や先セル4にユーザ等が力を加えないときは、弾性部材6の収縮力によって、テンプル本体3の後端部32は、先セル4の内面部42の後端部43近傍まで引き付けられている。よって、テンプル本体3及び先セル4にユーザ等が力を加えないときは、前枠2と先セル4との距離は短くされている。尚、弾性部材6の一端部が連結される部分は、先セル4のどの部位であってもよく、弾性部材6の他端部が連結される部位は、一端部が連結される先セル4の部位より前方であれば、テンプル本体3のどの部位であってもよい。
耳当て部材10は、軸部材11を介して先セル4の後端部45に揺動可能に取り付けられ、ユーザの耳の裏側に当接可能な耳当接部71を有する耳当て部7、及び、軸部材11を介して先セル4の耳当て部7が取り付けられた部位(後端部45)より前方にある所定部46と耳当接部71の前端部72とを連結する可撓性の絡み防止部8を有する。耳当て部材71は、ユーザの耳の裏側の形状に対応して湾曲している。また、絡み防止部8が連結する所定部46は、先セル4の先端部とされ、先セル4の耳当て部7が取り付けられた後端部45と、所定部46との間に、側面孔44が位置している。絡み防止部8は、エラストマなどの弾性部材で形成されている。このように、耳当て部7が軸部材11を介して揺動可能に取り付けられ、絡み防止部8が弾性部材で形成されているため、耳当て部材10は、図2(a)に示すように、先セル4の下面部に押し付けられた状態(第1姿勢)と、図2(b)に示すように、先セル4から離間した状態(第2姿勢)とを切り替え可能に取ることできる。
耳当て部材10には、先セル4の下面部に押し付けられた状態、即ち第1姿勢のとき、側面孔44に挿入され、テンプル本体3の磁着部31と磁着して、テンプル本体3の前後方向の移動を阻止する突起部9が形成されている。かかる突起部9は、テンプル本体3の磁着部31と磁着可能なように、磁性体又は磁石で形成されている。具体的には、磁着部31が磁性体で形成されている場合は、突起部9は磁石で形成されている。磁着部31が、磁石で形成されている場合は、突起部9は磁性体又は磁着部31とは磁極が反対の磁石で形成されている。尚、突起部9は、テンプル本体3と磁着可能であれば、一部分のみが磁性体又は磁石で形成されていてもよい。また、テンプル本体31の磁着部31は、突起部9と磁着できるように形成されていればよく、例えば、テンプル本体3の後端部から所定距離において、テンプル本体3の下面部のみに形成されていてもよい。
磁着部31と突起部9との磁着は、磁着部31と突起部9との間に磁力が働く限りにおいては、側面孔44に挿入された突起部9が側面孔44に位置して、挿入孔42まで進入していなくても可能である。しかし、より確実に磁着を行うためには、突起部9が側面孔44を通じて挿入孔42に進入し、突起部9が磁着部31の近傍に位置又は当接することが望ましい。そのため、耳当て部材10が第1姿勢のときに、突起部9が、側面孔44を通じて挿入孔42に進入して、磁着部31の近傍に位置又は当接できるように、突起部9の高さ(突起方向の長さ)は、側面孔44の長さ(先セル4の下面部と内面部42との間の長さ)より大きいことが好ましい。また、突起部9の突起方向と垂直な断面形状は、側面孔44に突起部9が挿入可能な形状とされている。
以上のように、先セル4が第1姿勢のときは、磁着部31と突起部9とが磁着することで、テンプル本体3の前後方向の移動が阻止される。一方、先セル4が第2姿勢のときは、テンプル本体3の磁着部31と突起部9とが磁着しないため、テンプル本体3を前後方向に移動させることができる。
以上の構成の眼鏡フレーム1の装着について説明する。眼鏡フレーム1を装着する場合は、図2(b)に示すように、耳当て部材10を第2姿勢にし、テンプル本体3の前後方向の移動を可能な状態にする。図3は、眼鏡フレーム1の装着手順を説明するための説明図であり、(a)は鼻パッド24を鼻に掛けた状態で、耳当て部材10を耳Eの上方に移動させた状態を、(b)は耳当て部材10が耳Eに押し当てられて、耳当て部材10が第1姿勢となった状態を示す。図3(a)に示すように、ユーザは、耳当て部材10を第2姿勢にすると、鼻パッド24を鼻に掛け、耳当て部材10が耳の上方に位置するように、先セル4を後方に引っ張る。先セル4が後方に引っ張られると、先セル4がテンプル本体3に対して、後方に移動し、弾性部材6が自然長から伸張する。耳当て部材10が耳Eの上方に移動すると、図3(a)の矢印Y方向に耳当て部材10を移動させて、耳当て部材10を耳Eに押し付け、図3(b)に示すように、耳当て部材10を先セル4に押し付けられた第1姿勢にする。これにより、鼻パッド24が鼻に掛かる共に、耳当て部材10が、先セル4に対応した形状となり、耳当て部材10が耳Eの裏側に掛かる。これにより眼鏡フレーム1が装着される。
眼鏡フレームが第1姿勢を取ると、前述のように、突起部9が側面孔44に挿入され、突起部9がテンプル本体3の磁着部31と磁着する。突起部9と磁着部31とが磁着すると、テンプル本体3の前後方向の移動が阻止され、前枠2と耳当て部材10との位置が固定される。よって、本実施形態に係る眼鏡フレーム1は、装着と同時に、鼻パッド24が鼻に、耳当て部材10が耳Eの裏側に掛かった装着状態で、前枠2と耳当て部材10との位置が固定されるので、ユーザ自ら自分の鼻と耳Eとの距離に基づいて、前枠2と先セル4との距離の調整をする必要がない。
また、装着時に前枠2と先セル4との位置が固定されると、先セル4が弾性部材6の弾性力によって、前枠2側に移動しようとすることを防ぐことができる。これにより、本実施形態に係る眼鏡フレーム1においては、先セル4に取り付けられた耳当て部7が本実施形態に係る眼鏡フレーム1を装着したユーザの耳Eの裏側を押さえ付けて、ユーザに痛みを感じることが防止されている。
また、本実施形態に係る眼鏡フレーム1を装着した状態で、前枠2がずれ落ちようとすると、先セル4はずれ上がろうとし、先セル4に取り付けられた耳当て部7の耳当接部71は上方へ移動しようとする。そして、耳当て部7の耳当接部71が上方へ移動しようとすると、耳当て部7の耳当接部71は軸部材11を中心として前回り方向へ回転しようとする。この時、耳当接部71の前端部が耳の裏側を押圧する力が大きくなり、その結果、耳当接部71と耳の裏側との相対的な移動が阻止され、先セル4のずれ上がりが阻止される。このようにして、本実施形態に係る眼鏡フレーム1はずれ落ちの防止も図られている。
また、本実施形態に係る眼鏡フレーム1を取り外す際に、テンプル本体3や先セル4を上方へ持ち上げても先セル4と耳当接部71との間が絡み防止部8で塞がれているため、髪の毛が先セル4と耳当て部7との取り付け部位に入り込みにくく、これに絡まることが抑制される。尚、絡み防止部8は、可撓性を有しており、耳当て部7の揺動を阻害することがないため、ずれ落ち抑制の機能を阻害することもない。
また、本実施形態に係る眼鏡フレーム1は、鼻パッド24を鼻に掛け、先セル4を後方に引っ張って、耳当て部材10を耳の上方に位置させて、耳当て部材10を第1姿勢にして装着すると、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10が耳の裏側に掛かった状態で、テンプル本体3の前後方向の移動が阻止されて、鼻パッド24と先セル4との位置が固定される。よって、本実施形態に係る眼鏡フレーム1は、鼻パッド24と先セル4との位置が鼻と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
(実施形態2)
以下の実施形態2〜5に係る眼鏡フレームは、テンプル本体の前後方向の移動の阻止を、テンプル本体と耳当て部材に形成された突起部との磁着ではなく、耳当て部材に形成された突起部がテンプル本体に当接することで実現される点が第1の手段に係る眼鏡フレーム1と異なる。実施形態2〜5に係る眼鏡フレームは、テンプル本体の前後方向の移動の阻止するための構成が異なる点を除いて、実施形態1に係る眼鏡フレーム1と同様の構成である。実施形態2〜5においては、各実施形態に係る眼鏡フレームのテンプル本体の前後方向の移動の阻止するための構成について説明する。尚、実施形態2〜5に係る眼鏡フレームにおいては、テンプル本体の前後方向の移動の阻止に磁着を用いないため、テンプル本体に磁着部が有されていない。
図4(a)は、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Aの先セル4Aの側面孔44A近傍の拡大縦断面図である。図4(a)に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Aのテンプル本体3Aは、先セル4Aの側面孔44Aを通じて挿入孔41Aに進入した突起部9Aと係合する係合部33Aを前後方向に複数備えている。かかる係合部33Aは、テンプル本体3Aのうち、挿入孔41Aに挿入可能な位置に形成されている。即ち、テンプル本体3Aの後端部32Aと、該後端部32Aからの距離が挿入孔41Aの前後方向の長さL1の部位との間の部位に形成されている。かかる係合部33Aは、テンプル本体3Aの下面部に形成され、上下方向に対して所定角度傾斜した前面部33Aaと、上下方向に垂直な後面部33Abとを備えている。
一方、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Aの突起部9Aは、テンプル本体33Aに係合可能な形状に形成されている。突起部9Aは、前面部33Aaと後面部33Abとを備えた係合部33Aに係合できるように、係合部33の上面部は、後方側が高く形成されている。突起部9Aの高さは、耳当て部材10Aが第1姿勢(先セル4の下面に押し付けられた状態)ときに、突起部9Aが係合部33Aと係合できるように、側面孔44の長さより大きくされている。
本実施形態に係る眼鏡フレーム1Aにおいては、耳当て部材10Aが第1姿勢となると、突起部9Aの上面部の後端部は、図4(b)に示すように、矢印Z方向から、所定の係合部33Aの前面部33Aaと後面部33Abとの間に入り込む。そして、図4(c)に示すように、突起部9Aの上面部33Aaが前面部33Aaに当接し、上面部33Aaが突起部9Aの上面部上をすべるようにテンプル本体3Aが前後方向(矢印Y方向)に移動して、図4(d)に示すように、突起部9Aの上面部の後端部が上面部33Aaと後面部33Abとが接合された部分(係合部33Aの最も上部の部分)に入り込む。これにより、突起部9Aが係合部33Aに突起部9Aが係合する。係合部33Aに突起部9Aが係合した状態で、テンプル本体3Aが前方に移動しようとすると、突起部9Aの前面部が係合部33Aの前面部33Aaに受け止められ、テンプル本体3Aが後方に移動しようとすると、突起部9Aの後面部が係合部33Aの後面部33Abに受け止められることで、テンプル本体3Aの前後方向の移動が阻止される。
尚、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Aにおいては、係合部33が前後方向に複数個備えられているので、ユーザの鼻と耳との距離に応じて、前枠と先セル4Aとの距離を複数段階に調整することができる。
また、係合部33Aの後面部33Abは、上下方向に垂直とされているのは、弾性部材6Aの弾性力によって、テンプル本体3Aが後方に引っ張られることによって、テンプル本体3Aが突起部9Aを乗り越えて、後方に移動することを防止するためである。テンプル本体3Aが突起部9Aを乗り越えて、後方に移動すると、前枠2Aと耳当て部材10Aとの距離が短くなって、鼻が鼻パッド24に耳の裏側が耳当接部に押さえ付けられ、鼻や耳に痛みを感じることになる。よって、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Aは、係合部33Aの後面部33Abを上下方向に垂直とすることで、前枠2Aと耳当て部材10Aとの距離が短くなって、鼻や耳に痛みを感じることを防止している。
(実施形態3)
図5は実施形態3〜5に係る眼鏡フレームの先セルの側面孔近傍の拡大縦断面図であり、(a)は実施形態3に係る眼鏡フレームの先セルの側面孔近傍の拡大縦断面図を示す。図5(a)に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Bの先セル4Bは、内面部42Bの側面孔44Bと対向する位置に、側面孔44B側に突出した挟持部47Bを備える。
また、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Bの突起部9Bの高さは、耳当て部材10Bが第1姿勢を取るときに、挿入孔41B内に位置するテンプル本体3Bを挟持部47Bと挟持できるようにするために、側面孔44Bの長さよりも大きくされている。また、突起部9Bと挟持部47Bとでテンプル本体3を挟持できるように、耳当て部材10Bが第1姿勢を取るときの突起部9Bと挟持部47Bとの間隔は、テンプル本体3Bの上下方向の長さより短くされている。
従って、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Bにおいては、鼻パッドを鼻に掛け、耳当て部材10Bを耳に押し付けて第1姿勢とすると、突起部9Bと挟持部47Bとでテンプル本体3Bが挟持される。この挟持により、突起部47B及びテンプル本体3Bの間と、挟持部47B及びテンプル本体3Bの間とに生じる摩擦力によって、テンプル本体3Bの前後方向の移動が阻止される。テンプル本体3Bの前後方向の移動が阻止されることで、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10Bが耳の裏側に掛かった状態で、鼻パッドと先セル4Bとの位置が固定される。更に、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Bは、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10Bが耳の裏側に掛かった状態で、鼻パッドと先セル4Bとの位置が固定されるので、鼻パッドと先セル4Bとの位置が鼻と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
尚、突起部47B及びテンプル本体3B、挟持部47B及びテンプル本体3Bに摩擦力を高めるために、突起部9B、テンプル本体3B、挟持部47Bの表面を粗面としてもよい。
(実施形態4)
図5(b)は実施形態4に係る眼鏡フレーム1Cの先セル4Cの側面孔44C近傍の拡大縦断面図である。図5(b)に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Cの先セル4Cは、実施形態3の眼鏡フレーム1Bの先セル4Bと同様に、内面部42Cの側面孔44Cと対向する位置に、側面孔44C側に突出した挟持部47Cを備える。
本実施形態に係る眼鏡フレーム1Cのテンプル本体3Cは、弾性体で形成された弾性部34Cを有している。この弾性部34Cは、テンプル本体3Cのうち、挿入孔41Cに挿入可能な位置に形成されている。即ち、テンプル本体3Cの後端部32Cと、該後端部32Cからの距離が挿入孔41Cの前後方向の長さL1の部位との間の部位に形成されている。弾性部34Cは、少なくとも、テンプル本体3Cの側面孔44C側に形成されていればよく、例えば、テンプル本体3Cの外周部全体に形成されてもよい。尚、本実施形態では、弾性部34Cは、テンプル本体3Cの外周部全体に形成されている。弾性部34Cを形成する弾性体は、突起部9Cよりも剛性が低いものが好ましい。弾性体としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂等や耳当て部材10と同一の材質とすることができる。
また、本実施形態に係る眼鏡フレームの突起部9Cの高さは、耳当て部材10Bが第1姿勢を取るときに、挿入孔41内に位置する弾性部34Cと当接して、テンプル本体3を挟持部47Cに押し付けて、弾性部34Cを凹ませることが可能な高さとされている。従って、突起部9Cの高さは、先セル4Cの側面孔44Cの長さよりも大きくされている。また、耳当て部材10Bが第1姿勢を取るときに、テンプル本体3C(弾性部34C)を挟持部47Cに押し付けることができるように、耳当て部材10Bが第1姿勢を取るときの突起部9Cと挟持部47Cとの間隔は、テンプル本体3Cの上下方向の長さより短くされている。更に、突起部9Cの前後方向長さは、弾性部34Cよりも短くされている。突起部9Cの前後方向長さが、弾性部34Cよりも短くされていると、突起部9Cが弾性部34Cの前端部及び後端部を除く部分を押圧して、前端部及び後端部を除く部分を凹ませることが可能となる。弾性部34Cの前端部及び後端部を除く部分を凹ませると、突起部9Cの前面部の前方と後面部の後方に弾性部34Cが回り込み、弾性部3Cと突起部9Cとが係合し、テンプル本体3Cの前後方向の移動が阻止される。
従って、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Cにおいては、鼻パッドを鼻に掛け、耳当て部材10Cを耳に押し付けて第1姿勢とすると、突起部9Cが弾性部34Cと当接して、テンプル本体3Cを挟持部47Cに押し付けて、弾性部34Cを凹ませる。このように弾性部34が凹むと、突起部9C及び弾性部34Cの間とテンプル本体3C及び挟持部47Cとに発生する摩擦力と、弾性部34Cと突起部9Cとの係合とによって、テンプル本体3Cの前後方向の移動が阻止される。テンプル本体3Cの前後方向の移動が阻止されることで、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10Cが耳の裏側に掛かった状態で、鼻パッドと先セル4Cとの位置が固定される。更に、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Cは、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10Cが耳の裏側に掛かった状態で、鼻パッドと先セル4Cとの位置が固定されるので、鼻パッドと先セル4Cとの位置が鼻と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
(実施形態5)
図5(c)は実施形態5に係る眼鏡フレーム1Dの先セル4Dの側面孔44D近傍の拡大縦断面図である。図5(c)に示すように、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Dの先セル4Dは、実施形態3の眼鏡フレーム1Bの先セル4Bと同様に、内面部42Dの側面孔44Dと対向する位置に、側面孔44D側に突出した挟持部47Dを備える。
本実施形態に係る眼鏡フレーム1Dの突起部9Dは、弾性体で形成された弾性部91Dを有している。この弾性部91Dは、少なくとも、弾性部9Dの上面部に形成されていればよい。尚、本実施形態では、弾性部91Dは、突起部9D全体に亘って形成されている。弾性部91Dを形成する弾性体は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂等や、耳当て部材10と同一の材質とすることができる。例えば、本実施形態のように、突起部9Dの全体に亘って弾性部91Dを形成する場合は、突起部9Dは、耳当て部材10と一体的に形成されたものであってもよい。突起部9Dの高さは、耳当て部材10Dが第1姿勢を取ると、弾性部9Aが形成される上面部が挿入孔42に進入できる高さとされている。従って、突起部9Dの高さは、先セル4Dの側面孔44Dの長さよりも大きくされている。
本実施形態に係る眼鏡フレームのテンプル本体3Dは、凸部35Dを有している。かかる凸部35Dは、テンプル本体3Dの側面孔44D側に形成され、側面孔44D方向に突起している。凸部35Dの高さは、耳当て部材10Dが第1姿勢を取るときに、突起部9Dの弾性部91Dと当接して、弾性部91Dを凹ませることが可能な高さとされている。従って、凸部9Dの高さは、テンプル本体3Dの下面部から耳当て部材10Dが第1姿勢を取っているときの突起部9Dの上面部までの距離より大きく形成されている。この凸部35Dは、テンプル本体3Dの前後方向位置のうち、側面部44Dの上方に位置することが可能な部位に形成されている。また、凸部35Dの前後方向長さは、弾性部91Dよりも短くされている。凸部35Dの前後方向長さが、弾性部91Dよりも短くされていると、凸部35Dが弾性部34Dの前端部及び後端部を除く部分を押圧して、凹ませることが可能となる。弾性部91Dの前端部及び後端部を除く部分を凹ませると、凸部35Dの前面部の前方と後面部の後方に弾性部91Dが回り込み、弾性部91Dと凸部35Dとが係合し、テンプル本体3Dの前後方向の移動が阻止される。
従って、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Dにおいては、鼻パッドを鼻に掛け、耳当て部材10Dを耳に押し付けて第1姿勢とすると、凸部35Dが突起部9Dの弾性部91Dと当接して、テンプル本体3Dを挟持部47Dに押し付けて、弾性部91Dを凹ませる。弾性部91Dが凹むと、凸部35D及び弾性部91Dの間とテンプル本体3Dと挟持部47Dとに発生する摩擦力と、弾性部91Dと凸部35Dとの係合とによって、テンプル本体3Dの前後方向の移動が阻止される。テンプル本体3Dの前後方向の移動が阻止されると、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10Dが耳の裏側に掛かった状態で、鼻パッドと先セル4Dとの位置が固定される。更に、本実施形態に係る眼鏡フレーム1Dは、鼻パッドが鼻に、耳当て部材10Dが耳の裏側に掛かった状態で、鼻パッドと先セル4Dとの位置が固定されるので、鼻パッドと先セル4Dとの位置が鼻と耳との距離に応じて無段階に調整できるため、より高いフィット感を得ることができる。
前述の実施形態1〜5に係る眼鏡フレームにおいては、テンプル本体の弾性部材と連結される部位は、先セルの弾性部材と連結される部位のよりも後方に位置し、弾性部材は、装着時に自然長よりも伸びた状態となっているが、テンプル本体の弾性部材と連結される部位は、先セルの弾性部材と連結される部位のよりも前方に位置し、弾性部材は、装着時に自然長よりも縮んだ状態となるような構成としてもよい。図6は、実施形態1の眼鏡フレーム1において、テンプル本体3の弾性部材6と連結される部位が、先セル4の弾性部材6と連結される部位のよりも前方に位置し、弾性部材6は、装着時に自然長よりも縮んだ状態となるような構成を採った場合の拡大縦断面図を示す。図6に示すように、テンプル本体3の後端部32は、側面孔44よりも後側まで挿入されており、テンプル本体3の弾性部材6と連結される部位は、テンプル本体3の後端部32とされ、先セル4の弾性部材6と連結される部位は、内面部42の側面孔44より後側の部分とされている。弾性部材6の自然長は、先セル4の弾性部材6と連結される部位と、内面部42の後端部43との距離より長くされている。よって、弾性部材6は、伸張力が働き、テンプル本体3を後方に引っ張り、先セル4を前方に引っ張っている。従って、このような連結形態であっても、弾性部材の伸張力により、実施形態1に記載と同様に、テンプル本体3の後端部32は、先セル4の内面部42の後端部43近傍まで引き付けることを実現できる。
図1は実施形態1に係る眼鏡フレームの外観図であり、(a)は側面図を、(b)は平面図を示す。 図2は図1(a)の点線Pで囲まれた部分の拡大縦断面図であり、(a)は、可撓性部材が先セルの下面部に押し付けられた状態(第1姿勢)の、(b)は耳当て部材が先セルから離間した状態(第2姿勢)を取っている状態の拡大縦断面図を示す。 図3は、眼鏡フレームの装着手順を説明するための説明図であり、(a)は鼻パッドを鼻に掛けた状態で、耳当て部材を耳の上方に移動させた状態を、(b)は耳当て部材が耳に押し当てられて、耳当て部材が第1姿勢となった状態を示す。 図4(a)は実施形態2に係る眼鏡フレームの先セルの側面孔近傍の拡大縦断面図であり、図4(b)〜(d)は、突起部と係合部との係合を説明するための説明図である。 (a)は実施形態3に係る眼鏡フレームの先セルの側面孔近傍の拡大縦断面図を示し、(b)は実施形態4に係る眼鏡フレームの先セルの側面孔近傍の拡大縦断面図を示し、(c)は実施形態5に係る眼鏡フレームの先セルの側面孔近傍の拡大縦断面図を示す。 図6は、テンプル本体の弾性部材と連結される部位は、先セルの弾性部材と連結される部位のよりも前方に位置し、弾性部材は、装着時に自然長よりも縮んだ状態となるような構成を採った眼鏡フレームを示す。
符号の説明
1…眼鏡フレーム、2…前枠、3、3A、3B、3C、3D・・・テンプル本体、4、4A、4B、4C、4D…先セル、6、6A、6B、6C、6D…弾性部材、9、9A、9B、9C、9D…突起部

Claims (10)

  1. 前枠と、
    前記前枠から後方に延出されたテンプル本体、及び、前端部から後方に延びる挿入孔を内側に有し、且つ、前記テンプル本体が前記挿入孔に前後方向移動可能に挿入される先セルを有するテンプルと、
    前記前枠と前記先セルとが前後方向に互いに引き合うように、前記テンプル本体及び前記先セルを連結する弾性部材と、
    軸部材を介して前記先セルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部を有する耳当て部、及び、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位より前方にある所定部と前記耳当接部の前端部とを連結する可撓性の絡み防止部を有する耳当て部材とを備え、
    前記先セルは、前記所定部と、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位との間に、前記挿入孔を外部と連通させる側面孔を有し、
    前記テンプル本体は、磁性体又は磁石で形成された磁着部を有し、
    前記耳当て部材に形成され、前記耳当て部材が前記先セルに押し付けられると、前記側面孔に挿入されて、前記磁着部と磁着し、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する突起部を備えることを特徴する眼鏡フレーム。
  2. 前記弾性部材は、装着時において、自然長より縮んだ状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より後方に位置することを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
  3. 前記弾性部材は、装着時において、自然長より伸びた状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より前方に位置することを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
  4. 前枠と、
    前記前枠から後方に延出されたテンプル本体、及び、前端部から後方に延びる挿入孔を内側に有し、且つ、前記テンプル本体が前記挿入孔に前後方向移動可能に挿入される先セルを有するテンプルと、
    前記前枠と前記先セルとが前後方向に互いに引き合うように、前記テンプル本体及び前記先セルを連結する弾性部材と、
    軸部材を介して前記先セルに揺動可能に取り付けられ、耳の裏側に当接可能な耳当接部を有する耳当て部、及び、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位より前方にある所定部と前記耳当接部の前端部とを連結する可撓性の絡み防止部を有する耳当て部材とを備え、
    前記先セルは、前記所定部と、前記先セルの前記耳当て部が取り付けられた部位との間に、前記挿入孔を外部と連通させる側面孔を有し、
    前記耳当て部材に形成され、前記耳当て部材が前記先セルに押し付けられると、前記側面孔を通じて前記挿入孔に進入し、前記テンプル本体と当接して、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止する突起部を備えることを特徴する眼鏡フレーム。
  5. 前記テンプル本体は、前記挿入孔に進入した前記突起部と係合する係合部を前後方向に複数備え、
    前記突起部は、前記係合部に当接して係合し、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止することを特徴とする請求項4に記載の眼鏡フレーム。
  6. 前記突起部は、前記挿入孔に進入すると、前記挿入孔を形成する前記先セルの内面部と共に、前記テンプル本体を挟持して、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止することを特徴とする請求項4に記載の眼鏡フレーム。
  7. 前記テンプル本体は、弾性体で形成された弾性部を有し、該弾性部は前記突起部よりも前後方向長さが長く、
    前記突起部は、前記挿入孔に進入すると、前記テンプル本体の弾性部と当接し、該弾性部を押し込んで、該弾性部の前端部及び後端部を除く部分を凹ませて、前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止することを特徴とする請求項4に記載の眼鏡フレーム。
  8. 前記突起部は、弾性体で形成された弾性部を有し、
    前記テンプル本体は、前記弾性部よりも前後方向長さが短い凸部が形成され、
    前記突起部は、前記挿入孔に進入すると、前記弾性部が前記テンプル本体の前記凸部と当接して押し込まれ、該弾性部の前端部及び後端部を除く部分が凹まされることで前記テンプル本体の前後方向の移動を阻止することを特徴とする請求項4に記載の眼鏡フレーム。
  9. 前記弾性部材は、装着時において、自然長より縮んだ状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より後方に位置することを特徴とする請求項4から8の何れか1項に記載の眼鏡フレーム。
  10. 前記弾性部材は、装着時において、自然長より伸びた状態で前記テンプル本体と前記先セルとを連結し、前記テンプル本体の前記弾性部材と連結される部位が、前記先セルの前記弾性部材と連結される部位より前方に位置することを特徴とする請求項4から8の何れか1項に記載の眼鏡フレーム。
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