JP3164048U - 聴覚補助器及びそれを有する眼鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】耳介の姿勢を変更したまま安定させることができ、かつ、ユーザが優れた装着感を得られる聴覚補助器を提供する。【解決手段】聴覚補助器1は、線状に形成されそれぞれの前方の部分で互いに接続された保持部3と付勢部5とを備える。保持部3が耳介側頭溝近傍部に配置されることで、聴覚補助器1はユーザの外耳部に装着される。付勢部5は、2つの当接部7a,7b及び2つの谷部9a,9bなどで構成される波形状部を有する。聴覚補助器1は、保持部3が耳介に装着された状態で、当接部7a,7bの2点により耳介を前方に押し出すことにより、聴覚を向上させるように耳介を付勢する。耳介と聴覚補助器1との接触面積が小さく、耳介からの放熱にほとんど影響がない。また、耳介は複数の当接部7a,7bで付勢されるので、耳介の姿勢は安定する。【選択図】図2
Description
この考案は、聴覚補助器及びそれを有する眼鏡に関し、特に、耳介側頭溝近傍部に装着することで耳介の姿勢を変更できる聴覚補助器及びそれを有する眼鏡に関する。
従来、聴覚を向上させるために用いられる聴覚補助器としては、種々のものが用いられている。このような聴覚補助器としては、耳介の姿勢を変更させることで聴覚の向上を図るものが知られている。
下記特許文献1には、耳介に棒状突起を当てることにより耳介の向きを変更する聴力増強器具が開示されている。この聴力増強器具は、眼鏡のフレームなどに接続させたり耳の根本部分に引っ掛けたりして装着する器具であって、耳の裏側にその棒状突起部分を当てることにより耳の向きを変更させるものである。この器具を用いることにより、耳の後部が前方に押し出され、前方向からの音が聞きやすくなる。特許文献1には、棒状突起部分は曲げることができ、各々の耳の形状に適合可能である旨が記載されている。
ところで、上記の特許文献1に記載されている器具では、棒状突起が耳介の一部分にのみ接触して耳介を付勢するところ、耳介の向きを変更させたまま安定させることができない場合がある。また、耳介の一部分にのみ器具が接触するため、良好な装着感をユーザが得られない場合がある。
この考案はそのような問題点を解決するためになされたものであり、耳介の姿勢を変更したまま安定させることができ、かつ、ユーザが優れた装着感を得られる聴覚補助器及びそれを有する眼鏡を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの考案のある局面に従うと、聴覚補助器は、線状に形成され耳介の耳介側頭溝近傍部に配置される保持部と、波形状部を有する線状に形成され保持部の一部から突出する付勢部とを備え、付勢部は、波形状部の一部であって保持部が耳介に配置された状態で耳介の裏面に当接し得る当接部を複数有する。
好ましくは複数の当接部は、耳介の裏面のうち上下に互いに異なる箇所にそれぞれ当接し得るように複数設けられている。
好ましくは付勢部は、弾性を有し、かつ、塑性変形可能である。
好ましくは保持部は、耳介の基部に沿うように弓状に湾曲して形成されており、上方から耳介の基部に引っ掛けるようにして耳介の基部に配置可能である。
好ましくは付勢部は、その複数箇所が保持部に結合されている。
この考案の他の局面に従うと、眼鏡は、上述のいずれかに記載の聴覚補助器を有し、保持部が、そのモダン部分に設けられている。
これらの考案に従うと、聴覚補助器を装着したとき、複数の当接部が、耳介の裏面に当接し得る。したがって、耳介の姿勢を変更したまま安定させることができ、かつ、ユーザが優れた装着感を得られる聴覚補助器及びそれを有する眼鏡を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態における聴覚補助器について説明する。
聴覚補助器は、耳介の姿勢を変更させることで聴覚の向上を図るものである。すなわち、聴覚補助器は、聴覚補助器の装着時に、ユーザの非装着時と比較して耳介を前方(ユーザの顔面が向く方向、以下同じ。)に向けて押し出す。これにより、前方から聞こえる音声を耳介で反射して集音する能力を向上させ、聴覚を向上させる。
聴覚補助器は、高齢者や難聴者だけでなく、スポーツ用途や学習用途など、様々な利用シーンで効果的に用いることができる。例えば、スポーツ用途で聴覚補助器を用いることにより、周囲の気配や打球音などをより確実に聞くことができるようになる。人間の聴覚反応の速度は、その視覚反応の速度よりも明らかに高いので、聴覚補助器は、スポーツ等により優れた効果があると考えられる。また、講義を聴くときなど、学習用途に用いることにより、より確実に演者の声などを聴取することができるようになる。
以下の第1〜第4の実施の形態の説明において、ユーザの左側の外耳部分に装着されて用いられる聴覚補助器、すなわち左側用の聴覚補助器について図に示して説明する。右側用の聴覚補助器は、左側用の聴覚補助器の構造と左右対称の構造を有している。
[第1の実施の形態]
図1は、ユーザの左前側上方から見下ろした、本考案の第1の実施の形態における聴覚補助器1を示す斜視図である。また、図2は、ユーザの左後側上方から見下ろした聴覚補助器1を示す斜視図である。
以下に説明する図において、2点鎖線の位置はユーザの耳介(耳殻)の位置の一例を示し、矢印Fはユーザの前方を指す。
図を参照して、聴覚補助器1は、大まかに、保持部3と付勢部5とを備える。保持部と付勢部5とは、それぞれ線状に形成された部材であって、それぞれの前方の部分で互いに接続されている。すなわち、聴覚補助器1は、保持部3と付勢部5との二股(ふたまた)構造を有している。付勢部5は、2つの当接部7a,7b及び2つの谷部9a,9bを有している。
図3は、聴覚補助器1の左側面図である。
図を参照して、保持部3は、耳介の耳介側頭溝近傍部に沿うような略半楕円弧状の線状に形成されている。換言すると、保持部3は、耳介の基部に沿うように弓状に湾曲して形成されている。保持部3が耳介の耳介側頭溝近傍部に配置されることで、聴覚補助器1はユーザの外耳部に装着される。このとき、保持部3は、耳介の基部に引っ掛けるようにして耳介の基部に配置可能である。保持部3は、付勢部5よりも高い剛性を有するように、例えば太く形成されているが、これに限られるものではない。
図4は、聴覚補助器1の正面図である。
図において、一点鎖線は、ユーザの頭部の左側面を示す。図を参照して、付勢部5は、波形状部を有する線状に形成されている。付勢部5は、その上方の端部で保持部3の前方部分(保持部3の一部の一例)に接続されている。すなわち、付勢部5は、保持部3の一部から突出している。付勢部5は、保持部3に接続されている部分からユーザの側方に突出し、耳介の裏面(背面)に沿うようにして下方に伸びている。付勢部5の下方の端部は、例えば、耳介の耳たぶ近傍まで達している。
付勢部5は、2つの当接部7a,7b及び2つの谷部9a,9bを有している。付勢部5において、保持部3に接続されている端部から順に、当接部7a、谷部9a、当接部7b、谷部9bが連なって設けられることで、波形状部が構成されている。すなわち、当接部7a,7b及び谷部9a,9bは、波形状部の一部を構成する。当接部7a,7bは、保持部3が耳介に配置された状態で、耳介の裏面に向け、すなわち左前方に向けて凸となるように形成されている。当接部7a,7bは、保持部3が耳介に配置された状態で、それらの凸部が耳介の裏面に当接し得るように配置されている。当接部7a,7bは、谷部9aを挟み、互いに上下に並んでいる。すなわち、当接部7a,7bは、耳介の裏面のうち上下に互いに異なる箇所にそれぞれ当接し得る。
図5は、聴覚補助器1の平面図である。
図を参照して、一点鎖線は、ユーザの頭部の左側面を示す。図を参照して、聴覚補助器1は、保持部3が耳介(外耳)に装着された状態で、当接部7a,7bにより耳介を前方に押し出すことにより、聴覚を向上させるように耳介を付勢する。すなわち、聴覚補助器1が装着された状態において、保持部3が耳介側頭溝近傍部に配置され、それ以上ユーザの頭部側に大きく変位しないように支持されている。このとき、当接部7a,7bがユーザの耳介の裏面に接触して、耳介により後右方に変位するように付勢されることで、付勢部5が保持部3に支持されたままで変形する。付勢部5は弾性を有しているため、弾性変形することで復元力を生じ、図に矢印Aで示すように、耳介を左前方に押し返す。したがって、耳介は、当接部7a,7bにより付勢され、耳介が聴覚補助器1が装着されていないときの姿勢に戻ろうとする力と付勢部5の復元力とが釣り合う状態で静止する。聴覚補助器1が装着されていないときと比較して、耳介は、図の矢印Bに示すように、ユーザの頭部の左前方に向けてユーザの頭部から起立する。
ここで、聴覚補助器1は、例えば、針状の金属を芯材としてその周囲をシリコンゴムなどの樹脂で覆った一体の構造を有している。すなわち、保持部3及び付勢部5は、それぞれ弾性を有している。聴覚補助器1の芯材は、いわゆる形状記憶合金であり、付勢部5が上述のような波形状になるように、その形状が記憶されている。
ユーザは、自身の外耳の形状や耳介を起立させたい程度に合わせて、付勢部5を塑性変形させ、聴覚補助器1を使用することができる。また、ユーザは、聴覚補助器1の適切な装着感を得られるように付勢部5を塑性変形させて、聴覚補助器1を用いることができる。このとき、ユーザは、谷部9a,9bを摘んで付勢部5を変形させることにより、付勢部5が全体として波形状を保つようにしたまま、容易に、当接部7a,7bの位置を変更することができる。また、複数の当接部7a,7bが設けられているので、ユーザは、それらそれぞれの位置を変更することにより、耳介が所望の姿勢になるように、容易に調節することができる。
付勢部5を変形させすぎたときには、ユーザは、聴覚補助器1を加熱することにより、容易に記憶されている形状に復元することができる。ユーザは、保持部3の形状も付勢部5の形状と同様に調節してもよい。
聴覚補助器1に用いられる形状記憶合金は、ユーザの外耳などから伝わった熱により、記憶している形状に回復するものであってもよい。このとき、聴覚補助器1の装着時に、ユーザは聴覚補助器1を装着しやすい形状に変形させたうえで聴覚補助器1を装着できる。装着してから時間が経過し、耳介などから熱が伝わると、聴覚補助器1の形状が外耳を付勢する形状に回復するので、耳介を起立させることができる。
なお、聴覚補助器1は、形状記憶合金を用いていなくてもよい。例えば、聴覚補助器1は、芯材として鉄製の針金などを用いて、それにより付勢部5が弾性を有し塑性変形可能に構成されていてもよい。聴覚補助器1は、非金属製の芯材を用いて構成されていたり、例えば合成樹脂やゴムなどの単一の材料を用いて形成されていたりしてもよい。また、聴覚補助器1は、保持部3と付勢部5とが一体に成形されているものでなくてもよく、例えば、互いに独立して成形された保持部3と付勢部5とが接着剤を用いて接合されたりねじなどの接合部材を用いて接合されたりして形成されていてもよい。
このように、本実施の形態では、聴覚補助器1が波打った線状部分を有しており、そのうち前方に向かって凸となる2つの当接部7a,7bが耳介に当接することで耳介が前方に押し出される。したがって、耳介の姿勢を変更したまま安定させることができ、聴力を向上させることができる。当接部7a,7bは上下に並んでいるので、耳介の姿勢はより安定する。
また、聴覚補助器1は線状部材であるため、耳介の裏側に聴覚補助器1が配置されていても、耳介からの放熱が聴覚補助器1により妨げられることがほとんどない。特に、本実施の形態では、耳介の裏面に接触する付勢部5が波形状であり、当接部7a,7bの2点で耳介に接触するので、耳介と聴覚補助器1との接触面積が小さく、上記耳介からの放熱にほとんど影響がない。すなわち、聴覚補助器1は、耳介の放熱機能を妨げることがないものであり、それを装着しているユーザは、優れた装着感を得ることができる。聴覚補助器1により耳介が前方に押し出されるので、耳介の放熱機能をより向上させることができる。付勢部5の形状は容易に変更することができるので、ユーザは、容易に、耳介の姿勢を調節することができる。
また、聴覚補助器1は、線状部材で形成されているので、軽量であり、ユーザが聴覚補助器1を装着していても聴覚補助器1が目立ちにくい。また、耳介を付勢部5で前方に付勢するのみで、耳介からその外側に大きく張り出すような部分を有しないので、ユーザが聴覚補助器1を装着していても、他のユーザの妨げになることがない。したがって、聴覚補助器1は、特に授業中や講義中においてユーザが利用しやすいものである。聴覚補助器1は、使用するのに電源を要さず、いつでも容易に用いることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態における聴覚補助器は、付勢部と保持部とが互いに2箇所で結合されている点で第1の実施の形態におけるそれとは異なる。聴覚補助器のその他の部分の構成や材質などは第1の実施の形態におけるそれと同様であるため、ここでの説明を繰り返さない。
図6は、ユーザの左後側上方から見下ろした、第2の実施の形態における聴覚補助器11を示す斜視図である。
図を参照して、聴覚補助器11は、保持部13と付勢部15とを有している。第1の実施の形態と同様に、保持部13は耳介側頭溝近傍部に掛けられる部位であり、付勢部15は波形状に形成されている。
第2の実施の形態において、付勢部15の両端部は、保持部13に結合されている。付勢部15の上方の端部は、保持部13の上方前側部分に接続されている。また、付勢部15の下方の端部は、保持部13の下方の端部に接続されている。すなわち、聴覚補助器11は、保持部13と付勢部15とが二股に分かれ、かつ、保持部13の先端部と付勢部15の先端部とが接続された形状を有している。聴覚補助器11は、保持部13と付勢部15とで構成される環状部を有している。
聴覚補助器11は、上述の第1の実施の形態の聴覚補助器1と同様に装着可能なものであり、装着された状態で、ユーザの耳介を前方に押し出す。したがって、第1の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
第2の実施の形態では、付勢部15と保持部13とが2箇所で結合されているので、付勢部15が保持部13によりしっかりと支持され、ユーザの耳介は付勢部15によってよりしっかりと付勢される。したがって、より確実に耳介の姿勢を変更させることができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態における聴覚補助器は、付勢部と保持部とが互いに2箇所で結合されている点及び当接部の数が3つである点で第1の実施の形態におけるそれとは異なる。聴覚補助器のその他の部分の構成や材質などは第1の実施の形態におけるそれと同様であるため、ここでの説明を繰り返さない。
図7は、第3の実施の形態に係る聴覚補助器21を示す側面図である。
図を参照して、聴覚補助器21は、保持部3と付勢部25とを有している。第1の実施の形態と同様に、保持部3は、耳介側頭溝近傍部に掛けられる部位である。
付勢部25は、3つの当接部7a,7b,7cと3つの谷部9a,9b,9cとを有する波形状に形成されている。すなわち、付勢部25は、3つの部位で耳介を付勢可能である。第1の実施の形態と同様にして付勢部25の形状が変更可能であるので、耳介の姿勢がより細かく調整され得る。
第3の実施の形態において、付勢部25の上方の端部は、保持部3の上方前側部分に接続されている。また、付勢部25のうち一部である谷部9aが設けられている部分と、保持部3の後側下方部分とは、接続部23を介して互いに接続されている。すなわち、付勢部25は、上方の端部で保持部3により支持されているとともに、接続部23を介して保持部3により支持されている。聴覚補助器21は、付勢部25の一部と保持部3とで構成される環状部を有している。
聴覚補助器21は、上述の第1の実施の形態の聴覚補助器1と同様に装着可能なものであり、装着された状態で、ユーザの耳介を前方に押し出す。したがって、第1の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
第3の実施の形態では、付勢部25が保持部3と2箇所で結合され支持されているので、ユーザの耳介は付勢部25によってよりしっかりと付勢される。したがって、より確実に耳介の姿勢を調節することができる。
なお、付勢部25はさらに多くの箇所で保持部3に結合されて支持されていてもよい。また、付勢部25は、さらに多くの当接部及び谷部を有し、それらの当接部で耳介を付勢可能であってもよい。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態における聴覚補助器は、当接部が他の部分とは異なる素材を用いて形成されている点で第1の実施の形態におけるそれとは異なる。聴覚補助器のその他の部分の構成や材質などは第1の実施の形態におけるそれと同様であるため、ここでの説明を繰り返さない。
図8は、第4の実施の形態に係る聴覚補助器31を示す側面図である。
図を参照して、聴覚補助器31は、保持部3と付勢部35とを有している。第1の実施の形態と同様に、保持部3は、耳介側頭溝近傍部に掛けられる部位である。
付勢部35は、2つの当接部37a,37bと谷部9a,9bとを有する波形状に形成されている。当接部37a,37bは、例えば、金属製の素材を用いて形成されている。すなわち、付勢部35は、金属製の当接部37a,37bを谷部9aなどで接続して構成されている。
当接部37a,37bは、他の部分と比較してその部分の断面積が大きく、すなわちやや太くなるように形成されており、その部分の体積が比較的大きくなっている。これにより、当接部37a,37b部分の熱容量が比較的大きくなっている。なお、当接部37a,37bの構成はこれに限られるものではない。
聴覚補助器31は、上述の第1の実施の形態の聴覚補助器1と同様に装着可能なものであり、装着された状態で、ユーザの耳介を前方に押し出す。したがって、第1の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
第4の実施の形態では、耳介に接触する当接部37a,37bとして金属製の素材が用いられており、当接部37a,37bは熱伝導性に優れている。したがって、ユーザの耳介のうち当接部37a,37bに接触する部分の熱が、耳介から当接部37a,37bに移動して当接部37a,37bから放熱されやすくなる。したがって、聴覚補助器31を線状部材を用いて形成したことも併せ、耳の放熱効果、すなわち耳のラジエータとしての効果をさらに向上させることができ、ユーザの聴覚補助器31の装着感をより高めることができる。
[第5の実施の形態]
次に、上述のような聴覚補助器が用いられている眼鏡の一例について説明する。
図9は、第5の実施の形態に係る眼鏡100を示す斜視図である。図10は、眼鏡100を示す正面図である。図11は、眼鏡100を示す平面図である。図12は、眼鏡12を示す左側面図である。
図を参照して、眼鏡100は、左側の聴覚補助器51及び右側の聴覚補助器52のそれぞれが左右のテンプル部の先端に設けられているものである。聴覚補助器51,52は、保持部53と付勢部5とをそれぞれ有する。保持部53は、眼鏡100のモダン部分に設けられている。換言すると、眼鏡100において、保持部53は、眼鏡100のモダンとしての役割を果たす。ユーザは、保持部53を耳介側頭溝近傍部に配置することで、眼鏡100を装着できる。
付勢部5は、第1の実施の形態と同様に、その上方の端部で聴覚補助器51,52の保持部53の前方部分に接続されている。付勢部5は、第1の実施の形態に係る聴覚補助器1のそれと同様に構成されている。
第5の実施の形態においては、ユーザは、眼鏡100を掛けることにより、聴覚補助器51,52を装着できる。したがって、上述の第1の実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。また、ユーザが眼鏡100を掛けた状態で、モダンとしての保持部53のほか、付勢部5が耳介に接触している状態となるので、眼鏡100がより脱落しにくくなる。
なお、聴覚補助器51,52は、眼鏡100のテンプル部から着脱可能であってもよい。また、聴覚補助器51,52のうち付勢部5が保持部3に着脱可能であり、付勢部5を保持部3に取り付けて聴覚補助器付きの眼鏡100として用いたり、付勢部5を取り外して普通の眼鏡として用いたりすることができるようにしてもよい。また、保持部53及び付勢部5の両方又は少なくとも一方は、眼鏡100のテンプル部と一体に形成されていてもよい。
図13は、第5の実施の形態の一変型例に係る眼鏡200を示す斜視図である。
図を参照して、眼鏡200は、左側の聴覚補助器61と右側の聴覚補助器62とが、それぞれ左右のテンプル部の先端に設けられているものである。聴覚補助器61,62は、保持部63と付勢部5とをそれぞれ有する。保持部63は、眼鏡100のモダン部分に設けられており、ユーザの耳介側頭溝近傍部に配置される。眼鏡200は、左右の保持部63同士でユーザの頭部を挟み込むようにして、ユーザに装着される。眼鏡200において、保持部63は、眼鏡200のモダンとしての役割を果たす。
付勢部5の上部は保持部63の前方部分に接続されている。付勢部5は眼鏡200の装着時すなわち保持部63が耳介に配置された状態で耳介を付勢する。したがって、ユーザは、眼鏡200の装着時に、第5の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[その他]
上記実施の形態は、適宜互いに組み合わせてもよい。例えば金属製の当接部が3つ設けられた付勢部と保持部とが結合された聴覚補助器を用いてもよい。
また、聴覚補助器としては、ユーザの頭部を後ろ側から挟むようにして装着されるものであって、そのうちユーザの耳介側頭溝近傍部に配置される保持部から耳介を付勢するように付勢部が突出するような構造を有するものであってもよい。
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,11,21,31,51,52,61,62 聴覚補助器
3,13,53,63 保持部
5,15,25,35 付勢部
7a,7b,7c 当接部
100,200 眼鏡
3,13,53,63 保持部
5,15,25,35 付勢部
7a,7b,7c 当接部
100,200 眼鏡
Claims (6)
- 線状に形成され耳介の耳介側頭溝近傍部に配置される保持部と、
波形状部を有する線状に形成され前記保持部の一部から突出する付勢部とを備え、
前記付勢部は、前記波形状部の一部であって前記保持部が耳介に配置された状態で耳介の裏面に当接し得る当接部を複数有する、聴覚補助器。 - 前記複数の当接部は、耳介の裏面のうち上下に互いに異なる箇所にそれぞれ当接し得るように複数設けられている、請求項1に記載の聴覚補助器。
- 前記付勢部は、弾性を有し、かつ、塑性変形可能である、請求項1又は2に記載の聴覚補助器。
- 前記保持部は、耳介の基部に沿うように弓状に湾曲して形成されており、上方から耳介の基部に引っ掛けるようにして耳介の基部に配置可能である、請求項1から3のいずれかに記載の聴覚補助器。
- 前記付勢部は、その複数箇所が前記保持部に結合されている、請求項1から4のいずれかに記載の聴覚補助器。
- 請求項1から5のいずれかに記載の聴覚補助器を有し、
前記保持部が、そのモダン部分に設けられている、眼鏡。
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