JP3115060U - 工作機械のテーブルt溝用カバー - Google Patents

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賢一 綾部
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【課題】加工精度を余り要せず、且つ取扱いが簡単であると共に安価で多種少量生産が可能となり、特に横型の工作機械に取付けても殆どずれ落ちる恐れがない工作機械のテーブルT溝用カバーを提供する。
【解決手段】T溝4の開口幅と略同一幅で且つ平らな上面11と、T溝4の深さと略同一高さで且つ上面11と直角に折曲した側面12と、該側面12と対向する短辺の短側面13とを有すると共に、断面形状が略7字状のカバー本体1を形成する構造とさせる。また上面11の端部に引抜き用の穴2或いは切欠き3を穿設すると良く、カバー本体1が長尺で且つ弾性を有したものとし、更にカバー本体1全体を、長手方向に若干湾曲して形成する。
【選択図】図1

Description

本考案はフライス盤,形削り盤,平削り盤などの工作機械のテーブルにワークを固定するために形成されたT溝に、ワークの切粉が入り込むことを防止するために使用する工作機械のテーブルT溝用カバーに関する。
従来、工作機械のテーブルのT溝はワークを固定するために設けられているが、このT溝にワークの切粉が入り込んでしまうため、加工後の清掃には、T溝から切粉を除去させるために時間が多く掛っていた。このため、T溝へ切粉が入り込まぬように各T溝にカバーを嵌め込んで加工する場合も多くなった。このカバーとしては、特開2004−202610がある。この構造は、T溝開口部を覆う天板と、天板から延出し、開口部に挿入されてT溝の側壁を押圧する一対の押圧部とを備え、一対の押圧部の基端は、互いの間隔が押圧される側壁間の距離より狭くなる位置で天板に設けられ、一対の押圧部の延出部の一部が、側壁間の距離より広い位置まで外側に突出形成されているものであった。
しかしながら、特開2004−202610は、板材を折曲して製作することは難しく、押圧用金型などを使用し成型させているため、T溝のサイズ毎の多くの金型が必要になり、且つ製造するに当っては、多種少量生産が難しく、コストダウンが困難であった。又、特開2004−202610は、図4(b)に示すように、T溝(4)に取付けられる際、押圧部とT溝(4)の側壁とのクリアランスが、押圧部の延出部の弾性の範囲しかなく、且つT溝(4)の開口上部の小さな面取部に天板が載せられているだけであるため、製作上の寸法精度を要し、製品規格が厳しいものであった。更に特開2004−202610は、T溝(4)の底面には触れずに浮いた状態であるため、大型工作機械のテーブル(5)の上を作業者が歩いた際にT溝(4)へ足を入れて前記カバーを押下げるか、或いはワークなどによって上から押されてカバーを押下げ、それを凹ませる恐れがあると共に、前記カバーは取外しを繰返す間に延出部が磨耗し、押圧部の弾性力が減少し、且つ切削液による腐食などで劣化するため、機械の振動によってカバーが側壁から外れてずれ或いは落下の恐れを生じる等の問題点があった。特に、横型の工作機械に前記カバーを取付けると、押圧部の弾性力が減少して押圧力が減衰すると、突然にずれ落ちて危険であると共に加工の邪魔になっていた。
特開2004−202610号公報
本考案は加工精度を余り要せず、且つ取扱いが簡単であると共に安価で多種少量生産が可能である工作機械のテーブルT溝用カバーを提供することを目的とする。
本考案の他の目的は専用の金型を製作せず、直角加工が行われる一般金型を使用して薄板を折曲するだけで製作出来ると共に横型の工作機械に取付けても殆どずれ落ちる恐れがない工作機械のテーブルT溝用カバーを提供するにある。
本考案は上記問題点を解消するために成されたものであり、つまり、T溝の開口幅と略同一幅で且つ平らな上面と、T溝の深さと略同一高さで且つ上面と直角に折曲した側面と、該側面と対向する短辺の短側面とを有すると共に、断面形状が略7字状のカバー本体を形成させる構造とする。また上面の端部に引抜き用の穴或いは切欠きを穿設すると良く、カバー本体が長尺で且つ弾性を有したものとし、更にカバー本体全体を、長手方向に若干湾曲して形成すると良い。尚、本考案で言う「長手方向に若干湾曲し」とは、カバー本体の湾曲が、T溝に挿入する際にスムーズに収まる範囲で湾曲される状態を指す。又、「短辺の短側面」とは、側面よりも短く、且つ曲げ加工時に干渉を起こさない長さのものを指す。
請求項1のようにT溝(4)の開口幅と略同一幅で且つ平らな上面(11)と、T溝(4)の深さと略同一高さで且つ上面(11)と直角に折曲した側面(12)と、該側面(12)と対向する短辺の短側面(13)とを有すると共に、断面形状が略7字状のカバー本体(1)を形成させることにより、加工精度を余り要せず、且つ構造が極めて簡単であるため、多種少量生産が可能となり、本考案品が安価に製作出来る。また取付けが簡単で安定固定出来るものとなるため、ワーク固定の段取りの交換が容易になる。更に従来使用している直角曲げ加工用の一般金型が使用できるものとなる。更に側面(12)の高さがT溝(4)の深さと略同一であるので、従来の如き上面(11)が押下げられて凹む恐れがなくなると共にずれや落下の恐れ等もなくなる。
請求項2のように上面(11)の端部に引抜き用の穴(2)或いは切欠き(3)を穿設させることにより、カバー本体(1)の引抜きが簡単になり、ワークを固定するための工具の交換作業がスムーズに行えるものとなる。
請求項3に示すようにカバー本体(1)を長尺なものとすることにより、必要に応じた長さに切断して使用することができ、各工作機械に適したものとなると共に管理が容易となる。またカバー本体(1)に弾性を持たすことにより、各寸法精度をラフに加工してもT溝(4)に密着するものとなり、切屑がT溝(4)内部に入る恐れがないものとなる。特に本考案品を、横型の工作機械に取付けると、カバー本体(1)の弾性力の減衰が小さいため、従来品の如き突然にずれ落ちる恐れが殆どないものとなる。
請求項4に示すようにカバー本体(1)全体に、長手方向へ若干湾曲して形成させることにより、各寸法精度をラフに加工してもT溝(4)に密着するものとなり、切屑がT溝(4)内部に入る恐れがないものとなる。また本考案品を横型の工作機械に取付けると、カバー本体(1)がT溝(4)から極めてずれ落ちにくいものとなる。
図1は本考案の実施形態を示す図であり、これに基づき説明する。(1)はT溝(4)の開口幅と略同一幅で且つ平らな上面(11)と、T溝(4)の深さと略同一高さで且つ前記上面(11)と直角に折曲した側面(12)と、該側面(12)と対向する短辺の短側面(13)とを有すると共に、断面形状を略7字状に形成したカバー本体であり、該カバー本体(1)の側面(12)の高さは、T溝(4)の深さよりも1mm程度低くするのが好ましく、前記短側面(13)の長さはベンディングマシンの金型(パンチ)が干渉しない寸法、例えば上面(11)の半分程度が良い。また前記カバー本体(1)の長さとしては1m〜2.5mが良いが、好ましくは1mのものを用意し、材質としては腐蝕しにくく、且つ弾性を有した金属板や樹脂板を用いると良く、例えば、厚さ0.5mmのステンレス板や厚さ1.5mmのアルミニウム板を用いるのが好ましい。これらの板材はベンディングマシンで曲げ加工を行い形成すると良い。この時、カバー本体(1)の角部にはR面取り、例えば0.5Rとするのが好ましく、R面取りすることにより、取扱い時に安全なものとなる。尚、図2に示すように、前記カバー本体(1)全体を長手方向に若干湾曲させて形成したものとしても良い。(2)は上面(11)の端部に穿設した引抜き用の穴であり、(3)は上面(11)の端部に穿設した引抜き用の切欠きである。尚、前記穴(2)と切欠き(3)は、どちらか1つだけ或いは両方とも同じものでも良い。(4)は工作機械のテーブル(5)に形成させたT溝である。
次に本考案品の製作方法について説明する。予め直角曲げ加工用の一般金型、つまり、図3に示すダイスとパンチを用意する。また金属板としては、厚さ0.5mmのステンレス板或いは厚さ1.5mmのアルミニウム板を用意する。先ず始め対象工作機械のT溝(4)の寸法を測定し、それに合せた略7字状の断面形状を決定すると共にそれを展開して1枚の金属板に寸法を取る。そして金属板をシャーリングに掛けて所定寸法に切断する。その後、切断した金属板をダイスの上に載せ、ベンディングマシンで図3(a)に示すように短側面(13)を折曲する。この時、短側面(13)を側面(12)と同じ長さで折曲させると、図中の2点鎖線のようになる。次に上面(11)と側面(12)の境を図3(b)に示すようにして折曲すれば断面形状が略7字状に成形される。この時、短側面(13)が側面(12)と同じ長さの場合には、パンチが図中の2点鎖線の位置に当ってしまい、曲げ加工が出来なくなる。このため、短側面(13)の長さは上面(11)の幅からパンチの半幅分を引いた長さ以下であれば良いが、上面(11)の1/3〜1/2の長さにするのが好ましい。
このようにして本考案品を形成させるが、アルミニウム板の時には、上面(11)をT溝(4)の幅よりも0.3mm程度狭く製作し、ステンレス板の時には、アルミニウム板よりも弾性が強いので、更に大きめなクリアランスが取れる。又、側面(12)の高さは、T溝(4)の深さよりも1mm程度低くする。この時、厚さ1.5mmのアルミニウム板を用いると、折り曲げ加工や引抜き用の穴(2)或いは切欠き(3)の穿設及びバリ取り加工などの加工性が良く作業がし易くなり、且つ軽くて安価に製作できるものとなる。また厚さ0.5mmのステンレス板を用いると、スプリング効果(弾性)が得られるので、T溝(4)の幅に対して、側面(12)と短側面(13)の間隔が広く成形しても弾力性により挿入取付けが可能となり、折り曲げ寸法を精密に仕上げる必要がなくなる。更にT溝(4)のサイズ毎の金型を使用する必要がなくなり、且つ製造するに当っては、製作上の寸法精度がラフで、製品規格も余り厳しくないため、安価に製作することが可能となる。尚、前記短側面(13)に勾配を付け、取付け時に短側面(13)と側面(12)がT溝(4)の側壁へ強めに圧着するようにさせても良い。
図4に基づいて本考案品の使用方法について説明する。予め工作機械のT溝(4)に対応する断面形状が略7字状のカバー本体(1)で且つ、その長さが1mのものを用意しておく。先ずワークを取付けるための取付け工具をT溝(4)にセットし、ワークを固定させる。そして、1mのものをT溝(4)の開口上部から順次挿入する。1mのものが入り切らぬ短い部分には、その長さに合せてカバー本体(1)が切断されたものをT溝(4)の開口上部から挿入すれば、ワークを固定した箇所以外のT溝(4)の開口はカバー本体(1)によって全て覆われる。従って、切粉がT溝(4)に入らなくなるのである。
上記状態で所定数量のワークを加工し終えると、テーブル(5)の表面全体に散乱した切粉を掃除する際、簡単に除去でき、素早く後片付けを終えることが可能となる。次に新たなワークを加工する準備をする。先ず取付け工具を交換する場合や新たに取付ける或いは取外す場合には、該当するT溝(4)に挿入したカバー本体(1)を引抜く。この時、カバー本体(1)の上面(11)の端部に穿設された引抜き用の穴(2)或いは切欠き(3)に引抜き用のフックを入れてカバー本体(1)を持上げれば良い。その後、新たなワーク用の取付け工具が取付けられ、開口したT溝(4)に上記要領でカバー本体(1)が挿入され、T溝(4)の全ての開口を覆えば良い。
このように本考案は、カバー本体(1)の断面形状が略7字状に成形され、T溝(4)の底面に側面(12)下端が図4(a)に示すように接触されているため、薄板を使用しても十分な使用強度が得られるものとなる。
本考案は横中グリ盤のようなテーブル(5)や溝を有した他の工作機械のテーブル(5)にも対応出来る。
本考案の実施形態を示す斜視図である。 本実施形態のカバー本体全体が長手方向に若干湾曲されて形成したものを示す斜視図である。 本考案品が製造される要部工程を示す説明図である。 本考案品と従来品がT溝に取付けられた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 カバー本体
11 上面
12 側面
13 短側面
2 穴
3 切欠き
4 T溝

Claims (4)

  1. T溝(4)の開口幅と略同一幅で且つ平らな上面(11)と、T溝(4)の深さと略同一高さで且つ前記上面(11)と直角に折曲した側面(12)と、該側面(12)と対向する短辺の短側面(13)とを有すると共に、断面形状が略7字状のカバー本体(1)を形成させたことを特徴とする工作機械のテーブルT溝用カバー。
  2. 前記上面(11)の端部に引抜き用の穴(2)或いは切欠き(3)が穿設された請求項1記載の工作機械のテーブルT溝用カバー。
  3. 前記カバー本体(1)が長尺で且つ弾性を有した請求項1又は2記載の工作機械のテーブルT溝用カバー。
  4. 前記カバー本体(1)全体が、長手方向に若干湾曲させて形成された請求項1、2又は3記載の工作機械のテーブルT溝用カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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