JP3114900B2 - 肉菓子及びその製造方法 - Google Patents

肉菓子及びその製造方法

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JP3114900B2 JP04164217A JP16421792A JP3114900B2 JP 3114900 B2 JP3114900 B2 JP 3114900B2 JP 04164217 A JP04164217 A JP 04164217A JP 16421792 A JP16421792 A JP 16421792A JP 3114900 B2 JP3114900 B2 JP 3114900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,肉を原料として用い
た,せんべい状或いはサキイカ風の肉菓子及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,イカ,小魚などの海産物を原料にし
て,せんべい等に加工された菓子がある。このものは,
海産物を適当に裁断し,調味し,その後焼くことにより
作製される。具体的には,イカの揚げ菓子,さきいか等
がある。
【0003】海産物は,古来から重要な食糧源である。
この海産物には,ヒトが要求する必須アミノ酸,ビタミ
ン,ミネラルなどの各種栄養成分や,アミノ酸,イノシ
ン酸等の旨味成分が豊富に含まれている。そのため,栄
養豊富で,かつ美味な食物である。それ故,上記のごと
く,この海産物を菓子の原料に用いた場合,栄養豊富
で,美味な菓子を作製することができる。
【0004】
【解決しようとする課題】そこで,発明者は,かかる菓
子と同様に,栄養豊富でかつ美味な菓子を,他の原料を
用いて作製しようと,鋭利研究を重ねた。本発明は,か
かる問題点に鑑み,イカの風味と歯ざわり感とを呈す
る,安価な肉菓子及びその製造方法を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は,牛の胃の平滑筋部分を押
し延ばすと共に焼いてなることを特徴とする肉菓子にあ
る。このものを製造するに当たっては,牛の胃の平滑筋
部分を採取し,これを押延ばして伸肉となし,その後焼
く。このようにして,製造された肉菓子は,引き裂いて
サキイカ風に,或いは裁断してスティック状,あられ,
姿焼風,丸型等の様々な形状にすることができる。この
肉菓子は,例えば次のようにして製造する。また,牛の
胃の平滑筋部分を採取して得られた肉塊を細片状の肉細
片又はミンチ状に加工し,次いでこれに小麦粉等の菓子
基材料を添加し,その後これを焼くことを特徴とする肉
菓子の製造方法もある
【0006】上記胃とは,牛の第一胃,第二胃,第三
胃,第四胃をいう。特に,胃としては,第一胃が好まし
い。即ち,牛は4つの胃を有しており,中でもこの第一
胃は,複数全胃の約80%を占める,最も大きい胃であ
る。また,第一胃は,牛が食べた食物がはじめて到着す
る胃でもある。ここで,食物は充分に消化吸収され,第
二胃へ運ばれる。従って,この第一胃は,カルシウム,
ビタミン等の栄養を豊富に含有しており,栄養価の高い
部分である。本発明においては,第一胃の他,第二胃な
ども使用できる。
【0007】上記肉塊を加工する際には,アミノ酸調味
料,食塩等の調味剤を添加することが好ましい。次い
で,上記細片肉に,小麦粉等の菓子基材料を添加し,混
合する。このとき,上記調味剤その他保存料又は酸化防
止剤等の添加剤を添加することが好ましい。また,上記
添加剤を菓子基材料に添加してもよい。また,菓子基材
料としては,小麦粉,米,大豆,そばなどがある。
【0008】次に,上記肉ペーストを所望の菓子形状に
成形し,その後これを焼く。その温度は,160〜20
0℃が好ましい。また,焼いた後に,160〜200℃
の油で揚げることが好ましい。更に,好ましくは揚げた
後,50〜100℃にてこれを乾燥する。上記肉塊の細
片は,例えば3mm〜9mmの大きさとすることが好ま
しい。
【0009】
【0010】
【作用及び効果】本発明の肉菓子においては,牛の胃の
平滑筋部分を用いている。牛の胃の平滑筋部分は,焼き
肉等で食するミノといわれる美味な部分である。この部
分は,獣臭も少なく,くせもない。また,弾力性に富ん
でいて,イカのような歯ざわり感がある。また,この肉
菓子は,イカと同様の風味を呈する。
【0011】胃は,食物を消化吸収する臓器であり,栄
養価が高い。それ故,この胃を用いた肉菓子は,栄養に
富んでいる。また,従来,牛の胃は,焼き肉として用い
られる他,殆どのものは廃棄されていた。これを,肉菓
子の原料として用いることにより,新たな需要を生むこ
とになり,食糧資源の有効利用にもなる。また,そのた
め,安価に肉菓子を製造することができる。以上のごと
く,本発明によれば,イカの風味と歯ざわり感とを呈す
る,安価な肉菓子及びその製造方法を提供することがで
きる。
【0012】
【実施例】
実施例1 本発明にかかる肉菓子につき,図1及び図2を用いて説
明する。本例の肉菓子1は,図1に示すごとく,牛の第
一胃の平滑筋部分の肉細片10と小麦粉19とを混合
し,焼くことにより製造されたものである。以下その製
造方法について詳説する。
【0013】まず,牛の第一胃を採取する。この第一胃
の表皮を剥離し,平滑筋部分の肉塊を得る。牛1頭から
は,約6kgの牛の第一胃と,約3kgの平滑筋部分が
得られる。次いで,この平滑筋部分を,カッターを用い
て,約3〜9mmの細片状の肉細片10に裁断する。次
に,上記肉細片10を64kg,小麦粉を18kg用意
し,これらを混合する。この混合中に,250gのアミ
ノ酸調味料,330gの食塩,及び720gの甘味料を
添加する。これにより,肉ペーストが得られる。
【0014】次に,この肉ペーストをセンベイ状等の所
望の形状に成形し,その後これを回転焼成機により18
5℃にて焼く。次に,スプレーを用いてこれに醤油を吹
きつける。次に,180℃の油で揚げる。その後,乾燥
機により,70℃で乾燥する。これにより,約50kg
の肉菓子1が得られる。
【0015】本例の肉菓子1においては,牛の第一胃の
平滑筋部分を用いた肉細片10を肉原料としている。こ
のものは,焼き肉等で食するミノといわれる美味な部分
で,獣臭も少なく,くせもない。また,弾力性に富んで
いて,イカのような歯ざわり感がある。また,この肉菓
子は,イカの風味を呈する。
【0016】また,牛は4つの胃を有しており,中でも
この第一胃は最も大きい胃である。また,第一胃は,牛
が食べた食物がはじめて到着する胃でもある。ここで,
食物は充分に消化吸収され,第二胃へ運ばれる。従っ
て,この第一胃は,カルシウム,ビタミン等の栄養を豊
富に含有しており,栄養価の高い部分である。
【0017】また,従来,牛の第一胃は,上記のごとく
焼き肉として用いられる他,殆どのものは廃棄されてい
た。これを,肉菓子の原料として用いることにより,新
たな需要を生むことになり,食糧資源の有効利用にもな
る。また,そのため,安価に肉菓子を製造することがで
きる。なお,本例においては,平滑筋部分を肉細片10
に裁断した例を示したが,このものはミンチ状に加工し
て,同様に用いることもできる。
【0018】実施例2 本例の肉菓子は,図2に示すごとく,牛の第一胃の平滑
筋部分を押延ばすと共に,焼いて,板状の伸肉菓子11
としたものである。該伸肉菓子11を製造するに当たっ
ては,実施例1と同様にして,牛の第一胃の平滑筋部分
を採取する。次に,このものを,約185℃に加熱した
鉄板の間に入れて押圧すると共に焼く。これにより,図
2に示すごとく,厚さ0.5〜1mmの板状の伸肉菓子
11を得る。なお,上記押圧に先立って,牛の平滑筋部
分をアミノ酸調味料,食塩により調味する。その他は,
実施例1と同様である。本例においても,実施例1と同
様の効果を得ることができる。
【0019】実施例3 本例の肉菓子は,図3に示すごとく,実施例2で得られ
た伸肉焼菓子11を,引き裂いて,サキイカ風のサキ肉
菓子12としたものである。このものは,いわゆるサキ
イカと同様の歯ざわり感と風味を有する。その他は,実
施例1と同様である。本例においても,実施例1と同様
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の肉菓子の斜視図。
【図2】実施例2にかかる,伸肉菓子の斜視図。
【図3】実施例3のスティック状に引き裂かれたサキ肉
菓子の斜視図。
【符号の説明】
1...肉菓子, 10...平滑筋部分の肉細片, 11...伸肉菓子, 12...サキ肉菓子, 19...小麦粉,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 2/34 A23G 3/00 A23L 1/31

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牛の胃の平滑筋部分を押延ばすと共に焼
    いてなることを特徴とする肉菓子。
  2. 【請求項2】 牛の胃の平滑筋部分を採取して得られた
    肉塊を,細片状又はミンチ状に加工し,次いでこれに小
    麦粉等の菓子基材料を添加し,その後焼くことを特徴と
    する肉菓子の製造方法。
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JPH05328888A JPH05328888A (ja) 1993-12-14
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KR101421263B1 (ko) * 2013-01-22 2014-07-21 김민숙 오징어 뻥튀기 및 이의 제조방법

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KR101312046B1 (ko) * 2010-06-25 2013-09-25 강원도 횡성군 한우 과자의 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 한우 과자

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